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2023年1月27日 (金) 05:01時点における版
横浜DeNAベイスターズ #129 | |
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楽天時代(2019年) | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 福島県会津若松市 |
生年月日 | 1999年4月22日(25歳) |
身長 体重 |
167 cm 70 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 遊撃手、二塁手 |
プロ入り | 2017年 ドラフト6位 |
初出場 | 2018年6月17日 |
年俸 | 600万円(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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西巻 賢二(にしまき けんじ、1999年4月22日 - )は、福島県会津若松市出身のプロ野球選手(内野手・育成選手)。右投右打。横浜DeNAベイスターズ所属。
経歴
プロ入り前
会津若松市立小金井小学校2年時から野球を始めると、4年時から小名浜少年野球教室、6年時には東北楽天ゴールデンイーグルスのジュニアチームに所属した[2]。
小学校を卒業した後に、宮城県仙台市の秀光中等教育学校へ進学。軟式野球部で3年時に全国制覇を達成した[3]。前期課程の3年間を修了した後に、系列校の仙台育英高校へ進学した。
仙台育英高校では、1年時春からベンチ入りを果たすと、夏には2学年先輩の佐藤世那、平沢大河、郡司裕也などと共に第97回全国高等学校野球選手権大会で準優勝。途中出場ながら決勝まで全試合に出場し、秋田商業高校との準々決勝では成田翔、東海大相模高校との決勝では小笠原慎之介から安打を放った。1年時の秋から正遊撃手へ定着すると、2年時の秋から主将へ就任[3]、3年時には、第89回選抜高等学校野球大会と第99回全国高等学校野球選手権大会で甲子園球場に再び登場した。夏の選手権大会準々決勝で中村奨成擁する広陵高校に敗れた[4]が、大会後の2017 WBSC U-18ワールドカップに日本代表として出場。在学中は、甲子園球場の全国大会で春夏を通じて11試合に出場し、打率.304(23打数7安打)、1打点という成績を残した。
2017年のNPBドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから6巡目で指名。契約金2,000万円、年俸500万円(金額は推定)という条件で入団した[5]。背番号は67。
楽天時代
2018年には、春季キャンプから一軍へ帯同すると、オープン戦11試合に出場。レギュラーシーズンの開幕は二軍で迎えたが、6月17日の対阪神タイガース戦(楽天生命パーク宮城)8回表から遊撃手として一軍公式戦にデビュー。後に1試合出場しただけで出場選手登録を抹消されたが、抹消後の7月12日のフレッシュオールスターゲーム(弘前市はるか夢球場)にイースタン・リーグ選抜の一員として途中から出場した[6]。藤田一也の故障に伴って、8月4日から一軍へ復帰。同月8日の対北海道日本ハムファイターズ戦(札幌ドーム)に「9番・二塁手」として初めてスタメンに起用されると、3回表に迎えた一軍公式戦初打席で村田透から安打を放った。楽天の高卒新人選手が一軍公式戦の初打席で安打を放った事例は、西巻が初めてである。さらに、茂木栄五郎も故障で戦線を離脱してからは、手薄な二遊間を埋めるべくスタメン出場の機会が増加。一時は、3割以上の打率を記録した。一軍公式戦には、通算で25試合に出場。シーズン終盤に打率を.247まで落としたものの、ドラフト会議での下位指名を経て高卒で入団した野手としては及第点の実績を残した。
2019年には、春季キャンプのスタートを二軍で迎え、レギュラーシーズンの大半を二軍で過ごした。7月11日のフレッシュオールスターゲーム(楽天生命パーク)に、前年に続いて同リーグ選抜で途中から出場している[7]。一軍公式戦への出場はわずか2試合(1打席)のみにとどまったが、イースタン・リーグ公式戦にはチームトップの106試合に出場。リーグの規定打席へ到達し、打率.233、1本塁打、25打点を記録した[8]。打率はリーグ15位であったが、8月以降は打率.373を記録するなど存在感を放った[9]。シーズン中は大きな故障に見舞われず[10]、イースタン・リーグ公式戦でもチームトップの出場機会を得ていたが、秋季練習期間中の10月18日に球団から支配下選手契約の解除を通告された[11]。支配下ドラフトで入団した高卒選手が一軍経験があるにもかかわらず2年目で戦力外通告を受けるのは、NPB史上初。球団によれば「チーム編成上の措置」とのことで、育成選手としての再契約も打診されたため、通告の直後には「NPBの他球団から支配下登録選手として獲得する旨のオファーがなければ、育成選手として楽天に残留する」という意向を表明[12]。秋季練習への参加も続けていたが、11月13日から千葉ロッテマリーンズの秋季キャンプへ参加し、3日間の予定で入団テストに臨んだ[13]。
ロッテ時代
2019年11月14日に、ロッテの入団テストに合格し、支配下登録選手として入団することが発表された。仙台育英高校時代の先輩である平沢とチームメイトになり、入団が決まった直後には、「テストに合格したことも、憧れの(平沢)大河さんとまた同じチームで野球ができることも嬉しい」とコメントした[14]。12月2日付でNPBから自由契約選手として公示され[15]、ロッテとの間で支配下選手契約を正式に締結した。背番号は68[16]。
2020年の開幕は二軍で迎えたが、腰の張りで登録抹消となったブランドン・レアードに代わって8月5日に一軍に移籍後初昇格[17]し、同日のオリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)で中村奨吾の代打として移籍後初出場を果たすも、セカンドゴロに倒れた。8月23日に登録抹消となったが、10月6日、一軍選手複数名が新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱したことにより、「感染拡大防止特例2020」の代替指名選手として一軍再昇格を果たす[18]と、10月9日の福岡ソフトバンクホークス戦(福岡PayPayドーム)で「9番・遊撃手」として移籍後初先発出場。起用に応え、第2打席でマット・ムーアからセンター前へ移籍後初安打を放った[19]。その後も「9番・遊撃手」として先発出場を続け、東浜巨、和田毅、則本昂大からヒットを放つなどアピールしたが、10月20日に正遊撃手の藤岡裕大が復帰したことにより、10月22日に出場選手登録を抹消され、その後は一軍に上がることなくレギュラーシーズンを終えた。イースタン・リーグには54試合に出場し、打率.236を記録した[20]。
2021年は、イースタン・リーグではチームトップの101試合に出場し、チーム3番目の打席数で、打率.249、1本塁打、16盗塁を記録したが、一軍出場はゼロに終わった[21][22]。
2022年はイースタン・リーグではチームトップの97試合に出場し、打率.242、2本塁打、18盗塁を記録[23]。守備では外野手としても起用された[24][25]。2年ぶりに一軍公式戦に出場したが、僅か2試合の出場に留まり、10月22日に球団より来季の契約を結ばない旨を通知したと発表された[26]。現役続行を目指して11月8日には12球団合同トライアウトに参加し、シート打撃で4打席に立って、無安打、1四球の内容だった[24]。
DeNA時代
2022年11月15日、横浜DeNAベイスターズが育成選手として獲得したことを発表した[27]。背番号は129[1]。
選手としての特徴
50メートル6秒1の俊足と安定した守備が武器の内野手[3]。高校時代は投手としても活躍した。
人物
東北楽天ゴールデンイーグルスジュニア出身者では初めてのプロ野球選手である[2]。
2018年シーズン終盤の記事によると、静物画が得意だが、何もない所から頭でイメージして書くことは苦手。硬筆も得意であり、見たものを手本にそのまま書くことには大体向いている。ただ、得意なのはそれだけであったため、学生時代は美術の成績はそれほどよくなかった[30]。ルービックキューブを揃えられる[31]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 楽天 | 25 | 82 | 77 | 4 | 19 | 3 | 0 | 0 | 22 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 18 | 1 | .247 | .275 | .286 | .561 |
2019 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 | |
2020 | ロッテ | 11 | 19 | 16 | 2 | 4 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 6 | 0 | .250 | .333 | .313 | .646 |
2022 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 1.000 | ---- | ---- | |
通算:4年 | 40 | 103 | 94 | 6 | 23 | 4 | 0 | 0 | 27 | 3 | 0 | 1 | 3 | 0 | 6 | 0 | 0 | 25 | 1 | .245 | .290 | .287 | .577 |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
二塁 | 遊撃 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2018 | 楽天 | 6 | 8 | 5 | 1 | 2 | .929 | 20 | 20 | 34 | 3 | 6 | .947 |
2019 | - | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | ||||||
2020 | ロッテ | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 7 | 6 | 10 | 2 | 3 | .889 |
2022 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | - | ||||||
通算 | 10 | 9 | 9 | 1 | 2 | .947 | 29 | 27 | 44 | 5 | 9 | .934 |
- 2022年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 初出場:2018年6月17日、対阪神タイガース3回戦(楽天生命パーク宮城)、8回表に今江年晶に代わり遊撃手で出場
- 初先発出場:2018年8月8日、対北海道日本ハムファイターズ15回戦(札幌ドーム)、9番・二塁手で先発出場
- 初打席、初安打:同上、3回表に村田透から左前安打
- 初打点:2018年8月9日、対北海道日本ハムファイターズ16回戦(札幌ドーム)、8回表に玉井大翔から左翼線2点適時二塁打
背番号
- 67(2018年 - 2019年)
- 68(2020年 - 2022年)
- 129(2023年 - )
登場曲
- 「ココロオドル」nobodyknows(2018年)
- 「HIGH G.K LOW ~ハジケロ~」Greeeen(2019年)
- 「まなざし」Honey L Days(2020年 - )
代表歴
脚注
注釈
出典
- ^ a b “【DeNA】トライアウト入団の西巻賢二 育成契約、年俸600万円「内野プラス外野」活躍誓う”. 日刊スポーツ. (2022年11月24日) 2022年11月25日閲覧。
- ^ a b “楽天・ドラ6西巻「楽天ジュニア」から初のプロ選手へ”. デイリースポーツ online. (2017年10月31日) 2020年9月14日閲覧。
- ^ a b c 仙台育英・西巻、12球団どこでもOK 侍U18で銅メダルに貢献 スポーツ報知 2017年10月25日配信
- ^ 広陵 対 仙台育英
- ^ 【楽天】ドラフト6位西巻、海鮮料理店で入団基本合意 現在は1日300~500本振り込み スポーツ報知 2017年11月10日配信
- ^ 2018年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果NPB日本野球機構
- ^ 2019年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果NPB日本野球機構
- ^ “U-18代表の西巻賢司(東北楽天)、甲子園3度出場の岡崎大輔(オリックス)も戦力外に【野球人生の岐路に立った甲子園球児たち】”. 高校野球ドットコム. (2019年10月25日) 2019年11月12日閲覧。
- ^ “西巻 賢二 - 千葉ロッテマリーンズ - プロ野球”. スポーツナビ. 2020年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月20日閲覧。
- ^ “楽天西巻が戦力外に…高卒2年目“清宮・村上世代”の今 中日は全5選手が1軍経験”. Full-Count. (2019年10月20日) 2019年11月12日閲覧。
- ^ “選手契約に関して”. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2019年10月18日). 2019年10月22日閲覧。
- ^ “楽天西巻が育成契約打診受け「他球団の話なければ」”. 日刊スポーツ. (2019年11月12日) 2019年11月12日閲覧。
- ^ “ロッテが楽天戦力外の西巻テスト 13日から3日間”. 日刊スポーツ. (2019年11月12日) 2019年11月12日閲覧。
- ^ “西巻選手 入団について”. 千葉ロッテマリーンズ. (2019年11月14日) 2019年11月14日閲覧。
- ^ 2019年度 自由契約選手NPB日本野球機構
- ^ “西巻選手 背番号決定について”. 千葉ロッテマリーンズ. (2019年12月18日) 2019年12月18日閲覧。
- ^ “ロッテ・レアード 軽い腰の張りで抹消、西巻が移籍後初の1軍昇格”. Sponichi Annex. (2020年8月5日) 2020年8月20日閲覧。
- ^ “ロッテ藤原恭大ら昇格「若い選手にチャンス」監督”. 日刊スポーツ. (2020年10月6日) 2020年10月6日閲覧。
- ^ “ロッテ・西巻 移籍後初スタメンで初安打”. Sponichi Annex. (2020年10月9日) 2020年10月15日閲覧。
- ^ “2020年度 千葉ロッテマリーンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年1月24日閲覧。
- ^ “ロッテ西巻賢二は80万円減も「タイミングいいものつかんだ」盗塁手応え”. 日刊スポーツ. (2021年12月8日) 2022年11月15日閲覧。
- ^ “2021年度 千葉ロッテマリーンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年1月24日閲覧。
- ^ “2022年度 千葉ロッテマリーンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年1月24日閲覧。
- ^ a b “【トライアウト】今季ロッテの西巻賢二は4打席無安打「ファンの方々の声援が力に」”. 日刊スポーツ. (2022年11月8日) 2022年11月15日閲覧。
- ^ “2022年度 千葉ロッテマリーンズ 個人守備成績(イースタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年1月24日閲覧。
- ^ “【ロッテ】西巻賢二が来季戦力外 今後は未定”. 中日スポーツ. (2020年10月22日) 2022年11月15日閲覧。
- ^ “DeNAが西巻を育成で獲得 トライアウト受けた23歳内野手”. 産経新聞 (2022年11月15日). 2022年11月15日閲覧。
- ^ “68 西巻 賢二 選手名鑑2021|千葉ロッテマリーンズ”. 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト. 2022年2月7日閲覧。
- ^ “「2018年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 新入団選手発表会見」を行いました|東北楽天ゴールデンイーグルス”. 楽天イーグルス オフィシャルサイト. 2022年2月6日閲覧。
- ^ ベースボール・マガジン社『週刊ベースボール』2018年10月1日号 p.44.
- ^ 楽天 ドラ6・西巻賢二は頭脳派内野手
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 西巻賢二 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 68 西巻賢二 選手名鑑 - 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト
- Kenji Nishimaki / 西巻賢二 (@k.nishimaki) - Instagram
- 西巻 賢二 (@042baseball) - X(旧Twitter)