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「可児郡」の版間の差分

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'''可児郡'''(かにぐん)は、[[岐阜県]]([[美濃国]])の[[郡]]。
'''可児郡'''(かにぐん)は、[[岐阜県]]([[美濃国]])の[[郡]]。

2021年9月6日 (月) 03:28時点における版

岐阜県可児郡の位置(緑:御嵩町 薄黄:後に他郡に編入された区域)

可児郡(かにぐん)は、岐阜県美濃国)の

人口16,836人、面積56.69km²、人口密度297人/km²。(2024年11月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、以下の区域にあたる。

歴史

近世以降の沿革

知行 村数 村名
幕府領 幕府領[1] 23村 上野村、沢渡村、徳野村、金屋村、野市場村、新村、上屋敷村、船岡村、本郷村、前波村、宮瀬村、古市場村、沓井村、田尻村、塩河村、坂戸村、●下切村、今村、大針村、大藪村、北村、野中村、●長瀬村
旗本領 16村 室原村、村木村、乗里村、下田尻村、伊川村、山岸村、小作村、大原村、塩村、根本村、小木村(現・多治見市池田町)、長洞村、小名田村、柿下村、古屋敷村、淵之上村
藩領 尾張名古屋藩 51村 錦織村、兼山村、土田村、●御嵩村、●中村、伏見村、廿原村、小木村(現・多治見市北小木町)、三之倉村、名荷村、菅苅村、中切村(現・可児市)、池田町屋村、古瀬村、●石原村、善師野村、川合村、送木村、谷迫間村、大森村、羽崎村、●久々利村、伊岐津志村、比衣村、井尻村、中切村(現・加茂郡七宗町)、宿村、美佐野村、次月村、津橋村、謡坂村、小原村、樋ヶ洞村、林垣外村、谷村、綱木村、小和沢村、大久後村、西洞村、前沢村、顔戸村、平貝戸村、柿田村、東柿田村、石井村、佐渡村、原見村、我田村、酒井村、丸山村、平芝村
幕府領・藩領 幕府領・名古屋藩 2村 石森村、中之郷村
幕府領・旗本領・名古屋藩 1村 瀬田村
旗本領・名古屋藩 1村 矢戸村
  • 慶応4年
  • 明治初年 - 領地替えにより名古屋藩領の一部(大森村・久々利村・伊岐津志村・比衣村・井尻村・中切村・宿村・美佐野村・谷村・綱木村・小和沢村・大久後村・佐渡村・原見村・我田村・酒井村・丸山村・平芝村および羽崎村の一部)が笠松県の管轄となる。
  • 明治4年
  • 明治7年(1874年)9月 - 以下の各村の統合等が行われる[2]。(74村)
    • 2ヶ所存在した中切村がそれぞれ上中切村(現・加茂郡七宗町)・下中切村(現・可児市)に改称。
    • 2ヶ所存在した小木村がそれぞれ南小木村(現・多治見市池田町)・北小木村(現・多治見市北小木町)に改称。
    • 上恵土村 ← 新村、本郷村、上野村、前波村
    • 下恵土村 ← 宮瀬村、古市場村、沓井村、上屋敷村、船岡村、沢渡村、徳野村
    • 東帷子村 ← 善師野村、古瀬村、下中切村
    • 西帷子村 ← 石原村、名荷村
    • 伊香村 ← 村木村、乗里村、田尻村、下田尻村、伊川村、山岸村、小作村
    • 今渡村 ← 野市場村、金屋村、川合村
  • 明治8年(1875年
    • 1月 - 以下の各村の統合が行われる[3]。(52村)
      • 久々利村 ← 丸山村、佐渡村、酒井村、原見村、平芝村、我田村、久々利村
      • 柿田村 ← 東柿田村、柿田村
      • 上之郷村 ← 井尻村、上中切村、宿村、美佐野村、次月村、津橋村、前沢村、大久後村、小和沢村、綱木村、林垣外村、谷村、樋ヶ洞村、小原村、謡坂村、西洞村
    • 6月(50村)
      • 南小木村・三之倉村が合併して諏訪村となる。
      • 送木村が御嵩村に合併。
  • 明治12年(1879年2月18日 - 郡区町村編制法の岐阜県での施行により、行政区画としての可児郡が発足。郡役所が御嵩村に設置。
  • 明治13年(1880年)10月 - 上之郷村の一部が分立して井尻村・中切村・宿村・美佐野村・次月村・津橋村・前沢村・謡坂村・小原村・西洞村・小和沢村・大久後村となる[4]。(62村)
  • 明治15年(1882年9月2日 - 羽崎村の一部が分立して二野村となる。(63村)

町村制以降の沿革

  • 明治22年(1889年7月1日 - 町村制の施行により以下の町村が発足。(2町15村)
    • 兼山町(兼山村が単独町制。現・可児市)
    • 御嵩町(御嵩村が単独町制。現存
    • 平牧村 ← 二野村、羽崎村、大森村(現・可児市)
    • 池田村 ← 池田町屋村、廿原村、諏訪村(現・多治見市)
    • 広見村 ← 瀬田村、柿田村、淵之上村、平貝戸村、石森村、石井村、伊香村(現・可児市)
    • 伏見村 ← 伏見村、比衣村、上恵土村(現・御嵩町)
    • 姫治村 ← 下切村(現・多治見市、可児市)、谷迫間村、今村(現・可児市)、大藪村、大針村、北小木村 (現・多治見市)
    • 今渡村 ← 今渡村、下恵土村(現・可児市)
    • 上之郷村 ← 井尻村、中切村、宿村、美佐野村、次月村、津橋村、前沢村、謡坂村、小原村、西洞村、上之郷村、小和沢村、大久後村(現・御嵩町)
    • 中村 ← 中村、顔戸村、古屋敷村(現・御嵩町)
    • 久々利村 ← 久々利村、柿下村(現・可児市)
    • 土田村(単独村制。現・可児市)
    • 錦津村 ← 伊岐津志村、錦織村(現・加茂郡八百津町)
    • 春里村 ← 矢戸村、塩村、坂戸村、塩河村、室原村、長洞村(現・可児市)
    • 小泉村 ← 大原村、根本村、野中村、北村(現・多治見市)
    • 豊岡村 ← 中之郷村、長瀬村、小名田村(現・多治見市)
    • 帷子村 ← 東帷子村、菅刈村、西帷子村(現・可児市)
  • 明治30年(1897年)8月1日 - 郡制を施行。
  • 明治33年(1900年7月19日 - 今渡村が町制施行して今渡町となる。(3町14村)
  • 明治34年(1901年6月10日 - 豊岡村が町制施行して豊岡町となる。(4町13村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正13年(1924年1月1日 - 広見村が町制施行して広見町となる。(5町12村)
  • 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和9年(1934年8月1日 - 豊岡町が土岐郡多治見町に編入。(4町12村)
  • 昭和19年(1944年2月11日 - 小泉村・池田村が多治見市に編入。(4町10村)
  • 昭和24年(1949年)4月1日 - 伏見村が町制施行して伏見町となる。(5町9村)
  • 昭和27年(1952年6月1日 - 中村が町制施行して中町となる。(6町8村)
  • 昭和30年(1955年
    • 2月1日(3町1村)
      • 上之郷村・御嵩町・中町・伏見町が合併し、改めて御嵩町が発足。
      • 今渡町・土田村・帷子村・春里村・久々利村・平牧村・広見町が合併して可児町が発足。
      • 錦津村が加茂郡八百津町と合併し、改めて加茂郡八百津町が発足。
    • 4月1日 - 御嵩町の一部(中恵土)が可児町に編入。
  • 昭和35年(1960年)4月1日 - 姫治村の一部(大藪・大針・北小木および下切の一部)が多治見市に、残部(谷迫間・今並および下切の残部)が可児町にそれぞれ編入。(3町)
  • 昭和57年(1982年)4月1日 - 可児町が市制施行して可児市となり、郡より離脱。(2町)
  • 平成17年(2005年5月1日 - 兼山町が可児市に編入。(1町)

変遷表

自治体の変遷
明治22年以前 明治22年7月1日 明治22年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和49年 昭和50年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
豊岡村 明治32年
町制
昭和9年8月1日
土岐郡
多治見町に編入
多治見市の一部 多治見市の一部 多治見市の一部 多治見市
池田村 池田村 昭和19年2月11日
多治見市に編入
小泉村 小泉村
姫治村 姫治村 姫治村 昭和35年4月1日
多治見市に編入
昭和35年4月1日
可児町に編入
昭和57年4月1日
市制
可児市 可児市
今渡村 明治33年7月19日
町制
今渡町 可児町
広見村 大正13年1月1日
町制
広見町
土田村 土田村 土田村
久々利村 久々利村 久々利村
平牧村 平牧村 平牧村
春里村 春里村 春里村
帷子村 帷子村 帷子村
兼山町 兼山町 兼山町 兼山町 兼山町 平成17年5月1日
可児市へ編入
御嵩町 御嵩町 御嵩町 昭和30年2月1日
御嵩町
御嵩町 御嵩町 御嵩町
伏見村 伏見村 昭和24年4月1日
町制
中村 中村 昭和27年6月1日
町制
上之郷村 上之郷村 上之郷村
錦津村 錦津村 錦津村 昭和30年2月1日
加茂郡
八百津町の一部
加茂郡
八百津町の一部
加茂郡
八百津町の一部
加茂郡
八百津町

行政

歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治12年(1879年)2月18日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

  1. ^ 右記のほか「池田八ヶ村山高」が記載されているが詳細不明。
  2. ^ 明治7年9月岐阜県第187号布達
  3. ^ 明治8年1月岐阜県第17号布達
  4. ^ 旧・綱木村・林垣外村・谷村は上之郷村として残り、旧・樋ヶ洞村は小原村の一部となった。

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 21 岐阜県、角川書店、1980年9月1日。ISBN 4040012100 
  • 旧高旧領取調帳データベース
  • 岐阜県市町村合併等経過一覧表 - ウェイバックマシン(2014年8月8日アーカイブ分)、岐阜県地域計画局市町村室