「世界フィギュアスケート選手権」の版間の差分
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ISUジャッジングシステムが採用された2005年以降は頻繁に優勝者が交代し、また女子シングルとペアにおいてはアジア地域の選手が世界をリードするようになっている。 |
ISUジャッジングシステムが採用された2005年以降は頻繁に優勝者が交代し、また女子シングルとペアにおいてはアジア地域の選手が世界をリードするようになっている。 |
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アジアからの優勝者は1989年女子シングルの[[伊藤みどり]]が最初である。ペア(2002年[[申雪]]・[[趙宏博]]組が初)、男子シングル(2010年[[ |
アジアからの優勝者は1989年女子シングルの[[伊藤みどり]]が最初である。ペア(2002年[[申雪]]・[[趙宏博]]組が初)、男子シングル(2010年[[髙橋大輔 (フィギュアスケート選手)|髙橋大輔]]が初)でも優勝者を出しているが、アイスダンスでは2018年[[村元哉中]]・[[クリス・リード]]の11位が最高成績である。 |
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アフリカ、オセアニア、南アメリカ地域からのメダリストは出ていない。 |
アフリカ、オセアニア、南アメリカ地域からのメダリストは出ていない。 |
2020年11月30日 (月) 06:14時点における版
世界フィギュアスケート選手権 | |
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2019年世界選手権 女子シングル表彰式 | |
大会概要 | |
大会種 | ISUチャンピオンシップ |
優勝ポイント | 1200 |
創設年 | 1896年 |
主催 | 国際スケート連盟 |
中継局 | フジテレビ |
前回優勝者 | |
男子前回優勝 | ネイサン・チェン |
女子前回優勝 | アリーナ・ザギトワ |
ペア前回女子 | 隋文静 |
ペア前回男子 | 韓聰 |
ダンス前回女 | ガブリエラ・パパダキス |
ダンス前回男 | ギヨーム・シゼロン |
最多優勝者 | |
男子最多優勝 | 10回 ウルリッヒ・サルコウ |
女子最多優勝 | 10回 ソニア・ヘニー |
ペア最多女子 |
6回 イリーナ・ロドニナ アリオナ・サフチェンコ |
ペア最多男子 | 6回 アレクサンドル・ザイツェフ |
ダンス最多女 | 6回 リュドミラ・パホモワ |
ダンス最多男 | 6回 アレクサンドル・ゴルシコフ |
関連大会 | |
最新大会 | 2020年世界選手権 |
■テンプレート ■競技会 ■ポータル ■プロジェクト |
世界フィギュアスケート選手権(せかいフィギュアスケートせんしゅけん、英: ISU World Figure Skating Championships)は、国際スケート連盟 (ISU) が主管轄で行うフィギュアスケート単独の大会としては最大の大会である。男子、女子、ペア、アイスダンスの4種目が行われる。
国際スケート連盟のランキング算出ポイントでは、オリンピックと同等の高い格が与えられている。
各国の大会出場枠は最大3名(組)で、この大会の成績(3名派遣の国は上位2人、その他の場合は全出場選手の成績)で翌年の世界選手権の(翌年にオリンピックがある場合はオリンピックも)出場人数が決められる。
歴史
世界フィギュアスケート選手権の歴史は古いが、昔から現在のような形で行われていたわけではない。
1896年に初めて世界フィギュアスケート選手権がロシアのサンクトペテルブルクで開かれたが、このときは男子の競技しか行われなかった。1906年、初めて国際スケート連盟女子フィギュアスケート選手権(ISU championships for Ladies Figure Skating)がスイスのダボスにて行われ、また1908年には国際スケート連盟ペアフィギュアスケート選手権(ISU championships for Pair Figure Skating)がサンクトペテルブルクで行われた。これら2つの大会が、世界選手権となったのは1924年のことだった。
1930年、それまで別々に開催されていた男子、女子、ペアの各世界選手権が、はじめて一緒に開催され、その開催地もアメリカニューヨークと、はじめてヨーロッパ以外の開催地となった。その後、1940年から1946年にかけては第2次世界大戦の影響で中断され、再び1947年に、スウェーデンのストックホルムにおいて開催された。
1952年には、新たにアイスダンスを加えた大会がパリで開かれ、ほぼ現在と同じ形となった。1961年には大会に出場するアメリカ合衆国代表チームが搭乗したサベナ航空548便が墜落し大会は中止となった。アジア地域では、1977年に初めて東京において開催された。2004-2005年シーズンからは現行のISUジャッジングシステムにより採点が行われている。
有力国の移り変わり
最初にフィギュアスケート競技が盛んになったのはヨーロッパである。第2次世界大戦前にヨーロッパ地域以外で開催されたのはわずかに2回のみであり、好成績は主にノルウェー・ドイツ・スウェーデン・フィンランド・オーストリアといったヨーロッパ諸国の選手が挙げていた。
戦後、シングル、ペアにおいては1947年にバーバラ・アン・スコットが女子シングルで優勝して以来北米の2国・アメリカ・カナダの活躍がめざましい。1952年に始まったアイスダンスにおいては近年では北米から多くのメダリストを輩出しており、2011年には表彰台を独占した。
1990年代後半の数年間はロシアが女子シングルを除き優勝を独占し、席捲する勢いであった。
ISUジャッジングシステムが採用された2005年以降は頻繁に優勝者が交代し、また女子シングルとペアにおいてはアジア地域の選手が世界をリードするようになっている。
アジアからの優勝者は1989年女子シングルの伊藤みどりが最初である。ペア(2002年申雪・趙宏博組が初)、男子シングル(2010年髙橋大輔が初)でも優勝者を出しているが、アイスダンスでは2018年村元哉中・クリス・リードの11位が最高成績である。
アフリカ、オセアニア、南アメリカ地域からのメダリストは出ていない。
出場枠
各国(地域[1])の出場枠は、種目ごとに、前年の世界フィギュアスケート選手権での順位ポイントによって決定される[2]。
順位ポイントは以下のように定められている。
- 予選を通過できず、ショートプログラムまたはショートダンスに進出できなかった選手・チームは、20ポイントで計算する。
- フリースケーティングまたはフリーダンスに進出できなかった選手・チームは、18ポイントで計算する。
- フリースケーティングまたはフリーダンスに進出し、16位以下の順位の選手・チームは、16ポイントで計算する。
- フリースケーティングまたはフリーダンスに進出し、15位以上の順位の選手・チームは、順位がそのままポイントになる。
このポイントを基に、各国(地域)のその年の出場枠の数により、以下に示す基準で次の年の出場枠を決定する。なお、出場枠は最大3人(組)までに限られており、前年の世界フィギュアスケート選手権に参加しなかった場合でも、各国(地域)最低1人(組)の出場枠は確保されている。
出場人数(組) 3枠になる条件 2枠になる条件 1 2ポイント(2位)以下 10ポイント(10位)以下 2 合計が13ポイント以下 合計が28ポイント以下 3 成績上位の2人(組)に対して
2人(組)の時の計算方法を適用成績上位の2人(組)に対して
2人(組)の時の計算方法を適用
2020年
2019年世界選手権の結果を受け、2020年にモントリオールで行われる予定であった(新型コロナウイルス感染拡大により中止)世界選手権における複数出場枠が与えられた国(地域)は、以下の通りである。
国(地域) | 男子 シングル |
女子 シングル |
ペア | アイス ダンス |
合計 |
---|---|---|---|---|---|
ロシア | 2 | 3 | 3 | 3 | 11 |
アメリカ | 3 | 2 | 2 | 3 | 10 |
日本 | 3 | 3 | 1 | 1 | 8 |
カナダ | 1 | 2 | 2 | 3 | |
中国 | 2 | 1 | 3 | 1 | 7 |
イタリア | 2 | 1 | 2 | 2 | |
カザフスタン | 1 | 3 | 1 | 1 | 6 |
フランス | 1 | 1 | 2 | 2 | |
チェコ | 2 | 1 | 1 | 1 | 5 |
韓国 | 1 | 2 | 1 | 1 | |
オーストリア | 1 | 1 | 2 | 1 | |
ドイツ | 1 | 1 | 2 | 1 |
競技結果
男子シングル
女子シングル
ペア
アイスダンス
各国メダル数
- ドイツは西ドイツ時代を含む。
男子シングル
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アメリカ合衆国 | 25 | 21 | 19 | 65 |
2 | オーストリア | 22 | 16 | 15 | 53 |
3 | スウェーデン | 15 | 4 | 3 | 22 |
4 | カナダ | 14 | 13 | 6 | 33 |
5 | ロシア | 7 | 4 | 6 | 17 |
6 | ソビエト連邦 | 4 | 7 | 7 | 18 |
7 | ドイツ | 3 | 11 | 10 | 24 |
8 | 日本 | 3 | 9 | 4 | 16 |
9 | フランス | 3 | 7 | 9 | 19 |
10 | チェコスロバキア | 3 | 3 | 1 | 7 |
11 | スイス | 3 | 1 | 2 | 6 |
12 | イギリス | 2 | 8 | 5 | 15 |
13 | 東ドイツ | 2 | 2 | 4 | 8 |
14 | スペイン | 2 | 0 | 2 | 4 |
15 | ウクライナ | 1 | 0 | 1 | 2 |
16 | ハンガリー | 0 | 2 | 6 | 8 |
17 | カザフスタン | 0 | 1 | 1 | 2 |
18 | 中国 | 0 | 0 | 2 | 2 |
19 | フィンランド | 0 | 0 | 1 | 1 |
イタリア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
ノルウェー | 0 | 0 | 1 | 1 | |
ポーランド | 0 | 0 | 1 | 1 | |
合計 | 109 | 109 | 107 | 325 |
女子シングル
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アメリカ合衆国 | 26 | 22 | 24 | 72 |
2 | ノルウェー | 10 | 1 | 2 | 13 |
3 | 東ドイツ | 9 | 8 | 2 | 19 |
4 | 日本 | 8 | 5 | 7 | 20 |
5 | オーストリア | 7 | 17 | 12 | 36 |
6 | ハンガリー | 7 | 1 | 3 | 11 |
7 | イギリス | 6 | 9 | 7 | 22 |
8 | ロシア | 7 | 6 | 7 | 20 |
9 | カナダ | 5 | 6 | 5 | 16 |
10 | オランダ | 4 | 1 | 3 | 8 |
11 | 韓国 | 2 | 2 | 2 | 6 |
12 | チェコスロバキア | 2 | 0 | 3 | 5 |
13 | ドイツ | 1 | 8 | 4 | 13 |
14 | フランス | 1 | 4 | 2 | 7 |
15 | イタリア | 1 | 2 | 4 | 7 |
16 | 中国 | 1 | 1 | 2 | 4 |
17 | スイス | 1 | 0 | 0 | 1 |
ウクライナ | 1 | 0 | 0 | 1 | |
19 | スウェーデン | 0 | 2 | 5 | 7 |
20 | ソビエト連邦 | 0 | 2 | 1 | 3 |
21 | カザフスタン | 0 | 1 | 0 | 1 |
22 | フィンランド | 0 | 0 | 1 | 1 |
合計 | 99 | 98 | 96 | 293 |
ペア
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ソビエト連邦 | 25 | 19 | 8 | 52 |
2 | ドイツ | 18 | 10 | 11 | 39 |
3 | カナダ | 12 | 7 | 11 | 30 |
4 | ロシア | 8 | 11 | 10 | 29 |
5 | オーストリア | 7 | 13 | 7 | 27 |
6 | 中国 | 7 | 9 | 5 | 21 |
7 | ハンガリー | 5 | 3 | 5 | 13 |
8 | フランス | 4 | 1 | 2 | 7 |
9 | フィンランド | 3 | 4 | 0 | 7 |
10 | イギリス | 3 | 3 | 5 | 11 |
11 | アメリカ合衆国 | 2 | 6 | 17 | 25 |
12 | ベルギー | 2 | 0 | 1 | 3 |
13 | 東ドイツ | 1 | 6 | 6 | 13 |
14 | チェコ | 1 | 0 | 0 | 1 |
15 | チェコスロバキア | 0 | 2 | 1 | 3 |
16 | スウェーデン | 0 | 1 | 3 | 4 |
17 | ノルウェー | 0 | 1 | 2 | 3 |
18 | スイス | 0 | 1 | 0 | 1 |
19 | 日本 | 0 | 0 | 1 | 1 |
ポーランド | 0 | 0 | 1 | 1 | |
合計 | 98 | 97 | 96 | 291 |
脚注
- ^ プエルトリコ、香港など統治国とは異なる競技統括団体を持つ地域のこと
- ^ 国際スケート連盟 シングル・ペア・アイスダンス規定及び技術規則2014 規則378
参考文献
公式リザルト
- 2001年/2002年/2003年/2004年/2005年/2006年/2007年/2008年/2009年/2010年/2011年/2012年/2013年/2014年/2015年/2016年/2017年/2018年/2019年