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「1987年の南海ホークス」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
杉浦監督2年目のチームは打線を大幅に刷新して1番に[[佐々木誠 (野球)|佐々木誠]]を、2番に[[湯上谷ひろ志|湯上谷宏]]といった若手を起用してシーズンが開幕。チームは春先不振の前年とは違い4月を勝ち越しスタートで終えると、多少の波はあったものの8月までは首位の[[埼玉西武ライオンズ|西武]]に6.5ゲーム差で食らいつき、あわや2位かと期待された。しかし9月に7勝12敗と負け越して以降投打ともに息切れし、最終的には[[北海道日本ハムファイターズ|日本ハム]]に抜かれて4位に終わった。打撃陣は佐々木・湯上谷の若手1・2番コンビが打ちまくってチームに貢献し、円熟期の[[山本和範]]や18年目の[[門田博光]]もそれなりの成績を残し、この年[[読売ジャイアンツ|巨人]]から移籍の[[加藤秀司|加藤英司]]が2000本安打を達成する明るい話題もあったが132本塁打はリーグ4位、123失策はリーグ最下位。投手陣では[[藤本修二]]が自己最高の15勝を上げ、両山内([[山内和宏]]・[[山内孝徳]])もそれなりの成績を収めチーム防御率は3.86とまずまずだった。シーズン終了後、加藤が名球会入りを置き土産に引退した。
杉浦監督2年目のチームは打線を大幅に刷新して1番に[[佐々木誠 (野球)|佐々木誠]]を、2番に[[湯上谷志|湯上谷宏]]といった若手を起用してシーズンが開幕。チームは春先不振の前年とは違い4月を勝ち越しスタートで終えると、多少の波はあったものの8月までは首位の[[埼玉西武ライオンズ|西武]]に6.5ゲーム差で食らいつき、あわや2位かと期待された。しかし9月に7勝12敗と負け越して以降投打ともに息切れし、最終的には[[北海道日本ハムファイターズ|日本ハム]]に抜かれて4位に終わった。打撃陣は佐々木・湯上谷の若手1・2番コンビが打ちまくってチームに貢献し、円熟期の[[山本和範]]や18年目の[[門田博光]]もそれなりの成績を残し、この年[[読売ジャイアンツ|巨人]]から移籍の[[加藤秀司|加藤英司]]が2000本安打を達成する明るい話題もあったが132本塁打はリーグ4位、123失策はリーグ最下位。投手陣では[[藤本修二]]が自己最高の15勝を上げ、両山内([[山内和宏]]・[[山内孝徳]])もそれなりの成績を収めチーム防御率は3.86とまずまずだった。シーズン終了後、加藤が名球会入りを置き土産に引退した。


== レギュラーシーズン ==
== レギュラーシーズン ==
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|中|[[佐々木誠 (野球)|佐々木誠]]
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*7 [[加藤秀司|加藤英司]]
*7 [[加藤秀司|加藤英司]]
*9 [[デビッド・ホステトラー|デビッド]]
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*39 [[藤本博史 (内野手)|藤本博史]]
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2020年7月14日 (火) 20:14時点における版

1987年の南海ホークス
成績
パシフィック・リーグ4位
57勝63敗10分 勝率.475
本拠地
都市 大阪府大阪市浪速区
大阪球場
球団組織
オーナー 川勝傳
経営母体 南海電気鉄道
監督 杉浦忠
« 1986
1988 »

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1987年の南海ホークス(1987ねんのなんかいホークス)では、1987年の南海ホークスの動向をまとめる。

この年の南海ホークスは、杉浦忠監督の2年目のシーズンである。

概要

杉浦監督2年目のチームは打線を大幅に刷新して1番に佐々木誠を、2番に湯上谷宏といった若手を起用してシーズンが開幕。チームは春先不振の前年とは違い4月を勝ち越しスタートで終えると、多少の波はあったものの8月までは首位の西武に6.5ゲーム差で食らいつき、あわや2位かと期待された。しかし9月に7勝12敗と負け越して以降投打ともに息切れし、最終的には日本ハムに抜かれて4位に終わった。打撃陣は佐々木・湯上谷の若手1・2番コンビが打ちまくってチームに貢献し、円熟期の山本和範や18年目の門田博光もそれなりの成績を残し、この年巨人から移籍の加藤英司が2000本安打を達成する明るい話題もあったが132本塁打はリーグ4位、123失策はリーグ最下位。投手陣では藤本修二が自己最高の15勝を上げ、両山内(山内和宏山内孝徳)もそれなりの成績を収めチーム防御率は3.86とまずまずだった。シーズン終了後、加藤が名球会入りを置き土産に引退した。

レギュラーシーズン

開幕オーダー
1 佐々木誠
2 湯上谷宏
3 山本和範
4 デビッド
5 ハモンド
6 門田博光
7 山村善則
8 香川伸行
9 小川史
山内孝徳
1987年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 阪急 -- 阪急 -- 阪急 -- 阪急 -- 西武 -- 西武 -- 西武 --
2位 近鉄 2.5 日本ハム 1.5 西武 1.0 西武 1.5 阪急 4.0 阪急 3.5 阪急 9.0
3位 南海 西武 2.5 南海 4.5 南海 5.5 南海 6.5 日本ハム 9.5 日本ハム 11.5
4位 西武 4.0 南海 4.5 日本ハム 4.5 日本ハム 6.5 日本ハム 9.0 南海 11.5 南海 16.0
5位 ロッテ 4.0 近鉄 6.0 近鉄 7.5 近鉄 6.5 ロッテ 10.0 ロッテ 16.5 ロッテ 20.0
6位 日本ハム 5.0 ロッテ 7.0 ロッテ 10.0 ロッテ 7.0 近鉄 15.5 近鉄 19.0 近鉄 21.5
期間
成績
8勝7敗1分
勝率.533
8勝10敗1分
勝率.444
12勝10敗1分
勝率.545
5勝8敗1分
勝率.385
12勝8敗2分
勝率.600
7勝12敗2分
勝率.368
5勝8敗2分
勝率.385
1987年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 71 45 14 .612 優勝
2位 阪急ブレーブス 64 56 10 .533 9.0
3位 日本ハムファイターズ 63 60 7 .512 11.5
4位 南海ホークス 57 63 10 .475 16.0
5位 ロッテオリオンズ 51 65 14 .440 20.0
6位 近鉄バファローズ 52 69 9 .430 21.5
1987年パシフィック・リーグ対戦成績
チーム 西武 阪急 日本ハム 南海 ロッテ 近鉄
西武 --- 12-12-2 12-13-1 16-6-4 12-9-5 19-5-2
阪急 12-12-2 --- 17-9-0 12-12-2 11-10-5 12-13-1
日本ハム 13-12-1 9-17-0 --- 13-12-1 15-8-3 13-11-2
南海 6-16-4 12-12-2 12-13-1 --- 15-11-0 12-11-3
ロッテ 9-12-5 10-11-5 8-15-3 11-15-0 --- 13-12-1
近鉄 5-19-2 13-12-1 11-13-2 11-12-3 12-13-1 ---

個人成績

投手成績

  • 色付き規定投球回(130イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手








































W
H
I
P
 
/藤本修二 31 29 16 4 5 15 8 2 908 217.0 203 17 60 5 126 3 0 87 76 3.15 1.21
/山内和宏 31 29 13 2 3 10 11 0 855 207.0 178 20 71 4 146 9 0 83 74 3.22 1.20
/山内孝徳 30 28 10 2 4 10 14 0 836 195.2 240 20 33 0 75 0 4 99 91 4.19 1.40
/西川佳明 23 20 4 0 0 7 10 0 564 122.1 151 19 55 3 60 1 0 84 76 5.59 1.68
/田島俊雄 30 8 2 0 0 3 7 0 375 85.2 83 14 38 1 77 2 0 47 38 3.99 1.41
/加藤伸一 14 12 2 1 1 4 5 0 332 78.0 87 0 22 2 31 1 0 33 28 3.23 1.40
/井上祐二 46 0 0 0 0 6 2 14 313 72.1 66 9 39 1 59 2 0 30 26 3.24 1.45
/中条善伸 48 0 0 0 0 2 0 1 212 49.2 56 5 16 4 14 1 0 25 22 3.99 1.45
/矢野実 32 0 0 0 0 0 0 0 189 44.2 54 4 10 2 23 4 0 17 17 3.43 1.43
/橋本敬司 16 3 0 0 0 0 3 0 134 33.1 28 3 12 0 11 1 0 18 15 4.05 1.20
/青山久人 19 0 0 0 0 0 2 0 113 25.1 21 2 16 4 12 1 0 13 10 3.55 1.46
/中村弘道 10 0 0 0 0 0 0 0 42 7.2 14 2 4 1 1 0 0 9 8 9.39 2.35
/山川周一 2 1 0 0 0 0 1 0 16 2.2 6 2 3 0 1 0 0 6 6 20.25 3.38
/西清孝 2 0 0 0 0 0 0 0 14 2.1 4 1 3 0 1 1 0 5 5 19.29 3.00

打撃成績

  • 色付き規定打席(403打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































O
P
S
 
/佐々木誠 125 499 451 67 130 22 2 11 189 33 15 9 7 2 37 3 2 72 3 .288 .343 .419 .763
/門田博光 126 458 379 63 120 16 0 31 229 69 1 1 0 3 74 24 2 66 5 .317 .428 .604 1.032
/デビッド 124 446 391 42 98 12 1 17 163 68 1 4 0 5 44 7 6 91 17 .251 .332 .417 .749
/山本和範 104 414 357 44 90 16 0 7 127 38 7 2 10 2 35 2 10 53 10 .252 .334 .356 .690
/ハモンド 115 352 318 25 87 8 1 9 124 29 1 1 1 3 25 1 5 41 14 .274 .333 .390 .723
/河埜敬幸 108 340 276 36 86 6 1 5 109 27 4 4 15 2 45 0 2 34 8 .312 .409 .395 .804
/湯上谷宏 99 340 291 30 69 6 3 5 96 25 14 5 29 0 19 0 1 53 5 .237 .286 .330 .616
/加藤英司 110 293 262 24 68 8 0 9 103 42 1 0 0 2 27 2 2 37 8 .260 .331 .393 .724
/吉田博之 98 291 259 24 71 7 0 9 105 24 0 1 7 2 21 1 2 42 8 .274 .331 .405 .736
/山村善則 100 276 244 22 62 6 0 5 83 26 1 3 5 3 21 0 3 35 5 .254 .317 .340 .658
/香川伸行 88 229 204 24 51 4 0 11 88 32 0 0 7 2 15 2 1 43 8 .250 .302 .431 .733
/森脇浩司 91 198 172 22 35 1 0 3 45 11 3 2 11 1 12 0 2 36 4 .203 .262 .262 .524
/山田勉 87 188 162 23 45 5 0 2 56 11 0 6 6 1 18 0 1 24 1 .278 .352 .346 .697
/高柳秀樹 81 180 156 18 36 7 0 7 64 31 0 0 2 5 16 2 1 33 6 .231 .298 .410 .708
/小川史 73 172 141 14 28 2 0 0 30 7 6 4 12 2 17 0 0 20 4 .199 .281 .213 .494
/坂口千仙 46 56 48 8 9 2 0 0 11 4 0 1 1 0 4 0 3 14 0 .188 .291 .229 .520
/藤本博史 26 48 41 2 10 6 0 0 16 3 0 0 1 0 6 0 0 8 0 .244 .340 .390 .731
/定岡智秋 35 41 34 1 5 0 0 0 5 3 0 0 3 0 4 0 0 13 0 .147 .237 .147 .384
/中尾明生 45 17 16 2 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .125 .176 .125 .301
/右田雅彦 37 17 15 3 1 0 0 0 1 0 0 2 0 0 2 0 0 6 0 .067 .176 .067 .243
/森浩之 3 8 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 .000 .000 .000 .000
/岸川勝也 7 4 3 1 1 0 0 1 4 1 1 0 0 0 1 0 0 2 0 .333 .500 1.333 1.833
/岩木哲 20 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .000 .000 .000 .000
/頓田国満 3 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
/山口裕二 20 1 0 7 0 0 0 0 0 0 3 4 0 0 1 0 0 0 0 - 1.000 - -

オールスターゲーム1987

  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
投手 山内和宏 3
藤本修二
外野手 門田博光 10
  • この年の南海ホークスからは監督推薦による選出のみ。

できごと

5月

  • 5月7日 - 加藤英司が対阪急戦(大阪球場)で通算2000本安打達成(投手:山田久志

8月

  • 8月26日 - 門田博光が対西武戦(大阪球場)で通算2000本安打達成(投手:工藤公康

入団・退団

シーズン開幕前

本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。

入団

選手名 前所属 備考
投手
26 田島俊雄 日本生命 ドラフト1位
32 橋本敬司 読売ジャイアンツ 岡本圭右とトレード
50 大塚賢一 習志野高 ドラフト4位
捕手
22 森浩之 東洋大学 ドラフト2位
内野手
4 ハモンド 新外国人
7 加藤英司 読売ジャイアンツ 自由契約
15 森脇浩司 広島東洋カープ 西山秀二+金銭と2対1のトレード
51 永田利則 広島東洋カープ 西山秀二+金銭と2対1のトレード
外野手
38 右田雅彦 NTT九州 ドラフト3位
58 頓田国満 日立造船有明 ドラフト外

退団

選手名 去就
投手
森口益光
藤田学
田村勲
捕手
鈴木伸良
中馬賢治
西山秀二 1+金銭対2のトレードで広島に移籍
内野手
立石充男
岡本圭右 橋本敬司とトレードで巨人に移籍
池之上格
外野手
吉沢俊幸
グッドウィン

シーズン開幕後

本節では、シーズン開幕後の入退団について記述する。

入団

選手名 前所属 備考
内野手
15 森脇浩司 広島東洋カープ 西山秀二+金銭と2対1のトレード
51 永田利則 広島東洋カープ 西山秀二+金銭と2対1のトレード

退団

選手名 去就
捕手
西山秀二 1+金銭対2のトレードで広島に移籍

選手・スタッフ

  • 背番号変更
    • 佐々木誠 57→0
    • デビッド 61→9
    • 中条善伸 13→25
    • 木戸賢永 58→61

表彰選手

リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
門田博光 最高出塁率 .428 6年ぶり2度目
ベストナイン
選出なし
ゴールデングラブ賞
選出なし

ドラフト

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 吉田豊彦 投手 本田技研熊本 入団
2位 若井基安 内野手 日本石油 入団
3位 柳田聖人 内野手 延岡工業高 入団
4位 大道典良 外野手 明野高 入団
5位 吉永幸一郎 捕手 東海大学工業高 入団
6位 村田勝喜 投手 星稜高 入団

出典