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「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」の版間の差分

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2020年7月17日 (金) 14:33時点における版

仮面ライダーシリーズ > 平成仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダージオウ > 劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer
劇場版 仮面ライダージオウ
Over Quartzer
監督 田﨑竜太
脚本 下山健人
原作 石ノ森章太郎
製作 白倉伸一郎
武部直美
東映
井上千尋
テレビ朝日
菅野あゆみ
古谷大輔
ADKエモーションズ
製作総指揮 佐々木基(テレビ朝日)
出演者 奥野壮
押田岳
大幡しえり
渡邊圭祐
稲葉友
クリス・ペプラー
ISSA
前野朋哉
斉藤秀翼
パパイヤ鈴木
生瀬勝久
音楽 佐橋俊彦
主題歌P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜
DA PUMP
撮影 上赤寿一(WING-T)
編集 佐藤連
制作会社 東映テレビ・プロダクション
製作会社 劇場版「ジオウ・リュウソウジャー」製作委員会
配給 東映[注釈 1]
公開 日本の旗 2019年7月26日
上映時間 67分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 11.7億円[1]
前作 平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER
次作 仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション
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劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer 』(げきじょうばん かめんライダージオウ オーヴァークォーツァー[2])は、2019年7月26日より東映系で公開された、日本の映画作品[3]。同時上映作品は『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』。

キャッチコピーは「平成仮面ライダー、最終章。[4][5]時代を壊せ、未来を変えろ。」。

概要

特撮テレビドラマ仮面ライダーシリーズの『仮面ライダージオウ』の単独映画作品であり、テレビシリーズとは異なる真の最終回として位置づけられている[6][7]。タイトルはテレビシリーズの主題歌「Over "Quartzer"」に由来する[8]。ドライブ以外のライドウォッチが正式に継承されている状態で始まり、EP47ではゲイツがクリムと剛を知っていたこと、特に剛については本作品で出会ったことが公式サイトに明言されている。白倉は、「39話と40話の間くらいに位置づけてもおかしくはない」という[9]

過去のシリーズ作品に登場する、所謂レジェンドライダーからは、『仮面ライダードライブ』の詩島剛 / 仮面ライダーマッハとクリム・スタインベルトが登場し、ドライブライドウォッチをめぐる物語が展開される[10]

また本作品限定の仮面ライダー(バールクス・ザモナス・ゾンジス)やフォーム(オーマフォーム)も登場するほか、『ジオウ』の次作である『仮面ライダーゼロワン』の仮面ライダーゼロワンがテレビシリーズの放送開始に先駆けて登場する。また、仮面ライダーブレン仮面ライダーG仮面戦隊ゴライダー仮面ライダー斬月 カチドキアームズ・漫画『仮面ライダークウガ』の仮面ライダークウガといった、テレビシリーズ以外のメディア媒体に登場した仮面ライダーもゲスト登場する[11]

さらに、フジテレビ系列のバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』にて放送された「仮面ライダーシリーズ」非公認のパロディドラマ『仮面ノリダー』から木梨猛が登場する[11][注釈 2]

2019年7月26日から28日までの興行収入は3億3000万円、動員数は26万人を突破している[12]

制作

本作品の内容は、前作『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』に引き続き、平成仮面ライダーを題材としたメタフィクション構造となっており、織田信長のエピソードと合わせて後年語られる歴史はその時代の本当の姿ではないということを描いている[13]。東映プロデューサーの白倉伸一郎は、「総括できない」ということが総括であると述べており[13]、平成ライダーはクウガからジオウだけではないため、その美しい嘘を令和になってもつき続けるのは逆に醜くないかというアプローチから作られた[14]

今度こそ平成ライダーを終わらせるため、前作『平成ジェネレーションズ FOREVER』とは違う形で平成の総決算をやることとなったが、メタフィクションは前作でやったため、前半はタイムトラベルものでこれまでやって来なかったドライブを絡めて戦国で合戦をする話となった[9]。後半では、ウォズの持つ逢魔降臨暦や歴史は何だったのかが大きな軸のひとつとなり、前半は織田信長に会うという話であったため、前半と後半を繋げる接着剤として牛三が立てられ、後半でのコメディリリーフとなった[9]

ソウゴが魔王とは別人であったという展開は、テレビシリーズ初期案のオチの一つとして検討されていたものである[13]。白倉はテレビシリーズでやるには抵抗があるが、映画としてはわかりやすくコンパクトにまとめられると考え、本作品に用いたとしている[13]。また、ウォズが裏切るという展開も、仮面ライダーウォズ ギンガファイナリー登場時の展開として想定されていたものである[15]

ストーリー

何者かが、過去へさかのぼってクリム・スタインベルトの祖先を抹殺し、仮面ライダードライブの存在と歴史を無かったことにしようと暗躍を始める。それを止めるため、常磐ソウゴ / 仮面ライダージオウたちは1575年へ赴く。

ソウゴたちは、織田信長やクリムの祖先・クララ・スタインベルト牛三と出会い、彼らと行動することになる。そこに現れたカゲン / 仮面ライダーゾンジスジョウゲン / 仮面ライダーザモナスを撃退し、ドライブの存在を守ることに成功する。現代へと戻ったソウゴは、クリムと剛からドライブライドウォッチを受け取るが、常磐 SOUGO / 仮面ライダーバールクス率いる「歴史の管理者」を名乗る謎の集団、クォーツァーが現れ、平成という時代そのものを消そうと目論む[16]。さらにウォズ / 仮面ライダーウォズが彼らの味方として立ちふさがり、ソウゴたちと敵対する。

本作品オリジナルの登場人物


クォーツァー

「歴史の管理者」を名乗る謎の集団[17][18][19]。SOUGOを除き、メンバーはウォズと同じ服装をしている。手下としてカッシーンやダイマジーンも操る[17][20]

SOUGOを筆頭に平成ライダーによって紡がれた歴史が歪であると認識し、令和を迎えるにあたって一度平成という時代そのものを消し去ろうとする[19][16]。そのため、ウォズにソウゴを利用して平成仮面ライダーの力をひとつに集める計画を進めさせた[16]

  • 後付けの歴史が描かれた逢魔降臨暦は、適当にこしらえた半分フィクションであるため、自分の力で未来を選び取らなければならないというヒロイックなメッセージを落とし込むため、敵として設定された[9]
  • 逢魔降臨暦の通りに歴史を運行しようとするウォズを引きで見ているという設定のため、劇中のウォズの「私までコスプレしたら観ている人が混乱するからね」やテレビシリーズの「この本によれば…」という台詞は、観客や視聴者に向けた台詞でもあり、クォーツァーにも向けた二重の意味を持つ台詞でもあるという[9]
常磐 SOUGOときわ ソウゴ[17][20][18] / 仮面ライダーバールクス
赤い衣装を着たクォーツァーのリーダー[21][20][18]。ウォズが本来の魔王として擁立しようとしていた男でもある[17][20][18][19]
平成という時代を作り直そうとする[20]
  • 常磐SOUGOを演じたISSAは、役作りとして死神博士を意識している[7]
カゲン / 仮面ライダーゾンジス
クォーツァーのメンバーの一人。忍者軍団を率いてクララの命を狙う[17][18][19]
エンドロール後でゾンジスの姿で生き延びており、3体のカッシーンを率いて新たな時代を作ろうと目論んだが、現れたゼロワンと交戦し、倒される[18]
  • カゲンを演じたパパイヤは、役作りとして本郷猛をイメージしている[22]
ジョウゲン / 仮面ライダーザモナス
クォーツァーのメンバーの一人。クリムの屋敷を襲撃した後、1575年にて長篠の戦いの武田軍の先鋒として加勢し、クララの命を狙う[17][18][19]
Q-YORI、Q-TOMO、Q-KIMI、Q-YEAH、Q-KENZO、Q-DAICHI[18]
ウォズ・SOUGO・カゲン・ジョウゲン以外のメンバーたち。ラストでは上記の面々抜きでソウゴたちと対話するシーンがある。
平成の歴史を過小評価しているが、純粋な悪とも言えない一面も見せている。

1575年の人物

クララ・スタインベルト
オランダ商人の父がいる少女[17][18]。クリムの遠い祖先でもある[17][18]。仮面ライダードライブの歴史を消すために武田軍を利用したジョウゲンとカゲンに命を狙われるが、実際はソウゴたちをおびき寄せてドライブウォッチを継承するきっかけを与える囮に過ぎなかったことが判明する。
織田信長
自身を「第六天魔王」と名乗っていた戦国時代の武将。後世に伝わっていた信長とはイメージが異なり、ゲイツを影武者に仕立て上げ、クララのもとへ会いに行く[17][18]
  • 映画『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』や『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』には信長をモチーフとしたキャラクターが登場していたが、信長本人が登場したのは本作品が初である[17]。監督の田は、当初は第六天魔王としての信長にソウゴが出会うという予定であったが、信長について改めて調べたところ近年の研究では彼のイメージが諸説あるということを知り、最も信長らしくないキャスティングにしたと述べている[8]
牛三
信長に仕える家臣の忍者[24][17][18]。信長にまつわる伝記[注釈 3]を作っていたが、ゲイツに惚れ込んでタイムマジーンに潜入し、現代を訪れてゲイツたちに協力する[17][18]。1575年ではソウゴを「我が魔王」と呼ぶウォズの一言を伝記に書き記したことから、後世に伝わる信長が第六天魔王のイメージとなった。
ピエトロ
カトリック系の修道士の南蛮人[17][18]。クララが探していた[17][18]

本作品オリジナルの仮面ライダー

本作品に登場するクォーツァーのメンバーが変身する仮面ライダーは、ジオウやゲイツ同様、専用のライドウォッチをジクウドライバーに装填することで変身し、複眼には共通して「ライダー」の文字がある。

平成に制作されたものの、平成仮面ライダーシリーズにカウントされなかった仮面ライダーがモチーフ、および名前の由来となっている[21][25][13][26][27]

バールクスはメインとして登場するため、ライダーに近いデザインラインの造りとなっており、ザモナスとゾンジスは怪人に近い造りとなっており、怪人に近いディテールを施している[26]

顔の文字は、顔の輪郭をはみ出るほど大きく入れたり、昔のライダーのように小さい目で入れるなどジオウではやらなかったバランスを試している[26]

ジオウ、ゲイツ、ウォズの差別化として、ジオウのフォームチェンジの案としても出ていたゴールドのスケルトン、懐中時計、歯車などの時計の内部機構が露出した意匠を肩アーマーに取り入れ、革のバンドと合わせることでレトロな印象になるようデザインされている[26][25][27]

  • 撮影用スーツは、2ピース型で既にベーススーツに各プロテクターパーツが装着され一体化した状態で造形され、そこに革バンドを装着している[28]。3体とも、マントと革バンドの着脱が可能[28]

仮面ライダージオウ オーマフォーム

常磐ソウゴがジクウドライバーにオーマジオウライドウォッチを装填して変身する、オーマジオウの力を宿したジオウの究極強化形態[21]。「最終王者」と呼ばれている[17]

その姿はオーマジオウと共通する部分を持ちつつも大きく異なり[17]、手から衝撃波を放つ、時間を停止するなど、オーマジオウと同様の能力を行使できる[29][30]。劇中では時間操作能力でダイマジーンを経年させ、ボディを錆びつかせた。

変身音声は「キングタイム!仮面ライダージオウ!オーマ!」。

  • デザインコンセプトは「キレイなオーマジオウ」[26][31]。ラスボスとして描かれたオーマジオウをヒロイックにアレンジしたもので、上品でゴージャスな感じにするため過度な装飾を抑え、オレンジがかった明るい金色のマスクにしている[26][31][13]。背中の時計針のマントはジオウの顔の針に準じたデザインに戻し、襷掛けだった時計バンドも左右対称のマントにしているほか、顔の「王」のモールドはシルエットの変化のため羽や翼のような形で複眼の延長線上に取り入れ、ヒロイックな方向で混沌から秩序への変化の違いを出している[26][31]。額のそのまま嵌め込まれたジオウライドウォッチは、仏像の白毫のように見せている[31]。ブーツ部分は「新たな歴史」を歩み始めたことを表現するため、ジオウトリニティと共通である[13][31]
  • スーツ・マスクは、アップ・アクション兼用の1種類が制作されている[31]。メッシュパーツの複眼パーツを換装することで視界を良好にしている[31]。光沢感のあるベーススーツは、従来のタイツに比してストレッチ性が劣るため、肘と膝にはアイボリー系の異なる生地が縫製されている[31]。またアクションに適するようにするため、後半身をタイツ生地にしている[31]
  • 白倉プロデューサーは、本作品に登場するオーマジオウは2068年に存在する本人ではなくソウゴ自身の一種のアバターであり、オーマジオウとの対話は自分自身との対話という心理描写の要素、オーマフォームへの変身はソウゴ自身の自覚や決意のメタファーでもあるとしている[13][9]
必殺技
キングタイムブレーク
オーマジオウライドウォッチのライドオンスターターを押すことで発動し、最強形態となったすべての平成ライダーと共に飛び蹴りを叩き込む。劇中でジオウは「平成ライダーキック[32]と呼称している。さらに全平成ライダー達が各作品のタイトルと共に巨大化したバールクスの板状のバリアを破り、「平成」の文字を刻み込んだ。ライダーの背後には各番組のロゴが、尾を引いている[33]
  • 平成ライダー全員が必殺技のキックを打ち込むというのは、『平成ジェネレーションズ FOREVER』で既にやっているため、異なるアプローチをすることになった[33]。平成の元号を発表する会見で、当時の官房長官であった小渕恵三が「平成」と書かれた額縁を掲げるのが元になっており、小渕が会見で額縁を覗き込むように見ていた場面があったため、バールクスも覗き込む場面を入れている[33][27]
キングギリギリスラッシュ
サイキョージカンギレードの必殺技。刀身から伸びる光に「ジオウサイキョウー」の文字が浮かび、光の剣を出現させて相手を両断する。
アラウンド・ザ・クロック
仮面ライダー シティウォーズ』オリジナルの必殺技。時計型の魔法陣を発生させ、周囲を爆発させる。

仮面ライダーバールクス

  • 身長:200.0cm[20]
  • 体重:112.5kg[20]
  • パンチ力:60.0t[20]
  • キック力:126.0t[20]
  • ジャンプ力:81.0m[20]
  • 走力(100m):0.7秒[20]

常磐SOUGOがジクウドライバーにバールクスライドウォッチを装填して変身する仮面ライダー[21][20][27][18][19]

平成ライダーの力を無効化する能力を持つ[21][25][20]。劇中ではバイオライダーとJのライドウォッチを併用して自身を巨大化させた[17][27][18][19]。オーマフォームが召喚した平成ライダーたちが最強フォームに変身した際は液状化と巨大化によって攻撃を無効化[19]。さらにバイオライダーの能力を使用して巨大な水の板状のバリアで防いだ[33]

変身音声は「仮面ライダーバールクス!」。

  • 変身ポーズは仮面ライダーBLACK RXの変身ポーズが元になっている[7][27]
  • 名前は「BLACK RX」のアナグラム(「BARLCKX」)から来ており、所持するライドウォッチもBLACK RX・ロボライダー・バイオライダーのものとなっている[25][27]
  • 配色や首周りのデザインは仮面ライダーBLACK RXをモチーフとしている[13]
  • 変身時の、変身エフェクトと背後に出現する時計にはBLACK RXの要素を入れている[34]
武器
長剣(正式名称不明)[21][25][20][18]
ジクウドライバーから「リボルケイン!」と掛け声を掛けて取り出すリボルケインに似た長剣[27][18]。鍔の部分にも同様の意匠があり[27]、青白く刀身が発光する[18]
必殺技
バールクスタイムブレーク
右足にエネルギーを集中させ、回し蹴りを放つ[18]

仮面ライダーゾンジス

カゲンがジクウドライバーにゾンジスライドウォッチを装填して変身する仮面ライダー[21][20][35][18][19]

武器は使用せず、パワーと厚い硬質皮膚による防御力に特化した肉弾戦で戦う[20][35][18][19]。劇中ラストではロボライダーライドウォッチを使用して胸部からミサイルを発射した[20][19]

変身音声は「仮面ライダーゾンジス!」。

  • 名前は「シン(SIN)」「ZO」「J」のアナグラム(「ZONJIS」)から来ており、所持するライドウォッチもシン・ZO・Jのものとなっている[25][35]
  • 変身ポーズは仮面ライダーJの変身ポーズが元になっている[22][35]
  • マスクの蛇腹状のディテールはZOとJを、生体的要素を強調したボディはシンをモチーフとしている[13][35]。着脱可能なマントは表地はクロコダイル調、裏地はスエードタッチの薄布の二重構造になっており、肩プロテクターも外れる仕様になっている[25][35][28]。マントはラスボスだと見えるようなミスリードを意図している[13]
  • 変身時に背後に出現する時計のエフェクトにはシンの第3の目と、ZO・Jのベルトを模した宝玉が埋め込まれている[34]
  • 変身完了時にはクラッシャーを展開させている[34]

仮面ライダーザモナス

ジョウゲンがジクウドライバーにザモナスライドウォッチを装填して変身する仮面ライダー[21][25][20][18][19]

野性的かつ俊敏な動きで奇襲攻撃を仕掛けて戦う[17][20][18]

変身音声は「仮面ライダーザモナス!」。

  • 名前は「AMAZONS」のアナグラム(「ZAMONAS」)から来ており、所持するライドウォッチもアマゾンオメガ・アルファ・ネオのものとなっている[25][35]。当初は『仮面ライダー THE FIRST』・『仮面ライダー THE NEXT』の要素を取り入れることも検討されていたが、要素が多すぎてしまうため、『アマゾンズ』のライダーのみに絞られた[13]
  • 頭部はアマゾンオメガ、左半身はアマゾンアルファ、右半身はネオ、全身のディテールはシグマといったデザインモチーフが引用されている[25][35]。オメガの緑色はゾンジスと被るため、メインカラーには用いられなかった[13][35]
武器
ボウガン(クロスボウ[28])(正式名称不明)[21][25][20][18][19]
撮影用のプロップは、アップ・アクション兼用の1つが制作されており、実際に矢を取り外すことや弦を引くことも可能[28]

関連用語・アイテム

長篠合戦図屏風(徳川美術館蔵)
長篠合戦図屏風
長篠の戦いを描いた屏風絵。この中に仮面ライダーゲイツとタイムマジーン(ゲイツ機)らしき姿が突然現れたのがテレビでニュースとして流れたため、敵のいる時代が判明する。
実在の美術品であり、所蔵美術館である徳川美術館(愛知県名古屋市)が撮影に協力した[36][17]
本映画限定のライドウォッチ
対応西暦 名称 所持者 劇中動向
2068 オーマジオウライドウォッチ 常磐ソウゴ
(ジオウ)
オーマジオウの力を持つウォッチデバイス。
ジオウをオーマフォームに変身させる。
オーマジオウと邂逅したソウゴが、自らが王になることを改めて見出したことでオーマジオウから託された。
0000 バールクスライドウォッチ 常磐SOUGO
(バールクス)
バールクスに変身する。
1988 RXライドウォッチ 劇中未使用。
ロボライダーライドウォッチ ゾンジスが使用。
バイオライダーライドウォッチ バールクスがJライドウォッチと併用[17]
0000 ゾンジスライドウォッチ カゲン
(ゾンジス)
ゾンジスに変身する。
1992 シンライドウォッチ 劇中未使用。
1993 ZOライドウォッチ 劇中未使用。
1994 Jライドウォッチ バールクスがバイオライダーライドウォッチと併用[17]
0000 ザモナスライドウォッチ ジョウゲン
(ザモナス)
ザモナスに変身する。
2016 アマゾンオメガライドウォッチ 劇中未使用。
2016 アマゾンアルファライドウォッチ 劇中未使用。
2017 アマゾンネオライドウォッチ 劇中未使用。
2014 マッハライドウォッチ 詩島剛
(マッハ)
仮面ライダーマッハの力を持つライドウォッチ。
常磐ソウゴを認めた詩島剛がドライブライドウォッチとともに手渡した。

キャスト

声の出演

スーツアクター

当初、バールクスのスーツアクターはBLACK RXがモチーフのため、当時BLACK RXのスーツアクターを担当していた岡元次郎が担当する予定だったが、他のスケジュールが重なっていたため断念し、中田が担当することとなった[40]

一部出典元はジャパンアクションエンタープライズ公式ホームページより[41]

スタッフ

音楽

主題歌「P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜
作詩 - shungo. / 作曲 - Drew Ryan Scott、MASAT / 編曲 - MASAT / 歌 - DA PUMP[38][43]
2019年8月9日には同局の『ミュージックステーション』にDA PUMPが出演して本曲を披露し、仮面ライダージオウ・電王・鎧武も出演した[44][45]

映像ソフト化

2020年1月8日発売。Blu-ray / DVDでリリース[46]

  • 劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer DVD通常版(1枚組)
    • 映像特典
      • TRAILER
  • 劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer DVDコレクターズパック(2枚組)
    • ディスク1:本編DVD
      • 映像特典
        • TRAILER
    • ディスク2:特典DVD
      • MAKING
      • 製作発表会見
      • 完成報告イベント
      • 公開初日舞台挨拶
      • 公開記念舞台挨拶
      • SPOT集
      • DATA FILE
      • POSTER GALLERY
    • 初回限定特典
      • 特製スリーブケース
  • 劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer Blu-ray+DVDセット コレクターズパック(2枚組)
    • ディスク1:本編Blu-ray
      • 映像特典
        • MAKING
        • 製作発表会見
        • 完成報告イベント
        • 公開初日舞台挨拶
        • 公開記念舞台挨拶
        • SPOT集
        • DATA FILE
        • POSTER GALLERY
        • TRAILER
      • 音声特典
        • オーディオ・コメンタリー(プロデューサー:白倉伸一郎×特撮監督:佛田洋×監督:田﨑竜太)
    • ディスク2:本編DVD
      • 映像特典
        • TRAILER
    • 初回限定特典
      • 特製スリーブケース

脚注

注釈

  1. ^ a b ノンクレジット
  2. ^ a b 劇中やエンドタイトル含めて『仮面ノリダー』という単語は一切使われておらず、エンディングクレジットも「in memory of a legendary Kamen hero」と表記される。
  3. ^ 信長公記』に相当する。
  4. ^ 公開前の報道では名前は伏せられていた[38]
  5. ^ エンディングクレジットでは「本光騎」と誤表記。

出典

  1. ^ 2019年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  2. ^ 劇場版『仮面ライダージオウ/騎士竜戦隊リュウソウジャー』公開記念!出演キャストが撮影秘話や裏話を語る豪華トークショーが和歌山マリーナシティ&東映太秦映画村で開催!”. 電撃ホビーウェブ (2019年6月28日). 2019年7月2日閲覧。
  3. ^ “映画『仮面ライダージオウ』究極の「オーマフォーム」公開、『リュウソウジャー』には黒と金の騎士竜が登場”. マイナビニュース. (2019年6月7日). https://news.mynavi.jp/article/20190607-839079/ 2019年7月2日閲覧。 
  4. ^ 『仮面ライダージオウ』、平成仮面ライダーを締めくくる夏の劇場版を田崎竜太監督が語る!”. ライブドアニュース. 2020年1月11日閲覧。
  5. ^ (日本語) 『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer/騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE』予告, https://www.youtube.com/watch?v=UeZEZ1L5N7k 2020年1月11日閲覧。 
  6. ^ “追跡、撲滅、いずれもマッハ!劇場版「仮面ライダージオウ」稲葉友演じる剛の新映像”. 映画ナタリー. (2019年6月30日). https://natalie.mu/eiga/news/337724 2019年7月4日閲覧。 
  7. ^ a b c 生き方は「ライダーから学んだ」=DA PUMPのISSAが語る仮面ライダー愛”. 時事ドットコム. 時事通信社 (2019年7月30日). 2019年8月8日閲覧。
  8. ^ a b 宇宙船165 2019, pp. 36–37, 「[インタビュー]竜太
  9. ^ a b c d e f ジオウ読本 2019, pp. 3–7, 「ZI-O PRODUCER INTERVIEW 白倉伸一郎
  10. ^ “追跡、撲滅、いずれもマッハ!稲葉友が“仮面ライダーマッハ”に変身『劇場版 仮面ライダージオウ』新映像”. 映画ランドNEWS. https://eigaland.com/topics/?p=104171 2019年7月4日閲覧。 
  11. ^ a b c ネタバレ注意!本日公開「劇場版 仮面ライダージオウ」に意外なゲスト”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2019年7月26日). 2019年7月26日閲覧。
  12. ^ 仮面ライダー/スーパー戦隊:令和初の夏映画が好スタート 公開3日で興収3億3000万円突破 昨年比110%”. MANTAN WEB. MANTAN (2019年7月29日). 2018年8月8日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h i j k l m フィギュア王260 2019, pp. 52–53, 取材・構成・文 大前京太郎「魔王降臨暦 第三章 最高最善の魔王編」
  14. ^ 東映HM60 2019, pp. 82–87, 「『仮面ライダージオウ』完結!プロデューサー対談 白倉伸一郎×武部直美」.
  15. ^ フィギュア王260 2019, pp. 36–37, 取材・構成・文 大前京太郎「魔王降臨暦 第二章 もう一つの未来編」
  16. ^ a b c 仮面ライダーゼロワンぴあ 2019, p. 95.
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u パンフレット 2019
  18. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al 超全集 2019, pp. 130–135, 「仮面ライダージオウ 戦いの記録」
  19. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 宇宙船YB2020 2020, pp. 3–9, 「仮面ライダージオウ」
  20. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af 平成 vol.20 2019, p. 25, 「劇場版&ビデオスペシャル登場 仮面ライダー」
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 宇宙船165 2019, pp. 30–33, 「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」
  22. ^ a b パンフレット 2019, 「仮面ライダージオウINTERVIEW “瞬間(いま)”を駆けて明日へ― パパイヤ鈴木」
  23. ^ パンフレット 2019, 「仮面ライダージオウINTERVIEW “瞬間(いま)”を駆けて明日へ― 斉藤秀翼」.
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参考文献

  • 関連書籍
    • 『仮面ライダーゼロワンぴあ』ぴあ株式会社〈ぴあMOOK〉、2019年12月17日。ISBN 978-4-8356-4131-7。雑誌コード:64630-31。 
    • 『仮面ライダー 平成 vol.20 仮面ライダージオウ』講談社〈講談社シリーズMOOK(仮面ライダー Official Mook)〉、2019年12月24日。ISBN 978-4-06-517508-8 
    • 『OFFICIAL PERFECT BOOK 仮面ライダージオウ 公式完全読本 CELEBRATE THE ZI-O COMPLETION』ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2019年12月25日。ISBN 978-4-7986-2094-7 
    • 『仮面ライダージオウ特写写真集 降臨』ホビージャパン、2019年3月26日。ISBN 978-4-7986-2170-8 
    • 『仮面ライダージオウ超全集小学館てれびくんデラックス愛蔵版〉、2019年12月25日。ISBN 978-4-09-105166-0 
  • 雑誌
  • 劇場パンフレット

外部リンク