甲府駅
甲府駅 | |
---|---|
南口駅ビル(2019年4月) | |
こうふ Kōfu | |
所在地 | 山梨県甲府市丸の内一丁目1-8 |
所属事業者 | |
電報略号 | コフ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面5線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
13,393人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1903年(明治36年)6月11日[1][2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■中央本線(JR東日本) |
駅番号 | CO43[報道 1] |
キロ程 | 134.1 km(東京起点) |
◄CO 42 酒折 (2.9 km) (4.5 km) 竜王 CO 44► | |
所属路線 | ■身延線(JR東海) |
キロ程 | 88.4 km(富士起点) |
◄金手 (1.2 km) | |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 |
甲府駅(こうふえき)は、山梨県甲府市丸の内一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東海旅客鉄道(JR東海)の駅である。
概要
[編集]JR東日本の中央本線[3]と、当駅を終点とするJR東海の身延線の2路線が乗り入れ、両社の共同使用駅となっている。駅施設はJR東日本の所有であり、JR東海身延線ホームを含めてJR東日本八王子支社の管轄で、全ての着発線がJR東日本東京圏輸送管理システム(ATOS)・中央方面指令の運行管理下にある。
両社の財産境界は、4・5番線ホームより約0.5 km東にある下り場内信号機(東京起点131.895 km地点、富士起点87.358 km地点、長禅寺付近)に設定されていて、それより外側(富士方)の橙色の帯が施されている架線柱がJR東海の所有を表している。
1987年4月の国鉄分割民営化によって中央本線塩尻以東はJR東日本、身延線はJR東海の管轄となり、当駅はJR東日本とJR東海の境界駅となった。
特急列車を含む全旅客列車が停車する。当駅には中央本線のみCO 43の駅番号が設定されている[報道 1]。
歴史
[編集]中央本線は甲府市街中心地を東西に通過しているが、甲府駅の立地する甲府市丸の内一丁目は内堀に囲郭された甲府城の内城部分に位置する。現在の甲府駅駅舎は城域北側の清水曲輪に相当し、曲輪には櫓や書院、城門などの施設が存在していた。南側には屋形曲輪・本丸が所在する。清水曲輪の東西・北側は内堀が囲郭し、北側には二の堀で囲郭された武家地に通じる山手門が所在している。明治期に甲府城は廃城となり、二の堀は埋め立てられ武家地は払い下げられて官公庁用地として開発され、甲府駅の開業に至る。
なお、身延線ホーム位置が東端にずれているのは、1941年に国有化されるまで身延線は私設鉄道(富士身延鉄道)であり、後付けで国鉄駅に乗り入れた名残である。
年表
[編集]- 1903年(明治36年)
- 1904年(明治37年)12月27日:駅前に山梨馬車鉄道(のちの甲府電車軌道)が乗り入れ[4]。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定により中央東線所属となる[4]。
- 1911年(明治44年)5月1日:中央西線が中央東線に編入され、中央本線所属となる[4]。
- 1924年(大正13年)3月19日:待合室にあったストーブから失火し、駅舎が全焼する[5][4]。
- 1925年(大正14年)4月4日:二代目駅舎が建てられる[4]。
- 1927年(昭和2年)7月1日:甲府電車軌道が営業休止[4]。
- 1928年(昭和3年)3月30日:富士身延鉄道線が市川大門駅から延伸、当駅に乗り入れ[6]。
- 1932年(昭和7年)12月27日:駅前に山梨電気鉄道線が乗り入れ[4]。
- 1941年(昭和16年)5月1日:富士身延鉄道が国有化、鉄道省身延線となる[6]。
- 1950年(昭和25年)11月23日:北口を供用開始[4]。
- 1962年(昭和37年)7月1日:山梨交通電車線が廃止[4]。
- 1972年(昭和47年)4月1日:旅行センター開業[7]。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)10月6日:1986年に開催される国民体育大会にあわせ、駅ビル「エクラン」の供用を開始[4][9]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の取扱を廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、中央本線はJR東日本[2]、身延線はJR東海に継承され[6][10]、JR東日本とJR東海の境界駅となる。
- 1989年(平成元年)12月2日:身延線ホームを従来位置より中央本線側に移転[新聞 1][11]。
- 2004年(平成16年)10月16日:自動改札機が設置され、中央本線でICカード「Suica」の利用が可能となる(身延線は対象外)[報道 2]。東京近郊区間に編入される[報道 2]。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)7月14日:改修工事のため既存の北口を閉鎖。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)9月7日:南口の公共交通ロータリー(バスターミナル)の整備が完了し全面供用開始。
- 2018年(平成30年)
- 2021年(令和3年)11月9日:駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」のテレワークブース「STATION BOOTH」が開設[報道 8]。
- 2025年(令和7年)秋:身延線でICカード「TOICA」の利用が可能となる(予定)[12]。
-
南口入口(2018年5月)
-
甲府城(舞鶴城)跡に隣接した駅の構造。
-
1903年頃の甲府駅。
-
1946年頃の甲府駅、前を走る電車は山梨交通電車線。
-
1966年7月の甲府駅、場内跨線橋上から北側の甲府機関区を撮影。
-
1966年7月の甲府駅、1番線大月方から韮崎方向を撮影。
駅構造
[編集]地上駅であり、舞鶴城跡の一部にある[13]。南口に接して単式ホーム1面1線、その北側に島式ホーム1面2線が置かれ、南口側から1番線、2番線、3番線の順に付番されている[9]。さらに単式ホームの東京方が切り欠かれ、切欠き部を挟む形で身延線用の2線があり、計2面5線となる[9]。身延線用の切欠きホームのうち1番線に近い方が5番線、南口に近い方が4番線である[14]。
構内北側に日本国有鉄道(国鉄)甲府機関区が、南口ロータリーの西側には1面2線の貨物ホームや貨車仕分け線などがあった。コンテナなども取扱う大規模な駅であったが、1984年に貨物取扱は廃止され、その後1988年に新たなコンテナ取扱駅として竜王駅が整備された。その後、身延線ホームが国鉄清算事業団の所有地で再開発の対象地域であることから[新聞 1]、従来のホームより中央本線寄りに新しく島式1面2線、幅6メートルで有効長110 mのホームを建設し、1989年12月に移転した[11]。なお、機関区跡地の再開発は長年にわたりロータリーのみで進展がなかったが、2005年より本格的な整備が行なわれ、跡地は現在NHK甲府放送局や甲府地方合同庁舎などが設置された(これまでのロータリーも改修されている)。
ホーム上は1番線に屋内待合室・喫煙室、2・3番線にKIOSK・駅弁販売所・屋内待合室・喫煙室[注釈 1]が設置されている。一方、4・5番線にはベンチと自動販売機のみ設置されている。現駅舎竣工から長らく改札内コンコースを結んでいたのは階段のみであったが、バリアフリー対応の一環で2010年7月15日までに1番線新宿方面および2・3番線松本方面にエレベーターとエスカレーターが設置された[報道 5]。
橋上駅舎を有しており、駅事務室・自動改札機・みどりの窓口[注釈 2]、南口の駅ビル「セレオ甲府」の2階に接している。北口へは橋上駅舎から跨線橋が伸びており、通路には和菓子屋、コインロッカーとVIEW ALTTE(ATM)、証明写真機が設置されている。改札内にはNewDays(コンビニエンスストア)、そば屋、駅弁販売所がある。改札外には、2021年4月7日に、店舗「カフェ&ワインバー 葡萄酒一番館」が開業した[報道 9]。
近距離乗車券等の自動券売機には、JR移行直後にはJR東日本区間とJR東海区間を区別する機能があった。
東京圏輸送管理システム(ATOS)が導入されている最西端の駅である。
駅ビルは1986年(昭和61年)の「かいじ国体」開催にあわせ、1985年(昭和60年)10月に「エクラン」として改築完成したものである。以前は戦前からの木造平屋の駅舎を持ち、1番線を除く中央本線各ホームへは跨線橋で連絡していた。2015年3月13日に「セレオ甲府」として改装オープンし[報道 6]、同年4月17日にグランドオープンした[報道 7]。
甲府統括センターの拠点駅。直営駅で、春日居町駅 - 塩崎駅間各駅を管理する。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | 中央本線 | 下り | 小淵沢・塩尻・松本・長野方面[15] | 一部列車は2・3番線 |
2・3 | 上り | 大月・八王子・新宿・東京方面[15] | 一部列車は1番線 | |
4・5 | 身延線 | 身延・富士方面[16] |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 特急「かいじ」の定期列車は、竜王駅発着の一部を除き、当駅が始発・終点となっている。
- 静岡方面の特急「ふじかわ」はすべて4番線から発車する。
- 身延線については駅ナンバリングの対象外であるため、現地の案内ではJR東海のコーポレートカラーであるオレンジ(■)で表記されている。
-
改札口(2022年10月)
-
みどりの窓口(2022年10月)
-
自動券売機(2022年10月)
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1番線ホーム(2022年10月)
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2・3番線ホーム(2022年10月)
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4・5番線ホーム(2022年10月)
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1番線ホーム上の、4・5番線ホームへの案内表示(2009年2月)
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1番線ホームにある釣鐘(2007年12月)
-
北口の待合広場にあるクリスタルアース(2010年12月)
発車メロディ
[編集]1 - 3番線では長らくカンノ製作所制作の発車メロディを使用していたが、2010年6月5日にスイッチ制作のものに変更されている[17]。
4・5番線ではJR東海の内規に従い発車ベルを使用している(ワンマン運転の列車では車載メロディを使用する)。
1 | 青空と線路 | |
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2 | ジュピター B | |
3 | 恋の通勤列車 | |
4・5 | ベル(高音) |
駅弁
[編集]甲府駅では1990年代まで日食甲陽軒によって数種類の駅弁が販売されていたが、2002年に日本レストランエンタプライズ(NRE。現在はJR東日本クロスステーション)へ吸収合併され[新聞 2]、一時期駅弁が取り扱われない時期があった。
2003年にNREの子会社であるNRE大増(現在は日本ばし大増)と小淵沢駅を拠点にしている丸政がNREに委託という形で駅弁販売を再開した。NRE大増は尾久駅近くにある第一工場にて製造した駅弁、丸政は「高原野菜とカツの弁当」や「元気甲斐」を販売していたが、どちらも数に限りがあり繁忙期などでは売り切れになりやすかった。
NRE大増が甲府駅での駅弁販売から撤退し駅弁取扱は丸政のみとなったが、2018年12月には改札口脇(改札内)に、2019年6月には2・3番線ホーム上に丸政直営店舗「MASAICHI」が出店。甲府駅での駅弁の種類が増えたほか、軽食・飲料・土産物等を購入できるようになった(2・3番線ホームの店舗は閉店し、コーヒースポットになっている)。
- そば屋の天むす(5ヶ入り)
利用状況
[編集]JR東日本集計による2社をあわせた2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は13,393人である[JR 1]。なお、この数字には降車客や2社間乗り換え客は含まれない。山梨県内の駅では最多。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 16,910 | [JR 2] |
2001年(平成13年) | 16,291 | [JR 3] |
2002年(平成14年) | 15,303 | [JR 4] |
2003年(平成15年) | 14,976 | [JR 5] |
2004年(平成16年) | 14,717 | [JR 6] |
2005年(平成17年) | 14,585 | [JR 7] |
2006年(平成18年) | 14,425 | [JR 8] |
2007年(平成19年) | 14,496 | [JR 9] |
2008年(平成20年) | 14,239 | [JR 10] |
2009年(平成21年) | 13,897 | [JR 11] |
2010年(平成22年) | 13,869 | [JR 12] |
2011年(平成23年) | 13,608 | [JR 13] |
2012年(平成24年) | 14,277 | [JR 14] |
2013年(平成25年) | 14,556 | [JR 15] |
2014年(平成26年) | 14,355 | [JR 16] |
2015年(平成27年) | 14,683 | [JR 17] |
2016年(平成28年) | 14,797 | [JR 18] |
2017年(平成29年) | 15,090 | [JR 19] |
2018年(平成30年) | 15,165 | [JR 20] |
2019年(令和元年) | 14,246 | [JR 21] |
2020年(令和 | 2年)8,909 | [JR 22] |
2021年(令和 | 3年)10,142 | [JR 23] |
2022年(令和 | 4年)11,890 | [JR 24] |
2023年(令和 | 5年)13,393 | [JR 1] |
運賃精算に関する状況
[編集]身延線無人駅から当駅まで乗車した場合は、整理券が自動精算機に対応していないことから有人改札口で精算を行う必要がある。
身延線列車の到着直後は、無人駅から乗車した利用客が改札口の有人通路に並び精算を行うため、特に朝ラッシュ時は長蛇の列が1番線ホームまで延びる光景がよく見られる。この件に関しては、JR東日本が駅業務を行っているため、JR東海としては、身延線の問題ながら対処出来ない状況にある(JRの取り決めにより、共同使用駅の改札口で徴収する税抜き運賃3,000円までは、改札業務を行うJR旅客会社(甲府駅はJR東日本)の収入となる)。東日本旅客鉄道労働組合東京地方本部は、2021年3月4日付の組合員向ニュースにて、ワンマン・無人駅での運賃取りこぼしや清算遅延対策として、中間改札の設置を提言したことが報告されている[19]。
また、身延線の甲府側の区間はSuicaエリア外であることから、改札口から身延線ホームまでの所々に、乗車カードが使えない旨の注意喚起の看板が掲示されている。
駅周辺
[編集]南口
[編集]駅南口には、武田信玄公の銅像[13][20]やヨドバシ甲府(旧・山交百貨店[注釈 3])[新聞 4]を左右に見る駅前広場と、バス・タクシーの発着場である公共交通ロータリー、それに一般車専用のロータリーが整備されている。また、駅前広場から南に伸びる大通りは「平和通り」と呼ばれ、商業ビルや金融機関などが軒を連ねている。
第二次世界大戦後、南口駅前広場中央部には噴水、武田信玄公像、宝石をあしらったモニュメントが設置されていた[注釈 4]。当時、武田信玄公像は南向き、すなわち平和通りの方を真直ぐ向き、甲府市の繁華街を見下ろす形で立っていたが、駅舎改築時に駅前広場の若干西側(竜王側)に移されている。噴水は1985年の駅舎改築工事、モニュメントは2015年の駅前ロータリー改修工事開始を機に撤去されたが、2019年11月にダイヤモンドリングを模したオブジェが新たに設置されている[21]。
かつての駅前ロータリーは、バスターミナルへ向かう高速バスや路線バスと、タクシーや一般車両の交通が混在していたため、自動車の往来が非常に激しかった。また、駅からバスターミナルへ向かう際は横断歩道を渡る必要があった。そのため、甲府駅南口周辺整備事業による再開発で駅前広場やバスターミナルの再整備が行われ[22]、2015年7月15日から一般車ロータリーが、2016年9月7日から公共交通ロータリー(バスターミナル)が全面供用を開始した。
-
南口駅前ロータリー(2005年11月)
-
南口駅ビル「エクラン」(現・「セレオ甲府」)(2006年1月)
-
武田信玄公之像
- 駅前
- セレオ甲府(駅ビル)
- 甲府駅バスターミナル
- ヨドバシ甲府(ヨドバシカメラ マルチメディア甲府)[新聞 4]
- JR東日本甲府総合事務所(甲府運輸区、甲府保線技術センターなどが入居)
- 史跡・観光名所
- 役所・公共機関
- 郵便局・金融機関
- 大型商業・宿泊施設
- ココリ(岡島等)
- ロピア 甲府ヨドバシ店(2022年12月26日オープン)
- シャトレーゼテラス 甲府丸の内店
- 東横イン甲府駅南口1(旧・甲府舞鶴城公園)/甲府駅南口2(旧・甲府駅前)
- ドーミーイン甲府/甲府丸の内
- 甲府ワシントンホテルプラザ
- 城のホテル甲府
- ホテル談露館
- 教育機関
- 山梨県立大学飯田キャンパス
- 山梨県立宝石美術専門学校
- 山梨県立中央高等学校
- 甲府市立舞鶴小学校
北口
[編集]1984年に現在の橋上駅舎が竣工した当時、北口は階段および車椅子用のスロープがあるのみであった。そのため、2008年7月より再開発事業の一環として改修工事が行われ、2010年8月4日に新たな北口が完成した。新北口にはエレベーターとエスカレーターのほか構内に待合広場が設けられ、水晶で作られた「クリスタルアース」と呼ばれる球体のモニュメントや水晶細工などが展示されている[23]。
構内から北(武田通り方面)に伸びるペデストリアンデッキも新たに設置され[23]、甲府市道愛宕町下条線を渡るために歩道橋[注釈 5]あるいは横断歩道を渡らなければならないという従来の手間が省けるようになった。ペデストリアンデッキには屋根が取り付けられており、素材は東京ドームの屋根と同じものが使われている。また、駅前広場は「よっちゃばれ広場」と名付けられており、2018年には武田信虎公像が設置された[24]。
北口の改修工事中はやや南東側に「仮北口」が設けられ、スロープの代わりにエレベーターがあったほか、タクシーや自家用車用のロータリーが設置されていた。ただしロータリー規模が小さかったため、バス停は仮北口からやや離れた愛宕町下条線沿いに設置されていた。バス停は新北口の供用開始と同時に北口ロータリーに再移転している。
-
改修中の甲府駅北口とロータリー(2010年7月)
-
北口改修中に設けられていた仮北口および仮ロータリー(2008年5月)
-
1985年から2008年までの甲府駅北口(2006年1月)
-
改修前の北口ロータリー(2005年12月)
-
北口駅前広場から北東を望む。建物は左から、甲府市藤村記念館、山梨文化会館、セインツ.25、山梨県立科学館のプラネタリウムも見える(2011年3月)
-
2018年に設置された「武田信虎公之銅像」(2019年5月2日撮影)
- 史跡・観光名所
- 役所・公共機関・郵便局
- 甲府地区広域行政事務組合中央消防署
- 山梨県立科学館
- 甲府市緑が丘スポーツ公園
- 国立病院機構甲府病院
- 山梨県立図書館[23]
- 日本年金機構甲府年金事務所
- 甲府北口二郵便局
- 教育機関
- 山梨大学甲府キャンパス
- 山梨県立甲府第一高等学校
- 山梨県立甲府工業高等学校
- 駿台甲府小学校・中学校・高等学校(駿台塩部校舎)
- 山梨英和中学校・高等学校
- その他施設
バス路線
[編集]甲府駅前にはバス停留所が南口のバスターミナルと、北口の駅前広場、駅東側の陸橋上にある。ほぼ全ての高速バスおよび路線バスは南口のバスターミナルから発着するが、山梨交通の一部の路線(10・12・14・15系統と、16・17系統の塚原行)などはバスターミナルを通らないため、甲府駅北口または甲府駅(陸橋)にて乗降する必要がある。
南口
[編集]バスターミナル以外にも、駅の南口周辺にはWILLER EXPRESSが発着する甲府駅南口(県会議事堂前)バス停がある。山梨交通や富士急バスの「県会議事堂(前)」の南進方向のバス停と同一地点にある[25][26]。
- 甲府駅南口(県会議事堂前)(ニュープリンス高速バス)
- WILLER EXPRESS:WILLERバスターミナル大阪梅田 ※1日1本のみ運行
北口
[編集]のりば | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 山梨交通 |
|
|
2 | 富士急バス | K1:富士山駅 | |
山梨交通 | 県立科学館行は土日祝日・夏休み期間のみ運行 | ||
3 | 10・12・14・15・16・17:伊勢町営業所 | ||
4 | トラビスジャパン | 京都駅八条口・梅田 | 1日1本のみ運行。辰野パーキングエリアで乗換 |
富士急バス | K1:降車専用 | ||
山梨交通 | 11・13:降車専用 |
陸橋
[編集]方面 | 運行事業者 | 系統・行先 |
---|---|---|
甲府駅北口方面 | 山梨交通 |
|
法人会館方面 | 10・12・13・14:伊勢町営業所 |
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]- ^ 2009年3月14日から、JR東海在来線全駅のホームは終日禁煙となったが、当駅はJR東日本管轄のため対象外であり、喫煙ルームが設けてある。
- ^ JR東日本の窓口のため、JR東海・JR西日本・JR九州の提供する東海道・山陽・九州新幹線の会員制予約サービスである「エクスプレス予約」やJR西日本5489サービスのJR東海区間含む列車予約の受け取り、JR東海の特別企画乗車券(休日乗り放題きっぷ)は取り扱っていない。
- ^ 2019年9月30日に閉店[新聞 3]。詳しくは山交百貨店の項を参照。
- ^ 武田信玄公像は1969年建立、高さ3.1メートル、重さ約5トン。噴水は1960年、モニュメントは1975年に設置。
- ^ 山梨文化会館前の交差点に存在したが、現在は撤去されている。
出典
[編集]- ^ a b 『JR全駅・全車両基地』 21頁
- ^ a b c d e 石野 1998, p. 182.
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『JR全駅・全車両基地』 10頁
- ^ 『JR全駅・全車両基地』 6頁
- ^ a b c 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日、22-23頁。
- ^ 交通年鑑昭和48年度内「交通日誌」
- ^ 編集部「8月のメモ帳」『鉄道ピクトリアル』第34巻第11号(通巻第439号)、電気車研究会、1984年11月1日、108頁、ISSN 0040-4047。
- ^ a b c d 『JR全駅・全車両基地』 7頁
- ^ 石野 1998, p. 92.
- ^ a b 「甲府駅身延線ホームを移設」『鉄道ジャーナル』第24巻第2号、鉄道ジャーナル社、1990年2月1日、124頁。
- ^ 『【社長会見】TOICA利用エリアの拡大について』(プレスリリース)東海旅客鉄道、2023年12月21日。オリジナルの2023年12月21日時点におけるアーカイブ 。2023年12月21日閲覧。
- ^ a b 『JR全駅・全車両基地』 5頁
- ^ 『JR全駅・全車両基地』 9頁
- ^ a b “駅構内図(甲府駅)”. JR東日本. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “身延線時刻表”. 各駅の時刻表|JR東海. 東海旅客鉄道. 2020年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月12日閲覧。
- ^ “カテゴリから探す|鉄道モバイル”. www.te2do.jp. 2020年3月11日閲覧。
- ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、537頁。
- ^ “新生 東京地本ニュース(FAX版)”. 東日本旅客鉄道労働組合東京地方本部 (2021年3月4日). 2021年3月14日閲覧。
- ^ “甲府駅前の信玄公像の大掃除”. 産経ニュース (2021年12月20日). 2021年12月20日閲覧。
- ^ “甲府駅前に指輪モニュメント 宝飾品の出荷日本一PR”. SankeiBiz (2019年11月25日). 2020年4月4日閲覧。
- ^ “甲府駅南口駅前広場の再整備実施計画” (PDF). 甲府市 (2013年3月29日). 2016年2月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 『JR全駅・全車両基地』 8頁
- ^ 武田信虎公像(甲府市観光協会)
- ^ “甲府駅南口(県会議事堂前)”. WILLER TRAVEL. 2016年2月14日閲覧。
- ^ “県会議事堂”. 2016年2月14日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ a b 『中央本線 初狩〜小淵沢駅間へ「駅ナンバリング」を拡大しました』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2020年3月23日。オリジナルの2020年3月23日時点におけるアーカイブ 。2020年3月23日閲覧。
- ^ a b 『首都圏でSuicaをご利用いただけるエリアが広がります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2004年8月23日。オリジナルの2019年7月9日時点におけるアーカイブ 。2020年3月25日閲覧。
- ^ 『甲府駅がより快適にご利用いただけます』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2007年3月13日。オリジナルの2020年6月13日時点におけるアーカイブ 。2020年6月13日閲覧。
- ^ 『甲府駅トイレおよびベビー休憩室の使用開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2009年11月13日。オリジナルの2016年4月27日時点におけるアーカイブ 。2020年6月13日閲覧。
- ^ a b c d 『甲府駅がますます便利になります! 〜ホームのエスカレーターが完成! 身延線の番線が変わります!〜』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2010年7月8日。オリジナルの2016年4月27日時点におけるアーカイブ 。2020年6月13日閲覧。
- ^ a b 『開業から30年を迎える甲府駅ビルを大規模改装 2015年3月13日(金)10:00 第1期リニューアルオープン! 〜愛称名も『甲府エクラン』から『セレオ甲府』に〜』(PDF)(プレスリリース)JR東京西駅ビル開発、2015年2月2日。オリジナルの2020年4月12日時点におけるアーカイブ 。2020年4月12日閲覧。
- ^ a b 『セレオ甲府 2015年4月17日(金) 第2期リニューアル完了、グランド・オープン!!』(PDF)(プレスリリース)JR東京西駅ビル開発、2015年3月16日。オリジナルの2020年4月12日時点におけるアーカイブ 。2020年4月12日閲覧。
- ^ 『便利な駅の改札口付近に「STATION BOOTH」続々OPEN!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2021年10月18日。オリジナルの2021年10月18日時点におけるアーカイブ 。2021年10月18日閲覧。
- ^ 『甲府駅に「カフェ&ワインバー 葡萄酒一番館」開業! ~山梨ワインを楽しめるスポットがオープンします~』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、JR東京西駅ビル開発、2021年3月19日。オリジナルの2021年3月19日時点におけるアーカイブ 。2021年3月20日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ a b 『日本経済新聞』日本経済新聞社、1989年9月21日、地方経済面/山梨、25面。
- ^ “駅弁の「日食甲陽軒」解散へ”. 読売新聞 (読売新聞東京本社): p. 29. (2002年3月8日)
- ^ “甲府・山交百貨店が閉店 かつてのにぎわい取り戻せず…65年の歴史振り返る”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2019年9月30日). オリジナルの2020年1月27日時点におけるアーカイブ。 2021年4月23日閲覧。
- ^ a b “駅前百貨店の跡地、ヨドバシカメラ28日開店…空洞化1年7か月「周囲もにぎわいを」”. 読売新聞 (読売新聞社). (2021年4月22日). オリジナルの2021年4月23日時点におけるアーカイブ。 2021年4月23日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
参考文献
[編集]- 『週刊 JR全駅・全車両基地』 46号 甲府駅・奥多摩駅・勝沼ぶどう郷駅ほか79駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月7日。
- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(甲府駅):JR東日本