「NHKの不祥事」の版間の差分
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'''NHKの不祥事'''(エヌエイチケイのふしょうじ)では、[[日本放送協会]](NHK)の組織として問題とされた出来事のうち主なものを取り上げる。 |
'''NHKの不祥事'''(エヌエイチケイのふしょうじ)では、[[日本放送協会]](NHK)の組織として問題とされた出来事のうち主なものを取り上げる。職員数に対して[[盗撮]]・[[痴漢]]などの[[性犯罪]]や[[軽犯罪]]で[[逮捕]]される者の比率が高いとされる。<ref>[http://ganbare-nippon.net/PDF/nhk_crime_list.pdf#search='NHK%E4%B8%8D%E7%A5%A5%E4%BA%8B%E4%B8%80%E8%A6%A7' 知っていますか、みなさまのNHKの『正体」を!] - [http://ganbare-nippon.net/ がんばれ日本!全国行動委員会]</ref> |
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2014年1月19日 (日) 11:14時点における版
NHKの不祥事(エヌエイチケイのふしょうじ)では、日本放送協会(NHK)の組織として問題とされた出来事のうち主なものを取り上げる。職員数に対して盗撮・痴漢などの性犯罪や軽犯罪で逮捕される者の比率が高いとされる。[1]
一覧
2000年以前
- 1969年(昭和44年)、前田義徳会長が「長い髪の毛のグループサウンズは出演させない」と発言し、国会で参考人招致される。
- 1976年(昭和51年)8月24日、小野吉郎会長がロッキード事件で逮捕された田中角栄元首相を見舞ったことが問題となる。小野は日本放送労働組合の運動などにより辞任に追い込まれた。
- 1981年(昭和56年)2月4日、ニュースセンター9時の特集「ロッキード事件5年の真実」で、三木武夫の発言が島桂次報道局長の指示によりカットされ、国民から批判される。
- 1989年(平成元年)4月、池田芳蔵会長がNHK幹部から言語不明瞭と批判されて辞任。
- 1991年(平成3年)7月、島桂次会長が野中広務から国会虚偽答弁の責任を追及され、引責辞任。同時に海老沢勝二専務理事も解任された(海老沢は後に復帰し副会長に就任)。
- 1992年(平成4年)に放送されたNHKスペシャル『禁断の王国・ムスタン』にやらせがあった。同番組の制作にあたって、日産自動車の協賛(自動車2台と1000万円以上と言われる資金)を受けていたことが発覚。
2001年
- 1月30日に放送されたETV特集[1]シリーズ「戦争をどう裁くか」において、改変等を巡り制作者らと問題になり、裁判に発展した(詳細はNHK番組改変問題を参照)。また、日本政府が北朝鮮工作員と断定している人物2名を、工作員であることを隠して番組に登場している。
2002年
- 4月28日に放送されたNHKスペシャル『奇跡の詩人』では、重度の脳障害を抱えた少年が、文字盤にある文字を母親の補助で指すことによって他の人とコミュニケーションをはかるという内容であったが、子供が居眠りをしたりしている間も正確に文字盤を指しているなど、不自然な場面が多々見られるという指摘がなされ国会でも取り上げられた[2]。NHKは釈明放送を行い、児童が自分で文字盤を指しているように見えたので児童の意思であると結論付けたが、放送終了直後関連書籍を発行した講談社とのタイアップ疑惑も指摘された[2]。この疑問を巡っては『異議あり! 「奇跡の詩人」』という批判本も出版された。(詳細は奇跡の詩人を参照)
2004年
NHK紅白歌合戦の担当プロデューサーによる制作費の不正支出が、週刊文春の報道によって発覚したことがきっかけとなり、さまざまな問題や不祥事が明るみに出た。NHKは激しい批判にさらされ、NHK受信料の不払いが続発した。この時、職務が変わらないにもかかわらず、年功的に昇給する「わたり」や昇給短縮が給与慣行として行われてきた現状が指摘されている[3]。
2004年9月9日に、衆議院総務委員会では、海老沢勝二会長の参考人招致を行ったが、普段は国会中継するNHK総合テレビジョンが、この日だけは「編集権の問題」として中継せず、TOKYO MXとテレビ神奈川が京浜地区で生中継を行った。
2004年9月11日に総合テレビとラジオ第一放送で1時間の謝罪番組が放送され、総務委員会の様子の一部が放送された他、海老沢も出演し謝罪した。又、同年12月4日放送の『NHKニュース7』でも、一連の制作費不正支出事件に関してのお詫び放送に出演した。
同年12月19日には『NHKに言いたい』というタイトルで視聴者からの声を海老沢と外部の有識者の出演で放送。海老沢は9月9日に国会の参考人招致を生中継しなかった事を判断ミスだったと陳謝し、NHK再建に向けて取り組んでいくと表明した。しかし、相次いだ不祥事で視聴者の信頼を回復できず、2005年1月25日に会長を辞任したが、顧問に就任。週刊紙等で多額の退職金及び顧問料が支払われると報じられ、批判を浴び顧問をすぐに辞任した。
2005年
- 5月10日に放送された『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』において、放送内容に事実と異なる点が多数見受けられた。同回は書籍版への掲載が見送られ公式サイトからも削除された。
2007年
- 2月16日、NHK情報ネットワークの社員の私用パソコンがファイル共有ソフトWinnyを通じて暴露ウィルスに感染、「およそ130人分の外部の方の個人情報」(名前やメールアドレス、電話番号など)を含む取材情報が外部流出。[4]
- 9月12日、NHK関連33団体の2005年度末の余剰金が計886億8800万円に上ることが会計検査院の調査で判明し、改善を求められた。[5]
- 9月16日放送の『NHK海外ネットワーク』において、インドの経済発展について特集した際、番組中で自動車を購入したとして紹介された農家の男性が実際には購入していなかったことが発覚した。購入後に車で移動するシーンまで紹介されていたが、実際には販売店の指示で購入したように振舞っていただけだった。NHKは、2010年5月29日放送の同番組内で「確認が不十分だった」として、視聴者に謝罪した。[6]
2008年
- 4月、NHKがニュース番組で、企業による風力発電のファンドが設立されたとの内容のニュースを放送するに当たり、札幌市在住の写真家が撮影した風車の写真を使用し放映したが、この写真使用に当たり、写真家が「写真を無断使用された」として、NHKや取材担当の記者を相手取り、札幌地方裁判所に訴訟を起こした。NHKは「事件報道では、出所表示の慣例や義務はない」と主張したが、2010年11月10日に同地裁は、「写真はファンド設立とは無関係」などとして著作権・著作者人格侵害を認定、NHKなどに対し約40万円の支払いを命じた。[7]
- 1月17日、複数の職員によるインサイダー取引が発覚[8][9]。関係した3名のスタッフは同年4月10日付で懲戒免職となった(詳細はNHK職員によるインサイダー取引事件を参照)。
- 1月30日、NHK経営委員会の菅原明子委員が社長を務める会社が所得隠しを指摘され[10]、経営委員職の辞意を表明。
- 3月28日、「ラジオ名人寄席」(NHKラジオ第1放送)で、音源の無断使用を指摘されたパーソナリティの玉置宏が降板し、番組が打ち切りとなった。[11]
2009年
- 3月5日、『クローズアップ現代』取材中に外部プロダクションのカメラマンらが線路からほとんど離れていない場所に三脚を立て、列車の運行を妨害。[12]
- 10月8日、NHK京都支局の記者が、Winnyの京都地裁での公判中に被告に対して手紙を送ったが、その内容[13]を弁護側が「露骨な弁護妨害」と批判し、NHKは謝罪した[14][15][16][17][18]。
2010年
- 7月2日、NHKの関連団体・NHKサービスセンターで、派遣従業員として勤務していた女性について、名目は専門業務派遣だったにもかかわらず、実際は庶務的な一般の職務に就かされていたとして、東京労働局が同サービスセンターに対し「偽装派遣である」として指導を行い、同センターが直接雇用に切り替えていたことが判明した。[19]
2011年
2012年
- 2月16日、松山放送局が放送した『おはようえひめ』で、実際には発生していない偽事件のテロップ『窃盗の疑い 愛媛大学教授逮捕』が約2秒間流れた。職員の操作ミスによって、放送試験用の字幕が誤って流れたとされている[21]。また、この事故の原因調査の過程で、同局の原稿閲覧システムを、アクセス権限のないアルバイトが日常的に操作してきた疑いが出ている[22]。
- 3月4日、同日BSプレミアムで放送の「晴れ、ときどきファーム!」において、2月6日の番組収録の際、MAXのメンバー3人が軽自動車の運転席と後部座席に乗り、東京都内から千葉県内のロケ地へ向かう車内の様子を、助手席から撮影していたが、この際、運転席と助手席のヘッドレストが邪魔になると番組ディレクターが判断し、外して走行した。3月26日の再放送の後、視聴者から問い合わせがあり発覚。NHKはこの件で、警視庁代々木署から道路運送車両法違反で注意を受けた[23]。
- 5月1日、鹿児島放送局が受信料の契約業務などを委託している会社の契約社員が、鹿児島県霧島市の男性の衛星放送受信契約書を偽造していたことが発覚。男性の口座からは半年分のデータを偽造された受信料が引き落とされていた。鹿児島放送局と委託会社が男性に謝罪し、受信料は返還された[24]。
2013年
- 名古屋放送局が、4月1日から8月19日にかけて放送した東海・北陸地区向けの天気予報において、津市と岐阜市の予報が入れ替わっていたことが明らかになった。コンピュータシステムのプログラム更新の際に設定ミスがあったことが原因だった[25]。
- 6月26日から7月19日にかけ、総合テレビとEテレで、EテレをPRする目的で流した映像について、1秒間につき3回までと定められている光点滅ガイドラインの基準を超える計8回の光点滅を含む映像が計45回流された[26]。
- 10月16日、NHK放送技術研究所の主任研究員が音響設備会社に架空発注を行い、約280万円を振り込ませたり百数十万円相当の物品を受け取っていたとして、同職員を懲戒免職処分とし、詐欺の疑いで警視庁に刑事告訴すると公表した。[27]
脚注
- ^ 知っていますか、みなさまのNHKの『正体」を! - がんばれ日本!全国行動委員会
- ^ a b 第155回国会 決算行政監視委員会 第2号(平成14年11月14日(木曜日))
- ^ 第160回国会 総務委員会 第3号
- ^ 報道発表。
- ^ NHK関連団体の剰余金886億円、検査院が改善求める 読売新聞、2007年9月12日
- ^ 「自動車購入農家、実は買ってなかった」NHK謝罪 3年前のインド特集で 産経新聞 2010年5月29日
- ^ NHKに40万円支払い命じる…写真無断使用で 読売新聞 2010年11月10日
- ^ NHK広報局 「職員の株取引を巡る証券取引等監視委員会の調査について」日本放送協会、2008年1月17日。
- ^ 「 取材先の企業、事前にNHK側に警告」TBS 2008年1月18日。
- ^ 「NHK経営委員経営の会社が所得隠し・東京国税局指摘」日経ネット 2008年1月30日。
- ^ 「 NHKが音源無断使用「ラジオ名人寄席」を打ち切り」産経新聞 2008年3月28日。
- ^ NHK番組撮影中、電車止める 線路から2.5メートルに三脚 産経新聞2009年3月7日
- ^ 「悪あがきをすればするほど、あなたの評価は下がる一方です」「仮に有罪判決になってもインタビューに出て世間に本音をさらしたことで執行猶予がつくのは間違いありません」「逆に無罪を主張し続ける限り、減刑の余地はなく、実刑になる可能性も否定できません」などと書かれていた。
- ^ NHK記者が公判中のウィニー開発者に手紙「無罪主張なら減刑ない」
- ^ 無罪判決の「Winny」開発者に、NHK記者が「無罪主張は悪あがき」などと記した手紙
- ^ 取材要請の手紙で「悪あがき」=NHK記者、ウィニ-開発者に
- ^ 「無罪主張は悪あがき」…NHK記者、ウィニー開発者に
- ^ NHK記者、ウィニー開発者に“不適切”な手紙
- ^ 偽装専門職:NHK関連法人に派遣、労働局指導受け直接雇用 毎日新聞 2010年7月3日
- ^ NHK:情報番組でも謝罪…セシウム測定ミス 毎日新聞 2011年11月25日
- ^ NHK:松山放送局、字幕で誤報 毎日新聞 2012年2月16日
- ^ NHK:権限のないバイト、原稿端末を操作…松山放送局 毎日新聞 2012年2月25日
- ^ 車内のヘッドレスト外させ運転 NHK 「MAX」出演の番組 警視庁が注意 産経新聞 2012年4月24日
- ^ NHK鹿児島の委託社員が契約書偽造し受信料を徴収 産経ニュース 2012年5月13日 15:36
- ^ NHK予報ミス:三重の少雨 岐阜との差目立たず長期化? 毎日新聞 2013年8月21日
- ^ NHK、PR映像で光点滅の基準超え 産経新聞 2013年7月26日
- ^ NHK主任研究員、架空発注で懲戒免職、詐欺で告訴へ 産経ニュース 2013年10月16日