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* 短篇ベストコレクション 現代の小説2000(2000年5月 徳間文庫)「また夢をゆく」 |
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* 短編復活(2002年11月 集英社文庫)「いるか療法」 |
* 短編復活(2002年11月 集英社文庫)「いるか療法」 |
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* 君へ。―つたえたい気持ち三十七話(2004年3月 [[ダ・ヴィンチ]]文庫)「試行錯誤はまだまだ続く」 |
* 君へ。―つたえたい気持ち三十七話(2004年3月 [[ダ・ヴィンチ (雑誌)|ダ・ヴィンチ]]文庫)「試行錯誤はまだまだ続く」 |
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* 鉄路に咲く物語(2005年6月 光文社文庫)「ブラック・ティー」 |
* 鉄路に咲く物語(2005年6月 光文社文庫)「ブラック・ティー」 |
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* 作家の放課後(2012年2月 新潮文庫)「一週間で痩せなきゃ日記」 |
* 作家の放課後(2012年2月 新潮文庫)「一週間で痩せなきゃ日記」 |
2022年12月7日 (水) 21:36時点における版
ペンネーム | 山本 文緒[3] |
---|---|
誕生 |
1962年11月13日 神奈川県横浜市 |
死没 |
2021年10月13日(58歳没)[1][2] 長野県北佐久郡軽井沢町[1][2][4] |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 神奈川大学経済学部卒業 |
活動期間 | 1987年 - 2021年 |
ジャンル | 少女小説 |
代表作 |
『恋愛中毒』(1999年) 『プラナリア』(2001年) 『自転しながら公転する』(2020年) |
デビュー作 | 『プレミアム・プールの日々』(1987年) |
配偶者 | 大村浩二[1][2] |
山本 文緒(やまもと ふみお、1962年11月13日[5] - 2021年10月13日)は、日本の女性小説家。神奈川県横浜市生まれ[6]。神奈川大学経済学部卒業[5][7]。本名は大村暁美[1][2]。
経歴
大学時代は落語研究会に所属(高座名は「則巻家あられ[8][9]」)。卒業後、OL生活を経て1987年に『プレミアム・プールの日々』でコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞し、少女小説家としてデビュー[5]。その後の1992年、『パイナップルの彼方』を皮切りに一般の小説へと方向性をシフトした。
1999年、『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞[5]。2000年には『プラナリア』で第124回直木賞を受賞[5]。2002年に再婚[6]。2003年、40歳の時にうつ病を発症し、治療のため執筆活動を中断していたが約6年の闘病後、エッセイ『再婚生活』で復帰を果たす[3]。2011年に長野県北佐久郡軽井沢町に移住。2021年、7年ぶりに執筆した小説『自転しながら公転する』で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞を受賞[10][11]。
2021年春頃より体調を崩し、ステージ4bの膵臓癌と診断され余命4か月の宣告を受け、自宅療養を続けたが[11]同年10月13日、軽井沢の自宅で死去した[1][2][4]。58歳没。
『小説新潮』(2021年12月号)に、親交があった角田光代、唯川恵らの追悼エッセイが掲載された [12]。
2022年10月、亡くなる9日前まで綴った闘病日記『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』が刊行された[13]。
エピソード
- ペンネームの「山本」は友人の名前から、「文緒」は槇村さとるの短編漫画の主人公の名前から取られた。「中性さを出したかったのはあります。」と語っている[8]。
- OL時代は証券系の財団法人に勤めていたが、横浜の実家から毎日満員電車で通うのがつらく、会社のそばにアパートを借りるための副業として少女小説を書き始めた。一回目の応募でコバルト・ノベル大賞佳作を受賞し、「運も良かったとは思います。ちょうど少女小説というジャンルが作家不足だったので、今だったら取れなかったと思うんですけど、とにかく新しい作家がほしい、という頃でした。」と語っている[8]。
- 少女小説時代は作品のタイトルを編集者に決められることが多く、一般文芸に移って以降タイトルはすべて自身で決めようと思っていたが、一作だけ反対され妥協したのが『ブルーもしくはブルー』だった(考えていたタイトルは『ブルーシャドー』)[8]。
著作リスト
ジュニア小説
- きらきら星をあげよう(1988年5月 集英社コバルト文庫 / 1999年3月 集英社文庫)
- 野菜スープに愛をこめて(1988年8月 集英社コバルト文庫 / 2001年5月 集英社文庫)
- まぶしくて見えない(1988年10月 集英社コバルト文庫 / 2001年7月 集英社文庫)
- おまえがパラダイス(1989年2月 集英社コバルト文庫)
- ぼくのパジャマでおやすみ(1989年4月 集英社コバルト文庫 / 1999年5月 集英社文庫)
- 黒板にハートのらくがき(1989年7月 集英社コバルト文庫)
- 踊り場でハートのおしゃべり(1989年10月 集英社コバルト文庫)
- ドリームラッシュにつれてって(1990年1月 集英社コバルト文庫)
- 校庭でハートのよりみち(1990年4月 集英社コバルト文庫)
- おひさまのブランケット(1990年7月 集英社コバルト文庫 / 1999年7月 集英社文庫)
- 青空にハートのおねがい(1990年10月 集英社コバルト文庫)
- シェイクダンスを踊れ(1991年1月 集英社コバルト文庫)
- ラブリーをつかまえろ(1991年4月 集英社コバルト文庫)
- アイドルをねらえ!(1991年8月 集英社コバルト文庫)
- 【改題】ココナッツ(2000年7月 角川文庫) - 「チェリーブラッサム」続編
- 新まい先生は学園のアイドル(1991年8月 ポプラ文庫)
一般文芸
- パイナップルの彼方(1992年1月 宙出版 / 1995年12月 角川書店)
- ブルーもしくはブルー(1992年9月 宙出版 / 1996年5月 角川文庫)
- ブルーもしくはブルー 改版(2021年5月 角川文庫)
- きっと、君は泣く(1993年7月 光文社カッパ・ノベルス)
- 【改題】きっと君は泣く(1997年7月 角川文庫)
- あなたには帰る家がある(1994年8月 集英社 / 1998年1月 集英社文庫 / 2013年6月 角川文庫)
- 眠れるラプンツェル(1995年2月 ベネッセコーポレーション / 1998年4月 幻冬舎文庫 / 2006年6月 角川文庫)
- ブラック・ティー(1995年3月 角川書店 / 1997年12月 角川文庫)
- 収録作品:ブラック・ティー / 百年の恋 / 寿 / ママ・ドント・クライ / 少女趣味 / 誘拐犯 / 夏風邪 / ニワトリ / 留守番電話 / 水商売
- 絶対泣かない―あなたに向いている15の職業(1995年5月 大和書房)
- 【改題】絶対泣かない(1998年11月 角川文庫)
- 収録作品:花のような人 / ものすごく見栄っぱり / 今年はじめての半袖 / 愛でしょ、愛 / 話を聞かせて / 愛の奇跡 / アフターファイブ / 天使をなめるな / 女神の職業 / 気持ちを計る / 真面目であればあるほど / もういちど夢を見よう / 絶対、泣かない / 卒業式まで / 女に生まれてきたからには
- 【改題】絶対泣かない(1998年11月 角川文庫)
- 群青の夜の羽毛布(1995年11月 幻冬舎 / 1999年4月 幻冬舎文庫 / 2006年5月 文春文庫 / 2014年1月 角川文庫)
- みんないってしまう(1997年1月 角川書店 / 1999年6月 角川文庫)
- 収録作品:裸のネルにシャツ / 表面張力 / いつも心に裁ちバサミ / 不完全自殺マニュアル / 愛はお財布の中 / ドーナッツ・リング / ハムスター / みんないってしまう / イバラ咲くおしゃれ道 / まくらともだち / 片恋症候群 / 泣かずに眠れ
- シュガーレス・ラヴ(1997年5月 集英社 / 2000年6月 集英社文庫)
- 収録作品:彼女の冷蔵庫 / ご清潔な不倫 / 観賞用美人 / いるか療法 / ねむらぬテレフォン / 月も見ていない / 夏の空色 / 秤の上の小さな子供 / 過剰愛情失調症 / シュガーレス・ラヴ
- 紙婚式(1998年10月 徳間書店 / 2001年2月 角川文庫)
- 収録作品:土下座 / 子宝 / おしどり / 貞淑 / ますお / バツイチ / 秋茄子 / 紙婚式
- 恋愛中毒(1998年11月 角川書店 / 2002年6月 角川文庫)
- 落花流水(1999年10月 集英社 / 2002年10月 集英社文庫 / 2015年1月 角川文庫)
- プラナリア(2000年10月 文藝春秋 / 2005年9月 文春文庫)
- 収録作品:プラナリア / ネイキッド / どこかでないここ / 囚われ人のジレンマ / あいあるあした
- ファースト・プライオリティー(2002年9月 幻冬舎 / 2005年6月 角川文庫)
- 収録作品:偏屈 / 車 / 夫婦 / 処女 / 嗜好品 / 社畜 / うさぎ男 / ゲーム / 息子 / 薬 / 旅 / バンド / 庭 / 冒険 / 初恋 / 燗 / ジンクス / 禁欲 / 空 / ボランティア / チャンネル権 / 手紙 / 安心 / 更年期 / カラオケ / お城 / 当事者 / ホスト / 銭湯 / 三十一歳 / 小説
- アカペラ(2008年7月 新潮社 / 2011年8月 新潮文庫)
- 収録作品:アカペラ / ソリチュード / ネロリ
- カウントダウン(2010年10月 光文社 / 2016年12月 角川文庫) - コバルト文庫の『シェイクダンスを踊れ』を改題・大幅加筆・修正したもの
- なぎさ(2013年10月 KADOKAWA / 2016年6月 角川文庫)
- 自転しながら公転する(2020年9月 新潮社)
- ばにらさま(2021年9月 文藝春秋)
エッセイ
- かなえられない恋のために(1993年12月 大和書房 / 1997年6月 幻冬舎文庫 / 2009年2月 角川文庫)
- そして私は一人になった(1997年5月 KKベストセラーズ / 2000年8月 幻冬舎文庫 / 2008年2月 角川文庫)
- 結婚願望(2000年5月 三笠書房 / 2003年11月 角川文庫)
- 日々是作文(2004年4月 文藝春秋 / 2007年4月 文春文庫)
- 再婚生活(2007年5月 角川書店)
- 【改題】再婚生活―私のうつ闘病日記(2009年10月 角川文庫)
- 無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記(2022年10月 新潮社)
共著
アンソロジー
「」内が山本文緒の作品
- LOVE SONGS(1997年12月 幻冬舎 / 1999年4月 幻冬舎文庫)「これが私の生きる道」
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2000(2000年5月 徳間文庫)「また夢をゆく」
- 短編復活(2002年11月 集英社文庫)「いるか療法」
- 君へ。―つたえたい気持ち三十七話(2004年3月 ダ・ヴィンチ文庫)「試行錯誤はまだまだ続く」
- 鉄路に咲く物語(2005年6月 光文社文庫)「ブラック・ティー」
- 作家の放課後(2012年2月 新潮文庫)「一週間で痩せなきゃ日記」
- 文芸あねもね(2012年2月 新潮文庫)「子供おばさん」
オーディオブック
メディア・ミックス
テレビドラマ
- パイナップルの彼方へ(1992年9月11日、フジテレビ系「第一生命90周年スペシャル」として放送、主演:富田靖子、原作:パイナップルの彼方)
- 恋愛中毒(2000年1月20日 - 3月16日、全9話、テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠で放送、主演:薬師丸ひろ子)
- ブルーもしくはブルー 〜もう一人の私〜(2003年6月23日-7月17日、全16話、NHK総合「NHK夜の連続ドラマ」枠で放送、主演:稲森いずみ)
- あなたには帰る家がある(2003年12月3日、BSフジ、主演:斉藤由貴)
- あなたには帰る家がある(2018年4月13日 - 6月22日、TBS系「金曜ドラマ」で放送、主演:中谷美紀)
映画
- 群青の夜の羽毛布(2002年10月5日公開、配給:ギャガ・コミュニケーションズ、監督:磯村一路、主演:本上まなみ)
アニメ
- 大人女子のアニメタイム「どこかではないここ」(2013年3月24日、NHK BSプレミアム、声:木村多江 他)
舞台
- あなたには帰る家がある(2017年6月23日 - 7月2日、ワーサルシアター、脚本・演出:森岡利行)
脚注
出典
- ^ a b c d e “直木賞作家の山本文緒さんが死去 「恋愛中毒」、「プラナリア」”. 共同通信. 共同通信社 (2021年10月18日). 2022年3月11日閲覧。
- ^ a b c d e “「プラナリア」で直木賞、山本文緒さん死去…58歳”. 読売新聞オンライン. 読売新聞社 (2021年10月18日). 2022年3月11日閲覧。
- ^ a b 山本文緒 (2010). "シリーズインタビュー「生きる力」 第九回 山本文緒さん(作家)" (Interview). Interviewed by 残間里江子. 厚生労働省. 2022年3月11日閲覧。
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は無視されます。 (説明) - ^ a b “直木賞作家、山本文緒さんが死去 58歳 「プラナリア」など”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2021年10月18日). 2022年3月11日閲覧。
- ^ a b c d e “【プロフィール】山本文緒インフォメーション”. 山本文緒オフィシャルサイト 旧ホームページ. 2021年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月26日閲覧。
- ^ a b 山本文緒 (22 November 2007). "向き合って 作家・山本文緒さん(45)(上)" (Interview). 産経新聞社. 2022年3月11日閲覧。
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) (説明) - ^ “鬱病から復帰の山本文緒氏「病前のことは遠い前世の出来事」”. マイナビニュース. マイナビ (2013年11月21日). 2022年3月11日閲覧。
- ^ a b c d 山本文緒. "山本文緒インタビュー 〜とらわれずに生きていく〜 『がんばらなきゃいけないのはこれからなんです』" (Interview). 早稲田大学 第一文学部 文芸専修室. 2021年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月26日閲覧。
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は無視されます。(もしかして:|subject-link=
) (説明) - ^ 山本文緒 [@fumioyamamoto] (2022年3月21日). "〈中略〉高座名は「則巻家あられ」、キーンなんてね。". Instagramより2022年11月23日閲覧。
- ^ “山本文緒さん受賞 「自転しながら公転する」 島清恋愛文学賞決定 金沢学院大が主催”. 北國新聞デジタル. 北國新聞 (2021年5月18日). 2022年3月11日閲覧。
- ^ a b “山本文緒さんが死去 直木賞作家”. 産経新聞 (産経新聞社). (2021年10月18日) 2022年3月11日閲覧。
- ^ “小説新潮”. 新潮社. 新潮社. 2022年11月23日閲覧。 “【追悼エッセイ】ありがとう、山本文緒さん”
- ^ “山本文緒 『無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―』”. 新潮社. 新潮社. 2022年11月23日閲覧。
外部リンク
- 山本文緒 (@fumiyama55) - X(旧Twitter)
- 山本文緒 (@fumioyamamoto) - Instagram
- 文芸あねもね 公式ブログ
- 作家の読書道 第87回:山本文緒さん - WEB本の雑誌