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「きゃりーぱみゅぱみゅ」の版間の差分

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きゃりーぱみゅぱみゅは1993年1月29日<ref name="seibu1"/><ref name="seibu2"/>、[[東京都]][[田無市]](現・[[西東京市]])で誕生した<ref name="seibu1"/><ref name="seibu2"/><ref name="nikkansports20110816-820852">{{Cite news |title=和製ガガ! きゃりーぱみゅぱみゅ |newspaper=nikkansports.com |date=2011-08-16 |author= |url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20110816-820852.html |accessdate=2016-02-07 |publisher=日刊スポーツ新聞社}}</ref>。幼少期は、母親から門限を課されるなど厳しく躾けられて育った<ref name="mantan20130715dyo00m200014000c">『[https://web.archive.org/web/20131022114336/http://mainichi.jp/mantan/news/20130715dyo00m200014000c.html きゃりーぱみゅぱみゅ:おそろい衣装で「徹子の部屋」初出演 Vでタマネギ頭を参考に]』 2013年7月15日 [[毎日jp]]</ref>。高校時代は門限設定のほか化粧の禁止や携帯電話の使用制限なども課されていたという<ref name="miraitheater_kyary1204211616">『[https://japan.techinsight.jp/2012/04/miraitheater_kyary1204211616.html 【エンタがビタミン♪】「地味でオシャレに興味無し」「携帯電話も自由に使えなかった」。きゃりーぱみゅぱみゅの意外な学生時代。]』 2012年4月22日 [[Techinsight]]</ref>。中学時代の部活は[[陸上部]]<ref name="livedoor6286266">『[https://news.livedoor.com/article/detail/6286266/ きゃりーぱみゅぱみゅ、昔は「人前に出れない、引っ込み思案でした」]』 2012年2月16日 [[ライブドアニュース]]</ref>。モデル業の始動は高校在学当時のことで、その舞台となったのは[[原宿]]の[[ストリートファッション]]に特化した「[[青文字系雑誌|青文字系]]」の雑誌であった<ref name="lacigale.kyary-pamyu-pamyu">『[http://www.lacigale.fr/spectacle/kyary-pamyu-pamyu/ Kyary Pamyu Pamyu]』 - [[ラ・シガール]] {{fr icon}}</ref>。2009年の秋にファッション雑誌『[[KERA]]』の[[ストリートスナップ]]に初登場、その後、専属モデルとしてスカウトされ、同誌や『[[Zipper]]』、『[[HR (雑誌)|HR]]』などの雑誌を舞台に[[読者モデル]]として活動<ref>『[http://mdpr.jp/news/detail/1216883 きゃりー、“つけま”ブレイクから紅白初出場まで…怒涛の2012年を振り返る]』 2012年12月27日 [[モデルプレス]]</ref>。『HR』への初登場は2010年3月のことで、創刊第1号のスナップページに掲載され、続く2号で早くも単独表紙を飾ることとなった<ref>『[https://web.archive.org/web/20150207010151/http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20110420/1035269/?P=2 特技は「変顔」 最も「原宿のアイコン」に近い青文字系モデルは?(2/2)]』 2011年4月21日 [[日経トレンディネット]]</ref>。2012年には[[オリコン|オリコンスタイル]]発表「好きな読者モデル」のランキングにて[[益若つばさ]]や[[小森純]]をおさえ1位にランクイン<ref>『[https://news.livedoor.com/article/detail/6259388/ 読者モデルの人気ベスト3…きゃりーぱみゅぱみゅが、益若つばさを抜いて1位に]』 2012年2月7日 [[ライブドアニュース]]</ref>。『Zipper』誌では、同年から2014年にかけて3年連続で創刊記念号の表紙に登場するなどしている<ref>『[http://mdpr.jp/review/detail/1355900 きゃりー、3年連続の快挙達成] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20150206180344/http://mdpr.jp/review/detail/1355900 |date=2015年2月6日 }}』 2014年4月24日 [[モデルプレス]]</ref>。
きゃりーぱみゅぱみゅは1993年1月29日<ref name="seibu1"/><ref name="seibu2"/>、[[東京都]][[田無市]](現・[[西東京市]])で誕生した<ref name="seibu1"/><ref name="seibu2"/><ref name="nikkansports20110816-820852">{{Cite news |title=和製ガガ! きゃりーぱみゅぱみゅ |newspaper=nikkansports.com |date=2011-08-16 |author= |url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20110816-820852.html |accessdate=2016-02-07 |publisher=日刊スポーツ新聞社}}</ref>。幼少期は、母親から門限を課されるなど厳しく躾けられて育った<ref name="mantan20130715dyo00m200014000c">『[https://web.archive.org/web/20131022114336/http://mainichi.jp/mantan/news/20130715dyo00m200014000c.html きゃりーぱみゅぱみゅ:おそろい衣装で「徹子の部屋」初出演 Vでタマネギ頭を参考に]』 2013年7月15日 [[毎日jp]]</ref>。高校時代は門限設定のほか化粧の禁止や携帯電話の使用制限なども課されていたという<ref name="miraitheater_kyary1204211616">『[https://japan.techinsight.jp/2012/04/miraitheater_kyary1204211616.html 【エンタがビタミン♪】「地味でオシャレに興味無し」「携帯電話も自由に使えなかった」。きゃりーぱみゅぱみゅの意外な学生時代。]』 2012年4月22日 [[Techinsight]]</ref>。中学時代の部活は[[陸上部]]<ref name="livedoor6286266">『[https://news.livedoor.com/article/detail/6286266/ きゃりーぱみゅぱみゅ、昔は「人前に出れない、引っ込み思案でした」]』 2012年2月16日 [[ライブドアニュース]]</ref>。モデル業の始動は高校在学当時のことで、その舞台となったのは[[原宿]]の[[ストリートファッション]]に特化した「[[青文字系雑誌|青文字系]]」の雑誌であった<ref name="lacigale.kyary-pamyu-pamyu">『[http://www.lacigale.fr/spectacle/kyary-pamyu-pamyu/ Kyary Pamyu Pamyu]』 - [[ラ・シガール]] {{fr icon}}</ref>。2009年の秋にファッション雑誌『[[KERA]]』の[[ストリートスナップ]]に初登場、その後、専属モデルとしてスカウトされ、同誌や『[[Zipper]]』、『[[HR (雑誌)|HR]]』などの雑誌を舞台に[[読者モデル]]として活動<ref>『[http://mdpr.jp/news/detail/1216883 きゃりー、“つけま”ブレイクから紅白初出場まで…怒涛の2012年を振り返る]』 2012年12月27日 [[モデルプレス]]</ref>。『HR』への初登場は2010年3月のことで、創刊第1号のスナップページに掲載され、続く2号で早くも単独表紙を飾ることとなった<ref>『[https://web.archive.org/web/20150207010151/http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20110420/1035269/?P=2 特技は「変顔」 最も「原宿のアイコン」に近い青文字系モデルは?(2/2)]』 2011年4月21日 [[日経トレンディネット]]</ref>。2012年には[[オリコン|オリコンスタイル]]発表「好きな読者モデル」のランキングにて[[益若つばさ]]や[[小森純]]をおさえ1位にランクイン<ref>『[https://news.livedoor.com/article/detail/6259388/ 読者モデルの人気ベスト3…きゃりーぱみゅぱみゅが、益若つばさを抜いて1位に]』 2012年2月7日 [[ライブドアニュース]]</ref>。『Zipper』誌では、同年から2014年にかけて3年連続で創刊記念号の表紙に登場するなどしている<ref>『[http://mdpr.jp/review/detail/1355900 きゃりー、3年連続の快挙達成] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20150206180344/http://mdpr.jp/review/detail/1355900 |date=2015年2月6日 }}』 2014年4月24日 [[モデルプレス]]</ref>。


音楽活動始動のきっかけが訪れたのは高校卒業を間近に控えていた時期<ref>『[https://japan.techinsight.jp/2014/06/carypamu-nakatayasutaka-singapole20140621.html きゃりーぱみゅぱみゅ『【エンタがビタミン♪】きゃりーぱみゅぱみゅが中田ヤスタカとツーショット。「シンガポールライブに来てくれたよ!」]』 2014年6月22日 [[Techinsight]]</ref>。進路が未定で「ふらふら」していた当時、自身も愛聴していた「[[Perfume]]」の[[音楽プロデューサー]]にあたる[[中田ヤスタカ]]とクラブイベントで偶然出会い、そして同人から歌手デビューを勧められたことがきっかけであったという<ref>『[https://mdpr.jp/news/detail/1332361 きゃりー、人生を変えたデビュー秘話明かす]』 2014年2月25日 [[モデルプレス]]</ref>。2010年3月30日、[[エイベックス・グループ|エイベックス]]主宰の高校生シンガーによるプレデビュー企画『[[HIGHSCHOOLSINGER]]』から、「きゃりー」名義で「ミラクルオレンジ」という楽曲をリリース。
音楽活動始動のきっかけが訪れたのは高校卒業を間近に控えていた時期<ref>『[https://japan.techinsight.jp/2014/06/carypamu-nakatayasutaka-singapole20140621.html きゃりーぱみゅぱみゅ『【エンタがビタミン♪】きゃりーぱみゅぱみゅが中田ヤスタカとツーショット。「シンガポールライブに来てくれたよ!」]』 2014年6月22日 [[Techinsight]]</ref>。進路が未定で「ふらふら」していた当時、自身も愛聴していた「[[Perfume]]」の[[音楽プロデューサー]]にあたる[[中田ヤスタカ]]とクラブイベントで偶然出会い、そして同人から歌手デビューを勧められたことがきっかけであったという<ref>『[https://mdpr.jp/news/detail/1332361 きゃりー、人生を変えたデビュー秘話明かす]』 2014年2月25日 [[モデルプレス]]</ref>。2010年3月30日、[[エイベックス]]主宰の高校生シンガーによるプレデビュー企画『[[HIGHSCHOOLSINGER]]』から、「きゃりー」名義で「ミラクルオレンジ」という楽曲をリリース。


=== 2011-2012年:『もしもし原宿』、『ぱみゅぱみゅレボリューション』 ===
=== 2011-2012年:『もしもし原宿』、『ぱみゅぱみゅレボリューション』 ===

2023年9月12日 (火) 05:33時点における版

きゃりーぱみゅぱみゅ
Japan Expo」にて(2012年フランスパリ
基本情報
別名
  • きゃりー
  • きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ
生誕 (1993-01-29) 1993年1月29日(31歳)
出身地 日本の旗 日本 東京[1][2]
ジャンル
職業
担当楽器 ボーカル
活動期間 2009年 -
レーベル
配偶者 葉山奨之(2023年 - )
事務所 アソビシステム
共同作業者
公式サイト きゃりーぱみゅぱみゅオフィシャルホームページ

きゃりーぱみゅぱみゅ1993年1月29日 - )は、日本タレント女性歌手ファッションモデル

正式名はきゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ[8]。所属芸能事務所アソビシステム[9]。音楽出版活動に関しては芸映と業務提携をしている[10]血液型はB型[11]。身長は158cm。略称はKPP、旧称及び愛称はきゃりー[12]。公式ファンクラブは「KPP CLUB」。夫は俳優葉山奨之

概要

東京出身。2009年に原宿で撮影したストリートスナップで『KERA』に初登場し、読者モデルとしての活動を開始する。

2010年に歌手活動を開始し、2011年7月16日にYouTube上で公開したメジャー・デビュー・シングル収録曲「PONPONPON」のMVが世界的な注目を集めた。以降「つけまつける」「ファッションモンスター」「にんじゃりばんばん」など多数のヒット作を発表。

原宿青文字系ファッションの魅力を分かりやすく凝縮した独自のファッションセンスと、音楽・MVなどのパフォーマンスで世界中にファンを獲得し、支持を集めている[13]

2022年4月16日・23日には、アメリカ最大規模の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」への出演が発表された[14]

来歴

初期のキャリア:モデル、音楽活動開始

きゃりーぱみゅぱみゅは1993年1月29日[1][2]東京都田無市(現・西東京市)で誕生した[1][2][15]。幼少期は、母親から門限を課されるなど厳しく躾けられて育った[16]。高校時代は門限設定のほか化粧の禁止や携帯電話の使用制限なども課されていたという[17]。中学時代の部活は陸上部[18]。モデル業の始動は高校在学当時のことで、その舞台となったのは原宿ストリートファッションに特化した「青文字系」の雑誌であった[19]。2009年の秋にファッション雑誌『KERA』のストリートスナップに初登場、その後、専属モデルとしてスカウトされ、同誌や『Zipper』、『HR』などの雑誌を舞台に読者モデルとして活動[20]。『HR』への初登場は2010年3月のことで、創刊第1号のスナップページに掲載され、続く2号で早くも単独表紙を飾ることとなった[21]。2012年にはオリコンスタイル発表「好きな読者モデル」のランキングにて益若つばさ小森純をおさえ1位にランクイン[22]。『Zipper』誌では、同年から2014年にかけて3年連続で創刊記念号の表紙に登場するなどしている[23]

音楽活動始動のきっかけが訪れたのは高校卒業を間近に控えていた時期[24]。進路が未定で「ふらふら」していた当時、自身も愛聴していた「Perfume」の音楽プロデューサーにあたる中田ヤスタカとクラブイベントで偶然出会い、そして同人から歌手デビューを勧められたことがきっかけであったという[25]。2010年3月30日、エイベックス主宰の高校生シンガーによるプレデビュー企画『HIGHSCHOOLSINGER』から、「きゃりー」名義で「ミラクルオレンジ」という楽曲をリリース。

2011-2012年:『もしもし原宿』、『ぱみゅぱみゅレボリューション』

2011年、5月にワーナーミュージック・ジャパンからのデビューを発表[26]。6月、自身の完全監修によるスタジオジブリカバーコンピレーション・アルバム『きゃりーぱみゅぱみゅのジブリセット』を発売[27]。そして8月発売のミニ・アルバム『もしもし原宿』でメジャー・デビュー[28]。発売に先駆けて「iTunes」よりリード曲「PONPONPON」が世界23カ国で配信された[29]。同曲は「iTunes」のフィンランドベルギーのエレクトロランキングにて、日本人アーティスト最高位となる首位を獲得[30]2011年10月10日に「カミスン!」に初出演し、初めてテレビ番組で「PONPONPON」を披露した[31]。この当時はまだ評価が定まっておらず、当時の水準からして余りの奇抜な表現に、賛否両論が巻き起こった[32]。12月には米国・ロサンゼルスで開催されたイベント「ルネブティックワールドデビューパーティー」に出演、初の海外ライブを行った[33]

2012年度「沖縄国際映画祭」のステージで歌うきゃりーぱみゅぱみゅ[34]

デビュー・ミニ・アルバム『もしもし原宿』に続くCDシングル「つけまつける」を2012年1月に発売[35]。この楽曲は邦楽アーティスト史上最多の73カ国で先行配信された[36]。週間オリコンチャートで初登場7位を記録したほか、「iTunes Store」のエレクトロニックソングチャートにおいて、フィンランドで1位、ベルギーで3位、さらに米国の同エレクトロニックアルバムチャートで邦楽アーティスト史上最高位の2位を記録した[37]。2月に初のワンマンライブ「もしもしクアトロ」を東京・渋谷CLUB QUATTROで行い、2枚目のCDシングル「CANDY CANDY」を発売すると、6月における初の全国ツアーの開催を発表[38]。3月には「沖縄国際映画祭」のイベントステージに出演[39]。「つけまつける」と「CANDY CANDY」に加えデビュー・ミニ・アルバム『もしもし原宿』収録曲にあたる「きゃりーのマーチ」を披露し、同映画祭期間中の全ステージで最大の集客を記録した[40]。5月には1stアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』を発売[41]。オリコンCDアルバム週間ランキング初登場2位[42]。さらに、同デイリーチャート1位、「iTunes」総合チャート1位、米国、フランス、ベルギーの各エレクトロニックチャートで1位を獲得[43]。20万枚超のロングセラーを記録していた8月に至り、同アルバムの「子供向け版」にあたる特価盤を期間限定で発売するに至った[44]

2012年度「Japan Expo」のステージに歌うきゃりーぱみゅぱみゅ[45]

先立つ7月にはフランス・パリにて開催された「Japan Expo」のイベント「HARAJUKU KAWAii!!!!」のライブステージに出演、ヨーロッパへの初進出を果たしていた[46]。ライブは初日に8000人、2日目に5000人、あわせておよそ1万3000人の集客数を記録、これは同年の「Japan Expo」最大の観客動員数であった[47]。同年末、動画共有ウェブサイト「YouTube」の2012年に投稿された動画の再生回数ランキングの発表において、「CANDY CANDY」のMVが邦楽アーティスト最上位となる全世界2位にランクインした[48]。同時期歌ネットの発表による「2012年・歌詞閲覧・年間総合ランキングTOP50」で「つけまつける」が1位にランクイン[49]。デビュー・ミニ・アルバムの『もしもし原宿』が「ミュージック・ジャケット大賞」を受賞[50]。そして年末恒例の音楽賞「第54回日本レコード大賞」の特別賞を受賞[51]。大晦日には『第63回NHK紅白歌合戦』でNHK紅白歌合戦に初出場[52]。「紅白2012きゃりーぱみゅぱみゅメドレー」と題して「ファッションモンスター」と「つけまつける」の2曲を披露した[53]。インターネット調査会社・マクロミル発「2012年の流行に関する調査」によれば、1000名を対象とした同調査の“(2012年に)ヒットした人物”部門において39%の票を獲得し1位、同年“最もブレイクした人物”であったことを示唆する結果となった[54]

2013年:ワールド・ツアー、『なんだこれくしょん』

2013年2月から初のワールド・ツアーにあたる「100% KPP WORLD TOUR」が開幕[55]。計8カ国を巡るツアーで、ベルギー・ブリュッセルに始まり、フランス・パリイギリス・ロンドン台湾・台北香港米国・ロサンゼルス米国・ニューヨークシンガポール、そして東京公演をもって5月に終幕[56]。世界13都市・全19公演で2万8,000人を動員した[57]。ロンドン公演はチケットが発売から数秒で完売したという[58]。このワールドツアーの様子を収めたドキュメンタリー映画『劇場版きゃりーぱみゅぱみゅ』が同年のうちに封切られる[59]。そして同じくこのワールドツアーの様子を収めた自身の初写真集『OFFICIAL DOCUMENTARY PHOTO BOOK -100%KPP WORLD TOUR 2013-』を発売[60]。さらにドキュメンタリーDVD『100%KPP WORLD TOUR 2013 OFFICIAL DOCUMENTARY』も発売している[61]。翌2014年には2度目の世界ツアーとなる「NANDA COLLECTION WORLD TOUR 2014」が同じく2月より米国・シアトルを起点に開幕[62]。世界11カ国で16公演、約3万5000人を動員するツアーとなった[63]

2013年発売の2ndアルバム『なんだこれくしょん』はオリコンデイリーアルバムチャートで1位を獲得[64]。この時期には「YouTube」上の公式ミュージック・ビデオの再生回数が、「PONPONPON」(約4509万)、「つけまつける」(約3017万)、「CANDY CANDY」(約1389万)、「ファッションモンスター」(1337万回)、「ふりそでーしょん」(約799万回)と、合計1億を突破していた[65]。12月に発表された「YouTube」の集計によれば、日本国内動画の年間再生回数ランキングにて、自身の楽曲のミュージックビデオが1位(「にんじゃりばんばん」・2600万回超)、3位(「インベーダーインベーダー」・約1600万回)、および4位(「ふりそでーしょん」・約1500万回)と上位を独占、これは日本国外からのアクセスの多さも寄与した結果であった[66]。この年には「ファッションモンスター」で「MTV Video Music Awards Japan」の「最優秀ポップビデオ賞」と「最優秀カラオケソング賞」を同時受賞[67]。同賞初受賞にしての2冠であった[68]。翌2014年にも同賞「最優秀カラオケソング賞」と「最優秀アルバム賞」とをそれぞれ「もったいないとらんど」と『なんだこれくしょん』で受賞[69]。2年連続で同賞の最多受賞者となった[70]

2014年度「MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN」の現場にて[71]

2014年-2017年:『ピカピカふぁんたじん』、アートワーク展

2014年発売のシングル「ゆめのはじまりんりん」はオリコンデイリーランキングにて初登場9位[72]。続くシングル「ファミリーパーティー」は最終的に2位まで上昇[73]。7月に至り、これらの楽曲を収めた3rdアルバム『ピカピカふぁんたじん』をリリース[74]。先駆け配信された「iTunes Store」のエレクトロニックチャートにおいて、日本香港台湾タイマレーシアシンガポールで1位、ニュージーランドベルギーで2位、フランスメキシコで3位、オーストラリアフィリピンイギリスで4位を獲得、これは日本人アーティスト初の事態で、CD盤は世界4大陸・15ヶ国での同時発売となった[75]。日本国内においては発売初週で4.8万枚を売上、オリコン週間アルバムランキングにて初登場首位、昨年発売の『なんだこれくしょん』に続く2作連続の首位獲得であった[76]。「ファミリーパーティー」では「第56回日本レコード大賞」の優秀作品賞を受賞することともなった[77]。2015年には10枚目のシングル「もんだいガール」を発売[78]。1月始動のテレビドラマ『問題のあるレストラン』用の制作となった楽曲で、ドラマの主題歌を担うのはこれが初のことであった[79]

デビュー5周年を記念した展覧会『KYARY PAMYU PAMYU ARTWORK EXHIBITION 2011-2016』が、2016年12月16日から25日までラフォーレミュージアム原宿で開催された。同展は、きゃりーぱみゅぱみゅがこれまでにリリースしてきた全18作品のCDジャケットのデザインを展示したアートワーク展。デビューから2016年までアートディレクションを担当したSTEVE NAKAMURAと共に制作してきたジャケットデザインやビジュアル、アルバムに付属したフォトブックの未公開写真など約100点以上の作品が展示されたほか、フォトブックできゃりーぱみゅぱみゅが着用した衣装やウィッグも公開された。さらにジャケットの写真が動くインタラクティブな展示も登場したという。また、このアートワーク展の開催を記念して、2016年12月8日にビジュアルブック「KYARY PAMYU PAMYU ARTWORKS 2011-2016 STEVE NAKAMURA」がアイデア・特別編集/誠文堂新光社より刊行された。この本にはきゃりーのアートワークにまつわる約300点のビジュアルやきゃりーの作品のアートディレクションを手がけていたSTEVE NAKAMURAによるアートワーク解説テキスト、きゃりーとSTEVE NAKAMURAによる対談などを収録[80]。STEVE NAKAMURAのアートディレクションは、2016年までで終了となった。

この間、原宿系ファッションの人気に陰りが出始めた。同時に、音楽チャートでも上位に上がらなくなってくる。2015年を過ぎた辺りから、原宿系に関する情報を伝えてきた雑誌の休刊が相次ぐようになった。2017年にはきゃりーが何度も表紙を飾った「KERA」と「Zipper」が休刊した。従って、2018年から方針の転換を余儀なくされることになる。

2018年 -:「きみのみかた」、ナチュラル系への転換

この時期には原宿でも青文字系のファッションを見掛けなくなった。デビュー当時18歳だったきゃりーは25歳を迎え[81]、年齢に合わせたナチュラル系メイクへの転換を試みたり、バラエティ番組に出演したり、ナレーターを担当したりする等、新たな試みを行っている。5chTwitter等では「迷走している」とも評された。

2018年9月26日に、自身の4thアルバムである『じゃぱみゅ』をリリースした。新作のフルアルバムは約4年振りとなる。本人が既に20代後半に入っているため、前作と比較してもヴィヴィッドな色合いは薄れたと共に、エレクトロニック・ダンス・ミュージックテクノポップに寄せたコアで保守的な作風となっている。

2018年9月30日16:00からは、発売記念企画として、イオンレイクタウン1F木の広場にて、レイクタウン10周年Anniversary きゃりーぱみゅぱみゅ 4thアルバム「じゃぱみゅ」発売記念スペシャルイベントを行った[82]。このイベントの内容は「きみのみかた」、「演歌ナトリウム」、「キズナミ」の3曲のミニライブとCD購入者対象の握手会の構成であった。1F木の広場は握手会参加券を入手した上で、優先観覧エリア入場整理券を入手しなければ入場できないため、吹き抜けから見下ろすために、2F・3Fにも多くの観覧客が訪れた。握手会への参加者は1,000人程居たようである。この日は、台風24号が日本を縦断するコースを進み、イオンレイクタウンは19:00閉店を決定し、公共交通機関も20:00以降の運転見合わせを決定するという、非常に危うい状況の中で行われた。

2021年から日本コロムビアに移籍。「KRK LAB」というきゃりーぱみゅぱみゅのプライベートレーベルを発足させた。

アーティスト性、パブリックイメージ

KERA』や『Zipper』などのファッション雑誌を舞台に活動する「青文字系」モデルの最も代表的な人物[83]とされる。本人と、原宿Kawaii文化の中でも青文字系文化の起源となったアーティストである増田セバスチャンと、音楽プロデューサー中田ヤスタカとの共同制作により、本人自身は日本の原宿Kawaii文化の世界的アイコンとしての地位を確立した[84]。これまで影響を受けた音楽は、グウェン・ステファニークリスティーナ・アギレラケイティ・ペリーレディー・ガガ、ならびに「CAPSULE」「Perfume」、MEGなどの中田ヤスタカの作る楽曲[85]。また、Berryz工房のメンバーにあたる菅谷梨沙子のファンであることをかねてより公言している[86]。芸名“きゃりーぱみゅぱみゅ”は、もともと高校時代、よく被っていた金髪のウィッグを見た友人から冗談で外国人風に“きゃりー”と呼ばれていたのが起源で、その後ブログの開始に伴い、“きゃりー”では短くて物足らず[87]八木真澄の同名の一発ギャグにあたる“ぱみゅ”をかわいいと思い拝借[88]“ぱみゅぱみゅ”を、“きゃりー”のニックネームに続けた[89]。この“ぱみゅぱみゅ”の発音は日本語話者にとって発音しづらく[90]アナウンサー泣かせと言われている[91]

歌手デビュー

2011年、所属事務所アソビシステム社長の中川悠介が知己のあったワーナーミュージック・ジャパンの鈴木竜馬中田ヤスタカのプロデュースによる歌手デビューの話を持ち掛けたところ、二つ返事でOKをもらった[92][93]。レーベルは鈴木が代表を務めるワーナー傘下のunBORDEに決まり、プロジェクトがスタートした[92][93]。しかし、当時はまだ未知数の新人であり、ワーナーが販促に割ける予算は少なかったので、ロー・バジェットのプロジェクトだった[92][93]。それほど宣伝費もかけられない中で決まった戦略が「予算の大半をつぎ込んで圧倒的にクオリティの高いインパクトあるミュージック・ビデオを作り、YouTubeというインフラストラクチャーを使って世界に発信する」というものだった[92][93]。「原宿のファッションにオリジナリティを見いだす外国人は多い。日本で作った日本語の文化を海外に持っていくとどうなるか興味があった」と語るなど、当初から世界展開を念頭に置いていた中川は、デビュー・アルバムの世界23カ国でのデジタル配信に先駆けてアルバムから楽曲「PONPONPON」を切り出してYouTubeでMVを公開した[92]。狙いは当たり、国境の壁を越えるSNSの趨勢と相まって海外のユーザー間で動画が拡散し、ケイティ・ペリーリンプ・ビズキットのメンバーなど世界のセレブが評価してツイート、邦楽史上記録的な視聴回数となった[92][93]

受容

2013年から日本国外各国を巡る世界ツアーを成功させ、楽曲が世界各国の「iTunes Store」で上位に入るなど、日本国外で最も成功した日本人アーティストのひとりとなっている[94]。国外のファンは「パミュアー」(Pamyu-er)もしくは「キャーミィ」(Kyarmy)などの通称で呼ばれ、著名人ではレディー・ガガケイティ・ペリーアリアナ・グランデ、ならびにグライムスなどが該当者として知られている[95]。ケイティ・ペリーは2012年のTwitterで「私は彼女がとても好き、彼女は私をハイにさせるの」というコメントとともに「PONPONPON」のMVを紹介するなどしている[96]。翌2013年にはテレビ番組『ミュージックステーション』で初共演が実現[97]。同年にはレディー・ガガとの共演も同番組にて実現することとなった[98]。アリアナ・グランデも2014年に日本のテレビ番組を通して初対面が実現、Twitterでもたびたび交流の様子を見せるなどしている[99]。2014年にはバービーのようにファッショナブルで女性の憧れや目標とされ、全世界から注目を集めている有名人に贈られる「Barbie AWARD 2014」を受賞している[100]

音楽性・表現

ライブやMVはファッション音楽の融合をテーマとしており、本人も様々な提案を行いながら、増田セバスチャンMAIKOを初めとした各分野のトップクリエイター達と共に作品制作を行っている。発表する楽曲に関しては、多数の音楽ジャンルの特徴が統合されており、一概に語ることが難しいが、J-POPの中でも、ネオ渋谷系テクノポップEDMの系統に分類されることが多い。1オクターブ上下で繰り返すベースラインの多用や非常に色彩豊かな音楽表現は、Hi-NRGユーロビートからの影響も大きい。

原宿Kawaii文化の創始者である増田セバスチャンから受け継いだファンタジックな表現と、本人が実生活で創り出したユーモアを融合させて表現を行っている。極端にポップでファンシーな表現を行う都合上、一般層からは本来の堅実な人間性からは大きく乖離した奇抜なイメージを持たれている。

ソーシャルメディア

「きゃりーぱみゅぱみゅのウェイウェイブログ」と題したブログや、TwitterおよびGREEなどのソーシャルメディアのほか、動画配信ウェブサイト「ニコニコ動画」上で『きゃりーのウェイウェイNICOちゃんねる』と題したレギュラー番組を配信(2011年時点で毎回2万人超の視聴者数)[101]。ブログはモデル活動開始後の高校時代から運営してきたアメーバブログのもので、初期からファッションブロガーとして台頭[102]。「ニコニコ動画」に関しては、そもそも『きゃりーのウェイウェイNICOちゃんねる』開設以前の時期、『KERA』で読者モデル活動を行っていた高校在学中の時期から、いち利用者として動画配信に着手した経験を持っていたという[103]。「Gero」を筆頭とした人気参加者らが楽曲「PONPONPON」の関連動画を続々投稿するという「PONPONPON祭り」と呼ばれるブームが発生したこともあった[104]

2010年(3月24日)にアメーバブログで公式ブログ『きゃりーぱみゅぱみゅのウェイウェイブログ』を開設、同年内に1日あたりのアクセス数が200万を達成[105]ボキャブラリーや言葉の選び方、写真の見せ方の面白さなどで、モデル時代から高い発信力を有するアルファブロガーとして台頭するに至る[106]。著名人では木村カエラ佐田真由美宮城舞などが読者であることを公言している[107]。木村のブログに取り上げられた際は特に話題となった[108]。ブログで彼女が使う「キレそう」(「超可愛くて、キレそう」など褒め言葉として使用)などは「きゃりー語」と呼ばれる[109]。彼女がブログで紹介したコスメや服は売上がいっきに増える(カラコンやムースパック、ローション、つけまつげ、チークなどを紹介している)。2012年(1月14日)にはアメーバブログの総合ランキングにおいて1位を獲得した[110]

Twitterの配信も行っている。2012年(1月)にはTwitterの公式ナビにあたる「ツイナビ」が著名人を対象に実施した調査「年末年始人気ツイッターランキング」にて眞鍋かをりベッキー篠田麻里子を凌いで1位へ[111]。2013年(7月)時点でフォロワー総数160万超[112]。2014年(2月)には200万人を突破[113]ローラや篠田麻里子を凌ぐ数で、日本国内でフォロワー総数がこの数に達したのはお笑い芸人の有吉弘行と実業家の孫正義に続く3例目のことであった[114]。2015年(3月)には300万人を突破、孫正義(約236万人)を凌ぎ、有吉弘行(約412万人)に次ぐ日本国内2位のフォロワー数となった[115]

広告塔

SEIBU KPP TRAIN

2012年8月、東京・渋谷区公認「原宿カワイイ大使」へ就任[116]。「原宿発のファッションや文化を世界各国に発信する」活動を9月からさっそく始動させている[117]。渋谷区関係ではちょうど同じ時期、クリエイティブ・ディレクター箭内道彦よしもとクリエイティブ・エージェンシー永谷亜矢子とともに、同区の区制施行80周年を記念した広報キャラクターの選定審査員を務めるなどの活動もあった[118]。同時期にはファーストリテイリングのカジュアルブランド「g.u.」からのイメージキャラクター起用もあった[119]。“ファッション界のモンスター”としての存在感とその影響力とが着目されての起用で、元AKB48前田敦子との入れ代わりによる就任となった[120]

2013年には江崎グリコアイスの実」のリニューアルに伴う新たなイメージキャラクターに起用され、7月頃から同製品のTV-CMに出演[121]。「み」と題したこのテレビコマーシャルは、同社の「企業ブランド想起度」(製品からの企業名想起の度合い)に飛躍的な上昇をもたらす結果を生んだものと推測された[122]メガネトップが「ファッションメガネアパレル」として展開するブランド「ALOOK(アルク)」の新たな広告キャラクターに就任、同年末より放映開始のこのブランドのTV-CMに出演[123]KDDIからの起用もあり、2013年に出演した同社のTV-CMャルはCM総合研究所の10月度「CM好感度調査」で1位、同社の首位は2006年10月度以来7年ぶりのことであった[124]。同調査の年度全体ランキングでは前年度の4位から2位に躍進、「きゃりーぱみゅぱみゅ効果」と見られた[125]

かねてより賃貸・不動産情報サービス「CHINTAI」のイメージキャラクターを担い、同社のTV-CMや雑誌『CHINTAI』の表紙に登場するなどしてきた[126]。同社のイメージキャラクターに起用されたのは2013年のことで、同年さっそく8月始動のTV-CMに出演、前年度からイメージキャラクターとなっていた「SMAP」の中居正広と共演することとなった[127]

2015年には、NHKの8Kスーパーハイビジョン試験放送に向けたコンテンツ制作のためのライブ「きゃりーぱみゅぱみゅスーパーハイビジョン・ライブ~スイートパウダールーム~」を行った[128]。これ以降、スピンオフ企画的にVRAR等の先端技術実験のためのコンテンツ制作に協力するようになる。

2016年、「&TOKYO」のブランドアンバサダーに就任[129]ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの期間限定イベント「ユニバーサル・クールジャパン2016」において、アトラクションのひとつである、専用のVRゴーグルを装着して本人の世界観をイメージした映像を見ながらコースターに乗って体感する「きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド」のVR映像にモーションキャプチャで出演した。また、搭乗中のBGMである「コスメティックコースター」の歌唱を担当した。西武鉄道とのコラボレーションにより、6月4日から7月29日まで西武池袋線、7月30日から9月29日まで西武新宿線で本人のミュージック・ビデオの世界観がラッピングされた車両「SEIBU KPP TRAIN」が運行された[1][2]。2012年4月より第一興商の通信カラオケ「DAMチャンネル」のMCに就任[130]中川翔子の後任にあたる10代目MCとしての起用であった[131]

私生活

趣味・嗜好

原作コミックを全巻所持するほどの熱烈な『クレヨンしんちゃん』ファンであることを公言、その縁から、作品内への登場や関連CDのジャケットへの登場などの共同企画が2013年に実現している[132]

男女交際

2012年に6歳年上の俳優・小谷昌太郎との「半同棲」が報じられた[133]。2013年に、「SEKAI NO OWARI」のボーカル・深瀬慧との交際が報じられている[134]。これについては翌年8月頃に相手の深瀬慧がTwitter上で認める旨の発言を示したことから公然の交際関係と受け止められるようになった[135]。その「交際宣言」の時点で既に2年の交際期間を経ていたことを相手側が公表、同年末には「第56回日本レコード大賞」を揃って受けることともなった[136]

結婚

2023年3月21日、自身のSNS投稿で俳優葉山奨之と結婚したことを公表した[137]。将来30歳位までには結婚したいとの希望を語っていたが、その希望通りとなった[138]

発言

2019年12月14日、海外のTwitterユーザーが「きゃりーぱみゅぱみゅはペドフィリア小児性愛者)」だと告発した[139]。この告発で問題となったのは、きゃりーぱみゅぱみゅが2012年に投稿した一連のツイートであり、彼女は当時、きゃりーのバックダンサーを務めていた少年に対して「可愛い過ぎて辛い抱きしめてますなうちゅーしたい」「今日こそはPちゃん抱っこしながら寝たいな」などと溺愛している様子をツイートしていた[140]。告発したTwitterユーザーは「投稿は数年前のものですが、12歳という幼い子供が餌食になり、傷つく可能性があることに注意が重要です。これが数年前に起こったということを言い訳として使用しないでください」と警告しており、海外からは「もうきゃりーぱみゅぱみゅは聴かない」「日本は児童ポルノに対する意識が低すぎるのが原因」といった声が聴かれている一方、日本の一部ファンからは「ペドフィリアは言い過ぎだと思う…」「ただ冗談で可愛がっただけなのに?」といった疑問の声なども寄せられていた[141]。また、これはキュートアグレッションとよぶ衝動による発言だと考えられる。

2020年5月10日、Twitterで検察庁法改正案に抗議する旨のツイートをし、コメント欄で賛否両論や激論が飛び交う騒ぎとなった。中でも政治評論家の加藤清隆はきゃりーに対し、「歌手やってて、知らないかも知れないけど」、「デタラメな噂に騙されないようにね。歌、頑張って下さい」など痛烈なツイートを浴びせ、きゃりーが反論。加藤のツイートに対しても批判が殺到するなど、収拾が付かない事態に発展していた[142][143]。翌日になってきゃりーは当該ツイートを削除し「ファンの人同士で私の意見が割れて、コメント欄で激論が繰り広げられていて悲しくなり消去させて頂きました」と削除した理由を説明した[144]。これに対して「ファンのせいにしてる」「政治的な発言をするときは、勉強してからにしましょう」といった批判や、「消す必要なんかない」「きゃりーは悪くない」といった応援の返信が集まっている[145]

ディスコグラフィ

きゃりーぱみゅぱみゅのディスコグラフィ
リリースリスト
スタジオ・アルバム 4
ベスト・アルバム 1
EP 1
シングル 15
映像作品 6

フル・アルバム

発売日 タイトル オリコン
最高位
RIAJ認定
1st 2012年5月23日 ぱみゅぱみゅレボリューション 2 ゴールド
2nd 2013年6月26日 なんだこれくしょん 1 プラチナ
3rd 2014年7月9日 ピカピカふぁんたじん 1 ゴールド
4th 2018年9月26日 じゃぱみゅ 12
5th 2021年10月27日 キャンディーレーサー 22

ミニ・アルバム

発売日 タイトル オリコン
最高位
1st 2011年8月17日 もしもし原宿 18

ベスト・アルバム

発売日 タイトル オリコン
最高位
1st 2016年5月25日 KPP BEST 2

ボックス・セット

発売日 タイトル オリコン
最高位
1st 2012年12月19日 ぱみゅぱみゅエボリューション(大人たちの味方 BOX) 114

CDシングル

発売日 タイトル オリコン
最高位
アルバム
1st 2012年1月11日 つけまつける 7 ぱみゅぱみゅレボリューション
2nd 2012年4月4日 CANDY CANDY 8
3rd 2012年10月17日 ファッションモンスター 5 なんだこれくしょん
4th 2013年1月30日 キミに100パーセント/ふりそでーしょん 3
5th 2013年3月20日 にんじゃりばんばん
6th 2013年5月15日 インベーダーインベーダー
7th 2013年11月6日 もったいないとらんど 8 ピカピカふぁんたじん
8th 2014年2月26日 ゆめのはじまりんりん 11
9th 2014年4月16日 ファミリーパーティー 2
限定 2014年6月11日 きらきらキラー -
10th 2015年3月18日 もんだいガール 6 KPP BEST
11th 2015年9月2日 Crazy Party Night 〜ぱんぷきんの逆襲〜 12
12th 2016年4月20日 最&高 16
13th
(スプリット)
2017年1月18日 Crazy Crazy (feat. Charli XCX & Kyary Pamyu Pamyu) / 原宿いやほい[146] 15 じゃぱみゅ
14th 2017年4月5日 良すた
15th 2019年5月10日 きみがいいねくれたら
(限定盤CDシングルあり/KMGI-0001)
キャンディーレーサー

配信シングル

配信日 タイトル
1 2010年3月30日 ミラクルオレンジ
2 2010年9月25日 ラブベリー
3 2011年7月20日 PONPONPON
4 2018年4月11日 きみのみかた
5 2020年4月24日 かまいたち
6 2020年6月26日 にんじゃりばんばん Steve Aoki Remix
7 2021年1月29日 ガムガムガール
8 2021年8月17日 原点回避
9 2022年1月8日 メイビーベイビー
10 2022年10月8日 一心同体

参加作品

発売日 アーティスト名 タイトル 楽曲名 補足
2016年3月9日 unBORDE all stars Feel + unBORDE GREATEST HITS Feel
にんじゃりばんばん
[147]

出演

雑誌

テレビ番組

NHK紅白歌合戦出場歴

年度/放送回 曲目 出演順
2012年(平成24年)/ 第63回 紅白2012きゃりーぱみゅぱみゅメドレー
ファッションモンスターつけまつける
32/50
2013年(平成25年)/ 第64回 2 紅白2013きゃりーぱみゅぱみゅメドレー
にんじゃりばんばんもったいないとらんど
34/49
2014年(平成26年)/ 第65回 3 きらきらキラー 35/48

出演順は「出演順/出場者数」で表す。

CM

テレビドラマ

テレビアニメ

映画

ラジオ

ウェブテレビ

  • きみがいいねくれたらきゃりーが当たる!きゃりーのいいねドリームくじ!(2019年5月16日、AbemaTV[161]

作品

著書

映像作品

  • きゃりーぱみゅぱみゅ テレビJOHN! DVD, ワーナーミュージック・ジャパン, (2012-06-06), WPBL-90186  - 東海地区の放送局メ〜テレのみで放送されている冠番組「きゃりーぱみゅぱみゅテレビJOHN!」の2011年10月18日放送の#1『JOHNはどこ行ったの?』と2012年4月10日放送の#2『まんじゅうこわい』を再編集。
  • きゃりーぱみゅぱみゅ テレビJOHN! DVD, Vol.2, ワーナーミュージック・ジャパン, (2012-12-19), WPBL-90202  - 東海地区の放送局メ〜テレのみで放送されている冠番組「きゃりーぱみゅぱみゅテレビJOHN!」の2012年6月26日放送の#3『トイプーはファンタジスタ』と2012年10月2日放送の#4『真実の瞬間』を収録。
  • ドキドキワクワク ぱみゅぱみゅレボリューションランド2012 in キラキラ武道館, ワーナーミュージック・ジャパン, (2013-02-13), WPBL-90213 WPXL-90017 WPBL-90211/2  - 2012年11月6日に行った初の日本武道館公演を収録。
  • 100%KPP WORLD TOUR 2013 OFFICIAL DOCUMENTARY, ワーナーミュージック・ジャパン, (2014-02-12), WPBL-90236 WPXL-90024  - 2013年2月から行った初のワールドツアー「100%KPP WORLD TOUR 2013」の軌跡を辿ったドキュメンタリー映像を収録。
  • きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル, ワーナーミュージック・ジャパン, (2014-06-11), WPBL-90297 WPXL-90072  - 2014年1月18日・19日の2日間で2万4千人を動員した初の横浜アリーナ公演を収録。
  • KPP MV01, ワーナーミュージック・ジャパン, (2015-09-30), WPBL-90308 WPBL-90309 WPXL-90038 WPXL-90084  - 2011年に発売された「PONPONPON」から当時点での最新シングル「Crazy Party Night 〜ぱんぷきんの逆襲」までのミュージック・ビデオを網羅した自身初となるミュージック・ビデオ集。また特典映像には未公開シーンや別テイクでの映像等も収録されている。初回生産限定盤のみ豪華フォトブックレット付属。

賞歴

対象 カテゴリ 出典
2011 本人 BEST STYLING AWARD アーティスト部門 [162]
2012 PONPONPON SPACE SHOWER Music Video Awards 特別賞 [163]
もしもし原宿 ミュージック・ジャケット大賞 大賞 [164]
本人 第45回日本有線大賞 特別賞 [165]
VOGUE JAPAN Women of the Year 2012 - [166]
ベストドレッサー賞 インターナショナル部門 [167]
第54回日本レコード大賞 特別賞 [168]
2013 ぱみゅぱみゅレボリューション CDショップ大賞 準大賞 [169]
つけまつける SPACE SHOWER Music Video Awards BEST VIDEO OF THE YEAR [170]
にんじゃりばんばん レコチョクアワード月間最優秀楽曲賞3月度 ダウンロード(シングル)部門  [171]
「にんじゃりばんばん」 レコチョクアワード月間最優秀楽曲賞3月度 着うた部門 [172]
ファッションモンスター MTV VMAJ 2013 最優秀ポップビデオ賞 [173]
「ファッションモンスター」 MTV VMAJ 2013 最優秀カラオケソング賞 [174]
2014 本人 バービーアワード - [175]
なんだこれくしょん MTV VMAJ 2014 最優秀アルバム賞 [176]
もったいないとらんど MTV VMAJ 2014 最優秀カラオケソング賞 [177]
ファミリーパーティー 第56回日本レコード大賞 優秀作品賞 [178]
2016 本人 SPACE SHOWER MUSIC AWARDS BEST COSTUME ARTIST
(もっとも優れた衣装のアーティストに授与される賞)
[179]

関連項目

脚注

出典

  1. ^ a b c d <きゃりーぱみゅぱみゅ5周年×西武鉄道>プロジェクト 6月4日(土)よりきゃりーぱみゅぱみゅの名曲たちをつめこんだ『SEIBU KPP TRAIN』運行開始!”. 西武鉄道 (2016年6月6日). 2016年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月23日閲覧。
  2. ^ a b c d <きゃりーぱみゅぱみゅ5周年×西武鉄道>プロジェクト 7月30日(土)より『SEIBU KPP TRAIN』新宿線にて運行開始!”. 西武鉄道 (2016年7月28日). 2016年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月23日閲覧。
  3. ^ Phares, Heather. Kyary Pamyu Pamyu | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月20日閲覧。
  4. ^ Craddock, Ryan (2020年6月19日). “Video: Watch Ninjala's Special Gameplay Livestream Featuring J-Pop Star Kyary Pamyu Pamyu”. Nintendo Life (Nlife Media). https://www.nintendolife.com/news/2020/06/video_watch_ninjalas_special_gameplay_livestream_featuring_j-pop_star_kyary_pamyu_pamyu 2020年12月20日閲覧。 
  5. ^ Russell, Erica (2018年5月30日). “Kyary Pamyu Pamyu’s Guide to Spooky Japanese Yokai”. PAPER (ENTtech Media Group). https://www.papermag.com/kyary-pamyu-pamyu-2573616884.html?rebelltitem=3#rebelltitem3 2020年12月20日閲覧。 
  6. ^ Pop Music Album Review: Kyary Pamyu Pamyu’s “Nandacollection” — Blissful Bubblegum”. The Arts Fuse. Global Narratives (2013年7月4日). 2020年12月20日閲覧。
  7. ^ Thomas, Samuel (2013年4月30日). “Kyary Pamyu Pamyu on a mission to spread Japan's kawaii culture”. The Japan Times (The Japan Times, Ltd.). https://www.japantimes.co.jp/life/2013/04/30/style/kyary-pamyu-pamyu-on-a-mission-to-spread-kawaii-culture/ 
  8. ^ FASHION HEADLINE 編集部 (2014年1月29日). “1月29日はきゃりーぱみゅぱみゅの誕生日です”. FASHION HEADLINE. https://www.fashion-headline.com/article/13033 2016年9月9日閲覧。 
  9. ^ きゃりぱみゅ事務所ショップ「アソビステーション」がキュートキューブにオープン』 2013年9月6日 FASHION HEADLINE
  10. ^ JASRACだより(発行:一般社団法人 日本音楽著作権協会)2013年11月号「2013年JASRAC賞が決定!」より。
  11. ^ きゃりーぱみゅぱみゅのプロフィール”. ORICON STYLE. oricon ME inc. 2016年9月9日閲覧。
  12. ^ 高校時代に友人から付けられたあだ名
  13. ^ きゃりー、「本当に夢がない人生」から栄光を掴んだ秘訣 モデルプレスインタビュー』 2014年4月16日 モデルプレス
  14. ^ NBT (2022年1月21日). “Kyary Pamyu Pamyu joins Coachella festival lineup alongside Billie Eilish” (英語). JROCK NEWS. 2022年2月28日閲覧。
  15. ^ “和製ガガ! きゃりーぱみゅぱみゅ”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2011年8月16日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20110816-820852.html 2016年2月7日閲覧。 
  16. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ:おそろい衣装で「徹子の部屋」初出演 Vでタマネギ頭を参考に』 2013年7月15日 毎日jp
  17. ^ 【エンタがビタミン♪】「地味でオシャレに興味無し」「携帯電話も自由に使えなかった」。きゃりーぱみゅぱみゅの意外な学生時代。』 2012年4月22日 Techinsight
  18. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、昔は「人前に出れない、引っ込み思案でした」』 2012年2月16日 ライブドアニュース
  19. ^ Kyary Pamyu Pamyu』 - ラ・シガール (フランス語)
  20. ^ きゃりー、“つけま”ブレイクから紅白初出場まで…怒涛の2012年を振り返る』 2012年12月27日 モデルプレス
  21. ^ 特技は「変顔」 最も「原宿のアイコン」に近い青文字系モデルは?(2/2)』 2011年4月21日 日経トレンディネット
  22. ^ 読者モデルの人気ベスト3…きゃりーぱみゅぱみゅが、益若つばさを抜いて1位に』 2012年2月7日 ライブドアニュース
  23. ^ きゃりー、3年連続の快挙達成 Archived 2015年2月6日, at the Wayback Machine.』 2014年4月24日 モデルプレス
  24. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ『【エンタがビタミン♪】きゃりーぱみゅぱみゅが中田ヤスタカとツーショット。「シンガポールライブに来てくれたよ!」』 2014年6月22日 Techinsight
  25. ^ きゃりー、人生を変えたデビュー秘話明かす』 2014年2月25日 モデルプレス
  26. ^ 原宿のカリスマ「きゃりーぱみゅぱみゅ」 ワーナーからCDデビュー』 2011年5月16日 Fashionsnap.com
  27. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ完全監修ジブリCD 発売記念で握手会』 2011年6月9日 Fashionsnap.com
  28. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ 2014年第一弾シングルはCHINTAI CMソングとして話題沸騰中の「ゆめのはじまりんりん」』 2014年2月24日 MUSIC LOUNGE
  29. ^ 8/17リリースのデビューミニアルバムのタイトルが決定!ジャケ写も公開!iTunes世界23ヶ国で「PONPONPON」先行配信も7/20からスタート!”. ワーナーミュージック・ジャパン (2011年7月1日). 2011年7月21日閲覧。
  30. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、フィンランドとベルギーで日本人最高の1位獲得』 2011年7月22日 オリコンスタイル
  31. ^ http://natalie.mu/music/news/57770, カミスン!にカエラ、シド、きゃりぱみゅ、ソナポケ、Rake, 2011年10月9日 23:48
  32. ^ http://www.officiallyjd.com/archives/62663/
  33. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、初の海外ライヴは大盛況』 2011年12月13日 MTV JAPAN
  34. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ沖縄上陸 ファン1000人熱狂』 2012年3月30日 映画.com
  35. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ「つけまつける」PVをYouTubeで公開』 2011年12月7日 ナタリー
  36. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ『1通のメールからできた奇跡の歌とは?!』 2012年1月11日 オリコンスタイル
  37. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、19歳の誕生日イベントでサプライズ』 2012年1月31日 MTV JAPAN
  38. ^ “きゃりーぱみゅぱみゅ2ndシングル&ツアー発表、FCも設立”. ナタリー. (2012年2月26日). https://natalie.mu/music/news/65087 2012年3月2日閲覧。 
  39. ^ 【沖縄国際映画祭】きゃりぱみゅライブ、中高生が大熱狂』 2012年3月30日 オリコンスタイル
  40. ^ きゃりーぱみゅぱみゅが沖縄国際映画祭に登場 汗をかきながら全3曲約15分の白熱ステージ』 2012年3月30日 ニュースウォーカー
  41. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ「ぱみゅぱみゅレボリューション」特別企画 (1/6)』 2012年 ナタリー
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外部リンク