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2020年9月6日 (日) 08:32時点における版
統合検索によるアプリドロワーと英語版Wikipediaホームページを表示したChromium OS (23.0.1262.0)。 | |
開発者 | |
---|---|
プログラミング言語 | C、C++ |
OSの系統 | Linux |
開発状況 | 開発中 |
ソースモデル | オープンソース |
リポジトリ | |
アップデート方式 | ローリング・リリース |
パッケージ管理 | Portage[1] |
プラットフォーム | x86、x64、ARM[2] |
カーネル種別 | モノリシック (Linuxカーネル) |
既定のUI | Chromium |
ライセンス | 様々なオープンソースライセンス(主にBSDスタイルライセンスとGPL) |
ウェブサイト |
www |
Chromium OS(クロミウム・オーエス)は、主にウェブアプリケーションと共に動作するようGoogleにより設計されたLinuxディストリビューションであり、Chrome OSのオープンソース開発バージョンである[3]。このオペレーティングシステムのアーキテクチャは3層で、ファームウェア、システムレベルソフトウェア、そしてウィンドウマネージャから構成される。
Chromium OSのインストール可能で動作するバージョンは、主に有志や企業により作成されダウンロード可能な状態となっている。デバイスの中には主なオペレーティングシステムとしてChromium OSをプリインストールしたものもある。
Googleは2009年の後半に初めてChromium OSのソースコードを公開した。
アーキテクチャ
予備設計文書によると、Googleはファームウェア、ウェブブラウザおよびウィンドウマネージャ、そしてシステムレベルソフトウェアとユーザーランドサービスから成る3層アーキテクチャを特徴として述べている[4]。
- ファームウェアは、フロッピーディスクドライブのような既にコンピュータ(特にネットブック)では一般的ではないハードウェアに対する厳密な調査をしないことで速いブート時間に貢献する。ファームウェアはブートプロセスにおける各ステップを検証しシステムリカバリーと統合することで、セキュリティでも貢献する[4]。
- システムレベルソフトウェアには、ブートパフォーマンスを改善するようパッチが当てられたLinuxカーネルが含まれる。ユーザーランドソフトウェアは、並行してサービスを起動できるUpstartの管理によって必須のものとして取り込まれ、クラッシュしたジョブを再生産し、さらにより速いブートのためにサービスを延期する[4]。
- ウィンドウマネージャは、他のX Windowマネージャのような複数クライアントウィンドウとのユーザ相互運用を処理する[4]。
リリース履歴
2010年5月までの間に、開発中であるソースコードのコンパイル済バージョンがインターネットから100万回以上ダウンロードされた。その「Chromium OS Flow」と名付けられた最も人気のあるバージョンは、マンチェスターに住む17歳の大学生であるLiam McLoughlinが「Hexxeh」と名乗り投稿して作られた。McLoughlinのビルドはUSBメモリスティックからブートするもので、Javaプログラミング言語のサポートのようにGoogleエンジニアが未実装な機能を含んでいた[5]。
Googleは趣味に熱中する人が公式リリースより先にChromium OSを使って評価することを予期していなかったとは言え、Googleの製品管理副社長であるSundar Pichaiは、「Hexxehのような人達がすることを見るとびっくりする」と述べた。Pichaiは早期リリースはオープンソース開発による意図せぬ結果であると述べた。「オープンソースプロジェクトにするよう決定した場合、全ての手段を開放する必要がある」[5]
Hexxehの作業は次の年に入っても続いた。Hexxehは2010年12月に「Chromium OS Lime」をアナウンスし[6]、2011年1月に、アプリケーションをjailbreak/root化したGoogle Cr-48「Mario」プロトタイプハードウェア用に設計し汎用的なBIOSをインストールした「Luigi」をリリースした[7]。開発者は2011年3月13日に仮想マシン上でビルドを利用可能となった[8]。Googleからの次期Chromium OSの公式ビルドがなくとも、Hexxehの「Vanilla」が行う毎晩のChromium OSのビルドはChromium OSを試したい人々にとって主要なリソースとなった。Hexxehは2013年4月20日に、Chromium OSのビルドのアップロードを止めた。
Chromium OSのより最近のバージョンは、使い方のガイドラインやヘルプと共に[9]、毎日および毎週のビルドを未だに続けている[10]Arnoldthebatから利用可能である。
2011年5月にデルも、約18ヶ月前にリリースされたビルドをフォローアップした、Dell Inspiron Mini 10v netbook用の新しいビルドをリリースした。このビルドはオーディオはサポートしないが、USBドライブからのブートは可能であった[11]。
2012年7月、Chromium Build Kitがリリースされた。これは自動的に開発者のビルドをコンパイルし、USBドライブにChromium OSをインストールする[12]。
-
ChromiumOS Cherry
「Flow」として現在知られる
(2009年12月4日) -
ChromiumOS Zero
「Vanilla」として現在知られる
(2009年12月9日) -
ChromiumOS Flow
(2010年2月15日)
デバイス
デバイスの中にはChromium OSがプリインストールされて出荷されたものもある。これにはオーストラリアの会社であるKogan製のKogan Agora Chromium Laptop[13]や、Xi3 Modular Computer製の、会社名と同じ名前の製品であるXi3 Modular Computerが含まれる[14][15]。
商標紛争
2011年6月、ソルトレイクシティを基盤とするISYS Technologiesが、「Chromium」という名前と、不履行によりChromebookとChromeboxについての権利を要求し、ユタ州地方裁判所にGoogleを訴えた。この訴訟によりChromebookを販売しないようGoogleとそのハードウェア、そしてマーケティングパートナーを阻止しようと試みた[16]。この訴訟は後に却下され、GoogleとISYSとの間における非公開な和解の一環として、ISYSはその商標を維持することを放棄した。
脚注
- ^ Cairns, Ryan (2010年2月5日). “Upcoming build system changes”. Chromium OS dev. Google Groups. 2010年3月23日閲覧。
- ^ Womack, Brian (2009年7月8日). “Google to Challenge Microsoft With Operating System”. Bloomberg.com. 2009年7月8日閲覧。
- ^ “Kernel Design”. The Chromium Projects. 2015年4月26日閲覧。
- ^ a b c d “Security Overview: Chromium OS design documents”. Google. 25 November 2009閲覧。
- ^ a b Stone, Brad (May 7, 2010). “Test Flights Into the Google Cloud”. New York Times
- ^ Hexxeh. “Now with a citrus twist”. Hexxeh's Blog. 30 June 2011閲覧。
- ^ Hexxeh. “Your princess is in another castle…”. Hexxeh's Blog. 30 June 2011閲覧。
- ^ Hexxeh. “In my VirtualBox?”. Hexxeh's Blog. 30 June 2011閲覧。
- ^ http://arnoldthebat.co.uk/
- ^ “Chromium OS Builds”. Chromium.arnoldthebat.co.uk. 2014年7月4日閲覧。
- ^ Linder, Brad (May 15, 2011). “Dell releases Chromium OS build for Inspiron Mini netbooks”. Liliputing 16 May 2011閲覧。
- ^ Chromium Build Kit (July 30, 2012). “Chromium Build Kit-- Source Forge”. 30 July 2012閲覧。
- ^ Kogan Australia. “Laptops - Kogan.com”. Kogan Australia. 2015年4月26日閲覧。
- ^ Joanna Stern. “Xi3 Modular Computer is one cool-looking desktop in a cube”. Engadget. AOL. 2015年4月26日閲覧。
- ^ Dana Wollman. “Xi3 modular PC reborn as Chrome OS desktop, promises independence from local storage”. Engadget. AOL. 2015年4月26日閲覧。
- ^ “Chrome Turf War: Did Google abandon the Chromium Trademark?”. (June 13, 2011) February 4, 2014閲覧。
関連項目
- Android
- App Runtime for Chrome
- CoreOS
- Chromium
- Fuchsia
- Firefox OS
- Google Chrome
- Google Chrome OS
- Webconverger – Firefoxベースのオペレーティングシステム