1973年の大洋ホエールズ
表示
1973年の大洋ホエールズ | |
---|---|
成績 | |
セントラル・リーグ5位 | |
60勝64敗6分 勝率.484[1] | |
本拠地 | |
都市 | 神奈川県川崎市 |
球場 | 川崎球場 |
球団組織 | |
オーナー | 中部謙吉 |
経営母体 | 大洋漁業 |
監督 | 青田昇 |
« 1972 1974 » |
1973年の大洋ホエールズでは、1973年の大洋ホエールズの動向をまとめる。
この年の大洋ホエールズは、青田昇が1年だけ監督を務めたシーズンである。
概要
[編集]野村収をロッテに放出し江藤慎一を交換トレードで、またアメリカからジョン・シピンとクリート・ボイヤーを獲得し、打撃陣のパワーアップを計り優勝候補に挙げられるも5位に終わった前年シーズン終盤に監督代行を務めた青田監督が就任。新ユニフォームは1964年から使用の黒と赤ベースのデザインを廃止して、1960年初優勝時のオレンジと黒をベースにしたデザインに変更。新ユニフォームの成果もあったのか5月までは巨人の低迷もあり、同じくユニフォームを一新した広島と首位を争うなど好調だった。しかし6月に入ると7勝15敗と負け越して首位争いから脱落するとそれ以降はBクラスに低迷し、平松政次・山下律夫・坂井勝二ら投手陣は好投するも、打線の援護がなく負ける試合が目立った。8月以降はやや盛り返したものの、低迷していたヤクルトにも抜かれて結局2年連続の5位で終了し、巨人の9連覇を許した。投手陣は平松がチームトップの17勝、山下が2位の13勝をあげたほか、アメリカ野球留学から復帰の高橋重行、2年目の竹内広明も2ケタ近くの勝ち星を挙げ、チーム防御率はリーグ最下位ながらも3.30と健闘。打撃陣は松原誠、江藤慎一、シピンなどの活躍でチーム本塁打は125本でリーグ2位となり、チーム打率も.243のリーグ2位となるが、投打が噛み合わず、青田監督はわずか1年で辞任し、日本テレビの野球解説者に戻った。また、阪神やロッテで活躍し、このシーズンだけ大洋に所属していた300勝投手の小山正明が現役引退した。
チーム成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]1 | 右 | 重松省三 |
---|---|---|
2 | 中 | 近藤昭仁 |
3 | 二 | シピン |
4 | 一 | 松原誠 |
5 | 左 | 江藤慎一 |
6 | 三 | ボイヤー |
7 | 遊 | 米田慶三郎 |
8 | 捕 | 伊藤勲 |
9 | 投 | 平松政次 |
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 9月終了時 | 最終成績 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 中日 | -- | 大洋 | -- | 広島 | -- | 中日 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- |
2位 | 大洋 | 0.5 | 広島 | 0.0 | 中日 | 阪神 | 3.0 | 阪神 | 0.5 | 阪神 | 2.5 | 阪神 | 0.5 | |
3位 | 阪神 | 1.5 | 中日 | 1.0 | 阪神 | 1.0 | 広島 | 4.0 | 中日 | 1.0 | 中日 | 3.0 | 中日 | 1.5 |
4位 | 巨人 | 2.5 | 阪神 | 2.5 | 巨人 | 3.5 | 巨人 | 4.5 | 広島 | 2.0 | ヤクルト | 6.0 | ヤクルト | 4.5 |
5位 | 広島 | 3.5 | 巨人 | 4.0 | 大洋 | 4.0 | ヤクルト | 6.5 | 大洋 | 2.5 | 大洋 | 6.0 | 大洋 | 5.0 |
6位 | ヤクルト | 4.0 | ヤクルト | 7.5 | ヤクルト | 6.5 | 大洋 | 9.0 | ヤクルト | 3.0 | 広島 | 6.5 | 広島 | 6.5 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 66 | 60 | 4 | .524 | 優勝 |
2位 | 阪神タイガース | 64 | 59 | 7 | .520 | 0.5 |
3位 | 中日ドラゴンズ | 64 | 61 | 5 | .512 | 1.5 |
4位 | ヤクルトアトムズ | 62 | 65 | 3 | .488 | 4.5 |
5位 | 大洋ホエールズ | 60 | 64 | 6 | .484 | 5.0 |
6位 | 広島東洋カープ | 60 | 67 | 3 | .472 | 6.5 |
オールスターゲーム
[編集]→詳細は「1973年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
ファン投票 | 選出なし | |||
---|---|---|---|---|
監督推薦 | 平松政次 | 伊藤勲 | シピン | 江尻亮 |
できごと
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 5月26日 - 江藤慎一が川崎球場での対巨人7回戦にて4回裏に安打を放ち、3000塁打を達成[2]。
- 6月1日 - 坂井勝二が後楽園球場での対巨人9回戦に先発し、プロ通算500試合登板を達成[3]。
- 10月24日 - 小山正明が現役引退を表明[4]。
選手・スタッフ
[編集]表彰選手
[編集]リーグ・リーダー |
---|
受賞者なし |
ベストナイン | ||
---|---|---|
選手名 | ポジション | 回数 |
シピン | 二塁手 | 2年連続2度目 |
江尻亮 | 外野手 | 3年ぶり2度目 |
ダイヤモンドグラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
シピン | 二塁手 | 2年連続2度目 |
ボイヤー | 三塁手 | 初受賞 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 読売ジャイアンツ | 2位 | 阪神タイガース | 優勝 | 南海ホークス | 2位 | 阪急ブレーブス |
3位 | 中日ドラゴンズ | 4位 | ヤクルトアトムズ | 3位 | ロッテオリオンズ | 4位 | 太平洋クラブライオンズ |
5位 | 大洋ホエールズ | 6位 | 広島東洋カープ | 5位 | 日拓ホームフライヤーズ | 6位 | 近鉄バファローズ |
:日本一 :前期優勝・日本シリーズ出場 :後期優勝(パ・リーグ) | |||||||