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Twitpic

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Twitpic
URL twitpic.com
言語 英語
運営者 Twitpic, Inc.
設立者 ノア・エバレット
スローガン Share photos on Twitter
開始 2008年平成20年)
現在の状態 終了

Twitpic(ツイピク)は、Twitpic社(Twitpic, Inc)が提供していたTwitter上に画像動画を投稿することのできるウェブサービス(画像共有サービス)。現在はサービスを終了して、買収したTwitter社が機能とデータを引き継いでいる[1]

概要

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Twitterのアカウントを利用して画像や動画をコメント付きアップロードできる。アップロードした画像・動画はコメントとともにTwitterでツイートとして表示されるが、Twitterのサービスではないため、画像についてはツイートと別途管理する必要があった。

歴史

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2008年にTwitpic社がアメリカ合衆国オクラホマ州クレアモアに設立される。

Twitterに公式の画像・動画投稿機能がなかった2008年にノア・エバレット(Noah Everett)が公開した。当初は画像投稿のみであったが、2011年2月より動画投稿が可能となった[2][3]

Twitter公式の画像投稿サービスが開始される直前の2011年5月30日にカナダのソーシャルメディア分析会社であるSysomos社が行った調査によると、同日に投稿された画像リンク付きツイートのうち、Twitpicのシェアは45.7%で、Yfrog(29.3%)、Lockerz(17.4%)、インスタグラム(5.2%)を上回り1位を示した[4]

2012年7月25日には公式Androidアプリが公開されている[5]

閉鎖

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2014年9月25日に閉鎖する予定であることが同年9月4日に発表された[6]。Twitpicによれば、Twitpicの米国特許商標庁(USPTO)への商標登録出願を取り消さなければAPIへの接続を失うことになる可能性がある旨Twitter社から通告を受けており、Twitpicとしてはブランドを守るためのリソースがないため閉鎖を決めたとしていた。なおTwitpicは2009年以降、USPTOへ商標登録出願をしているが、2013年に却下されている。Twitter側は自社のブランドを守ることは当然としながらもTwitpicの終了を残念に思うと述べた。また「Twitpicという名前を残して運営を続けられる可能性をはっきり示した」としている[7]

同年9月18日には買収され存続することをTwitterの公式アカウントで発表したが[8][9]、その後、買収が破談になり、10月16日になって改めて10月25日の閉鎖を発表した[10][11]。この早まった誤情報についてエバレットは、存続についていち早く知らせたかったからだと語っている[12]。10月25日にはTwitter社がTwitpicのドメインとユーザーの投稿データを買収することで合意されたことが発表された[13][14]

これ以降、投稿したデータは「当面維持される」ものの、新規に投稿することはできなくなり、iOS・AndroidのアプリストアからもTwitpicは削除されている。しかし、既存ユーザーはログイン、自分の投稿データの削除、アカウントの削除が可能である。また、最初の閉鎖発表後しばらくして、投稿データのエクスポートが可能となっていたが、これも10月25日以降も引き続き可能である[15]

脚注

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  1. ^ “「Twitpic」サービス終了も過去の写真は保存、Twitterがデータを引き取る”. INTERNET Watch. (2014年10月27日). https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/673171.html 
  2. ^ “Now share videos on Twitpic!” (英語). Twitpic公式ブログ. (2011年2月8日). http://blog.twitpic.com/2011/02/now-share-videos-on-twitpic/ 
  3. ^ “Twitpicが動画のアップロードにも対応”. INTERNET Watch. (2011年2月9日). https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/425960.html 
  4. ^ “Twitterで最も使われている画像投稿アプリはTwitPic――米Sysomos調査”. ITmediaニュース. (2011年6月3日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1106/03/news030.html 
  5. ^ “写真共有サービス「Twitpic」の公式Androidアプリがリリース、画像編集機能を搭載”. ガジェット通信. (2012年8月6日). https://getnews.jp/archives/239753 
  6. ^ “画像投稿アプリ「Twitpic」が9月25日にサービス終了へ Twitterとの商標問題で”. ITmediaニュース. (2014年9月5日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1409/05/news051.html 
  7. ^ 「Twitpic」がサービス終了へ--商標でTwitterと折り合わず”. CNET Japan (2014年9月5日). 2014年11月24日閲覧。
  8. ^ 公式アカウントによるツイート - 2014年9月19日 5:52(日本時間)
  9. ^ “Twitpic、買収により存続決定──コンテンツも無事に”. ITmedia. (2014年9月19日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1409/19/news052.html 
  10. ^ Twitpic is shutting down” (英語). Twitpic公式ブログ (2014年9月4日). 2014年10月17日閲覧。
  11. ^ “Twitpic、「やっぱり終了します。ごめんなさい」 10月25日までにエクスポートを”. ITmediaニュース. (2014年10月17日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1410/17/news062.html 
  12. ^ 「Twitpic」やっぱり閉鎖します……売却先を見つけられず、創業者が謝罪”. INTERNET Watch (2014年10月17日). 2014年11月24日閲覧。
  13. ^ “Twitpic’s Future” (英語). Twitpic公式ブログ. (2014年10月25日). http://blog.twitpic.com/2014/10/twitpics-future/ 
  14. ^ “Twitpicのユーザーデータ、土壇場で救済 Twitterによる買収で”. ITmediaニュース. (2014年10月26日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1410/26/news010.html 
  15. ^ YOREE KOH (2014年10月27日). “ツイッター、ツイピクのドメインとアーカイブ保持へ”. ウォールストリートジャーナル. 2014年11月24日閲覧。

関連項目

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Twitpicと同様に、Twitterへの画像付き投稿に使われる画像共有サービス

外部リンク

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