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1973年の阪神タイガース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1973年の阪神タイガース
成績
セントラル・リーグ2位
64勝59敗7分 勝率.520[1]
本拠地
都市 兵庫県西宮市
球場 阪神甲子園球場
球団組織
オーナー 野田忠二郎
経営母体 阪神電気鉄道
監督 金田正泰
« 1972
1974 »

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1973年の阪神タイガース(1973ねんのはんしんタイガース)では、1973年の阪神タイガースの動向をまとめる。

この年の阪神タイガースは、金田正泰が2度目の監督就任をしたシーズンである。

概要

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1972年村山実前監督の指揮権返上を受けて監督代行のまま指揮を執った金田正泰がこの年から再び監督に就任。金田新監督のもと、前年2位躍進の原動力となった江夏豊上田次朗をはじめ古沢憲司谷村智啓らがローテーションを守るなど投手陣は盤石だった。チームは開幕から前年8連覇の巨人が苦戦したこともありまずまずのスタートを切ると、7月までは中日と首位を争った。

だが、8月18日から9月22日にかけ8勝17敗2引分と足踏み、しかもその間巨人との対戦で5戦全敗し猛追される。この間、8月30日の中日戦では江夏と、中日先発・松本幸行による投手戦で、延長11回まで中日打線を無安打無得点に抑えていた江夏が自らサヨナラ本塁打を放ち、プロ野球史上初となる「延長戦ノーヒットノーラン」を達成した。

9月23日の広島戦ダブルヘッダーから10月7日の中日戦までは10勝1敗と一気に盛り返し、10月10日から後楽園球場での巨人との直接対決を迎える。第1戦は4番で正捕手の田淵幸一が逆転満塁本塁打を放ち、最後は江夏が締めて第1戦を逆転勝利[2]。翌11日の試合は3回まで7対0とリードするが、そこから巨人打線が反撃すると江夏が打ちこまれ、後を受けたリリーフ陣も失点し、勝てる試合を10対10で引き分けた[3]。その後、広島2連戦を1勝1敗とし、残り2試合で優勝マジック1が点灯、20日の中日戦(中日球場)に勝つか引き分けで優勝が決まるところに持ち込む[4]

その中日戦は、中日先発・星野仙一の前に打線が沈黙、先発の江夏も失点を許して2対4で敗れ、次の甲子園(翌21日の予定だったが雨で1日延びて22日)での巨人との最終戦直接対決に勝った方が優勝というNPB史上初の状況となった[4]。だが、その最終戦は0対9で大敗し9年ぶりのリーグ優勝は成らなかった[4]。試合終了直後には、敗戦に怒った阪神ファンが大挙してグラウンドになだれ込み、三塁側巨人ベンチを襲撃。逃げ遅れた巨人・王貞治ら数名が負傷するというアクシデントが発生。巨人・川上哲治監督の胴上げも行われない異常事態となった[5]。それにとどまらず、暴徒化した観客の対応に兵庫県警察機動隊が要請を受けて出動する事態に発展し[6]、球場外に出された後も騒ぐファンを沈静化させるため警察の依頼により試合終了から1時間以上が過ぎた後に監督の金田が外に出て、ハンドマイクで「私は涙こそ流していないが、気持ちの中は皆さんと同じく残念でたまらない。来年こそ一層がんばるので、ファンの皆さんも理解してほしい」と呼びかける結果になった[7]

この年は優勝した巨人に11勝13敗2分と善戦し、中日、広島、大洋には勝ち越したが巨人が16勝10敗と貯金を稼いだヤクルトに9勝17敗と大きく負け越したのがV逸の一因となった。

この年の巨人戦は先述の試合の他に、7月1日には先発・上田が9回裏二死までノーヒットノーラン。快挙達成まであと一人という所で長嶋茂雄にヒットを打たれるも完封勝利。8月5日には黒江透修の放った打球をセンターの池田純一が芝生に足をとられて転倒し後逸。「世紀の落球」とも言われたプレーでチームは逆転負けを喫する(試合後金田監督は「池田は悪くないけど、芝生が悪かった」と池田をかばった)など、印象的な試合が多かった。

一方、グラウンド外では険悪な出来事も幾つか起こり、8月には遠征先の名古屋の旅館で、以前から金田監督に冷遇され不満を募らせていた鈴木皖武が、シーズン終了後の11月23日に行われたファン感謝デー終了後には以前から金田監督と確執のあった権藤正利が、それぞれ金田監督を殴打する事態が発生した。鈴木は事態発覚後に球団から一ヶ月の謹慎処分、同年限りでの引退が決まっていた権藤に至っては、セ・リーグから勤続20年の連盟表彰を授与されるはずだったが、この一件で取り消しになり、自由契約扱いでの退団となった。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 藤田平
2 野田征稔
3 池田純一
4 田淵幸一
5 遠井吾郎
6 カークランド
7 後藤和昭
8 佐藤正治
9 江夏豊
1973年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 中日 -- 大洋 -- 広島 -- 中日 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 --
2位 大洋 0.5 広島 0.0 中日 阪神 3.0 阪神 0.5 阪神 2.5 阪神 0.5
3位 阪神 1.5 中日 1.0 阪神 1.0 広島 4.0 中日 1.0 中日 3.0 中日 1.5
4位 巨人 2.5 阪神 2.5 巨人 3.5 巨人 4.5 広島 2.0 ヤクルト 6.0 ヤクルト 4.5
5位 広島 3.5 巨人 4.0 大洋 4.0 ヤクルト 6.5 大洋 2.5 大洋 6.0 大洋 5.0
6位 ヤクルト 4.0 ヤクルト 7.5 ヤクルト 6.5 大洋 9.0 ヤクルト 3.0 広島 6.5 広島 6.5


1973年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 読売ジャイアンツ 66 60 4 .524 優勝
2位 阪神タイガース 64 59 7 .520 0.5
3位 中日ドラゴンズ 64 61 5 .512 1.5
4位 ヤクルトアトムズ 62 65 3 .488 4.5
5位 大洋ホエールズ 60 64 6 .484 5.0
6位 広島東洋カープ 60 67 3 .472 6.5

[1]

オールスターゲーム1973

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ファン投票 監督推薦
田淵幸一 上田二朗
江夏豊
藤田平
池田祥浩

入団・退団

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シーズン開幕前

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本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。

入団

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選手名 背番号 前所属 備考
投手
五月女豊 21 日本石油 ドラフト1位
渡辺博敏 41 西鉄 金銭トレード
捕手
大和田正海 33 出原商店 ドラフト外
内野手
森山正義 26 明治学院大学 ドラフト2位
外野手
松永美隆 39 山口・宇部商 ドラフト3位

退団

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選手名 背番号 退団区分 去就
投手
村山実 11 引退 野球解説者
奥田敏輝 48 引退
但田裕介 50 引退
内野手
中村之保 39 引退
鎌田実 41 引退
外野手
山尾孝雄 21 引退
楠本秀雄 33 引退
上甲秀男 35 引退
マックファーデン 57


選手・スタッフ

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試合結果

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凡例
勝利試合 敗北試合 引き分け 中止
1973年 レギュラーシーズン
 
4月(7勝6敗 .538) 
# 日付 対戦相手 スコア 勝利投手 敗戦投手 セーブ 本塁打 球場 勝敗
1 4月14日 大洋 1-3 江夏(0-1) - - 望月(1) 甲子園 0-1
4月15日a 大洋 中止 甲子園
4月15日b 大洋 中止 甲子園
2 4月17日 ヤクルト 5-0 谷村(1-0) - - 野田(1)カークランド(1) 神宮 1-1
3 4月18日 ヤクルト 4-8 - 上田(0-1) - 望月(2) 神宮 1-2
4 4月19日 ヤクルト 5-4 江夏(1-1) - - 後藤(1)望月(3) 神宮 2-2
5 4月21日 広島 5-0 谷村(2-0) - - 甲子園 3-2
6 4月22日a 広島 2-5 - 五月女(0-1) - 田淵(1) 甲子園 3-3
7 4月22日b 広島 2-1 上田(1-1) - - カークランド(2) 甲子園 4-3
8 4月24日 巨人 3-1 江夏(2-1) - - 田淵(2) 後楽園 5-3
9 4月25日 巨人 1-6 - 谷村(2-1) - 田淵(3・4・5)後藤(2) 後楽園 5-4
10 4月26日 巨人 8-3 上田(2-1) - - 野田(2)田淵(6) 後楽園 6-4
11 4月28日 ヤクルト 7-0 江夏(3-1) - - 甲子園 7-4
12 4月29日 ヤクルト 0-5 - 谷村(2-2) - 甲子園 7-5
13 4月30日 ヤクルト 2-5 - 五月女(0-2) - 甲子園 7-6
 
5月(10勝11敗1分 .476) 
# 日付 対戦相手 スコア 勝利投手 敗戦投手 セーブ 本塁打 球場 勝敗
14 5月1日 中日 3-1 上田(3-1) - - 甲子園 8-6
5月2日 中日 中止 甲子園
15 5月3日 中日 3-5 - 谷村(2-3) - 田淵(7・8) 甲子園 8-7
16 5月5日 広島 7-2 江夏(4-1) - - カークランド(3) 広島市民 9-7
17 5月6日 広島 4-7 - 谷村(2-4) - 広島市民 9-8
5月7日 広島 中止 広島市民
5月8日 巨人 中止 甲子園
18 5月9日 巨人 4-11 - 江夏(4-2) - 田淵(9・10・11) 甲子園 9-9
19 5月10日 巨人 5-2 上田(4-1) - - 田淵(12)カークランド(4)
野田(3)
甲子園 10-9
20 5月12日 大洋 5-1 谷村(3-4) - - 新発田 11-9
21 5月13日 大洋 1-5 - 鈴木皖(0-1) - 田淵(13) 新潟 11-10
22 5月15日 中日 1-4 - 江夏(4-3) - 後藤(3) 中日 11-11
23 5月16日 中日 3-2 上田(5-1) - - 田淵(14) 中日 12-11
24 5月17日 中日 3-3 - - - カークランド(5) 中日 12-11-1
25 5月19日 広島 4-0 江夏(5-3) - - 藤田平(1) 甲子園 13-11-1
26 5月20日 広島 0-4 - 上田(5-2) - 甲子園 13-12-1
27 5月21日 広島 2-0 谷村(4-4) - - 藤田平(2) 甲子園 14-12-1
28 5月22日 ヤクルト 1-2 - 江夏(5-4) - 藤田平(3) 神宮 14-13-1
29 5月23日 ヤクルト 0-1 - 若生(0-1) - 神宮 14-14-1
30 5月24日 ヤクルト 4-1 江夏(6-4) - - 神宮 15-14-1
31 5月26日 広島 1-3 - 上田(5-3) - 広島市民 15-15-1
32 5月27日 広島 1-2 - 江夏(6-5) - カークランド(6) 広島市民 15-16-1
5月28日 広島 中止 広島市民
33 5月29日 巨人 5-6 - 若生(0-2) - 甲子園 15-17-1
34 5月30日 巨人 5-4 上田(6-3) - - 遠井(1) 甲子園 16-17-1
35 5月31日 巨人 4-3 古沢(1-0) - - 藤田平(4)カークランド(7) 甲子園 17-17-1
 
6月(11勝8敗1分 .579) 
# 日付 対戦相手 スコア 勝利投手 敗戦投手 セーブ 本塁打 球場 勝敗
36 6月2日 中日 0-1 - 谷村(4-5) - 中日 17-18-1
37 6月3日 中日 3-1 上田(7-3) - - 後藤(4) 中日 18-18-1
38 6月4日 中日 4-5 - 古沢(1-1) - 中日 18-19-1
39 6月5日 ヤクルト 1-3 - 江夏(6-6) - 甲子園 18-20-1
6月6日 ヤクルト 中止 甲子園
40 6月7日 ヤクルト 2-4 - 谷村(4-6) - 田淵(15) 甲子園 18-21-1
41 6月9日 大洋 5-1 江夏(7-6) - - 佐藤正(1) 甲子園 19-21-1
42 6月10日a 大洋 3-2 上田(8-3) - - 藤井(1) 甲子園 20-21-1
43 6月10日b 大洋 1-6 - 若生(0-3) - 田淵(16) 甲子園 20-22-1
44 6月12日 巨人 3-1 古沢(2-1) - - 藤井(2) 後楽園 21-22-1
6月13日 巨人 中止 後楽園
45 6月14日 巨人 4-6 - 古沢(2-2) - 池田(1)田淵(17) 後楽園 21-23-1
46 6月15日 中日 1-0 上田(9-3) - - 甲子園 22-23-1
47 6月16日 中日 3-7 - 谷村(4-7) - 甲子園 22-24-1
6月17日 中日 中止 甲子園
48 6月19日 大洋 12-5 江夏(8-6) - - 藤田平(5)藤井(3) 川崎 23-24-1
49 6月20日 大洋 6-0 上田(10-3) - - 川崎 24-24-1
50 6月21日 大洋 3-2 江夏(9-6) - - 藤田平(6)カークランド(8) 川崎 25-24-1
51 6月22日 広島 5-3 古沢(3-2) - - 甲子園 26-24-1
52 6月23日 広島 1-0 谷村(5-7) - - 田淵(18) 甲子園 27-24-1
53 6月24日 広島 3-2 江夏(10-6) - - 甲子園 28-24-1
6月26日 中日 中止 中日
6月27日 中日 中止 中日
54 6月28日 中日 1-1 - - - カークランド(9) 中日 28-24-2
6月29日 巨人 中止 甲子園
55 6月30日 巨人 0-10 - 江夏(10-7) - 甲子園 28-25-2
 
7月(8勝8敗2分 .500) 
# 日付 対戦相手 スコア 勝利投手 敗戦投手 セーブ 本塁打 球場 勝敗
56 7月1日 巨人 4-0 上田(11-3) - - 田淵(19)池田(2) 甲子園 29-25-2
57 7月3日 中日 8-6 江夏(11-7) - - カークランド(10)藤井(4) 甲子園 30-25-2
58 7月4日 中日 6-6 - - - 池田(3) 甲子園 30-25-3
59 7月5日 中日 8-3 上田(12-3) - - 和田(1)田淵(20)
カークランド(11)
甲子園 31-25-3
60 7月7日 ヤクルト 0-2 - 谷村(5-8) - 盛岡 31-26-3
61 7月8日a ヤクルト 0-1 - 古沢(3-3) - 仙台 31-27-3
62 7月8日b ヤクルト 1-4 - 若生(0-4) - 藤井(5) 仙台 31-28-3
63 7月10日 巨人 3-9 - 上田(12-4) - カークランド(12)藤田平(7) 後楽園 31-29-3
64 7月11日 巨人 6-6 - - - 後楽園 31-29-4
65 7月12日 巨人 12-2 上田(13-4) - - 田淵(21)池田(4) 後楽園 32-29-4
66 7月13日 大洋 4-0 江夏(12-7) - - 田淵(22) 甲子園 33-29-4
67 7月14日 大洋 3-7 - 古沢(3-4) - 甲子園 33-30-4
68 7月15日 大洋 4-1 上田(14-4) - - 藤田平(8)田淵(23) 甲子園 34-30-4
69 7月17日 ヤクルト 1-2 - 江夏(12-8) - 甲子園 34-31-4
70 7月18日 ヤクルト 2-8 - 古沢(3-5) - 甲子園 34-32-4
71 7月19日 ヤクルト 2-0 上田(15-4) - - 池田(5) 甲子園 35-32-4
72 7月27日 大洋 6-3 江夏(13-8) - - 望月(4)田淵(24) 川崎 36-32-4
73 7月28日 大洋 2-3 - 上田(15-5) - 川崎 36-33-4
7月29日 大洋 中止 川崎
7月31日 広島 中止 岡山
 
8月(11勝12敗2分 .478) 
# 日付 対戦相手 スコア 勝利投手 敗戦投手 セーブ 本塁打 球場 勝敗
74 8月1日 広島 7-1 江夏(14-8) - - 藤田平(9)田淵(25・26) 広島市民 37-33-4
75 8月2日 広島 2-4 - 谷村(5-9) - 遠井(2)藤田平(10) 広島市民 37-34-4
76 8月3日 巨人 5-1 上田(16-5) - - 甲子園 38-34-4
77 8月4日 巨人 6-2 古沢(4-5) - - 田淵(27・28)後藤(5) 甲子園 39-34-4
78 8月5日 巨人 2-3 - 江夏(14-9) - 甲子園 39-35-4
79 8月7日 中日 6-2 上田(17-5) - - 中日 40-35-4
80 8月8日 中日 0-2 - 古沢(4-6) - 中日 40-36-4
81 8月9日 中日 4-2 上田(18-5) - - 中日 41-36-4
82 8月11日 ヤクルト 3-0 江夏(15-9) - - 望月(5)遠井(3) 西京極 42-36-4
83 8月12日a ヤクルト 0-3 - 権藤(0-1) - 西京極 42-37-4
84 8月12日b ヤクルト 1-2 - 上田(18-6) - 辻恭(1) 西京極 42-38-4
85 8月14日 広島 3-2 鈴木皖(1-1) - - 広島市民 43-38-4
8月15日 広島 中止 広島市民
86 8月16日 広島 7-1 江夏(16-9) - - 江夏(1)望月(6) 広島市民 44-38-4
87 8月18日 ヤクルト 1-3 - 上田(18-7) - 静岡 44-39-4
88 8月19日 ヤクルト 11-5 古沢(5-6) - - 中村(1) 神宮 45-39-4
89 8月20日 ヤクルト 3-4 - 江夏(16-10) - 神宮 45-40-4
90 8月21日 大洋 1-2 - 上田(18-8) - 望月(7) 川崎 45-41-4
91 8月22日 大洋 4-4 - - - 川崎 45-41-5
92 8月23日 大洋 3-5 - 鈴木皖(1-2) - 藤田平(11) 川崎 45-42-5
8月24日 広島 中止 甲子園
93 8月25日 広島 2-0 江夏(17-10) - - 池田(6) 甲子園 46-42-5
94 8月26日 広島 1-2 - 古沢(5-7) - 甲子園 46-43-5
95 8月28日 中日 2-2 - - - 後藤(6) 甲子園 46-43-6
96 8月29日 中日 2-9 - 山本和(0-1) - 甲子園 46-44-6
97 8月30日 中日 1-0 江夏(18-10) - - 江夏(2) 甲子園 47-44-6
98 8月31日 巨人 5-6 - 古沢(5-8) - 後藤(7) 後楽園 47-45-6
 
9月(11勝10敗 .524) 
# 日付 対戦相手 スコア 勝利投手 敗戦投手 セーブ 本塁打 球場 勝敗
99 9月1日 巨人 0-1 - 上田(18-9) - 後楽園 47-46-6
100 9月2日 巨人 6-7 - 若生(0-5) - 遠井(4) 後楽園 47-47-6
101 9月4日 大洋 6-4 上田(19-9) - - 田淵(29・30) 岡山 48-47-6
102 9月5日 大洋 0-2 - 江夏(18-11) - 岡山 48-48-6
103 9月6日 大洋 1-3 - 上田(19-10) - 甲子園 48-49-6
104 9月8日 ヤクルト 5-3 古沢(6-8) - - 甲子園 49-49-6
105 9月9日 ヤクルト 5-2 江夏(19-11) - - 池田(7) 甲子園 50-49-6
106 9月11日 中日 2-3 - 上田(19-11) - 中村(2) 中日 50-50-6
107 9月12日 中日 3-2 鈴木皖(2-2) - - 田淵(31)藤田平(12) 中日 51-50-6
9月13日 中日 中止 中日
108 9月14日 大洋 1-9 - 江夏(19-12) - 川崎 51-51-6
109 9月15日 大洋 1-2 - 上田(19-12) - 川崎 51-52-6
110 9月16日 大洋 7-5 谷村(6-9) - - 田淵(32)藤田平(13・14) 川崎 52-52-6
9月18日 巨人 中止 甲子園
111 9月19日 巨人 3-4 - 上田(19-13) - 後藤(8) 甲子園 52-53-6
112 9月20日 巨人 0-4 - 古沢(6-9) - 甲子園 52-54-6
113 9月22日 広島 1-2 - 谷村(6-10) - カークランド(13) 広島市民 52-55-6
114 9月23日a 広島 2-1 上田(20-13) - - 広島市民 53-55-6
115 9月23日b 広島 1-0 江夏(20-12) - - 広島市民 54-55-6
116 9月25日 大洋 3-0 古沢(7-9) - - 甲子園 55-55-6
9月26日 大洋 中止 甲子園
117 9月27日 大洋 6-3 上田(21-13) - - 遠井(5)池田(8) 甲子園 56-55-6
118 9月28日 大洋 8-1 谷村(7-10) - - 池田(9) 甲子園 57-55-6
119 9月29日 広島 8-2 古沢(8-9) - - 田淵(33)カークランド(14) 甲子園 58-55-6
9月30日 広島 中止 甲子園
 
10月(6勝4敗1分 .600) 
# 日付 対戦相手 スコア 勝利投手 敗戦投手 セーブ 本塁打 球場 勝敗
120 10月1日 広島 5-4 江夏(21-12) - - 田淵(34) 甲子園 59-55-6
121 10月2日 ヤクルト 1-4 - 谷村(7-11) - 藤田平(15) 神宮 59-56-6
122 10月5日 中日 3-1 江夏(22-12) - - 甲子園 60-56-6
123 10月6日 中日 3-0 上田(22-13) - - 藤田平(16)池田(10) 甲子園 61-56-6
124 10月7日 中日 2-1 古沢(9-9) - - 甲子園 62-56-6
125 10月10日 巨人 6-5 江夏(23-12) - - 田淵(35・36)後藤(9) 後楽園 63-56-6
126 10月11日 巨人 10-10 - - - 藤田平(17) 後楽園 63-56-7
127 10月14日 広島 2-5 - 谷村(7-12) - 田淵(37) 広島市民 63-57-7
128 10月15日 広島 4-1 江夏(24-12) - - 池田(11) 広島市民 64-57-7
129 10月20日 中日 2-4 - 江夏(24-13) - 中日 64-58-7
10月21日 巨人 中止 甲子園
130 10月22日 巨人 0-9 - 上田(22-14) - 甲子園 64-59-7

※日付の後の(a)はダブルヘッダー第1試合(b)はダブルヘッダー第2試合
※セーブ制度は1974年から

個人成績

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投手成績

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色付きは規定投球回数(130イニング)以上の選手

  • 太字はリーグ最高。
  • 完封合計は継投も含む
選手






























うえ 上田二朗 46 20 5 22 14 .611 287.1 229 24 76 13 169 80 71 2.23
えな 江夏豊 53 18 7 24 13 .649 307.0 258 23 82 4 215 95 88 2.58
たに 谷村智博 41 6 3 7 12 .368 185.0 176 13 44 5 80 61 56 2.72
ふる 古沢憲司 43 2 1 9 9 .500 132.1 107 15 40 4 71 55 50 3.41
いけ 池島和彦 1 0 0 0 0 .000 1.0 2 0 1 0 0 0 0 0.00
うえ 植木一智 3 0 0 0 0 .000 4.2 5 2 4 0 3 5 5 9.00
おか 小川清一 7 0 0 0 0 .000 12.0 11 1 3 0 9 5 4 3.00
きら 吉良修一 10 0 0 0 0 .000 13.2 18 0 5 0 7 6 5 3.21
こん 権藤正利 25 0 0 0 1 .000 30.0 20 2 13 1 12 11 11 3.30
さつ 五月女豊 4 0 0 0 2 .000 9.0 12 1 4 0 8 6 6 6.00
すず 鈴木皖武 27 0 0 2 2 .500 50.2 33 3 23 1 40 22 18 3.18
ひら 平山英雄 7 0 0 0 0 .000 7.0 12 2 8 0 5 11 9 11.57
やまもとか 山本和行 18 0 0 0 1 .000 42.0 38 4 12 0 21 20 19 4.07
やまもとし 山本重政 24 0 0 0 0 .000 37.0 35 2 12 1 18 10 10 2.43
わこ 若生智男 25 0 0 0 5 .000 54.1 52 8 9 0 21 17 16 2.67
合計 46 17 64 59 .520 1173.0 1008 100 336 29 679 404 368 2.82

打撃成績

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  • 色付き規定打席(403打席)以上の選手
  • 太字 はリーグ最高
選手







































ふしたた 藤田平 130 569 519 73 146 27 2 17 228 59 8 2 10 2 36 2 53 6 .281 .330
いけ 池田祥浩 120 475 441 43 114 23 1 11 172 52 3 3 2 1 30 1 76 8 .259 .307
たふ 田淵幸一 119 499 398 77 102 6 0 37 219 90 0 2 0 7 85 9 69 16 .256 .398
こと 後藤和昭 117 416 378 22 92 7 1 9 128 33 0 4 10 2 23 3 55 5 .243 .292
あん 安藤統男 36 54 50 0 6 0 0 0 6 3 0 1 0 0 4 0 18 1 .120 .185
おお 大倉英貴 34 67 55 3 8 0 0 0 8 3 1 3 3 0 6 3 11 4 .145 .266
かく カークランド 98 280 252 23 61 5 0 14 108 38 0 0 2 1 24 1 55 7 .242 .310
かわ 川藤幸三 77 164 151 14 32 3 2 0 39 7 9 2 5 1 6 1 20 5 .212 .247
くわ 桑野議 28 33 30 1 7 1 0 0 8 0 0 0 0 0 3 0 8 2 .233 .303
さと 佐藤正治 87 177 155 11 28 2 1 1 35 7 5 2 2 1 17 2 20 1 .181 .270
すえ 末永正昭 48 15 15 12 1 0 0 0 1 0 3 0 0 0 0 0 8 0 .067 .067
つし 辻恭彦 24 63 57 2 12 1 0 1 16 1 0 0 2 0 4 0 10 3 .211 .262
とお 遠井吾郎 113 387 351 29 104 18 0 5 137 42 0 4 2 3 29 2 53 8 .296 .353
なか 中村勝広 74 200 162 18 33 7 1 2 48 9 3 3 7 0 30 1 39 3 .204 .332
のた 野田征稔 109 371 325 29 72 13 0 3 94 13 4 3 21 0 20 5 51 8 .222 .277
ふしい 藤井栄治 44 162 133 21 39 3 0 5 57 10 1 1 1 1 27 0 21 1 .293 .413
ふしたの 藤田訓弘 15 17 16 0 2 0 1 0 4 0 0 0 0 0 1 0 5 0 .125 .176
もち 望月充 95 331 294 27 63 8 2 7 96 25 3 3 7 1 22 7 48 5 .214 .285
わた 和田徹 90 178 166 17 41 7 0 1 51 13 1 0 3 1 5 3 30 8 .247 .282
うえ 上田二朗 46 108 91 1 11 2 0 0 13 5 0 0 15 1 1 0 35 0 .121 .130
えな 江夏豊 53 108 98 5 13 2 0 2 21 6 0 0 5 0 5 0 31 1 .133 .175
こん 権藤正利 25 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000
さつ 五月女豊 4 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000
すす 鈴木皖武 30 10 10 1 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .200 .200
たに 谷村智博 41 58 54 2 5 0 0 0 5 0 0 0 3 0 1 0 18 1 .093 .109
ふる 古沢憲司 43 37 33 1 3 0 0 0 3 1 0 0 3 0 1 0 10 0 .091 .118
やまもとか 山本和行 18 10 9 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 5 0 .000 .100
やまもとし 山本重政 24 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000
わこ 若生智男 25 10 10 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .100 .100
合計 4809 4263 433 998 135 11 115 1500 417 41 33 103 22 381 40 753 93 .234 .303

表彰

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リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
江夏豊 最多勝利 24勝 5年ぶり2度目
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
田淵幸一 捕手 2年連続2度目
藤田平 遊撃手 2年ぶり5度目
ダイヤモンドグラブ賞
選手名 ポジション 回数
田淵幸一 捕手 初受賞
藤田平 遊撃手 初受賞

達成記録・出来事

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  • 4月26日 - 田淵幸一巨人3回戦(後楽園)で6回に関本四十四、8回と9回に菅原勝矢から本塁打を放ち1試合3本塁打を記録、球団史上4人目(5回目)で9回の本塁打は通算100本塁打、史上75人目
  • 5月9日 - 田淵幸一が巨人4回戦(甲子園)で2回、7回、9回と高橋善正から本塁打を放ち1試合3本塁打を記録、球団史上6回目
  • 5月10日 - 田淵幸一が巨人5回戦(甲子園)で1回に高橋一三から本塁打を放ち、前日の同カードから4打数連続本塁打を記録し、史上5人目で上記の4月26日から同一カード7打数連続本塁打を記録
  • 5月13日 - 権藤正利大洋3回戦(新潟)で8回から救援登板し通算700試合登板、史上7人目
  • 7月1日 - 上田二朗が巨人12回戦(甲子園)で9回2死までノーヒットノーランを続けていたが、長嶋茂雄にヒットを打たれてノーヒットを阻まれる。「あと1人で費えたノーヒットノーラン」は史上15人目で球団史上5人目
  • 8月30日 - 江夏豊中日20回戦(甲子園)で中日打線を延長11回ノーヒットノーランに抑え、11回裏に自ら2号サヨナラ決勝本塁打を打つ[8]。ノーヒットノーランは史上48人目(59度目)
  • 9月2日 - 江夏豊が巨人21回戦(後楽園)で1回に王貞治に阪神戦通算100本目の本塁打を打たれる
  • 9月9日 - 田淵幸一がヤクルト25回戦(甲子園)で9回に敬遠で歩かされ相手投手の安田猛の連続無四死球イニングの記録が81で止まる
  • 10月10日 - 藤田平が巨人24回戦(後楽園)で8回に倉田誠から安打を放ち通算1000安打、史上84人目
  • 10月20日 - 中日26回戦(中日)に敗れ、翌日の巨人26回戦(甲子園)は、勝ったチームがリーグ優勝という決戦となる[9]
  • 10月22日 - 雨で一日延びて巨人26回戦(甲子園)が行われ、0対9で大敗。試合後、怒ったファンがグラウンドに乱入、巨人ベンチを襲撃するなど暴動を起こす(スコアはs:1973年セ・リーグの最終決戦参照)[10][11][12][13]
  • 11月23日 - 権藤正利がファン感謝デーが行われた甲子園球場の監督室で、江夏豊立ち会いのもと金田正泰監督を殴打[14]
  • 12月12日 - 球団は金田正泰監督に暴力を振るったとして権藤正利を11月23日付で契約解除したと発表[15]

ドラフト指名選手

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 佐野仙好 内野手 中央大学 入団
2位 植上健治 投手 高松商業高 入団
3位 小竹重行 投手 京都商業高 拒否・同志社大学進学
4位 尾藤福繁 投手 土居高 拒否・駒澤大学進学
5位 高橋寛 捕手 松下電器 拒否
6位 掛布雅之 内野手 習志野高 入団
7位 山北芳敬 外野手 中京商業高 拒否・明治大学進学

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b 年度別成績 1973年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2017年4月25日閲覧。
  2. ^ 田所龍一 (2022年3月29日). “小林繁伝 長嶋も絶賛した田淵の逆転満塁弾 虎番疾風録其の四(16)”. 産経新聞. https://www.sankei.com/article/20220329-P54AOGFXBBMHZI4WFGRTFHISR4/ 2023年10月21日閲覧。 
  3. ^ 田所龍一 (2022年3月31日). “小林繁伝 背番号「40」のルーキー登板、後楽園はどよめいた 虎番疾風録其の四(18)”. 産経新聞. https://www.sankei.com/article/20220331-SC2TTNBOG5LHPPC7RWZRYTU3XA/ 2023年10月21日閲覧。 
  4. ^ a b c 内田雅也 (2020年5月6日). “【内田雅也の猛虎監督列伝(17)~第17代・金田正泰】「迷宮」のなか、優勝目前の不可解用兵”. スポーツニッポン. https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/05/06/kiji/20200506s00001173020000c.html 2023年8月23日閲覧。 
  5. ^ 甲子園ファン2000人乱入――下駄で襲われた3冠王・王貞治― スポニチ Sponichi Annex 野球
  6. ^ 読売新聞1973年10月23日、23頁
  7. ^ 毎日新聞1973年10月23日
  8. ^ 朝日新聞1973年8月31日「江夏、ノーヒットノーラン 自らサヨナラ2号」朝日新聞縮刷版1973年8月p1071
  9. ^ 毎日新聞1973年10月21日17面「神・巨 きょう決戦 阪神、中日に飲まれる」毎日新聞縮刷版1973年10月p699
  10. ^ 読売新聞1973年10月23日1面「巨人が九連覇 セ・リーグ」読売新聞縮刷版1973年10月p819
  11. ^ 毎日新聞1973年10月23日17面「巨人、猛打の逆転V9 阪神6投手を粉砕 高橋一二塁を踏ませず」毎日新聞縮刷版1973年10月p759
  12. ^ 毎日新聞大阪本社 1973年10月23日朝刊
  13. ^ 読売新聞1973年10月23日23頁
  14. ^ 【11月23日】1973年(昭48) 前代未聞!阪神・金田正泰監督、引退する権藤正利投手に殴られる”. 日めくりプロ野球. スポーツニッポン新聞社 (2008年11月21日). 2021年1月17日閲覧。
  15. ^ 読売新聞1973年12月13日15面「暴力・権藤を契約解除 阪神」読売新聞縮刷版1973年12月p411