1951年フランスグランプリ
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レース詳細 | |||
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1951年F1世界選手権全8戦の第4戦 | |||
日程 | 1951年シーズン第4戦 | ||
決勝開催日 | 7月1日 | ||
正式名称 | XXXVIII GRAND PRIX DE L'A.C.F. | ||
開催地 |
ランス・グー フランス、ランス | ||
コース長 | 7.816 | ||
レース距離 | 601.832 | ||
決勝日天候 | Sunny, Hot, Dry | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | アルファロメオ | ||
タイム | 2:25.7 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ファン・マヌエル・ファンジオ | アルファロメオ | |
タイム | 2:27.8 | ||
決勝順位 | |||
優勝 | アルファロメオ | ||
2位 | フェラーリ | ||
3位 | フェラーリ |
1951年フランスグランプリ (XXXVIII GRAND PRIX DE L'A.C.F.) は、1951年F1世界選手権の第4戦として、1951年7月1日にランス・グーで開催された。アルファロメオをドライブするファン・マヌエル・ファンジオとルイジ・ファジオーリが優勝したが、車両共有したドライバーが優勝した最初のグランプリであった。
レースはまた、「ヨーロッパグランプリ」として開催され、アルド・ゴルディーニ、アンドレ・シモン、オノフレ・マリモンのデビュー戦でもあった。ファジオーリの優勝は彼にとって初のものであり、世界選手権で優勝した最高齢ドライバーという記録にもなった。これは2014年現在破られていない。
またこのレースは総距離が最長のF1グランプリである。4.856マイルのランス・グーを77周し、総距離は373マイルになった[1]。
レース概要
[編集]レース開始から約10ラップで、ファンジオ車のエンジンが不調をきたす。ファンジオはピットインしマグネトーを交換したが、1周後に再び停止した。ファジオーリは給油のためストップしたが、チームは車を交換するよう命じた。フェラーリの給油ストップとトラブルで、ファンジオはリードを築き優勝することができた。ファンジオが最初にドライブしていた車を引き継いだファジオーリは22周遅れの11位でフィニッシュした[2]。
エントリーリスト
[編集]- ^1 - ファン・マヌエル・ファンジオは予選と決勝の15ラップをアルファロメオ4番車でドライブした。決勝の残り40ラップはルイジ・ファジオーリがドライブした[5]。
- ^2 - ルイジ・ファジオーリは予選と決勝の20ラップをアルファロメオ8番車でドライブした。決勝の残り57ラップはファン・マヌエル・ファンジオがドライブした[5]。
- ^3 - フロイラン・ゴンザレスは予選と決勝の35ラップをフェラーリ14番車でドライブした。自身の車が既にリタイアしていたアルベルト・アスカリが残り42ラップをドライブした[5]。
- ^4 - ピエロ・タルッフィとプリンス・ビラはプラクティス前に撤退した[6]。
- ^5 - レグ・パーネルは予選と決勝の全てをフェラーリ26番車でドライブした。ブライアン・ショウ・テイラーがプラクティスで走行したが、決勝には参加しなかった[7]。
- ^6 - ユージェン・シャブーは予選と決勝の全てをタルボ・ラーゴ44番車でドライブした。リュシアン・ヴァンサンが交代ドライバーとしてリストアップされたが、グランプリには参加しなかった[7]。
結果
[編集]予選
[編集]順位 | No | ドライバー | チーム | タイム | 差 |
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1 | 24 | ファン・マヌエル・ファンジオ | アルファロメオ | 2:25.7 | - |
2 | 2 | ニーノ・ファリーナ | アルファロメオ | 2:27.4 | + 1.7 |
3 | 12 | アルベルト・アスカリ | フェラーリ | 2:28.1 | + 2.4 |
4 | 10 | ルイジ・ヴィッロレージ | フェラーリ | 2:28.5 | + 2.8 |
5 | 6 | コンサルボ・サネージ | アルファロメオ | 2:28.9 | + 3.2 |
6 | 14 | フロイラン・ゴンザレス | フェラーリ | 2:30.8 | + 5.1 |
7 | 8 | ルイジ・ファジオーリ | アルファロメオ | 2:33.1 | + 7.4 |
8 | 42 | ルイ・シロン | タルボ・ラーゴ-タルボ | 2:43.7 | + 18.0 |
9 | 26 | レグ・パーネル | フェラーリ | 2:44.0 | + 18.3 |
10 | 38 | フィリップ・エタンセラン | タルボ・ラーゴ-タルボ | 2:44.8 | + 19.1 |
11 | 46 | イブ・ジロー・カバントゥ | タルボ・ラーゴ-タルボ | 2:45.7 | + 20.0 |
12 | 28 | ジョニー・クレエ | タルボ・ラーゴ-タルボ | 2:46.6 | + 20.9 |
13 | 40 | ルイ・ロジェ | タルボ・ラーゴ-タルボ | 2:48.0 | + 22.3 |
14 | 44 | ユージェン・シャブー | タルボ・ラーゴ-タルボ | 2:49.6 | + 23.9 |
15 | 50 | オノフレ・マリモン | マセラティ-ミラノ | 2:49.9 | + 24.2 |
16 | 18 | トゥーロ・デ・グラッフェンリート | マセラティ | 2:50.1 | + 24.4 |
17 | 36 | アルド・ゴルディーニ | シムカ・ゴルディーニ | 2:50.3 | + 24.6 |
18 | 32 | モーリス・トランティニアン | シムカ・ゴルディーニ | 2:50.4 | + 24.7 |
19 | 48 | ギ・メレッス | タルボ・ラーゴ-タルボ | 2:58.4 | + 32.7 |
20 | 24 | ピーター・ホワイトヘッド | フェラーリ | 2:59.0 | + 33.3 |
21 | 34 | アンドレ・シモン | シムカ・ゴルディーニ | 2:59.5 | + 33.8 |
22 | 20 | ハリー・シェル | マセラティ | 3:02.0 | + 36.3 |
23 | 30 | ロベール・マンヅォン | シムカ・ゴルディーニ | 3:06.0 | + 40.3 |
決勝
[編集]順位 | No | 国籍 | ドライバー | チーム | 周回 | タイム/リタイア原因 | グリッド | ポイント |
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1 | 8 | ルイジ・ファジオーリ ファン・マヌエル・ファンジオ |
アルファロメオ | 77 | 3:22:11.0 | 7 | 4 5 | |
2 | 14 | フロイラン・ゴンザレス アルベルト・アスカリ |
フェラーリ | 77 | + 58.2 | 6 | 3 3 | |
3 | 10 | ルイジ・ヴィッロレージ | フェラーリ | 74 | + 3 Laps | 4 | 4 | |
4 | 26 | レグ・パーネル | フェラーリ | 73 | + 4 Laps | 9 | 3 | |
5 | 2 | ニーノ・ファリーナ | アルファロメオ | 73 | + 4 Laps | 2 | 2 | |
6 | 42 | ルイ・シロン | タルボ・ラーゴ-タルボ | 71 | + 6 Laps | 8 | ||
7 | 46 | イブ・ジロー・カバントゥ | タルボ・ラーゴ-タルボ | 71 | + 6 Laps | 11 | ||
8 | 44 | ユージェン・シャブー | タルボ・ラーゴ-タルボ | 69 | + 8 Laps | 14 | ||
9 | 48 | ギ・メレッス | タルボ・ラーゴ-タルボ | 66 | + 11 Laps | 19 | ||
10 | 6 | コンサルボ・サネージ | アルファロメオ | 58 | + 19 Laps | 5 | ||
11 | 24 | ファン・マヌエル・ファンジオ ルイジ・ファジオーリ |
アルファロメオ | 55 | + 22 Laps | 1 | ||
Ret | 28 | ジョニー・クレエ | タルボ・ラーゴ-タルボ | 54 | アクシデント | 12 | ||
Ret | 40 | ルイ・ロジェ | タルボ・ラーゴ-タルボ | 43 | トランスミッション | 13 | ||
Ret | 38 | フィリップ・エタンセラン | タルボ・ラーゴ-タルボ | 37 | エンジン | 10 | ||
Ret | 36 | アルド・ゴルディーニ | シムカ・ゴルディーニ | 27 | エンジン | 17 | ||
Ret | 20 | ハリー・シェル | マセラティ | 23 | オーバーヒート | 22 | ||
Ret | 32 | モーリス・トランティニアン | シムカ・ゴルディーニ | 11 | エンジン | 18 | ||
Ret | 12 | アルベルト・アスカリ | フェラーリ | 10 | ギアボックス | 3 | ||
Ret | 34 | アンドレ・シモン | シムカ・ゴルディーニ | 7 | エンジン | 21 | ||
Ret | 30 | ロベール・マンヅォン | シムカ・ゴルディーニ | 3 | エンジン | 23 | ||
Ret | 50 | オノフレ・マリモン | マセラティ-ミラノ | 2 | エンジン | 15 | ||
Ret | 18 | トゥーロ・デ・グラッフェンリート | マセラティ | 1 | トランスミッション | 16 | ||
Ret | 24 | ピーター・ホワイトヘッド | フェラーリ | 1 | エンジン | 20 |
注
[編集]- 車両共有:
- #8:ファジオーリ(20周)、ファンジオ(57周)。1位のポイントは両名で分けられた(ファンジオはファステストラップを記録し、ボーナス1ポイントを得た)。
- #14:ゴンザレス(35周)、アスカリ(42周)。2位のポイントは両名で分けられた。
- #24:ファンジオ(15周)、ファジオーリ(40周)。ファジオーリがファンジオの車でレースに復帰した時点で、既に20周遅れであった。
- 本グランプリはヨーロッパグランプリとして開催された。
- 初優勝:ルイジ・ファジオーリ
- デビュー戦:アルド・ゴルディーニ、アンドレ・シモン、オノフレ・マリモン
- ファジオーリはグランプリで優勝した最高齢ドライバーである(53歳)。
第4戦終了時点でのランキング
[編集]順位 | ドライバー | ポイント | |
---|---|---|---|
1 | 1 | ファン・マヌエル・ファンジオ | 15 |
1 | 2 | ニーノ・ファリーナ | 14 |
3 | リー・ウォラード | 9 | |
4 | アルベルト・アスカリ | 9 | |
2 | 5 | ルイジ・ヴィッロレージ | 8 |
- 注:トップ5のみ表示。ベスト4戦のみがカウントされる。
参照
[編集]- ^ “What was the longest Grand Prix of them all?”. Ask Steven - ESPNF1.com. 23 June 2012閲覧。
- ^ Lang, Mike (1981). Grand Prix! Vol 1. Haynes Publishing Group. pp. p31. ISBN 0-85429-276-4
- ^ “1951 French Grand Prix - Race Entries”. manipef1.com. 2012年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月4日閲覧。
- ^ “1951 ACF GP - Entry List”. chicanef1.com. 4 December 2013閲覧。
- ^ a b c “French Grand Prix 1951 - Results”. ESPN F1. 9 January 2014閲覧。
- ^ “France 1951 - Result”. statsf1.com. 9 January 2014閲覧。
- ^ a b “France 1951 - Race entrants”. statsf1.com. 9 January 2014閲覧。
Unless otherwise indicated, all race results are taken from “The Official Formula 1 website”. 2007年6月5日閲覧。
前戦 1951年ベルギーグランプリ |
FIA F1世界選手権 1951年シーズン |
次戦 1951年イギリスグランプリ |
前回開催 1950年フランスグランプリ |
フランスグランプリ | 次回開催 1952年フランスグランプリ |
前回開催 1950年イギリスグランプリ |
ヨーロッパグランプリ (冠大会時代) |
次回開催 1952年ベルギーグランプリ |