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== 出典 == |
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2023年1月7日 (土) 10:05時点における版
ラーム・エマニュエル Rahm Emanuel | |
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生年月日 | 1959年11月29日(65歳) |
出生地 | アメリカ合衆国 イリノイ州シカゴ |
出身校 |
サラ・ローレンス大学 ノースウェスタン大学 |
所属政党 | 民主党 |
称号 |
文学士(サラ・ローレンス大学) 文学修士(ノースウェスタン大学) |
配偶者 | エイミー・メリット・ルール |
子女 | 3人 |
サイン | |
在任期間 | 2021年12月22日 - |
大統領 | ジョー・バイデン |
在任期間 | 2011年5月16日 - 2019年5月20日 |
副市長 |
レイ・スアレズ ブレンダン・レイリー |
在任期間 | 2009年1月20日 - 2010年10月2日 |
大統領 | バラク・オバマ |
選挙区 | イリノイ州 |
在任期間 | 2003年1月3日 - 2009年1月2日 |
ラーム・イスラエル・エマニュエル(英語: Rahm Israel Emanuel、1959年11月29日 - )は、アメリカ合衆国の政治家。第55代シカゴ市長、バラク・オバマ政権にて第23代大統領首席補佐官などを歴任した。2021年8月20日にジョー・バイデン大統領により駐日アメリカ合衆国大使に指名され[1][2][3]、12月18日に上院本会議にて承認された[4]。2021年12月22日、就任の宣誓を行った[5]。 2022年3月25日、信任状奉呈を行い、正式に着任した[6]。
来歴
1959年11月29日にイリノイ州シカゴに誕生する。彼の父はイスラエルのエルサレム出身のユダヤ人小児科医であり、母はシカゴ出身のX線技師である。2人は1950年にシカゴで出会った。兄のエゼキエルは医者、弟のアリエルは映画会社では有名エージェントである。父方の先祖はポグロムでウクライナのオデーサからイスラエル建国前のパレスチナに逃亡したユダヤ人であり、母方の先祖はモルドバ出身のユダヤ人である。[7]
1981年にニューヨーク州のサラ・ローレンス大学を卒業し、1985年にはイリノイ州のノースウェスタン大学に入学した。学部在学中には地元の連邦下院議員の選挙にボランティアで参加した事もある。
また1991年の湾岸戦争ではイスラエル国防軍に民間ボランティアの資格で参加し、イスラエル北部の基地でトラックのブレーキ修理をしていた。つまりイスラエルとの二重国籍を持った「シオニスト」で、自他共に認める「ユダヤ・ロビー」の1人であると反ユダヤ的イデオロギーの強い敵対勢力から中傷されることがある。
エイミー夫人は結婚直前にユダヤ教に改宗してユダヤ人になったため、現在2人の間にはユダヤ人の1男2女の子供がいる。
ビル・クリントン前大統領の大統領選挙に対する貢献から、1993年から1998年までビル・クリントン政権の政策に関する大統領上級顧問となった。毒舌で攻撃的な面があり、ビル・クリントン政権時代には同僚から「ランボー」(Rahmbo)とのあだ名が付いた程である。また政治ドラマの『ザ・ホワイトハウス』に登場するホワイトハウス次席補佐官ジョシュ・ライマンのモデルだとされている。
1998年にホワイトハウスを去った後、2002年まで投資銀行に勤務していた。MBAを持たず銀行勤務の経験が無かったが、1999年には重役に就任した。
2002年にイリノイ州選出の下院議員となり、2003年から2009年まで3期6年務めた。2006年の下院選挙では選挙対策委員長として、民主党の過半数獲得に尽力した。
大統領首席補佐官
2009年1月20日に発足したバラク・オバマ政権で第23代アメリカ合衆国大統領首席補佐官に就任後は民主党内をまとめあげ、特に党内でも反対論の多かった医療保険制度改革法の成立に尽力した。シカゴ市長選挙に出馬するため[8]、2010年10月2日付けで大統領首席補佐官を辞任。
シカゴ市長
2011年2月22日に55パーセントの得票率でシカゴ市長選挙に勝利し、同年5月16日にユダヤ人として初めて第55代シカゴ市長に就任し、2015年4月7日に再選された。ラクアン·マクドナルドの殺人事件の後で、2019年のシカゴ市長選挙には出馬せずに5月で退任した[9]。
駐日アメリカ合衆国大使
2021年2月、駐日大使候補の一人として報道され[10]、8月20日にジョー・バイデン大統領によりエマニュエルが正式に駐日大使に指名された[1][2][3]。シカゴ市長時代にあった警察当局による黒人少年射殺事件への対応を問題視する向きもあり、5月には民主党を支持する左派団体が駐日大使指名に反対する声明を行っており[2]、上院での承認には不透明さもあるとの報道[2]もある。
2021年9月13日、任命の承認案が大統領より上院へ提出された[11]。この承認案件について、時事通信は、9月19日に「アフガニスタンからの駐留米軍撤収の混乱、上記のラクアン·マクドナルドの殺人事件への対応をめぐって野党共和党が対決姿勢を強め、審議が滞る見通しとなったため、議会承認が遅れる可能性が出た」と報道した[12]。
2021年10月20日、上院外交委員会で、任命承認を審議するための公聴会が行われ[11]、11月3日、上院外交委員会は任命承認すべきと議決した[11]。そして12月18日の上院本会議で賛成48(民主党39、共和党8、無所属1)、反対21(民主党3、共和党18)、投票不参加31(民主党6、共和党24、無所属1)[13]で承認議決が行われて正式に大使への任命が確定した[4]。2021年12月22日、就任の宣誓を行った[5]。
2022年1月23日、大使着任のために来日した[14]。2月7日、ツイッターに投稿した動画でロシアによるウクライナや日本に対する主権軽視を真っ向から批判し、「米国は北方四島に対する日本の主権を1950年代から認めている」と述べて北方領土問題における日本の立場を明確に支持した[15]。
2022年3月25日、皇居にて信任状奉呈を行い、正式に着任した[6]。
2022年4月23日、林芳正外相とともにアメリカ海軍の原子力空母、エイブラハム・リンカーンを視察[16]。
2022年7月8日、安倍晋三銃撃事件に対して、「安倍晋三元首相の銃撃事件を受け、悲しみを覚えるとともに大きな衝撃を受けています。安倍さんは日本の優れた指導者であり、米国にとって揺るぎない盟友でもあります。米国政府と米国民は、安倍さんのご無事を願うとともに、ご家族と日本国民のために祈っています」とコメントしている[17]。
鉄道ファン
鉄道ファンとして知られており、シカゴ市長時代には通勤などで電車を日常的に使用していた[18]。2022年2月にはエイミー夫人と新幹線で京都を訪れており、「新幹線を経験するまでは本当の意味で電車に乗ったとは言えないのではないか」と述べている。また「新幹線はスムーズで静かなのでゆっくり読書できるのが良い」とも語っている[19]。
2022年2月に米軍横須賀基地を訪問する際は本人の希望により、品川駅から横須賀中央駅まで、京浜急行電鉄の特急列車を利用して移動した[18]。
2022年5月に関西地方を訪問した際は阪急電鉄並びに大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)の電車にも乗車している[20][21]。
2022年6月に神奈川県庁を訪れた際は東日本旅客鉄道(JR東日本)の東海道線にも乗車している[22]。
2022年12月には内閣官房長官である松野博一の招待で松野の地元(千葉県市原市)のローカル鉄道である小湊鉄道に乗車した[23]。
出典
- ^ a b “President Biden Announces His Intent to Nominate Three Individuals to Serve as Ambassadors”. The White House (2021年8月20日). 2021年8月23日閲覧。
- ^ a b c d "駐日米大使にエマニュエル氏を指名 米が正式発表". Yomiuri ONLINE. 日本経済新聞社. 21 August 2021. 2021年8月23日閲覧。
- ^ a b "バイデン米大統領、駐日大使にエマニュエル氏を指名…前シカゴ市長". Yomiuri ONLINE. 讀賣新聞社. 21 August 2021. 2021年8月21日閲覧。
- ^ a b "米上院、エマニュエル駐日大使を承認…10月の公聴会では日本の防衛費拡充に期待". 讀賣新聞オンライン. 読売新聞社. 18 December 2021. 2021年12月18日閲覧。
- ^ a b “米上院がラーム・エマニュエル次期駐日大使を承認”. 在日米国大使館と領事館. 2022年1月3日閲覧。
- ^ a b “ラーム・エマニュエル駐日米国大使の声明:天皇陛下への信任状奉呈について”. 在日米国大使館と領事館. 2022年3月25日閲覧。
- ^ 「中露の強権は見過ごせない 私の使命感と家族の歴史」 中央公論2022年10月号 p.90
- ^ “米大統領首席補佐官が辞任発表、シカゴ市長選に出馬” (日本語). CNN. (2010年10月2日)
- ^ シカゴ市長選、ライトフット氏が決選投票制す 初の黒人女性市長誕生へ
- ^ “米の駐中国大使は国務省元高官か、駐日に前シカゴ市長浮上”. CNN (2021年2月18日). 2021年2月21日閲覧。
- ^ a b c “PN1058 — Rahm Emanuel — Department of State”. Congress. 2021年9月19日閲覧。
- ^ “駐日大使、承認遅れも アフガンめぐる対立余波”. 時事通信 (2021年9月19日). 2021年9月19日閲覧。
- ^ “Vote Summary”. Congress. 2021年12月19日閲覧。
- ^ “エマニュエル新米国大使が着任 「準備は万全」”. 産経新聞 (2022年1月23日). 2022年1月23日閲覧。
- ^ 米大使「北方領土の日」に日本支持とロシア批判 ウクライナにも言及:朝日新聞デジタル
- ^ “林外相の米空母視察に同行 F35C離着艦、轟音響く”. 産経新聞 (2022年4月22日). 2022年4月24日閲覧。
- ^ “安倍元首相銃撃「とにかく無事で」「許し難い蛮行」…各党幹部らSNSに投稿”. 読売新聞 (2022年7月8日). 2022年7月9日閲覧。
- ^ a b “「電車好き」駐日米大使、京急で横須賀基地へ…異例の移動「期待裏切らない体験でした」”. 読売新聞 (2022年2月17日). 2022年2月17日閲覧。
- ^ 山田敏弘 (2022年8月12日). “「日本の鉄道はゴールドレベル」世界中の電車に乗ってきた駐日米大使が太鼓判”. Newsweek日本版. p. 2. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “駐日米国大使、阪急電車で「ハンキューベリーマッチ」のダジャレ投稿 甲子園も堪能”. デイリースポーツ (2022年5月12日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ “阪急に乗って「ハンキューベリーマッチ」 “鉄オタ”エマニュエル米大使のダジャレ視察ツイートが好評”. ねとらぼ (2022年5月13日). 2022年5月19日閲覧。
- ^ “鉄道大好きアメリカ大使、今度はどこへ? JR東海道線に乗車し時間の正確さに感嘆”. 乗りものニュース (2022年6月7日). 2022年6月8日閲覧。
- ^ “米大使が千葉・小湊鉄道に乗車 松野長官、地元で案内”. 共同通信 (2022年12月17日). 2022年12月18日閲覧。
参考文献
- “米大使が太鼓判 日本の鉄道は世界最高!”. ニューズウィーク日本版(2022年8月9日/16日号). CCCメディアハウス. (2022-8-9).
外部リンク
- ラーム・エマニュエル駐日米国大使 (@USAmbJapan) - X(旧Twitter)
- Rahm Emanuel (@RahmEmanuel) - X(旧Twitter)
- Rahm Emanuel | Facts & Biography | Britannica
- エマニュエル駐日米国大使と懇談 - 2022年8月4日
- エマニュエル駐日大使の人物像: シカゴ政治の文脈から - 2022年2月3日
公職 | ||
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先代 ウィリアム・F・ハガティ |
駐日アメリカ合衆国大使 第31代: 2022年 - |
次代 (現職) |
先代 リチャード・M・デイリー |
シカゴ市長 第55代: 2011年5月16日 - 2019年5月20日 |
次代 ロリ・ライトフット |
先代 ジョシュア・ボルトン |
アメリカ合衆国大統領首席補佐官 第23代: 2009年1月20日 - 2010年10月2日 |
次代 ピート・ラウス |