「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」の版間の差分
m →top: 内部リンクのリダイレクト回避 |
ナンバリングの変更と、内容更新 タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集 |
||
(100人を超える利用者による、間の457版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
{{pp-vandalism|small=yes}} |
|||
{{Infobox Film |
|||
{{Pathnav|名探偵コナン|名探偵コナン (アニメ)|Template:名探偵コナン映画作品|frame=2}}{{Infobox Film |
|||
|作品名=名探偵コナン<br>時計じかけの摩天楼 |
|||
| 作品名 = 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 |
|||
|原題=Detective Conan<br>The Time-Bombed Skyscraper |
|||
| 原題 = Detective Conan<br />The Time-Bombed Skyscraper |
|||
|画像= |
|||
|画像 |
| 画像 = |
||
|画像 |
| 画像サイズ = |
||
| 画像解説 = |
|||
|監督=[[こだま兼嗣]] |
|||
| 監督 = [[こだま兼嗣]] |
|||
|脚本=[[古内一成]] |
|||
| |
| 脚本 = [[古内一成]] |
||
| 原案 = |
|||
|出演者=[[高山みなみ]]<br>[[山口勝平]]<br>[[山崎和佳奈]]<br>[[神谷明]]<br>[[緒方賢一]]<br>[[塩沢兼人]]<br>[[石田太郎]] |
|||
| |
| 原作 = [[青山剛昌]] |
||
| 製作 = |
|||
|撮影=[[野村隆]] |
|||
| 製作総指揮 = |
|||
|編集=岡田輝満 |
|||
| ナレーター = |
|||
|主題歌=[[杏子 (ミュージシャン)|杏子]] 「[[Happy Birthday (杏子の曲)|Happy Birthday]]」 |
|||
| 出演者 = [[高山みなみ]]<br />[[山崎和佳奈]]<br />[[神谷明]]<br />[[山口勝平]]<br />[[茶風林]]<br />[[緒方賢一]]<br />[[岩居由希子]]<br />[[高木渉]]<br />[[大谷育江]] |
|||
|制作会社=[[トムス・エンタテインメント|キョクイチ東京ムービー]] |
|||
| 音楽 = [[大野克夫]] |
|||
|製作会社=[[製作委員会方式|「名探偵コナン」製作委員会]] |
|||
| 主題歌 = [[杏子 (ミュージシャン)|杏子]] 「[[Happy Birthday (杏子の曲)|Happy Birthday]]」 |
|||
|配給=[[東宝]] |
|||
| 撮影 = [[野村隆]] |
|||
|公開={{flagicon|JPN}} [[1997年]][[4月19日]]<ref group="注">関東及びその他の地域での公開日。関西及び一部の地域では同年[[4月26日]]公開。</ref> |
|||
| 編集 = 岡田輝満 |
|||
|上映時間=95分 |
|||
| 制作会社 = [[キョクイチ東京ムービー]] |
|||
|製作国={{JPN}} |
|||
| 製作会社 = [[小学館]]<br />[[よみうりテレビ]]<br />[[小学館プロダクション]]<br />[[ポリグラム]]<br />[[キョクイチ東京ムービー]] |
|||
|言語=[[日本語]] |
|||
| 配給 = [[東宝]] |
|||
|製作費= |
|||
| 公開 = {{flagicon|JPN}} [[1997年]][[4月19日]]{{efn2|関東およびその他の地域での公開日。関西および一部の地域では同年[[4月26日]]公開。[[#概要]]で後述するように本作の時点では東京での反応を見る意味もあったため、反響を受けて毎年恒例と決定された次作以降は基本的に全国同時公開となっている。}} |
|||
|興行収入=11億円 |
|||
| 上映時間 = 95分 |
|||
|配給収入=6億1000万円<ref name="kinejun">{{Cite book|和書|url=http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/pdid/978-4-87376-755-0/Default.aspx|title=キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011|publisher=[[キネマ旬報社]]|series=[[キネマ旬報]][[ムック (出版)|ムック]]|date=2012-05-17|page=564|id={{全国書誌番号|22150334}}|isbn=978-4-87376-755-0|ncid=BB09461400|oclc=825139407|asin=4873767555}}</ref> |
|||
| |
| 製作国 = {{JPN}} |
||
| 言語 = [[日本語]] |
|||
|次作=[[名探偵コナン 14番目の標的]] |
|||
| 製作費 = |
|||
| 興行収入 = 11億円<ref name="cinemacafe_40281">{{Cite web|和書|url=https://www.cinemacafe.net/article/2016/05/09/40281.html |title=『名探偵コナン』最新作、ついに興収50億円突破!シリーズ累計は600億へ|website=シネマカフェ|date=2016-05-09|accessdate=2024-09-16|publisher=イード}}</ref><ref name="mantan_20160606dog00m200008000c">{{Cite news|url=https://mantan-web.jp/article/20160606dog00m200008000c.html|title=名探偵コナン:劇場版新作が興収60億円突破 シリーズ最高記録を更新|newspaper=[[MANTANWEB]]|publisher=[[MANTAN]]|date=2016-06-06|accessdate=2024-09-16}}</ref><ref name="animatetimes_1465190280">{{Cite news|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1465190280|title=劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』興行収入は、ついにシリーズ最高60億到達!?|newspaper=[[アニメイトタイムズ]]|publisher=[[アニメイト]]|date=2016-06-06|accessdate=2017-05-25}}</ref><ref name="animatetimes_1496040765">{{Cite news|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1496040765|title=劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』が、シリーズ歴代最高興収を記録! まもなく500万人動員、65億円突破へ|newspaper=[[アニメイトタイムズ]]|publisher=[[アニメイト]]|date=2017-05-29|accessdate=2017-05-30}}</ref><ref name="animeanime_28432">{{Cite web|和書|url=https://animeanime.jp/article/2016/05/09/28432.html |title=「劇場 名探偵コナン」シリーズ史上初 興収50億円突破で『純黒の悪夢(ナイトメア)』メガヒットに突入|website=アニメ!アニメ!|publisher=イード|date=2016-05-09|accessdate=2024-09-16}}</ref><ref name="animeanime_28848">{{Cite web|和書|url=https://animeanime.jp/article/2016/06/06/28848.html |title=劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢」興収60億円突破 シリーズ累計は600億円に|website=アニメ!アニメ!|publisher=イード|date=2016-06-06|accessdate=2024-09-16}}</ref> |
|||
| 配給収入 = 6億1000万円<ref name="kinejun">{{Cite book|和書|url=http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/pdid/978-4-87376-755-0/Default.aspx|title=キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011|publisher=[[キネマ旬報社]]|series=[[キネマ旬報]][[ムック (出版)|ムック]]|date=2012-05-17|page=564|id={{全国書誌番号|22150334}}|isbn=978-4-87376-755-0|ncid=BB09461400|oclc=825139407|asin=4873767555}}</ref> |
|||
| 前作 = |
|||
| 次作 = [[名探偵コナン 14番目の標的]] |
|||
}} |
}} |
||
{{Portal 映画}} |
|||
『'''名探偵コナン 時計じかけの摩天楼'''』(めいたんていコナン とけいじかけのまてんろう)は、[[1997年]][[4月19日]]に公開された劇場版『[[名探偵コナン]]』シリーズの第1作目である。上映時間は95分。{{要出典範囲|[[興行収入]]は11億円|date=2016年5月16日 (月) 06:47 (UTC)}}、[[配給収入]]は6億1000万円<ref name="kinejun"/>。 |
|||
『'''名探偵コナン 時計じかけの摩天楼'''』(めいたんていコナン とけいじかけのまてんろう)は、[[1997年]][[4月19日]]に公開された劇場版『[[名探偵コナン (アニメ)|名探偵コナン]]』シリーズの1作目である。上映時間は95分。[[興行収入]]は11億円{{R|cinemacafe_40281|mantan_20160606dog00m200008000c|animatetimes_1465190280|animatetimes_1496040765|animeanime_28432|animeanime_28848}}、[[興行収入#配給収入|配給収入]]は6億1000万円{{R|kinejun}}。[[キャッチコピー]]は「'''真実はいつもひとつ!'''」。 |
|||
[[キャッチコピー]]は「'''真実はいつもひとつ!'''」。 |
|||
== 概要 == |
== 概要 == |
||
テレビアニメ『[[名探偵コナン (アニメ)|名探偵コナン]]』の |
テレビアニメ『[[名探偵コナン (アニメ)|名探偵コナン]]』のヒットを受けて制作された初となる[[アニメーション映画|長編アニメ映画作品]]であり、以後は毎年春に新作の劇場公開が恒例となる。第1弾の本作は主人公とヒロインが一番のメインキャラクターとして描かれ、[[江戸川コナン]]たちの住む米花町で起きる爆破事件と、彼の正体である[[江戸川コナン|工藤新一]]の誕生日前夜([[5月3日]])における彼と幼なじみの[[毛利蘭]]の恋愛描写が物語の軸となる。大規模な爆破シーンが展開されるが、事件の黒幕による個人的な殺人は描かれず、爆弾捜索が事件のメインとなっている。 |
||
冒頭の作品解説のうち、 |
冒頭の作品解説のうち、新一の新聞記事から身体が縮み蘭と再会してコナンと名乗るまでの部分は、[[2023年]]現在まで毎回流れている{{Efn2|11作目『[[紺碧の棺]]』、および20作目『[[純黒の悪夢]]』以降は演出が改変されている(前者は本編内に挿入する形で導入部分が若干改変され、後者ではワンカットごとに映像を区切って流す形式に変更された)。}}。また、作品解説部分のアニメーションは次々作『[[世紀末の魔術師]]』まで使用されており、4作目『[[瞳の中の暗殺者]]』以降はデザインが変更されている。 |
||
劇場版1作目ということからも、登場人物が初めて現れるシーンではそれぞれに名前テロップが添えられている。また、テレビアニメの放送が軌道に乗り始めた時期に製作されたため、[[製作委員会方式|製作委員会]]に[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]がまだ参画していない{{Efn2|6作目『[[ベイカー街の亡霊]]』以降で参画する。}}など小規模だった一方、初期のアニメシリーズの音楽制作を担当していた[[ポリグラム]]([[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルミュージック]])が参画している。1997年のテレビアニメの主題歌から[[ビーイング]]に変更され、劇場版の主題歌も[[2011年]]の15作目『[[沈黙の15分]]』まで、テレビアニメ・劇場版共にビーイング所属アーティストの起用が慣習となっていた。2000年に発売された[[アルバム]]『[[THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜名探偵コナン テーマ曲集〜]]』に本作の主題歌「[[Happy Birthday (杏子の曲)|Happy Birthday]]」が収録されないのも変更のためだったが、[[2006年]]に発売された『[[THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜The Movie Themes Collection〜]]』では収録された{{Efn2|ポリグラムからは『[[名探偵コナン主題歌集]]』が発売されているが、公開の半年前だったことから収録されていない。}}。本作から第4作『瞳の中の暗殺者』までの主題歌は、1コーラス目の後に間奏を挟みラストサビに行く形で使用されていた。5作目『[[天国へのカウントダウン]]』以降はフルバージョンか一部をカットして使用されているうえ、舞台となった風景の実写が背景で流され、最後のアニメ映像がコナンが前を見据えるシーンは本作から18作目『[[異次元の狙撃手]]』まで毎回使用された。エピローグは尺が10秒程度と短く、[[背景音楽|BGM]]はなし、台詞があるのはコナンのみだったりと、以降の作品より簡素な構成となっている。 |
|||
本作でオリジナルキャラクターとして初登場する[[白鳥任三郎]]は劇場版レギュラーとなり、さらに原作やテレビアニメにも登場することとなる。また、劇場版にはコナン(新一)、蘭、小五郎、博士、少年探偵団、園子の計8人が毎回登場することとなる{{Efn2|目暮警部もほぼ同様で毎回登場しているが、21作目『[[から紅の恋歌]]』で初めて未登場となった。また、本作と次作では登場していない[[灰原哀]]は、原作・テレビアニメの登場およびレギュラー化に伴って初登場となる次々作『[[世紀末の魔術師]]』からは毎回登場している。}}。 |
|||
本作のエピローグは尺が10秒程度と短く、[[バックグラウンドミュージック|BGM]]はなし、コナンのみ台詞があるなど、以降の作品より簡素な構成となっている。 |
|||
13作目『[[漆黒の追跡者]]』以降に定番化する著名人のスペシャルゲスト出演は、その前身的なキャスティングが端役ながら本作ですでに行われている。 |
|||
テレビスペシャルとして、[[1998年]][[1月5日]]・[[2003年]][[3月24日]]・[[2006年]][[3月13日]]の計3回放送されている。また、劇場版第20作『[[名探偵コナン 純黒の悪夢|純黒の悪夢]]』の公開を記念して『[[金曜ロードSHOW!]]』枠で行われた「2週連続コナン祭り<ref>{{Cite web|url=https://kinro.jointv.jp/conan2016/|title=金曜ロードSHOW!『2週連続コナン祭り』特設サイト|publisher=[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]|accessdate=2016-03-26|archiveurl=http://web.archive.org/web/20160325123526/https://kinro.jointv.jp/conan2016/|archivedate=2016-03-25}}</ref>」では第1弾として、本作の[[デジタルリマスター]]版が2016年[[4月8日]]に本編ノーカットで放送された<ref>{{Cite episode|url=https://kinro.jointv.jp/lineup/160408/|title=名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|series=金曜ロードSHOW!|serieslink=金曜ロードSHOW!|network=[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]|station=[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]|airdate=2016-04-08|accessdate=2016-04-09}}</ref>{{refnest|group="注"|翌週[[4月15日]]には第19作『[[名探偵コナン 業火の向日葵|業火の向日葵]]』が放送された<ref>{{Cite episode|url=https://kinro.jointv.jp/lineup/160415/|title=名探偵コナン 業火の向日葵|series=金曜ロードSHOW!|serieslink=金曜ロードSHOW!|network=[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]|station=[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]|airdate=2016-04-15|accessdate=2016-04-16}}</ref>。}}。なお、いわゆる[[ポケモンショック]]より前に制作された作品であるため、テレビ放送に際しては冒頭の作品解説で新一を撮る取材陣のカメラのフラッシュや終盤の爆破シーンなどに、減光や残像の処理が追加されている。 |
|||
本作において使用されたバージョンの「名探偵コナン メイン・テーマ」は公開後に放送されたテレビシリーズの一部エピソードにおいてもしばらくの間劇伴として用いられたほか、後年の映画作品のテレビCMにおいても15秒に編集して使われており、2007年7月のリアレンジリニューアル後の現在は主にサブタイトル場面、稀に劇中BGMとして使用されている。 |
|||
2016年に開催された歴代映画19作品の人気投票で、本作は5位を獲得した<ref>{{Cite web|url=http://sp.mco.cybird.ne.jp/conanportal/movie_fin.php|title=名探偵コナン歴代映画人気投票|work=名探偵コナン公式アプリ|publisher=名探偵コナン公式サイト|accessdate=2016-03-16}}</ref>。 |
|||
[[アメリカ合衆国]]では[[ファニメーション]]による英語吹き替え版が制作された。当時の英語名は「Case Closed: The Time-Bombed Skyscraper」であり、同名でDVDも発売されたが、後年のトムス・エンタテインメントにおける作品紹介では「DETECTIVE CONAN 01 THE TIME BOMBED SKYSCRAPER」と改題されている<ref>{{Cite web|url=https://www.tms-e.co.jp/global/alltitles/conan/087301.html|title=DETECTIVE CONAN 01 THE TIME BOMBED SKYSCRAPER|publisher=トムス・エンタテインメント|accessdate=2021-01-23}}</ref>。 |
|||
== あらすじ == |
|||
ある日、黒川邸で主人の黒川大造が何者かに殺害されるという事件が起こった。現場の状況から、黒川家の中に犯人がいるとされ、眠りの小五郎として有名な名探偵の[[毛利小五郎]]は後妻が犯人だと推理するが、時計型麻酔銃で眠らせた[[江戸川コナン]]の推理によって事件は無事に解決した。彼こそ高校生探偵として有名であった工藤新一であり、現在は迷宮なしの小学生名探偵として活躍する江戸川コナンである。コナンは自分の体を小さくした[[黒の組織]]を追うために、小五郎を有名にして情報を集めていたのだ。 |
|||
2016年に開催された歴代映画19作品の人気投票で、本作は5位を獲得した<ref>{{Cite web|和書|url=http://sp.mco.cybird.ne.jp/conanportal/movie_fin.php|title=名探偵コナン歴代映画人気投票|work=名探偵コナン公式アプリ|publisher=名探偵コナン公式サイト|accessdate=2016-03-16}}</ref>。 |
|||
数日後、高名な建築家である森谷帝二から工藤新一宛にパーティーの招待状が届いた。しかし、新一は体が縮んでしまってコナンになっているため、コナンは小五郎を代理人として、幼馴染で小五郎の一人娘である[[毛利蘭]]と共にパーティーに出席する。そこで開催されたクイズに正解し、ギャラリーに案内されたコナンと蘭は、殺人事件があった黒川邸が森谷の設計であることを知る。また、蘭は新一の誕生日に2人で映画を見に行く約束をしていることを森谷に伝えるが、行くことができないコナンはどうするべきかと思案する。 |
|||
作者の青山によると、映画化の話が来る前、編集部からの意図しない注文、毎週のカラー作業・グッズ系のカラー作業・事件やトリックのアイデア出しなど、『コナン』を描くのが大変になりすぎていたため、今まで稼いだ金を全部使いきるつもりでアシスタントたちと休みを取り、[[ラスベガス]]旅行に行って帰ってきたら『コナン』の連載をやめようと考えていた。しかし、現地のホテルに当時の担当編集者から電話で『コナン』の映画化決定が伝えられ、映画好きだったことから嬉しくなり、「これは改めて頑張らないといけない」と連載終了を思い留まったという<ref name="aoym">『青山剛昌 30周年記念本』三〇〇〇〇字インタビュー 82頁 - 123頁</ref>。また、本作の企画・プロデューサーである[[諏訪道彦]]によると、「やりたいことをすべてやり切るつもりで製作した」とのこと。まず東京で公開されると[[口コミ]]で評判が広がり、1週間遅れて公開された大阪の[[映画館]]では立ち見が出るほどの満席であり、非常に感動したという<ref>『青山剛昌 30周年記念本』諏訪道彦、かく語りき 80頁 - 81頁</ref>。また、青山は本作を1番好きな劇場シリーズ作品だと答えている。 |
|||
新一の誕生日前日、コナンは火薬庫から[[プラスチック爆薬|プラスチック爆弾]]用の爆薬が何者かに盗み出され、黒川邸など4件の邸宅が相次いで放火されるという事件のニュースを見ていた。その時、その犯人から新一宛てに爆破予告の電話がかかって来る。犯人は、爆弾を盗み出したのは自分であり、早くしないと子供たちが危険だと宣告する。それを聞いたコナンは爆破を防ぐため、堤向津川緑地公園へ向かう。 |
|||
== ストーリー == |
|||
堤向津川緑地公園に着いたコナンは、[[ラジコン模型航空機|ラジコン模型飛行機]]で遊ぶ少年探偵団を見付ける。知らない男からラジコン模型飛行機を貰ったと言う話を聞いたコナンは、ラジコン模型飛行機にプラスチック爆弾が装備されている事に気付き、リモコンを奪うが、その拍子にリモコンが壊れてしまう。コナンは咄嗟の判断でリモコンを蹴り、ラジコン模型飛行機に当ててプラスチック爆弾を上空で爆発させる事には成功したものの、近くのビルからその様子を見ていた犯人により次の犯行予告を受けてしまう。 |
|||
ある日の夜、黒川邸で主人の黒川大造が何者かに殺害されるという事件が起こった。現場の状況から黒川家の中に犯人がいるとされ、探偵の[[毛利小五郎]]は後妻を[[犯人]]と推理するが、ダジャレで犯人にするのかと詰め寄られてしまう。それを見かねた[[江戸川コナン]]は、時計型麻酔銃を使って毛利を眠らせ、「眠りの小五郎」として自らの推理を披露し、事件は無事に解決した。彼こそ高校生探偵として有名であった工藤新一であり、現在は迷宮なしの小学生名探偵として活躍する本作の主人公である。コナンは自分の体を小さくした[[黒ずくめの組織]]を追うために、小五郎の立場を利用して情報を集めていた。 |
|||
数日後の[[4月26日]]([[土曜日]])、高名な建築家である森谷帝二から工藤新一宛にパーティーの招待状が届いた。しかし、新一は体が縮んでしまってコナンになっているため、コナンは小五郎を代行者として、幼馴染で小五郎の一人娘である[[毛利蘭]]と共にパーティーに出席する。そこで開催されたクイズに正解し、ギャラリーに案内されたコナンと蘭は、殺人事件があった黒川邸が森谷の設計であることを知る。また、蘭は新一の[[誕生日]]に二人で[[映画]]を見に行く約束をしていることを森谷に伝えるが、行くことができないコナンはどうするべきかと思案する。 |
|||
次の犯行場所として宣告された米花駅前に向かったコナンは、ファストフード店の2階から駅前の様子を窺い見る。その時、お婆さんが捨て猫をキャリーバッグと共に持ち去る様子を見たコナンは、キャリーバッグにプラスチック爆弾が仕掛けられていると推理し、必死で止めようとするが、タクシーに乗り込まれてしまう。コナンはターボエンジン付きスケートボードでタクシーを追い掛けるが、途中でスケボーの電池が切れてしまい、止む無く近くに居た少年の自転車を奪い、タクシーを追い掛ける事にする。何とかタクシーに追い付いたコナンは、キャリーバッグをお婆さんから奪い、人気のない場所へ持って行こうと自転車に載せて、近くの河川敷へ向かう。 |
|||
その1週間後、新一の誕生日前日の[[5月3日]](土曜日)。コナンは火薬庫から[[プラスチック爆薬|プラスチック爆弾]]用の爆薬が何者かに盗み出され、黒川邸など4件の邸宅が相次いで放火されるという事件のニュースを見ていた。その時、新一宛てに爆破予告の電話がかかって来る。電話の主は、[[爆弾]]を盗み出したのは自分であり、早くしないと子供たちが危険だと宣告する。それを聞いたコナンは爆破を防ぐため、急いで堤向津川緑地公園へ向かう。 |
|||
コナンはプラスチック爆弾を人気のない所で爆発させる事には成功したものの、爆風の影響で負傷してしまい、緑台警察病院へ緊急搬送された。病室では、今回の犯人は新一を指名して脅迫している事から、新一に恨みを持つ者の犯行と見た[[目暮十三|目暮警部]]らが、新一が解決した事件の中で最も注目を集めた事件として西多摩市長を逮捕した事件を挙げる。この事件は、OLを轢いた車を運転していた犯人として警察が市長の息子を逮捕した事に異を唱えた新一が、真犯人は市長自身である事を突き止めたもので、その影響により市長の進めていた都市開発の計画が頓挫したものでもある。 |
|||
堤向津川緑地公園に着いたコナンは、[[ラジコン模型航空機|ラジコン飛行機]]で遊ぶ少年探偵団の3人を見つける。知らない男からラジコン飛行機を貰ったという話を聞いたコナンは、ラジコン飛行機にプラスチック爆弾が装備されている事に気付き[[リモコン]]を奪うが、その拍子にリモコンが壊れて操作不能に陥ってしまう。コナンは咄嗟の判断でラジコン飛行機に向かってリモコンを蹴り、爆弾を上空で爆発させることに成功する。しかし、犯人は近くのビルからその様子を見ており、電話で次なる犯行を予告する。 |
|||
そこへ、犯人からの連絡が入り、東都鉄道の環状線に時速60km以下で走行すれば爆発する仕掛けになっている5つの爆弾を仕掛けたと言う事と、仕掛けた場所は「××の×」であると言うヒントを与えられ、一方的に電話を切られる。それを聞いた目暮警部はすぐに東都鉄道へ連絡し、連絡を受けた東都鉄道の司令員もすぐに時速70kmでの走行を維持するよう司令を出す。目暮警部や小五郎は「××の×」と言う犯人からのヒントに対し、「座席の下」や「網棚の上」と言った場所を思い付くが、時速60km以下で走行すれば爆発すると言う仕掛けに注目したコナンが、「線路の間」である事を突き止める。貨物駅に列車を退避させた上で、無事に5つ全ての爆弾も発見し一同は安堵する。 |
|||
次の犯行場所として宣告された米花駅前に向かったコナンは、[[ファーストフード|ファストフード]]店の2階から駅前の様子を窺い見る。その時、老婆が捨て猫を[[トロリーバッグ|キャリーバッグ]]と共に持ち去る様子を見たコナンは、キャリーバッグにプラスチック爆弾が仕掛けられていると推理し、必死で止めようとする。しかし老婆は[[タクシー]]に乗り込んでしまい、コナンはターボエンジン付きスケートボードを使って追い掛けることになる。が、途中でスケボーが破損してしまったため、止む無く近くに居た少年の[[自転車]]を奪い、追い掛ける。何とかタクシーに追い付いたコナンは、キャリーバッグを老婆から奪って、人気のない場所へ持って行こうと自転車に載せて近くの河川敷へ向かう。間一髪で爆弾を人気のない場所で処理することには成功{{Efn2|ただし、爆発現場周辺は人はいなかったが、並走する道路を走行中の車両多数が爆風をうけて多数スリップしている。}}したコナンだったが、爆風の影響で木にぶつかって負傷し、緑台警察病院へ緊急搬送され、病院で手当てを受けることになる。 |
|||
安堵したのも束の間、一同は今回の事件の犯人について話し合う。コナンの助言により、一連の放火事件や爆弾事件が全て、森谷帝二の設計した建築物を標的としている事が判明する。すぐに森谷邸へ向かった一同は、森谷に自身を恨んでいる人物に心当たりはないか尋ねるが、そのような人物に心当たりはないと返される。こっそり森谷邸を見て回っていたコナンは、西多摩市の都市開発の計画を森谷が主導していた事を知り、新一の声で一同をギャラリーに集める。コナンは[[間接証拠|情況証拠]]とハッタリを用いて森谷自身が犯人である事を暴き、[[白鳥任三郎|白鳥警部]]によって森谷は逮捕されるが、「これで終わりではない」と森谷は告げる。 |
|||
病室では[[目暮警部]]らが、今回の犯人は新一を指名して脅迫している事から、彼に恨みを持つ者の犯行と見て、過去に新一が解決した事件の中で最も注目を集めた、西多摩市長が[[逮捕]]されたOL[[ひき逃げ]]事件を挙げていた。この事件はOLを轢いた車の運転手として警察が[[市町村長|市長]]の息子を逮捕したことに新一が異を唱え、真犯人が市長自身である事を突き止めたものである。これにより、市長の進めていた西多摩市の新たな[[都市計画|都市開発]]計画は頓挫することとなった。 |
|||
最後の標的が蘭の居る米花シティービルである事を知ったコナンは、森谷の落とした爆弾の設計図を持ってすぐに米花シティービルへ向かう。米花シティービルに着いたコナンは、蘭の居る映画館のロビー前までは何とか辿り着いたものの、ドアが爆発の影響で歪んでしまい中へは入れない。コナンはその場で新一の声を使い、爆弾を見付けた蘭に爆弾の解体を指示し、解体は順調に進む。しかし、最後に設計図には載っていない赤と青2本の導線が残り、どちらを切るかについてコナンは蘭に任せる事にする<ref group="注">このプロットは[[1974年]]公開の映画『[[ジャガーノート (映画)|ジャガーノート]]』で初出のものである。</ref>。爆発のタイムリミットとなる時間になり、目暮警部らは諦めかけ、森谷はほくそ笑むが、爆発は起こらず、ビル内に閉じ込められていた全員が助かる描写が為され、蘭がコナンに対し新一について尋ねるシーンで物語は終幕を迎える。 |
|||
そんな折、犯人から電話で「東都鉄道の東都環状線に5つの爆弾を仕掛けた。その爆弾は列車が時速60km未満で走行した場合か、日没までに取り除かなかった場合に爆発する。仕掛けた場所のヒントは『××の×』で、×は漢字一文字だ。」と伝えられる。目暮はすぐに東都鉄道へ連絡し、連絡を受けた東都鉄道の司令員もすぐに全車両をノンストップで時速70km走行を維持するよう緊急司令を出した。小五郎や目暮は「××の×」と言う犯人からのヒントに対し、「座席の下」「網棚の上」「車体の下」と言った場所を思い付くが、日没までに取り除かなければ爆発するという仕掛けに注目したコナンが、「線路の間」であることを突き止める。芝浜駅<ref>同一の駅かは劇中で詳細な説明がないため定かではないが、24作目『[[緋色の弾丸]]』にも同名の駅が登場している。</ref>貨物線に環状線の列車を退避させた上で無事5つ全ての爆弾を発見、一同は安堵する。 |
|||
一同が今回の事件の犯人について話し合う中、コナンの助言によって、放火事件が全て森谷帝二の設計した建築物を標的としていることが判明し、爆弾事件も東都環状線の爆弾の1つが同じく森谷の設計である橋の上に仕掛けられていたことから、同一犯の可能性が浮上した。急いで森谷邸へ向かった博士以外の一同は、森谷本人に自身を恨んでいる人物に心当たりはないか尋ねるが、そのような人物に心当たりはないと返される。こっそり森谷邸を見て回っていたコナンは、西多摩市の都市開発計画を森谷が主導していた事実を知り、新一の声で一同をギャラリーに集めると、[[間接証拠|情況証拠]]とハッタリを用いて森谷自身が犯人であることを暴く。森谷は若き日より建築家として活躍していたが、その時の作品には法的問題や建築主の注文などによって自身の意図しないものとなったものも含まれており、建築家としてのプライドからその作品を抹殺したいと考えていた。そんな時に新一の活躍で西多摩市長が逮捕されたことにより自身が主導していた都市開発計画が頓挫した結果、森谷は新一を逆恨みし、若手時代の作品の抹殺と新一への復讐を目的に今回の事件を引き起こしたのだった。 |
|||
森谷は目暮と[[白鳥任三郎|白鳥]]によって現行犯逮捕されるが、「私が抹殺したかった建物はもう一つある」と、犯行がこれで終わりでないことを告げる。そして最後の標的が、森谷が建築に携わるも[[バブル崩壊]]による予算カットにより意図しない形で完成した米花シティービルである事をコナンたちは知る。そこの映画館には蘭が新一の誕生日祝いのために来ていたのだが、爆弾の爆発に巻き込まれてしまう。コナンは森谷から奪い取った爆弾の設計図を持って急いで米花シティービルへ向かうが、既に米花シティービルの各所では森谷の仕掛けた爆弾が次々と起爆して火災が発生しており、一刻の猶予も許されなかった。 |
|||
米花シティービルに着いたコナンは、蘭のいる映画館のロビー前までは何とか辿り着いた。蘭は無事だったのものの、ロビーのドアが爆発の影響で歪んでしまったためコナンは中に入れず、また蘭や他に無事だった人々も中に取り残されていた。コナンはその場で新一の声を使い、爆弾を見付けた蘭に対して爆弾の解体を指示する。解体作業は順調に進み、最後に赤と青2本の導線が残るが、その2本の導線は設計図に記載されていなかった。究極の2択を迫られたコナンは、どちらを切るかについて蘭に一任することに決める{{Efn2|このプロットは[[1974年]]公開の映画『[[ジャガーノート (映画)|ジャガーノート]]』が初出である。}}。 |
|||
爆発の時刻が迫り、目暮らは諦めかけて森谷はほくそ笑むが、蘭が青の導線を切って爆弾を解体できたことから爆発は起こらず、ビル内に閉じ込められていた全員が助かった。最後は、コナンが蘭に青の導線を切った理由を尋ね、彼女が答えるシーンで終幕を迎える。 |
|||
== 登場人物 == |
== 登場人物 == |
||
=== |
=== レギュラーキャラクター === |
||
{{see also|名探偵コナンの登場人物}} |
|||
; [[江戸川コナン|江戸川 コナン]](えどがわ コナン) |
; [[江戸川コナン|江戸川 コナン]](えどがわ コナン) |
||
: 声 - [[高山みなみ]] |
: [[声優|声]] - [[高山みなみ]] |
||
: 本作の主人公。本来の姿は「東の高校生探偵」として名を馳せている工藤新一だが、[[黒ずくめの組織]]に飲まされた毒薬・[[APTX4869]]の副作用で小学生の姿になっている。 |
|||
: 爆弾犯からの電話を工藤新一として受け、爆破を阻止するために都内を奔走する。だが、犠牲者を出さないように爆弾を遠ざけようとして爆風に吹き飛ばされ、負傷してしまう。 |
|||
: 爆弾犯からの電話を工藤新一として受け、爆破を阻止するために奔走する。犠牲者を出さないために爆弾を遠ざけようとした際に爆風に吹き飛ばされて負傷し、緑台警察病院へ搬送された。診察結果は1日の入院で済む程度の怪我だったため(この時から最後まで、頭に包帯を巻いている)、終盤では森谷邸と蘭の居る米花シティービルへ向かう。 |
|||
; [[毛利蘭|毛利 蘭]](もうり らん) |
; [[毛利蘭|毛利 蘭]](もうり らん) |
||
: 声 - [[山崎和佳奈]] |
: 声 - [[山崎和佳奈]] |
||
: 本作のヒロイン。新一の幼馴染かつガールフレンド。都大会で優勝するほどの空手の達人。 |
|||
: 新一の誕生祝いとして、米花シティービルで映画を観る約束を半ばむりやりに取り付ける。 |
|||
: 新一の誕生日祝いに彼と一緒に米花シティービルでオールナイト上映の映画に誘い、0時を回ったと同時に赤いシャツをプレゼントするというサプライズを計画する。その約束を新一との電話で森谷教授のガーデンパーティーに同伴する代わりとして半ば強引に取り付けるが、そのパーティーに参加したことで約束当日に爆弾による危機に直面することになり、ロビーの扉の向こう側にまで来ていたコナン(新一)からの指示に従い爆弾の解体作業を試みる。 |
|||
; [[毛利小五郎|毛利 小五郎]](もうり こごろう) |
; [[毛利小五郎|毛利 小五郎]](もうり こごろう) |
||
: 声 - [[神谷明]] |
: 声 - [[神谷明]] |
||
: 蘭の父親で「眠りの小五郎」の異名で有名な私立[[探偵]]。コナンの保護者。元[[警視庁捜査一課]]強行犯係の刑事。 |
|||
: コナンが爆弾事件で負傷した時には「もう少しでお前が死ぬところだったんだぞ」と叱っていた。東都環状線の爆破事件から、犯人が東都環状線の沿線に住んでいない人物だと推理する。 |
|||
: 保護者としての立場からコナンや蘭を心配して叱りつけたり、命の危険にさらした犯人に激怒したりする。東都環状線の爆破事件から、犯人は東都環状線の沿線に住んでいない人物だと推理する。 |
|||
; [[江戸川コナン|工藤 新一]](くどう しんいち) |
|||
; [[工藤新一|工藤 新一]](くどう しんいち) |
|||
: 声 - [[山口勝平]] |
: 声 - [[山口勝平]] |
||
: 本作の主人公であるコナンの本来の姿で、高校生探偵。 |
|||
: 目暮の回想にて登場し、1年前に西多摩市で発生した交通死亡事故の真相を暴いていたことが判明する。また、中盤および終盤の場面で蘭や目暮警部らに対して、コナンが蝶ネクタイ型変声機を使用した際の声としても登場している。 |
|||
: 目暮の回想で、1年前に西多摩市で発生した交通死亡事故の真相を暴いていたことが判明する。 |
|||
; [[鈴木園子|鈴木 園子]](すずき そのこ) |
|||
: また、中盤および終盤の場面で蘭や目暮らに対し、コナンが蝶ネクタイ型変声機を使用した際の声としても登場している。 |
|||
: 声 - [[松井菜桜子]] |
|||
; [[目暮警部]](めぐれけいぶ) |
|||
: 蘭と一緒に新一に贈る誕生日プレゼントを選び、彼女を茶化した。 |
|||
: 声 - [[茶風林]] |
|||
: 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の[[警部]]。 |
|||
: 連続爆破事件の捜査指揮を執る。新一が解決してきた事件で1番世間の注目を浴びた事件に岡本市長の交通事故偽装事件を挙げている。 |
|||
: フルネームが判明するのは、[[名探偵コナン 14番目の標的|次作]]からである。 |
|||
; [[阿笠博士|阿笠 博士]](あがさ ひろし) |
; [[阿笠博士|阿笠 博士]](あがさ ひろし) |
||
: 声 - [[緒方賢一]] |
: 声 - [[緒方賢一]] |
||
: コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人で、発明家。 |
|||
: 彼の何気ない一言が、東都環状線に仕掛けられた爆弾のありかを発見する手がかりとなる。 |
|||
: 東都環状線の沿線に仕掛けられた爆弾について、日没後に爆発するという仕掛けをスケボーと逆だと評し、この一言が爆弾の在処を発見する手がかりとなる。 |
|||
; [[少年探偵団 (名探偵コナン)#吉田歩美|吉田 歩美]](よしだ あゆみ)、[[少年探偵団 (名探偵コナン)#小嶋元太|小嶋 元太]](こじま げんた)、[[少年探偵団 (名探偵コナン)#円谷光彦|円谷 光彦]](つぶらや みつひこ) |
|||
: コナン達が森谷邸に行くとなった時は同行せず、モノローグでコナンに健闘を祈る。 |
|||
; [[少年探偵団 (名探偵コナン)#吉田歩美|吉田 歩美]](よしだ あゆみ)、[[少年探偵団 (名探偵コナン)#小嶋元太|小嶋 元太]](こじま げんた)、[[少年探偵団 (名探偵コナン)#円谷光彦|円谷 光彦]](つぶらや みつひこ) |
|||
: 声 - [[岩居由希子]](歩美)、[[高木渉]](元太)、[[大谷育江]](光彦) |
: 声 - [[岩居由希子]](歩美)、[[高木渉]](元太)、[[大谷育江]](光彦) |
||
: [[少年探偵団 (名探偵コナン)|少年探偵団]]の3人。 |
|||
: 堤無津川緑地公園で遊んでいた時に犯人から爆弾が搭載されたRC飛行機をもらい、それで遊んでいた。コナンを見舞った帰りに東都環状線に乗り合わせ、そこで第3の爆破事件に巻き込まれる。 |
|||
: 堤無津川緑地公園で爆弾の搭載されたラジコン飛行機を犯人から知らずに受け取り遊んでいたが、コナンに間一髪で助けられる。その後、入院したコナンを見舞った帰りに緑台駅から東都環状線に乗り合わせ、第3の爆破事件にも巻き込まれるも、コナン(新一)の推理で芝浜駅貨物線に環状線の列車を避難され、無事に降車した。 |
|||
; [[目暮十三|目暮 十三]](めぐれ じゅうぞう) |
|||
; [[鈴木園子|鈴木 園子]](すずき そのこ) |
|||
: 声 - [[茶風林]] |
|||
: 声 - [[松井菜桜子]] |
|||
: 今回の連続爆破事件の捜査指揮を執る。 |
|||
: 蘭の同級生で親友。鈴木財閥の令嬢で、蘭や新一とは幼馴染でもある。 |
|||
: 本作では'''目暮警部'''と呼ばれ、フルネームが判明したのは次作『[[名探偵コナン 14番目の標的|14番目の標的]]』からである。 |
|||
: 蘭が新一に贈る誕生日プレゼントの買い物に同行し、蘭と新一の仲を茶化している。 |
|||
: 事件に巻き込まれる直前で蘭と別れたため、レギュラーキャラクターの中で唯一事件には全く関わっていない。 |
|||
=== オリジナルキャラクター === |
=== オリジナルキャラクター === |
||
森谷と白鳥を除いて、全員担当声優は演者のみエンディングで表記され、役名はノンクレジット。 |
|||
==== 犯人 ==== |
|||
; 爆弾犯 |
|||
:変声機を使って新一に爆破予告の電話をかけてきた人物。 |
|||
:東洋火薬の火薬庫からオクトーゲン等の爆薬を大量に盗み出し、[[プラスチック爆弾]]を製作。それを雷管付きの衝撃爆弾やタイマー付きの時限爆弾に改造し、様々な場所に仕掛ける。 |
|||
:少年探偵団に爆弾搭載のラジコンを渡すときは、茶色の長髪に付け髭にサングラスといった変装をし、グレーの帽子とコートを身に着けていた。また、歩美によれば、ラジコンを渡された際に「甘い匂い」(化粧品や香水とは違う)がしたという。後に森谷教授設計の建築物を狙った連続放火事件と同一犯の可能性が浮上し、警察は森谷教授に恨みを持つ人物ではないかと推測する。 |
|||
==== 容疑者 ==== |
==== 容疑者 ==== |
||
; 森谷 帝二(もりや ていじ) |
; 森谷 帝二(もりや ていじ)〈47〉 |
||
: 声 - [[石田太郎]] |
: 声 - [[石田太郎]] |
||
: 建築家 |
: 本作のキーパーソン。日本屈指の有名な建築家で、東都大学建築学科の教授。独身。本名は'''森谷 貞治'''。 |
||
: |
: 英国紳士風の落ち着いた物腰と気品さを感じさせる一方、不敵な笑みも浮かべる挑戦的な性格。イギリス古典建築のシンメトリー(左右対称)に並々ならぬこだわりを持ち、自身が手掛ける建築物は必ず左右対称に設計している。そのこだわり振りは、自分の名前をも左右対称の'''帝二'''に変えたほどであり、コナンから「病気」と評された。 |
||
: 30代の頃に東都環状線の橋を設計し、日本建築協会の新人賞を受賞した。今の若い建築家に対しては「美意識が欠けている」として「もっと自分の作品に責任を持たなければいけない」と警鐘を鳴らす芸術家思考の持ち主である。 |
|||
: 父も世界的な建築家だったが、母と共に15年前に起きた別荘の火事で他界している。現在住んでいる邸宅は、親からの遺産として引き継いだもの。 |
|||
: 有名な高校生探偵の工藤新一に興味を抱き、自宅で開催するガーデンパーティーに招待する。ガーデンパーティーでは正式な作法に倣い、スコーンやサンドイッチ、クッキーなどすべての料理を自ら手作りして提供した。また、パーティの最中に小五郎や招待客にクイズを出題している(後に劇場版名探偵コナンで恒例となる、コナンシネマクイズ(C.C.Q)の最初の出題者である)。 |
|||
: 5作目『[[天国へのカウントダウン]]』には、弟子の風間英彦が登場する。 |
|||
: 名前の由来は『[[シャーロック・ホームズ]]』に登場するホームズの宿敵・[[ジェームズ・モリアーティ|ジェームズ・モリアーティ教授]]。キャラクター原案は原作者の[[青山剛昌]]が担当した。 |
: 名前の由来は『[[シャーロック・ホームズ]]』に登場するホームズの宿敵・[[ジェームズ・モリアーティ|ジェームズ・モリアーティ教授]]。キャラクター原案は原作者の[[青山剛昌]]が担当した。 |
||
; [[白鳥任三郎|白鳥 |
; [[白鳥任三郎|白鳥刑事]](しらとりけいじ) |
||
: 声 - [[塩沢兼人]] |
: 声 - [[塩沢兼人]] |
||
: 警視庁刑事部捜査一課警部補。 |
: 警視庁刑事部捜査一課の[[キャリア (国家公務員)|キャリア組]]刑事で階級は[[警部補]]。 |
||
: |
: クールな口調で意味深な台詞が多く、森谷帝二の父に憧れを抱いており、建築にも興味がある、爆弾犯からの電話が掛ってきたときはいつも不在になる等、容疑者の1人として描かれている{{Efn2|これはスタッフ側から「容疑者候補が森谷教授しかいない」との指摘があったためで、声を担当した塩沢にも「怪しく演じて下さい」と要求していた。監督の[[こだま兼嗣]]によれば試写会では狙い通りであったが、本公開時では小五郎が白鳥を犯人だと指さす場面になると客席は爆笑していたようである<ref>{{Cite web|和書|url=http://www5e.biglobe.ne.jp/~tetyou/q&a.htm|title=こだま兼嗣の演出手帳 Q&A|url-status=dead|url-status-date=2017-09|archiveurl=https://web.archive.org/web/20020904224545/http://www5e.biglobe.ne.jp/~tetyou/q%26a.htm|archivedate=2002-09-04|accessdate=2016-05-04}}</ref>(目暮警部も「にゃに(何)をー?!」叫んでいるため、元々笑いを取るシーンだった)。{{main|白鳥任三郎}}}}。 |
||
: 本作 |
: 本作が初登場となるが、フルネームが判明するのは、次作からである。キャラクター原案は青山が担当した。青山とスタッフに気に入られたことから、原作・テレビアニメ・劇場版のレギュラーキャラクターとなった。 |
||
==== 黒川家 ==== |
==== 黒川家 ==== |
||
プロローグのみ登場。 |
|||
; 黒川 大造(くろかわ だいぞう) |
|||
; 黒川 大造(くろかわ だいぞう)〈62〉 |
|||
: 声 - なし |
: 声 - なし |
||
: 黒川邸の主人で、黒川病院の院長兼外科医。 |
|||
: 黒川邸の主人で、黒川病院の院長兼外科医。62歳。自宅で酒を飲みながらワープロを使っていたところを襲われ殺害されるが、コナンの推理によって事件は解決した。平時から飲酒癖があるらしく、院長の権力を振りかざして飲酒して執刀するなどの所業を黙殺するなど、問題行動があったようである。 |
|||
: 邸内で酒を飲みながらワープロを使っていたところを撲殺されるが、コナンの推理によって事件は解決する。 |
|||
; 黒川 三奈(くろかわ みな) |
|||
:平時から飲酒癖があるらしく、院長の権力を盾にして周囲の医療関係者に圧力をかけ、酔ったまま執刀する等、問題行動があったようである{{Efn2|殺害された理由も理由のため、目暮警部も動機を話す長沢真那美(後述)に対し、かなり慈悲深い表情をしている。}}。 |
|||
; 黒川 三奈(くろかわ みな)〈32〉 |
|||
: 声 - [[宮寺智子]] |
: 声 - [[宮寺智子]] |
||
: 大造の後妻。 |
: 大造の後妻。6月生まれ。 |
||
:犯行現場に残されたメッセージから犯人だと疑う小五郎に詰め寄って文句を言う等、強気な性格をしている。 |
|||
; 黒川 大介(くろかわ だいすけ) |
; 黒川 大介(くろかわ だいすけ)〈36〉 |
||
: 声 - [[山路和弘]] |
: 声 - [[山路和弘]] |
||
: 大造の長男で、 |
: 大造の長男で、黒川病院の内科医。 |
||
: 三奈や真那美と共に事件の容疑者になる。 |
|||
; 中沢 真那美(なかざわ まなみ) |
; 中沢 真那美(なかざわ まなみ)〈27〉 |
||
: 声 - [[藤井佳代子]] |
: 声 - [[藤井佳代子]] |
||
: 黒川邸の家政婦。 |
|||
: 黒川邸の家政婦。27歳。大造殺害事件の真犯人で、家政婦として黒川家に入り込んでいたが、コナンの推理によって逮捕された<ref group="注">動機は「復讐」。中沢の夫は大造による心臓手術を受けていたが、当時は大造が酒に酔って執刀していたことによって手術は失敗し、死亡する。その恨みを晴らすために夫の命日に犯行に及んだ。</ref>。連行される際に「恨みを晴らせたから悔いはない」と発言していたが、その目には涙が溢れていた。 |
|||
: 大造殺害事件の真犯人。素性を隠して黒川家に入り込んでいたが、コナンの推理によって犯行を暴かれ、現行犯逮捕される{{efn2|動機は「復讐」。真那美の夫は大造による心臓手術を受けたが、当時は大造が酒に酔って執刀していたことによって手術は失敗し、死亡する。その後、[[医療訴訟]]を起こそうとしたが大造の権力の恐怖から協力者は得られず、恨みを晴らすため、夫の命日に犯行に及んだ。}}。自供した後は「恨みを晴らせたから悔いはない」と笑い飛ばすも涙を流し、そのまま警察へ連行された。 |
|||
==== 岡本家 ==== |
==== 岡本家 ==== |
||
目暮の回想シーンに登場。 |
|||
; 岡本(おかもと) |
|||
; 岡本(おかもと)〈52〉 |
|||
: 声 - [[平尾仁|平尾仁彰]] |
: 声 - [[平尾仁|平尾仁彰]] |
||
: 元西多摩市市長。 |
|||
: 元西多摩市市長。52歳。1年前に交通死亡事故を起こしてしまい、同乗していた息子の浩平が身代わりを買って出たため、事故車に彼に疑いが掛かるような偽装工作を施す。だが、新一に真相を暴かれて罪を認め、逮捕された。現在は服役中である。市長在任中に西多摩市の新しい街づくりを推し進めていたが、この事件を受けて計画そのものが白紙となった。 |
|||
: 1年前に西多摩市在住で26歳のOLを轢き殺すという交通死亡事故を起こしてしまい、事故車に身代わりを買って出た息子の浩平に疑いが掛かるような偽装工作を施す。だが、新一に真相を暴かれて逮捕され、現在は服役中である。 |
|||
; 岡本 浩平(おかもと こうへい) |
|||
: 市長在任中に西多摩市の新しい街づくりを推進していたが、この事件を受けて計画そのものが白紙となった。 |
|||
; 岡本 浩平(おかもと こうへい)〈21〉 |
|||
: 声 - [[谷川俊]] |
: 声 - [[谷川俊]] |
||
: 岡本元市長の息子で、電子工学科の学生。 |
|||
: 岡本元市長の息子で、電子工学科の学生。21歳。事故当時、父親の車に同乗していたことを利用して身代わりになるが、新一に見破られて失敗した。白鳥は彼がそのことを恨んで今回の犯行を行ったのではと疑ったが、早朝から伊豆に出かけていたため容疑者から外れた。 |
|||
: 事故当時、父の市長としての立場を重んじ、車に同乗していたことを利用して身代わりを買って出るが、新一に見破られて失敗する。 |
|||
: 白鳥は浩平がそのことを恨んで犯行におよんだのではと疑ったが、当日の早朝から伊豆に出かけていたため、容疑者から外された{{Efn2|なお、1年前に浩平が取った行動は[[現場助勢罪]]に当たるが、懲役刑にはならなかったようである。}}。 |
|||
==== |
==== 東都環状線 ==== |
||
; 坂口(さかぐち) |
; 坂口(さかぐち)〈52〉 |
||
: 声 - [[藤本譲]] |
: 声 - [[藤本譲]] |
||
: 東都鉄道総合司令室の責任者で運行部長。 |
: 東都鉄道総合司令室の責任者で運行部長。 |
||
: 犯人の要求から、爆弾が見つかるまで楠に東都環状線全線の列車のスピードを上げて時速70kmを維持させるように指令を出す。その後、小五郎や目暮警部と今後の相談をしている時に携帯電話からコナン(新一)の推理で「線路の間」である事を聞かされたため、芝浜駅貨物線に環状線の列車を避難させる新たな指令を出した。 |
|||
; 楠(くすのき) |
; 楠(くすのき)〈45〉 |
||
: 声 - [[藤城裕士]] |
: 声 - [[藤城裕士]] |
||
: 東都鉄道総合司令室の総合司令長。 |
: 東都鉄道総合司令室の総合司令長。 |
||
: 坂口から爆弾の存在を知らされて驚愕するが、運転士に指示を与えて事態の収束に乗り出す。 |
|||
; 運転士 |
; 運転士 |
||
: 声 - [[山崎たくみ]] |
: 声 - [[山崎たくみ]] |
||
: 東都環状線11号編成の運転士。爆弾が仕掛けられていることを知らされ動揺するが、楠指令長からの指示通り電車を芝浜貨物線内に止めることに成功 |
: 東都環状線11号編成の運転士。 |
||
: 爆弾が仕掛けられていることを知らされて動揺するが、楠指令長からの指示通り電車を芝浜駅貨物線内に止めることに成功する。 |
|||
; 電車の乗客 |
; 電車の乗客 |
||
: 声 - [[2丁拳銃#メンバー|小堀裕之]]、[[2丁拳銃#メンバー|川谷修士]]([[2丁拳銃]]) |
: 声 - [[2丁拳銃#メンバー|小堀裕之]]、[[2丁拳銃#メンバー|川谷修士]]([[2丁拳銃]]) |
||
: 東都環状線の乗客。 |
|||
: 東都環状線の乗客。電車が止まらない理由を車掌に問い質していた。お笑い芸人の二丁拳銃が特別出演しており、芸人としては初のゲスト出演となった。 |
|||
: 電車が止まらないことから、車掌に詰め寄る。 |
|||
: 声を担当した2丁拳銃は、お笑い芸人としては初のゲスト出演となった。 |
|||
==== |
==== 警察関係者 ==== |
||
; 少年 |
|||
: 声 - [[真山亜子|水原リン]] |
|||
: 自転車を止めてジュースを買っていた少年。コナンに自転車を「坊や借りるよ!」と乗って行かれた際、「坊や?俺の方が年下か!?」と唖然とした顔で驚いていた。 |
|||
; おばあさん |
|||
: 声 - 水原リン |
|||
: 米花駅前の広場に捨てられていた猫を拾った老婆。途中でタクシーに乗車したがコナンに止められ、爆弾の入ったケースは無事に回収された。 |
|||
; 警官 |
; 警官 |
||
: 声 - [[千葉一伸]] |
: 声 - [[千葉一伸]] |
||
: 警察犬を連れて東都環状線に仕掛けられた爆弾を捜索していた警官。爆弾は目暮 |
: 警察犬を連れて東都環状線に仕掛けられた爆弾を捜索していた警官。 |
||
: 爆弾は目暮の指揮ですべて回収され、東都鉄道爆破未遂事件は無事に解決する。 |
|||
==== 病院関係者 ==== |
|||
; 医師 |
; 医師 |
||
: 声 - 山路和弘 |
: 声 - 山路和弘 |
||
: 爆発を防ぐために負傷したコナンを診察した緑台警察病院の医師 |
: 爆発を防ぐために負傷したコナンを診察した緑台警察病院の医師。 |
||
: コナンに翌日退院が可能との診断を下し、お見舞いに訪れていた一同を安心させる。 |
|||
; ドライバー |
|||
==== 爆弾事件の関係者 ==== |
|||
; 少年 |
|||
: 声 - [[真山亜子|水原リン]] |
|||
: 自転車を止めてジュースを買っていた少年。 |
|||
: プラスチック爆弾が仕掛けられたキャリーバッグの追跡中にターボエンジン付きスケートボードが故障されたコナンに自分の自転車に乗って行かれた際に、自分より年下に見えるコナンから「坊や」と呼ばれて唖然となる。 |
|||
; おばあさん |
|||
: 声 - 水原リン |
|||
: 米花駅前の広場に捨てられていたネコを拾った老婆。 |
|||
: 途中でタクシーに乗車したがコナンに止められ、爆弾の入ったケースを回収される。 |
|||
;ライダー |
|||
: 声 - [[一条和矢]] |
: 声 - [[一条和矢]] |
||
: おばあさんを制止するために飛び出したコナンと接触しそうになったバイクの |
: 上述のおばあさんを制止するために飛び出したコナンと接触しそうになった、バイクのライダー。 |
||
:このトラブルでターボエンジン付きスケートボードの機能が故障したため、コナンは少年から自転車を拝借することとなる。 |
|||
; 店員 |
; 店員 |
||
: 声 - [[百々麻子]] |
: 声 - [[百々麻子]] |
||
: 爆弾を探すためにコナンが入店したハンバーガーショップの女性店員。何も注文せずに |
: 爆弾を探すためにコナンが入店したハンバーガーショップの女性店員。 |
||
: 何も注文せずに出入りを繰り返すだけのコナンに驚く。 |
|||
; アナウンサー |
; アナウンサー |
||
: 声 - [[野村明大]]([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]][[アナウンサー]]) |
: 声 - [[野村明大]]([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]][[アナウンサー]]) |
||
: 東都環状線で発生した爆弾事件 |
: 東都環状線で発生した爆弾事件を担当する男性アナウンサー。 |
||
: 爆発までの時刻を緊張した面持ちで実況していた。 |
|||
== スタッフ == |
== スタッフ == |
||
182行目: | 248行目: | ||
* ストーリーエディター - [[飯岡順一]] |
* ストーリーエディター - [[飯岡順一]] |
||
* プロデューサー - [[諏訪道彦]]、[[吉岡昌仁]] |
* プロデューサー - [[諏訪道彦]]、[[吉岡昌仁]] |
||
* アニメーション制作 - [[ |
* アニメーション制作 - [[キョクイチ東京ムービー]] |
||
* 製作 - 「名探偵コナン」製作委員会([[小学館]]、[[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]、[[ |
* 製作 - 「名探偵コナン」製作委員会([[小学館]]、[[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]、[[小学館プロダクション]]、[[ユニバーサルミュージック (日本)|ポリグラム]]、[[キョクイチ]]) |
||
== テレビ放送 == |
|||
{| class="wikitable" |
|||
!回数!! 番組名(放送枠名)!!放送形態!!放送日!!放送時間([[日本標準時|JST]])!!放送分数!!平均世帯視聴率!!平均個人視聴率!!備考 |
|||
|- |
|||
|1 |
|||
|rowspan="3" | 通常拡大枠 |
|||
| |
|||
|1998年1月5日 |
|||
| rowspan="3" | 19:00-20:54 |
|||
| rowspan="5" | 114分 |
|||
| |
|||
| |
|||
| |
|||
|- |
|||
|2 |
|||
| |
|||
|2003年3月24日 |
|||
| |
|||
| |
|||
| |
|||
|- |
|||
|3 |
|||
| |
|||
|2006年3月13日 |
|||
| |
|||
| |
|||
| |
|||
|- |
|||
|4 |
|||
| rowspan="2" |金曜ロードSHOW! |
|||
| rowspan="2"|本編ノーカット放送<ref>{{Cite episode|url=https://kinro.jointv.jp/lineup/160408/|title=名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|series=金曜ロードSHOW!|serieslink=金曜ロードショー|network=[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]|station=[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]|airdate=2016-04-08|accessdate=2022-08-16|archiveurl=https://archive.is/cpsiw|archivedate=2016-03-27|df=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://kinro.ntv.co.jp/lineup/20210205|title=名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|website=金曜ロードシネマクラブ|publisher=[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]|date=2021-02-05|accessdate=2021-02-05}}</ref> |
|||
|2016年4月8日 |
|||
| rowspan="2" | 21:00-22:54 |
|||
|8.8%<ref>{{Cite web2|url=https://www.videor.co.jp/tvrating/2016/04/1332.html|title=週間高世帯視聴率番組10 VOL.15 2016年4月4日(月)~4月10日(日)|publisher=ビデオリサーチ|accessdate=2022-04-29}}</ref> |
|||
| |
|||
| 劇場版第20作『[[純黒の悪夢]]』の公開を記念して『[[金曜ロードSHOW!]]』枠で行われた「2週連続コナン祭り」の第1弾として、[[デジタルリマスター]]版を放送<ref>{{Cite web|和書|url=https://kinro.jointv.jp/lineup/160408/|title=名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|series=金曜ロードSHOW!|serieslink=金曜ロードSHOW!|network=[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]|station=[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]|date=2016-04-08|accessdate=2021-02-05|archiveurl=https://archive.is/cpsiw|archivedate=2016-03-27}}</ref>{{efn2|なお、いわゆる[[ポケモンショック]]以前に制作された作品であるため、テレビ放送に際しては冒頭の作品解説で新一を撮る取材陣のカメラのフラッシュや終盤の爆破シーンなどに、減光や残像の処理が追加されている。翌週の[[4月15日]]には、第19作『[[業火の向日葵]]』が放送された<ref>{{Cite web|和書|url=https://kinro.jointv.jp/lineup/160415/|title=名探偵コナン 業火の向日葵|series=金曜ロードSHOW!|serieslink=金曜ロードSHOW!|network=[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]|station=[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]|date=2016-04-15|accessdate=2021-02-05|archiveurl=https://archive.is/JD8Q5|archivedate=2016-03-27}}</ref>。}}。 |
|||
|- |
|||
|5 |
|||
|2021年2月5日 |
|||
|9.4%<ref name="視聴率2021">{{Cite web2|url= https://www.videor.co.jp/tvrating/2021/02/41477.html|title=週間高世帯視聴率番組10 VOL.6 2021年2月1日(月)~2月7日(日)|publisher=ビデオリサーチ|accessdate=2023-07-15}}</ref> |
|||
|5.8%<ref name="視聴率2021" /> |
|||
| |
|||
|} |
|||
今作は上映時間が95分と後の作品と比べると短く<ref>{{Cite web|和書|url=https://eiga.com/news/20220429/7/ |title=「名探偵コナン」映画、歴代全31作品を解説・おすすめ! 興行収入ランキングも!|publisher=[[エイガ・ドット・コム]]|date=2024-02-02|accessdate=2024-11-30|website=映画.com}}</ref>、金曜ロードショーでの1回目(通算4回目)の放送から「ノーカット放送」と明記されているが、それでも月曜日時代と同様に枠を超えていない。また、劇場版恒例クイズコーナーは、ノーカット放送ではない作品はほとんどカットされるが、今作はクイズの賞品で「森谷のギャラリーを蘭と共に見に行った際の、森谷とのやり取り」は、その後の展開に大きく影響する重要シーンのため、月曜日時代の放送全てでカットされていない。 |
|||
== 音楽 == |
== 音楽 == |
||
=== 主題歌 === |
|||
; [[杏子 (ミュージシャン)|杏子]]「[[Happy Birthday (杏子の曲)|Happy Birthday]]」 |
|||
: 作詞・作曲 - [[スガシカオ]] |
|||
: CD版は[[フェードアウト]]で終わるが、本作では[[コーダ (音楽)|コーダ]]がつけられている。 |
|||
=== 挿入歌 === |
|||
; 「[[キミがいれば]]」&「[[伊織 (歌手)|逢いたいよ]]」 |
|||
: 歌 - [[伊織 (歌手)|伊織]] / 作詞 - [[高柳恋]] / 作曲 - [[大野克夫]] |
|||
=== サウンドトラック === |
=== サウンドトラック === |
||
{{Infobox Album |
{{Infobox Album |
||
| |
|Name=名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 |
||
| |
|Type=[[サウンドトラック]] |
||
| |
|Artist=[[大野克夫]] |
||
| |
|Released=[[1997年]][[4月23日]] |
||
| |
|Recorded= |
||
| |
|Genre=[[J-POP]] |
||
| |
|Length=50分 |
||
| |
|Label=[[ポリドール・レコード|ポリドール]] |
||
| |
|Producer=[[大野克夫バンド]] |
||
| |
|Reviews= |
||
| |
|Chart position= |
||
| |
|Certification= |
||
| Last album = |
| Last album = |
||
| This |
| This album = 『'''名探偵コナン 時計じかけの摩天楼'''』<br />([[1997年]]) |
||
| Next |
| Next album = 『'''[[名探偵コナン 14番目の標的#サウンドトラック|名探偵コナン 14番目の標的]]'''』<br />([[1998年]]) |
||
| |
|EAN={{EAN|4988005197443}} |
||
}} |
}} |
||
ジャケットイラストは原作者・[[青山剛昌]]氏の描き下ろしイラストになっている。 |
|||
本作のBGMは同年6月2日放送の第61話『幽霊船殺人事件(前編)』からTVシリーズでも劇伴として汎用開始、2007年7月のリニューアル以降は一部の楽曲のみだが、リアレンジされ現在も劇伴に使用されている。 |
|||
==== 収録曲 ==== |
==== 収録曲 ==== |
||
# 名探偵コナン メイン・テーマ |
# 名探偵コナン メイン・テーマ (摩天楼ヴァージョン) |
||
# 英国風館 |
# 英国風館 |
||
# 時計じかけの摩天楼 |
# 時計じかけの摩天楼 |
||
214行目: | 337行目: | ||
# 爆破予告 |
# 爆破予告 |
||
# 爆弾処理 |
# 爆弾処理 |
||
# 蘭のテーマ |
# 蘭のテーマ (摩天楼ヴァージョン) |
||
# 少年探偵団のテーマ |
# 少年探偵団のテーマ (摩天楼ヴァージョン) |
||
# 陰謀 |
# 陰謀 (摩天楼ヴァージョン) |
||
# 忍び寄る危機 |
# 忍び寄る危機 |
||
# 緊急指令 |
# 緊急指令 |
||
# 対決のテーマ |
# 対決のテーマ (摩天楼ヴァージョン) |
||
# 捜査開始 |
# 捜査開始 (摩天楼ヴァージョン) |
||
# 西の名探偵 |
# 西の名探偵 (摩天楼ヴァージョン) |
||
# 昼下がりの天使たち |
# 昼下がりの天使たち (摩天楼ヴァージョン) |
||
# 想い出 |
# 想い出 (摩天楼ヴァージョン) |
||
== 映像ソフト == |
|||
* [[VHS]] - 1998年4月8日発売<ref>[https://www.amazon.co.jp/dp/B00005FNRS 名探偵コナン~時計じかけの摩天楼~【劇場版】[VHS]] - Amazon.co.jp。2018年12月22日閲覧。</ref> |
|||
; 「[[Happy Birthday (杏子の曲)|Happy Birthday]]」 |
|||
* [[DVD]] - 2001年3月28日発売<ref>[https://www.amazon.co.jp/dp/B00005HW6B#productDetailsTable 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼[DVD]] - Amazon.co.jp。2018年12月22日閲覧。</ref>(廉価版・2011年2月25日発売<ref>[http://musing.jp/conan/movie_dvd.html#matenrou 劇場版「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」DVD] - ''Musing''、ビーイング。2018年12月22日閲覧。</ref>、英語版、他・2006年10月3日発売<ref>[https://www.amazon.com/dp/B000H1RFZ0 Case Closed The Movie - The Time Bombed Skyscraper] - Amazon.com。2018年12月22日閲覧。</ref>) |
|||
: 歌 - [[杏子 (ミュージシャン)|杏子]] / 作詞・作曲 - [[スガシカオ]] |
|||
* [[BD]] - 2011年5月27日発売<ref>[http://www.bgv.jp/shop/detail_shop.php?item_id=2945 劇場版「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」ブルーレイディスク other] - ''Musing''、ビーイング。2020年4月17日閲覧。</ref>(廉価版・2018年12月7日発売<ref>{{Cite news|url= https://beinggiza.com/conan/news/newpricebd.html |title=劇場版 名探偵コナン 新価格版Blu-ray10巻 |work=名探偵コナン[DVD/Blu-ray公式サイト] |accessdate=2020-08-11}}</ref>。) |
|||
: CD版は[[フェードアウト]]で終わるが、本作では[[コーダ (音楽)|コーダ]]がつけられている。 |
|||
== 関連本 == |
|||
=== 出典本 === |
|||
; 「[[キミがいれば]]」&「[[伊織 (歌手)|逢いたいよ]]」 |
|||
* 『名探偵コナン全映画パーフェクトガイド』 小学館、2001年5月10日。ISBN 978-4-09-101802-1。 |
|||
: 歌 - [[伊織 (歌手)|伊織]] / 作詞 - [[高柳恋]] / 作曲 - [[大野克夫]] |
|||
* 『名探偵コナン 10years シネマガイド』 小学館、2006年3月24日。ISBN 978-4-09-101803-8。 |
|||
* 『劇場版名探偵コナン全人物調書』 小学館、2007年4月18日。ISBN 978-4-09-120823-1。 |
|||
* 『名探偵コナン キャラクタービジュアルブック』 小学館、2014年9月18日。ISBN 978-4-09-199036-5。 |
|||
=== 漫画 === |
|||
* 原案/青山剛昌 作画/阿部ゆたか、丸伝次郎『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』 小学館、2014年8月18日。ISBN 978-4-09-125089-6。 |
|||
=== フィルムブック === |
|||
* 『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 上巻』 小学館、1997年9月18日。ISBN 978-4-09-124871-8。 |
|||
* 『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 下巻』 小学館、1997年10月18日。ISBN 978-4-09-124872-5。 |
|||
* 『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 完全版』 小学館、2006年1月18日。ISBN 978-4-09-120299-4。 |
|||
== 備考 == |
|||
序盤、コナンは自身の誕生日の翌日と前日を「[[こどもの日]]」、「[[憲法記念日 (日本)|憲法記念日]]」と自ら気づき、4日のみ「[[シャーロック・ホームズ|ホームズ]]と[[モリアーティ教授]]が[[最後の事件|ライヘンバッハの滝壺に落ちた日]]」としか認識しなかったが映画公開当時、その日は「国民の休日」(現・「[[みどりの日]]」)だった。また、星座占いによるラッキーカラーが本作の重要キーワードとなったが、コナン(新一)の星座は[[牡牛座]]であることが明確となった。 |
|||
上記の蘭が考えたサプライズは、2024年11月現在、[[東京都青少年の健全な育成に関する条例]]により、上映終了時刻が午後11時から翌日午前4時までの作品は保護者同伴でも18歳未満は鑑賞出来ず、16 - 17歳の蘭達はもちろん、[[留年|留年生]]など例外を除き、高校生以下は実現不可能なため、注意が必要である<ref group="注">この作品の設定に合わせるならば、彼女たちの待ち合わせ時間は22時のため、上映終了時間が22時59分までの短い映画ならば可能だが、それでも上映終了直後にプレゼントを渡すことはできないため、24時になるまで時間を潰すか、渡すにしても「ちょっと早いけど…」など、前置きしなければいけない。</ref><ref>{{Cite web|和書|title=ご利用の際のお願い|url=https://www.unitedcinemas.jp/sp/odaiba/manner.html |website=ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場|accessdate=2023-04-06|publisher=[[ユナイテッド・シネマ]]}}</ref>。なお映画公開から同条例は[[2005年]]([[平成]]17年)以降、何度も改正されており18歳未満が「上映終了時刻が午後11時以降の上映作品」が鑑賞できなくなったのはそれ以降になる。 |
|||
目暮警部の回想シーンを除き、新一の服装は全て「青いタキシードに、赤い蝶ネクタイ」で、このパターンで映画に登場するのは、27作目『[[100万ドルの五稜星]]』までで唯一の作品になっている([[14番目の標的|次作]]以降は全て、制服または私服である{{Efn2|ただし、次作のキービジュアル<ref>{{Cite web|和書|title=名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット) (1998)|url=https://www.allcinema.net/cinema/153528 |website=allcinema|accessdate=2024-02-21|publisher=スティングレイ}}</ref>と各作品のオープニングでの写真撮影時は例外。}})。 |
|||
== 映像ソフト化 == |
|||
* {{cite video|date=1998-04-08|title=名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|medium=[[VHS]]|language=[[日本語]]|publisher=[[ポリドール・レコード|ポリドール]]|id={{ASIN|B00005FNRS}}}} |
|||
* {{cite video|date=2001-03-28|title=名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|medium=[[DVD]]|language=[[日本語]]|publisher=[[ポリドール・レコード|ポリドール]]|id={{ASIN|B00005HW6B}}}} |
|||
* {{cite video|date=2011-02-25|title=名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|medium=[[DVD]]|language=[[日本語]]|publisher=[[B-VISION]]|id={{ASIN|B004H2YOG8}}}} |
|||
* {{cite video|date=2011-05-27|title=名探偵コナン 時計じかけの摩天楼|medium=[[Blu-ray Disc|BD]]|language=[[日本語]]|publisher=[[B-VISION]]|id={{ASIN|B004UNGJO4}}}} |
|||
== 脚注 == |
== 脚注 == |
||
{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
||
=== 注釈 === |
=== 注釈 === |
||
{{notelist2}} |
|||
{{reflist|group="注"}} |
|||
=== 出典 === |
=== 出典 === |
||
{{reflist}} |
{{reflist}} |
||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
||
* [[国鉄205系電車]] - 本作に登場した東都環状線の車両は、同車両をモデルにしている。 |
|||
*[[運命の赤い糸|赤い糸]] |
|||
*[[対称性|シンメトリー]] |
|||
*[[ジャガーノート (映画)|ジャガーノート]] |
|||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
||
* [http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=353 トムス・エンタテインメント |
* [https://web.archive.org/web/20140914223705/http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=353 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼] - [[トムス・エンタテインメント]] |
||
*[https://viewer.kintoneapp.com/public/0a3f41a74b8bb9e879c82e5240035410e01df4c27f0dfc1d2ef44495962b1f44#/detail/def502001dfe89cd9e9d8bb3aa579c56dc9d37e15af3c86c450682f205de8016dfd7379f0359b94e5368c8e63ce1b5d387d65611ff03fd00c5b6bcb06f9e0035af88f1fcb145383037633be7c3b720c11a869b72b605b8043be77193c6285e9e126a027340adbf357f5b5816952ea7d51ba89bc5742c44eca213e1b8985eaa2dfaedb34d74cc19bb140d4c23d4e79f15d1311ab78b69241c2f 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼] - [[東宝]] |
|||
* [http://toho.co.jp/library/system/movies/?1725 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - 東宝WEB SITE] |
|||
* {{Allcinema title|153208}} |
* {{Allcinema title|153208}} |
||
* {{Kinejun title|30685}} |
* {{Kinejun title|30685}} |
||
261行目: | 394行目: | ||
* {{Amg movie|356187|Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper}} |
* {{Amg movie|356187|Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper}} |
||
* {{IMDb title|0131479|Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper}} |
* {{IMDb title|0131479|Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper}} |
||
* {{ |
* {{映画.com title|39687}} |
||
* {{Movie Walker|mv30300}} |
* {{Movie Walker|mv30300}} |
||
* [http://www.generalworks.com/databank/movie/title1/deco97.html |
* [http://www.generalworks.com/databank/movie/title1/deco97.html 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼] - SF MOVIE DataBank |
||
* {{Twitter|conan_movie|劇場版名探偵コナン【公式】}} |
|||
* {{Facebook|detective.conan.movie|劇場版『名探偵コナン』}} |
|||
{{名探偵コナン映画作品}} |
{{名探偵コナン映画作品}} |
||
{{名探偵コナン}} |
{{名探偵コナン}} |
||
{{トムス・エンタテインメント}} |
|||
{{こだま兼嗣監督作品}} |
{{こだま兼嗣監督作品}} |
||
{{movie-stub}} |
|||
{{DEFAULTSORT:めいたんていこなんとけいしかけのまてんろう}} |
{{DEFAULTSORT:めいたんていこなんとけいしかけのまてんろう}} |
||
[[Category:名探偵コナン映画作品|とけいしかけのまてんろう]] |
[[Category:名探偵コナン映画作品|とけいしかけのまてんろう]] |
||
[[Category:アニメ作品 め|いたんていこなんとけいしかけのまてんろう]] |
|||
[[Category:1997年のアニメ映画]] |
[[Category:1997年のアニメ映画]] |
||
[[Category:ユニバーサルミュージックジャパンのアニメ作品]] |
[[Category:ユニバーサルミュージックジャパンのアニメ作品]] |
||
[[Category:東京を舞台としたアニメ映画]] |
[[Category:東京を舞台としたアニメ映画]] |
||
[[Category:爆弾を題材としたアニメ映画]] |
|||
[[Category:テロリズムを題材としたアニメ映画]] |
|||
[[Category:鉄道を題材としたアニメ映画]] |
|||
[[Category:高層ビルを舞台とした作品]] |
|||
[[Category:こだま兼嗣の監督映画]] |
[[Category:こだま兼嗣の監督映画]] |
2024年11月30日 (土) 10:55時点における最新版
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 | |
---|---|
Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper | |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 古内一成 |
原作 | 青山剛昌 |
出演者 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 山口勝平 茶風林 緒方賢一 岩居由希子 高木渉 大谷育江 |
音楽 | 大野克夫 |
主題歌 | 杏子 「Happy Birthday」 |
撮影 | 野村隆 |
編集 | 岡田輝満 |
制作会社 | キョクイチ東京ムービー |
製作会社 |
小学館 よみうりテレビ 小学館プロダクション ポリグラム キョクイチ東京ムービー |
配給 | 東宝 |
公開 | 1997年4月19日[注 1] |
上映時間 | 95分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 11億円[1][2][3][4][5][6] |
配給収入 | 6億1000万円[7] |
次作 | 名探偵コナン 14番目の標的 |
『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』(めいたんていコナン とけいじかけのまてんろう)は、1997年4月19日に公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズの1作目である。上映時間は95分。興行収入は11億円[1][2][3][4][5][6]、配給収入は6億1000万円[7]。キャッチコピーは「真実はいつもひとつ!」。
概要
テレビアニメ『名探偵コナン』のヒットを受けて制作された初となる長編アニメ映画作品であり、以後は毎年春に新作の劇場公開が恒例となる。第1弾の本作は主人公とヒロインが一番のメインキャラクターとして描かれ、江戸川コナンたちの住む米花町で起きる爆破事件と、彼の正体である工藤新一の誕生日前夜(5月3日)における彼と幼なじみの毛利蘭の恋愛描写が物語の軸となる。大規模な爆破シーンが展開されるが、事件の黒幕による個人的な殺人は描かれず、爆弾捜索が事件のメインとなっている。
冒頭の作品解説のうち、新一の新聞記事から身体が縮み蘭と再会してコナンと名乗るまでの部分は、2023年現在まで毎回流れている[注 2]。また、作品解説部分のアニメーションは次々作『世紀末の魔術師』まで使用されており、4作目『瞳の中の暗殺者』以降はデザインが変更されている。
劇場版1作目ということからも、登場人物が初めて現れるシーンではそれぞれに名前テロップが添えられている。また、テレビアニメの放送が軌道に乗り始めた時期に製作されたため、製作委員会に日本テレビがまだ参画していない[注 3]など小規模だった一方、初期のアニメシリーズの音楽制作を担当していたポリグラム(ユニバーサルミュージック)が参画している。1997年のテレビアニメの主題歌からビーイングに変更され、劇場版の主題歌も2011年の15作目『沈黙の15分』まで、テレビアニメ・劇場版共にビーイング所属アーティストの起用が慣習となっていた。2000年に発売されたアルバム『THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜名探偵コナン テーマ曲集〜』に本作の主題歌「Happy Birthday」が収録されないのも変更のためだったが、2006年に発売された『THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜The Movie Themes Collection〜』では収録された[注 4]。本作から第4作『瞳の中の暗殺者』までの主題歌は、1コーラス目の後に間奏を挟みラストサビに行く形で使用されていた。5作目『天国へのカウントダウン』以降はフルバージョンか一部をカットして使用されているうえ、舞台となった風景の実写が背景で流され、最後のアニメ映像がコナンが前を見据えるシーンは本作から18作目『異次元の狙撃手』まで毎回使用された。エピローグは尺が10秒程度と短く、BGMはなし、台詞があるのはコナンのみだったりと、以降の作品より簡素な構成となっている。
本作でオリジナルキャラクターとして初登場する白鳥任三郎は劇場版レギュラーとなり、さらに原作やテレビアニメにも登場することとなる。また、劇場版にはコナン(新一)、蘭、小五郎、博士、少年探偵団、園子の計8人が毎回登場することとなる[注 5]。
13作目『漆黒の追跡者』以降に定番化する著名人のスペシャルゲスト出演は、その前身的なキャスティングが端役ながら本作ですでに行われている。
本作において使用されたバージョンの「名探偵コナン メイン・テーマ」は公開後に放送されたテレビシリーズの一部エピソードにおいてもしばらくの間劇伴として用いられたほか、後年の映画作品のテレビCMにおいても15秒に編集して使われており、2007年7月のリアレンジリニューアル後の現在は主にサブタイトル場面、稀に劇中BGMとして使用されている。
アメリカ合衆国ではファニメーションによる英語吹き替え版が制作された。当時の英語名は「Case Closed: The Time-Bombed Skyscraper」であり、同名でDVDも発売されたが、後年のトムス・エンタテインメントにおける作品紹介では「DETECTIVE CONAN 01 THE TIME BOMBED SKYSCRAPER」と改題されている[8]。
2016年に開催された歴代映画19作品の人気投票で、本作は5位を獲得した[9]。
作者の青山によると、映画化の話が来る前、編集部からの意図しない注文、毎週のカラー作業・グッズ系のカラー作業・事件やトリックのアイデア出しなど、『コナン』を描くのが大変になりすぎていたため、今まで稼いだ金を全部使いきるつもりでアシスタントたちと休みを取り、ラスベガス旅行に行って帰ってきたら『コナン』の連載をやめようと考えていた。しかし、現地のホテルに当時の担当編集者から電話で『コナン』の映画化決定が伝えられ、映画好きだったことから嬉しくなり、「これは改めて頑張らないといけない」と連載終了を思い留まったという[10]。また、本作の企画・プロデューサーである諏訪道彦によると、「やりたいことをすべてやり切るつもりで製作した」とのこと。まず東京で公開されると口コミで評判が広がり、1週間遅れて公開された大阪の映画館では立ち見が出るほどの満席であり、非常に感動したという[11]。また、青山は本作を1番好きな劇場シリーズ作品だと答えている。
ストーリー
ある日の夜、黒川邸で主人の黒川大造が何者かに殺害されるという事件が起こった。現場の状況から黒川家の中に犯人がいるとされ、探偵の毛利小五郎は後妻を犯人と推理するが、ダジャレで犯人にするのかと詰め寄られてしまう。それを見かねた江戸川コナンは、時計型麻酔銃を使って毛利を眠らせ、「眠りの小五郎」として自らの推理を披露し、事件は無事に解決した。彼こそ高校生探偵として有名であった工藤新一であり、現在は迷宮なしの小学生名探偵として活躍する本作の主人公である。コナンは自分の体を小さくした黒ずくめの組織を追うために、小五郎の立場を利用して情報を集めていた。
数日後の4月26日(土曜日)、高名な建築家である森谷帝二から工藤新一宛にパーティーの招待状が届いた。しかし、新一は体が縮んでしまってコナンになっているため、コナンは小五郎を代行者として、幼馴染で小五郎の一人娘である毛利蘭と共にパーティーに出席する。そこで開催されたクイズに正解し、ギャラリーに案内されたコナンと蘭は、殺人事件があった黒川邸が森谷の設計であることを知る。また、蘭は新一の誕生日に二人で映画を見に行く約束をしていることを森谷に伝えるが、行くことができないコナンはどうするべきかと思案する。
その1週間後、新一の誕生日前日の5月3日(土曜日)。コナンは火薬庫からプラスチック爆弾用の爆薬が何者かに盗み出され、黒川邸など4件の邸宅が相次いで放火されるという事件のニュースを見ていた。その時、新一宛てに爆破予告の電話がかかって来る。電話の主は、爆弾を盗み出したのは自分であり、早くしないと子供たちが危険だと宣告する。それを聞いたコナンは爆破を防ぐため、急いで堤向津川緑地公園へ向かう。
堤向津川緑地公園に着いたコナンは、ラジコン飛行機で遊ぶ少年探偵団の3人を見つける。知らない男からラジコン飛行機を貰ったという話を聞いたコナンは、ラジコン飛行機にプラスチック爆弾が装備されている事に気付きリモコンを奪うが、その拍子にリモコンが壊れて操作不能に陥ってしまう。コナンは咄嗟の判断でラジコン飛行機に向かってリモコンを蹴り、爆弾を上空で爆発させることに成功する。しかし、犯人は近くのビルからその様子を見ており、電話で次なる犯行を予告する。
次の犯行場所として宣告された米花駅前に向かったコナンは、ファストフード店の2階から駅前の様子を窺い見る。その時、老婆が捨て猫をキャリーバッグと共に持ち去る様子を見たコナンは、キャリーバッグにプラスチック爆弾が仕掛けられていると推理し、必死で止めようとする。しかし老婆はタクシーに乗り込んでしまい、コナンはターボエンジン付きスケートボードを使って追い掛けることになる。が、途中でスケボーが破損してしまったため、止む無く近くに居た少年の自転車を奪い、追い掛ける。何とかタクシーに追い付いたコナンは、キャリーバッグを老婆から奪って、人気のない場所へ持って行こうと自転車に載せて近くの河川敷へ向かう。間一髪で爆弾を人気のない場所で処理することには成功[注 6]したコナンだったが、爆風の影響で木にぶつかって負傷し、緑台警察病院へ緊急搬送され、病院で手当てを受けることになる。
病室では目暮警部らが、今回の犯人は新一を指名して脅迫している事から、彼に恨みを持つ者の犯行と見て、過去に新一が解決した事件の中で最も注目を集めた、西多摩市長が逮捕されたOLひき逃げ事件を挙げていた。この事件はOLを轢いた車の運転手として警察が市長の息子を逮捕したことに新一が異を唱え、真犯人が市長自身である事を突き止めたものである。これにより、市長の進めていた西多摩市の新たな都市開発計画は頓挫することとなった。
そんな折、犯人から電話で「東都鉄道の東都環状線に5つの爆弾を仕掛けた。その爆弾は列車が時速60km未満で走行した場合か、日没までに取り除かなかった場合に爆発する。仕掛けた場所のヒントは『××の×』で、×は漢字一文字だ。」と伝えられる。目暮はすぐに東都鉄道へ連絡し、連絡を受けた東都鉄道の司令員もすぐに全車両をノンストップで時速70km走行を維持するよう緊急司令を出した。小五郎や目暮は「××の×」と言う犯人からのヒントに対し、「座席の下」「網棚の上」「車体の下」と言った場所を思い付くが、日没までに取り除かなければ爆発するという仕掛けに注目したコナンが、「線路の間」であることを突き止める。芝浜駅[12]貨物線に環状線の列車を退避させた上で無事5つ全ての爆弾を発見、一同は安堵する。
一同が今回の事件の犯人について話し合う中、コナンの助言によって、放火事件が全て森谷帝二の設計した建築物を標的としていることが判明し、爆弾事件も東都環状線の爆弾の1つが同じく森谷の設計である橋の上に仕掛けられていたことから、同一犯の可能性が浮上した。急いで森谷邸へ向かった博士以外の一同は、森谷本人に自身を恨んでいる人物に心当たりはないか尋ねるが、そのような人物に心当たりはないと返される。こっそり森谷邸を見て回っていたコナンは、西多摩市の都市開発計画を森谷が主導していた事実を知り、新一の声で一同をギャラリーに集めると、情況証拠とハッタリを用いて森谷自身が犯人であることを暴く。森谷は若き日より建築家として活躍していたが、その時の作品には法的問題や建築主の注文などによって自身の意図しないものとなったものも含まれており、建築家としてのプライドからその作品を抹殺したいと考えていた。そんな時に新一の活躍で西多摩市長が逮捕されたことにより自身が主導していた都市開発計画が頓挫した結果、森谷は新一を逆恨みし、若手時代の作品の抹殺と新一への復讐を目的に今回の事件を引き起こしたのだった。
森谷は目暮と白鳥によって現行犯逮捕されるが、「私が抹殺したかった建物はもう一つある」と、犯行がこれで終わりでないことを告げる。そして最後の標的が、森谷が建築に携わるもバブル崩壊による予算カットにより意図しない形で完成した米花シティービルである事をコナンたちは知る。そこの映画館には蘭が新一の誕生日祝いのために来ていたのだが、爆弾の爆発に巻き込まれてしまう。コナンは森谷から奪い取った爆弾の設計図を持って急いで米花シティービルへ向かうが、既に米花シティービルの各所では森谷の仕掛けた爆弾が次々と起爆して火災が発生しており、一刻の猶予も許されなかった。
米花シティービルに着いたコナンは、蘭のいる映画館のロビー前までは何とか辿り着いた。蘭は無事だったのものの、ロビーのドアが爆発の影響で歪んでしまったためコナンは中に入れず、また蘭や他に無事だった人々も中に取り残されていた。コナンはその場で新一の声を使い、爆弾を見付けた蘭に対して爆弾の解体を指示する。解体作業は順調に進み、最後に赤と青2本の導線が残るが、その2本の導線は設計図に記載されていなかった。究極の2択を迫られたコナンは、どちらを切るかについて蘭に一任することに決める[注 7]。
爆発の時刻が迫り、目暮らは諦めかけて森谷はほくそ笑むが、蘭が青の導線を切って爆弾を解体できたことから爆発は起こらず、ビル内に閉じ込められていた全員が助かった。最後は、コナンが蘭に青の導線を切った理由を尋ね、彼女が答えるシーンで終幕を迎える。
登場人物
レギュラーキャラクター
- 江戸川 コナン(えどがわ コナン)
- 声 - 高山みなみ
- 本作の主人公。本来の姿は「東の高校生探偵」として名を馳せている工藤新一だが、黒ずくめの組織に飲まされた毒薬・APTX4869の副作用で小学生の姿になっている。
- 爆弾犯からの電話を工藤新一として受け、爆破を阻止するために奔走する。犠牲者を出さないために爆弾を遠ざけようとした際に爆風に吹き飛ばされて負傷し、緑台警察病院へ搬送された。診察結果は1日の入院で済む程度の怪我だったため(この時から最後まで、頭に包帯を巻いている)、終盤では森谷邸と蘭の居る米花シティービルへ向かう。
- 毛利 蘭(もうり らん)
- 声 - 山崎和佳奈
- 本作のヒロイン。新一の幼馴染かつガールフレンド。都大会で優勝するほどの空手の達人。
- 新一の誕生日祝いに彼と一緒に米花シティービルでオールナイト上映の映画に誘い、0時を回ったと同時に赤いシャツをプレゼントするというサプライズを計画する。その約束を新一との電話で森谷教授のガーデンパーティーに同伴する代わりとして半ば強引に取り付けるが、そのパーティーに参加したことで約束当日に爆弾による危機に直面することになり、ロビーの扉の向こう側にまで来ていたコナン(新一)からの指示に従い爆弾の解体作業を試みる。
- 毛利 小五郎(もうり こごろう)
- 声 - 神谷明
- 蘭の父親で「眠りの小五郎」の異名で有名な私立探偵。コナンの保護者。元警視庁捜査一課強行犯係の刑事。
- 保護者としての立場からコナンや蘭を心配して叱りつけたり、命の危険にさらした犯人に激怒したりする。東都環状線の爆破事件から、犯人は東都環状線の沿線に住んでいない人物だと推理する。
- 工藤 新一(くどう しんいち)
- 声 - 山口勝平
- 本作の主人公であるコナンの本来の姿で、高校生探偵。
- 目暮の回想で、1年前に西多摩市で発生した交通死亡事故の真相を暴いていたことが判明する。
- また、中盤および終盤の場面で蘭や目暮らに対し、コナンが蝶ネクタイ型変声機を使用した際の声としても登場している。
- 目暮警部(めぐれけいぶ)
- 声 - 茶風林
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部。
- 連続爆破事件の捜査指揮を執る。新一が解決してきた事件で1番世間の注目を浴びた事件に岡本市長の交通事故偽装事件を挙げている。
- フルネームが判明するのは、次作からである。
- 阿笠 博士(あがさ ひろし)
- 声 - 緒方賢一
- コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人で、発明家。
- 東都環状線の沿線に仕掛けられた爆弾について、日没後に爆発するという仕掛けをスケボーと逆だと評し、この一言が爆弾の在処を発見する手がかりとなる。
- コナン達が森谷邸に行くとなった時は同行せず、モノローグでコナンに健闘を祈る。
- 吉田 歩美(よしだ あゆみ)、小嶋 元太(こじま げんた)、円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
- 声 - 岩居由希子(歩美)、高木渉(元太)、大谷育江(光彦)
- 少年探偵団の3人。
- 堤無津川緑地公園で爆弾の搭載されたラジコン飛行機を犯人から知らずに受け取り遊んでいたが、コナンに間一髪で助けられる。その後、入院したコナンを見舞った帰りに緑台駅から東都環状線に乗り合わせ、第3の爆破事件にも巻き込まれるも、コナン(新一)の推理で芝浜駅貨物線に環状線の列車を避難され、無事に降車した。
- 鈴木 園子(すずき そのこ)
- 声 - 松井菜桜子
- 蘭の同級生で親友。鈴木財閥の令嬢で、蘭や新一とは幼馴染でもある。
- 蘭が新一に贈る誕生日プレゼントの買い物に同行し、蘭と新一の仲を茶化している。
- 事件に巻き込まれる直前で蘭と別れたため、レギュラーキャラクターの中で唯一事件には全く関わっていない。
オリジナルキャラクター
森谷と白鳥を除いて、全員担当声優は演者のみエンディングで表記され、役名はノンクレジット。
犯人
- 爆弾犯
- 変声機を使って新一に爆破予告の電話をかけてきた人物。
- 東洋火薬の火薬庫からオクトーゲン等の爆薬を大量に盗み出し、プラスチック爆弾を製作。それを雷管付きの衝撃爆弾やタイマー付きの時限爆弾に改造し、様々な場所に仕掛ける。
- 少年探偵団に爆弾搭載のラジコンを渡すときは、茶色の長髪に付け髭にサングラスといった変装をし、グレーの帽子とコートを身に着けていた。また、歩美によれば、ラジコンを渡された際に「甘い匂い」(化粧品や香水とは違う)がしたという。後に森谷教授設計の建築物を狙った連続放火事件と同一犯の可能性が浮上し、警察は森谷教授に恨みを持つ人物ではないかと推測する。
容疑者
- 森谷 帝二(もりや ていじ)〈47〉
- 声 - 石田太郎
- 本作のキーパーソン。日本屈指の有名な建築家で、東都大学建築学科の教授。独身。本名は森谷 貞治。
- 英国紳士風の落ち着いた物腰と気品さを感じさせる一方、不敵な笑みも浮かべる挑戦的な性格。イギリス古典建築のシンメトリー(左右対称)に並々ならぬこだわりを持ち、自身が手掛ける建築物は必ず左右対称に設計している。そのこだわり振りは、自分の名前をも左右対称の帝二に変えたほどであり、コナンから「病気」と評された。
- 30代の頃に東都環状線の橋を設計し、日本建築協会の新人賞を受賞した。今の若い建築家に対しては「美意識が欠けている」として「もっと自分の作品に責任を持たなければいけない」と警鐘を鳴らす芸術家思考の持ち主である。
- 父も世界的な建築家だったが、母と共に15年前に起きた別荘の火事で他界している。現在住んでいる邸宅は、親からの遺産として引き継いだもの。
- 有名な高校生探偵の工藤新一に興味を抱き、自宅で開催するガーデンパーティーに招待する。ガーデンパーティーでは正式な作法に倣い、スコーンやサンドイッチ、クッキーなどすべての料理を自ら手作りして提供した。また、パーティの最中に小五郎や招待客にクイズを出題している(後に劇場版名探偵コナンで恒例となる、コナンシネマクイズ(C.C.Q)の最初の出題者である)。
- 5作目『天国へのカウントダウン』には、弟子の風間英彦が登場する。
- 名前の由来は『シャーロック・ホームズ』に登場するホームズの宿敵・ジェームズ・モリアーティ教授。キャラクター原案は原作者の青山剛昌が担当した。
- 白鳥刑事(しらとりけいじ)
- 声 - 塩沢兼人
- 警視庁刑事部捜査一課のキャリア組刑事で階級は警部補。
- クールな口調で意味深な台詞が多く、森谷帝二の父に憧れを抱いており、建築にも興味がある、爆弾犯からの電話が掛ってきたときはいつも不在になる等、容疑者の1人として描かれている[注 8]。
- 本作が初登場となるが、フルネームが判明するのは、次作からである。キャラクター原案は青山が担当した。青山とスタッフに気に入られたことから、原作・テレビアニメ・劇場版のレギュラーキャラクターとなった。
黒川家
プロローグのみ登場。
- 黒川 大造(くろかわ だいぞう)〈62〉
- 声 - なし
- 黒川邸の主人で、黒川病院の院長兼外科医。
- 邸内で酒を飲みながらワープロを使っていたところを撲殺されるが、コナンの推理によって事件は解決する。
- 平時から飲酒癖があるらしく、院長の権力を盾にして周囲の医療関係者に圧力をかけ、酔ったまま執刀する等、問題行動があったようである[注 9]。
- 黒川 三奈(くろかわ みな)〈32〉
- 声 - 宮寺智子
- 大造の後妻。6月生まれ。
- 犯行現場に残されたメッセージから犯人だと疑う小五郎に詰め寄って文句を言う等、強気な性格をしている。
- 黒川 大介(くろかわ だいすけ)〈36〉
- 声 - 山路和弘
- 大造の長男で、黒川病院の内科医。
- 三奈や真那美と共に事件の容疑者になる。
- 中沢 真那美(なかざわ まなみ)〈27〉
- 声 - 藤井佳代子
- 黒川邸の家政婦。
- 大造殺害事件の真犯人。素性を隠して黒川家に入り込んでいたが、コナンの推理によって犯行を暴かれ、現行犯逮捕される[注 10]。自供した後は「恨みを晴らせたから悔いはない」と笑い飛ばすも涙を流し、そのまま警察へ連行された。
岡本家
目暮の回想シーンに登場。
- 岡本(おかもと)〈52〉
- 声 - 平尾仁彰
- 元西多摩市市長。
- 1年前に西多摩市在住で26歳のOLを轢き殺すという交通死亡事故を起こしてしまい、事故車に身代わりを買って出た息子の浩平に疑いが掛かるような偽装工作を施す。だが、新一に真相を暴かれて逮捕され、現在は服役中である。
- 市長在任中に西多摩市の新しい街づくりを推進していたが、この事件を受けて計画そのものが白紙となった。
- 岡本 浩平(おかもと こうへい)〈21〉
- 声 - 谷川俊
- 岡本元市長の息子で、電子工学科の学生。
- 事故当時、父の市長としての立場を重んじ、車に同乗していたことを利用して身代わりを買って出るが、新一に見破られて失敗する。
- 白鳥は浩平がそのことを恨んで犯行におよんだのではと疑ったが、当日の早朝から伊豆に出かけていたため、容疑者から外された[注 11]。
東都環状線
- 坂口(さかぐち)〈52〉
- 声 - 藤本譲
- 東都鉄道総合司令室の責任者で運行部長。
- 犯人の要求から、爆弾が見つかるまで楠に東都環状線全線の列車のスピードを上げて時速70kmを維持させるように指令を出す。その後、小五郎や目暮警部と今後の相談をしている時に携帯電話からコナン(新一)の推理で「線路の間」である事を聞かされたため、芝浜駅貨物線に環状線の列車を避難させる新たな指令を出した。
- 楠(くすのき)〈45〉
- 声 - 藤城裕士
- 東都鉄道総合司令室の総合司令長。
- 坂口から爆弾の存在を知らされて驚愕するが、運転士に指示を与えて事態の収束に乗り出す。
- 運転士
- 声 - 山崎たくみ
- 東都環状線11号編成の運転士。
- 爆弾が仕掛けられていることを知らされて動揺するが、楠指令長からの指示通り電車を芝浜駅貨物線内に止めることに成功する。
- 電車の乗客
- 声 - 小堀裕之、川谷修士(2丁拳銃)
- 東都環状線の乗客。
- 電車が止まらないことから、車掌に詰め寄る。
- 声を担当した2丁拳銃は、お笑い芸人としては初のゲスト出演となった。
警察関係者
- 警官
- 声 - 千葉一伸
- 警察犬を連れて東都環状線に仕掛けられた爆弾を捜索していた警官。
- 爆弾は目暮の指揮ですべて回収され、東都鉄道爆破未遂事件は無事に解決する。
病院関係者
- 医師
- 声 - 山路和弘
- 爆発を防ぐために負傷したコナンを診察した緑台警察病院の医師。
- コナンに翌日退院が可能との診断を下し、お見舞いに訪れていた一同を安心させる。
爆弾事件の関係者
- 少年
- 声 - 水原リン
- 自転車を止めてジュースを買っていた少年。
- プラスチック爆弾が仕掛けられたキャリーバッグの追跡中にターボエンジン付きスケートボードが故障されたコナンに自分の自転車に乗って行かれた際に、自分より年下に見えるコナンから「坊や」と呼ばれて唖然となる。
- おばあさん
- 声 - 水原リン
- 米花駅前の広場に捨てられていたネコを拾った老婆。
- 途中でタクシーに乗車したがコナンに止められ、爆弾の入ったケースを回収される。
- ライダー
- 声 - 一条和矢
- 上述のおばあさんを制止するために飛び出したコナンと接触しそうになった、バイクのライダー。
- このトラブルでターボエンジン付きスケートボードの機能が故障したため、コナンは少年から自転車を拝借することとなる。
- 店員
- 声 - 百々麻子
- 爆弾を探すためにコナンが入店したハンバーガーショップの女性店員。
- 何も注文せずに出入りを繰り返すだけのコナンに驚く。
- アナウンサー
- 声 - 野村明大(読売テレビアナウンサー)
- 東都環状線で発生した爆弾事件を担当する男性アナウンサー。
- 爆発までの時刻を緊張した面持ちで実況していた。
スタッフ
- 原作 - 青山剛昌
- 監督 - こだま兼嗣
- 脚本 - 古内一成
- 絵コンテ - こだま兼嗣、佐藤真人
- 演出 - 佐藤真人
- 演出助手 - 山本泰一郎、野上和男、石井和彦、矢野篤
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 須藤昌朋
- サブキャラクターデザイン - 兵頭敬、糸島雅彦、森木靖泰、河村明夫、山本泰一郎
- 作画監督 - 河村明夫、高谷浩利、宍戸久美子、佐々木恵子、清水義浩、兵頭敬、牟田清司
- エフェクト作画監督 - 糸島雅彦
- 美術監督 - 渋谷幸弘
- 色彩設定 - 小川さよ子
- 撮影監督 - 野村隆
- 編集 - 岡田輝満
- 音響監督 - 小林克良
- 音響効果 - 横山正和
- 音楽 - 大野克夫
- ストーリーエディター - 飯岡順一
- プロデューサー - 諏訪道彦、吉岡昌仁
- アニメーション制作 - キョクイチ東京ムービー
- 製作 - 「名探偵コナン」製作委員会(小学館、読売テレビ、小学館プロダクション、ポリグラム、キョクイチ)
テレビ放送
回数 | 番組名(放送枠名) | 放送形態 | 放送日 | 放送時間(JST) | 放送分数 | 平均世帯視聴率 | 平均個人視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 通常拡大枠 | 1998年1月5日 | 19:00-20:54 | 114分 | ||||
2 | 2003年3月24日 | |||||||
3 | 2006年3月13日 | |||||||
4 | 金曜ロードSHOW! | 本編ノーカット放送[14][15] | 2016年4月8日 | 21:00-22:54 | 8.8%[16] | 劇場版第20作『純黒の悪夢』の公開を記念して『金曜ロードSHOW!』枠で行われた「2週連続コナン祭り」の第1弾として、デジタルリマスター版を放送[17][注 12]。 | ||
5 | 2021年2月5日 | 9.4%[19] | 5.8%[19] |
今作は上映時間が95分と後の作品と比べると短く[20]、金曜ロードショーでの1回目(通算4回目)の放送から「ノーカット放送」と明記されているが、それでも月曜日時代と同様に枠を超えていない。また、劇場版恒例クイズコーナーは、ノーカット放送ではない作品はほとんどカットされるが、今作はクイズの賞品で「森谷のギャラリーを蘭と共に見に行った際の、森谷とのやり取り」は、その後の展開に大きく影響する重要シーンのため、月曜日時代の放送全てでカットされていない。
音楽
主題歌
- 杏子「Happy Birthday」
- 作詞・作曲 - スガシカオ
- CD版はフェードアウトで終わるが、本作ではコーダがつけられている。
挿入歌
サウンドトラック
『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』 | ||||
---|---|---|---|---|
大野克夫 の サウンドトラック | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | ポリドール | |||
プロデュース | 大野克夫バンド | |||
大野克夫 アルバム 年表 | ||||
| ||||
EANコード | ||||
EAN 4988005197443 |
ジャケットイラストは原作者・青山剛昌氏の描き下ろしイラストになっている。 本作のBGMは同年6月2日放送の第61話『幽霊船殺人事件(前編)』からTVシリーズでも劇伴として汎用開始、2007年7月のリニューアル以降は一部の楽曲のみだが、リアレンジされ現在も劇伴に使用されている。
収録曲
- 名探偵コナン メイン・テーマ (摩天楼ヴァージョン)
- 英国風館
- 時計じかけの摩天楼
- 爆破犯人のテーマ
- 犯人からの電話
- 爆破予告
- 爆弾処理
- 蘭のテーマ (摩天楼ヴァージョン)
- 少年探偵団のテーマ (摩天楼ヴァージョン)
- 陰謀 (摩天楼ヴァージョン)
- 忍び寄る危機
- 緊急指令
- 対決のテーマ (摩天楼ヴァージョン)
- 捜査開始 (摩天楼ヴァージョン)
- 西の名探偵 (摩天楼ヴァージョン)
- 昼下がりの天使たち (摩天楼ヴァージョン)
- 想い出 (摩天楼ヴァージョン)
映像ソフト
- VHS - 1998年4月8日発売[21]
- DVD - 2001年3月28日発売[22](廉価版・2011年2月25日発売[23]、英語版、他・2006年10月3日発売[24])
- BD - 2011年5月27日発売[25](廉価版・2018年12月7日発売[26]。)
関連本
出典本
- 『名探偵コナン全映画パーフェクトガイド』 小学館、2001年5月10日。ISBN 978-4-09-101802-1。
- 『名探偵コナン 10years シネマガイド』 小学館、2006年3月24日。ISBN 978-4-09-101803-8。
- 『劇場版名探偵コナン全人物調書』 小学館、2007年4月18日。ISBN 978-4-09-120823-1。
- 『名探偵コナン キャラクタービジュアルブック』 小学館、2014年9月18日。ISBN 978-4-09-199036-5。
漫画
- 原案/青山剛昌 作画/阿部ゆたか、丸伝次郎『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』 小学館、2014年8月18日。ISBN 978-4-09-125089-6。
フィルムブック
- 『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 上巻』 小学館、1997年9月18日。ISBN 978-4-09-124871-8。
- 『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 下巻』 小学館、1997年10月18日。ISBN 978-4-09-124872-5。
- 『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 完全版』 小学館、2006年1月18日。ISBN 978-4-09-120299-4。
備考
序盤、コナンは自身の誕生日の翌日と前日を「こどもの日」、「憲法記念日」と自ら気づき、4日のみ「ホームズとモリアーティ教授がライヘンバッハの滝壺に落ちた日」としか認識しなかったが映画公開当時、その日は「国民の休日」(現・「みどりの日」)だった。また、星座占いによるラッキーカラーが本作の重要キーワードとなったが、コナン(新一)の星座は牡牛座であることが明確となった。
上記の蘭が考えたサプライズは、2024年11月現在、東京都青少年の健全な育成に関する条例により、上映終了時刻が午後11時から翌日午前4時までの作品は保護者同伴でも18歳未満は鑑賞出来ず、16 - 17歳の蘭達はもちろん、留年生など例外を除き、高校生以下は実現不可能なため、注意が必要である[注 13][27]。なお映画公開から同条例は2005年(平成17年)以降、何度も改正されており18歳未満が「上映終了時刻が午後11時以降の上映作品」が鑑賞できなくなったのはそれ以降になる。
目暮警部の回想シーンを除き、新一の服装は全て「青いタキシードに、赤い蝶ネクタイ」で、このパターンで映画に登場するのは、27作目『100万ドルの五稜星』までで唯一の作品になっている(次作以降は全て、制服または私服である[注 14])。
脚注
注釈
- ^ 関東およびその他の地域での公開日。関西および一部の地域では同年4月26日公開。#概要で後述するように本作の時点では東京での反応を見る意味もあったため、反響を受けて毎年恒例と決定された次作以降は基本的に全国同時公開となっている。
- ^ 11作目『紺碧の棺』、および20作目『純黒の悪夢』以降は演出が改変されている(前者は本編内に挿入する形で導入部分が若干改変され、後者ではワンカットごとに映像を区切って流す形式に変更された)。
- ^ 6作目『ベイカー街の亡霊』以降で参画する。
- ^ ポリグラムからは『名探偵コナン主題歌集』が発売されているが、公開の半年前だったことから収録されていない。
- ^ 目暮警部もほぼ同様で毎回登場しているが、21作目『から紅の恋歌』で初めて未登場となった。また、本作と次作では登場していない灰原哀は、原作・テレビアニメの登場およびレギュラー化に伴って初登場となる次々作『世紀末の魔術師』からは毎回登場している。
- ^ ただし、爆発現場周辺は人はいなかったが、並走する道路を走行中の車両多数が爆風をうけて多数スリップしている。
- ^ このプロットは1974年公開の映画『ジャガーノート』が初出である。
- ^ これはスタッフ側から「容疑者候補が森谷教授しかいない」との指摘があったためで、声を担当した塩沢にも「怪しく演じて下さい」と要求していた。監督のこだま兼嗣によれば試写会では狙い通りであったが、本公開時では小五郎が白鳥を犯人だと指さす場面になると客席は爆笑していたようである[13](目暮警部も「にゃに(何)をー?!」叫んでいるため、元々笑いを取るシーンだった)。→詳細は「白鳥任三郎」を参照
- ^ 殺害された理由も理由のため、目暮警部も動機を話す長沢真那美(後述)に対し、かなり慈悲深い表情をしている。
- ^ 動機は「復讐」。真那美の夫は大造による心臓手術を受けたが、当時は大造が酒に酔って執刀していたことによって手術は失敗し、死亡する。その後、医療訴訟を起こそうとしたが大造の権力の恐怖から協力者は得られず、恨みを晴らすため、夫の命日に犯行に及んだ。
- ^ なお、1年前に浩平が取った行動は現場助勢罪に当たるが、懲役刑にはならなかったようである。
- ^ なお、いわゆるポケモンショック以前に制作された作品であるため、テレビ放送に際しては冒頭の作品解説で新一を撮る取材陣のカメラのフラッシュや終盤の爆破シーンなどに、減光や残像の処理が追加されている。翌週の4月15日には、第19作『業火の向日葵』が放送された[18]。
- ^ この作品の設定に合わせるならば、彼女たちの待ち合わせ時間は22時のため、上映終了時間が22時59分までの短い映画ならば可能だが、それでも上映終了直後にプレゼントを渡すことはできないため、24時になるまで時間を潰すか、渡すにしても「ちょっと早いけど…」など、前置きしなければいけない。
- ^ ただし、次作のキービジュアル[28]と各作品のオープニングでの写真撮影時は例外。
出典
- ^ a b “『名探偵コナン』最新作、ついに興収50億円突破!シリーズ累計は600億へ”. シネマカフェ. イード (2016年5月9日). 2024年9月16日閲覧。
- ^ a b “名探偵コナン:劇場版新作が興収60億円突破 シリーズ最高記録を更新”. MANTANWEB (MANTAN). (2016年6月6日) 2024年9月16日閲覧。
- ^ a b “劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』興行収入は、ついにシリーズ最高60億到達!?”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2016年6月6日) 2017年5月25日閲覧。
- ^ a b “劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』が、シリーズ歴代最高興収を記録! まもなく500万人動員、65億円突破へ”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2017年5月29日) 2017年5月30日閲覧。
- ^ a b “「劇場 名探偵コナン」シリーズ史上初 興収50億円突破で『純黒の悪夢(ナイトメア)』メガヒットに突入”. アニメ!アニメ!. イード (2016年5月9日). 2024年9月16日閲覧。
- ^ a b “劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢」興収60億円突破 シリーズ累計は600億円に”. アニメ!アニメ!. イード (2016年6月6日). 2024年9月16日閲覧。
- ^ a b 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月17日、564頁。ASIN 4873767555。ISBN 978-4-87376-755-0。 NCID BB09461400。OCLC 825139407。全国書誌番号:22150334 。
- ^ “DETECTIVE CONAN 01 THE TIME BOMBED SKYSCRAPER”. トムス・エンタテインメント. 2021年1月23日閲覧。
- ^ “名探偵コナン歴代映画人気投票”. 名探偵コナン公式アプリ. 名探偵コナン公式サイト. 2016年3月16日閲覧。
- ^ 『青山剛昌 30周年記念本』三〇〇〇〇字インタビュー 82頁 - 123頁
- ^ 『青山剛昌 30周年記念本』諏訪道彦、かく語りき 80頁 - 81頁
- ^ 同一の駅かは劇中で詳細な説明がないため定かではないが、24作目『緋色の弾丸』にも同名の駅が登場している。
- ^ “こだま兼嗣の演出手帳 Q&A”. 2002年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月4日閲覧。
- ^ "名探偵コナン 時計じかけの摩天楼". 金曜ロードSHOW!. 2016年4月8日. 日本テレビ系列. 日本テレビ. 2016年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月16日閲覧。
- ^ “名探偵コナン 時計じかけの摩天楼”. 金曜ロードシネマクラブ. 日本テレビ (2021年2月5日). 2021年2月5日閲覧。
- ^ "週間高世帯視聴率番組10 VOL.15 2016年4月4日(月)~4月10日(日)". ビデオリサーチ. 2022年4月29日閲覧。
- ^ “名探偵コナン 時計じかけの摩天楼” (2016年4月8日). 2016年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月5日閲覧。
- ^ “名探偵コナン 業火の向日葵” (2016年4月15日). 2016年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月5日閲覧。
- ^ a b "週間高世帯視聴率番組10 VOL.6 2021年2月1日(月)~2月7日(日)". ビデオリサーチ. 2023年7月15日閲覧。
- ^ “「名探偵コナン」映画、歴代全31作品を解説・おすすめ! 興行収入ランキングも!”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2024年2月2日). 2024年11月30日閲覧。
- ^ 名探偵コナン~時計じかけの摩天楼~【劇場版】[VHS] - Amazon.co.jp。2018年12月22日閲覧。
- ^ 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼[DVD] - Amazon.co.jp。2018年12月22日閲覧。
- ^ 劇場版「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」DVD - Musing、ビーイング。2018年12月22日閲覧。
- ^ Case Closed The Movie - The Time Bombed Skyscraper - Amazon.com。2018年12月22日閲覧。
- ^ 劇場版「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」ブルーレイディスク other - Musing、ビーイング。2020年4月17日閲覧。
- ^ “劇場版 名探偵コナン 新価格版Blu-ray10巻”. 名探偵コナン[DVD/Blu-ray公式サイト] 2020年8月11日閲覧。
- ^ “ご利用の際のお願い”. ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場. ユナイテッド・シネマ. 2023年4月6日閲覧。
- ^ “名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット) (1998)”. allcinema. スティングレイ. 2024年2月21日閲覧。
関連項目
- 国鉄205系電車 - 本作に登場した東都環状線の車両は、同車両をモデルにしている。
外部リンク
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - トムス・エンタテインメント
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - 東宝
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - allcinema
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - KINENOTE
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - 日本映画データベース
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - 文化庁日本映画情報システム
- Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper - オールムービー
- Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper - IMDb
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - 映画.com
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - MOVIE WALKER PRESS
- 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 - SF MOVIE DataBank
- 劇場版名探偵コナン【公式】 (@conan_movie) - X(旧Twitter)
- 劇場版『名探偵コナン』 (detective.conan.movie) - Facebook
通番 | 題名 | 公開日 | 脚本 | 主題歌 | 歌手 | 興行収入 | 観客動員数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1作 | 緋色の不在証明 | 2021年2月11日 | 宮下隼一 | 12.4億円 | |||
第2作 | 灰原哀物語 〜黒鉄のミステリートレイン〜 |
2023年1月6日 | |||||
第3作 | 名探偵コナン vs. 怪盗キッド | 2024年1月5日 | 大胆 | WANDS |
通番 | 題名 | 公開日 | 監督 | 脚本 | 主題歌 | 歌手 | 興行収入 | 観客動員数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1作 | ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE | 2013年12月7日 | 亀垣一 | 前川淳 | 42.6億円 | 308万人 |