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オミッド・コーデスタニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オミッド・コーデスタニ
Omid Kordestani
Web 2.0 Conference 2005にて
生誕 1963年(60 - 61歳)
イランの旗 イランテヘラン[1]
出身校 サンノゼ州立大学BS
スタンフォード大学MBA
職業 経営者
著名な実績 ボーダフォン 取締役
ネットスケープコミュニケーションズ 事業開発・販売担当副社長
Google 最高事業責任者 他
Twitter 執行会長
肩書き ピアソン 取締役会長
配偶者 ジセル・コルデスタニ(2011年 - )
子供 2人
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オミッド・コーデスタニOmid Kordestani1963年[2] - )は、イラン出身のイラン系アメリカ人実業家ピアソン取締役会長。かつてはボーダフォン取締役、ネットスケープコミュニケーションズ事業開発・販売担当副社長、Google最高事業責任者、Twitter執行会長を務めた。

来歴

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1963年にイランのテヘランにて生まれた[2][3]。テヘランのイタリア系カトリック学校とアンディシェ・ドン・ボスコ学校に通っており、英語ペルシャ語をそれぞれ学んだ[4]。1976年に父を亡くし、その後母はオミッドと弟と共にテヘランからサンノゼへの移住を決めた[3]

1980年、カリフォルニア州サンタクララブクサー高校英語版を卒業した[5]1984年サンノゼ州立大学で電気電子工学の学位を取得し卒業後、ヒューレット・パッカードにプロダクトマーケティングマネージャーとして就職した[5]。HPでの5年間の勤務を経て、スタンフォード大学MBAを取得した[5]。その後、GOおよび3DOで上級職を務めた[6]

1995年から1999年まではネットスケープコミュニケーションズに勤務した[6]。事業開発担当副社長として、NetscapeのWebサイトの収益を年間8,800万ドルから18か月以内に2億ドル以上へと成長させた[6]

1995年、Googleに11人目の従業員として入社[6]。同社のグローバルセールス事業開発担当上級副社長を2009年まで務めた[7]

2013年から2014年まではボーダフォンの非常勤取締役を務めた[6][8]

2014年にGoogleに復帰した。復帰当初は前任のニケシュ・アローラがバイスチェアマンとしてソフトバンクに入社したことから[9]、後任として暫定的にGoogleの上級副社長を務めていた[10]。その後、Googleの常任最高事業責任者に就任した[10]

2015年10月にGoogleを再び退社し、Twitterの執行会長に就任した[11]。その後はTwitterの取締役に就任したが、2022年10月27日にイーロン・マスクによるTwitterの買収完了後にコーデスタニを含む取締役会は全員解任された[12]

2022年3月、ピアソンの取締役会長に就任した[13]

人物

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かつて妻だったビタ・ダリヤバリ英語版との離婚経験がある[5]。ダリヤバリとの間には子供が2人おり、2011年に再婚したジセル・コルデスタニとの間にも子供が2人いる[5]

タイム誌の「私たちの世界を形作る100人」の1人に選ばれたほか、2007年にはペルシア賞によって年間最優秀ペルシア人に選ばれた[14]

慈善活動

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イランの芸術と文化の保存と発展、 教育と表彰制度によるリーダーの育成、非営利の能力開発と市民参加を目的とする慈善団体PARSAコミュニティ財団の取締役会を務めた[15]

脚注

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  1. ^ AGENDA - COMMITTEE ON INSTITUTIONAL ADVANCEMENT”. 2016年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  2. ^ a b 'The Soul of Google’: What the Return of Omid Kordestani Says About the Mountain View Monolith”. Vox (2015年7月20日). 2023年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  3. ^ a b OUT OF IRAN / Five extraordinary Iranian Americans love both countries but loathe their leaders' war talk”. SFGATE. Hearst Communications (2007年7月15日). 2023年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  4. ^ From Tehran to Google and Twitter, Kordestani always ready for challenges”. The Seattle Times (2017年3月26日). 2023年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  5. ^ a b c d e Follow immigrant Omid Kordestani's rise at Google, Twitter”. The Mercury News (2017年3月12日). 2023年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  6. ^ a b c d e Vodafone Appoints Omid Kordestani as a Non-Executive Director”. Vodafone (2013年2月28日). 2023年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  7. ^ LIVE: Google's First-Quarter Earnings: Revenues Down, Profits Beat Forecasts, Investors Yawn”. BusinessWeek. McGraw-Hill (2009年4月16日). 2009年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  8. ^ Twitter appoints former Google executive Omid Kordestani as chairman”. The Guardian (2015年10月14日). 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  9. ^ ニケシュ・アローラ電撃辞任の舞台裏、持ち株は「売却済み」発言も”. Forbes JAPAN. linkties (2016年6月23日). 2016年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  10. ^ a b Liz Gannes & Kara Swisher (2014年10月24日). “Exclusive: Google CEO Larry Page Reorgs Staff, Anoints Sundar Pichai as New Product Czar”. Vox. Recode. 2023年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月8日閲覧。
  11. ^ Omid Kordestani Leaves Google, Joins Twitter As Its Executive Chairman”. TechCrunch (2015年10月14日). 2015年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  12. ^ マスク氏、ツイッターCEOに就任 取締役全員解任”. ロイター (2022年11月2日). 2024年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月8日閲覧。
  13. ^ Pearson Announces Omid Kordestani as Non-Executive Chair Designate and Tim Score as Deputy Chair Designate”. PR Newswire. Cision (2021年12月16日). 2022年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  14. ^ In The Spotlight: International Awards and the Accomplished Iranians Who Have Earned Them”. Payvand (2008年12月19日). 2009年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。
  15. ^ PARSA Community Foundation: An Iranian-American philanthropy group is born”. Payvand (2007年10月15日). 2008年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月30日閲覧。

外部リンク

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