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1977年の大洋ホエールズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1977年の大洋ホエールズ
成績
セントラル・リーグ6位
51勝68敗11分 勝率.429[1]
本拠地
都市 神奈川県川崎市
球場 川崎球場
球団組織
オーナー 中部謙吉
中部新次郎
経営母体 大洋漁業
監督 別当薫
« 1976
1978 »

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1977年の大洋ホエールズ(1977ねんのたいようホエールズ)では、1977年の大洋ホエールズにおける動向をまとめる。

この年の大洋ホエールズは、2回目の別当薫監督体制の1年目(通算6年目)のシーズンである。

概要

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在任2年間でBクラスに終わった秋山登前監督の後を受けて、別当監督が再び就任。

チームは7月まで五分五分の成績だったが、8月以降は負けが込み始めた。それでも9月時点で5位につけ、最下位脱出は目前に思われたが、10月に入ると3勝9敗1分と躓き、最終的には2年連続最下位に終わった。それでも、勝率は前年からやや改善されている。

打撃陣はこの年レギュラー入りの高木由一、急成長した田代富雄、ベテラン松原誠ジョン・シピンらの活躍で、優勝した巨人の181本に次ぐリーグ2位の176本を放ち、重量打線は健在だった。

投手陣は平松政次杉山知隆斉藤明夫らがローテーションを守り、新人の斉藤は負け越しながらも新人王に輝き、平松・杉山もそれなりの成績を残したが、救援投手を含めても防御率を3点台に乗せたのは平松だけで、チーム防御率も前年の4.45から4.94まで落ち込んだ。

横浜市への本拠地移転話はシーズン前から浮上しており、4月には川崎市側は町内会連合会、全川崎労働組合協議会、PTA連絡協議会など19団体が合同で「大洋球団の横浜誘致に反対する川崎市民連合」を設立、移転阻止を働きかけ始めた。しかし、球団は横浜市民から資金集めを始める[2]など、移転は既定路線となっており、後半戦開幕後の8月2日、大洋は「来年から横浜市に本拠地を移転する」と正式に発表する。翌年から本拠地を横浜スタジアムに移転したため、川崎球場を本拠地として使用したのはこの年が最後となった(空いた川崎球場にはロッテオリオンズが移転)。

対戦成績では優勝の巨人に相変わらず弱く、10勝16敗と負け越したが、2位のヤクルトには12勝12敗2分と健闘した。この年、横浜スタジアムの建設工事が始まり、親会社の大洋漁業は西武鉄道に対して第三者割当増資を行うが、球団経営権の譲渡交渉は合意に至らず、西武は翌年、クラウンライターライオンズの買収へ動くことになる。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 中塚政幸
2 山下大輔
3 シピン
4 松原誠
5 高木由一
6 福嶋久晃
7 江尻亮
8 田代富雄
9 渡辺秀武
1977年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 --
2位 阪神 3.5 阪神 4.5 ヤクルト 5.0 ヤクルト 7.5 ヤクルト 12.0 ヤクルト 13.0 ヤクルト 15.0
3位 大洋 4.5 大洋 6.0 阪神 5.5 阪神 7.5 阪神 15.5 中日 17.5 中日 15.5
4位 ヤクルト ヤクルト 7.0 大洋 8.5 大洋 11.0 中日 16.0 阪神 21.0 阪神 21.0
5位 中日 8.5 中日 9.0 中日 12.5 中日 16.0 大洋 18.0 大洋 22.0 広島 25.0
6位 広島 9.0 広島 9.5 広島 13.5 広島 18.0 広島 19.5 広島 25.5 大洋 25.5


1977年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 読売ジャイアンツ 80 46 4 .635 優勝
2位 ヤクルトスワローズ 62 58 10 .517 15.0
3位 中日ドラゴンズ 64 61 5 .512 15.5
4位 阪神タイガース 55 63 12 .466 21.0
5位 広島東洋カープ 51 67 12 .432 25.0
6位 大洋ホエールズ 51 68 11 .429 25.5

[1]

オールスターゲーム1977

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ファン投票 監督推薦 補充選手
選出なし 杉山知隆
福嶋久晃
シピン
田代富雄
高木嘉一

できごと

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選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名 タイトル
斉藤明雄 新人王
ベストナイン
選出なし
ダイヤモンドグラブ賞
選手名 ポジション 回数
山下大輔 遊撃手 2年連続2度目

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 門田富昭 投手 西南学院大学 入団
2位 加藤英美 投手 大昭和製紙北海道 入団
3位 遠藤一彦 投手 東海大学 入団
4位 大久保弘司 内野手 下関商業高 入団
5位 谷内野隆 投手 北陸銀行 拒否
6位 屋鋪要 外野手 三田学園高 入団

出典

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  1. ^ a b 年度別成績 1977年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2017年5月4日閲覧。
  2. ^ 青鉛筆『朝日新聞』1977年(昭和52年)4月10日朝刊、13版、23面