上野原駅
上野原駅 | |
---|---|
北口(2016年5月) | |
うえのはら Uenohara | |
◄JC 26 藤野 (3.5 km) (4.2 km) 四方津 JC 28► | |
所在地 | 山梨県上野原市新田1025 |
駅番号 | JC27 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■■中央本線 |
キロ程 |
59.5 km(新宿起点) 東京から69.8 km |
電報略号 | ウハ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
4,172人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1901年(明治34年)8月1日[1][2][3] |
備考 | 業務委託駅[4] |
上野原駅(うえのはらえき)は、山梨県上野原市新田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である[1]。山梨県内の鉄道駅としては最東端となる。駅番号はJC 27。
歴史
[編集]- 1901年(明治34年)8月1日:国有鉄道中央本線八王子駅 - 当駅間開通時に終着駅として開設[1][2]。旅客・貨物取扱開始[3]。当初は山梨県内として唯一の駅であった。
- 1902年(明治35年)6月1日:当駅 - 鳥沢間開通[2]。
- 1980年(昭和55年)4月1日:貨物取扱廃止[3]。
- 1981年(昭和56年)3月9日:南口開設[6]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[3][7]。
- 1998年(平成10年)3月12日:自動改札機を設置し、供用開始[8]。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有する地上駅である[1]。2番線南側に上下線に対応している待避線があるものの、現在は使用停止となっている。斜面途中に駅があることから特異な構造をしており、ホーム幅が大変広く、駅舎がホーム上中央に設けられている[1]。ホームから改札口を通って駅舎に入ると階段が上に伸びている。そこからこの駅南北に橋が伸びており、それぞれ南口、北口となっている。駅舎は1955年4月に供用を開始した。有効長は10両編成分あったが、中央線快速電車に2階建てグリーン車2両を連結した12両編成に対応するため、ホームの延伸工事を実施。2024年10月12日までに完了し、翌日10月13日より快速電車における12両編成の運転が開始された[13]。
当駅は大きく見て3段となっている。北口は旧バス、タクシーのりば(現在は一般車専用乗降車場)で、南口は階段、昇降施設を下ったホームより低い位置にある。南口は民家の立ち並ぶ中にある。つまり、北口が最も高く、間にホームと駅舎があり、最も低いのが南口である。
以前は直営駅であり、管理駅として四方津駅を管理していたが、2018年4月よりJR東日本ステーションサービスが駅管理を受託する大月駅管理の業務委託駅となった[4][12]。駅舎内には自動券売機(指定席券売機併設)、自動改札機が設置されている他、売店がある。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 中央本線 | 上り | 高尾・八王子・新宿方面 |
2 | 下り | 大月・甲府・小淵沢方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
駅前広場整備前の南口(2016年5月)
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駅遠景(2011年1月)。右側でバスが停車している場所が北口駅前広場で、跨線橋の下にホームと駅舎がある。左側の階段が南口(昇降棟・南口広場整備前)
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駅出入口(2022年7月)
-
改札口とコンコース
1番線ホーム側、2番線ホーム側にそれぞれ改札口がある。(2022年7月) -
自動券売機(2022年7月)
-
ホーム(2022年7月)
利用状況
[編集]2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は4,172人である[JR 1]。山梨県内の駅では甲府駅、大月駅に次いで第3位である。
1998年度(平成10年度)以降の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1998年(平成10年) | 5,789 | |
1999年(平成11年) | 5,688 | |
2000年(平成12年) | [JR 2]5,540 | [* 1] |
2001年(平成13年) | [JR 3]5,467 | [* 2] |
2002年(平成14年) | [JR 4]5,476 | [* 3] |
2003年(平成15年) | [JR 5]5,414 | [* 4] |
2004年(平成16年) | [JR 6]5,479 | [* 5] |
2005年(平成17年) | [JR 7]5,490 | [* 6] |
2006年(平成18年) | [JR 8]5,401 | [* 7] |
2007年(平成19年) | [JR 9]5,359 | [* 8] |
2008年(平成20年) | [JR 10]5,415 | [* 9] |
2009年(平成21年) | [JR 11]5,427 | [* 10] |
2010年(平成22年) | [JR 12]5,414 | [* 11] |
2011年(平成23年) | [JR 13]5,273 | [* 12] |
2012年(平成24年) | [JR 14]5,267 | [* 13] |
2013年(平成25年) | [JR 15]5,350 | [* 14] |
2014年(平成26年) | [JR 16]5,203 | [* 15] |
2015年(平成27年) | [JR 17]5,287 | [* 16] |
2016年(平成28年) | [JR 18]5,212 | [* 17] |
2017年(平成29年) | [JR 19]5,041 | |
2018年(平成30年) | [JR 20]4,996 | |
2019年(令和元年) | [JR 21]4,873 | |
2020年(令和 | 2年)[JR 22]3,278 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 23]4,015 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 24]4,206 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 1]4,172 |
駅周辺
[編集]上野原市の市街地からやや南方に離れた場所に位置する。市街地は台地になっており、当駅は一段下に位置する。そのため、北口は駅から一段高くなっており、市街地へのアクセス口は北口だが、バスターミナル等の役割は南口へと移転された。
- 道路・河川・旧跡等
- 公共機関
- 学校
- 墓地・公園・その他商業施設等
バス路線
[編集]路線バスは南口駅前広場から発着し、全て富士急バスによって運行されている。
のりば | 運行事業者 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 富士急バス |
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2 |
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3 | |||
4 | 無生野 |
2018年4月1日まではバスは全て北口から発車していた。北口は大変狭く、幅15メートルもない道路の行き止まりで[15]、1台のバスの反転に3回の切り返しを要していた[16]。通勤時間帯には路線バスや企業送迎バス・直行通学バスなども発着し、1時間に20回以上の切り返しが行われていた[16]。
その他
[編集]- 駅のスタンプは、当駅から大月、甲府方面が「中央本線」、1駅東京寄りの藤野駅から高尾、東京方面が「中央線」と表記され、実際の定義(高尾駅から東京方面は「中央線」、大月方面は「中央本線」[注釈 1])とは数駅分ずれている。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]- ^ 但し、案内上は「中央線」は東京 - 大月間、「中央本線」は立川以西。
出典
[編集]- ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 46号 甲府駅・奥多摩駅・勝沼ぶどう郷駅ほか79駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月7日、19頁。
- ^ a b c 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、22頁
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、180頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 事業エリアマップ - JR東日本ステーションサービス.2021年9月14日閲覧
- ^ a b c 西崎 2019, p. 115.
- ^ “上野原駅南口駅前広場” (PDF). 上野原市公式ホームページ. 上野原市. p. 3 (2018年). 2024年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月12日閲覧。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、27頁
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ a b 『(甲府版)2017年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2016年12月16日、3頁。オリジナルの2020年4月19日時点におけるアーカイブ 。2020年5月4日閲覧。
- ^ “駅の情報(上野原駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2017年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月27日閲覧。
- ^ a b “上野原駅南口駅前広場の全面供用開始について”. 上野原市 (2018年3月1日). 2018年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月12日閲覧。
- ^ a b “申19号「平成29年度営業関係施策(その3)上野原駅および武蔵五日市駅の業務委託について」” (PDF). JR東労組八王子地本 (2018年3月30日). 2020年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月24日閲覧。
- ^ 中央線快速・青梅線でグリーン車サービスを開始します ~快適な移動空間の提供を通じ、輸送サービスの質的変革を目指します~ 2024年9月10日 JR東日本
- ^ a b “飯尾・鶴峠・小菅の湯 時刻表” (pdf). 富士急バス. 2023年10月6日閲覧。
- ^ 『鉄道ジャーナル』通巻506号(2008年12月号) p92
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』通巻506号(2008年12月号) p95
利用状況
[編集]- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度) - 東日本旅客鉄道
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2000年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2001年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2002年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2003年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2004年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2005年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2006年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2007年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2008年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2009年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2010年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2011年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2012年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2013年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2014年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2015年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2016年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2017年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2018年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2019年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2020年度)
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - 東日本旅客鉄道
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - 東日本旅客鉄道
- 山梨県統計年鑑
- ^ 山梨県統計年鑑(平成14年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成15年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成16年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成17年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成18年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成19年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成20年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成21年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成22年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成23年)
- ^ 山梨県統計年鑑(平成24年) (PDF) - 150ページ
- ^ 山梨県統計年鑑(平成25年) (PDF) - 150ページ
- ^ 山梨県統計年鑑(平成26年) (PDF) - 150ページ
- ^ 山梨県統計年鑑(平成27年) (PDF) - 150ページ
- ^ 山梨県統計年鑑(平成28年) (PDF) - 150ページ
- ^ 山梨県統計年鑑(平成29年) (PDF) - 150ページ
- ^ 山梨県統計年鑑(平成30年) (PDF) - 150ページ
参考文献
[編集]- 西崎さいき『新駅舎・旧駅舎』イカロス出版、2019年6月30日、119頁。ISBN 978-4-8022-0725-6。
- 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「中央本線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第5号、朝日新聞出版、2009年8月9日。
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧
- 小淵沢駅(山梨県最西端の駅)
- 十島駅(山梨県最南端の駅)
- 清里駅(山梨県最北端の駅)
外部リンク
[編集]- 駅の情報(上野原駅):JR東日本