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山梨文化会館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

山梨文化会館(やまなしぶんかかいかん)

  1. 山日YBSグループを統括し、2.を拠点とし管理も行っている「株式会社山梨文化会館」。
  2. 1.が管理し本社を置いている山梨県甲府市に所在する建築物。本項で詳述する。

山梨文化会館
山梨文化会館の位置(山梨県内)
山梨文化会館
情報
用途 オフィス
設計者 丹下健三
施工 住友建設株式会社
建築主 株式会社山梨文化会館
延床面積
※21,885.85m2(YBSグループ公式)
18,085m2(丹下健三公式)
階数 地上8階、地下2階
竣工 1966年
所在地 400-8505
山梨県甲府市北口2-6-10
座標 北緯35度40分6秒 東経138度34分15秒 / 北緯35.66833度 東経138.57083度 / 35.66833; 138.57083 (山梨文化会館)座標: 北緯35度40分6秒 東経138度34分15秒 / 北緯35.66833度 東経138.57083度 / 35.66833; 138.57083 (山梨文化会館)
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山梨文化会館(やまなしぶんかかいかん)は、山梨県甲府市北口にある建築物である。DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築選定作品。

概要

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丹下健三の設計により1966年に竣工。山梨県内の総合情報産業グループである山日YBSグループが総合管理とビル管理を行っている。建物の特徴は、いくつかの円柱と梁とで支えられた建物で、構造的にフロアを仕切る壁などを配置する必要がなく自由な間取りが可能である。また、円柱や梁などを追加することによりフロアを増改築することが容易で、実際上層階の増築や郊外に移転したサンニチ印刷の新聞輪転機跡に床を張りテレビの新スタジオを設置するなど改修が行われており、竣工時は18,085m2だった延床面積は現在21,885.85m2まで拡張されている。設計者の丹下もこの建物を気に入っており、自身の代表作の1つとしてこの建物を取り上げている[1]

甲府駅構内・舞鶴陸橋上から見える建物南側の壁面上部には電光掲示板が設置されており、山日ニュース、県内の天気予報、全国ネットを含むYBSの番組案内、イベント案内などの文字情報が随時流れている。この電光掲示板の直下にYBSラジオ・アルックススタジオがあることが確認できる。

建物屋上からはYBSテレビアナログ放送が「甲府北口中継局」として45chで送出されていた(映像10W、音声2.5W)[2]が、北口周辺でも本局(坊ヶ峰)アナログ5chが容易に受信可能なロケーションであった。デジタル放送の中継は予定されていない。

2015年より丹下建築では初となる[3]免震化工事(免震レトロフィット工事)が元施工の後継会社である三井住友建設によって開始され、2016年末に完了している[4]

入居企業

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甲府駅北口より。2011年1月。

いずれも山日YBSグループの企業である。

山梨文化会館が登場する作品

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MEMORIES
オムニバス形式の「最臭兵器」にてオープニングに登場。また、主人公が屋上で旗(甲府市旗)を振り救助を求めているシーンがある。
傷物語
劇場版の〈I 鉄血篇〉にて学習塾施設跡(廃墟)のモデルとなっている[5]

交通アクセス

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脚注

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  1. ^ 越後島研一『現代建築の冒険-「形」で考える-日本1930~2000』中央公論新社〈中公新書1724〉、2003年。ISBN 4-12-101724-2  88頁
  2. ^ 県内のほかのテレビ局も同じエリアを対象とする「甲府北中継局」をそれぞれ別々の位置に設置している。
  3. ^ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20150724/707069/?rt=nocnt 山梨文化会館で丹下建築初の免震改修を実施 日経アーキテクチュア 2015年7月28日
  4. ^ http://www.smcon.co.jp/2015/070913964/ 丹下健三作品 山梨文化会館を免震レトロフィット ―メタボリズムの象徴建築・山梨文化会館を免震改修 三井住友建設 2015年7月9日
  5. ^ あのアニメ映画に山梨のあの建物が!(2016年1月13日、山梨日日新聞電子版)

関連項目

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外部リンク

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