「掛川駅」の版間の差分
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|よみがな= かけがわ |
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|ローマ字= Kakegawa |
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2020年2月15日 (土) 00:38時点における版
掛川駅 | |
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JR南口外観(2005年1月) | |
かけがわ Kakegawa | |
所在地 | 静岡県掛川市 |
所属事業者 |
東海旅客鉄道(JR東海・駅詳細) 天竜浜名湖鉄道(駅詳細) |
掛川駅(かけがわえき)は、静岡県掛川市南一丁目および南西郷にある東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線・東海道本線および天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線の駅である。東海道本線の駅番号はCA27。
天竜浜名湖線は日本国有鉄道(国鉄)二俣線を転換したもので[1]、当駅を起点とする。東海道本線の運行形態の詳細は「東海道線 (静岡地区)」を参照。
概要
東海道新幹線は、当駅新設時から各駅停車の「こだま」のみが停車する。東海道新幹線内では新富士駅と三河安城駅も「こだま」のみの停車であるが、当駅がその中では利用者数は一番多く「ひかり」が一部停車する岐阜羽島駅と米原駅を上回っている。
JR掛川駅の事務管コードは、▲520123となっている[2]。
歴史
- 1889年(明治22年)4月16日:官設鉄道静岡駅 - 浜松駅間が開通し、開業[3]。
- 1895年(明治28年)4月1日:線路名称制定。東海道線(1909年に東海道本線に改称)の所属となる。
- 1935年(昭和10年)4月17日:二俣線が遠江森駅まで開通し接続駅となる[4]。
- 1940年(昭和15年)6月:木造の現駅舎に改築(2代目)。
- 1984年(昭和59年)1月21日:貨物の取扱を廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)3月13日:東海道新幹線の駅が開業[6]。
- 1992年(平成4年)11月28日:在来線北口改札口に自動改札機導入。
- 1998年(平成10年)
- 2002年(平成14年)6月11日:静岡県小笠山総合運動公園スタジアム(静岡スタジアム エコパ)で開催された、FIFA(国際サッカー連盟)主催2002サッカーワールドカップ グループリーグE組 カメルーンvsドイツ戦(試合開始20:30)の帰宅客輸送のための当駅始発の深夜新幹線「特別号」を運転(下り2本名古屋行:途中浜松駅のみ停車、上り6本東京行:途中熱海駅のみ停車)[7]。
- 2008年(平成20年)3月1日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる。天浜線用の改札口からもTOICAで退場することが可能になる。
- 2010年(平成22年)2月1日:駅に多機能トイレ・エレベーター・エスカレーターなどのバリアフリーと高架の連絡通路の使用開始。
- 2011年(平成23年):11月後半から新幹線の改札・ホームにおける出発案内板がフルカラーLED表示に変更された。
- 2012年(平成24年)12月:北口の木造駅舎の耐震化工事に伴い、仮設駅舎の建設を開始する[8]。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)1月26日:新駅舎による客扱いを開始する[8]。
駅構造
JR東海
JR 掛川駅 | |
---|---|
木造駅舎(北口)の改札口(2015年4月4日) | |
かけがわ Kakegawa | |
所在地 | 静岡県掛川市南一丁目1番1号 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
電報略号 | カケ |
駅構造 |
高架駅(新幹線) 地上駅(在来線) |
ホーム |
2面2線(新幹線) 2面3線(在来線) |
乗車人員 -統計年度- |
11,292人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1889年(明治22年)4月16日[3] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■東海道新幹線 |
キロ程 | 229.3 km(東京起点) |
◄静岡 (49.1 km) (27.8 km) 浜松► | |
所属路線 | 東海道本線(静岡地区) |
駅番号 | CA 27 |
キロ程 | 229.3 km(東京起点) |
◄CA26 菊川 (7.1 km) (5.3 km) 愛野 CA28► | |
備考 |
駅長配置駅(管理駅) JR全線きっぷうりば 有 |
新幹線は相対式ホーム2面2線を有する高架駅で、中央の2線は通過線(本線)となっている。在来線は単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームを有する地上駅である。3番線と4番線との間には留置線がある。
改札は北口(表口)、南口(新幹線口)および乗換口(新幹線と在来線の中間改札)があり、各改札と在来線ホームは地下通路と跨線橋で結ばれている。南口からは新幹線構内に直接入出場できる。
新幹線の駅を開設した際にも、掛川市長であった榛村純一が木の文化を大切にするという姿勢をとっていたため、木造駅舎(北口)を残した[9]。この駅舎は1940年(昭和15年)に建築されたものである[10]。一方で駅舎の耐震化がなされていないことから、掛川市では駅舎を建て替えの上で元の木造駅舎の資材を利用して外観を復元する工法による耐震化工事を2012年(平成24年)12月から開始、2014年(平成26年)1月26日に駅舎の供用を再開した[8]。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、菊川駅を管理している。
JR全線きっぷうりばは北口駅舎に併設されたJR東海ツアーズ内と南口改札傍の2ヶ所にある。新幹線特急券の自動券売機は、北口に1台、南口に3台、新幹線乗換口改札付近に2台設置されている。
駅舎東側に線路下を通る自由通路があり、改札内を通らずに南北を往来できる。新幹線高架下にはジェイアール東海静岡開発の運営する商業施設「アスティ掛川」があり、土産物売店、カフェなどがある。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
在来線ホーム | ||||
1 | 東海道本線 | 上り | 静岡・沼津方面[注釈 1] | 主に7時台 |
下り | 浜松・豊橋方面[注釈 1] | 当駅折返し | ||
2 | 上り | 静岡・沼津方面 | 主に7時台以外 | |
3 | 下り | 浜松・豊橋方面 | - | |
新幹線ホーム | ||||
4 | 東海道新幹線 | 上り | 新横浜・東京方面 | - |
5 | 下り | 名古屋・新大阪方面 |
東海道本線の当駅始発の下り普通列車は豊橋・浜松行きが主であるが、昼に1本岐阜行きの普通列車が設定されている。
新幹線のホームは、13号車 - 16号車の停車位置には屋根がついていない。なお、この新幹線掛川駅新設時の「こだま」号は12両編成が存在していた(16両編成に戻ったのは1989年で新幹線掛川駅の開業は1988年3月[6])。
当駅は他の新幹線停車駅より駅に進入する側の待避線の距離が長く、下りは約700m、上りは約1200mある。これは、新幹線駅建設時に、少しでも待避列車を早く待避線に進入させ、後続の通過列車への影響を抑え、列車の増発やスピードアップを図れるよう設計されたものである。そのため、待避列車が掛川駅に停車する前に、本線を列車が通過する事象も見られる。しかし、掛川駅のみこのような設計でも、ダイヤ編成に反映できる効果は小さく、待避線を長くした分の建設費に見合った成果は得られなかったと考えられ、後年新たに建設された他の駅には普及していない。
なお、2017年3月のダイヤ改正より、日中のこだま号において、当駅での列車待避は、上下とも豊橋駅に停車するひかり号を待避する場合のみであり、2時間に1本(4本に1本)しかない。
-
JR北口外観
-
アスティ掛川
-
自由通路
-
新幹線改札
-
駅名標
天竜浜名湖鉄道
天竜浜名湖鉄道 掛川駅 | |
---|---|
かけがわ KAKEGAWA | |
(1.3km) 掛川市役所前► | |
所在地 | 静岡県掛川市南西郷77-20 |
所属事業者 | 天竜浜名湖鉄道 |
所属路線 | ■天竜浜名湖線 |
キロ程 | 0.0 km(掛川起点) |
電報略号 | カケ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
995人/日(降車客含まず) -2017年- |
乗降人員 -統計年度- |
1,955人/日 -2017年- |
開業年月日 | 1987年(昭和62年)3月15日[1] |
頭端式ホーム1面2線を有する地上駅である。JR東海とは別改札である。天浜線駅舎内から東海道本線1番線へのJRの簡易型自動改札(TOICA対応)も存在する。JRへの乗換客で、JR線の乗車券を所持していない場合は天浜線の券売機でJR線の乗車券(近距離切符)を購入して入場することができる。
なお、JR線と線路が繋がっており、甲種車両(新型車両)の引渡しが行われるほか、検測車が天竜浜名湖線に入線する際も当駅を経由する。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■天竜浜名湖線 | 遠州森・天竜二俣・三ヶ日・新所原方面 |
天竜浜名湖鉄道が国鉄二俣線だった時代は、ホーム番号が駅舎から近い順から4番線、3番線…と付けられていた。
駅弁
- 浜の釜めし
- 浜松三ヶ日牛&遠州しらす弁当
- しらす弁当
- 浜松三ヶ日牛弁当
利用状況
「静岡県統計年鑑」及び「掛川市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | JR東海 | 天竜浜名湖 鉄道 |
---|---|---|
1993年 | 13,979 | |
1994年 | 12,439 | |
1995年 | 12,287 | |
1996年 | 12,247 | |
1997年 | 12,159 | |
1998年 | 12,180 | |
1999年 | 12,103 | |
2000年 | 12,293 | |
2001年 | 12,193 | |
2002年 | 12,102 | |
2003年 | 12,003 | |
2004年 | 11,809 | |
2005年 | 11,709 | |
2006年 | 11,738 | 1,109 |
2007年 | 11,744 | 1,041 |
2008年 | 11,670 | 1,022 |
2009年 | 11,025 | 1,038 |
2010年 | 10,961 | 954 |
2011年 | 11,030 | 844 |
2012年 | 11,033 | 867 |
2013年 | 11,019 | 834 |
2014年 | 10,736 | 821 |
2015年 | 11,018 | 820 |
2016年 | 11,000 | 853 |
2017年 | 11,292 | 995 |
駅周辺
北口
城下町・宿場町から発達した古くからの商店街・繁華街である。平成期以降は掛川市役所の移転、大型スーパーマーケット(ジャスコ(マルサとして1967年(昭和42年)2月6日開店し、1994年(平成6年)8月31日に閉店[12]。)・ユニー(1972年(昭和47年)11月に「ユニー掛川ショッピングセンター」として開業[13]。))の撤退に代表される郊外化により、行政・商業の中心地としての機能は低下しており、2009年に掛川市中心市街地活性化基本計画が中心市街地活性化法に基づき認定された。ユニー跡地は現在は駐車場になっており、掛川駅前東街区第一種市街地再開発事業として再開発ビルが計画されている。
旧東海道沿い中町・連雀・仁藤商店街は片側式アーケードになっており、アーケードを抜けてからも商店街が続いている。旧東海道から逆川までの掛川城大手門を含む一帯の商店街は、白壁瓦屋根風の建屋が並ぶ城下町を模した造りとなっている。
- くれたけイン・掛川
- 連雀南地区再開発ビル「みらいふ掛川」
- 掛川市役所出張所
- 掛川城
- 掛川市立中央図書館
- ドーミーインEXPRESS掛川
- 静岡県立掛川西高等学校
- 静岡県立掛川工業高等学校
南口
北口に比べ比較的近年になって区画整理された住宅街である。南口は新幹線駅開業に伴い整備され、以後はホテルや駐車場が増えた。
- 掛川グランドホテル
- パレスホテル掛川
- 東横インオリジナル掛川駅新幹線南口
- 島田掛川信用金庫駅南支店
- 掛川市美感ホール
- 掛川花鳥園
- 静岡県立掛川東高等学校
バス路線
北口、南口ともに駅を出てすぐは一般自家用車とタクシーの乗り入れるロータリーになっており、北口のバス停はロータリー外縁、南口のバス停はロータリー南側の道路上バスカットとその対面に設置されている。
以下の定期バス路線の他、つま恋やエコパのイベント等、また横須賀地区で開催される遠州横須賀三熊野神社大祭の際に臨時シャトルバスが当駅 - 会場間に運行される。
北口
バス停の名称は掛川駅前または掛川駅北口。
- 1番のりば(ジーネット)
- 市街地循環線北回り
- 2番のりば(掛川バスサービス)
- 市街地循環線南回り
- 3番のりば(しずてつジャストライン)
- 掛川大東浜岡線:大東支所、浜岡営業所行
- 4番のりば(しずてつジャストライン)
- 掛川東高線(平日のみ):掛川東高行
- 掛川大東浜岡線(平日のみ):中東遠総合医療センター行
- 5番のりば(掛川バスサービス)
- 満水線:つま恋北口、22世紀の丘公園行
- 桜木線:ねむの木学園行
- 中東遠総合医療センター行(平日のみ)
- 6番のりば(掛川バスサービス)
- 倉真線:倉真温泉行
- 居尻線:泉行
- 7番のりば(掛川バスサービス)
- 東山線:東山行
- 粟本線:青田行
南口
バス停の名称は掛川駅南口前または掛川駅南口。
- 掛川バスサービス - 市街地循環線南回り
- ジーネット - 掛川大須賀線:とうもんの里前行(平日のみ)
- 静岡空港シャトルタクシー:静岡空港行(空港発のみ予約なしでの乗車可能、当駅からの乗車の場合は予約が必要)
- JR東海バス - ドリーム静岡・浜松号:横浜駅 (YCAT)、東京駅、新木場駅行
- JR東海バス・西日本JRバス - 京阪神ドリーム静岡号:京都駅、大阪駅、湊町BT、三宮BT行
ギャラリー
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東海道本線2番線ホーム(2015年4月4日撮影)
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在来線ホーム(2011年1月)
-
東海道本線ホームから天竜浜名湖線車両を見る(2015年4月4日撮影)
-
新幹線上りホーム(2018年1月6日撮影)
隣の駅
※新幹線の隣の停車駅は各列車記事を、東海道本線の「ホームライナー静岡」「ホームライナー浜松」の隣の停車駅は東海道線 (静岡地区)を、それぞれ参照のこと。
- 天竜浜名湖鉄道
- ■天竜浜名湖線
- 掛川駅 - 掛川市役所前駅
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b 掛川市誌編纂委員会『掛川市誌』 掛川市、1983年12月。
- ^ 日本国有鉄道 総裁室修史課 『日本国有鉄道百年史 第9巻』 日本国有鉄道、1972年3月。
- ^ 今村都南雄 『民営化の效果と現実NTTとJR』 中央法規出版、1997年8月。ISBN 978-4805840863
- ^ a b 『静岡年鑑 平成元年版』 静岡新聞社、1989年9月。ISBN 978-4783801252
- ^ 【25】日韓W杯を支えた新幹線(2002年) - 東海道新幹線50周年記念サイト 新幹線パーフェクトヒストリー
- ^ a b c d e f 静岡県掛川市 掛川駅木造駅舎耐震化工事の状況、掛川市公式ホームページ、2014年08月08日閲覧[リンク切れ]
- ^ 静岡県歴史教育研究会 『静岡県歴史年表 日本史・世界史対応』 静岡新聞社、2003年3月28日。ISBN 978-4783810773
- ^ 木の文化と造形フォーラム 榛村純一:木の文化のまちづくり Archived 2008年11月21日, at the Wayback Machine.
- ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、162頁。
- ^ “ジャスコ掛川店、駐車場確保困難など業績上がらず8月末で閉鎖”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1994年8月12日)
- ^ “ユニー、同社最大の売り場面積「サンテラス掛川店」オープン”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (1995年3月31日)