コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンパンマン > それいけ!アンパンマン > それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫
えいが それいけ!アンパンマン
きらめけ!アイスの国のバニラ姫
監督 矢野博之
脚本 米村正二
原作 やなせたかし
出演者 戸田恵子
中尾隆聖
榮倉奈々
ANZEN漫才(みやぞん・あらぽん)
平野綾
増岡弘
佐久間レイ
金魚わかな
山寺宏一
冨永みーな
矢尾一樹
島本須美
柳沢三千代
かないみか
長沢美樹
鈴木琢磨
藤井恒久
滝沢ロコ
坂本千夏
原えりこ
中村ひろみ
ドリーミング
音楽 いずみたく
近藤浩章
主題歌 『ドレミファ アンパンマン』
配給 東京テアトル
公開

日本の旗 2019年6月28日

中華民国の旗 2019年11月22日
上映時間 62分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 6億66万円[1]
前作 それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星
次作 それいけ!アンパンマン ふわふわフワリーと雲の国
テンプレートを表示

それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』(それいけアンパンマン きらめけ!アイスのくにのバニラひめ)は、2019年6月28日公開の日本アニメ映画。『それいけ!アンパンマン』映画シリーズ通算第31作[2]。キャッチコピーは『アイスの国が大ピンチ! みんなを救って笑顔を取り戻せ![3]

全日本私立幼稚園連合会、社会福祉法人日本保育協会推薦作品。

概要

[編集]

原作者であるやなせたかしの生誕100周年記念。

本作のキーワードは「笑顔」。バニラ姫がアンパンマンや仲間達と共に「アイスの国」を救うべく奮闘する姿が描かれる。

ゲスト声優として、女優の榮倉奈々、お笑いコンビのANZEN漫才(みやぞん・あらぽん)が出演。榮倉はヒロインのバニラ姫役を、みやぞんはバニラ姫の教育係・ジェラート大臣役を、あらぽんはバイキンメカのバイキンアイスロボ役をそれぞれ演じる[4]

前作までは土曜日に公開されていたが、本作は劇場版シリーズでは初の金曜日公開となった。

あらすじ

[編集]

魔法のスプーンを使ってアイスを作る「アイスの国」のお姫様・バニラ姫。しかし彼女には「アイスの国の姫なのにアイスが作れない」という悩みがあった。

結果、アイスが無くなった国は寒々しく寂れた地へ変わり果ててしまう。そして、何度練習を重ねてもアイスが作れず堪りかねたバニラ姫は、城を抜け出してしまった。

その道中、コキンちゃん、そしてアンパンマン達と出会ったバニラ姫。特にコキンちゃんとは仲良くなり、友情を深めていく中で、自分がアイスを作れない理由や自身に足りないものを学んでいく。

一方、アイスの国に行けばアイスが食べ放題だと勘違いしたばいきんまん達は、バニラ姫がいなくなったアイスの国で大暴れ。アイスの国を乗っ取り、「バイキンアイスの国」に変えてしまう。果たしてアンパンマン達はアイスの国を救うことが、そしてバニラ姫は自分の力でアイスを作ることができるのか[5]

登場キャラクター(キャスト)

[編集]

詳細はアンパンマンの登場人物一覧を参照。

レギュラーキャラクター

[編集]
アンパンマン
声 - 戸田恵子
ばいきんまん
声 - 中尾隆聖
本作の悪役。序盤からイカロボットの上に乗って登場。終盤、レインボーアイスクリームアンパンマンに総攻撃を喰らいアイスになりホラーマンと共に飛ばされた。
コキンちゃん
声 - 平野綾
第27作『ミージャと魔法のランプ』以来、メインとなっている。ばいきんまんの仲間だが、バニラ姫の味方をした。
ジャムおじさん
声 - 増岡弘
過去の映画では自己紹介する時自分を「ジャム」と呼んでいたが、本作で初めて「ジャムおじさん」と呼んだ。
増岡は2019年8月5日に同役降板を発表、(発表後、2020年3月21日に直腸がんで死去)したため、本作が劇場版最後の担当となった。次回作『ふわふわフワリーと雲の国』から山寺宏一がチーズ、カバオ、かまめしどんと一緒に担当する。
バタコさん
声 - 佐久間レイ
めいけんチーズ
声 - 山寺宏一
クリームパンダがパンダ呼ばわりされた時はを持っていた。
ドキンちゃん
声 - 冨永みーな
終盤での騒動前には帰ってしまったため、強制変身を逃れた。そのため、本作ではしょくぱんまんとの絡みがなく、彼がバイキンアイスロボによってアイスクリームに変えられてしまったことは最後まで知らなかった。
しょくぱんまん
声 - 島本須美
キャンプではパン料理を振る舞った。
カレーパンマン
声 - 柳沢三千代
キャンプにカレーを作った。
メロンパンナ
声 - かないみか
クリームパンダ
声 - 長沢美樹
本作でも相変わらずパンダ呼ばわりされる。
ホラーマン
声 - 矢尾一樹
前作・前々作では登場するたびに退場していた(前者ではばいきんまんの作ったブラックホールに吸い込まれ、後者は登場直後にドキンちゃんに殴り飛ばされたため)が、本作では退場せず通常通りばいきんまん達に同行していた。バニラ姫のことを知っていた。
みみせんせい
声 - 滝沢ロコ
カバ夫
声 - 山寺宏一
ちびぞうくん
声 - 坂本千夏
ピョン吉
声 - 原えりこ
ウサ子
声 - 中村ひろみ
かびるんるん
声 - 藤井恒久
藤井は2020年9月を以って編成局宣伝部へ異動となったため、本作が日本テレビアナウンサーとして最後の出演になった。EDでは、アイスになったばいきんまんとホラーマンを追いかけ食べようとしていた。

ゲストキャラクター

[編集]
バニラ姫
声 - 榮倉奈々
アイスの国のお姫様。最初は、アイスクリームが作れなくて匙を投げたことから、アイスの国を飛び出してアンパンマンワールドにやって来た。途中知り合ったコキンちゃんと仲良くなるが、物語中盤で魔法のスプーンを投げ捨てられたことから口論になってしまう。アンパンマンたちからは「バニラちゃん」と呼ばれる。バニラ姫の苦悩を聞いたコキンちゃんは、アイスを作る道具魔法のスプーンを、「スプーンがあるからバニラ姫が泣くのだ」と、投げ捨てるもそれがばいきんまんの手にわたってしまい、コキンちゃんと喧嘩別れになってしまうが、次の日にアンパンマンとの会話で徐々に元気になりかけた。
その後終盤でアイスの国に里帰りした後、アンパンマン達とバイキンアイスロボに巻き込まれるも、コキンちゃんに助けられた後、お互いに助け合って笑顔になったとき、バニラ姫は、自分がアイスクリーム作りの先に本当は何を求めていたのか気付く。
すると、その気持ちに呼応するように、魔法のスプーンに力が漲っていき、アイスクリームを作れるようになり、これがばいきんまんとの戦いで勝利するきっかけになった。最後は自ら世界中の人々にアイスクリームを振る舞う旅に出るという形でアンパンマンたちと別れ、アンパンマンの顔をしたアイスで物語が締めくくられた。
ジェラート大臣
声 - みやぞん(ANZEN漫才
バニラ姫の執事。潔癖かつどんな些細なことにもこだわりがあるので、姫の悩みのタネでもある。「ジェラート」が口癖。
レインボーアイスクリームアンパンマン
声 - 戸田恵子(イチゴ)、金魚わかな(オレンジ)、中村ひろみ(バナナ)、冨永みーな(メロン)、原えりこ(グレープ)
イチゴ、オレンジ、バナナ、メロン、グレープの5色のアイスアンパンマン。アンパンマンたちに加勢した。

その他の登場キャラクター

[編集]
おむすびまん
こむすびまん
どんぶりまんトリオ
てんどんまん
カツドンマン
かまめしどん
あかちゃんまん
あかちゃんなのでミルクしか飲まないが、アイスを喜んで食べていた。
ハンバーガーキッド
かつぶしまん
おくらちゃん
鉄火のマキちゃん
鉄火のコマキちゃん
ゴミラ
小さいサイズで登場。普段はゴミしか食べないが、アイスを食べていた。
かぜこんこん
本作では悪役ではなく、他のメンバーと一緒にいた。
へどろまん
かぜこんこん同様、悪役ではなく他のメンバーと一緒にいた。
いわおとこ
しらたまさん
ニガウリマン
ドーナツマン
フランケンロボくん
ドリアン王女
ハニー
アンコラ
コアンコラ
普段はあんこしか食べないが、喜んでアイスを食べた。
アリンコキッド
らーめんてんし
ハッパちゃん
でんでん一座
だいこんやくしゃ
だいこん座長
以上、エンディングに登場。
やなせうさぎ
本作では複数で登場。オープニングとエンディングに登場。
中華の国の人々
チャーハン王子
ギョーザくん
ギョーザ大臣
ギョーザ大臣2世
しゅうまい人
シュウマイ和尚
王宮の召使い
ナキウサギ
本編とエンディングに登場。
ナキウサギの母
街の人
以上が、アイスを食べたキャラクター。
シドロ&モドロ
声 - ドリーミング
妹の寺田嘉代2019年1月31日脳出血で死去したことに伴い、本作より姉の寺田千代による1人2役となるが[6]、名義は引き続き「ドリーミング」となっている。
ユキダルマン(複数)・(カラー)
本作ではアイスの国でアイス運びを手伝う。また、魔法のスプーンから生まれたアイスだけあって、頭にアイス用コーンを被っている。
ストーンマン
あんパンを食べさせた。

用語

[編集]
アイスの国
雪山の中にある国。アイスクリームで作られた城がそびえ立つ。

乗り物と道具

[編集]
アンパンマン号(アンパンマンごう)
ドキンUFO(ドキンユーフォー)
ブルーティアーズ号(ブルーティアーズごう)
バニラ姫とぶつかったことで壊れてしまうが、ジャムおじさんに修理されて直った。
魔法のスプーン
本作のキーアイテム。バニラ姫の魔法の源。「アイスマイル・ユースマイル・アイスクリーム」と唱えることでアイスクリームが作れる。大きくして箒のように飛ぶことも可能。
ジェラート大臣の気球
ジェラート飛行船

バイキンメカ

[編集]
バイキンUFO(バイキンユーフォー)
イカロボット
OPに登場したばいきんまんのロボットで、かつて第5作『恐竜ノッシーの大冒険』で大暴れをした潜水メカと同一の形をしている。本作では、頭部が巨大なミサイルになっている。
ゴロンゴロ
もぐりん
カッパラス
ジャイアントベアリングロボ
バイキン山猫ロボ
以上が、ばいきんまんの秘密基地にいたロボットで、コキンちゃんに全て壊されてしまった。なお、ジャイアントベアリングロボは、かつて第11作『勇気の花がひらくとき』で破壊された後、前作の『かがやけ!クルンといのちの星』でバイスターによって再生されているが、本作に登場したこのジャイアントベアリングロボは、その同一のものかは不明。
ビッグUFO
前作の『かがやけ!クルンといのちの星』でも登場した巨大UFO。ばいきんまんが作ったが、コキンちゃんとバニラ姫が勝手に乗ってしまった。また、アイスの国を「バイキンアイスの国」に変える際にも使用。
ジャイアントだだんだん
ビッグUFOから変形したロボットとして登場する。カラーリングは『だだんだんとふたごの星』に登場するジャイアントだだんだんと共通のもの。
バイキンアイスロボ
声 - あらぽん(ANZEN漫才)
アイスの国に現れたばいきんまんのロボットで、相手をアイスクリームやアイスキャンディーに変える光線を発射する。
小型ロボ
声 - 鈴木琢磨
分離して空を飛ぶ。相手をアイスクリームやアイスキャンディーに変える光線を発射する。

スタッフ

[編集]

楽曲

[編集]
オープニング『アンパンマンのマーチ』
作詞:やなせたかし、作曲:三木たかし、編曲:大谷和夫、歌:ドリーミング
エンディング『勇気りんりん』
作詞:やなせたかし、作曲:三木たかし、編曲:大谷和夫、歌:ドリーミング
挿入歌
本作の挿入歌は、ドリーミングがソロユニットとなってからの初レコーディングとなる[7]
『ドレミファアンパンマン』
作詞:やなせたかし、作曲:TSUKASA、編曲:TSUKASA & 陶山準、歌:ドリーミング
アイスクリームのうた
作詞:佐藤義美、作曲:服部公一、編曲:佐藤由理、歌:ドリーミング
劇場版では珍しく、やなせの関与していない楽曲のカバーを使用している。
アンパンマンシリーズとしては本作以前にもばいきんまん(中尾隆聖)とドキンちゃん(鶴ひろみ)によるカバーが存在している。

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]
それいけ!アンパンマン映画作品
それいけ!アンパンマンの映画
通番 題名 公開日 併映作 上映時間
第1作 キラキラ星の涙 1989年3月11日 おねがい!サミアどんロボタン 75分(本作品)
60分(同時上映)
第2作 ばいきんまんの逆襲 1990年7月14日 おむすびまん 70分(本作品)
27分(同時上映)
第3作 とべ! とべ! ちびごん 1991年7月20日 ドキンちゃんのドキドキカレンダー 40分(本作品)
50分(同時上映)
第4作 つみき城のひみつ 1992年3月14日 アンパンマンとゆかいな仲間たち 60分(本作品)
31分(同時上映)
第5作 恐竜ノッシーの大冒険 1993年7月17日 かいけつゾロリ(1993年版) 60分(本作品)
30分(同時上映)
第6作 リリカル☆マジカルまほうの学校 1994年7月16日 みんな集まれ! アンパンマンワールド 60分(本作品)
30分(同時上映)
第7作 ゆうれい船をやっつけろ!! 1995年7月29日 アンパンマンとハッピーおたんじょう日 56分(本作品)
30分(同時上映)
第8作 空とぶ絵本とガラスの靴 1996年7月13日 ばいきんまんと3ばいパンチ 60分(本作品)
30分(同時上映)
第9作 虹のピラミッド 1997年7月26日 ぼくらはヒーロー 56分(本作品)
25分(同時上映)
第10作 てのひらを太陽に 1998年7月25日 アンパンマンとおかしな仲間 55分(本作品)
25分(同時上映)
第11作 勇気の花がひらくとき 1999年7月24日 アンパンマンとたのしい仲間たち 55分(本作品)
25分(同時上映)
第12作 人魚姫のなみだ 2000年7月29日 やきそばパンマンとブラックサボテンマン 55分(本作品)
26分(同時上映)
第13作 ゴミラの星 2001年7月14日 怪傑ナガネギマンとやきそばパンマン 50分(本作品)
20分(同時上映)
第14作 ロールとローラ うきぐも城のひみつ 2002年7月13日 鉄火のマキちゃんと金のかまめしどん 50分(本作品)
20分(同時上映)
第15作 ルビーの願い
(この作品からはデジタル製作)
2003年7月12日 怪傑ナガネギマンとドレミ姫 50分(本作品)
20分(同時上映)
第16作 夢猫の国のニャニイ 2004年7月17日 つきことしらたま 〜ときめきダンシング〜 51分(本作品)
21分(同時上映)
第17作 ハピーの大冒険 2005年7月16日 くろゆき姫とモテモテばいきんまん 50分(本作品)
20分(同時上映)
第18作 いのちの星のドーリィ 2006年7月15日 コキンちゃんとあおいなみだ 50分(本作品)
20分(同時上映)
第19作 シャボン玉のプルン 2007年7月14日 ホラーマンとホラ・ホラコ 50分(本作品)
20分(同時上映)
第20作 妖精リンリンのひみつ 2008年7月12日 ヒヤヒヤヒヤリコとばぶ・ばぶばいきんまん 50分(本作品)
20分(同時上映)
第21作 だだんだんとふたごの星 2009年7月4日 ばいきんまん vs バイキンマン!? 50分(本作品)
20分(同時上映)
第22作 ブラックノーズと魔法の歌 2010年7月10日 はしれ! わくわくアンパンマングランプリ 50分(本作品)
20分(同時上映)
第23作 すくえ! ココリンと奇跡の星 2011年7月2日 うたって てあそび! アンパンマンともりのたから 45分(本作品)
20分(同時上映)
第24作 よみがえれ バナナ島 2012年7月7日 リズムでてあそび アンパンマンとふしぎなパラソル 47分(本作品)
21分(同時上映)
短編 アンパンマンが生まれた日 2012年12月1日 ハルのふえ、ロボくんとことり 10分(本作品)
58分(同時上映)
第25作 とばせ! 希望のハンカチ 2013年7月6日 みんなでてあそび アンパンマンといたずらオバケ 45分(本作品)
20分(同時上映)
第26作 りんごぼうやとみんなの願い 2014年7月5日 たのしくてあそび ママになったコキンちゃん!? 48分(本作品)
21分(同時上映)
第27作 ミージャと魔法のランプ 2015年7月4日 リズムでうたおう! アンパンマン夏まつり 46分(本作品)
21分(同時上映)
第28作 おもちゃの星のナンダとルンダ 2016年7月2日 (無し) 62分(本作品)
第29作 ブルブルの宝探し大冒険! 2017年7月1日 62分(本作品)
第30作 かがやけ!クルンといのちの星 2018年6月30日 60分(本作品)
第31作 きらめけ!アイスの国のバニラ姫 2019年6月28日 62分(本作品)
第32作 ふわふわフワリーと雲の国 2021年6月25日 63分(本作品)
第33作 ドロリンとバケ〜るカーニバル 2022年6月24日 62分(本作品)
第34作 ロボリィとぽかぽかプレゼント 2023年6月30日 64分(本作品)
第35作 ばいきんまんとえほんのルルン 2024年6月28日 64分(本作品)