「神威 (水上機母艦)」の版間の差分
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|画像説明 = 大正末頃、運送艦（給油）時代の神威。後部の四角い枠状の構造物は[[燃料]]用[[石炭]]の[[ホイスト|揚搭設備]]<ref>[[#海軍艦艇史3]]p.224</ref> |
|画像説明 = 大正末頃、運送艦（給油）時代の神威。後部の四角い枠状の構造物は[[燃料]]用[[石炭]]の[[ホイスト|揚搭設備]]<ref>[[#海軍艦艇史3]]p.224</ref> |
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|運用者 = {{navy|Empire of Japan}} |
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|種別 = [[運送艦]](1920年12月24日)<ref name="T9達243" |
|種別 = [[運送艦]](1920年12月24日)<ref name="T9達243"/><br />[[水上機母艦]](1934年6月1日)<ref name="S9内令218">[[#海軍制度沿革巻八]]p.96『昭和九年六月一日(内令二一八) 艦艇艦類別等級別表中左ノ通改正ス 軍艦、航空母艦ノ項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ | 水上機母艦 | | | 能登呂、神威 |』</ref><br />運送艦(1944年4月15日)<ref name="S19内令548,549" /> |
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|クラス = |
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|建造所 = [[ニューヨーク造船所|ニューヨークシップビルヂング会社]]<ref name="海軍軍戦備1pp265-272">[[#戦史叢書31海軍軍戦備1]]pp.265-272</ref> |
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|吃水 = 満載平均 {{Ft in to m|28|precision=2|abbr=on}}<!--8.534m--><ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" /><ref name="特務艦要目表" /> |
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|推進 = 2軸 x (約)120[[rpm (単位)|rpm]]<ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" /><ref name="海軍造船技術概要p1726">[[#海軍造船技術概要]]p.1726</ref><br />直径4.877m、ピッチ4.267m<ref name="海軍造船技術概要p1726" /> |
|推進 = 2軸 x (約)120[[rpm (単位)|rpm]]<ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" /><ref name="海軍造船技術概要p1726">[[#海軍造船技術概要]]p.1726</ref><br />直径4.877m、ピッチ4.267m<ref name="海軍造船技術概要p1726" /> |
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|機関 = タービン電機推進式<ref name="観覧者配布物">[[#大正11年公文備考巻33の2/附回船一件(6)]]画像9『特務艦神威及仝艦(タルビン)電機式推進機關主要目(神威觀覧者ヘ配布ノモノ)』</ref><br />主発電機：[[ゼネラル・エレクトリック|GE]]カーチス式[[蒸気タービン|タービン]]1基、6, |
|機関 = タービン電機推進式<ref name="観覧者配布物">[[#大正11年公文備考巻33の2/附回船一件(6)]]画像9『特務艦神威及仝艦(タルビン)電機式推進機關主要目(神威觀覧者ヘ配布ノモノ)』</ref><br />主発電機：[[ゼネラル・エレクトリック|GE]]カーチス式[[蒸気タービン|タービン]]1基、6,250[[SI接頭辞|k]][[ワット|W]]交流[[発電機]] 1基<ref name="観覧者配布物" /><br />起動、補機、緊急用<ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" />：GEカーチス式ギアード・タービン2基、400kW直流発電機 2基<ref name="観覧者配布物" /><br />補助発電機：625kW交流発電機 1基(DC発電機とカップリングで直結)<ref name="観覧者配布物" /><br />主電動機：4,000馬力GE[[電動機]](スクリュー直結) 2基<ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" /><ref name="観覧者配布物" /> |
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|出力 = 計画 8,000[[馬力|hp]]<ref name="観覧者配布物" /><ref name="帝国海軍機関史別冊22">[[#帝国海軍機関史]]別冊、22表</ref><br />実際 8,977.5hp<ref name="特務艦要目表" /> |
|出力 = 計画 8,000[[馬力|hp]]<ref name="観覧者配布物" /><ref name="帝国海軍機関史別冊22">[[#帝国海軍機関史]]別冊、22表</ref><br />実際 8,977.5hp<ref name="特務艦要目表" /> |
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|ボイラー = バブコック＆ウィルコックス缶(または過熱器附ヤーロー式缶<ref name="特務艦要目表" />) 4基<ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" /><ref name="boiler" group="注釈">[[#帝国海軍機関史]]では「'''バブコツクウヰルコツクス'''罐4臺」と明記しているのに対し、[[#昭和11年12月1日内令提要原稿/機密保護]]画像1、艦船要目公表範囲では「ヤーロー式4」、[[#戦史叢書31海軍軍戦備1]]付表では「ヤロー型混焼四」とする。また[[#特務艦要目]](大正十三年十一月調)では「ロ號艦本式四」としている。[[#終戦時の日本海軍艦艇]]p.96ではボイラー2基とだけしている</ref> |
|ボイラー = バブコック＆ウィルコックス缶(または過熱器附ヤーロー式缶<ref name="特務艦要目表" />) 4基<ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" /><ref name="boiler" group="注釈">[[#帝国海軍機関史]]では「'''バブコツクウヰルコツクス'''罐4臺」と明記しているのに対し、[[#昭和11年12月1日内令提要原稿/機密保護]]画像1、艦船要目公表範囲では「ヤーロー式4」、[[#戦史叢書31海軍軍戦備1]]付表では「ヤロー型混焼四」とする。また[[#特務艦要目]](大正十三年十一月調)では「ロ號艦本式四」としている。[[#終戦時の日本海軍艦艇]]p.96ではボイラー2基とだけしている</ref> |
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|備考 = |
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'''神威'''<ref group="注釈">当時の文献では「神」は異体字の「示」に「申」の『神』を使っている。ここでは現在一般的な『神』を使用する。</ref>（かもい/かもゐ<ref name="T9達235" /> |
'''神威'''<ref group="注釈">当時の文献では「神」は異体字の「示」に「申」の『神』を使っている。ここでは現在一般的な『神』を使用する。</ref>（かもい/かもゐ）<ref name="T9達235" />は、[[大日本帝国海軍|日本海軍]]の運送艦<ref name="T9達243" /><ref>{{Citation |和書|author=|editor=海軍協会|year=1930|month=5|title=軍艦写真帖|chapter=運送艦 神威|publisher=海軍協会|url={{NDLDC|1218085/115}}|ref=}}</ref>(給油艦）<ref name="特務艦要目表" />、のち[[水上機母艦]]<ref name="S9内令218" /><ref>[[#軍艦2600年|日本軍艦集2600年版]]コマ62(原本94頁)『―水上機母艦―神威(かもゐ) 基準排水量17,000噸、長さ151.18米、幅20.42米、平均吃水8.43米、速力15節、備砲14糎砲2門、8糎高射砲2門、起工大正10年9月14日、進水大正11年6月8日、竣工大正11年9月12日、建造所紐育造船會社 ― 新鋭艦に昭和13年7月25日呉海軍工廠で竣工した'''千歳'''(9,000噸、12.7糎高角砲4門)がある。』</ref>。 |
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[[アメリカ合衆国]]で建造<ref name="幕末史実神威">[[#幕末軍艦史実|幕末以降帝国海軍軍艦写真と史実]]コマ118(原本190頁)『<ins>神威（かもゐ）</ins> <ins>艦種</ins> 水上機母艦 <ins>艦名考</ins> 岬名なり、[[後志国|後志國]]神威岬に採る、神威岬は方俗古來<ruby><rb>御</rb><rt>オカ</rt></ruby><ruby><rb>神</rb><rt>ムイ</rt></ruby>と云ふ。 <ins>艦歴</ins> 此艦は所謂米國式の實費計算に據り米國へ註文したるものにして、我海軍に於て目下電氣推進による唯一の船なり。大正11年12月15日横須賀着。元特務艦(運送船)なりしも、昭和9年6月1日軍艦に編入、水上機母艦となる。昭和6・7年事變(日支)從軍：同8年2月熱河方面作戰に協力(艦長大佐竹田六吉) ―要目― 長さ 151.18米/幅 20.42米/吃水 8.43米/排水量 17,000噸/機關 電氣推進2軸/馬力 8,000/速力 15節/兵装 14糎砲2門 8糎高角砲2門/起工 大正10-9-14/進水 同11-6-8/竣工 同11-9-12/建造所 紐育シップビルヂング社』</ref><ref name="T11海軍公報2829号"/>。 |
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[[太平洋戦争]]前における最後の海外建造艦となった<ref group="注釈">太平洋戦争中、日本海軍はドイツで建造された空母[[神鷹 (空母)|神鷹]]《当初は電気推進式艦》や、鹵獲艦艇の[[スチュワート (DD-224)|第102号哨戒艇《元アメリカ駆逐艦スチュアート》]]等の海外建造艦艇を保有していた。</ref>。 |
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[[太平洋戦争]]前における、日本海軍最後の海外発注艦となった<ref name="福井空母物語358">[[#福井、空母|日本空母物語]]358-361頁『<ruby><rb>神</rb><rt>かも</rt></ruby><ruby><rb>威</rb><rt>い</rt></ruby>』</ref><ref group="注釈">魚雷艇をのぞく。また太平洋戦争中の日本海軍は、ドイツで建造された空母[[神鷹 (空母)|神鷹]]《改造当初は電気推進式艦》や、鹵獲艦艇の[[スチュワート (DD-224)|第102号哨戒艇《元アメリカ駆逐艦スチュアート》]]等の海外建造艦艇を保有した。</ref>。 |
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艦名は[[北海道]]（[[後志国]]）[[積丹半島]]の「[[神威岬]]」による<ref>[[#日本海軍艦船名考]]pp.258-259</ref><ref name="幕末史実神威">[[#幕末軍艦史実|幕末以降帝国海軍軍艦写真と史実]]コマ118(原本190頁)『<ins>神威（かもゐ）</ins> <ins>艦種</ins> 水上機母艦 <ins>艦名考</ins> 岬名なり、[[後志国|後志國]]神威岬に採る、神威岬は方俗古來<ruby><rb>御</rb><rt>オカ</rt></ruby><ruby><rb>神</rb><rt>ムイ</rt></ruby>と云ふ。 <ins>艦歴</ins> 此艦は所謂米國式の實費計算に據り米國へ註文したるものにして、我海軍に於て目下電氣推進による唯一の船なり。大正11年12月15日横須賀着。元特務艦(運送船)なりしも、昭和9年6月1日軍艦に編入、水上機母艦となる。昭和6・7年事變(日支)從軍：同8年2月熱河方面作戰に協力(艦長大佐竹田六吉) ―要目― 長さ 151.18米/幅 20.42米/吃水 8.43米/排水量 17,000噸/機關 電氣推進2軸/馬力 8,000/速力 15節/兵装 14糎砲2門 8糎高角砲2門/起工 大正10-9-14/進水 同11-6-8/竣工 同11-9-12/建造所 紐育シップビルヂング社』</ref>。 |
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艦名は[[北海道]]（[[後志国]]）[[積丹半島]]の「[[神威岬]]」による<ref name="幕末史実神威"/><ref>[[#日本海軍艦船名考]]pp.258-259</ref>。 |
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==概要== |
==概要== |
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=== 給油艦 === |
=== 給油艦 === |
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'''神威'''は[[ニューヨーク造船所|ニューヨーク・シップビルジング社]]で<ref name=" |
'''神威'''は[[アメリカ合衆国]]の[[ニュージャージー州]]にある[[ニューヨーク造船所|ニューヨーク・シップビルジング社]]で<ref name="T11海軍公報2829号"/><ref name="福井空母物語358"/>、[[補給艦|給油艦]]として建造された<ref name="福井空母物語358"/><ref>[[#福井著作10|日本補助艦艇物語]]259-260頁『特殊任務をもった艦』</ref>。[[電気推進 (船舶)|電気推進]]艦<ref group="注釈">[[蒸気タービン]]で[[発電機]]を回し、発生した[[電力]]で[[スクリュー]]に繋いだ[[電動機|モーター]]を回す仕組み。</ref>研究のため、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]に発注された<ref name="福井空母物語358"/><ref>[[#福井著作10|日本補助艦艇物語]]268-270頁『給油艦について』</ref>。 |
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当時、アメリカ海軍は[[レキシントン級巡洋戦艦]]（[[レキシントン級航空母艦]]）等の大型艦艇でも電気推進式を採用しており、日本海軍も米海軍の動向に注目していた経緯がある<ref>[[#百科10国防|児童百科大事典、国防篇]]コマ171-172(原本303-304頁)『(中略)アメリカ海軍の電氣推進法に、常に注意を拂ひ研究を進めてゐたわが海軍は、大正十一年九月に海軍給油船「神威」をアメリカで建造したのが電氣推進艦の最初である。(以下略)』</ref><ref>[[#海船写真帖|軍艦帖 海と船の写真帖]]コマ65『神威 本艦は米國から最近に買った艦で、米國の得意とする電氣推進器を備へて居ります。別表の如く我が國には運送艦が二十隻もありますが、之が重油を運搬する爲に用ゐるのであります。我が國に重油の少い事は諸君が考ふ可きで、物資の節約は心懸く可き事です。』</ref>。 |
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[[1922年]]（大正11年）[[12月10日]]、アメリカからの航海を終えて[[徳山市|徳山]]に到着<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070284000|大正121年12月9日(土)海軍公報第3051号}}pp.16-18『○艦船所在○十二月九日午前十時調【航海中】神威(十一月二十三日「ホノルル」發徳山へ)』</ref><ref name="T11.12.10行動">[[#T11.12艦船行動簿]]p.11『十二月十日｜神威｜徳山｜』</ref>。 |
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[[1921年]]（大正10年）9月、神威はニューヨーク造船所で起工<ref name="福井空母物語358"/>。[[1922年]]（大正11年）9月に竣工後、早速重油を満載し、[[12月10日]]にアメリカからの航海を終えて[[徳山市|徳山]]に到着<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070284000|大正121年12月9日(土)海軍公報第3051号}}pp.16-18『○艦船所在○十二月九日午前十時調【航海中】神威(十一月二十三日「ホノルル」發徳山へ)』</ref><ref name="T11.12.10行動">[[#T11.12艦船行動簿]]p.11『十二月十日｜神威｜徳山｜』</ref>。 |
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続いて横須賀に回航され<ref>[[#T11.12艦船行動簿]]p.14『十二月十三日｜神威｜ ｜徳山｜横ス賀｜』</ref>、[[12月15日]]に到着<ref name="T11.12.15行動">[[#T11.12艦船行動簿]]p.14『十二月十五日｜神威｜着:横ス賀｜記事:前一〇-二〇｜』</ref><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070284100|大正121年12月16日(土)海軍公報第3057号}}pp.1-2『○艦船所在○十二月十六日午前十時調【横須賀】(長官)[[長門 (戦艦)|長門]]、(旗艦)[[筑摩 (防護巡洋艦)|筑摩]]、[[満州 (通報艦)|満州]]、(長官)[[金剛 (戦艦)|金剛]]▲、(旗艦)[[北上 (軽巡洋艦)|北上]]、[[山城 (戦艦)|山城]]、[[阿蘇_(装甲巡洋艦)|阿蘇]]、[[加賀 (空母)|加賀]]、[[安芸 (戦艦)|安藝]]、[[薩摩 (戦艦)|薩摩]]、[[榛名 (戦艦)|榛名]]、[[鳳翔 (空母)|鳳翔]]、[[若宮 (水上機母艦)|若宮]]、[[朝日 (戦艦)|朝日]]、[[三笠 (戦艦)|三笠]]、[[八雲 (装甲巡洋艦)|八雲]]▲、[[春日 (装甲巡洋艦)|春日]]、[[千早 (通報艦)|千早]]、(司令)[[野風 (駆逐艦)|野風]]、[[沼風 (駆逐艦)|沼風]]、[[波風 (駆逐艦)|波風]]、(司令)[[峯風 (駆逐艦)|峯風]]、[[澤風 (駆逐艦)|澤風]]、[[沖風 (駆逐艦)|沖風]]、[[矢風 (標的艦)|矢風]]、(司令)[[太刀風 (駆逐艦)|太刀風]]、[[帆風 (駆逐艦)|帆風]]▲、[[夕風 (駆逐艦)|夕風]]▲、[[汐風 (駆逐艦)|汐風]]、(司令)[[灘風 (駆逐艦)|灘風]]、[[秋風 (駆逐艦)|秋風]]▲、[[羽風 (駆逐艦)|羽風]]、[[島風 (峯風型駆逐艦)|島風]]▲、(司令)[[夕立 (初代神風型駆逐艦)|夕立]]、[[白露 (初代神風型駆逐艦)|白露]]、[[三日月 (初代神風型駆逐艦)|三日月]]▲、[[夕暮 (初代神風型駆逐艦)|夕暮]]▲、(司令)[[春風 (初代神風型駆逐艦)|春風]]、[[初春 (初代神風型駆逐艦)|初春]]、[[初雪 (初代神風型駆逐艦)|初雪]]、(司令)[[如月 (初代神風型駆逐艦)|如月]]、[[神風 (初代神風型駆逐艦)|神風]]、[[初霜 (初代神風型駆逐艦)|初霜]]、[[響 (初代神風型駆逐艦)|響]]、[[吹雪 (春雨型駆逐艦)|吹雪]]、[[有明 (春雨型駆逐艦)|有明]]、[[浦風 (浦風型駆逐艦)|浦風]]、[[夕凪 (初代神風型駆逐艦)|夕凪]]、[[時雨 (初代神風型駆逐艦)|時雨]]、(司令)潜九、潜八、(司令)潜一四、潜一五、(司令)潜二九▲、潜二八▲、潜三〇▲、(司令)潜四〇、潜三八、潜三九、(司令)潜四七、潜四六、潜四一、潜五八、(司令)[[雉 (隼型水雷艇)|雉]]、[[鴎 (隼型水雷艇)|鴎]]、[[鴻 (隼型水雷艇)|鴻]]、[[関東 (工作艦)|関東]]、[[武蔵 (スループ)|武藏]]、[[松江 (海防艦)|松江]]、[[富士 (戦艦)|富士]]、[[神威 (水上機母艦)|神威]]』</ref>。 |
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続いて横須賀に回航され<ref>[[#T11.12艦船行動簿]]p.14『十二月十三日｜神威｜ ｜徳山｜横ス賀｜』</ref>、[[12月15日]]に到着<ref name="T11.12.15行動">[[#T11.12艦船行動簿]]p.14『十二月十五日｜神威｜着:横ス賀｜記事:前一〇-二〇｜』</ref><ref name="大正12年海軍公報3057">{{アジア歴史資料センター|C12070284100|大正12年12月16日(土)海軍公報第3057号}}pp.1-2『○艦船所在○十二月十六日午前十時調【横須賀】(長官)[[長門 (戦艦)|長門]]、(旗艦)[[筑摩 (防護巡洋艦)|筑摩]]、[[満州 (通報艦)|満州]]、(長官)[[金剛 (戦艦)|金剛]]▲、(旗艦)[[北上 (軽巡洋艦)|北上]]、[[山城 (戦艦)|山城]]、[[阿蘇_(装甲巡洋艦)|阿蘇]]、[[加賀 (空母)|加賀]]、[[安芸 (戦艦)|安藝]]、[[薩摩 (戦艦)|薩摩]]、[[榛名 (戦艦)|榛名]]、[[鳳翔 (空母)|鳳翔]]、[[若宮 (水上機母艦)|若宮]]、[[朝日 (戦艦)|朝日]]、[[三笠 (戦艦)|三笠]]、[[八雲 (装甲巡洋艦)|八雲]]▲、[[春日 (装甲巡洋艦)|春日]]、[[千早 (通報艦)|千早]]、(司令)[[野風 (駆逐艦)|野風]]、[[沼風 (駆逐艦)|沼風]]、[[波風 (駆逐艦)|波風]]、(司令)[[峯風 (駆逐艦)|峯風]]、[[澤風 (駆逐艦)|澤風]]、[[沖風 (駆逐艦)|沖風]]、[[矢風 (標的艦)|矢風]]、(司令)[[太刀風 (駆逐艦)|太刀風]]、[[帆風 (駆逐艦)|帆風]]▲、[[夕風 (駆逐艦)|夕風]]▲、[[汐風 (駆逐艦)|汐風]]、(司令)[[灘風 (駆逐艦)|灘風]]、[[秋風 (駆逐艦)|秋風]]▲、[[羽風 (駆逐艦)|羽風]]、[[島風 (峯風型駆逐艦)|島風]]▲、(司令)[[夕立 (初代神風型駆逐艦)|夕立]]、[[白露 (初代神風型駆逐艦)|白露]]、[[三日月 (初代神風型駆逐艦)|三日月]]▲、[[夕暮 (初代神風型駆逐艦)|夕暮]]▲、(司令)[[春風 (初代神風型駆逐艦)|春風]]、[[初春 (初代神風型駆逐艦)|初春]]、[[初雪 (初代神風型駆逐艦)|初雪]]、(司令)[[如月 (初代神風型駆逐艦)|如月]]、[[神風 (初代神風型駆逐艦)|神風]]、[[初霜 (初代神風型駆逐艦)|初霜]]、[[響 (初代神風型駆逐艦)|響]]、[[吹雪 (春雨型駆逐艦)|吹雪]]、[[有明 (春雨型駆逐艦)|有明]]、[[浦風 (浦風型駆逐艦)|浦風]]、[[夕凪 (初代神風型駆逐艦)|夕凪]]、[[時雨 (初代神風型駆逐艦)|時雨]]、(司令)潜九、潜八、(司令)潜一四、潜一五、(司令)潜二九▲、潜二八▲、潜三〇▲、(司令)潜四〇、潜三八、潜三九、(司令)潜四七、潜四六、潜四一、潜五八、(司令)[[雉 (隼型水雷艇)|雉]]、[[鴎 (隼型水雷艇)|鴎]]、[[鴻 (隼型水雷艇)|鴻]]、[[関東 (工作艦)|関東]]、[[武蔵 (スループ)|武藏]]、[[松江 (海防艦)|松江]]、[[富士 (戦艦)|富士]]、'''神威'''』</ref>。 |
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その後、給油艦（タンカー）として北米<ref name="T12海軍公報3128">{{アジア歴史資料センター|C12070286600|大正12年3月19日(月)海軍公報 第3128号 p.15}}『○特務艦神威行動豫定 地名/着/發 横須賀 四月十一日／サンピトロ 四月三十日 五月五日／桑港 五月七日 十二日／ホノルル 二十一日 二十六日／徳山 六月十日』</ref>、東南アジア、北樺太方面からの重油還送任務に従事した<ref name="福井空母物語358"/>。 |
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=== 水上機母艦 === |
=== 水上機母艦 === |
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|要目注記 = 水上機母艦時 |
|要目注記 = 水上機母艦時 |
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|基準排水量 = 公表値 17,000英トン<ref name="S11.12.1艦船要目公表範囲">[[#昭和11年12月1日内令提要原稿/機密保護]]画像1、艦船要目公表範囲</ref><ref name="昭和造船史1pp794-795">[[#昭和造船史1]]pp.794-795</ref> |
|基準排水量 = 公表値 17,000英トン<ref name="S11.12.1艦船要目公表範囲">[[#昭和11年12月1日内令提要原稿/機密保護]]画像1、艦船要目公表範囲</ref><ref name="昭和造船史1pp794-795">[[#昭和造船史1]]pp.794-795</ref> |
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|常備排水量 = 1938年 15,381[[トン|英トン]]<ref name="昭和13年要目一覧表1"><!--1938年-->[[#戦史叢書31海軍軍戦備1]]付表第四その一「昭和十三年三月調艦艇要目等一覧表 その一 軍艦、駆逐艦」</ref><ref name="写真日本の軍艦第4巻p162">[[#写真日本の軍艦第4巻]]p.162</ref> |
|常備排水量 = 1938年 15,381[[トン|英トン]]<ref name="昭和13年要目一覧表1"><!--1938年-->[[#戦史叢書31海軍軍戦備1]]付表第四その一「昭和十三年三月調艦艇要目等一覧表 その一 軍艦、駆逐艦」</ref><ref name="写真日本の軍艦第4巻p162">[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]p.162</ref> |
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|吃水 = 公表値 8.43m<ref name="S11.12.1艦船要目公表範囲" /> |
|吃水 = 公表値 8.43m<ref name="S11.12.1艦船要目公表範囲" /> |
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|乗員 = 1934年6月定員 335名<ref>[[#海軍制度沿革巻十の2]]p.730『昭和九年六月一日(内令二二二) 海軍定員令中左ノ通改正セラル 水上機母艦定員表ヲ別表ノ如ク定ム(以下略)』士官19人、特務士官4人、准士官11人、下士官74人、兵227人</ref><br />1938年3月 324名<ref name="昭和13年要目一覧表1" /> |
|乗員 = 1934年6月定員 335名<ref>[[#海軍制度沿革巻十の2]]p.730『昭和九年六月一日(内令二二二) 海軍定員令中左ノ通改正セラル 水上機母艦定員表ヲ別表ノ如ク定ム(以下略)』士官19人、特務士官4人、准士官11人、下士官74人、兵227人</ref><br />1938年3月 324名<ref name="昭和13年要目一覧表1" /> |
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|兵装 = '''1938年'''<ref name="昭和13年要目一覧表1" /><br />50口径三年式14cm砲2門(砲台のみ<ref group="注釈">写真では14cm砲の搭載は確認できず、[[#海軍艦艇史3]]p.229右下の1941年夏の写真に搭載が確認される。</ref>)<br />40[[口径]]8cm単装[[高角砲]]2門<br />毘式12mm[[機関銃|機銃]]6挺 |
|兵装 = '''1938年'''<ref name="昭和13年要目一覧表1" /><br />50口径三年式14cm砲2門<ref name="S1711、24Sf(2)12">[[#S17.11二十四航戦日誌(2)]]p.12『二十一日一四二三 神威艦長｜二十一日一七一五 24Sf司令官｜神威機密第二一四二三六三番電 十一月二十七日PXM環礁内(碇泊中)ニ於テ左ノ要領ニ依リ主砲教練射撃ヲ実施度 使用砲十四糎砲二門 一門ニ付弱装藥五、標的汽船ノ曳航スル特製標的｜同』</ref>(砲台のみ<ref group="注釈">写真では14cm砲の搭載は確認できず、[[#海軍艦艇史3]]p.229右下の1941年夏の写真に搭載が確認される。</ref>)<br />40[[口径]]8cm単装[[高角砲]]2門<br />毘式12mm[[機関銃|機銃]]6挺 |
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|搭載量 = 航空機用燃料：タンク60トン、ドラム缶3,000個<ref name="海軍造船技術概要p744" /><br />30kg爆弾約300個<ref name="特務艦神威の改造に関する件p2" /> |
|搭載量 = 航空機用燃料：タンク60トン、ドラム缶3,000個<ref name="海軍造船技術概要p744" /><br />30kg爆弾約300個<ref name="特務艦神威の改造に関する件p2" /> |
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|搭載艇 = 4隻<ref name="昭和13年要目一覧表1" /> |
|搭載艇 = 4隻<ref name="昭和13年要目一覧表1" /> |
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|備考 = 変更のあった主な要目のみ。その他は特務艦時の要目を参照 |
|備考 = 変更のあった主な要目のみ。その他は特務艦時の要目を参照 |
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「[[能登呂 (水上機母艦)|能登呂]]」が[[第一次上海事変]]で活躍したため、急遽本艦も1932年(昭和7年)末から翌年2月にかけて[[水上機母艦]]に改装された<ref name="写真日本の軍艦第4巻p160">[[#写真日本の軍艦第4巻]]p.160</ref>。改装内容は能登呂とほぼ準じた形であるが、艦形が更に大きいため搭載機数は常用6機、補用6機となっている<ref name="写真日本の軍艦第4巻p160" />。また給油艦としての機能もそのまま残されていた<ref name="写真日本の軍艦第4巻p160" />。この時は特務艦籍のままだったが、[[1934年]]（昭和9年）6月1日に[[軍艦|軍艦籍]]に編入、「軍艦 神威」と改名され、[[水上機母艦]]に類別された<ref name="幕末史実神威"/><ref name="S9内令218" />。 |
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日本海軍は、水上機母艦[[若宮 (水上機母艦)|若宮]]（日本海軍の法令上、1920年より[[航空母艦]]）を[[第一次世界大戦]]に投入した<ref name="大正9年達38号">[[#達大正9年4月]]p.1『達第三十八號 艦艇類別標準中左ノ通改正ス 大正九年四月一日 海軍大臣 加藤友三郎 巡洋艦一等ノ欄内「阿蘇、」同二等ノ欄内「津輕、」ヲ削ル 海防艦二等ノ欄内「韓崎、駒橋、若宮」ヲ削ル 巡洋艦ノ欄ノ次ニ左ノ如ク加フ ｜航空母艦｜ ｜若宮｜/水雷母艦｜ ｜韓崎、駒橋｜/敷設艦｜ ｜阿蘇、津輕、勝力｜』</ref><ref>[[#福井、空母|日本空母物語]]339-340頁『水上機母艦の発足』</ref>。 |
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[[1933年]]（昭和8年）末に当時[[ドイツ]]で実用化されたハイン式マットを装備し、航行しながら[[水上機]]を収容できるようにした（従来は艦を停止させて収容）<ref name="写真日本の軍艦第4巻p161">[[#写真日本の軍艦第4巻]]p.161</ref>。しかしあまり実用的でなかったらしく、1939年に撤去された<ref name="海軍造船技術概要p745">[[#海軍造船技術概要]]p.745</ref>。 |
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続いて給油艦[[能登呂 (水上機母艦)|能登呂]]を水上機母艦に改造、同艦は[[1932年]]（昭和7年）初旬の[[第一次上海事変]]に投入されて活躍した<ref name="福井空母物語341">[[#福井、空母|日本空母物語]]341-342頁『空母時代の水上機母艦 」</ref>。急遽、本艦も同年末から翌[[1933年]]（昭和8年）2月にかけて、[[浦賀船渠]]で[[水上機母艦]]に改装された<ref name="福井空母物語358"/><ref name="写真日本の軍艦第4巻p160">[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]p.160</ref>。改装内容は能登呂とほぼ準じた形であるが、艦形が更に大きいため搭載機数は常用6機、補用6機となっている<ref name="写真日本の軍艦第4巻p160" />。また給油艦としての機能もそのまま残されていた（特務艦籍）<ref name="写真日本の軍艦第4巻p160" />。 |
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[[1933年]]（昭和8年）末に当時[[ドイツ]]で実用化されたハイン式マットを装備し、航行しながら[[水上機]]を収容できるようにした（従来は艦を停止させて収容）<ref name="写真日本の軍艦第4巻p161">[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]p.161</ref>。しかしあまり実用的でなかったらしく<ref name="福井空母物語341"/>、1939年に撤去された<ref name="海軍造船技術概要p745">[[#海軍造船技術概要]]p.745</ref>。 |
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[[1939年]]（昭和14年）、[[飛行艇]]母艦へ改装、[[艦載機|搭載機]]を降ろす<ref name="写真日本の軍艦第4巻p161" />。[[戦中|大戦中]]は航空隊移動[[輸送]]などに従事。[[1945年]]（昭和20年）1月初旬、[[ヒ87船団]]の旗艦として、空母[[龍鳳 (空母)|龍鳳]]（特攻兵器[[桜花 (航空機)|桜花]]輸送任務）や護衛の駆逐艦（[[浜風 (陽炎型駆逐艦)|浜風]]、[[磯風 (陽炎型駆逐艦)|磯風]]、[[時雨 (白露型駆逐艦)|時雨]]、[[旗風 (駆逐艦)|旗風]]）等と共に[[シンガポール]]へ向かう。だが[[香港]]停泊中の[[1月16日]]、[[グラティテュード作戦]]にともなう米軍機動部隊艦載機の空襲を受けて大破。そのまま放置されて[[終戦の日|終戦]]を迎えた。 |
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[[1934年]]（昭和9年）6月1日に[[軍艦|軍艦籍]]に編入、「軍艦 神威」と改名され、[[水上機母艦]]に類別された<ref name="幕末史実神威"/><ref name="S9内令218" />。同年7月25日より基地建設のため中部太平洋諸島の調査を実施<ref name="叢書三八56">[[#叢書38中部太平洋(1)]]56頁『南洋群島基地調査経過一覧表』</ref>。[[1936年]]（昭和11年）6月28日から10月17日まで、[[マリアナ諸島]]や[[カロリン諸島]]の基地調査を実施<ref name="叢書三八56"/>。[[1937年]]（昭和12年）1月28日から7月10日にかけて、南洋諸島の全域を調査した<ref name="叢書三八56"/>。 |
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[[1939年]]（昭和14年）、[[飛行艇]]母艦へ改装、[[艦載機|搭載機]]を降ろす<ref name="写真日本の軍艦第4巻p161" />。 |
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[[1941年]]（昭和16年）12月8日の[[太平洋戦争]]開戦時、神威（第二十四航空戦隊）は南洋部隊（指揮官[[井上成美]]第四艦隊司令長官、旗艦[[鹿島 (練習巡洋艦)|鹿島]]）の指揮下にあり<ref name="S1612四艦隊(1)6">[[#S1612-04F(1)|第4艦隊日誌(1)]]pp.6-8『(ﾛ)麾下艦船部隊ノ行動(其ノ二)』(昭和16年12月)</ref>、中部太平洋諸島（[[マーシャル諸島]]、[[カロリン諸島]]、[[ギルバート諸島]]等）を行動した<ref name="寺崎165神威">[[#寺崎、補助艦艇|補助艦艇奮戦記]]165頁『神威(かもい)』</ref>。 |
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[[1942年]]（昭和17年）4月10日、第二十四航空戦隊は[[第十一航空艦隊 (日本海軍)|第十一航空艦隊]]所属となる<ref name="S1703十一航艦(1)28">[[#S17.03十一航艦日誌(1)]]p.28『四.参考(ｲ)麾下艦船部隊ノ行動(其ノ一)』(神威、昭和17年4月)</ref>。中部太平洋諸島（[[マーシャル諸島]]、[[カロリン諸島]]など）における航空隊移動や補給任務に従事した<ref name="寺崎165神威"/>。 |
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同年[[12月24日]]、神威は第二十四航空戦隊より除かれ[[南西方面艦隊]]に編入<ref name="S1712、24Sf38">[[#S17.12二十四航戦日誌]]p.38『二十四〇七一六 11AF参謀長｜二十四日〇九二九 FBG｜11AF機密第二四〇七一六五三番電 十二月二十四日附帝國海軍戰時編制中左ノ通改定セラル 一.8F及11AFヲ以テ南東方面艦隊ヲ編成シGFニ編入ス(南東方面艦隊長官ハ11AF長官ヲ兼務ス)／二.第十、第十二、第十四及第十八設營隊ヲ11AFニ編入ス／三.神威ヲ南西方面艦隊ニ富士川丸 五洲丸及最上川丸ヲ11AFニ附属ス』</ref>。[[1943年]]（昭和18年）からは東南アジア方面で行動した。 |
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[[1944年]]（昭和19年）4月15日、軍艦籍より除籍され<ref name="S19内令548,549"/>、水上機母艦から特務艦（運送艦）に類別変更<ref name="福井空母物語341" />。 |
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[[1945年]]（昭和20年）1月初旬、[[ヒ87船団]]の旗艦として、空母[[龍鳳 (空母)|龍鳳]]（特攻兵器[[桜花 (航空機)|桜花]]輸送任務）や護衛の駆逐艦（[[浜風 (陽炎型駆逐艦)|浜風]]、[[磯風 (陽炎型駆逐艦)|磯風]]、[[時雨 (白露型駆逐艦)|時雨]]、[[旗風 (駆逐艦)|旗風]]）等と共に[[シンガポール]]へ向かう<ref name="木俣海防150">[[#木俣海防|日本海防艦戦史]]150-151頁『香港でも被爆(一月十六日)}</ref>。だが[[香港]]停泊中の[[1月16日]]、[[グラティテュード作戦]]にともなう米軍機動部隊艦載機の空襲を受けて大破<ref name="木俣海防150" />。さらに4月5日、爆撃により損害を受けて着底<ref name="福井空母物語341"/>。放置されて[[終戦の日|終戦]]を迎えた。 |
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戦後、[[イギリス軍]]により解体された。 |
戦後、[[イギリス軍]]により解体された。 |
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== 艦型 == |
== 艦型 == |
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=== 給油艦として === |
=== 給油艦として === |
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艦型は3島型で<ref name="海軍造船技術概要p743">[[#海軍造船技術概要]]p.743</ref>満載排水量19,550英トン<ref name="特務艦要目表" />、載貨重量約13,000トンで<ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" />日本海軍の特務艦としては最大の艦だった<ref name="海軍造船技術概要p742">[[#海軍造船技術概要]]p.742</ref>。補給用重油は約10,000トン<ref name="特務艦要目表" />、うち重油約2,500トンに代わり石炭約 |
艦型は3島型で<ref name="海軍造船技術概要p743">[[#海軍造船技術概要]]p.743</ref>満載排水量19,550英トン<ref name="特務艦要目表" />、載貨重量約13,000トンで<ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" />日本海軍の特務艦としては最大の艦だった<ref name="海軍造船技術概要p742">[[#海軍造船技術概要]]p.742</ref>。補給用重油は約10,000トン<ref name="特務艦要目表" />、うち重油約2,500トンに代わり石炭約2,000トン（[[福井静夫]]によれば石炭2,500トン）も搭載できた<ref name="特務艦要目表" /><ref name="帝国海軍機関史下巻pp654-658" /><ref name="福井空母物語358"/>。そのため、艦橋と煙突間には4本の支柱の上部を柱でつないだ直方体の形状の載炭装置を設置していた<ref name="日本航空母艦史p112" />。 |
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=== 機関 === |
=== 機関 === |
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主発電機としてはメイン・タービンに直結の6, |
主発電機としてはメイン・タービンに直結の6,250[[SI接頭辞|k]][[ワット|W]]交流発電機を1基搭載、4,000馬力の発動機([[モーター]])2基をスクリュー軸に直結、速度調節はタービン・ガバナーで行った<ref name="観覧者配布物" />。また補機や緊急などのために2基の補助タービンにそれぞれギアで連結した400kW直流発電機を2基搭載した<ref name="観覧者配布物" />。その他に補助発電機として直流発電機にカップリングで直結した625kW交流発電機1基を搭載、これだけで経済速力7ノットが発揮可能だった<ref name="観覧者配布物" />。 |
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実際に使用すると、重量、容積、燃料消費量に利点が無く、建造費も増大するため日本海軍の電気推進艦は本艦1隻（空母[[神鷹 (空母)|神鷹]]は当初電気推進式機関）のみとなった<ref name="幕末史実神威"/><ref>[[#写真日本の軍艦第4巻]]p.185下の写真解説</ref>。 |
実際に使用すると、重量、容積、燃料消費量に利点が無く、建造費も増大するため日本海軍の電気推進艦は本艦1隻（空母[[神鷹 (空母)|神鷹]]は、当初電気推進式機関）のみとなった<ref name="幕末史実神威"/><ref>[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]p.185下の写真解説</ref>。 |
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1944年（昭和19年）4月、本艦は飛行艇母艦から給油艦に改装されるが、その際も最大速力15ノット発揮可能だった<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.12『三〇日二〇三五 神威特務艦長｜GKF長官(1KF長官 一〇一工作部長)｜神威機密第三〇二〇三五番電 一、二十九日諸公試終了／二、彈藥庫、重油タンク同隣接諸倉庫竝ニ外鈑隔壁等ニ漏洩尠カラズ工事完了迄尚数日ヲ要ス／最大速力一五節、常用速力一三節／四、工事完了後行動開始前彈燃料搭載ノ爲少クモ三日間ヲ要ス｜無電』</ref>。 |
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=== 水上機母艦として === |
=== 水上機母艦として === |
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上記の通り1932年（昭和7年）7月に水上機母艦へ改造が決定、予算約4,000万円以内とし<ref>[[#特務艦神威の改造に関する件]]画像1『軍務機密第二一四號 昭和七年七月五日 軍務局長 横鎮参謀長宛 特務艦神威ノ改造ニ関スル件内報 (本文略)』</ref>[[浦賀船渠]]で同年末から翌年2月末まで工事が行われた<ref name="海軍造船技術概要p743" />。 |
上記の通り1932年（昭和7年）7月に水上機母艦へ改造が決定、予算約4,000万円以内とし<ref>[[#特務艦神威の改造に関する件]]画像1『軍務機密第二一四號 昭和七年七月五日 軍務局長 横鎮参謀長宛 特務艦神威ノ改造ニ関スル件内報 (本文略)』</ref>[[浦賀船渠]]で同年末から翌年2月末まで工事が行われた<ref name="福井空母物語358"/><ref name="海軍造船技術概要p743" />。 |
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水上機母艦としては[[九〇式三号水上偵察機]]常用6機、補用6機の計12機を搭載する<ref>[[#特務艦神威の改造に関する件]]画像7、項目「二、イ」</ref>。艦橋前後の上甲板上に3島を結ぶ鋼板製のフラットを設けて<ref name="海軍造船技術概要p743" />格納所甲板とし<ref name="海軍造船技術概要p744">[[#海軍造船技術概要]]p.744</ref>、前部には翼を広げた状態で2機、畳んだ状態で3機を搭載、後部にも広げて2機、畳んで2機を搭載し、その他船首楼甲板に揚収した後に解体して船艙に3機の計12機が搭載する計画だった<ref>[[#特務艦神威の改造に関する件]]画像7-8、項目「三、飛行機搭載位置」</ref>。「海軍造船技術概要」によると前部に6機、後部に5機、補用機格納庫に解体して1機の計12機、その他解体して3機という<ref name="海軍造船技術概要p743" />。格納所甲板には木甲板とし<ref name="改造に関する件5-ロ">[[#特務艦神威の改造に関する件]]画像9、項目「五、ロ」</ref>、その上に軌道を設けて<ref name="海軍造船技術概要p744" />水上機は運搬車で移動した<ref name="改造に関する件5-ロ" />。その甲板上には航空機運用に支障の無い範囲で天蓋を<ref name="改造に関する件5-ロ" />、その前端には風除けのスクリーンを設けた<ref name="海軍造船技術概要p744" />。計画は木製の予定だったが<ref name="改造に関する件5-ロ" />実際は鉄骨鋼材張りとなった<ref name="海軍造船技術概要p744" />。 |
水上機母艦としては[[九〇式三号水上偵察機]]常用6機、補用6機の計12機を搭載する<ref>[[#特務艦神威の改造に関する件]]画像7、項目「二、イ」</ref>。艦橋前後の上甲板上に3島を結ぶ鋼板製のフラットを設けて<ref name="海軍造船技術概要p743" />格納所甲板とし<ref name="海軍造船技術概要p744">[[#海軍造船技術概要]]p.744</ref>、前部には翼を広げた状態で2機、畳んだ状態で3機を搭載、後部にも広げて2機、畳んで2機を搭載し、その他船首楼甲板に揚収した後に解体して船艙に3機の計12機が搭載する計画だった<ref>[[#特務艦神威の改造に関する件]]画像7-8、項目「三、飛行機搭載位置」</ref>。「海軍造船技術概要」によると前部に6機、後部に5機、補用機格納庫に解体して1機の計12機、その他解体して3機という<ref name="海軍造船技術概要p743" />。格納所甲板には木甲板とし<ref name="改造に関する件5-ロ">[[#特務艦神威の改造に関する件]]画像9、項目「五、ロ」</ref>、その上に軌道を設けて<ref name="海軍造船技術概要p744" />水上機は運搬車で移動した<ref name="改造に関する件5-ロ" />。その甲板上には航空機運用に支障の無い範囲で天蓋を<ref name="改造に関する件5-ロ" />、その前端には風除けのスクリーンを設けた<ref name="海軍造船技術概要p744" />。計画は木製の予定だったが<ref name="改造に関する件5-ロ" />実際は鉄骨鋼材張りとなった<ref name="海軍造船技術概要p744" />。 |
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=== ハイン式マット === |
=== ハイン式マット === |
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航行中でも水上機を揚収できる装置としてハイン式マットが1933年(昭和8年)にドイツから輸入、本艦に装備された<ref name="水上機母艦の航空兵装2">瀬名堯彦「水上機母艦の航空兵装(II)」[[#写真日本の軍艦第4巻]]pp.190-191</ref>。これは艦尾に装備した大型リールに長さ約30mの帆布幕(着水幕)が巻いてあり、揚収時には艦尾に流して展張させ、水上機が幕に乗ったらウィンチなどで幕ごと引き寄せ、艦尾のデリックで揚収するものだった<ref name="水上機母艦の航空兵装2" />。続いて波浪同調式揚収クレーンも到着し、同年12月には8ノットで実験が行われている<ref name="水上機母艦の航空兵装2" />。ただ、あまり効果が無かったようで1938年(昭和13年)3月までにはデリックポストを残し撤去<ref name="写真日本の軍艦第4巻p161" />。1940年（昭和15年）頃に、新型の水上機母艦[[瑞穂 (水上機母艦)|瑞穂]]に移された<ref name="水上機母艦の航空兵装2" />。 |
航行中でも水上機を揚収できる装置としてハイン式マットが1933年(昭和8年)にドイツから輸入、本艦に装備された<ref name="水上機母艦の航空兵装2">瀬名堯彦「水上機母艦の航空兵装(II)」[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]pp.190-191</ref>。これは艦尾に装備した大型リールに長さ約30mの帆布幕(着水幕)が巻いてあり、揚収時には艦尾に流して展張させ、水上機が幕に乗ったらウィンチなどで幕ごと引き寄せ、艦尾のデリックで揚収するものだった<ref name="水上機母艦の航空兵装2" />。続いて波浪同調式揚収クレーンも到着し、同年12月には8ノットで実験が行われている<ref name="水上機母艦の航空兵装2" />。ただ、あまり効果が無かったようで1938年(昭和13年)3月までにはデリックポストを残し撤去<ref name="写真日本の軍艦第4巻p161" />。1940年（昭和15年）頃に、新型の水上機母艦[[瑞穂 (水上機母艦)|瑞穂]]に移された<ref name="水上機母艦の航空兵装2" />。 |
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=== 飛行艇母艦として === |
=== 飛行艇母艦として === |
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[[1939年]](昭和14年)に[[横須賀海軍工廠]]で特定修理が行われた際、搭載機を[[十試水上観測機]]常用8機+補用3機、[[十二試三座水上偵察機]]常用2機+補用1機の計常用10機、補用4機の14機として改装が行われていたが、完成直前に飛行艇母艦に役務が変更となった<ref name="海軍造船技術概要p744" />。このため運搬軌道と天蓋を撤去、格納所前部に約200名を収容する木製の仮設居住区を設けた<ref name="海軍造船技術概要p744" />。飛行艇への補給設備なども装備し<ref name="海軍造船技術概要p744" />、後部マストが前方に移動しているのが確認される<ref>[[#海軍艦艇史3]]p.229右下、昭和16年夏の写真。</ref>。兵装はこの時14cm砲2門と8cm高角砲1門に変更した<ref name="日本航空母艦史p112" />。この状態で太平洋戦争を迎えた<ref name="海軍造船技術概要p744" />。 |
[[1939年]](昭和14年)に[[横須賀海軍工廠]]で特定修理が行われた際、搭載機を[[十試水上観測機]]常用8機+補用3機、[[十二試三座水上偵察機]]常用2機+補用1機の計常用10機、補用4機の14機として改装が行われていたが、完成直前に飛行艇母艦に役務が変更となった<ref name="海軍造船技術概要p744" />。このため運搬軌道と天蓋を撤去、格納所前部に約200名を収容する木製の仮設居住区を設けた<ref name="福井空母物語358"/><ref name="海軍造船技術概要p744" />。飛行艇への補給設備なども装備し<ref name="海軍造船技術概要p744" />、後部マストが前方に移動しているのが確認される<ref>[[#海軍艦艇史3]]p.229右下、昭和16年夏の写真。</ref>。兵装はこの時14cm砲2門と8cm高角砲1門に変更した<ref name="日本航空母艦史p112" />。この状態で太平洋戦争を迎えた<ref name="海軍造船技術概要p744" />。1942年（昭和17年）11月下旬、14㎝砲主砲2門を用いた射撃演習を実施した<ref name="S1711、24Sf(2)12"/><ref>[[#S17.11二十四航戦日誌(2)]]p.19『二十七日〇七〇〇 神威艦長｜二十七日〇八〇〇 24Sf司令官｜神威機密第二七〇七〇〇三二番電 主砲教練射撃終了 異状ナシ』</ref>。 |
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=== 大戦中 === |
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大戦中は[[1944年]](昭和19年)2月に第101工作部で損傷修理の際に母艦設備を撤去した<ref name="日本航空母艦史p112" />。同年11月に横須賀で撮影された艦前部の写真では、前部天蓋と仮設居住区は完全に撤去されており、またデリックポスト1本を残して前部マストも無く、艦橋後部に横桁1本の単マストが装備されている<ref name="海軍艦艇史3p230">[[#海軍艦艇史3]]p.230の写真4枚および右下写真への書き込み</ref>。この時の兵装は艦橋左右の機銃台に25mm3連装機銃1基ずつ、艦橋前に機銃台を設置し同機銃1基、前部砲台には14cm砲が装備が確認される<ref name="海軍艦艇史3p230" />。 |
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1943年(昭和18年)3月の戦闘で[[毘式12mm単装機銃|毘式12mm機銃]]の搭載が確認される<ref>[[#S18.3.8-S18.5.30神威詳報]]画像5、軍艦神威戦闘詳報第1号、昭和18年3月8日「バボ」に於ける対空戦闘。(二)消耗弾数。40口径年式8cm高角砲常装りゅう霰弾薬包8、毘式一二粍機銃二号普通弾薬包158、同二号曳跟弾薬包53。同画像16、軍艦神威戦闘詳報第3号、昭和18年5月30日「ケンダリー」に於ける対空戦闘。(二)消耗兵器。40口径年式8cm高角砲常装りゅう霰弾薬包4、毘式一二粍機銃二号普通弾薬包130、同二号曳跟弾薬包9。</ref>。 |
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[[太平洋戦争]]時は[[1944年]](昭和19年)2月の損傷を第101工作部で修理の際に母艦設備を撤去<ref name="日本航空母艦史p112"/>、給油艦に改装された<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)]]画像40、昭和19年7月神威戦時日誌、1.作戦経過概要の記事欄「損傷復旧並ニ給油艦ニ改装作業中」</ref>。神威には横曳給油装置設置の訓令が出される<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)]]画像14、昭和19年4月28日発、艦本機密第282019番電、101工作部長宛「神威ニ関シ給油装置ハ横曳ノミトシ出来得ル限リ工事ノ促進ヲ計ラレ度」</ref>。 |
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8月31日に一応修理が完成し<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]画像12、(一)船体の損傷の処置欄「第百一工作部ニテ修理八月三十一日完成(但シ若干漏洩部有リ)」</ref>、 |
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最大速力15ノット、常用速力13ノットが報告されている<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]画像11-12、昭和19年8月30日発、神威機密第302035番電「一.二十九日諸公試終了 二.弾薬庫、重油タンク同隣接諸倉庫並ニ外板隔壁等ニ漏洩甚少カラズ工事完了迄尚数日ヲ要ス 三.最大速力一五節、常用速力一三節 四.工事完了後行動開始前弾薬燃料搭載ノ為少クモ三日間ヲ要ス」</ref>。 |
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この時点での兵装は以下の通り<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]画像61、特務艦神威戦闘詳報第6号、5.我が兵力の現状。</ref>。 |
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*50口径三年式14cm砲2門 |
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*40口径三年式8cm高角砲2門 |
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*[[25mm機銃]]15挺(3連装5基をこの修理で装備<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)]]画像11-12、昭和19年4月6日発、101工機密第061855番電、艦本総務部長宛「貴機密第二七二〇四三番電関連 神威工事完成期六月末日ニ繰上ノ豫定ニ付二十五粍三連装機銃五基及簡単式探照燈管制器二個急送ノコトニ取計ハレ度 発送期返」。同画像13、昭和19年4月16日発、神威機密第101759番電、艦本総務部長宛「二十五粍三連装機銃五基装備ニ伴ヒ六糎高角双眼望遠鏡五個装備方御取計ヲ得度」。</ref>) |
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*毘式7.7mm機銃2挺 |
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*須式手動75cm探照灯1基 |
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*(九五式<ref name="S190927水中聴音機被害">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]画像21、戦闘詳報第8号、4.戦果及被害、(2)被害、(ハ)兵器、(3)機雷兵器「九三式水中聴音機並ニ電路破損使用不能 九五式爆雷三個投棄処分」</ref>)爆雷6個搭載(定数は不明) |
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*九三式水中聴音機<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)]]画像10-11、昭和19年4月2日発、舞廠機密第021642番電、101工作部長宛「貴機密第一六一九〇一番電関連 左ノ装備工事施工方委託装備兵器(大鳳便予定)図面(航空便)発送済 一.官房機密第九二五號二号無線電話機(兵器ハ呉需ヨリ直送) 二.官房機密第五一四一號応急燈(兵器ハ舞需ヨリ発送済) 尚官房機密第五二八六號九三式水中聴音機ハ訓令ニ依リ貴部ニテ施行サレ度(装備兵器発送済)」</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]画像3、昭和19年8月の神威戦時日誌、一.作戦経過の概要、29日の経過概要欄「重心公試 砲熕公試 水中聴音機公試 配置教育」</ref><ref name="S190927水中聴音機被害"/>。 |
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艦長は25mm単装機銃12挺の装備も要求している<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)]]画像48、昭和19年7月19日発、神威機密第191745番電「戦訓ニ鑑ミ今次船体改修期ニ更ニ二十五粍単装機銃(十二基)増備方御取計ヲ得度」</ref>が、今年度は準備出来ないと断られている<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)]]画像48、昭和19年7月29日発、艦本機密第291627番電「神威機密第一九一七四五番電返 兵器準備上今期ハ三連装五基ノミトセラル」</ref>。 |
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同年9月27日に雷撃の被害を受ける<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]画像13-23、特務艦神威戦闘詳報第8号</ref>など損傷し、11月9日に[[横須賀港]]に入港<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]画像38</ref>。 |
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この時に撮影された艦前部の写真では、前部天蓋と仮設居住区は完全に撤去されており、またデリックポスト1本を残して前部マストも無く、艦橋後部に横桁1本の単マストが装備されている<ref name="海軍艦艇史3p230">[[#海軍艦艇史3]]p.230の写真4枚および右下写真への書き込み</ref>。この時の兵装は艦橋左右の機銃台に25mm3連装機銃1基ずつ、艦橋前に機銃台を設置し同機銃1基、前部砲台には14cm砲が装備が確認される<ref name="海軍艦艇史3p230"/>。 |
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横須賀での修理の際に25mm単装機銃6挺装備<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]画像12、昭和19年12月神威戦時日誌、(ハ)主要兵器改造修理新設 1.砲術科</ref>、破損した九三式水中聴音機は零式水中聴音機に換装<ref name="S19.11改造修理新設p13">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]画像13、(ハ)主要兵器改造修理新設 1.砲術科、2.機雷科</ref>、 |
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九二式従動90cm探照灯二型改一管制器付を装備、中防雷具一型を修理した<ref name="S19.11改造修理新設p13"/>。 |
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また二式爆雷18個を搭載した<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]画像14、昭和19年12月神威戦時日誌、(二)主要兵器の消耗及補給、2.内務科</ref>。 |
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翌1945年(昭和20年)1月の時点でE-27[[逆探]]の搭載も確認出来る<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(5)]]画像36、昭和20年2月神威戦時日誌、(二)兵器、(ハ)主要兵器の改造修理新設 通信科「E-27電波探知機用高周波ケーブル1個」</ref>。 |
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その他に搭載艇は内火艇2隻<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]画像15、昭和19年12月神威戦時日誌、(三)機関(ロ)主要機関の整備及使用(四)補機部の項目「第二内火艇機械」</ref>(1隻は12m)、12m内火ランチ1隻、9mカッター1隻が確認される<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]画像11、昭和19年12月神威戦時日誌、(イ)船体の損傷</ref>。 |
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== 搭載機 == |
== 搭載機 == |
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* 1935年(昭和10年)5月7日(内令兵16)：九〇式二号偵察機二型(一部「一四式三号水上偵察機」) 常用8機、補用3機<ref>[[#海軍制度沿革巻九]]pp.839-843</ref> |
* 1935年(昭和10年)5月7日(内令兵16)：九〇式二号偵察機二型(一部「一四式三号水上偵察機」) 常用8機、補用3機<ref>[[#海軍制度沿革巻九]]pp.839-843</ref> |
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1938年(昭和13年)の南支方面出撃時には[[九四式水上偵察機]]と[[九五式水上偵察機]]が合わせて8機から9機搭載された<ref name="写真日本の軍艦第4巻p161" /><ref>[[#写真日本の軍艦第4巻]]p.189上の写真解説</ref>。 |
1938年(昭和13年)の南支方面出撃時には[[九四式水上偵察機]]と[[九五式水上偵察機]]が合わせて8機から9機搭載された<ref name="写真日本の軍艦第4巻p161" /><ref>[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]p.189上の写真解説</ref>。 |
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マーキングは飛行機の呼称番号として「モ」が1936年に制定された<ref>[[#海軍制度沿革巻九]]pp.805-808『航空機番號附與法及其ノ表示方 昭和十一年十月一日(内令兵四五)』</ref>。 |
マーキングは飛行機の呼称番号として「モ」が1936年に制定された<ref>[[#海軍制度沿革巻九]]pp.805-808『航空機番號附與法及其ノ表示方 昭和十一年十月一日(内令兵四五)』</ref>。 |
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==艦歴== |
== 艦歴 == |
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=== 建造経緯 === |
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* 1920年12月7日 特務艦「神威（カモヰ）」と命名<ref name="T9達235">{{アジア歴史資料センター|C12070077900|大正9年12月7日付 達第235号}} 『軍備補充費ヲ以テ大正九年度ニ於テ建造ニ著手スヘキ特務艦一隻ニ左ノ通命名ス 神威 カモヰ』</ref>、同月24日 運送艦に類別<ref name="T9達243">{{アジア歴史資料センター|C12070077900|大正9年12月24日付 達第243号}} 『特務艦類別等級別表中「鶴見」ノ次ニ「、神威」ヲ加フ』</ref> |
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1920年（大正8年）[[12月7日]]、日本海軍は大正9年度建造予定の特務艦を「神威（カモヰ）」と命名する<ref name="T9達235">{{アジア歴史資料センター|C12070077900|大正9年12月7日付 達第235号}} 『軍備補充費ヲ以テ大正九年度ニ於テ建造ニ著手スヘキ特務艦一隻ニ左ノ通命名ス 神威 カモヰ』</ref>。同月24日、運送艦に類別される<ref name="T9達243">{{アジア歴史資料センター|C12070077900|大正9年12月24日付 達第243号}} 『特務艦類別等級別表中「鶴見」ノ次ニ「、神威」ヲ加フ』</ref>。 |
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* 1922年9月12日 ニューヨーク・シップビルジング社にて竣工 |
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[[1921年]]（大正9年）[[9月14日]]、神威は[[ニューヨーク造船所|ニューヨークシップビルヂング会社]]（[[アメリカ合衆国]]、[[ニュージャージー州]]の[[カムデン (ニュージャージー州)|カムデン市]]）で起工<ref name="起工"/>。当時のニューヨーク造船所では、[[レキシントン級巡洋戦艦]]2番艦[[サラトガ (CV-3)|サラトガ]]を建造していた（1920年9月25日、起工。建造中に空母へ改造）<ref>[[#ポケット海軍年鑑(1935)]]コマ119(原本220-221頁)『航空母艦"サラトガ Saratoga" 全要目{排水量33,000噸 速力33.25節 備砲20糎砲8門 12.7糎高角砲12門 搭載飛行機各種計79 起工1920年9月 竣工1927年11月 建造所ニューヨーク造船會社} 全長270.65米、幅32.30米、平均喫水7.35米。速力33節の軸馬力180,000馬力。以上の如く殆どが"レキシントン"と同要目である。尚この同型艦は共に備砲として上記の外に小砲12門を有してゐる。又共に水上機用のカタパルト(これは碇泊中發艦させるためのものである)1基を備へてゐる。 現代海戰に於て先づその緒を切るものは兩軍艦隊の最前線に於ける空中戰闘であり、これによつて制空權を握るものが戰勝の鍵を握るとさへ云はれてゐるから航空母艦の重要性は将來益々増大するであらう。』</ref>。 |
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** 9月27日 - [[ニューヨーク]]到着<ref>[[#T11.09艦船行動簿(2)]]p.9『九月二十七日｜神威｜發:二十六日カムデン｜行:紐育｜』</ref><ref>[[#T11.09艦船行動簿(2)]]p.11『九月二十七日｜神威｜着:紐育｜』</ref>。 |
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[[12月21日]]、信号符字「GQUF」を与えられる<ref>[{{NDLDC|2954632/3}} 大正9年12月21日官報第2517号。国立国会図書館デジタルコレクション コマ3]『◎遞信省告示第千九百六號 特務艦神威ニ點付ノ信號符字左ノ如シ 大正九年十二月二十一日 遞信大臣 野田卯太郎／信號符字 GQUF 艦名 神威』</ref>。 |
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** 10月2日 - ニューヨーク発<ref>[[#T11.10艦船行動簿(1)]]p.3『十月二日｜神威｜發:紐育｜行:ノーフォーク｜』</ref>。翌日[[ノーフォーク (バージニア州)|ノーフォーク]]着<ref>[[#T11.10艦船行動簿(1)]]p.7『十月四日｜神威｜着:三日ノーフォーク｜』</ref>。5日出発<ref>[[#T11.10艦船行動簿(1)]]p.11『十月六日｜神威｜發:五日ノーフォーク｜行:ロボス｜』</ref>。 |
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** 12月10日 - 徳山到着<ref name="T11.12.10行動"/><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070284000|大正121年12月11日(月)海軍公報第3052号}}pp.22-23『○艦船所在○十二月十一日午前十時調【徳山】神威』</ref>。13日に徳山を出発<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070284000|大正121年12月14日(木)海軍公報第3055号}}pp.39-41『○艦船所在○十二月十四日午前十時調【航海中】神威(十三日徳山發横須賀へ)』</ref>。 |
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[[1922年]]（大正10年）[[6月1日]]、ニューヨーク造船所に神威監督官事務所を設置する<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070276100|大正10年6月7日(火)海軍公報 第2602号 p.21}}『○事務所 驅逐艦菱艤装員事務所ヲ浦賀船渠株式會社浦賀工場内ニ設置六月四日ヨリ事務ヲ開始セリ｜特務艦神威ノ監督官事務所ヲ六月一日左記ノ處ニ分設セリ New York Ship Building Corporatin. Camden,New Jersey,』</ref>。[[6月8日]]、進水<ref name="進水"/>。 |
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[[1923年]]（大正11年）2月9日、ニューヨーク造船所の神威艤装員事務所は事務を開設<ref name="T11海軍公報2829号">{{アジア歴史資料センター|C12070281000|大正11年3月16日(木)海軍公報 第2829号 p.48}}『○事務所 米國ニ於テ建造中ノ特務艦神威艤装員事務所ヲ左記ニ於テ二月九日ヨリ開始ス H.I.J.M.S “Kamoi” New York Shipbuilding Corporatin Camden,New Jersey. U.S.A.』</ref>。 |
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[[9月12日]]、竣工して日本側に引き渡される<ref name="引渡"/><ref name="丸写真4神威行動">[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]pp.150-151『水上機母艦(能登呂・神威・千歳・千代田・瑞穂・日進・秋津洲)行動年表 ◆神威◆』</ref>。 |
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9月27日、神威は[[ニューヨーク]]に到着<ref>[[#T11.09艦船行動簿(2)]]p.9『九月二十七日｜神威｜發:二十六日カムデン｜行:紐育｜』</ref><ref>[[#T11.09艦船行動簿(2)]]p.11『九月二十七日｜神威｜着:紐育｜』</ref>。10月2日、ニューヨークを出発<ref>[[#T11.10艦船行動簿(1)]]p.3『十月二日｜神威｜發:紐育｜行:ノーフォーク｜』</ref>。翌日、[[ノーフォーク (バージニア州)|ノーフォーク]]着<ref>[[#T11.10艦船行動簿(1)]]p.7『十月四日｜神威｜着:三日ノーフォーク｜』</ref>。10月5日、出発<ref>[[#T11.10艦船行動簿(1)]]p.11『十月六日｜神威｜發:五日ノーフォーク｜行:ロボス｜』</ref>。太平洋を横断し、[[12月10日]]に徳山（瀬戸内海）到着<ref name="T11.12.10行動"/><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070284000|大正121年12月11日(月)海軍公報第3052号}}pp.22-23『○艦船所在○十二月十一日午前十時調【徳山】神威』</ref>。13日に徳山を出発<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070284000|大正121年12月14日(木)海軍公報第3055号}}pp.39-41『○艦船所在○十二月十四日午前十時調【航海中】神威(十三日徳山發横須賀へ)』</ref>。12月15日、神威は[[長門 (戦艦)|長門]]・[[金剛 (戦艦)|金剛]]・[[三笠 (戦艦)|三笠]]等、日本海軍の主力艦艇が多数停泊する横須賀に到着した<ref name="T11.12.15行動"/><ref name="大正12年海軍公報3057"/>。 |
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その後も、神威は日本とアメリカ間を行き来した<ref name="T12海軍公報3128" />。 |
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=== 水上機母艦として === |
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[[1932年]]（昭和7年）秋より、浦賀船渠で水上機母艦への改造工事を実施した<ref name="福井空母物語358"/>。[[1933年]]（昭和8年）2月に改造完成後、ただちに中国大陸方面に出動した<ref name="福井空母物語358"/>。 |
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[[1934年]]（昭和9年）6月1日、[[軍艦|軍艦籍]]に編入<ref name="幕末史実神威"/>。水上機母艦に類別される<ref name="S9内令218"/>。横須賀鎮守府籍<ref name="丸写真4神威行動"/>。連合艦隊附属に編入<ref name="丸写真4神威行動"/>。艦首には菊花御紋章も装着された<ref name="福井空母物語358"/>。同時期、日本軍は南洋群島を軍事的観点から調査することになった<ref>[[#叢書38中部太平洋(1)]]55頁『調査実施の概要』</ref>。同年7月25日から8月29日にかけて神威は南洋群島を航行、同方面の調査を実施する<ref name="叢書三八56"/>。 |
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[[1935年]]（昭和10年）11月15日、予備艦となった<ref name="丸写真4神威行動"/>。 |
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[[1936年]]（昭和11年）6月1日<ref name="丸写真4神威行動"/>、日本海軍は、神威および第28駆逐隊（[[夕凪 (2代神風型駆逐艦)|夕凪]]、[[朝凪 (駆逐艦)|朝凪]]）により'''第三航空戦隊'''を編成する<ref>[[#S1106朝凪日誌(1)]]p.1『摘要 六月一日付ヲ以テ司令駆逐艦ヲ朝凪ヨリ夕凪ニ変更(司令夕凪ニ乗艦ス)本日付ヲ以テ第三航空戦隊ニ編入セラル(以下略)』</ref><ref>[[#官房第3733号郵便]]p.3『昭和十一年八月五日 省副官 神奈川郵便局宛 艦船宛郵便物ニ関スル件依頼 第三航空戦隊司令部、軍隊神威及第二十八駆逐隊(夕凪、朝凪)南洋方面行動中該艦宛郵便物ハ貴局気付トシテ発送可致候ニ付テハ左記ニ依リ処理方可然御取計相成度 追テ同隊行郵便物ノ最終締切月日御通知ヲ得度 記 九月二日迄ニ到達見込ノモノハ ポナペ/九月二十八日 〃トラツク/十月十日 〃サイパン』</ref>。 |
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6月28日から10月17日にかけて、第三航空戦隊（神威、朝凪、夕凪）は中部太平洋諸島（[[マリアナ諸島]]、[[カロリン諸島]]）の基地調査をおこなった<ref name="叢書三八56"/><ref name="叢書三八57経過">[[#叢書38中部太平洋(1)]]57-58頁『第十二戦隊の基地調査/経過』</ref>。 |
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同年12月1日、第三航空戦隊は'''第十二戦隊'''（連合艦隊麾下）<ref name="丸写真4神威行動"/>に改編される形で解隊<ref name="S12公報12S事務">{{アジア歴史資料センター|C12070361800|昭和11年12月1日 海軍公報(部内限)第2496号 p.17}}『事務引継 第三航空戰隊司令部ノ残務ハ本月一日之ヲ第十二戰隊司令部ニ引継キタリ』-『○事務開始 第十二戰隊司令部ハ軍艦沖島ニ設置セラレ本月一日其ノ事務ヲ開始セリ』</ref><ref name="S1111朝凪(1)31">[[#S11.11朝凪日誌(1)]]p.31『摘要 昭和十一年十二月一日付ヲ以テ昭和十一年度聯合艦隊編制ニ依リ第十二戰隊ニ編入セラル』</ref>。第十二戦隊の所属艦は軍艦2隻（敷設艦《[[沖島 (敷設艦)|沖島]]》<ref name="S11海軍公報2928">{{アジア歴史資料センター|C12070358800|昭和11年12月8日 海軍公報第2928号 p.1}}『○旗艦指定 第十二戰隊司令官ハ本月一日旗艦ヲ沖島ニ指定セリ』</ref>、水上機母艦《神威》<ref name="丸写真4神威行動"/>）と第28駆逐隊（夕凪、朝凪）である<ref name="S1111朝凪(1)31" />。旗艦は沖島に指定された<ref name="S11海軍公報2928"/>。 |
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[[1937年]]（昭和12年）1月28日、第十二戦隊司令官[[宮田義一]]少将（海兵36期）指揮下の4隻（沖島《艦長[[安住義一]]大佐、海兵39期》、神威《艦長[[上坂香苗]]大佐、海兵43期》、第28駆逐隊《朝凪、夕凪》）は横須賀を出撃<ref name="叢書三八57背景">[[#叢書38中部太平洋(1)]]57頁『第十二戦隊の基地調査/背景』</ref>。七ヶ月に及ぶ南洋基地調査を実施した（直接踏査21ヶ所、空中偵察11ヶ所）<ref name="叢書三八57背景" /><ref name="叢書三八57経過"/>。 |
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7月10日、第十二戦隊（沖島、神威、朝凪、夕凪）は連合艦隊主力が集結中の[[伊勢湾]]に帰投<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070366600|昭和12年7月9日(金)海軍公報(部内限)第2658号 pp.9-10}}『○艦船所在○七月九日午前十時調【作業地】(司令官)沖島、神威、駒橋、勝力、(司令官)天龍、龍田、(司令)夕凪、(司令)野風、神風、波風、沼風、春風、膠州、早鞆／【航海中】朝凪(八日二見發)』</ref><ref name="S12海軍公報2659">{{アジア歴史資料センター|C12070366600|昭和12年7月10日(土)海軍公報(部内限)第2659号 pp.25-26}}『○艦船所在○七月十日午前十時調【伊勢灣】(長官)陸奥、長門、日向、(司令官)霧島、榛名、(司令官)由良、名取、鬼怒、(司令官)川内、(司令官)五十鈴、(司令官)龍驤、鳳翔、(司令官)沖島、神威／(司令)夕立、村雨、五月雨、(司令)時雨、白露、有明、夕暮、(司令)初霜、子日、若葉、初春、(司令)睦月、卯月、如月、彌生、(司令)夕凪、朝凪／(司令)伊二、伊一、伊三、(司令)伊六、伊四、伊五、鳴戸』</ref>、 |
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同地所在の[[連合艦隊]]司令長官（旗艦[[陸奥 (戦艦)|陸奥]]）<ref name="S12海軍公報2659"/>に調査結果を報告した<ref name="叢書三八57経過"/><ref>[[#叢書38中部太平洋(1)]]58頁『成果報告』</ref>。その後、各艦は所属軍港に戻る<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070366500|昭和12年7月2日(金)海軍公報(部内限)第2652号 p.4}}『○郵便物發送先 第十二戰隊司令部、軍艦沖島、神威、第二十八驅逐隊(夕凪、朝凪)宛 七月十三日迄ニ到達見込ノモノハ三重縣山田局留置 其ノ後ハ 各所属軍港(以下略)』</ref>。 |
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7月14日、潜水母艦[[龍鳳 (空母)|大鯨]]や建造中の[[剣埼型潜水母艦]]2隻（[[祥鳳 (空母)|剣埼]]、[[瑞鳳 (空母)|高崎]]）所在の横須賀に帰投した<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070366600|昭和12年7月13日(火)海軍公報(部内限)第2661号 pp.33-34}}『○艦船所在○七月十三日午前十時調【航海中】神威(十二日伊勢灣發―横須賀へ)』</ref><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070366600|昭和12年7月14日(水)海軍公報(部内限)第2662号 pp.44-45}}『○艦船所在○七月十四日午前十時調【横須賀】對馬▲、大鯨、鳥海、愛宕、那珂▲、阿武隈、山城、(司令官)木曾、春日、(司令官)沖島、神威／沖風▲、峯風▲、(司令)島風▲、汐風▲、灘風▲、(司令)太刀風、羽風、秋風、(司令)響、雷、電、澤風、呂五八／富士▲、尻矢／(鈴谷)▲、(剣埼)▲、(高崎)▲』</ref>。 |
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7月28日、第十二戦隊は第三艦隊所属となる<ref name="丸写真4神威行動"/>。同時期、[[支那事変]]勃発により情勢は緊迫<ref name="福井空母物語358"/>。 |
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同年[[8月27日]]、日本海軍は神威と第28駆逐隊（朝凪、夕凪）により、再び『第三航空戦隊』を編制する<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070367300|昭和12年8月30日(月)海軍公報(部内限)第2702号 p.3}}『○代将旗指定 第三航空戰隊司令官ハ本月二十七日代将旗ヲ神威ニ指定セリ』</ref>。神威は中国大陸に進出した<ref name="福井空母物語358"/>。 |
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9月18日、水上機母艦[[香久丸 (特設水上機母艦)|香久丸]]が第三航空戦隊に加わる<ref name="写真4巻香久丸行動">[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]p.192『特設水上機母艦行動年表◆香久丸◆』</ref>。 |
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10月20日、第28駆逐隊は佐世保警備戦隊に編入され、第三航空戦隊から外れた<ref>[[#S1210朝凪日誌]]p.24『摘要 本日ヨリ佐世保第三予備艦 佐世保警備戰隊ニ編入』</ref>。また水上機母艦（元[[知床型給油艦]]）[[能登呂 (水上機母艦)|能登呂]]が第三航空戦隊に編入<ref name="写真4巻能登呂行動">[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]p.150『水上機母艦行動年表◆能登呂◆』</ref>。三航戦は水上機母艦3隻（神威、能登呂、香久丸）となり、第四艦隊に所属した。 |
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同年12月1日、能登呂は新編の[[第四航空戦隊]]（司令官[[鮫島具重]]少将）<ref>{{アジア歴史資料センター|C13072072700|昭和12年12月1日(発令12月1日付)海軍辞令公報(号外)第99号 p.18}}</ref>に編入され<ref name="写真4巻能登呂行動" /><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070369000|昭和12年12月7日(火)海軍公報(部内限)第2783号 p.10}}『○将旗掲揚 第四航空戰隊司令官ハ十二月五日将旗ヲ能登呂ニ掲揚セリ｜第一根拠地隊指揮官ハ十二月五日将旗ヲ朝日ニ掲揚セリ』</ref>、三航戦から除かれた。同時に、貨客船を改造した水上機母艦[[神川丸 (特設水上機母艦)|神川丸]]が第三航空戦隊に編入<ref name="写真4巻神川丸行動">[[#丸写真第4巻|写真日本の軍艦第4巻]]p.192『特設水上機母艦行動年表◆神川丸◆』</ref>。水上機母艦3隻（神威、香久丸、神川丸）を揃えた<ref name="写真4巻神川丸行動" />。旗艦は神威や香久丸に置かれた<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070372000|昭和13年3月7日(月)海軍公報(部内限)第2854号 p.32}}『○旗艦變更 第三航空戰隊司令官ハ三月五日旗艦ヲ神威ヨリ香久丸ニ變更セリ』</ref><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070373200|昭和13年5月3日(火)海軍公報(部内限)第2899号 p.10}}『○旗艦變更 第三航空戰隊司令官ハ四月三十日旗艦ヲ香久丸ヨリ神威ニ變更セリ』</ref><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070376100|昭和13年12月14日(水)海軍公報(部内限)第3086号 p.21}}『○旗艦變更 第八戰隊司令官ハ十二月十二日旗艦ヲ那珂ヨリ由良ニ變更セリ｜第三航空戰隊司令官ハ十二月十二日旗艦ヲ香久丸ヨリ神威ニ變更セリ』</ref>。 |
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[[1938年]]（昭和13年）7月1日、神川丸は第三艦隊附属となる<ref name="写真4巻神川丸行動" />。8月1日、第四航空戦隊が解隊され<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070374400|昭和13年8月3日(水)海軍公報(部内限)第2977号 pp.11-12}}『○将旗掲揚 第十三戰隊司令官ハ八月一日将旗ヲ球磨ニ掲揚セリ｜○将旗撤去 第四航空戰隊司令官ハ八月一日将旗ヲ球磨ヨリ撤去セリ(略)第十三戰隊司令部、軍艦球磨、第十一掃海隊、第二砲艦隊宛 自今 佐世保郵便局氣付』</ref>、同航空戦隊所属だった能登呂は第三航空戦隊に復帰<ref name="写真4巻能登呂行動" /><ref>[[#S1308揚子江空襲部隊其二]]p.2『一、八月一日附能登呂ヲ第三航空戰隊ニ編入セラル』</ref>。3隻編制（神威、能登呂、香久丸）となる<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070376000|昭和13年12月5日(月)海軍公報(部内限)第3078号 p.16}}『○郵便物發送先 第三航空戰隊司令部、特設水上機母艦香久丸、軍艦神威、能登呂宛 自今 各所属軍港(以下略)』</ref>。 |
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12月上旬、神威は横須賀に帰投する<ref name="福井空母物語358"/>。 |
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12月15日、第三航空戦隊は解隊<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070376100|昭和13年12月19日(月)海軍公報(部内限)第3090号 p.46}}『○将旗撤去 第三航空戰隊司令官ハ十二月十五日将旗ヲ撤去セリ』</ref>。神威と能登呂は予備艦となった<ref name="丸写真4神威行動"/><ref name="写真4巻能登呂行動" />。香久丸は解傭された<ref name="写真4巻香久丸行動" />。 |
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=== 第四艦隊 === |
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[[1939年]]（昭和14年）上旬、神威は飛行艇母艦に改造された（詳細前述）<ref name="福井空母物語358"/>。11月15日、日本海軍は内南洋方面の防備を調査を主任務とする'''[[第四艦隊 (日本海軍)#第四艦隊（三代目）|第四艦隊]]'''（司令長官[[片桐英吉]]中将）を再編する<ref name="叢書三八72">[[#叢書38中部太平洋(1)]]72-73頁『第四艦隊誕生の経緯と艦隊編制の改定』</ref><ref>{{アジア歴史資料センター|C14121184500|昭和14年度帝国陸海軍作戦計画一部修正に関する参謀総長及軍令部総長御説明(4) p.3}}『(一)外戰部隊ハ聨合艦隊、支那方面艦隊ノ外ニ主トシテ内南洋方面ニ於ケル戰力ノ練成及兵要調査ニ当ラシムル為 新ニ一箇戰隊及一箇駆逐隊ヨリ成ル第四艦隊ヲ編成致シテ御座イマス』</ref>。従来の第四艦隊は第三遣支艦隊と改称した<ref name="叢書三八72"/><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070382200|昭和14年12月1日(金)海軍公報(部内限)第3373号 p.6}}『○第四艦隊司令部宛郵便物ノ件 當艦隊司令部郵便物ニシテ第三遣支艦隊(舊第四艦隊)司令部宛ノモノト誤送スル向アリテ事務處理上支障尠カラザルニ付御留意相成度 尚當艦隊司令部宛郵便物ハ當分ノ間左記ノ通 佐世保 軍艦千歳 第四艦隊司令部(第四艦隊)』</ref>。 |
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一方、水上機母艦2隻（千歳、神威）により'''第十七戦隊'''を編制<ref name="丸写真4神威行動"/><ref name="叢書三八73">[[#叢書38中部太平洋(1)]]73-77頁『昭和十五年度艦隊編制(抜粋)(昭和一四.一一.一五付)』</ref>。編制直後の第四艦隊（旗艦[[千歳 (水上機母艦)|千歳]]）には<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070382000|昭和14年11月24日(金)海軍公報(部内限)第3367号 p.33}}『○旗艦變更 第二遣支艦隊司令長官ハ十一月二十二日旗艦ヲ妙高ヨリ鳥海ニ變更セリ｜○将旗掲揚 第四艦隊司令長官ハ十一月二十二日将旗ヲ千歳ニ掲揚セリ』</ref>、軍艦2隻（千歳、神威）の他に第30駆逐隊（[[睦月 (駆逐艦)|睦月]]、[[望月 (駆逐艦)|望月]]）が所属しているのみの<ref name="叢書三八73"/><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070381900|昭和14年11月16日(木)海軍公報(部内限)第3361号 p.41}}『○郵便物發送先 第四艦隊司令部、千歳、第三十驅逐隊(望月、睦月)宛 十二月三十一日迄ニ到達見込ノモノハ 佐世保／軍艦神威宛 十二月三十一日迄ニ到達見込ノモノハ 横須賀』</ref>、弱小部隊であった<ref name="叢書三八78a">[[#叢書38中部太平洋(1)]]78頁『第四艦隊の兵力およびその行動』</ref>。同年12月1日、神威は舞鶴鎮守府籍となる<ref name="丸写真4神威行動"/>。 |
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[[1940年]]（昭和15年）1月下旬、第四艦隊（第十七戦隊《千歳、神威》、第30駆逐隊《望月、睦月》）と[[横浜海軍航空隊]]は昭和十五年度前期訓練を実施する<ref name="叢書三八78b">[[#叢書38中部太平洋(1)]]78頁『前期訓練』</ref><ref name="叢書三八103a"/>。神威ふくめ各艦は1月下旬から2月上旬にかけて横須賀を出撃<ref name="叢書三八78b"/>。4月下旬にかけて南洋を航海し、飛行訓練や島嶼部の調査を実施した<ref name="叢書三八78b"/>。横須賀帰投後の神威は、しばらく同港で待機した<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070387800|昭和15年5月10日(金)海軍公報(部内限)第3498号 p.41}}『○郵便物發送先(略)軍艦神威宛 五月十九日迄ニ到達見込ノモノハ 横須賀 六月一日迄ニ 同 舞鶴 同十四日迄ニ 同 横須賀 同二十四日迄ニ 同 高雄(以下略)』</ref>。 |
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同年5月以降、日本海軍は第四艦隊を増強する<ref name="叢書三八78a"/>。 |
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第十八戦隊（[[多摩 (軽巡洋艦)|多摩]]、[[常磐 (装甲巡洋艦)|常磐]]）<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070387800|昭和15年5月8日(水)海軍公報(部内限)第3496号 p.25}}『○郵便物發送先 第十八戰隊司令部、軍艦多摩宛 五月十七日迄ニ到達見込ノモノハ 横須賀 六月十八日迄ニ 同 佐世保 其ノ後ハ 第四艦隊司令部ニ同ジ／軍艦常磐宛 六月十八日迄ニ到達見込ノモノハ 佐世保 其ノ後ハ 第十八戰隊司令部ニ同ジ』</ref><ref>{{アジア歴史資料センター|C12070387800|昭和15年5月9日(木)海軍公報(部内限)第3497号 p.33}}『○将旗掲揚 第十八戰隊司令官ハ五月一日将旗ヲ多摩ニ掲揚セリ』</ref>、 |
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第五潜水戦隊（軽巡[[由良 (軽巡洋艦)|由良]]ほか）<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070387800|昭和15年5月4日(土)海軍公報(部内限)第3493号 p.13}}『○将旗掲揚 第五潜水戰隊司令官ハ五月二日将旗ヲ由良ニ掲揚セリ』</ref><ref name="叢書三八73"/>、 |
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[[睦月型駆逐艦]]2隻（[[如月 (睦月型駆逐艦)|如月]]<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070387900|昭和15年5月20日(月)海軍公報(部内限)3506号 p.43}}『○司令驅逐艦變更 第三十驅逐隊司令ハ五月十四日司令驅逐艦ヲ望月ヨリ如月ニ變更セリ』</ref>、[[弥生 (睦月型駆逐艦)|弥生]]）<ref name="叢書三八73"/>、 |
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敷設艦[[蒼鷹 (急設網艦)|蒼鷹]]（6月30日竣工）<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070389000|昭和15年7月3日(水)海軍公報(部内限)3543号 p.17}}『○事務所撤去 蒼鷹艤装員事務所ヲ六月三十日撤去セリ』</ref><ref name="叢書三八73"/>、 |
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水上機母艦[[能登呂 (水上機母艦)|能登呂]]<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070387900|昭和15年5月21日(火)海軍公報(部内限)3507号 p.47}}『○郵便物發送先 第四艦隊司令部、軍艦千歳、第三十驅逐隊、軍艦能登呂、第十八戰隊司令部、軍艦多摩、常磐、第五潜水戰隊司令部、軍艦由良、第十三潜水隊、第二十一潜水隊宛 自今 神奈川県郵便局氣付(軍事郵便)／軍艦神威、第九潜水隊宛 當分ノ間 横須賀／横濱海軍航空隊本隊宛 當分ノ間 横濱』</ref>などが加わった<ref name="叢書三八73"/><ref name="叢書三八78a"/><ref name="叢書三八78c">[[#叢書38中部太平洋(1)]]78-79頁『後期訓練』</ref>。新戦力を加えた第四艦隊（神威を含む）は、8月から9月にかけて南洋諸島で演習を実施した<ref name="叢書三八78c"/>。 |
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同年[[11月15日]]、日本海軍は中部太平洋方面の戦力を再編<ref name="叢書三八79">[[#叢書38中部太平洋(1)]]79-80頁『昭和十六年度の艦隊の再編』</ref>。第四艦隊は連合艦隊に編入され、根拠地隊や第六水雷戦隊（軽巡[[夕張 (軽巡洋艦)|夕張]]）、練習巡洋艦[[鹿島 (練習巡洋艦)|鹿島]]ほかを増強した<ref name="叢書三八79"/><ref name="叢書三八80">[[#叢書38中部太平洋(1)]]80-82頁『昭和十六年度艦隊編制(外戦部隊)(昭和一五.一一.一五付)』</ref>。 |
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同日附で、水上機母艦2隻（千歳、神威）は第四艦隊から除かれる<ref name="叢書三八80"/>。同時に、[[千歳海軍航空隊]]（昭和14年10月1日開隊。陸上攻撃機36《常用27》、戦闘機24《常用18》）<ref name="叢書三八103a">[[#叢書38中部太平洋(1)]]102-103頁『第二十四航空戦隊の行動ならびに訓練』</ref>、[[横浜海軍航空隊]]（昭和11年10月10日開隊。飛行艇16《常用12》）<ref name="叢書三八103a"/>、神威<ref name="丸写真4神威行動"/>による'''第四連合航空隊'''（司令官[[草鹿龍之介]]少将、海兵41期）が発足した<ref name="叢書三八100">[[#叢書38中部太平洋(1)]]100-101頁『航空部隊の行動訓練/編制の推移』</ref><ref name="叢書三八101a">[[#叢書38中部太平洋(1)]]101頁『第四連合航空隊誕生』</ref>。 |
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[[1941年]]（昭和16年）1月15日、第四連合航空隊<ref>{{アジア歴史資料センター|C12070392900|昭和16年1月17日(金)海軍公報(部内限)3699号 p.12}}『官房機密第四一〇號 昭和十四年官房機密第七四七〇號中第一聨合航空隊及第四聨合航空隊ノ項ヲ削ル 昭和十六年一月十五日 海軍大臣』</ref>は'''第二十四航空戦隊'''に改称（司令官[[草鹿龍之介]]少将）<ref name="叢書三八100"/><ref name="叢書三八101b">[[#叢書38中部太平洋(1)]]101-102頁『第十一航空艦隊誕生』</ref>。同日附で、日本海軍は第二十一航空戦隊、第二十二航空戦隊、第二十四航空戦隊により[[第十一航空艦隊 (日本海軍)|第十一航空艦隊]]（司令長官[[片桐英吉]]中将）を新編<ref name="叢書三八82">[[#叢書38中部太平洋(1)]]82-83頁『改定年月日/改定の理由または内容の概要』</ref><ref name="叢書三八101b"/>。引続き、神威は第二十四航空戦隊に所属した<ref name="丸写真4神威行動"/>。第二十四航空戦隊は、内地では主に横浜海軍航空隊に司令部を置き、パラオやマーシャル諸島での演習時には神威を旗艦としている<ref name="叢書三八103b">[[#叢書38中部太平洋(1)]]103頁『第二十四航空戦隊司令部』</ref>。南洋諸島での演習時には、第四艦隊と行動を共にした<ref>[[#叢書38中部太平洋(1)]]98頁『昭和十六年度前記訓練』</ref>。 |
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4月15日、第二十四航空戦隊司令官は[[草鹿龍之介]]少将から[[後藤英次]]少将（海兵37期）に交代した（草鹿は[[第一航空艦隊]]参謀長へ転任）<ref name="叢書三八103b"/><ref>[[#草鹿回想]]24-25頁『示された小冊子』</ref>。 |
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10月1日、第二十四航空戦隊（千歳海軍航空隊、横浜海軍航空隊、神威、五洲丸）は第四艦隊（司令長官[[井上成美]]中将）に編入される<ref name="叢書三八82"/><ref name="叢書三八100"/><ref name="叢書三八102">[[#叢書38中部太平洋(1)]]102頁『第二十四航空戦隊、第四艦隊への編入』</ref>。 |
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=== 太平洋戦争前半 === |
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[[1941年]]（昭和16年）12月8日の[[太平洋戦争]]開戦時、神威は引続き第二十四航空戦隊に所属しており<ref name="叢書三八87">[[#叢書38中部太平洋(1)]]87-94頁『戦時艦隊編制の改定(抜粋)(昭和一六.一二.一〇付)』</ref>、南洋部隊（指揮官[[井上成美]]第四艦隊司令長官、旗艦[[鹿島 (練習巡洋艦)|鹿島]]）の指揮下で行動した（神威は[[マジュロ|メジュロ環礁]]在泊）<ref name="S1612四艦隊(1)6" /><ref>[[#叢書38中部太平洋(1)]]96-98頁『機密南洋部隊命令作第一号による第一兵力部署(抜粋)(昭和一六.一一.二一付)』</ref>。12月中旬より[[ウォッジェ環礁]]に停泊する<ref name="S1612四艦隊(1)6" />。 |
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[[1942年]]（昭和17年）1月初旬、神威は[[チューク諸島|トラック泊地]]（[[カロリン諸島]]）に移動する<ref>[[#S1612-04F(1)|第4艦隊日誌(1)]]pp.15-17『(ﾛ)麾下艦船部隊ノ行動(其ノ二)』(昭和17年1月)</ref>。同月中旬より[[ラバウル]]（[[ニューブリテン島]]）攻略作戦を支援<ref name="丸写真4神威行動"/><ref name="寺崎165神威"/>。2月2日、トラック泊地を出撃<ref name="S1612四艦隊(1)25">[[#S1612-04F(1)|第4艦隊日誌(1)]]pp.25-27『(ﾛ)麾下艦船部隊ノ行動(其ノ二)』(昭和17年2月)</ref>。2月5日、神威は[[ラバウル]]に到着した<ref name="S1612四艦隊(1)25" />。当時のラバウルおよび周辺海域には、第十八戦隊（[[天龍 (軽巡洋艦)|天龍]]、[[龍田 (軽巡洋艦)|龍田]]）、敷設艦[[津軽 (敷設艦)|津軽]]、第六水雷戦隊（軽巡[[夕張 (軽巡洋艦)|夕張]]、第29駆逐隊《[[追風 (2代神風型駆逐艦)|追風]]、[[朝凪 (駆逐艦)|朝凪]]、[[夕凪 (2代神風型駆逐艦)|夕凪]]》、第30駆逐隊《[[睦月 (駆逐艦)|睦月]]、[[弥生 (睦月型駆逐艦)|弥生]]、[[望月 (駆逐艦)|望月]]》）が展開していた<ref>[[#S1612-04F(1)|第4艦隊日誌(1)]]pp.22-24『(ｲ)麾下艦船部隊ノ行動(其ノ一)』(昭和17年2月)</ref><ref>[[#S1612-04F(1)|第4艦隊日誌(1)]]pp.36-38『四.参考(ｲ)麾下艦船部隊ノ行動(其ノ一)』(昭和17年3月)</ref>。 |
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神威のラバウル到着と同時に第六戦隊司令官[[五藤存知]]少将は、神威から第十八戦隊への燃料補給を下令<ref>[[#S17.02十八戦隊日誌(4)]]p.34『〃五日〇九〇七(司令官)青葉｜18S ツホ 二十四航戦 夕張 神威｜信令第八二號 第十八戦隊ハ(SR)攻略部隊ノ補給終了次第神威ニ横付ノ上重油補給ヲ行フベシ 細目ニ關シテハ直接神威艦長ト協議スベシ』</ref><ref name="S1702十八戦隊(5)8">[[#S17.02十八戦隊日誌(5)]]p.8『(ハ)五日RR入港 重油補給作戰打合ヲ行ヒ即日一七〇〇SR攻略部隊支援ノ爲RRヲ出撃ス』</ref>。第十八戦隊の軽巡2隻（天龍、龍田）は神威に横付して燃料補給をおこなった<ref name="S1702十八戦隊(5)8" /><ref>[[#S17.02十八戦隊日誌(5)]]p.62『五｜RR｜(天候略)(所属略)RRニ於テ神威ヨリ缶用重油受給 受給量 天竜三二五トン 竜田三〇〇トン／作戰打合セ 敵一機来襲セルモ撃退／一七〇〇SR攻略部隊支援ノタメRR出撃』</ref>。 |
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3月、神威（南洋部隊麾下）は<ref>[[#S1612-04F(1)|第4艦隊日誌(1)]]pp.39-41『麾下艦船部隊ノ行動(其ノ二)』(昭和17年3月)</ref><ref name="S1703十一航艦(1)21">[[#S17.03十一航艦日誌(1)]]p.21〔記事〕『二.第二十四航空戰隊及第二十五航空戰隊ハ南洋部隊ニ編入中 第二十六航空戰隊ハ北方部隊ニ編入中(略)五.二十五日附秋津洲 第二十五航空戰隊ニ編入』</ref>はラバウルに停泊<ref>[[#S17.03十一航艦日誌(1)]]p.20〔一.任務編制、配備(四月一日)(1) 艦隊編制〕『(區分)第二十四航空戰隊｜(艦船部隊)千歳航空隊 神威｜(特設艦船部隊)第一航空隊 第十四航空隊 五洲丸』</ref><ref>[[#S17.03二十四航戦、作戦経過概要]]p.14『(ハ)特務隊(一)神威ハRR方面ニ在リテ旗艦任務ヲ續行スルト共ニ第四空襲部隊ノ作戰ニ協力ス』</ref>。 |
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[[3月31日]]、第二十四航空戦隊司令部はラバウル陸上指揮所を撤収し、ラバウル港内停泊中の神威に移乗<ref name="叢書三八543">[[#叢書38中部太平洋(1)]]543-544頁『配属基地航空部隊の兵力部署とその移動』</ref>。4月1日、飛行艇で[[ロイ＝ナムル島|ルオット]]に転進する<ref name="叢書三八543" /><ref name="S1704二十四航戦経過7">[[#S17.04二十四航戦、経過]]p.7『○司令部ハ一日「ラボール」発「トラック」経由二日「ルオット」ニ移動将旗ヲ移揚ス／○神威ハ司令部「ラボール」発後同日同地発司令部及一空ノ人員物件ヲ「ルオット」「タロア」ニ輸送後「イミエジ」ニ回航第三空襲部隊ノ作戰ニ協力セシム、六日「ルオット」着 十日「タロア」着、十四日「イミエジ」着』</ref>。神威もラバウルを出発し、ルオットへ移動<ref name="S1704二十四航戦経過7" />。以後も中部太平洋諸島各地で行動した<ref name="丸写真4神威行動" /><ref name="S1704二十四航戦経過7" /><ref>[[#叢書38中部太平洋(1)]]551頁『マーシャル方面基地航空部隊司令部の作戦指導』</ref>。 |
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[[4月10日]]附で第二十四航空戦隊（神威、五洲丸、駆逐艦[[朧 (吹雪型駆逐艦)|朧]]ほか）と第二十五航空戦隊は南洋部隊より除かれ<ref>[[#S17.04二十四航戦、経過]]p.8『○十日第二段作戰第一期兵力部署發令サレ、軍隊区分改編ニ依リ當隊ハ南洋部隊ヨリ除カレ基地航空部隊第四空襲部隊トナル(以下略)』</ref>、[[第十一航空艦隊 (日本海軍)|第十一航空艦隊]]の指揮下に入る<ref name="叢書三八544">[[#叢書38中部太平洋(1)]]544-545頁『南洋部隊指揮官の麾下を離れる基地航空隊』</ref><ref>[[#S17.03十一航艦日誌(1)]]pp.24-25〔(二)第二段作戰第一兵力部署(四月十日以後)〕『区分:基地航空部隊 4AB｜指揮官:(司令官)24Sf｜兵力:24Sf｜配備:マーシャル ギルバート 大鳥島(情況ニヨリ)｜主要任務:「マーシャル」群島及情況ニヨリAA方面哨戒／二.敵機動(攻略)部隊捕捉撃滅／三.敵艦隊邀撃々滅／四.AI軍事施設並ニ敵兵力撃破』</ref>。 |
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4月25日、第二十五航空戦隊に水上機母艦（飛行艇母艦）[[秋津洲 (水上機母艦)|秋津洲]]が加わった<ref name="S1703十一航艦(1)21" />。 |
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5月、引き続き中部太平洋諸島を行動<ref>[[#S17.03十一航艦日誌(1)]]p.42『四.参考(一)麾下艦船部隊ノ行動(其ノ一)』(神威、昭和17年5月)</ref>。所在航空部隊の整備や補給に従事した<ref>[[#S17.03十一航艦日誌(1)]]p.40〔(三)軍隊區分 第二段作戰第一兵力部署(五月一日現在)〕『基地航空部隊｜4AB｜(司令官)24Sf｜24Sf｜マーシャル ギルバート 大鳥島(情況ニ依ル)｜一.マーシャル群島及情況ニヨリAA方面哨戒／二.敵機動(攻略)部隊捕捉撃滅／三.敵艦隊邀撃々滅／四.AI軍事施設並ニ敵兵力撃破』</ref>。 |
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同月下旬、[[ウォッジェ環礁|ウォッゼ]]に移動<ref name="丸写真4神威行動" />。同地で[[K作戦]]（[[二式飛行艇]]による[[真珠湾]]偵察作戦）に協力した<ref>[[#S17.05二十四航戦、経過]]pp.10-11『○神威ハK作戰準備及協力ノ為「ウオッゼ」ニ廻航セシム 二十七日同着、二式大艇同日「ウオッゼ」ニ移動ス』</ref><ref>[[#S17.03十一航艦日誌(1)]]p.41〔(2)第二段作戰第二兵力部署(五月二十日以後)〕『基地航空部隊｜4AB｜(司令官)24Sf｜24Sf｜マーシャル方面 大鳥島 ギルバード ミツトウエー｜一.RX及情況ニ應ジAA PY方面哨戒／二.敵機動(攻略)部隊捕捉撃滅／三.敵艦隊邀撃、撃滅／四. AI軍事施設敵兵力撃破並ニ敵情偵察／五.MI作戰協力』</ref>。 |
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6月5日、日本海軍（[[第一航空艦隊]]、司令長官[[南雲忠一]]中将、参謀長[[草鹿龍之介]]少将）は[[ミッドウェー海戦]]で大敗北を喫する<ref>[[#S17.06二十四航戦、経過]]p.7『○五日MI作戰参加ノ第一機動部隊ハ「ミットウエー」空襲ヲ開始セルモ同島北方海面ニ敵機動部隊出現之ト交戰相當ノ損害ヲ與ヘタルモ我亦大ナル損害ヲ受ケMI作戰ハ中止AL作戰ハ一日延期ノコトトナル』</ref>。神威は修理と整備のために、日本本土へ帰投する事になった<ref>[[#S17.06二十四航戦、経過]]p.12『○「ウオッチエ」ニ在リテ第三部隊ニ協力中ナリシ神威ハ入渠修理期日迫リタルヲ以テ「ヤルート」経由舞鶴回航ヲ命ジ十五日「ウオッチェ」発十六日「ヤルート」着十七日同発舞鶴ニ向フ』</ref><ref>[[#S17.06二十四航戦、令達報告]]pp.3-4『十四日一五三〇 24Sf司令官｜24Sf 34dg司令(略)｜24Sf機密第七九二番電 24Sf電令作第五八號 神威ハ便宜PW発PYニ於テ転勤者ヲ乗艦セシメタル後舞鶴ニ回航入渠修理及整備作業ニ從事スベシ 行動ヲ予定シ報告(通報)スベシ』</ref>。 |
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6月19日、トラック泊地を出発<ref>[[#S17.06二十四航戦、令達報告]]p.13『十七日〇九〇〇 神威艦長(宛略)神威機密第三八九番電 入渠修理ノ爲舞鶴ニ向ケPY発』</ref>。6月27日、豊後水道を通過<ref>[[#S16.12呉防戦日誌(2)]]p.71『二七(天候略)一.2Sd(15dg 18dg 初風欠)11Sf 15dg 豊後水道出撃掩護／二.呉防潜第二回對空教練射撃実施／三.神威 豊後水道入泊掩護』</ref>。6月29日、舞鶴入港<ref>[[#S17.06二十四航戦、令達報告]]p.27『二十九日〇九三〇 神威艦長(宛略)神威機密第三九九番電 舞鶴着』</ref><ref>[[#S17.06舞鎮日誌]]pp.10-11〔(b)艦隊 艦艇整備工事〕『名取工事=本月十七日入港整備工事中／三十一驅潜隊工事=本月二十七日入港直ニ工事着手セリ／神威工事=本月二十九日入港 〃』</ref>。 |
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舞鶴所在の損傷各艦（[[名取 (軽巡洋艦)|名取]]、[[那珂 (軽巡洋艦)|那珂]]、[[薄雲 (吹雪型駆逐艦)|薄雲]]、[[大潮 (駆逐艦)|大潮]]）等と共に、[[舞鶴海軍工廠]]で修理と整備をおこなった<ref>[[#S17.06舞鎮日誌]]p.9〔(2)其ノ他ノ工事〕『(a)損傷復舊工事 薄雲工事=豫定通進捗中ニシテ七月末完成ノ豫定／大潮工事=目下現場調査作業豫定按畫中／那珂工事=損傷復舊竝ニ改装工事ノ爲本月二十一日入港セリ』</ref><ref name="S1707舞鎮(1)7">[[#S17.07舞鎮日誌(1)]]pp.7-8〔(3)其ノ他ノ工事〕『(a)損傷復舊工事 薄雲損傷復舊及特定修理工事ハ三十一日完成セリ 大潮工事ハ豫定表ニ基キ那珂工事ハ十八年四月末完成豫定ヲ一ヶ月繰上完成ノコトト豫定シ極力工事進捗中ナリ』『(b)艦船整備工事 名取(十日)神威(十八日)三十一驅潜隊(三十一日)呂六三潜(十七日)ノ整備工事ハ何レモ概ネ順調ニ進捗各附記ノ通完成作戰地ニ向ケ進出セリ 利根、筑摩ニ對スル整備工事ハ十六日入港以來極力進捗中』</ref>。 |
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爆雷兵装<ref>[[#S17.07舞鎮日誌(2)]]p.15『八(天候略)工廠工事 神威爆雷兵装一部移装送信器増備各工事ニ着手外(以下略)』</ref><ref>[[#S17.07舞鎮日誌(2)]]p.17『一二(天候略)工廠工事 神威爆雷兵器一部移装測深儀換装各工事竣工』</ref>、 |
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航空機<ref>[[#S17.07舞鎮日誌(2)]]p.16『一〇(天候略)工廠工事 二、神威航空機搭乗員酸素補給装置装備、無線兵器一部移装各工事着手外(以下略)』</ref><ref>[[#S17.07舞鎮日誌(2)]]p.24『二一(天候略)工廠工事(略)二、神威航空機搭乗員用酸素補給装置装備工事竣工(以下略)』</ref>、 |
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通信機<ref>[[#S17.07舞鎮日誌(2)]]p.26『二三(天候略)工廠工事(略)二、神威送信機増備工事竣工』</ref><ref name="S1707舞鎮(2)26">[[#S17.07舞鎮日誌(2)]]p.26『二四(天候略)一三〇〇神威ルオットニ向ケ出港(略)｜工廠工事(略)三、神威無線兵器一部移装工事竣工』</ref>等の改修工事を実施。 |
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7月18日、舞鶴海軍工廠では駆逐艦[[島風 (島風型駆逐艦)|島風]]が進水<ref name="S1707舞鎮(1)7"/><ref name="S1707舞鎮(2)21">[[#S17.07舞鎮日誌(2)]]p.21『一八(天候略)(略)工廠工事 一、驅逐艦島風(一二五號艦)進水 二、神威主錨一部換装工事竣工｜〇六〇八島風進水(舞廠) 軍務局高田大佐海軍制度改正ニ關スル講話』</ref>。翌日、神威は石炭を補給<ref>[[#S17.07舞鎮日誌(2)]]p.22『一九(天候略)軍需品 一七、七、一八請求ニヨリ神威外一ヶ所ヘ石炭一,八〇〇噸供給 外供給件數二件(以下略)』</ref>。 |
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7月24日に舞鶴を出撃<ref>[[#S17.07二十四航戦、経過]]p.16『○神威ハ入渠修理完成シ二十四日舞鶴発「ルオット」ニ向フ』</ref>。[[ロイ＝ナムル島|ルオット]]に向かった<ref name="寺崎165神威"/><ref name="S1707舞鎮(2)26"/>。 |
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8月5日、ルオットに到着した<ref>[[#S17.08二十四航戦、作戦経過概要]]pp.2-3『五(天候略)神威〇六四〇「ルオット」着(以下略)』</ref>。8月10日、神威は第二十五航空戦隊向の[[九一式魚雷]]50本を搭載し、駆逐艦[[太刀風 (駆逐艦)|太刀風]]に護衛されてルオットを出発する<ref name="S1708、24Sf経過11">[[#S17.08二十四航戦、経過]]p.11『○十日25Sfニ引渡スベキ九一式魚雷三型五〇本神威(太刀風護衛)ヲシテ運搬セシム 神威太刀風「イミエジ」経由「ラバウル」ニ向ケ十日「ルオット」発(十六日「ラバウル」着)』</ref><ref>[[#S17.08二十四航戦、作戦経過概要]]p.10『一〇(天候略)一、神威 太刀風「ルオット」出港時對潜直性実施(以下略)』</ref>。イミエジ（ジャルート環礁）を経由し<ref name="S1708、24Sf経過11" />、8月17日に[[ラバウル]]到着<ref>[[#S17.08二十四航戦、作戦経過概要]]p.6『一七(天候略)神威 太刀風一一五〇「ラボール」着一四〇〇同発(以下略)』</ref>。続いて[[タロア島]]（[[マロエラップ環礁]]）に移動した<ref>[[#S17.08二十四航戦、作戦経過概要]]p.7『二二(天候略)神威 太刀風〇六〇〇「タロア」着 太刀風一四〇〇「タロア」発(以下略)』</ref>。引続き、中部太平洋諸島各地を行動する<ref name="丸写真4神威行動" />。 |
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9月<ref>[[#S17.03十一航艦日誌(2)]]pp.3-4『四.麾下艦船部隊ノ行動(其ノ一)』(神威、昭和17年9月)</ref>、10月、11月<ref>[[#S17.03十一航艦日誌(2)]]pp.31-32『四.麾下艦船部隊ノ行動(其ノ一)』(神威、昭和17年11月)</ref>も同様。 |
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12月24日、神威は[[タロア島]]を出発<ref name="S1712、24Sf48">[[#S17.12二十四航戦日誌]]p.48『二四(天候略)神威〇五〇〇「タロア」発｜(略)｜(略)二、神威南西方面艦隊ニ、五洲丸11AF附属トナル』</ref>。同日、日本海軍の艦隊再編に伴い、[[南西方面艦隊]]附属となる<ref name="S1712、24Sf48" /><ref name="S1712、24Sf38" />。同時期、第二十四航空戦隊のルオットより木更津への輸送作戦に従事した<ref name="丸写真4神威行動"/><ref>{{アジア歴史資料センター|C13120071800|第24航空戦隊戦闘詳報(基地航空部隊・第4空襲部隊)昭和17年12月1日～17年12月30日/2 計画 p.4}}〔艦船ノ行動-神威〕</ref>。 |
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[[1943年]]（昭和18年）1月19日、神威は[[深島]]（[[大分県]]）に到着<ref>[[#S17.12呉防戦日誌(3)]]p.15〔(ﾁ)一月中ニ於ケル重要船舶豊後水道出入竝ニ當防備戰隊ニテ護衛セル状況左ノ通〕『一九｜神威｜三七駆潜｜土佐沖→深島｜』</ref><ref>[[#S18.01佐防戦(2)]]p.28『一月十九日一二二〇 呉防戰司令官｜驅潜三七艇長〔伯防司令 由利島艇長 伯空司令 呉鎭長官 神威艦長〕｜電令作第十二號 一、神威一九日一二〇〇ノ位置潮岬灯台ノ一三五度三九浬 針路三五四度速力一〇.五節 二十日〇六〇〇足摺岬灯台ノ一八一度三四浬ヨリ針路三〇八度ノ予定(以下略)』</ref>。 |
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1月25日、呉を出港<ref name="丸写真4神威行動"/>。豊後水道を通過して南西方面へ進出<ref>[[#S17.12呉防戦日誌(3)]]p.16〔(ﾁ)一月中ニ於ケル重要船舶豊後水道出入竝ニ當防備戰隊ニテ護衛セル状況左ノ通〕『二六｜神威｜夏島｜深島→都井埼90°線｜』</ref><ref>[[#S17.12呉防戦日誌(3)]]p.68『二十五日二〇三五 呉防戰司令官｜二十五日二三一五 伯防司令 夏島艇長 駆潜三七艇長 外連名｜呉防戰機密第二五二〇三五八三番電 電令作第二〇號 一、神威二十六日一七一五深島ヲ南下台湾ニ向フ速力一一節／二、佐伯防司令ハ夏島ヲシテ深島ヨリ都井岬ノ九〇度線迄右直接護衛ニ任ゼシムベシ』</ref>、輸送作戦に従事する<ref name="寺崎165神威"/>。 |
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8月25日から9月3日までシンガポールで整備を行う<ref name="丸写真4神威行動"/>。その後も南西方面での輸送任務に従事した<ref name="丸写真4神威行動"/>。 |
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=== 太平洋戦争後半 === |
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[[1944年]]（昭和19年）1月28日、神威はマカッサル海峡で米潜水艦（[[ボーフィン (潜水艦)|ボーフィン]]）の雷撃により大破<ref name="寺崎165神威"/><ref name="S1904神威(2)12">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.12〔(一)船体ノ損傷〕『損傷部位:二十三番「ビーム」ヨリ前方(但シ二番「ビーム」ヨリ前方ヲ除ク)｜情況:上甲板竝ニ「タンク」隔壁破壊／右舷十六番「ビーム」ヨリ二十番「ビーム」ニ至ル上下 八米前後 二十米 左舷四番「ビーム」ヨリ十二番「ビーム」ニ至ル上下 八米前後二十米ノ破孔ヲ生ズ｜外鈑破壊浸水 } 原因:昭和十九年一月二十八 九日ノ敵潜ト交戰ニ依ル被害 } 處置:第百一工作部ニテ修理八月三十一日完成(但シ若干漏洩部有リ)』</ref>。 |
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2月1日、シンガポール入港<ref name="丸写真4神威行動"/>。第101工作部により修理を実施した<ref name="S1904神威(2)12"/>。この修理期間中に、水上機母艦施設を撤去<ref name="丸写真4神威行動"/>。4月15日、軍艦籍より除籍、水上機母艦から特務艦（給油艦）に類別変更された<ref name="S19内令548,549" /><ref name="寺崎286神威">[[#寺崎、補助艦艇|補助艦艇奮戦記]]286頁『神威(かもい/給油艦)』</ref>。連合艦隊附属となる<ref name="寺崎286神威"/><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)]]pp.5-6『一五｜昭南軍港｜(天候略)｜南西方面艦隊附属ヲ解カル』</ref>。8月25日より、南西方面艦隊に再編入<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.11『二五日二〇二五 GF長官(宛略)GF機密第二五二〇二五番電 GF電令作第二八三號 八月二十五日附神威ヲGKFニ編入ス』</ref>。8月31日、応急修理完成<ref name="S1904神威(2)12"/>。 |
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9月6日<ref name="S1904神威(2)52">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.52『(一)任務行動 第二南遣艦隊機密第〇四〇九四五番電(九月四日)ニ依リ一號重油及托送品飛行機用器材(發動機 一式陸攻輪体「プロペラ」其ノ他)ノ輸送ニ從事 九月六日武勲島発 九月八日「ミリ」假泊 九日同地発 同日「ブルネイ」假泊 十日同発 十一日「マバンカル岬沖」假泊 十二日同地発 同日「ボアヤン」着 菲島部隊機密第一八一四〇三番電ニ依リ待機ス 南西方面艦隊機密第一八四〇三番電ニ依リ(九月十八日)九月十八日「ボアヤン」発 同日「タランプラン」假泊 二十日同地発 同日二一二〇「マニラ」入港 「マニラ」南防波堤南灯台ノ二六三度三.二浬ニ錨泊地一一日二一一五 香港特根司令官(宛略)香港特根機密第一一二一一五番電 タ〇二船団四隻 護衛艦二隻 マタ二八船団四隻護衛艦五隻 神威 駆潜艇二隻香港着』</ref><ref name="1906旭東丸(5)16">[[#S19.06旭東丸(5)]]pp.16-17『一、計畫 GF電令作第三六九號及NSB電令作第五八〇〇號ニ依リ昭南ニ於テ重油搭載ノ上「マニラ」進出ノ豫定ニテ九月六日昭南ヲ出撃ス 當時ノ敵潜出現状況ニ鑑ミ「ボルネオ」北西岸「パラワン」西岸接航航路ヲ選定シ途中「ブルネイ」湾「ミリ」「パラワン」「ボァヤン」島泊地「コロン」湾假泊ノ上「マニラ」ニ進出セントス 途中敵機動部隊ノ出現ニ鑑ミ豫定ヲ変更シ九月十二日「ボァヤン」島泊地ニ警戒碇泊待機中ノ処 命ニ依リ九月十九日〇六五二同泊地発「コロン」湾ニ假泊九月二十日「マニラ」港外着翌二十一日〇七〇〇外港ニ転錨セリ』</ref>、 |
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神威艦長[[清水他喜雄]]大佐指揮下の神威船団<ref name="S1906第30駆(1)17">[[#S19.06第30駆日誌(1)]]p.17『(一)任務企図 九月二十日二二〇〇「マニラ」湾ニ到着ヲ以テ'''神威船團'''護衛任務終了三十駆機密第 番電ニ依リ本艦特別任務ノ有無ニ關シ南西方面艦隊司令部ト連絡ノ上至急燃料補給後同月二十一日午後同地發二十一日早朝「マニラ」發ノ第三十駆逐隊ニ合同セントス』</ref>（神威<ref name="興川丸45">[[#S19.04-10興川丸]]p.45『二、計畫 興川丸ハ南西方面艦隊ノ命ニ依リ昭南ニ於テ左記物件搭載特務艦神威艦長輸送指揮ノ下ニ特務艦神威 旭東丸ト合同 皐月 三十、三十三駆潜艇護衛九月六日昭南出撃 敵潜避退ノ爲ボルネオ島及パラワン島切岸航行九月二十日二一三〇「マニラ」着荷役終了後昭南ニ囘航ヲ計畫シオレリ』</ref>、[[極東丸|旭東丸]]<ref name="S1906旭東丸(4)4">[[#S19.06旭東丸(4)]]p.4『一、経過 九月一日昭南着同月三日軍需部五十二號岸壁ニ横付重油及人員、托送品搭載ノ上同月六日マニラニ向ケ昭南發同月二十日マニラ着同月二十一日マニラ地区来襲ノ敵機ト交戰中、至近彈数発ヲ受ケ前部三分ノ一ヲ残シ沈坐、人員及托送品陸揚完了』</ref>、[[興川丸]]<ref name="興川丸45"/>、駆逐艦[[皐月 (睦月型駆逐艦)|皐月]]《第30駆逐隊》、駆潜艇《第30号、第33号》）はシンガポールを出撃する<ref name="興川丸45"/><ref>[[#S19.06旭東丸(4)]]p.10『水六｜昭南/航海中｜(天候略)｜〇七四九 神威、旭東、興川丸船團ヲ編成 駆逐艦皐月、駆潜艇三〇號、三三號ノ護衛ヲ受ケ マニラ ニ向ケ昭南発｜マニラ向』</ref>。 |
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ミリ泊地<ref name="S1904神威(2)52"/><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]pp.16-17『八(天候略)｜一八五四「ミリ」仮泊 對空對潜警戒』/『九(天候略)對空對潜警戒 〇七一八出港 一九〇〇「ブルネイ」仮泊』</ref>、 |
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ブルネイ<ref name="S1904神威(2)52"/><ref name="1906旭東丸(5)16"/>、 |
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[[パラワン島]]のボアヤン<ref name="1906旭東丸(5)16"/><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.17『一二｜ボアヤン｜(天候略)〇六四〇出港 對空對潜警戒 一八四〇「ボアヤン」仮泊』</ref>（同地で皐月に燃料補給）<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.17『一四｜ボアヤン｜(天候略)｜配置教育 整備作業 皐月ヘ重油補給』</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.24『八日 一五二四皐月駆逐艦長｜八日 一五三八 神威特務艦長｜皐月機密第〇八一五二四番電 出来得レバ重油一〇〇トン爆雷六個補給方手配アリ度』/『八日 一七一〇神威特務艦長｜〃 皐月駆逐艦長｜神威機密第〇八一七一〇番電 入港後 本艦右舷ニ横付サレ度』</ref>等を経由。 |
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9月20日<ref name="S1904神威(2)52"/><ref name="S1906第30駆(1)17"/>、神威船団はマニラに到着した<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.27『二〇日 二一三〇神威特務艦長(宛略)神威機密第二〇二一三〇番電 神威 旭東丸 興川丸 皐月 駆潜30.駆潜33「マニラ」着』</ref><ref>[[#S19.06旭東丸(4)]]p.13『二〇 水｜(天候略)｜(略)二一二三 マニラ着』</ref>。 |
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当時、フィリピン東方では米軍機動部隊が行動中だった<ref>[[#S19.04-10興川丸]]p.45『一、形勢 最近ノ敵情 情報ニ依レバ有力ナル敵機動部隊「セレベス」島東方海面ニ出現セルモノノ如ク比島地区空襲ノ公算大ナリ』</ref><ref>[[#S19.04-10興川丸]]p.51『一、敵情 敵機動部隊ハ比島東方海面ニアリテ二十二日再ビ「マニラ」逐ニ來襲セリ』</ref>。 |
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[[9月21日]]、米軍機動部隊艦載機はマニラへ空襲を敢行<ref name="比島作戦(1)31">[[#比島方面海軍作戦(1)]]pp.31-33『(ハ)九月二十一日二十二日ルソン地區に對する空襲』</ref>。マニラ停泊中や近海行動中の艦艇は大損害を受けた<ref name="比島作戦(1)31"/><ref>[[#S1904興川丸]]pp.33-35『一.作戰経過概要 昭和十九年九月 特設給油船興川丸』</ref>。 |
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神威と行動を共にしてきた旭東丸や皐月が沈没<ref name="S1906旭東丸(4)4"/><ref>[[#S19.06第30駆日誌(1)]]p.28〔四、戰果及被害〕『(一)戰果 撃墜 十機/撃破 二機(後日撃墜ナルコト判明)』/『(二)被害(ｲ)船体 被爆彈沈没 船体兵器機関全部喪失/(ﾛ)人員 戰死者(以下略)』</ref>。神威も至近弾と機銃掃射を受けて小破した（戦死1名、負傷1名）<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.19『二一｜マニラ｜(天候略)｜〇七一九錨地変更 對空戰斗 二二〇三「マニラ」出港退避｜戰死者 特ム士官一名 便乗者退艦(特ム士官一名 兵四十八名)』</ref><ref name="S1904神威(2)60">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]pp.60-61『四.戰果及被害』</ref>。 |
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日本軍上級司令部は、マニラ在泊の艦艇にコロン湾（コロン島）への退避を下令<ref name="比島方面海軍(1)33">[[#比島方面海軍作戦(1)]]pp.33-34『(ニ)九月二十四日中比地區に對する空襲 一日おいて二十四日米機動部隊はサマール島東方海面及サンベルナルヂノ海峡東口に出現し中部比島を攻撃した。〇七二〇頃よりセブ、タクロバン、レガスピー、ブーランの各飛行場に敵艦上機來襲〇八三〇サンベルナルヂノ海峡見張所は東方に空母一隻戰艦一隻を確認報告した 當時マニラから避退中の艦船が多數在泊していたコロン湾は〇九〇〇前後艦上機約七〇機の來襲を受け工作艦秋津洲外輸送船三隻沈没同二隻大火災といふ被害を蒙り湾内は兌混亂を呈した この攻撃は明かに日本側の意表に出た攻撃であつて當時日本側は同地を艦上機の攻撃圏外と考へていた(以下略)』</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.28『二一日 NSB指揮官｜二一日一八三〇 神威 驅潜30.33｜南西部隊信令第四一號 神威船団ハ速ニ「コロン」ニ避退命ヲ待テ』</ref>。 |
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神威艦長指揮下、各艦はマニラからコロン湾に移動する<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.19『二二(天候略)對空對潜警戒 一六三六「コロン」湾ニ入港』</ref><ref name="S1904興川丸51">[[#S19.04-10興川丸]]p.51『二、計畫 二十一日「マニラ」逐空襲ノ際 興川丸ハ敵爆彈ノ直撃一ヲ受ケ小破シ十節ニテ航海可能ノ状態ニアリ特務艦神威艦指揮ノ下ニ 三十、三十三駆潜艇ヲ護衛トシ避退ノ爲二十一日二二〇〇捨錨「マニラ」發二十二日一七三〇コロン湾北部ニ投錨対空警戒ヲ嚴ニシツツ特務艦神威工作科員ノ協力ヲ得テ船体修理ニ着手 友軍ノ敵機動部隊撃退ノ報ヲ得バ「マニラ」ニ囘航荷役ヲ終了セント計畫シオレリ』</ref>。9月22日にコロン湾着後<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.3『(一)任務行動 第三南遣艦隊命令第七號(九月二十一日)ニ依リ「コロン」湾ヘ避退 九月二十一日二二〇六「マニラ」発 二十二日「コロン」湾ニ入港、「デイニマン」島ノ三一二度一六〇〇米ニ錨泊』</ref>、神威工作科は興川丸の修理に着手した<ref name="S1904興川丸51"/>。 |
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[[9月24日]]、米軍機動部隊艦載機はフィリピン各地を襲撃する<ref name="比島方面海軍(1)33"/>。コロン島に来襲した米軍機は水上機母艦[[秋津洲 (水上機母艦)|秋津洲]]<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.4『〇九一三｜十節即時待機トナス｜秋津洲沈没』</ref><ref name="S1904神威(2)29">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.29『二四日 一三三〇神威特務艦長｜GKF参謀長｜神威機密第二四一三三〇番電 戰闘概報 一、戰果 秋津洲撃墜一機、神威撃破一機(發煙退避)/二、被害 蒼鷹機密第二四〇九四七番電ノ外、秋津洲、興川丸沈没、神威直撃一被彈戰闘航海差支ナシ/三、我西方ニ避退中。｜無電』</ref>（艦長[[藤牧美徳]]大佐）<ref name="jirei1619">{{アジア歴史資料センター|C13072101500|昭和19年10月14日(発令10月6日付)海軍辞令公報(甲)第1619号 p.49}}</ref>、給糧艦[[伊良湖 (給糧艦)|伊良湖]]<ref>[[#寺崎、補助艦艇|補助艦艇奮戦記]]279頁『伊良湖(いらこ/給糧艦)』</ref>、興川丸<ref>[[#S19.04-10興川丸]]p.52『五、戰果及被害』</ref>等を撃沈した<ref name="比島方面海軍(1)33"/>。神威は退避に成功したが、爆弾1発が命中<ref name="S1904神威(2)29"/><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]pp.30-31『二四日 二〇一〇神威特務艦長｜GKF長官(1KF長官)｜神威機密第二四二〇一〇番電(以下略)』</ref>。戦死十数名、重軽傷者多数を出した<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.19『二四(天候略)對空戰斗 〇九四三出港退避 對空對潜警戒｜戰死者 下士官七名 兵九名』</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]pp.9-11『四、戰果及被害』</ref>。 |
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9月25日、洋上退避中の神威は、マニラ帰投を命じられた<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.15『(一)任務行動 菲島部隊機密第二五一五四四番電 菲島部隊電令作第三二〇號(九月二十五日)ニ依リ洋上ヨリ「マニラ」ニ向フ』</ref>。 |
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9月27日早朝、{{coor dm|13|52|N|119|32|E|}}地点を航行中の神威は、米潜水艦（[[ボーンフィッシュ (SS-223)|ボーンフィッシュ]]）に雷撃される<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.15『(三)戰闘 〇五四五北緯一三度五十二分東経一一九度三二分ノ地点ニ於テ(基準針路六〇度)右一四〇度近距離ニ雷跡ヲ発見取舵一杯ヲ取リタルモ及バズ雷撃二ヲ受ケ飛散セル重油ニ引火シ瞬時ニ前部上甲板艦橋附近及後部上甲板大火災トナリシモ一三二〇消火ニ成功十一節ニテ「マニラ」ニ向フ』</ref>。魚雷2本が命中して大火災となり、再び大破した<ref name="S1904神威(2)32">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.32『二七日 〇五〇五神威特務艦長(宛略)神威機密第二七〇五四五番電 〇五四五雷撃ヲ受ク北緯一三.五二東経一一九.三二火災ヲ生ジタルモ消火出来得ル見込航行可能 本日夕刻「マニラ」入港ノ豫定』</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.16『〇五四五｜雷撃 二 ヲ受ク 右舷十一番助材ヨリ二十一番助材間(軽質油庫)被雷ト同時ニ重油及軽質油飛散シ引火前甲板艦橋中部甲板(托送品)後部予備彈庫大火災トナル』</ref>。被雷時点の戦死者11名、行方不明1名、重軽傷26名<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.20『二七(天候略)對潜戰斗 一七三七「マニラ」入港｜戰死者 下士官三名 兵八名 行方不明 兵一名』</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]pp.19-21『四、戰果及被害』</ref>。 |
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同日夕刻、3隻（神威、駆潜30、駆潜31）はマニラに到着した<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.34『二七日 神威特務艦長(宛略)神威機密第二七一七三〇番電 神威 駆潜30 33「マニラ」着』</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.17『行動圖(海圖第1500號ト同尺度)』</ref>。 |
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10月3日、3隻（神威、駆潜30、33号）はマニラを出撃する<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.37『三(天候略)｜對空對潜警戒｜〇五三〇高雄ニ向ケ出港 一七四三「サンタクローズ」ニ假泊』</ref>。途中で'''マタ28船団'''と合流<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.47『五日一四一二 神威特務艦長(宛略)神威機密第〇五四一四一二番電 神威 駆潜三〇 駆潜三三ハ行動豫定ヲ變更シ マタ二八船団ト行動ヲ共ニス』</ref><ref>[[#S19.08第1海上護衛隊(3)]]p.60『別表第六 舩団護衛状況(菲島北東航路)昭和十九年十月 第一海上護衛隊司令部』〔マタ28 掃20 駆41〕</ref>。 |
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10月11日、神威およびマタ28船団は香港に到着<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.47『一一日二一一五 香港特根司令官(宛略)香港特根機密第一一二一一五番電 タ〇二船団四隻 護衛艦二隻 マタ二八船団四隻護衛艦五隻 神威 駆潜艇二隻香港着』</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.32『一一日二一一五 香港方面Bg司令官｜一二日〇八一五 (司令官)1KEg(神威、鳩、海防二五、八外)｜香港方面Bg機密第一二一一五番電 タ〇二船団四隻 護衛艦二隻 マタ二八船団四隻 護衛艦五隻 神威 駆潜艇二隻 香港着』</ref>。香港停泊中も対空戦闘に参加した<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.33『四.戰果及被害』</ref>。 |
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10月21日、神威は'''ホモ01船団'''に加わり、香港を出発（護衛艦、駆逐艦[[朝顔 (駆逐艦)|朝顔]]他）<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.40『二一｜鯉門角(天候略)一八一二 門司ニ向ケ出港 一九二六 鯉門角ニ假泊 二〇一八 出港』</ref><ref>[[#S19.08第1海上護衛隊(3)]]p.68『別表第六 舩団護衛状況(門司香港間)昭和十九年十月 第一海上護衛隊司令部』〔ホモ01 朝顔 掃101 駆22〕</ref>。 |
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11月1日、神威はホモ01船団より分離する<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.44『一日一六一〇 神威特務艦長(宛略)神威機密第〇一一六一〇番電 行動予定左ノ通リ 一日一二〇〇ホモ〇一船団ヨリ分離一四〇〇関門通過 明二日一八〇〇神戸着ノ予定 神戸ヨリ横須賀迄ノ行動ハ追テ定ム(終)』</ref> |
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11月2日、神威は[[神戸港]]に到着<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.37『二(天候略)對潜對空警戒 一七.一三神戸ニ入港』</ref><ref name="S1904神威(3)44">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.44『二日一七一五 神威特務艦長(宛略)神威機密第〇二一七一五番電 神戸着(終)』</ref>。大阪湾や伊勢湾を経由して、11月9日に[[横須賀港]]へ帰投した<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.38『九(天候略)(略)一六一五 横須賀ニ入港』</ref><ref name="S1904神威(3)45">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)]]p.45『九日一七一五 神威特務艦長(宛略)神威機密第〇九一六一五番電 横須賀着(終)』</ref>。損傷部分の修理を実施する<ref name="S1904神威(4)17">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.17『三、月日所在及任務行動ノ概要 前月ニ引續キ横須賀ニテ船体兵器機関等ノ修理ニ從事 二十二日出港 呉ヲ経テ門司ニ廻航 三十一日昭南ニ向ケ執行ス』</ref>。 |
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12月5日附で、清水他喜雄大佐（神威特務艦長）は横須賀鎮守府附となる（12月8日、退艦）<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.3『八(天候略)海軍大佐 藤牧美徳着任/海軍大佐 清水他喜雄退艦』</ref><ref name="jirei1663"/>。秋津洲沈没時の同艦艦長だった[[藤牧美徳]]大佐が<ref name="jirei1619"/>、神威特務艦長として着任する（12月8日、着任）<ref name="jirei1663">{{アジア歴史資料センター|C13072102200|昭和19年12月8日(発令12月5日)秘海軍辞令公報 甲 第1663号 p.26}}</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.6『(一)職員ノ官氏名』</ref>。 |
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12月22日、修理を終えた神威は横須賀を出港<ref name="S1904神威(4)17"/><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.5『二二(天候略)〇六五二 呉ニ向ケ出港 一七二一清水港ニ仮泊』</ref>。空母[[信濃 (空母)|信濃]]（前月28日、横須賀出港）<ref>[[#武藏下(新潮2009)]]424-425頁</ref>のように沖合航路を取らず、清水港や[[伊勢湾]]等を経由して、12月26日に呉へ入港した<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.5『二六(天候略)〇五三〇 出港 一四〇五呉入港』</ref>。続いて門司（[[北九州]]）に回航された<ref name="S1904神威(4)17"/>。 |
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=== ヒ87船団 === |
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{{Main|ヒ87船団}} |
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[[1944年]]（昭和19年）12月31日、神威は'''ヒ87船団'''旗艦として内地を出撃<ref name="S1904神威(4)48">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.48『(一)任務行動 聨合艦隊電令作第五七〇號及1EF機密第〇五一二四五番電ニヨリ ヒ八七船団ニ加入 船団旗艦トシテ行動中 1EF機密第〇八一二一六番電ニヨリ一月八日高雄港外着 壽山ノ三三九度三八五粁ニ錨泊ス』</ref>、南方に向かった<ref name="S1904神威(4)17"/><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.6『三一(天候略)〇八二〇 出港｜ヒ八七船団加入』</ref>。ヒ87船団は、指揮官[[駒沢克己]]少将（旗艦神威）<!--武藏下458頁では、ヒ87船団指揮官を神威艦長清水大佐とするが、誤記(当時の神威艦長は藤牧大佐)-->、タンカー（天栄丸、[[さらわく丸]]、松島丸、[[光島丸]]、黒潮丸、宗像丸、海邦丸）、貨物船（[[辰和丸]]）、空母[[龍鳳 (空母)|龍鳳]]（特攻兵器[[桜花 (航空機)|桜花]]輸送任務）、駆逐艦4隻（[[旗風 (駆逐艦)|旗風]]、[[時雨 (白露型駆逐艦)|時雨]]、[[浜風 (陽炎型駆逐艦)|浜風]]〔第17駆逐隊司令[[新谷喜一]]大佐〕、[[磯風 (陽炎型駆逐艦)|磯風]]）、海防艦（[[御蔵 (海防艦)|御蔵]]、[[屋代 (海防艦)|屋代]]、[[倉橋 (海防艦)|倉橋]]、[[第十三号海防艦]]）で編成されていた<ref name="武藏下458">[[#武藏下(新潮2009)]]458-459頁</ref>。 |
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[[1945年]]（昭和20年）1月5日、米潜水艦[[ピクーダ (潜水艦)|ピクーダ]]の雷撃で宗像丸が大破、船団から離脱した（倉橋も護衛のため離脱）<ref name="武藏下458"/><ref>[[#S19.11第17駆日誌(2)]]p.5『七(天候略))一一三〇 宗像丸被雷／一二二五 船団ト分離龍鳳ト基隆ニ先行ス／一四五五 龍鳳ト分離／一五二〇 宗像丸警戒ニ當ル｜龍鳳基隆ニ入港』</ref>。つづいて濃霧により2隻（海邦丸、浜風）が衝突事故を起こし、2隻とも船団から離脱した（海邦丸は機関故障による）<ref name="武藏下460">[[#武藏下(新潮2009)]]460-463頁</ref>。桜花輸送任務を終えた龍鳳と護衛の磯風も、内地に帰投した。 |
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{{Main|グラティテュード作戦}} |
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1月8日、ヒ87船団は高雄港（台湾）に避退<ref name="S1904神威(4)48"/>。1月9日に米軍機動部隊艦載機の空襲を受け、海防艦複数隻が損傷<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.49『〇九〇九｜ ｜舟首九号海防艦 舟尾ニ爆彈命中火災ヲ生ズ』</ref><ref>[[#海防205号|海防艦第205号戦記]]86-87頁</ref>。続いて神威も直撃弾を受け炎上<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.53『一四〇〇｜後部重油タンクニ爆彈命中火災ヲ生ズ 應急員防火ニ努ム』/『一四一三｜火災鎭火』</ref><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.58『十日一三〇五 神威特務艦長(宛略)神威機密第一〇一三〇五番電 本艦一月九日高雄港外ノ対空戰斗ニ於テ直撃彈一ヲ受ケ第十五、十六番重油タンク周囲隔壁五.四〇平方米並附属弁装置六ノ損傷ヲ生ジ昭南ニ於テ重油搭載前之ガ修理ヲ要ス 尚蛇管全部損傷ノ爲代員ヲ得ザレバ曳航給油ハ不可能ノ状態ナリ』</ref>。戦死者3名、重軽傷3名を出すが、この時点では戦闘航海可能だった<ref name="S1904神威(4)58">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]pp.58-59『四.戰果及被害』/『五.我ガ兵力ノ現状 戰死三名、重傷三名ヲ出シ直撃彈ニ依リ船体一部損傷セルモ對空兵器完備戰闘航海ニ全力發揮可能』</ref>。 |
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ヒ87船団は旗艦を神威<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.51『一二二五｜司令官、参謀退艦』</ref>から干珠に変更。護衛部隊に海防艦[[三宅 (海防艦)|三宅]]や[[第二〇五号海防艦]]等を加えるなど<ref>[[#浅田、三宅|三宅戦記]]137-138頁『香港沖で対空戦闘』</ref><ref name="海防205号87">[[#海防205号|海防艦第205号戦記]]87-88頁『香港に避泊地』(護衛に駆逐艦[[初春 (初春型駆逐艦)|初春]]を加えるが、前年11月に沈没)</ref>、船団編成を若干変更した<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)]]p.58『1EF機密第〇九〇〇四五番電 1EF電令作第一九號 護衛区分ヲ左ノ通定ム(改ム)／モタ三一(十日佐世保十二節)8US海八、海五二、海六一及駆潜五七(協力)／モタ三二(十三日門司八節)9US満珠、海一三二、海一四四、駆潜一九、海一三(協力)／ヒ八七(十日高雄)7ES倉橋、新南、干珠、能美、海一三、海六〇、海二〇五、海四一、海六六(途中迄)並ニ 三宅、屋久(昭南迄協力)時雨(サンジャック迄協力)』</ref><ref name="S1904神威(5)15">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(5)]]pp.15-16『1EF機密第一七二〇〇五番電 ヒ87船団ハ左ニ依リ行動スベシ 一.橋立丸、サワラク丸、倉橋、干珠、時雨、三宅ハ準備出来次第先任指揮官所定ニ依リ楡林経由昭南ニ向ケ発航セヨ／二.屋久、新南、能美、海六〇ハ應急修理ノ上第七護衛船団司令官指揮 高雄ニ囘航セヨ(船団ヨリ除ク)／三.海一三、海一四、海二〇五ハ先任艦長指揮 昭南ニ囘航セヨ(船団ヨリ除ク)／四.神威、天栄丸、松島丸ハ船団ヨリ除ク｜無電』</ref>。 |
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1月13日、ヒ87船団は香港に入港<ref name="海防205号87"/><ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(5)]]p.3『(一)任務行動 聨合艦隊電令第五七〇號ニ依リヒ八七船団ニ加入 昭南ニ向ケ回航中1EF機密第一二一三〇五番電ニ依リ一月十三日香港ニ避泊、A九番浮標ニ繋留』</ref>。1月15日と16日、米軍機動部隊艦載機は香港を襲撃する（'''グラティテュード作戦'''）<ref name="木俣海防150" /><ref>[[#海防205号|海防艦第205号戦記]]90-91頁『香港の対空戦闘』</ref>。15日の空襲で神威は被害を受けなかったが、16日の空襲で直撃弾4発を受け大破<ref name="S1904神威(5)16概報">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(5)]]pp.16-17『神威機密第一八一九一五番電 一月十六日香港泊地対空戰斗概報 一、戰果 敵機一二〇機ト交戰 撃墜一〇機／二、被害 直撃彈四ヲ受ケ左記被害ヲ出ス』</ref><ref name="S1904神威(5)被害">[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(5)]]pp.18-20『四 戰果及被害(十五日ハ戰果及被害ナシ)』</ref>。戦死者多数（神威41名、便乗者79名）を出した<ref name="S1904神威(5)被害"/>。ヒ87船団各船は大損害を受け<ref name="木俣海防150"/>、無傷のタンカーは[[さらわく丸]]のみとなる<ref name="浅田三宅145">[[#浅田、三宅|三宅戦記]]145-146頁</ref>。同日、残弾不足となった三宅は炎上中の神威に乗組員を派遣、25mm機銃の弾薬を調達した<ref name="浅田三宅145"/>。 |
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損傷した3隻（神威、天栄丸<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(5)]]p.9『一〇四〇｜反転シテ右ニ進ム｜天栄丸火災』</ref>、松島丸<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(5)]]p.11『一五四一｜敵機二機右舟尾ヨリ我ニ突込ム 両舷至近彈数個 陸上ニ数ヶ所火災｜左九八度松島丸中部火災』</ref>）や、別船団護衛の各海防艦は、ヒ87船団から除かれる<ref name="S1904神威(5)15"/><ref>[[#S20.01第1海護日誌(1)]]p.52『別表第二 舩団護衛状況 昭和二十年一月 第一護衛艦隊司令部』〔ヒ87 新南 干珠 能美 海四一 海六〇 海二〇五〕〔ヒ87A 干珠 三宅 海一三 時雨〕</ref>。時雨以下のヒ87船団は、シンガポールに向かった（時雨は1月24日に沈没）<ref name="S1904神威(5)15"/><ref>[[#S20.01第1海護日誌(1)]]p.8『(11)時雨被雷沈没 時雨ハ ヒ八七A舩団ヲ護衛昭南ニ向ケ航行中二十四日敵潜ノ雷撃ヲ受ケ沈没セリ』</ref>。 |
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2月と3月、神威は香港で修理を実施<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(5)]]p.39『(三)月日所在及任務行動ノ概要 前月ヨリ引續キ第ニ海軍工作部船渠ニ入渠シ船体、兵器、機関ノ修理改装ニ從事ス』</ref>。 |
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4月、神威は空襲を受けて損傷、大破した。4月25日、藤牧大佐（神威特務艦長）は職務を解かれる<ref name="jirei1797">{{アジア歴史資料センター|C13072104800|昭和20年5月12日(発令4月25日附)秘海軍辞令公報 甲 第1797号 p.5}}</ref>。 |
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その状態で香港に放置され、[[終戦の日|終戦]]を迎えた<ref name="寺崎286神威"/>。 |
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==年表== |
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* 1922年9月12日 - ニューヨーク・シップビルジング社にて竣工<ref name="丸写真4神威行動"/>。 |
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** 12月15日 - 横須賀到着<ref name="T11.12.15行動"/>。 |
** 12月15日 - 横須賀到着<ref name="T11.12.15行動"/>。 |
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* 1932年8月 - 翌年2月 [[浦賀船渠]]にて水上機母艦への[[改造|改装]]工事 |
* 1932年8月 - 翌年2月 [[浦賀船渠]]にて水上機母艦への[[改造|改装]]工事 |
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* 1934年6月1日 [[軍艦|軍艦籍]]に編入され[[水上機母艦]]に類別<ref name="S9内令218" /> |
* 1934年6月1日 - [[軍艦|軍艦籍]]に編入され[[水上機母艦]]に類別<ref name="S9内令218" /> |
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* 1937年7月 |
* 1937年7月 - [[南太平洋]]において遭難した[[アメリア・イアハート]]機の捜索に協力 |
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* 1939年 飛行艇母艦へ改装、搭載機を降ろす |
* 1939年 - 飛行艇母艦へ改装、搭載機を降ろす |
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** 11月15日 - 第17戦隊に所属（第四艦隊）<ref name="叢書三八73"/>。 |
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* 1944年1月28日 アメリカ潜水艦「[[ボーフィン (潜水艦)|ボーフィン]]」(SS-287)の[[魚雷|雷撃]]を受け損傷 |
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* 1940年 |
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** 2月1日 [[シンガポール]]入港、修理と同時に母艦設備を撤去 |
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** 11月15日 - 第4連合航空隊を新編（連合艦隊）<ref name="叢書三八101a"/>。 |
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** 4月15日 特務艦に編入され運送艦に類別<ref name="S19内令548,549">{{アジア歴史資料センター|C12070196500|昭和19年4月15日付 内令第548号および同第549号}} 『内令第五百四十八號 艦艇類別等級別表中左ノ通改正ス 昭和十九年四月十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎 軍艦、水上機母艦ノ項中「、神威」ヲ削ル(以下略)』『内令第五百四十九號 特務艦類別等級別表中左ノ通改正ス 昭和十九年四月十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎 運送艦ノ部中穏戸型ノ項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ | | 神威 |』</ref> |
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* 1941年 |
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* 1945年1月16日 [[ヒ87船団]]に加入して香港在泊中に[[爆弾]]4発を受け大破 |
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** 1月15日 - 第4連合航空隊は第24航空戦隊に改称<ref name="叢書三八101b"/>。第十一航空艦隊新編、24航戦は同航空艦隊所属<ref name="叢書三八101b"/>。 |
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** 4月5日 香港で修理中に爆撃を受け大破 |
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** 10月1日 - 第24航空戦隊は第四艦隊に編入<ref name="叢書三八102"/>。 |
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* 1942年 |
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** 4月1日 - 第24航空戦隊は第十一航空艦隊に編入<ref name="叢書三八543"/>。 |
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** 4月10日 - 第24航空戦隊は南洋部隊より除かれる<ref name="叢書三八544"/>。 |
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** 6月29日 - 舞鶴帰投<ref>[[#S17.06舞鎮日誌]]p.68『二九(天候略)神威 白山丸 球磨川丸}入港(以下略)』</ref><ref>[[#S17.06二十四航戦、経過]]p.16『○二十九日神威舞鶴着入渠修理ニ從事ス』</ref> |
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** 7月24日 - 舞鶴発<ref>[[#S17.07二十四航戦、作戦経過概要]]pp.6-7『二四(天候略)(略)神威一三〇〇舞鶴発(以下略)』</ref>。 |
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** 12月24日 - [[南西方面艦隊]]附属<ref name="S1712、24Sf38"/>。 |
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* 1944年 - 1月28日 アメリカ潜水艦[[ボーフィン (潜水艦)|ボーフィン]](SS-287)の[[魚雷|雷撃]]を受け大破<ref name="S1904神威(2)12"/>。 |
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** 2月1日 - [[シンガポール]]入港、修理と同時に母艦設備を撤去 |
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** 4月15日 - 特務艦に編入され運送艦に類別<ref name="S19内令548,549">{{アジア歴史資料センター|C12070196500|昭和19年4月15日付 内令第548号および同第549号}} 『内令第五百四十八號 艦艇類別等級別表中左ノ通改正ス 昭和十九年四月十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎 軍艦、水上機母艦ノ項中「、神威」ヲ削ル(以下略)』『内令第五百四十九號 特務艦類別等級別表中左ノ通改正ス 昭和十九年四月十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎 運送艦ノ部中穏戸型ノ項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ | | 神威 |』</ref> |
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** 9月6日 - シンガポール発<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.16『六(天候略)〇七五三「マニラ」ニ向ケ出港 對空對潜警戒』</ref>。 |
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** 9月20日 - マニラ着<ref>[[#S19.06旭東丸(4)]]p.39『九月二十日二二四〇神威特務艦長(宛略)神機密第二〇二一三〇番電 神威 旭東丸 興川丸 皐月 ch30 ch33「マニラ」着』</ref>。 |
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** 9月21日 - マニラ湾で空襲を受け損傷（同戦闘で[[皐月 (睦月型駆逐艦)|皐月]]他沈没）<ref name="S1904神威(2)60"/> |
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** 9月24日 - [[コロン島|コロン湾]]で爆撃を受け損傷（同湾で[[秋津洲 (水上機母艦)|秋津洲]]沈没）<ref name="S1904神威(2)29"/> |
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** 9月27日 - マニラ湾外で米潜水艦[[ボーンフィッシュ (SS-223)|ボーンフィッシュ]]（SS-223）の雷撃を受け大破<ref name="S1904神威(2)32"/>。 |
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** 10月11日 - 香港着<ref>[[#S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)]]p.38(10月11日、12日）</ref>。 |
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** 11月2日 - 神戸着<ref name="S1904神威(3)44"/>。9日、横須賀着<ref name="S1904神威(3)45"/>。 |
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** 12月22日 - 横須賀出発<ref name="S1904神威(4)17"/>。12月31日、門司出撃<ref name="S1904神威(4)17"/>。 |
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* 1945年1月1日 - [[ヒ87船団]]旗艦として行動。 |
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** 1月9日 - 高雄港（台湾）で空襲を受け小破<ref name="S1904神威(4)58"/>。 |
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** 1月16日 - 香港在泊中に[[爆弾]]4発を受け大破<ref name="S1904神威(5)16概報"/>。 |
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** 4月5日 香港で修理中に爆撃を受け大破<ref name="福井空母物語358"/>。 |
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** 4月13日 [[浸水]]により着底 |
** 4月13日 [[浸水]]により着底 |
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** 5月10日 [[舞鶴鎮守府]]第四予備特務艦に定められる<ref>昭和20年5月10日付 内令第410号。</ref> |
** 5月10日 [[舞鶴鎮守府]]第四予備特務艦に定められる<ref>昭和20年5月10日付 内令第410号。</ref> |
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* 1947年5月3日 除籍 |
* 1947年5月3日 除籍<ref name="丸写真4神威行動"/> |
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==歴代艦長== |
==歴代艦長== |
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#[[奥田喜久司]] 大佐：1935年11月15日 - 1936年11月2日<ref>『官報』第2953号、昭和11年11月4日。</ref> |
#[[奥田喜久司]] 大佐：1935年11月15日 - 1936年11月2日<ref>『官報』第2953号、昭和11年11月4日。</ref> |
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#[[上阪香苗]] 大佐：1936年11月2日 - 1938年3月22日<ref>{{アジア歴史資料センター|C13072073500|海軍辞令公報（部内限）号外 第153号 昭和13年3月23日付}}</ref> |
#[[上阪香苗]] 大佐：1936年11月2日 - 1938年3月22日<ref>{{アジア歴史資料センター|C13072073500|海軍辞令公報（部内限）号外 第153号 昭和13年3月23日付}}</ref> |
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#[[岩淵三次]] |
#[[岩淵三次]] 大佐：1938年3月22日 - 1938年8月25日 |
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#[[松田千秋]] 大佐：1938年8月25日 - 1939年1月14日 |
#[[松田千秋]] 大佐：1938年8月25日 - 1939年1月14日 |
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#（兼）[[森友一]] 大佐：1939年1月14日 - 1939年7月20日 |
#（兼）[[森友一]] 大佐：1939年1月14日 - 1939年7月20日 |
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#服部勝二 大佐：1939年11月15日 - 1940年11月15日 |
#服部勝二 大佐：1939年11月15日 - 1940年11月15日 |
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#古川保 大佐：1940年11月15日 - 1941年7月1日 |
#古川保 大佐：1940年11月15日 - 1941年7月1日 |
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#伊藤徳堯 大佐：1941年7月1日 - |
#伊藤徳堯 大佐：1941年7月1日 - 1941年8月20日<ref>{{アジア歴史資料センター|C13072081800|海軍辞令公報（部内限）第695号 昭和16年8月20日}}</ref> |
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#長谷部喜蔵 大佐：1941年8月20日 - |
#長谷部喜蔵 大佐：1941年8月20日 - |
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#山崎助一 大佐：1942年8月7日 - 1943年5月3日 |
#山崎助一 大佐：1942年8月7日 - 1943年5月3日 |
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#清水他喜雄 大佐：1943年5月3日 - 1944年4月15日<ref name=官房人機密第1022号>昭和19年4月21日付 海軍大臣官房 官房人機密第1022号。</ref> |
#清水他喜雄 大佐：1943年5月3日 - 1944年4月15日<ref name=官房人機密第1022号>昭和19年4月21日付 海軍大臣官房 官房人機密第1022号。</ref> |
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;特務艦長 |
;特務艦長 |
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#清水他喜雄 大佐：1944年4月15日<ref name=官房人機密第1022号/> - 1944年12月5日<ref |
#清水他喜雄 大佐：1944年4月15日<ref name=官房人機密第1022号/> - 1944年12月5日<ref name="jirei1663"/> |
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#藤牧美徳 大佐：1944年12月5日 - 1945年4月25日<ref |
#藤牧美徳 大佐：1944年12月5日<ref name="jirei1663"/> - 1945年4月25日<ref name="jirei1797"/> |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13071968200|title=昭和11年12月1日現在 10版 内令提要追録第1号原稿/巻1 追録／第6類 機密保護|ref=S11-12-1内令提要原稿/機密保護}} |
**{{Cite book|和書|id=Ref.C13071968200|title=昭和11年12月1日現在 10版 内令提要追録第1号原稿/巻1 追録／第6類 機密保護|ref=S11-12-1内令提要原稿/機密保護}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13071987300|title=昭和14年12月25日現在 10版 内令提要追録第6号原稿/巻2 追録／第13類 艦船(1)|ref=S14-12-25内令提要原稿/艦船(1)}} |
**{{Cite book|和書|id=Ref.C13071987300|title=昭和14年12月25日現在 10版 内令提要追録第6号原稿/巻2 追録／第13類 艦船(1)|ref=S14-12-25内令提要原稿/艦船(1)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C12070077000|title=大正9年 達 完/4月|ref=達大正9年4月}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C12070150300|title=昭和16年1月～4月 内令1巻/内令昭和16年4月(3)|ref=内令昭和16年4月(3)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C05034663900|title=第394番電 11.6.26機密第287番電神威委員会を一時転勤の件(1)|ref=神威委員会一時転勤}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C05035344300|title=軍務2第183号 11.7.9郵便物発送先に関する件|ref=軍務2第183号}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C05035344500|title=官房第3733号 11.8.5艦船宛郵便物に関する件|ref=官房第3733号郵便}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C05035344800|title=三航戦機密第1号 11.6.11郵便物発送先の件|ref=三航戦機密第1号}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C11084304400|title=駆逐艦朝凪 昭和11年6月1日～8月31日(1)|ref=S1106朝凪日誌(1)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C11084304500|title=駆逐艦朝凪 昭和11年6月1日～8月31日(2)|ref=S1106朝凪日誌(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C11084305400|title=駆逐艦朝凪 昭和11年11月1日～昭和12年1月31日(1)|ref=S11.11朝凪日誌(1)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C11084305500|title=駆逐艦朝凪 昭和11年11月1日～昭和12年1月31日(2)|ref=S11.11朝凪日誌(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C11084306600|title=駆逐艦朝凪 昭和12年8月1日～8月31日|ref=S1208朝凪日誌}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C11084307200|title=駆逐艦朝凪 昭和12年10月1日～10月31日|ref=S1210朝凪日誌}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C14120556200|title=南支第5次作戦 軍艦加賀戦闘詳報 自昭和13年1月12日至昭和13年1月21日|ref=南支第5次作戦加賀戦闘詳報}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C14120378600|title=揚子江空襲部隊戦闘詳報 其の2 第3航空戦隊司令部 自昭和13年8月1日至昭和13年8月31日|ref=S1308揚子江空襲部隊其二}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030366100|title=昭和16年12月1日～昭和17年6月31日 呉防備戦隊戦時日誌(2)|ref=S16.12呉防戦日誌(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030018200|title=昭和16年12月1日～昭和19年8月31日 第4艦隊戦時日誌(1)|ref=S1612-04F(1)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030018300|title=昭和16年12月1日～昭和19年8月31日 第4艦隊戦時日誌(2)|ref=S1612-04F(2)}} |
|||
**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030059400|title=昭和17年2月1日～昭和17年3月31日 第18戦隊戦時日誌戦闘詳報(4)|ref=S17.02十八戦隊日誌(4)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030059500|title=昭和17年2月1日～昭和17年3月31日 第18戦隊戦時日誌戦闘詳報(5)|ref=S17.02十八戦隊日誌(5)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030024700|title=昭和17年3月1日～昭和17年11月30日 第11航空艦隊戦時日誌 作戦及一般の部(1)|ref=S17.03十一航艦日誌(1)}} |
|||
**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120110600|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年3月1日至昭和17年3月31日/1 経過|ref=S17.03二十四航戦、経過}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120111100|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年3月1日至昭和17年3月31日/4 作戦経過概要|ref=S17.03二十四航戦、作戦経過概要}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120111400|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年4月1日至昭和17年4月30日/1 経過|ref=S17.04二十四航戦、経過}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120111900|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年4月1日至昭和17年4月30日/5 作戦経過概要(1)|ref=S17.04二十四航戦、作戦経過概要(1)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120112000|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年4月1日至昭和17年4月30日/5 作戦経過概要(2)|ref=S17.04二十四航戦、作戦経過概要(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120112300|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年5月1日至昭和17年5月31日/1 経過|ref=S17.05二十四航戦、経過}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120112700|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年5月1日至昭和17年5月31日/4 作戦経過概要|ref=S17.05二十四航戦、作戦経過概要}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120113300|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年6月1日至昭和17年6月30日/3 令達報告等|ref=S17.06二十四航戦、令達報告}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120113500|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年6月1日至昭和17年6月31日/5 作戦経過概要|ref=S17.06二十四航戦、作戦経過概要}} |
|||
**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120116700|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年7月1日至昭和17年7月31日/1 経過|ref=S17.07二十四航戦、経過}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030354300|title=昭和17年6月1日～昭和17年6月30日 舞鶴鎮守府戦時日誌|ref=S17.06舞鎮日誌}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030354400|title=昭和17年7月1日～昭和17年7月31日 舞鶴鎮守府戦時日誌(1)|ref=S17.07舞鎮日誌(1)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030354500|title=昭和17年7月1日～昭和17年7月31日 舞鶴鎮守府戦時日誌(2)|ref=S17.07舞鎮日誌(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120117100|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年7月1日至昭和17年7月31日/4 作戦経過概要|ref=S17.07二十四航戦、作戦経過概要}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120117500|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年8月1日至昭和17年8月31日/1 経過|ref=S17.08二十四航戦、経過}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120118100|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年8月1日至昭和17年8月31日/5 作戦経過概要|ref=S17.08二十四航戦、作戦経過概要}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120118500|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年9月1日至昭和17年9月30日/1 経過|ref=S17.09二十四航戦、経過}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120118900|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年9月1日至昭和17年9月30日/4 作戦経過概要|ref=S17.09二十四航戦、作戦経過概要}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120122100|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年10月1日至昭和17年10月30日(1)|ref=S17.10二十四航戦日誌(1)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120122200|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年10月1日至昭和17年10月30日(2)|ref=S17.10二十四航戦日誌(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120122300|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年11月1日至昭和17年11月30日(1)|ref=S17.11二十四航戦日誌(1)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120122400|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年11月1日至昭和17年11月30日(2)|ref=S17.11二十四航戦日誌(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C13120122500|title=第24航空戦隊戦時日誌 自昭和17年12月1日至昭和17年12月31日|ref=S17.12二十四航戦日誌}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030367300|title=昭和17年12月1日～昭和18年5月31日 呉防備戦隊戦時日誌(3)|ref=S17.12呉防戦日誌(3)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030402400|title=昭和18年1月1日～昭和18年1月25日 佐伯防備隊戦時日誌戦闘詳報(2)|ref=S18.01佐防戦(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030149600|title=昭和19年6月1日～昭和19年12月13日 第30駆逐隊戦時日誌戦闘詳報(1)|ref=S19.06第30駆日誌(1)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030149700|title=昭和19年6月1日～昭和19年12月13日 第30駆逐隊戦時日誌戦闘詳報(2)|ref=S19.06第30駆日誌(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030644900|title=昭和19年6月1日～昭和19年9月30日 特設運送艦旭東丸戦時日誌(4)|ref=S19.06旭東丸(4)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030645000|title=昭和19年6月1日～昭和19年9月30日 特設運送艦旭東丸戦時日誌(5)|ref=S19.06旭東丸(5)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030673900|title=昭和19年4月～昭和19年10月 特設給油船興川丸戦時日誌・特設給油船興川丸戦闘詳報第1号第2号|ref=S19.04-10興川丸}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030141600|title=昭和19年8月1日～昭和19年11月30日 第1海上護衛隊戦時日誌(3)|ref=S19.08第1海上護衛隊(3)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030141700|title=昭和19年8月1日～昭和19年11月30日 第1海上護衛隊戦時日誌(4)|ref=S19.08第1海上護衛隊(4)}} |
|||
**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030587200|title=昭和18年3月8日～昭和18年5月30日|ref=S18.03-05神威戦闘詳報}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030587600|title=昭和19年4月1日～昭和20年3月31日 特務艦神威戦時日誌戦闘詳報(1)|ref=S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)}} |
|||
**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030587700|title=昭和19年4月1日～昭和20年3月31日 特務艦神威戦時日誌戦闘詳報(2)|ref=S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030587800|title=昭和19年4月1日～昭和20年3月31日 特務艦神威戦時日誌戦闘詳報(3)|ref=S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030588000|title=昭和19年4月1日～昭和20年3月31日 特務艦神威戦時日誌戦闘詳報(5)|ref=S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(5)}} |
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**{{Cite book|和書|id=Ref.C08030142000|title=昭和20年1月1日～昭和20年3月31日 第1海上護衛隊戦時日誌(1)|ref=S20.01第1海護日誌(1)}} |
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*[http://dl.ndl.go.jp/ 国立国会図書館デジタルコレクション] - [[国立国会図書館]] |
*[http://dl.ndl.go.jp/ 国立国会図書館デジタルコレクション] - [[国立国会図書館]] |
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**{{Cite book|和書|author=海軍研究社編輯部 編|year=1940|month=7|title=日本軍艦集 2600年版|publisher=海軍研究社|url={{NDLDC|1903831}}|ref=軍艦2600年}} |
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**{{Cite book|和書|author=第二復員局残務處理部|year=1947|month=8|title=比島方面海軍作戦. 其の一(自一九四二年五月至一九四四年九月)|url={{NDLDC|8815601}}|publisher=|ref=比島方面海軍作戦(1)}} |
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* <!--アサイ1928-->{{Cite book|和書|author=浅井将秀/編|title=日本海軍艦船名考|editor=|publisher=[[水交社|東京水交社]]|date=1928-12|ref=日本海軍艦船名考}} |
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*<!-- アサダ -->{{Cite book|和書|author=浅田博|coauthors=|year=2013|month=9|origyear=1985|chapter=第五章 南号作戦|title=海防艦三宅戦記 {{smaller|輸送船団を護衛せよ}}|publisher=潮書房光人社|series=光人社NF文庫|isbn=978-4-7698-2799-3|ref=浅田、三宅}} |
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*<!-- エグチ -->{{Cite book|和書|author=江口晋|coauthors=|year=2014|month=9|origyear=1994|chapter=第二部 命を削る護衛戦|title=海防艦第二〇五号海戦記 {{smaller|知られざる船団護衛の死闘}}|publisher=潮書房光人社|series=光人社NF文庫|isbn=978-4-7698-2521-0|ref=海防205号}} |
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*<!--カイグンショウ-->{{Cite book|和書|volume=明治百年史叢書 第180巻|title=海軍制度沿革 巻八|editor=海軍省/編|publisher=原書房|date=1971-10|origyear=1941|ref=海軍制度沿革巻八}} |
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*<!--カイグンショウ-->{{Cite book|和書|volume=明治百年史叢書 第181巻|title=海軍制度沿革 巻九|editor=海軍省/編|publisher=原書房|date=1972-3|origyear=1941|ref=海軍制度沿革巻九}} |
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*<!--カイグンショウ-->{{Cite book|和書|volume=明治百年史叢書 第183巻|title=海軍制度沿革 巻十の2|editor=海軍省/編|publisher=原書房|date=1972-04|origyear=1940|ref=海軍制度沿革巻十の2}} |
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*<!-- カイグンレキシ -->海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。 |
*<!-- カイグンレキシ -->海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。 |
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*<!-- キマタ1994 -->{{Cite book|和書|author=[[木俣滋郎]]|year=1994|month=9|origyear=|title=日本海防艦戦史|chapter=第三章 苦境に立つ海防艦(昭和二十年)|publisher=図書出版社|series=|isbn=4-8099-0192-0|ref=木俣海防}} |
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* <!--セカイ2010-->{{Cite book|和書|volume=世界の艦船 2011年1月号増刊 第736集(増刊第95集)|title=日本航空母艦史|publisher=海人社|date=2010-12|ref=日本航空母艦史}} |
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*<!-- クサカ1979 -->{{Cite book|和書|author=草鹿龍之介|authorlink=草鹿龍之介|year=1979|month=1|title=連合艦隊参謀長の回想|publisher=光和堂|isbn=4-87538-039-9|ref=草鹿回想}} |
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*<!--セカイ2010-->{{Cite book|和書|volume=世界の艦船 2011年1月号増刊 第736集(増刊第95集)|title=日本航空母艦史|publisher=海人社|date=2010-12|ref=日本航空母艦史}} |
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*<!--テヅカ2009-->{{Cite book|和書|author=手塚正己|authorlink=手塚正己|year=2009|month=8|chapter=第二十八章 海上特攻|title=軍艦武藏 下巻|publisher=新潮社|series=新潮文庫|isbn=978-4-10-127772-1|ref=武藏下(新潮2009)}} |
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*<!-- テラサキ -->{{Cite book|和書|author=寺崎隆治ほか|coauthors=|year=2016|month=6|origyear=|title=補助艦艇奮戦記 {{smaller|縁の下の力持ち支援艦艇の全貌と戦場の実情}}|publisher=潮書房光人社|isbn=978-4-7698-1620-1|ref=寺崎、補助艦艇}} |
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**{{small|戦史研究家}}伊達久『日本海軍補助艦艇戦歴一覧 {{small|水上機母艦、潜水母艦、敷設艦、一等輸送艦、二等輸送艦、敷設艇、電纜敷設艇、哨戒艇、駆潜艇、水雷艇、海防艦、砲艦、特務艦、全三三二隻の太平洋戦争}}／水上機母艦（七隻）／特務艦（四十二隻） |
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*<!-- トヤマ -->外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。ISBN 4-7698-1246-9 |
*<!-- トヤマ -->外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。ISBN 4-7698-1246-9 |
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*<!--ニホンハクヨウ-->{{Cite book|和書|volume=明治百年史叢書 第245巻|title=帝国海軍機関史|editor=日本舶用機関史編集委員会/編|publisher=原書房|date=1975-11|ref=帝国海軍機関史}}<!-- 上巻、下巻、別冊の3分冊--> |
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*<!--フクイ1947-->{{Cite book|title=JAPANESE NAVAL VESSELS AT THE END OF WAR|author=COMPILED BY SHIZUO FUKUI|publisher=ADMINISTRATIVE DIVISION, SECOND DEMOBILIZATION BUREAU|date=1947-04-25|ref=終戦時の日本海軍艦艇}}(COMPILED BY 福井静夫『終戦時の日本海軍艦艇』第二復員局、1947年04月25日) |
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*<!--フクイ1982-->{{Cite book|和書|author=[[福井静夫]]|date=1982-04|title=海軍艦艇史 3 航空母艦、水上機母艦、水雷・潜水母艦|publisher=KKベストセラーズ|isbn=4-584-17023-1|ref=海軍艦艇史3}} |
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*<!--フクイ1994-->{{Cite book|和書|author=[[福井静夫]]|date=1994|title=写真 日本海軍全艦艇史|publisher=ベストセラーズ|isbn=4-584-17054-1|ref=日本海軍全艦艇史}}<!-- 上巻、下巻、資料篇 --> |
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*<!--フクイ1996-->{{Cite book|和書|author=[[福井静夫]]|year=1996|month=8|title=<small>福井静夫著作集-軍艦七十五年回想記第七巻</small> 日本空母物語|publisher=[[光人社]]|isbn=4-7698-0655-8|ref=福井、空母}} |
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*<!-- フクイ1993 -->{{Cite book|和書|author=[[福井静夫]]|year=1993|month=12|chapter=|title=<small>福井静夫著作集-軍艦七十五年回想記第十巻</small> 日本補助艦艇物語|publisher=光人社|isbn=4-7698-0658-2|ref=福井著作10}} |
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*<!--ボウエイチョウ-->{{Cite book|和書|author=防衛庁防衛研修所戦史室|title=海軍軍戦備＜1＞ 昭和十六年十一月まで|volume=[[戦史叢書]]第31巻|year=1969|publisher=[[朝雲新聞社]]|ref=戦史叢書31海軍軍戦備1}} |
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*<!--ホウエイチョウ -->{{Cite book|和書|author=防衛庁防衛研修所戦史室|title=中部太平洋方面海軍作戦<1> {{small|昭和17年5月まで}}|volume=[[戦史叢書]]第38巻|year=1970|month=10|publisher=朝雲新聞社|ref=叢書38中部太平洋(1)}} |
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*<!--マキノ-->{{Cite book|和書|editor=[[牧野茂 (軍人)|牧野茂]]、[[福井静夫]]/編|date=1987-05|title=海軍造船技術概要|publisher=今日の話題社|isbn=4-87565-205-4|ref=海軍造船技術概要}} |
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*<!--マル1989-10-->{{Cite book|和書|title=<small>写真</small>日本の軍艦 第4巻 <small>空母II</small>|editor=雑誌『[[丸 (雑誌)|丸]]』編集部/編|publisher=光人社|date=1989-10|isbn=4-7698-0454-7|ref=丸写真第4巻}} |
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*『[[官報]]』 |
*『[[官報]]』 |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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*[[ |
*[[サラトガ (CV-3)]] - ニューヨーク造船所で、本艦と同時期に建造。電気推進式機関を搭載。 |
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*[[神鷹 (空母)]] - 元ドイツ商船シャルンホルスト。改造前は電気推進式機関を搭載していた。 |
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*[[秋津洲 (水上機母艦)]] - 飛行艇母艦。同艦沈没時の藤牧美徳大佐は、神威最後の特務艦長。 |
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2017年6月4日 (日) 09:57時点における版
| 神威 | |
|---|---|
![大正末頃、運送艦（給油）時代の神威。後部の四角い枠状の構造物は燃料用石炭の揚搭設備[1]](/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Japanese_oiler_Kamoi_in_1926.jpg) | |
| 基本情報 | |
| 建造所 | ニューヨークシップビルヂング会社[2] |
| 運用者 |
 大日本帝国海軍 |
| 艦種 |
運送艦(1920年12月24日)[3] 水上機母艦(1934年6月1日)[4] 運送艦(1944年4月15日)[5] |
| 母港 | 横須賀[6] → 舞鶴(1939年)[7] |
| 艦歴 | |
| 計画 | 大正9年度(1920年)、八八艦隊計画[2] |
| 発注 | 1921年5月17日契約[8][注釈 1] |
| 起工 | 1921年9月14日[9] |
| 進水 | 1922年6月8日[10] |
| 竣工 |
1922年9月12日[11]給油艦として 1932年水上機母艦へ改造 |
| 除籍 | 1947年5月3日 |
| その後 | 戦後イギリス軍が解体[12] |
| 要目（特務艦時） | |
| 満載排水量 | 19,550英トン[6] |
| 軽荷排水量 | 5,702英トン[6] |
| 総トン数 | 10,222総トン[6] |
| 全長 | 498 ft 0 in (151.79 m)[6] |
| 垂線間長 | 496 ft 0 in (151.18 m)[8][6] |
| 水線幅 | 67 ft 0 in (20.42 m)[8][6] |
| 深さ | 38 ft 0 in (11.58 m)[8] |
| 吃水 | 満載平均 28 ft 0 in (8.53 m)[8][6] |
| 機関 |
タービン電機推進式[13] 主発電機：GEカーチス式タービン1基、6,250kW交流発電機 1基[13] 起動、補機、緊急用[8]：GEカーチス式ギアード・タービン2基、400kW直流発電機 2基[13] 補助発電機：625kW交流発電機 1基(DC発電機とカップリングで直結)[13] 主電動機：4,000馬力GE電動機(スクリュー直結) 2基[8][13] |
| ボイラー | バブコック＆ウィルコックス缶(または過熱器附ヤーロー式缶[6]) 4基[8][注釈 2] |
| 推進 |
2軸 x (約)120rpm[8][14] 直径4.877m、ピッチ4.267m[14] |
| 出力 |
計画 8,000hp[13][15] 実際 8,977.5hp[6] |
| 速力 |
計画 15ノット[14] 実際 15.328ノット[6] |
| 燃料 |
重油満載 1446.8トン[6] 石炭満載 庫内2,542トン、庫外550トン[6] |
| 航続距離 |
計画 8,000カイリ / 10ノット[8] 実際 17,140カイリ / 10ノット[6] |
| 乗員 | 竣工時定員 181名[16][17] |
| 搭載能力 |
重油：11,398.2トン[6] 重油約2,500トンに代わり石炭(2,042トン[6])を搭載可[8] 潤滑油15,000ガロン[8] 貨物庫容積 500トン[8] 獣肉、魚肉、野菜、氷の各冷蔵庫[6]、約7,000立方フィート[8] 缶用清水359.5トン、雑用清水368.78トン、飲用清水103.75トン[6] |
| 兵装 |
50口径三年式14cm砲2門[6][注釈 3] 40口径三年式8cm高角砲2門[18][注釈 4] |
| 搭載艇 | 内火艇1隻、カッター3隻、通船1隻[6] |
| その他 | 6トンデリック1本、1.5トンデリック3本[6]、載炭装置[19] |
神威[注釈 5]（かもい/かもゐ）[20]は、日本海軍の運送艦[3][21](給油艦）[6]、のち水上機母艦[4][22]。 アメリカ合衆国で建造[23][24]。 太平洋戦争前における、日本海軍最後の海外発注艦となった[25][注釈 6]。 艦名は北海道（後志国）積丹半島の「神威岬」による[23][26]。
概要
給油艦
神威はアメリカ合衆国のニュージャージー州にあるニューヨーク・シップビルジング社で[24][25]、給油艦として建造された[25][27]。電気推進艦[注釈 7]研究のため、アメリカに発注された[25][28]。 当時、アメリカ海軍はレキシントン級巡洋戦艦（レキシントン級航空母艦）等の大型艦艇でも電気推進式を採用しており、日本海軍も米海軍の動向に注目していた経緯がある[29][30]。
1921年（大正10年）9月、神威はニューヨーク造船所で起工[25]。1922年（大正11年）9月に竣工後、早速重油を満載し、12月10日にアメリカからの航海を終えて徳山に到着[31][32]。 続いて横須賀に回航され[33]、12月15日に到着[34][35]。 その後、給油艦（タンカー）として北米[36]、東南アジア、北樺太方面からの重油還送任務に従事した[25]。
水上機母艦
![水上機母艦時の「神威」(1937年)[37]](/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Japanese_seaplane_tender_Kamoi_1937.jpg) 水上機母艦時の「神威」(1937年)[37] | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| 艦歴 | |
| 要目（水上機母艦時） | |
| 基準排水量 | 公表値 17,000英トン[38][39] |
| 常備排水量 | 1938年 15,381英トン[40][41] |
| 吃水 | 公表値 8.43m[38] |
| 乗員 |
1934年6月定員 335名[42] 1938年3月 324名[40] |
| 搭載能力 |
航空機用燃料：タンク60トン、ドラム缶3,000個[43] 30kg爆弾約300個[44] |
| 兵装 |
1938年[40] 50口径三年式14cm砲2門[45](砲台のみ[注釈 8]) 40口径8cm単装高角砲2門 毘式12mm機銃6挺 |
| 搭載艇 | 4隻[40] |
| 搭載機 |
九〇式三号水上偵察機 常用6機 補用6機、その他3機搭載可能[46] #搭載機も参照 |
| 変更のあった主な要目のみ。その他は特務艦時の要目を参照 | |
日本海軍は、水上機母艦若宮（日本海軍の法令上、1920年より航空母艦）を第一次世界大戦に投入した[47][48]。 続いて給油艦能登呂を水上機母艦に改造、同艦は1932年（昭和7年）初旬の第一次上海事変に投入されて活躍した[49]。急遽、本艦も同年末から翌1933年（昭和8年）2月にかけて、浦賀船渠で水上機母艦に改装された[25][50]。改装内容は能登呂とほぼ準じた形であるが、艦形が更に大きいため搭載機数は常用6機、補用6機となっている[50]。また給油艦としての機能もそのまま残されていた（特務艦籍）[50]。
1933年（昭和8年）末に当時ドイツで実用化されたハイン式マットを装備し、航行しながら水上機を収容できるようにした（従来は艦を停止させて収容）[51]。しかしあまり実用的でなかったらしく[49]、1939年に撤去された[52]。 1934年（昭和9年）6月1日に軍艦籍に編入、「軍艦 神威」と改名され、水上機母艦に類別された[23][4]。同年7月25日より基地建設のため中部太平洋諸島の調査を実施[53]。1936年（昭和11年）6月28日から10月17日まで、マリアナ諸島やカロリン諸島の基地調査を実施[53]。1937年（昭和12年）1月28日から7月10日にかけて、南洋諸島の全域を調査した[53]。
1939年（昭和14年）、飛行艇母艦へ改装、搭載機を降ろす[51]。 1941年（昭和16年）12月8日の太平洋戦争開戦時、神威（第二十四航空戦隊）は南洋部隊（指揮官井上成美第四艦隊司令長官、旗艦鹿島）の指揮下にあり[54]、中部太平洋諸島（マーシャル諸島、カロリン諸島、ギルバート諸島等）を行動した[55]。 1942年（昭和17年）4月10日、第二十四航空戦隊は第十一航空艦隊所属となる[56]。中部太平洋諸島（マーシャル諸島、カロリン諸島など）における航空隊移動や補給任務に従事した[55]。 同年12月24日、神威は第二十四航空戦隊より除かれ南西方面艦隊に編入[57]。1943年（昭和18年）からは東南アジア方面で行動した。
1944年（昭和19年）4月15日、軍艦籍より除籍され[5]、水上機母艦から特務艦（運送艦）に類別変更[49]。 1945年（昭和20年）1月初旬、ヒ87船団の旗艦として、空母龍鳳（特攻兵器桜花輸送任務）や護衛の駆逐艦（浜風、磯風、時雨、旗風）等と共にシンガポールへ向かう[58]。だが香港停泊中の1月16日、グラティテュード作戦にともなう米軍機動部隊艦載機の空襲を受けて大破[58]。さらに4月5日、爆撃により損害を受けて着底[49]。放置されて終戦を迎えた。
戦後、イギリス軍により解体された。
艦型
給油艦として
艦型は3島型で[46]満載排水量19,550英トン[6]、載貨重量約13,000トンで[8]日本海軍の特務艦としては最大の艦だった[59]。補給用重油は約10,000トン[6]、うち重油約2,500トンに代わり石炭約2,000トン（福井静夫によれば石炭2,500トン）も搭載できた[6][8][25]。そのため、艦橋と煙突間には4本の支柱の上部を柱でつないだ直方体の形状の載炭装置を設置していた[19]。
機関
主発電機としてはメイン・タービンに直結の6,250kW交流発電機を1基搭載、4,000馬力の発動機(モーター)2基をスクリュー軸に直結、速度調節はタービン・ガバナーで行った[13]。また補機や緊急などのために2基の補助タービンにそれぞれギアで連結した400kW直流発電機を2基搭載した[13]。その他に補助発電機として直流発電機にカップリングで直結した625kW交流発電機1基を搭載、これだけで経済速力7ノットが発揮可能だった[13]。
実際に使用すると、重量、容積、燃料消費量に利点が無く、建造費も増大するため日本海軍の電気推進艦は本艦1隻（空母神鷹は、当初電気推進式機関）のみとなった[23][60]。 1944年（昭和19年）4月、本艦は飛行艇母艦から給油艦に改装されるが、その際も最大速力15ノット発揮可能だった[61]。
水上機母艦として
上記の通り1932年（昭和7年）7月に水上機母艦へ改造が決定、予算約4,000万円以内とし[62]浦賀船渠で同年末から翌年2月末まで工事が行われた[25][46]。
水上機母艦としては九〇式三号水上偵察機常用6機、補用6機の計12機を搭載する[63]。艦橋前後の上甲板上に3島を結ぶ鋼板製のフラットを設けて[46]格納所甲板とし[43]、前部には翼を広げた状態で2機、畳んだ状態で3機を搭載、後部にも広げて2機、畳んで2機を搭載し、その他船首楼甲板に揚収した後に解体して船艙に3機の計12機が搭載する計画だった[64]。「海軍造船技術概要」によると前部に6機、後部に5機、補用機格納庫に解体して1機の計12機、その他解体して3機という[46]。格納所甲板には木甲板とし[65]、その上に軌道を設けて[43]水上機は運搬車で移動した[65]。その甲板上には航空機運用に支障の無い範囲で天蓋を[65]、その前端には風除けのスクリーンを設けた[43]。計画は木製の予定だったが[65]実際は鉄骨鋼材張りとなった[43]。
水上機揚収用のデリックについて前部は、前部マストを前方に移動し、その右舷側にデリックポストを新設して前部マストと結合して強化し、長さ約56フィート(約17m)の力量5トンの水平デリックを設ける[66][67]。後部は中央のキングポストのうち1本を補強してデリックポストとし、長さ約46フィート(約14m)の力量3.5トンの水平デリックを装備した[66][67]。
射出機は両舷にそれぞれ呉式二号三型を1基ずつ装備する計画があったが[68]、当時の軍縮条約の制限で装備されなかった[69]。
航空機燃料は中甲板の3番サンマータンクを60噸の軽質油タンクとし[43][70]、1番サンマータンク内に3000缶が入る軽質油庫を設けた[43][71]。また30kg爆弾約300個を搭載可能とし、必要に応じて500kg爆弾約100個も搭載出来る設備とする計画だった[44]。
母艦として必要な通信施設や工作設備、工場などを新設、発動機格納所も設けた[43]。その他前部天蓋の前端に仮艦橋を設けた[43]。
乗員は士官約11名、特務士官・准士官約8名、下士官約50名、兵約90名が増加する予定で[72]、上甲板と格納庫甲板の間に兵員居住区を設けるなどした[43]。
給油設備などはサンマータンク以外はほぼそのままとし、必要ならば給油艦としても使用できる計画だった[73]。
兵装は改造完成時、煙突の両側に砲台を設け8cm高角砲を1基ずつ装備した[51][74]。1937年(昭和12年)の写真では毘式12mm単装機銃が天蓋上に装備されており[75]、1938年(昭和13年)の出撃時には前後の砲台にも12mm機銃が装備されている[51]。福井静夫が戦後まとめた資料によると水上機母艦時は8cm高角砲4門、12mm機銃7挺となっている[76]。
ハイン式マット
航行中でも水上機を揚収できる装置としてハイン式マットが1933年(昭和8年)にドイツから輸入、本艦に装備された[77]。これは艦尾に装備した大型リールに長さ約30mの帆布幕(着水幕)が巻いてあり、揚収時には艦尾に流して展張させ、水上機が幕に乗ったらウィンチなどで幕ごと引き寄せ、艦尾のデリックで揚収するものだった[77]。続いて波浪同調式揚収クレーンも到着し、同年12月には8ノットで実験が行われている[77]。ただ、あまり効果が無かったようで1938年(昭和13年)3月までにはデリックポストを残し撤去[51]。1940年（昭和15年）頃に、新型の水上機母艦瑞穂に移された[77]。
飛行艇母艦として
1939年(昭和14年)に横須賀海軍工廠で特定修理が行われた際、搭載機を十試水上観測機常用8機+補用3機、十二試三座水上偵察機常用2機+補用1機の計常用10機、補用4機の14機として改装が行われていたが、完成直前に飛行艇母艦に役務が変更となった[43]。このため運搬軌道と天蓋を撤去、格納所前部に約200名を収容する木製の仮設居住区を設けた[25][43]。飛行艇への補給設備なども装備し[43]、後部マストが前方に移動しているのが確認される[78]。兵装はこの時14cm砲2門と8cm高角砲1門に変更した[19]。この状態で太平洋戦争を迎えた[43]。1942年（昭和17年）11月下旬、14㎝砲主砲2門を用いた射撃演習を実施した[45][79]。
大戦中
太平洋戦争時は1944年(昭和19年)2月の損傷を第101工作部で修理の際に母艦設備を撤去[19]、給油艦に改装された[80]。神威には横曳給油装置設置の訓令が出される[81]。 8月31日に一応修理が完成し[82]、 最大速力15ノット、常用速力13ノットが報告されている[83]。 この時点での兵装は以下の通り[84]。
- 50口径三年式14cm砲2門
- 40口径三年式8cm高角砲2門
- 25mm機銃15挺(3連装5基をこの修理で装備[85])
- 毘式7.7mm機銃2挺
- 須式手動75cm探照灯1基
- (九五式[86])爆雷6個搭載(定数は不明)
- 九三式水中聴音機[87][88][86]。
艦長は25mm単装機銃12挺の装備も要求している[89]が、今年度は準備出来ないと断られている[90]。
同年9月27日に雷撃の被害を受ける[91]など損傷し、11月9日に横須賀港に入港[92]。 この時に撮影された艦前部の写真では、前部天蓋と仮設居住区は完全に撤去されており、またデリックポスト1本を残して前部マストも無く、艦橋後部に横桁1本の単マストが装備されている[93]。この時の兵装は艦橋左右の機銃台に25mm3連装機銃1基ずつ、艦橋前に機銃台を設置し同機銃1基、前部砲台には14cm砲が装備が確認される[93]。
横須賀での修理の際に25mm単装機銃6挺装備[94]、破損した九三式水中聴音機は零式水中聴音機に換装[95]、 九二式従動90cm探照灯二型改一管制器付を装備、中防雷具一型を修理した[95]。 また二式爆雷18個を搭載した[96]。 翌1945年(昭和20年)1月の時点でE-27逆探の搭載も確認出来る[97]。 その他に搭載艇は内火艇2隻[98](1隻は12m)、12m内火ランチ1隻、9mカッター1隻が確認される[99]。
搭載機
搭載機は九〇式三号水上偵察機 常用6機 補用6機とされる[46]。艦前部に6機、後部に5機、補用機格納庫に1機を解体して格納する[46]。その他に他艦の水上機を船尾楼空所に収容し分解して格納庫に収容できた[46]。福井静夫によると九〇式二号水上偵察機を22機搭載できたという[76][100]。
内令兵に記載の1935年までの機種、機数は以下の通り
- 1932年(昭和7年)12月8日(内令兵76)：一四式三号水上偵察機、九〇式三号水上偵察機 常用3機、補用1機[101]
- 1933年(昭和8年)1月31日(内令兵12)：一四式三号水上偵察機、九〇式二号水上偵察機 常用3機、補用1機(うち2機は九〇式二号水上偵察機)[102]
- 1933年(昭和8年)10月15日(内令兵59)：九〇式二号偵察機二型 常用6機、補用2機[103]
- 1934年(昭和9年)6月26日(内令兵24)：九〇式二号偵察機二型 常用6機、補用2機、一四式三号水上偵察機 常用2機[104]
- 1934年(昭和9年)12月3日(内令兵54)：九〇式二号偵察機二型 常用8機、補用3機[105]
- 1935年(昭和10年)5月7日(内令兵16)：九〇式二号偵察機二型(一部「一四式三号水上偵察機」) 常用8機、補用3機[106]
1938年(昭和13年)の南支方面出撃時には九四式水上偵察機と九五式水上偵察機が合わせて8機から9機搭載された[51][107]。
マーキングは飛行機の呼称番号として「モ」が1936年に制定された[108]。
艦歴
建造経緯
1920年（大正8年）12月7日、日本海軍は大正9年度建造予定の特務艦を「神威（カモヰ）」と命名する[20]。同月24日、運送艦に類別される[3]。 1921年（大正9年）9月14日、神威はニューヨークシップビルヂング会社（アメリカ合衆国、ニュージャージー州のカムデン市）で起工[9]。当時のニューヨーク造船所では、レキシントン級巡洋戦艦2番艦サラトガを建造していた（1920年9月25日、起工。建造中に空母へ改造）[109]。 12月21日、信号符字「GQUF」を与えられる[110]。
1922年（大正10年）6月1日、ニューヨーク造船所に神威監督官事務所を設置する[111]。6月8日、進水[10]。 1923年（大正11年）2月9日、ニューヨーク造船所の神威艤装員事務所は事務を開設[24]。 9月12日、竣工して日本側に引き渡される[11][112]。 9月27日、神威はニューヨークに到着[113][114]。10月2日、ニューヨークを出発[115]。翌日、ノーフォーク着[116]。10月5日、出発[117]。太平洋を横断し、12月10日に徳山（瀬戸内海）到着[32][118]。13日に徳山を出発[119]。12月15日、神威は長門・金剛・三笠等、日本海軍の主力艦艇が多数停泊する横須賀に到着した[34][35]。 その後も、神威は日本とアメリカ間を行き来した[36]。
水上機母艦として
1932年（昭和7年）秋より、浦賀船渠で水上機母艦への改造工事を実施した[25]。1933年（昭和8年）2月に改造完成後、ただちに中国大陸方面に出動した[25]。 1934年（昭和9年）6月1日、軍艦籍に編入[23]。水上機母艦に類別される[4]。横須賀鎮守府籍[112]。連合艦隊附属に編入[112]。艦首には菊花御紋章も装着された[25]。同時期、日本軍は南洋群島を軍事的観点から調査することになった[120]。同年7月25日から8月29日にかけて神威は南洋群島を航行、同方面の調査を実施する[53]。 1935年（昭和10年）11月15日、予備艦となった[112]。
1936年（昭和11年）6月1日[112]、日本海軍は、神威および第28駆逐隊（夕凪、朝凪）により第三航空戦隊を編成する[121][122]。 6月28日から10月17日にかけて、第三航空戦隊（神威、朝凪、夕凪）は中部太平洋諸島（マリアナ諸島、カロリン諸島）の基地調査をおこなった[53][123]。 同年12月1日、第三航空戦隊は第十二戦隊（連合艦隊麾下）[112]に改編される形で解隊[124][125]。第十二戦隊の所属艦は軍艦2隻（敷設艦《沖島》[126]、水上機母艦《神威》[112]）と第28駆逐隊（夕凪、朝凪）である[125]。旗艦は沖島に指定された[126]。
1937年（昭和12年）1月28日、第十二戦隊司令官宮田義一少将（海兵36期）指揮下の4隻（沖島《艦長安住義一大佐、海兵39期》、神威《艦長上坂香苗大佐、海兵43期》、第28駆逐隊《朝凪、夕凪》）は横須賀を出撃[127]。七ヶ月に及ぶ南洋基地調査を実施した（直接踏査21ヶ所、空中偵察11ヶ所）[127][123]。 7月10日、第十二戦隊（沖島、神威、朝凪、夕凪）は連合艦隊主力が集結中の伊勢湾に帰投[128][129]、 同地所在の連合艦隊司令長官（旗艦陸奥）[129]に調査結果を報告した[123][130]。その後、各艦は所属軍港に戻る[131]。 7月14日、潜水母艦大鯨や建造中の剣埼型潜水母艦2隻（剣埼、高崎）所在の横須賀に帰投した[132][133]。
7月28日、第十二戦隊は第三艦隊所属となる[112]。同時期、支那事変勃発により情勢は緊迫[25]。 同年8月27日、日本海軍は神威と第28駆逐隊（朝凪、夕凪）により、再び『第三航空戦隊』を編制する[134]。神威は中国大陸に進出した[25]。 9月18日、水上機母艦香久丸が第三航空戦隊に加わる[135]。 10月20日、第28駆逐隊は佐世保警備戦隊に編入され、第三航空戦隊から外れた[136]。また水上機母艦（元知床型給油艦）能登呂が第三航空戦隊に編入[137]。三航戦は水上機母艦3隻（神威、能登呂、香久丸）となり、第四艦隊に所属した。 同年12月1日、能登呂は新編の第四航空戦隊（司令官鮫島具重少将）[138]に編入され[137][139]、三航戦から除かれた。同時に、貨客船を改造した水上機母艦神川丸が第三航空戦隊に編入[140]。水上機母艦3隻（神威、香久丸、神川丸）を揃えた[140]。旗艦は神威や香久丸に置かれた[141][142][143]。
1938年（昭和13年）7月1日、神川丸は第三艦隊附属となる[140]。8月1日、第四航空戦隊が解隊され[144]、同航空戦隊所属だった能登呂は第三航空戦隊に復帰[137][145]。3隻編制（神威、能登呂、香久丸）となる[146]。 12月上旬、神威は横須賀に帰投する[25]。 12月15日、第三航空戦隊は解隊[147]。神威と能登呂は予備艦となった[112][137]。香久丸は解傭された[135]。
第四艦隊
1939年（昭和14年）上旬、神威は飛行艇母艦に改造された（詳細前述）[25]。11月15日、日本海軍は内南洋方面の防備を調査を主任務とする第四艦隊（司令長官片桐英吉中将）を再編する[148][149]。従来の第四艦隊は第三遣支艦隊と改称した[148][150]。 一方、水上機母艦2隻（千歳、神威）により第十七戦隊を編制[112][151]。編制直後の第四艦隊（旗艦千歳）には[152]、軍艦2隻（千歳、神威）の他に第30駆逐隊（睦月、望月）が所属しているのみの[151][153]、弱小部隊であった[154]。同年12月1日、神威は舞鶴鎮守府籍となる[112]。
1940年（昭和15年）1月下旬、第四艦隊（第十七戦隊《千歳、神威》、第30駆逐隊《望月、睦月》）と横浜海軍航空隊は昭和十五年度前期訓練を実施する[155][156]。神威ふくめ各艦は1月下旬から2月上旬にかけて横須賀を出撃[155]。4月下旬にかけて南洋を航海し、飛行訓練や島嶼部の調査を実施した[155]。横須賀帰投後の神威は、しばらく同港で待機した[157]。 同年5月以降、日本海軍は第四艦隊を増強する[154]。 第十八戦隊（多摩、常磐）[158][159]、 第五潜水戦隊（軽巡由良ほか）[160][151]、 睦月型駆逐艦2隻（如月[161]、弥生）[151]、 敷設艦蒼鷹（6月30日竣工）[162][151]、 水上機母艦能登呂[163]などが加わった[151][154][164]。新戦力を加えた第四艦隊（神威を含む）は、8月から9月にかけて南洋諸島で演習を実施した[164]。 同年11月15日、日本海軍は中部太平洋方面の戦力を再編[165]。第四艦隊は連合艦隊に編入され、根拠地隊や第六水雷戦隊（軽巡夕張）、練習巡洋艦鹿島ほかを増強した[165][166]。 同日附で、水上機母艦2隻（千歳、神威）は第四艦隊から除かれる[166]。同時に、千歳海軍航空隊（昭和14年10月1日開隊。陸上攻撃機36《常用27》、戦闘機24《常用18》）[156]、横浜海軍航空隊（昭和11年10月10日開隊。飛行艇16《常用12》）[156]、神威[112]による第四連合航空隊（司令官草鹿龍之介少将、海兵41期）が発足した[167][168]。
1941年（昭和16年）1月15日、第四連合航空隊[169]は第二十四航空戦隊に改称（司令官草鹿龍之介少将）[167][170]。同日附で、日本海軍は第二十一航空戦隊、第二十二航空戦隊、第二十四航空戦隊により第十一航空艦隊（司令長官片桐英吉中将）を新編[171][170]。引続き、神威は第二十四航空戦隊に所属した[112]。第二十四航空戦隊は、内地では主に横浜海軍航空隊に司令部を置き、パラオやマーシャル諸島での演習時には神威を旗艦としている[172]。南洋諸島での演習時には、第四艦隊と行動を共にした[173]。 4月15日、第二十四航空戦隊司令官は草鹿龍之介少将から後藤英次少将（海兵37期）に交代した（草鹿は第一航空艦隊参謀長へ転任）[172][174]。
10月1日、第二十四航空戦隊（千歳海軍航空隊、横浜海軍航空隊、神威、五洲丸）は第四艦隊（司令長官井上成美中将）に編入される[171][167][175]。
太平洋戦争前半
1941年（昭和16年）12月8日の太平洋戦争開戦時、神威は引続き第二十四航空戦隊に所属しており[176]、南洋部隊（指揮官井上成美第四艦隊司令長官、旗艦鹿島）の指揮下で行動した（神威はメジュロ環礁在泊）[54][177]。12月中旬よりウォッジェ環礁に停泊する[54]。
1942年（昭和17年）1月初旬、神威はトラック泊地（カロリン諸島）に移動する[178]。同月中旬よりラバウル（ニューブリテン島）攻略作戦を支援[112][55]。2月2日、トラック泊地を出撃[179]。2月5日、神威はラバウルに到着した[179]。当時のラバウルおよび周辺海域には、第十八戦隊（天龍、龍田）、敷設艦津軽、第六水雷戦隊（軽巡夕張、第29駆逐隊《追風、朝凪、夕凪》、第30駆逐隊《睦月、弥生、望月》）が展開していた[180][181]。 神威のラバウル到着と同時に第六戦隊司令官五藤存知少将は、神威から第十八戦隊への燃料補給を下令[182][183]。第十八戦隊の軽巡2隻（天龍、龍田）は神威に横付して燃料補給をおこなった[183][184]。 3月、神威（南洋部隊麾下）は[185][186]はラバウルに停泊[187][188]。
3月31日、第二十四航空戦隊司令部はラバウル陸上指揮所を撤収し、ラバウル港内停泊中の神威に移乗[189]。4月1日、飛行艇でルオットに転進する[189][190]。神威もラバウルを出発し、ルオットへ移動[190]。以後も中部太平洋諸島各地で行動した[112][190][191]。 4月10日附で第二十四航空戦隊（神威、五洲丸、駆逐艦朧ほか）と第二十五航空戦隊は南洋部隊より除かれ[192]、第十一航空艦隊の指揮下に入る[193][194]。 4月25日、第二十五航空戦隊に水上機母艦（飛行艇母艦）秋津洲が加わった[186]。
5月、引き続き中部太平洋諸島を行動[195]。所在航空部隊の整備や補給に従事した[196]。 同月下旬、ウォッゼに移動[112]。同地でK作戦（二式飛行艇による真珠湾偵察作戦）に協力した[197][198]。
6月5日、日本海軍（第一航空艦隊、司令長官南雲忠一中将、参謀長草鹿龍之介少将）はミッドウェー海戦で大敗北を喫する[199]。神威は修理と整備のために、日本本土へ帰投する事になった[200][201]。 6月19日、トラック泊地を出発[202]。6月27日、豊後水道を通過[203]。6月29日、舞鶴入港[204][205]。 舞鶴所在の損傷各艦（名取、那珂、薄雲、大潮）等と共に、舞鶴海軍工廠で修理と整備をおこなった[206][207]。 爆雷兵装[208][209]、 航空機[210][211]、 通信機[212][213]等の改修工事を実施。 7月18日、舞鶴海軍工廠では駆逐艦島風が進水[207][214]。翌日、神威は石炭を補給[215]。 7月24日に舞鶴を出撃[216]。ルオットに向かった[55][213]。 8月5日、ルオットに到着した[217]。8月10日、神威は第二十五航空戦隊向の九一式魚雷50本を搭載し、駆逐艦太刀風に護衛されてルオットを出発する[218][219]。イミエジ（ジャルート環礁）を経由し[218]、8月17日にラバウル到着[220]。続いてタロア島（マロエラップ環礁）に移動した[221]。引続き、中部太平洋諸島各地を行動する[112]。 9月[222]、10月、11月[223]も同様。 12月24日、神威はタロア島を出発[224]。同日、日本海軍の艦隊再編に伴い、南西方面艦隊附属となる[224][57]。同時期、第二十四航空戦隊のルオットより木更津への輸送作戦に従事した[112][225]。
1943年（昭和18年）1月19日、神威は深島（大分県）に到着[226][227]。 1月25日、呉を出港[112]。豊後水道を通過して南西方面へ進出[228][229]、輸送作戦に従事する[55]。 8月25日から9月3日までシンガポールで整備を行う[112]。その後も南西方面での輸送任務に従事した[112]。
太平洋戦争後半
1944年（昭和19年）1月28日、神威はマカッサル海峡で米潜水艦（ボーフィン）の雷撃により大破[55][230]。 2月1日、シンガポール入港[112]。第101工作部により修理を実施した[230]。この修理期間中に、水上機母艦施設を撤去[112]。4月15日、軍艦籍より除籍、水上機母艦から特務艦（給油艦）に類別変更された[5][231]。連合艦隊附属となる[231][232]。8月25日より、南西方面艦隊に再編入[233]。8月31日、応急修理完成[230]。
9月6日[234][235]、 神威艦長清水他喜雄大佐指揮下の神威船団[236]（神威[237]、旭東丸[238]、興川丸[237]、駆逐艦皐月《第30駆逐隊》、駆潜艇《第30号、第33号》）はシンガポールを出撃する[237][239]。 ミリ泊地[234][240]、 ブルネイ[234][235]、 パラワン島のボアヤン[235][241]（同地で皐月に燃料補給）[242][243]等を経由。 9月20日[234][236]、神威船団はマニラに到着した[244][245]。
当時、フィリピン東方では米軍機動部隊が行動中だった[246][247]。 9月21日、米軍機動部隊艦載機はマニラへ空襲を敢行[248]。マニラ停泊中や近海行動中の艦艇は大損害を受けた[248][249]。 神威と行動を共にしてきた旭東丸や皐月が沈没[238][250]。神威も至近弾と機銃掃射を受けて小破した（戦死1名、負傷1名）[251][252]。 日本軍上級司令部は、マニラ在泊の艦艇にコロン湾（コロン島）への退避を下令[253][254]。 神威艦長指揮下、各艦はマニラからコロン湾に移動する[255][256]。9月22日にコロン湾着後[257]、神威工作科は興川丸の修理に着手した[256]。 9月24日、米軍機動部隊艦載機はフィリピン各地を襲撃する[253]。コロン島に来襲した米軍機は水上機母艦秋津洲[258][259]（艦長藤牧美徳大佐）[260]、給糧艦伊良湖[261]、興川丸[262]等を撃沈した[253]。神威は退避に成功したが、爆弾1発が命中[259][263]。戦死十数名、重軽傷者多数を出した[264][265]。
9月25日、洋上退避中の神威は、マニラ帰投を命じられた[266]。 9月27日早朝、北緯13度52分 東経119度32分 / 北緯13.867度 東経119.533度地点を航行中の神威は、米潜水艦（ボーンフィッシュ）に雷撃される[267]。魚雷2本が命中して大火災となり、再び大破した[268][269]。被雷時点の戦死者11名、行方不明1名、重軽傷26名[270][271]。 同日夕刻、3隻（神威、駆潜30、駆潜31）はマニラに到着した[272][273]。
10月3日、3隻（神威、駆潜30、33号）はマニラを出撃する[274]。途中でマタ28船団と合流[275][276]。 10月11日、神威およびマタ28船団は香港に到着[277][278]。香港停泊中も対空戦闘に参加した[279]。 10月21日、神威はホモ01船団に加わり、香港を出発（護衛艦、駆逐艦朝顔他）[280][281]。 11月1日、神威はホモ01船団より分離する[282] 11月2日、神威は神戸港に到着[283][284]。大阪湾や伊勢湾を経由して、11月9日に横須賀港へ帰投した[285][286]。損傷部分の修理を実施する[287]。
12月5日附で、清水他喜雄大佐（神威特務艦長）は横須賀鎮守府附となる（12月8日、退艦）[288][289]。秋津洲沈没時の同艦艦長だった藤牧美徳大佐が[260]、神威特務艦長として着任する（12月8日、着任）[289][290]。 12月22日、修理を終えた神威は横須賀を出港[287][291]。空母信濃（前月28日、横須賀出港）[292]のように沖合航路を取らず、清水港や伊勢湾等を経由して、12月26日に呉へ入港した[293]。続いて門司（北九州）に回航された[287]。
ヒ87船団
→詳細は「ヒ87船団」を参照
1944年（昭和19年）12月31日、神威はヒ87船団旗艦として内地を出撃[294]、南方に向かった[287][295]。ヒ87船団は、指揮官駒沢克己少将（旗艦神威）、タンカー（天栄丸、さらわく丸、松島丸、光島丸、黒潮丸、宗像丸、海邦丸）、貨物船（辰和丸）、空母龍鳳（特攻兵器桜花輸送任務）、駆逐艦4隻（旗風、時雨、浜風〔第17駆逐隊司令新谷喜一大佐〕、磯風）、海防艦（御蔵、屋代、倉橋、第十三号海防艦）で編成されていた[296]。
1945年（昭和20年）1月5日、米潜水艦ピクーダの雷撃で宗像丸が大破、船団から離脱した（倉橋も護衛のため離脱）[296][297]。つづいて濃霧により2隻（海邦丸、浜風）が衝突事故を起こし、2隻とも船団から離脱した（海邦丸は機関故障による）[298]。桜花輸送任務を終えた龍鳳と護衛の磯風も、内地に帰投した。
→詳細は「グラティテュード作戦」を参照
1月8日、ヒ87船団は高雄港（台湾）に避退[294]。1月9日に米軍機動部隊艦載機の空襲を受け、海防艦複数隻が損傷[299][300]。続いて神威も直撃弾を受け炎上[301][302]。戦死者3名、重軽傷3名を出すが、この時点では戦闘航海可能だった[303]。 ヒ87船団は旗艦を神威[304]から干珠に変更。護衛部隊に海防艦三宅や第二〇五号海防艦等を加えるなど[305][306]、船団編成を若干変更した[307][308]。
1月13日、ヒ87船団は香港に入港[306][309]。1月15日と16日、米軍機動部隊艦載機は香港を襲撃する（グラティテュード作戦）[58][310]。15日の空襲で神威は被害を受けなかったが、16日の空襲で直撃弾4発を受け大破[311][312]。戦死者多数（神威41名、便乗者79名）を出した[312]。ヒ87船団各船は大損害を受け[58]、無傷のタンカーはさらわく丸のみとなる[313]。同日、残弾不足となった三宅は炎上中の神威に乗組員を派遣、25mm機銃の弾薬を調達した[313]。 損傷した3隻（神威、天栄丸[314]、松島丸[315]）や、別船団護衛の各海防艦は、ヒ87船団から除かれる[308][316]。時雨以下のヒ87船団は、シンガポールに向かった（時雨は1月24日に沈没）[308][317]。
2月と3月、神威は香港で修理を実施[318]。 4月、神威は空襲を受けて損傷、大破した。4月25日、藤牧大佐（神威特務艦長）は職務を解かれる[319]。 その状態で香港に放置され、終戦を迎えた[231]。
年表
- 1922年9月12日 - ニューヨーク・シップビルジング社にて竣工[112]。
- 12月15日 - 横須賀到着[34]。
- 1932年8月 - 翌年2月 浦賀船渠にて水上機母艦への改装工事
- 1934年6月1日 - 軍艦籍に編入され水上機母艦に類別[4]
- 1937年7月 - 南太平洋において遭難したアメリア・イアハート機の捜索に協力
- 1939年 - 飛行艇母艦へ改装、搭載機を降ろす
- 11月15日 - 第17戦隊に所属（第四艦隊）[151]。
- 1940年
- 11月15日 - 第4連合航空隊を新編（連合艦隊）[168]。
- 1941年
- 1942年
- 1944年 - 1月28日 アメリカ潜水艦ボーフィン(SS-287)の雷撃を受け大破[230]。
- 2月1日 - シンガポール入港、修理と同時に母艦設備を撤去
- 4月15日 - 特務艦に編入され運送艦に類別[5]
- 9月6日 - シンガポール発[323]。
- 9月20日 - マニラ着[324]。
- 9月21日 - マニラ湾で空襲を受け損傷（同戦闘で皐月他沈没）[252]
- 9月24日 - コロン湾で爆撃を受け損傷（同湾で秋津洲沈没）[259]
- 9月27日 - マニラ湾外で米潜水艦ボーンフィッシュ（SS-223）の雷撃を受け大破[268]。
- 10月11日 - 香港着[325]。
- 11月2日 - 神戸着[284]。9日、横須賀着[286]。
- 12月22日 - 横須賀出発[287]。12月31日、門司出撃[287]。
- 1945年1月1日 - ヒ87船団旗艦として行動。
- 1947年5月3日 除籍[112]
歴代艦長
※『艦長たちの軍艦史』187-189頁、『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。階級は就任時のもの。
艤装員長
- 村瀬貞次郎 大佐：1921年12月1日 - 1922年9月12日
艦長
- 特務艦長
- 村瀬貞次郎 大佐：特務艦長 1922年9月12日 - 1923年1月20日
- 中山鞆信 大佐：1923年1月20日 - 1923年10月20日[327]
- （心得）平山栄 中佐：1923年10月20日[327] - 1924年5月1日[328]
- （心得）広田穣 中佐：1924年5月1日 - 不祥
- 広田穣 中佐：不詳 - 1924年10月25日[329]
- 武久完 中佐：1924年10月25日 - 1925年5月9日[330]
- 阿武清 大佐：1925年5月9日 - 1925年10月20日[331]
- 高木平次 大佐：1925年10月20日[331] - 1926年5月20日[332]
- 松井利三郎 大佐：1926年5月20日 - 1926年11月1日
- 石川真吾 大佐：1926年11月1日 - 1927年6月25日[333]
- 小檜山真二 大佐：1927年6月25日 - 1927年12月1日
- 藤岡晴次 大佐：1927年12月1日 - 1928年12月4日[334]
- 柴山昌生 中佐：1928年12月4日[334] - 1929年12月7日[335]
- 村田章一 大佐：1929年12月7日[335] - 1930年12月1日[336]
- 杉浦信平 中佐：1930年12月1日 - 1931年4月1日
- 本田源三 中佐：1931年4月1日 - 1932年1月25日[337]
- 北條釐三郎 大佐：1932年1月25日 - 1932年11月15日
- 竹田六吉 大佐：1932年11月15日 - 1933年10月20日
- 寺田幸吉 大佐：1933年10月20日 - 1934年6月1日[338]
- 艦長
- 寺田幸吉 大佐：1934年6月1日[338] - 1934年11月15日
- 丹羽正躬 大佐：1934年11月15日 - 1935年11月15日
- 奥田喜久司 大佐：1935年11月15日 - 1936年11月2日[339]
- 上阪香苗 大佐：1936年11月2日 - 1938年3月22日[340]
- 岩淵三次 大佐：1938年3月22日 - 1938年8月25日
- 松田千秋 大佐：1938年8月25日 - 1939年1月14日
- （兼）森友一 大佐：1939年1月14日 - 1939年7月20日
- （兼）橋本愛次 大佐：1939年7月20日 - 1939年11月15日[341]
- 服部勝二 大佐：1939年11月15日 - 1940年11月15日
- 古川保 大佐：1940年11月15日 - 1941年7月1日
- 伊藤徳堯 大佐：1941年7月1日 - 1941年8月20日[342]
- 長谷部喜蔵 大佐：1941年8月20日 -
- 山崎助一 大佐：1942年8月7日 - 1943年5月3日
- 清水他喜雄 大佐：1943年5月3日 - 1944年4月15日[343]
- 特務艦長
脚注
注釈
- ^ #特務艦神威製造一件画像10-11では18日に契約とある。
- ^ #帝国海軍機関史では「バブコツクウヰルコツクス罐4臺」と明記しているのに対し、#昭和11年12月1日内令提要原稿/機密保護画像1、艦船要目公表範囲では「ヤーロー式4」、#戦史叢書31海軍軍戦備1付表では「ヤロー型混焼四」とする。また#特務艦要目(大正十三年十一月調)では「ロ號艦本式四」としている。#終戦時の日本海軍艦艇p.96ではボイラー2基とだけしている
- ^ #日本航空母艦史p.112など、当時の写真から砲の搭載は確認できない。
- ^ #特務艦要目画像5-18「特務艦要目表(大正十三年十一月調) 海軍省軍務局」では『四十口径八年式高角砲』となっているが『四十口径八糎高角砲』の間違いと思われる。
- ^ 当時の文献では「神」は異体字の「示」に「申」の『神』を使っている。ここでは現在一般的な『神』を使用する。
- ^ 魚雷艇をのぞく。また太平洋戦争中の日本海軍は、ドイツで建造された空母神鷹《改造当初は電気推進式艦》や、鹵獲艦艇の第102号哨戒艇《元アメリカ駆逐艦スチュアート》等の海外建造艦艇を保有した。
- ^ 蒸気タービンで発電機を回し、発生した電力でスクリューに繋いだモーターを回す仕組み。
- ^ 写真では14cm砲の搭載は確認できず、#海軍艦艇史3p.229右下の1941年夏の写真に搭載が確認される。
出典
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- ^ a b c d 「昭和19年4月15日付 内令第548号および同第549号」 アジア歴史資料センター Ref.C12070196500 『内令第五百四十八號 艦艇類別等級別表中左ノ通改正ス 昭和十九年四月十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎 軍艦、水上機母艦ノ項中「、神威」ヲ削ル(以下略)』『内令第五百四十九號 特務艦類別等級別表中左ノ通改正ス 昭和十九年四月十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎 運送艦ノ部中穏戸型ノ項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ | | 神威 |』
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y #特務艦要目画像5-18「特務艦要目表(大正十三年十一月調) 海軍省軍務局」
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- ^ #海軍制度沿革巻十の2p.622『大正十一年九月十二日(内令三〇六) 海軍定員令中左ノ通改正セラル 附表ノ通運送艦定員表其五ヲ加フ(表省略)』士官12人、特務士官2人、准士官2人、下士官32人、兵133人
- ^ #帝国海軍機関史下巻p.656(五三八頁)。計182名の記載があるが、内訳『艦長1、航海長1、機関長1、士官及特務士官9、軍医長1、主計長1、准士官3、下士官32、兵132』を合計すると181名、傭人などの記載は特にない。
- ^ #戦史叢書31海軍軍戦備1付表第二その三「大正十二年三月調艦艇要目等一覧表 その三 潜水艦、水雷艇、特務艦」
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- ^ a b c d e 幕末以降帝国海軍軍艦写真と史実コマ118(原本190頁)『神威（かもゐ） 艦種 水上機母艦 艦名考 岬名なり、後志國神威岬に採る、神威岬は方俗古來
御 神 と云ふ。 艦歴 此艦は所謂米國式の實費計算に據り米國へ註文したるものにして、我海軍に於て目下電氣推進による唯一の船なり。大正11年12月15日横須賀着。元特務艦(運送船)なりしも、昭和9年6月1日軍艦に編入、水上機母艦となる。昭和6・7年事變(日支)從軍：同8年2月熱河方面作戰に協力(艦長大佐竹田六吉) ―要目― 長さ 151.18米/幅 20.42米/吃水 8.43米/排水量 17,000噸/機關 電氣推進2軸/馬力 8,000/速力 15節/兵装 14糎砲2門 8糎高角砲2門/起工 大正10-9-14/進水 同11-6-8/竣工 同11-9-12/建造所 紐育シップビルヂング社』 - ^ a b c 「大正11年3月16日(木)海軍公報 第2829号 p.48」 アジア歴史資料センター Ref.C12070281000 『○事務所 米國ニ於テ建造中ノ特務艦神威艤装員事務所ヲ左記ニ於テ二月九日ヨリ開始ス H.I.J.M.S “Kamoi” New York Shipbuilding Corporatin Camden,New Jersey. U.S.A.』
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- ^ 児童百科大事典、国防篇コマ171-172(原本303-304頁)『(中略)アメリカ海軍の電氣推進法に、常に注意を拂ひ研究を進めてゐたわが海軍は、大正十一年九月に海軍給油船「神威」をアメリカで建造したのが電氣推進艦の最初である。(以下略)』
- ^ 軍艦帖 海と船の写真帖コマ65『神威 本艦は米國から最近に買った艦で、米國の得意とする電氣推進器を備へて居ります。別表の如く我が國には運送艦が二十隻もありますが、之が重油を運搬する爲に用ゐるのであります。我が國に重油の少い事は諸君が考ふ可きで、物資の節約は心懸く可き事です。』
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- ^ #海軍制度沿革巻十の2p.730『昭和九年六月一日(内令二二二) 海軍定員令中左ノ通改正セラル 水上機母艦定員表ヲ別表ノ如ク定ム(以下略)』士官19人、特務士官4人、准士官11人、下士官74人、兵227人
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- ^ a b #特務艦神威の改造に関する件画像2
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- ^ a b c d e f g h #海軍造船技術概要p.743
- ^ #達大正9年4月p.1『達第三十八號 艦艇類別標準中左ノ通改正ス 大正九年四月一日 海軍大臣 加藤友三郎 巡洋艦一等ノ欄内「阿蘇、」同二等ノ欄内「津輕、」ヲ削ル 海防艦二等ノ欄内「韓崎、駒橋、若宮」ヲ削ル 巡洋艦ノ欄ノ次ニ左ノ如ク加フ ｜航空母艦｜ ｜若宮｜/水雷母艦｜ ｜韓崎、駒橋｜/敷設艦｜ ｜阿蘇、津輕、勝力｜』
- ^ 日本空母物語339-340頁『水上機母艦の発足』
- ^ a b c d 日本空母物語341-342頁『空母時代の水上機母艦 」
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- ^ a b c d 日本海防艦戦史150-151頁『香港でも被爆(一月十六日)}
- ^ #海軍造船技術概要p.742
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- ^ #特務艦神威の改造に関する件画像7、項目「二、ロ」
- ^ #特務艦神威の改造に関する件画像5、『「ロンドン」條約 第八條(八)、(九)』
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- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)画像14、昭和19年4月28日発、艦本機密第282019番電、101工作部長宛「神威ニ関シ給油装置ハ横曳ノミトシ出来得ル限リ工事ノ促進ヲ計ラレ度」
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- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)画像11-12、昭和19年8月30日発、神威機密第302035番電「一.二十九日諸公試終了 二.弾薬庫、重油タンク同隣接諸倉庫並ニ外板隔壁等ニ漏洩甚少カラズ工事完了迄尚数日ヲ要ス 三.最大速力一五節、常用速力一三節 四.工事完了後行動開始前弾薬燃料搭載ノ為少クモ三日間ヲ要ス」
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- ^ #S17.03十一航艦日誌(1)p.42『四.参考(一)麾下艦船部隊ノ行動(其ノ一)』(神威、昭和17年5月)
- ^ #S17.03十一航艦日誌(1)p.40〔(三)軍隊區分 第二段作戰第一兵力部署(五月一日現在)〕『基地航空部隊｜4AB｜(司令官)24Sf｜24Sf｜マーシャル ギルバート 大鳥島(情況ニ依ル)｜一.マーシャル群島及情況ニヨリAA方面哨戒／二.敵機動(攻略)部隊捕捉撃滅／三.敵艦隊邀撃々滅／四.AI軍事施設並ニ敵兵力撃破』
- ^ #S17.05二十四航戦、経過pp.10-11『○神威ハK作戰準備及協力ノ為「ウオッゼ」ニ廻航セシム 二十七日同着、二式大艇同日「ウオッゼ」ニ移動ス』
- ^ #S17.03十一航艦日誌(1)p.41〔(2)第二段作戰第二兵力部署(五月二十日以後)〕『基地航空部隊｜4AB｜(司令官)24Sf｜24Sf｜マーシャル方面 大鳥島 ギルバード ミツトウエー｜一.RX及情況ニ應ジAA PY方面哨戒／二.敵機動(攻略)部隊捕捉撃滅／三.敵艦隊邀撃、撃滅／四. AI軍事施設敵兵力撃破並ニ敵情偵察／五.MI作戰協力』
- ^ #S17.06二十四航戦、経過p.7『○五日MI作戰参加ノ第一機動部隊ハ「ミットウエー」空襲ヲ開始セルモ同島北方海面ニ敵機動部隊出現之ト交戰相當ノ損害ヲ與ヘタルモ我亦大ナル損害ヲ受ケMI作戰ハ中止AL作戰ハ一日延期ノコトトナル』
- ^ #S17.06二十四航戦、経過p.12『○「ウオッチエ」ニ在リテ第三部隊ニ協力中ナリシ神威ハ入渠修理期日迫リタルヲ以テ「ヤルート」経由舞鶴回航ヲ命ジ十五日「ウオッチェ」発十六日「ヤルート」着十七日同発舞鶴ニ向フ』
- ^ #S17.06二十四航戦、令達報告pp.3-4『十四日一五三〇 24Sf司令官｜24Sf 34dg司令(略)｜24Sf機密第七九二番電 24Sf電令作第五八號 神威ハ便宜PW発PYニ於テ転勤者ヲ乗艦セシメタル後舞鶴ニ回航入渠修理及整備作業ニ從事スベシ 行動ヲ予定シ報告(通報)スベシ』
- ^ #S17.06二十四航戦、令達報告p.13『十七日〇九〇〇 神威艦長(宛略)神威機密第三八九番電 入渠修理ノ爲舞鶴ニ向ケPY発』
- ^ #S16.12呉防戦日誌(2)p.71『二七(天候略)一.2Sd(15dg 18dg 初風欠)11Sf 15dg 豊後水道出撃掩護／二.呉防潜第二回對空教練射撃実施／三.神威 豊後水道入泊掩護』
- ^ #S17.06二十四航戦、令達報告p.27『二十九日〇九三〇 神威艦長(宛略)神威機密第三九九番電 舞鶴着』
- ^ #S17.06舞鎮日誌pp.10-11〔(b)艦隊 艦艇整備工事〕『名取工事=本月十七日入港整備工事中／三十一驅潜隊工事=本月二十七日入港直ニ工事着手セリ／神威工事=本月二十九日入港 〃』
- ^ #S17.06舞鎮日誌p.9〔(2)其ノ他ノ工事〕『(a)損傷復舊工事 薄雲工事=豫定通進捗中ニシテ七月末完成ノ豫定／大潮工事=目下現場調査作業豫定按畫中／那珂工事=損傷復舊竝ニ改装工事ノ爲本月二十一日入港セリ』
- ^ a b #S17.07舞鎮日誌(1)pp.7-8〔(3)其ノ他ノ工事〕『(a)損傷復舊工事 薄雲損傷復舊及特定修理工事ハ三十一日完成セリ 大潮工事ハ豫定表ニ基キ那珂工事ハ十八年四月末完成豫定ヲ一ヶ月繰上完成ノコトト豫定シ極力工事進捗中ナリ』『(b)艦船整備工事 名取(十日)神威(十八日)三十一驅潜隊(三十一日)呂六三潜(十七日)ノ整備工事ハ何レモ概ネ順調ニ進捗各附記ノ通完成作戰地ニ向ケ進出セリ 利根、筑摩ニ對スル整備工事ハ十六日入港以來極力進捗中』
- ^ #S17.07舞鎮日誌(2)p.15『八(天候略)工廠工事 神威爆雷兵装一部移装送信器増備各工事ニ着手外(以下略)』
- ^ #S17.07舞鎮日誌(2)p.17『一二(天候略)工廠工事 神威爆雷兵器一部移装測深儀換装各工事竣工』
- ^ #S17.07舞鎮日誌(2)p.16『一〇(天候略)工廠工事 二、神威航空機搭乗員酸素補給装置装備、無線兵器一部移装各工事着手外(以下略)』
- ^ #S17.07舞鎮日誌(2)p.24『二一(天候略)工廠工事(略)二、神威航空機搭乗員用酸素補給装置装備工事竣工(以下略)』
- ^ #S17.07舞鎮日誌(2)p.26『二三(天候略)工廠工事(略)二、神威送信機増備工事竣工』
- ^ a b #S17.07舞鎮日誌(2)p.26『二四(天候略)一三〇〇神威ルオットニ向ケ出港(略)｜工廠工事(略)三、神威無線兵器一部移装工事竣工』
- ^ #S17.07舞鎮日誌(2)p.21『一八(天候略)(略)工廠工事 一、驅逐艦島風(一二五號艦)進水 二、神威主錨一部換装工事竣工｜〇六〇八島風進水(舞廠) 軍務局高田大佐海軍制度改正ニ關スル講話』
- ^ #S17.07舞鎮日誌(2)p.22『一九(天候略)軍需品 一七、七、一八請求ニヨリ神威外一ヶ所ヘ石炭一,八〇〇噸供給 外供給件數二件(以下略)』
- ^ #S17.07二十四航戦、経過p.16『○神威ハ入渠修理完成シ二十四日舞鶴発「ルオット」ニ向フ』
- ^ #S17.08二十四航戦、作戦経過概要pp.2-3『五(天候略)神威〇六四〇「ルオット」着(以下略)』
- ^ a b #S17.08二十四航戦、経過p.11『○十日25Sfニ引渡スベキ九一式魚雷三型五〇本神威(太刀風護衛)ヲシテ運搬セシム 神威太刀風「イミエジ」経由「ラバウル」ニ向ケ十日「ルオット」発(十六日「ラバウル」着)』
- ^ #S17.08二十四航戦、作戦経過概要p.10『一〇(天候略)一、神威 太刀風「ルオット」出港時對潜直性実施(以下略)』
- ^ #S17.08二十四航戦、作戦経過概要p.6『一七(天候略)神威 太刀風一一五〇「ラボール」着一四〇〇同発(以下略)』
- ^ #S17.08二十四航戦、作戦経過概要p.7『二二(天候略)神威 太刀風〇六〇〇「タロア」着 太刀風一四〇〇「タロア」発(以下略)』
- ^ #S17.03十一航艦日誌(2)pp.3-4『四.麾下艦船部隊ノ行動(其ノ一)』(神威、昭和17年9月)
- ^ #S17.03十一航艦日誌(2)pp.31-32『四.麾下艦船部隊ノ行動(其ノ一)』(神威、昭和17年11月)
- ^ a b #S17.12二十四航戦日誌p.48『二四(天候略)神威〇五〇〇「タロア」発｜(略)｜(略)二、神威南西方面艦隊ニ、五洲丸11AF附属トナル』
- ^ 「第24航空戦隊戦闘詳報(基地航空部隊・第4空襲部隊)昭和17年12月1日～17年12月30日/2 計画 p.4」 アジア歴史資料センター Ref.C13120071800 〔艦船ノ行動-神威〕
- ^ #S17.12呉防戦日誌(3)p.15〔(ﾁ)一月中ニ於ケル重要船舶豊後水道出入竝ニ當防備戰隊ニテ護衛セル状況左ノ通〕『一九｜神威｜三七駆潜｜土佐沖→深島｜』
- ^ #S18.01佐防戦(2)p.28『一月十九日一二二〇 呉防戰司令官｜驅潜三七艇長〔伯防司令 由利島艇長 伯空司令 呉鎭長官 神威艦長〕｜電令作第十二號 一、神威一九日一二〇〇ノ位置潮岬灯台ノ一三五度三九浬 針路三五四度速力一〇.五節 二十日〇六〇〇足摺岬灯台ノ一八一度三四浬ヨリ針路三〇八度ノ予定(以下略)』
- ^ #S17.12呉防戦日誌(3)p.16〔(ﾁ)一月中ニ於ケル重要船舶豊後水道出入竝ニ當防備戰隊ニテ護衛セル状況左ノ通〕『二六｜神威｜夏島｜深島→都井埼90°線｜』
- ^ #S17.12呉防戦日誌(3)p.68『二十五日二〇三五 呉防戰司令官｜二十五日二三一五 伯防司令 夏島艇長 駆潜三七艇長 外連名｜呉防戰機密第二五二〇三五八三番電 電令作第二〇號 一、神威二十六日一七一五深島ヲ南下台湾ニ向フ速力一一節／二、佐伯防司令ハ夏島ヲシテ深島ヨリ都井岬ノ九〇度線迄右直接護衛ニ任ゼシムベシ』
- ^ a b c d #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.12〔(一)船体ノ損傷〕『損傷部位:二十三番「ビーム」ヨリ前方(但シ二番「ビーム」ヨリ前方ヲ除ク)｜情況:上甲板竝ニ「タンク」隔壁破壊／右舷十六番「ビーム」ヨリ二十番「ビーム」ニ至ル上下 八米前後 二十米 左舷四番「ビーム」ヨリ十二番「ビーム」ニ至ル上下 八米前後二十米ノ破孔ヲ生ズ｜外鈑破壊浸水 } 原因:昭和十九年一月二十八 九日ノ敵潜ト交戰ニ依ル被害 } 處置:第百一工作部ニテ修理八月三十一日完成(但シ若干漏洩部有リ)』
- ^ a b c 補助艦艇奮戦記286頁『神威(かもい/給油艦)』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(1)pp.5-6『一五｜昭南軍港｜(天候略)｜南西方面艦隊附属ヲ解カル』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.11『二五日二〇二五 GF長官(宛略)GF機密第二五二〇二五番電 GF電令作第二八三號 八月二十五日附神威ヲGKFニ編入ス』
- ^ a b c d #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.52『(一)任務行動 第二南遣艦隊機密第〇四〇九四五番電(九月四日)ニ依リ一號重油及托送品飛行機用器材(發動機 一式陸攻輪体「プロペラ」其ノ他)ノ輸送ニ從事 九月六日武勲島発 九月八日「ミリ」假泊 九日同地発 同日「ブルネイ」假泊 十日同発 十一日「マバンカル岬沖」假泊 十二日同地発 同日「ボアヤン」着 菲島部隊機密第一八一四〇三番電ニ依リ待機ス 南西方面艦隊機密第一八四〇三番電ニ依リ(九月十八日)九月十八日「ボアヤン」発 同日「タランプラン」假泊 二十日同地発 同日二一二〇「マニラ」入港 「マニラ」南防波堤南灯台ノ二六三度三.二浬ニ錨泊地一一日二一一五 香港特根司令官(宛略)香港特根機密第一一二一一五番電 タ〇二船団四隻 護衛艦二隻 マタ二八船団四隻護衛艦五隻 神威 駆潜艇二隻香港着』
- ^ a b c #S19.06旭東丸(5)pp.16-17『一、計畫 GF電令作第三六九號及NSB電令作第五八〇〇號ニ依リ昭南ニ於テ重油搭載ノ上「マニラ」進出ノ豫定ニテ九月六日昭南ヲ出撃ス 當時ノ敵潜出現状況ニ鑑ミ「ボルネオ」北西岸「パラワン」西岸接航航路ヲ選定シ途中「ブルネイ」湾「ミリ」「パラワン」「ボァヤン」島泊地「コロン」湾假泊ノ上「マニラ」ニ進出セントス 途中敵機動部隊ノ出現ニ鑑ミ豫定ヲ変更シ九月十二日「ボァヤン」島泊地ニ警戒碇泊待機中ノ処 命ニ依リ九月十九日〇六五二同泊地発「コロン」湾ニ假泊九月二十日「マニラ」港外着翌二十一日〇七〇〇外港ニ転錨セリ』
- ^ a b #S19.06第30駆日誌(1)p.17『(一)任務企図 九月二十日二二〇〇「マニラ」湾ニ到着ヲ以テ神威船團護衛任務終了三十駆機密第 番電ニ依リ本艦特別任務ノ有無ニ關シ南西方面艦隊司令部ト連絡ノ上至急燃料補給後同月二十一日午後同地發二十一日早朝「マニラ」發ノ第三十駆逐隊ニ合同セントス』
- ^ a b c #S19.04-10興川丸p.45『二、計畫 興川丸ハ南西方面艦隊ノ命ニ依リ昭南ニ於テ左記物件搭載特務艦神威艦長輸送指揮ノ下ニ特務艦神威 旭東丸ト合同 皐月 三十、三十三駆潜艇護衛九月六日昭南出撃 敵潜避退ノ爲ボルネオ島及パラワン島切岸航行九月二十日二一三〇「マニラ」着荷役終了後昭南ニ囘航ヲ計畫シオレリ』
- ^ a b #S19.06旭東丸(4)p.4『一、経過 九月一日昭南着同月三日軍需部五十二號岸壁ニ横付重油及人員、托送品搭載ノ上同月六日マニラニ向ケ昭南發同月二十日マニラ着同月二十一日マニラ地区来襲ノ敵機ト交戰中、至近彈数発ヲ受ケ前部三分ノ一ヲ残シ沈坐、人員及托送品陸揚完了』
- ^ #S19.06旭東丸(4)p.10『水六｜昭南/航海中｜(天候略)｜〇七四九 神威、旭東、興川丸船團ヲ編成 駆逐艦皐月、駆潜艇三〇號、三三號ノ護衛ヲ受ケ マニラ ニ向ケ昭南発｜マニラ向』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)pp.16-17『八(天候略)｜一八五四「ミリ」仮泊 對空對潜警戒』/『九(天候略)對空對潜警戒 〇七一八出港 一九〇〇「ブルネイ」仮泊』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.17『一二｜ボアヤン｜(天候略)〇六四〇出港 對空對潜警戒 一八四〇「ボアヤン」仮泊』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.17『一四｜ボアヤン｜(天候略)｜配置教育 整備作業 皐月ヘ重油補給』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.24『八日 一五二四皐月駆逐艦長｜八日 一五三八 神威特務艦長｜皐月機密第〇八一五二四番電 出来得レバ重油一〇〇トン爆雷六個補給方手配アリ度』/『八日 一七一〇神威特務艦長｜〃 皐月駆逐艦長｜神威機密第〇八一七一〇番電 入港後 本艦右舷ニ横付サレ度』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.27『二〇日 二一三〇神威特務艦長(宛略)神威機密第二〇二一三〇番電 神威 旭東丸 興川丸 皐月 駆潜30.駆潜33「マニラ」着』
- ^ #S19.06旭東丸(4)p.13『二〇 水｜(天候略)｜(略)二一二三 マニラ着』
- ^ #S19.04-10興川丸p.45『一、形勢 最近ノ敵情 情報ニ依レバ有力ナル敵機動部隊「セレベス」島東方海面ニ出現セルモノノ如ク比島地区空襲ノ公算大ナリ』
- ^ #S19.04-10興川丸p.51『一、敵情 敵機動部隊ハ比島東方海面ニアリテ二十二日再ビ「マニラ」逐ニ來襲セリ』
- ^ a b #比島方面海軍作戦(1)pp.31-33『(ハ)九月二十一日二十二日ルソン地區に對する空襲』
- ^ #S1904興川丸pp.33-35『一.作戰経過概要 昭和十九年九月 特設給油船興川丸』
- ^ #S19.06第30駆日誌(1)p.28〔四、戰果及被害〕『(一)戰果 撃墜 十機/撃破 二機(後日撃墜ナルコト判明)』/『(二)被害(ｲ)船体 被爆彈沈没 船体兵器機関全部喪失/(ﾛ)人員 戰死者(以下略)』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.19『二一｜マニラ｜(天候略)｜〇七一九錨地変更 對空戰斗 二二〇三「マニラ」出港退避｜戰死者 特ム士官一名 便乗者退艦(特ム士官一名 兵四十八名)』
- ^ a b #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)pp.60-61『四.戰果及被害』
- ^ a b c #比島方面海軍作戦(1)pp.33-34『(ニ)九月二十四日中比地區に對する空襲 一日おいて二十四日米機動部隊はサマール島東方海面及サンベルナルヂノ海峡東口に出現し中部比島を攻撃した。〇七二〇頃よりセブ、タクロバン、レガスピー、ブーランの各飛行場に敵艦上機來襲〇八三〇サンベルナルヂノ海峡見張所は東方に空母一隻戰艦一隻を確認報告した 當時マニラから避退中の艦船が多數在泊していたコロン湾は〇九〇〇前後艦上機約七〇機の來襲を受け工作艦秋津洲外輸送船三隻沈没同二隻大火災といふ被害を蒙り湾内は兌混亂を呈した この攻撃は明かに日本側の意表に出た攻撃であつて當時日本側は同地を艦上機の攻撃圏外と考へていた(以下略)』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.28『二一日 NSB指揮官｜二一日一八三〇 神威 驅潜30.33｜南西部隊信令第四一號 神威船団ハ速ニ「コロン」ニ避退命ヲ待テ』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.19『二二(天候略)對空對潜警戒 一六三六「コロン」湾ニ入港』
- ^ a b #S19.04-10興川丸p.51『二、計畫 二十一日「マニラ」逐空襲ノ際 興川丸ハ敵爆彈ノ直撃一ヲ受ケ小破シ十節ニテ航海可能ノ状態ニアリ特務艦神威艦指揮ノ下ニ 三十、三十三駆潜艇ヲ護衛トシ避退ノ爲二十一日二二〇〇捨錨「マニラ」發二十二日一七三〇コロン湾北部ニ投錨対空警戒ヲ嚴ニシツツ特務艦神威工作科員ノ協力ヲ得テ船体修理ニ着手 友軍ノ敵機動部隊撃退ノ報ヲ得バ「マニラ」ニ囘航荷役ヲ終了セント計畫シオレリ』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.3『(一)任務行動 第三南遣艦隊命令第七號(九月二十一日)ニ依リ「コロン」湾ヘ避退 九月二十一日二二〇六「マニラ」発 二十二日「コロン」湾ニ入港、「デイニマン」島ノ三一二度一六〇〇米ニ錨泊』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.4『〇九一三｜十節即時待機トナス｜秋津洲沈没』
- ^ a b c #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.29『二四日 一三三〇神威特務艦長｜GKF参謀長｜神威機密第二四一三三〇番電 戰闘概報 一、戰果 秋津洲撃墜一機、神威撃破一機(發煙退避)/二、被害 蒼鷹機密第二四〇九四七番電ノ外、秋津洲、興川丸沈没、神威直撃一被彈戰闘航海差支ナシ/三、我西方ニ避退中。｜無電』
- ^ a b 「昭和19年10月14日(発令10月6日付)海軍辞令公報(甲)第1619号 p.49」 アジア歴史資料センター Ref.C13072101500
- ^ 補助艦艇奮戦記279頁『伊良湖(いらこ/給糧艦)』
- ^ #S19.04-10興川丸p.52『五、戰果及被害』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)pp.30-31『二四日 二〇一〇神威特務艦長｜GKF長官(1KF長官)｜神威機密第二四二〇一〇番電(以下略)』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.19『二四(天候略)對空戰斗 〇九四三出港退避 對空對潜警戒｜戰死者 下士官七名 兵九名』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)pp.9-11『四、戰果及被害』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.15『(一)任務行動 菲島部隊機密第二五一五四四番電 菲島部隊電令作第三二〇號(九月二十五日)ニ依リ洋上ヨリ「マニラ」ニ向フ』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.15『(三)戰闘 〇五四五北緯一三度五十二分東経一一九度三二分ノ地点ニ於テ(基準針路六〇度)右一四〇度近距離ニ雷跡ヲ発見取舵一杯ヲ取リタルモ及バズ雷撃二ヲ受ケ飛散セル重油ニ引火シ瞬時ニ前部上甲板艦橋附近及後部上甲板大火災トナリシモ一三二〇消火ニ成功十一節ニテ「マニラ」ニ向フ』
- ^ a b #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.32『二七日 〇五〇五神威特務艦長(宛略)神威機密第二七〇五四五番電 〇五四五雷撃ヲ受ク北緯一三.五二東経一一九.三二火災ヲ生ジタルモ消火出来得ル見込航行可能 本日夕刻「マニラ」入港ノ豫定』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.16『〇五四五｜雷撃 二 ヲ受ク 右舷十一番助材ヨリ二十一番助材間(軽質油庫)被雷ト同時ニ重油及軽質油飛散シ引火前甲板艦橋中部甲板(托送品)後部予備彈庫大火災トナル』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.20『二七(天候略)對潜戰斗 一七三七「マニラ」入港｜戰死者 下士官三名 兵八名 行方不明 兵一名』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)pp.19-21『四、戰果及被害』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.34『二七日 神威特務艦長(宛略)神威機密第二七一七三〇番電 神威 駆潜30 33「マニラ」着』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.17『行動圖(海圖第1500號ト同尺度)』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.37『三(天候略)｜對空對潜警戒｜〇五三〇高雄ニ向ケ出港 一七四三「サンタクローズ」ニ假泊』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.47『五日一四一二 神威特務艦長(宛略)神威機密第〇五四一四一二番電 神威 駆潜三〇 駆潜三三ハ行動豫定ヲ變更シ マタ二八船団ト行動ヲ共ニス』
- ^ #S19.08第1海上護衛隊(3)p.60『別表第六 舩団護衛状況(菲島北東航路)昭和十九年十月 第一海上護衛隊司令部』〔マタ28 掃20 駆41〕
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.47『一一日二一一五 香港特根司令官(宛略)香港特根機密第一一二一一五番電 タ〇二船団四隻 護衛艦二隻 マタ二八船団四隻護衛艦五隻 神威 駆潜艇二隻香港着』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.32『一一日二一一五 香港方面Bg司令官｜一二日〇八一五 (司令官)1KEg(神威、鳩、海防二五、八外)｜香港方面Bg機密第一二一一五番電 タ〇二船団四隻 護衛艦二隻 マタ二八船団四隻 護衛艦五隻 神威 駆潜艇二隻 香港着』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.33『四.戰果及被害』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(2)p.40『二一｜鯉門角(天候略)一八一二 門司ニ向ケ出港 一九二六 鯉門角ニ假泊 二〇一八 出港』
- ^ #S19.08第1海上護衛隊(3)p.68『別表第六 舩団護衛状況(門司香港間)昭和十九年十月 第一海上護衛隊司令部』〔ホモ01 朝顔 掃101 駆22〕
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.44『一日一六一〇 神威特務艦長(宛略)神威機密第〇一一六一〇番電 行動予定左ノ通リ 一日一二〇〇ホモ〇一船団ヨリ分離一四〇〇関門通過 明二日一八〇〇神戸着ノ予定 神戸ヨリ横須賀迄ノ行動ハ追テ定ム(終)』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.37『二(天候略)對潜對空警戒 一七.一三神戸ニ入港』
- ^ a b #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.44『二日一七一五 神威特務艦長(宛略)神威機密第〇二一七一五番電 神戸着(終)』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.38『九(天候略)(略)一六一五 横須賀ニ入港』
- ^ a b #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(3)p.45『九日一七一五 神威特務艦長(宛略)神威機密第〇九一六一五番電 横須賀着(終)』
- ^ a b c d e f #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)p.17『三、月日所在及任務行動ノ概要 前月ニ引續キ横須賀ニテ船体兵器機関等ノ修理ニ從事 二十二日出港 呉ヲ経テ門司ニ廻航 三十一日昭南ニ向ケ執行ス』
- ^ #S19.4.1-S20.3.31神威日誌詳報(4)p.3『八(天候略)海軍大佐 藤牧美徳着任/海軍大佐 清水他喜雄退艦』
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- 戦史研究家伊達久『日本海軍補助艦艇戦歴一覧 水上機母艦、潜水母艦、敷設艦、一等輸送艦、二等輸送艦、敷設艇、電纜敷設艇、哨戒艇、駆潜艇、水雷艇、海防艦、砲艦、特務艦、全三三二隻の太平洋戦争／水上機母艦（七隻）／特務艦（四十二隻）
- 外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。ISBN 4-7698-1246-9
- 日本舶用機関史編集委員会/編 編『帝国海軍機関史』 明治百年史叢書 第245巻、原書房、1975年11月。
- COMPILED BY SHIZUO FUKUI (1947-04-25). JAPANESE NAVAL VESSELS AT THE END OF WAR. ADMINISTRATIVE DIVISION, SECOND DEMOBILIZATION BUREAU(COMPILED BY 福井静夫『終戦時の日本海軍艦艇』第二復員局、1947年04月25日)
- 福井静夫『海軍艦艇史 3 航空母艦、水上機母艦、水雷・潜水母艦』KKベストセラーズ、1982年4月。ISBN 4-584-17023-1。
- 福井静夫『写真 日本海軍全艦艇史』ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1。
- 福井静夫『福井静夫著作集-軍艦七十五年回想記第七巻 日本空母物語』光人社、1996年8月。ISBN 4-7698-0655-8。
- 福井静夫『福井静夫著作集-軍艦七十五年回想記第十巻 日本補助艦艇物語』光人社、1993年12月。ISBN 4-7698-0658-2。
- 防衛庁防衛研修所戦史室『海軍軍戦備＜1＞ 昭和十六年十一月まで』 戦史叢書第31巻、朝雲新聞社、1969年。
- 防衛庁防衛研修所戦史室『中部太平洋方面海軍作戦<1> 昭和17年5月まで』 戦史叢書第38巻、朝雲新聞社、1970年10月。
- 牧野茂、福井静夫/編 編『海軍造船技術概要』今日の話題社、1987年5月。ISBN 4-87565-205-4。
- 雑誌『丸』編集部/編 編『写真日本の軍艦 第4巻 空母II』光人社、1989年10月。ISBN 4-7698-0454-7。
- 『官報』
関連項目
- サラトガ (CV-3) - ニューヨーク造船所で、本艦と同時期に建造。電気推進式機関を搭載。
- 神鷹 (空母) - 元ドイツ商船シャルンホルスト。改造前は電気推進式機関を搭載していた。
- 秋津洲 (水上機母艦) - 飛行艇母艦。同艦沈没時の藤牧美徳大佐は、神威最後の特務艦長。
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