コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「四国旅客鉄道」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Kagawa85 (会話 | 投稿記録)
210. (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
39行目: 39行目:
バス(自動車)部門は[[2004年]]に[[バス (交通機関)|バス]]部門を分社し「[[ジェイアール四国バス|JR四国バス]]」として、バス部門の経営基盤と路線の強化を図っている(分社化前の[[1995年]]には、現在[[タクシー]]専業の「[[香川県交通]]」から[[観光バス|貸切バス]]部門を譲り受け、香川県内エリアの貸切バス事業を強化している)。高速バスは順調に成果を伸ばしており、JR四国グループにとっては鉄道に次ぐ主力事業として位置づけられている。
バス(自動車)部門は[[2004年]]に[[バス (交通機関)|バス]]部門を分社し「[[ジェイアール四国バス|JR四国バス]]」として、バス部門の経営基盤と路線の強化を図っている(分社化前の[[1995年]]には、現在[[タクシー]]専業の「[[香川県交通]]」から[[観光バス|貸切バス]]部門を譲り受け、香川県内エリアの貸切バス事業を強化している)。高速バスは順調に成果を伸ばしており、JR四国グループにとっては鉄道に次ぐ主力事業として位置づけられている。


[[ICカード|IC乗車カード]]の発行については、「四国共通カード(仮称)」の発行で、[[伊予鉄道]]、[[高松琴平電気鉄道]]、[[土佐電気鉄道]]と合意しているものの、運用開始時期などについて、公式な発表はなされていない。
[[ICカード|IC乗車カード]]の発行については、「四国共通カード(仮称)」の発行で、[[高松琴平電気鉄道]]、[[伊予鉄道]]、[[土佐電気鉄道]]と合意しているものの、運用開始時期などについて、公式な発表はなされていない。なお、既に高松琴平電気鉄道では「[[Iruca]]」(イルカ)、伊予鉄道では「[[ICい〜カード]]」、土佐電気鉄道では「[[ですか]]」という各社それぞれのバスや鉄道で使えるICカードが発行されている


== 本社・企画部等 ==
== 本社・企画部等 ==
118行目: 118行目:
**3月1日 - 発足後初めて新制服に移行。
**3月1日 - 発足後初めて新制服に移行。
*[[2008年]](平成20年)
*[[2008年]](平成20年)
**[[2月26日]] - 高知駅新駅舎開業に合わせて、JR四国初となる自動改札機を導入JR四国の定期券はICカード型ではないため定期券利用者からは、定期券を定期券入れから出して改札を通さなければいけないので不便さも指摘されている。以前高松駅以外の駅では駅員に定期券入れに入れた状態の定期券を提示すれば良かったからだ。
**[[2月26日]] - 高知駅新駅舎開業に合わせて、JR四国初となる自動改札機を導入<ref>JR四国の定期券はICカード型ではないため定期券利用者からは、定期券を定期券入れから出して改札を通さなければいけないので不便さも指摘されている。自動改札導入以前高松駅以外の駅では駅員に定期券入れに入れた状態の定期券を提示すれば良かったからだ</ref>
**[[3月15日]] - 特急列車が全席禁煙となる(喫煙ルームを除く)。阿佐海岸鉄道阿佐東線との相互直通運転を一時中止。
**[[3月15日]] - 特急列車が全席禁煙となる(喫煙ルームを除く)。阿佐海岸鉄道阿佐東線との相互直通運転を一時中止。
**[[6月1日]] - JR西日本の[[5489サービス]]に共同参加する形で電話予約サービス開始。同じく高松駅に自動改札機が設置されるとともに、指定席券売機設置。
**[[6月1日]] - JR西日本の[[5489サービス]]に共同参加する形で電話予約サービス開始。同じく高松駅に自動改札機が設置されるとともに、指定席券売機設置。
124行目: 124行目:
*[[2009年]](平成21年)
*[[2009年]](平成21年)
**[[3月19日]] - 特急列車での車内販売を予讃線・土讃線で試験的に再開(短い区間で限定的に実施)。8月1日より正式に復活。
**[[3月19日]] - 特急列車での車内販売を予讃線・土讃線で試験的に再開(短い区間で限定的に実施)。8月1日より正式に復活。
**8月1日 - 土讃線と予讃線の特急の一部(土讃線では南風の丸亀―琴平間の上下12本)で車内販売を再開する。採算悪化のため2003年10月に廃止していたが、利用者の要望を受けて3月から試験販売を開始。好評だったことから通年販売することになった。
グループ会社の高松駅弁の販売員がアンパンマン弁当など5種類の弁当や缶ビール、コーヒー、菓子などをカートに載せて巡回する。販売時間は午前9時頃から夕方までである。
**8月20日 - JR志度駅で駅員が券売機に釣銭を入れ間違えるミスが発生。10円と100円を入れ間違えていた。これにより20日早朝から発見までに切符を購入した乗客に合計5980円を過払いしていた。発見までの間、券売機を利用した乗客は釣銭が多かったり少なかったりしたという。このようなタイプの不祥事は国鉄からJR四国に民営化して、初めてのこと。


=== 今後の予定 ===
=== 今後の予定 ===
{{現在進行|section=1}}
{{現在進行|section=1}}
*[[2014年]] - [[高松琴平電気鉄道]]、[[土佐電気鉄道]]、[[伊予鉄道]]と共同で共通カードを発行する予定<ref>「[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/article.aspx?id=20020226000100 共通カード導入へ JR四国など3社]」 四国新聞 2002年2月26日</ref><!--(このことに関連するか不明であったが、これに先行して高松琴平電気鉄道と伊予鉄道でICカード乗車券が導入された)-->。
*[[2014年]] - [[高松琴平電気鉄道]]、[[土佐電気鉄道]]、[[伊予鉄道]]と共同で共通カードを発行する予定<ref>「[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/article.aspx?id=20020226000100 共通カード導入へ JR四国など3社]」 四国新聞 2002年2月26日</ref><!--(このことに関連するか不明であったが、これに先行して高松琴平電気鉄道と伊予鉄道でICカード乗車券が導入された)-->。
しかし、高松琴平電気鉄道では既に「IRUCA」(いるか)という同社運行のバスや鉄道で使えるICカードが発行されている。


== 路線 ==
== 路線 ==
163行目: 159行目:


== 列車 ==
== 列車 ==
[[年末年始]](原則として[[12月30日]] - [[1月3日]])は一括して[[休日]][[ダイヤグラム|ダイヤ]]を適用しない。特急を含め車内販売は2003年10月にいったん全廃された(当時は[[四国キヨスク]]や[[四鉄構内営業]]が担当していた)が、2009年3月19日から予讃線・土讃線の特急の短い区間で試験的に再開され、同年8月1日より「しおかぜ」「南風」で正式に復活した(グループ会社の高松駅弁が担当)。復活後も営業は丸亀 - 観音寺、丸亀 - 琴平の短い区間に限られている
[[年末年始]](原則として[[12月30日]] - [[1月3日]])は一括して[[休日]][[ダイヤグラム|ダイヤ]]を適用しない。


運行している[[列車種別]]は特別急行(特急)・快速・普通の3種類である。急行は特急化で全廃された。
運行している[[列車種別]]は特別急行(特急)・快速・普通の3種類である。急行は特急化で全廃された。
182行目: 178行目:


臨時快速列車としては、[[臨時列車|多客臨]]の「[[ムーンライト高知]]」、「[[ムーンライト松山]]」のほか、[[トロッコ列車]]も、[[単線]]区間で他の定期列車(特に特急)の運行の妨げにならないように原則快速運転となる。
臨時快速列車としては、[[臨時列車|多客臨]]の「[[ムーンライト高知]]」、「[[ムーンライト松山]]」のほか、[[トロッコ列車]]も、[[単線]]区間で他の定期列車(特に特急)の運行の妨げにならないように原則快速運転となる。

=== 車内販売 ===
特急を含め[[車内販売]]は2003年10月にいったん全廃された(当時は[[四国キヨスク]]や[[四鉄構内営業]]が担当していた)が、2009年3月19日から予讃線・土讃線の特急の短い区間で試験的に再開され、同年8月1日より「しおかぜ」「南風」で正式に復活した。復活後も営業は丸亀 - 観音寺、丸亀 - 琴平の短い区間に限られている。グループ会社の高松駅弁が担当し、同社の販売員がアンパンマン弁当など5種類の弁当や缶ビール、コーヒー、菓子などをカートに載せて巡回する。販売時間は午前9時頃から夕方までである。


=== ワンマン運転 ===
=== ワンマン運転 ===

2009年8月20日 (木) 18:43時点における版

四国旅客鉄道株式会社
Shikoku Railway Company
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 JR四国、JR-S、四鉄(よんてつ)
本社所在地 760-8580
香川県高松市浜ノ町8番33号
設立 1987年(昭和62年)4月1日
業種 陸運業
法人番号 1470001002014 ウィキデータを編集
事業内容 旅客鉄道事業 他
代表者 代表取締役社長 松田清宏
資本金 35億円
売上高 313億5,000万円
(2007年3月期)
総資産 3,571億3,700万円
(2007年3月31日現在)
従業員数 2,942人(2007年4月1日現在)
決算期 3月31日
主要株主 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 100%
主要子会社 ジェイアール四国バス
外部リンク www.jr-shikoku.co.jp/
テンプレートを表示

四国旅客鉄道株式会社(しこくりょかくてつどう、英称:Shikoku Railway Company)は、1987年4月1日日本国有鉄道(国鉄)から旅客鉄道事業を引き継ぎ発足したJR旅客鉄道会社のうちの一つ。

旧国鉄四国総局の流れを汲んでいる。四国島内(本四備讃線の一部は岡山県内)に855.2kmの鉄道路線を有する。本社は香川県高松市。略称は「JR四国」(ジェイアールしこく)。コーポレートカラー水色代表取締役社長は松田清宏。会社スローガンは「Always Railways」である(本社社屋に設置の看板やCM・ポスターなどに表示されている)。

JRグループ各社で唯一、社名のデザイン文字に通常の「鉄」の文字を使っている(他社は「鉃」(「金」偏に「矢」)である)。発足後暫くは「失」の方を使用し、一時期は他社同様に「鉃」を使用していたが、その後元に戻っている。しかし、会社の封筒や印刷物に一部「矢」の方を使っている。

概要

本州と四国を結ぶ本四備讃線が通る瀬戸大橋南備讃瀬戸大橋

旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律」(JR会社法)に拠る特殊会社である。JR旅客6社の中では最も規模が小さい。独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構国鉄清算事業本部(発足当初は日本国有鉄道清算事業団)が全株式を保有しており、現在までのところ株式上場の目途は立っていない。経営支援策として経営安定基金が造成されており、固定資産税減免を受けている。

発足当初の時点では、黒字路線は鉄道路線と自動車路線を全て含めても松山高知急行線だけという状況であった[1]。その後、1988年の瀬戸大橋の開通効果などで売上げを伸ばし、四国内の高速道路の急速な整備に対抗して世界初の振子式気動車を投入するなど積極的なスピードアップ策を打ち出したものの、その後利用客は、減少傾向が続いている。特に、明石海峡大橋開通後、そのメリットが最大限となる徳島県内からだけでなく、四国各地と京阪神方面を結ぶ高速バス路線が数多く開設され、順調に利用客を伸ばす中、瀬戸大橋線利用客の減少傾向が見られるようになる。そのため、新型車両の導入、既存車両のリニューアルや企画乗車券の発売などのてこ入れをしており、一定の効果が見られる。一方、四国島内輸送についても、高速バス網の充実や少子高齢化の影響で減少傾向にある。

バス(自動車)部門は2004年バス部門を分社し「JR四国バス」として、バス部門の経営基盤と路線の強化を図っている(分社化前の1995年には、現在タクシー専業の「香川県交通」から貸切バス部門を譲り受け、香川県内エリアの貸切バス事業を強化している)。高速バスは順調に成果を伸ばしており、JR四国グループにとっては鉄道に次ぐ主力事業として位置づけられている。

IC乗車カードの発行については、「四国共通カード(仮称)」の発行で、高松琴平電気鉄道伊予鉄道土佐電気鉄道と合意しているものの、運用開始時期などについて、公式な発表はなされていない。なお、既に高松琴平電気鉄道では「Iruca」(イルカ)、伊予鉄道では「ICい〜カード」、土佐電気鉄道では「ですか」という各社それぞれのバスや鉄道で使えるICカードが発行されている。

本社・企画部等

JR四国 本社

本社

なお、JR貨物も含めたJRグループ7社のうちで唯一支社が存在せず、全路線が本社の直轄となっている。国鉄時代も四国総局(JR移行直前の組織名称)が四国島内を一括して管轄していた。

企画部・営業部・事務所

歴史

  • 1987年昭和62年)
  • 1988年(昭和63年)
  • 1989年平成元年)
    • 3月11日 - 特急「南風」、「しまんと」で2000系気動車運転開始、瀬戸大橋線児島 - 宇多津間と土讃線多度津 - 阿波池田間高速化(最高速度120km/h)。
    • 7月1日 - 土讃線阿波池田 - 高知間高速化(最高速度120km/h)。
    • 10月14日 - 高松 - 東京間に夜行高速バスを運行開始
  • 1990年(平成2年)
    • 4月1日 - 宇高連絡船高速艇運航休止。
    • 11月21日 - 特急「しおかぜ」にも2000系気動車を投入。予讃線・内子線・土讃線高知 - 窪川間(最高速度120km/h、一部区間110km/h)と牟岐線高速化(最高運転速度110km/h)、特急「うずしお」乗り入れ開始、
  • 1991年(平成3年)
    • 3月16日 - 運行を休止していた宇高連絡船の高速艇を廃止(これにより宇高航路が完全に廃止)。
    • 11月21日 - 四国全線の自動信号化・CTC化完成。
  • 1992年(平成4年)
  • 1993年(平成5年)
    • 3月18日 - 予讃線 高松 - 伊予市間電化完成、最高速度130km/hに。
  • 1994年(平成6年)
  • 1995年(平成7年)
  • 1996年(平成8年)
    • 1月10日 - JR四国を含む三島会社が運賃を改定。JRグループの日本全国同一運賃体系が崩れ、運賃格差が発生。
    • 3月16日 - 徳島線高速化(最高運転速度110km/h)、特急「剣山」運行開始。
  • 1998年(平成10年)
  • 1999年(平成11年)
    • 3月13日 - 急行「よしの川」廃止によりJR旅客6社で初めて急行列車全廃。
  • 2000年(平成12年)
    • 10月14日 - 土讃線の特急で「アンパンマン列車」運転開始。
  • 2001年(平成13年)
    • 5月13日 - 高松駅新駅ビル完成。
    • 6月22日 - 改正JR会社法が施行(成立は2001年6月15日)。本州3社が本法の適用から除外されたものの、指針によりJR四国を含む三島会社とJR貨物との協力関係の維持を規定。
  • 2002年(平成14年)
  • 2003年(平成15年)
  • 2004年(平成16年)
  • 2006年(平成18年)
    • 3月1日 - 臨時駅を除く全駅を対象に駅番号表示を開始(JR旅客6社で初。相互直通運転を行う土佐くろしお鉄道、阿佐海岸鉄道と同時実施)。
    • 5月25日 - 徳島地区に一般型気動車1500形投入。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月1日 - 発足後初めて新制服に移行。
  • 2008年(平成20年)
    • 2月26日 - 高知駅新駅舎開業に合わせて、JR四国初となる自動改札機を導入[2]
    • 3月15日 - 特急列車が全席禁煙となる(喫煙ルームを除く)。阿佐海岸鉄道阿佐東線との相互直通運転を一時中止。
    • 6月1日 - JR西日本の5489サービスに共同参加する形で電話予約サービス開始。同じく高松駅に自動改札機が設置されるとともに、指定席券売機設置。
    • 10月10日 - 高松駅にエクスプレス予約の受信端末を設置。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月19日 - 特急列車での車内販売を予讃線・土讃線で試験的に再開(短い区間で限定的に実施)。8月1日より正式に復活。

今後の予定

路線

以下の9路線、855.2kmの鉄道路線(第一種鉄道事業)を営業している。

凡例 [幹]:幹線系線区、[地]:地方交通線 下段は駅ナンバリングの頭文字とラインカラー

路線図
  • 予讃線 [幹]
    高松 - 松山間は「よさんせん」のY、内子線を含む松山 - 内子 - 宇和島間は「内子経由、宇和島方面」からU、ラインカラーはオレンジ、向井原 - 伊予長浜 - 伊予大洲は途中経由する「下灘」と海岸周り=SeasideからS、ラインカラーはグレー
  • 内子線 [地] 新谷駅 - 内子駅 5.3km
    「内子」のU、ラインカラーはオレンジ
  • 予土線 [地] 若井駅 - 北宇和島駅 76.3km
    愛称の「しまんとグリーンライン」からG、ラインカラーは
  • 高徳線 [幹] 高松駅 - 徳島駅 74.5km
    起点の「高松」と終点の「徳島」からT、ラインカラーは黄緑
  • 鳴門線 [地] 池谷駅 - 鳴門駅 8.5km
    「鳴門」のN、ラインカラーは赤紫
  • 徳島線 [地] 佃駅 - 佐古駅 67.5km
    愛称の「よしの川ブルーライン」からB、ラインカラーは藍色
  • 牟岐線 [地] 徳島駅 - 海部駅 79.3km
    「牟岐」、および愛称の阿波室戸シーサイドラインの「室戸」からM、ラインカラーは水色(エメラルドグリーン)
  • 土讃線 [幹] 多度津駅 - 窪川駅 198.7km
    多度津 - 高知間は「どさんせん」からD、高知 - 窪川間は「高知」、「窪川」のK、ラインカラーはピンク
  • 本四備讃線 [幹] 児島駅 - 宇多津駅 18.1km

予讃線・高徳線・徳島線・土讃線は、かつて線路名称に「○○本線」という名称がついていた(1988年に名称変更)。また本四備讃線および予讃線高松駅 - 宇多津駅間には「瀬戸大橋線」という愛称が付けられている。

列車

年末年始(原則として12月30日 - 1月3日)は一括して休日ダイヤを適用しない。

運行している列車種別は特別急行(特急)・快速・普通の3種類である。急行は特急化で全廃された。

特急

特急「宇和海」

全般的に速達列車優先のダイヤ構成をとっている。特急列車は、日中は速達性重視として停車駅を絞りこんでいるものの、通勤通学時間帯は通勤特急としての役割を果たすために、停車駅を増やしている。また、通勤・通学定期券と別途自由席特急券を買えば、特急列車の自由席を利用できる。最初から特急料金を組み込んだ特急定期券「快てーき」も設定され、この利用客も多い。

1994年)6月1日からはそれまでの50kmまでの特定特急券に加えて、新たに25kmまでの特定特急料金を設定。2007年現在は25kmまで310円、50kmまで510円である。

特急の全面禁煙化には従来否定的であった。全面禁煙化を行っていないJR西日本直通列車が多いのに加え、高速バスとの競争上残さざるを得ないためである。それでも利用客からは全面禁煙化の要望も多く、受動喫煙を防止するよう定めた健康増進法が施行されたこともあって、特急車両である8000系や2000系では喫煙ルームの設置を新たに行うことで分煙化を進めてきた。

ただし、2007年時点で指定席は全面禁煙となっている。なお、2011年までには全席禁煙とすることが発表されていたが(「南風」運用の「アンパンマン列車」は先行して客室禁煙としている)、この件に関しては2007年12月20日に追加発表があり、当初より若干前倒しして2008年3月15日からすべての車両がデッキも含めて完全禁煙となることが決まった。

快速

快速「マリンライナー」

快速は、高松 - 岡山間の「マリンライナー」、高松 - 坂出間の行き違い施設増設工事完成によって新設された高松 - 坂出間快速の「サンポート」がある。快速「サンポート」は、高松 - 坂出間快速、以西は観音寺琴平方面まで一部を除いて各駅停車で運転している。

臨時快速列車としては、多客臨の「ムーンライト高知」、「ムーンライト松山」のほか、トロッコ列車も、単線区間で他の定期列車(特に特急)の運行の妨げにならないように原則快速運転となる。

車内販売

特急を含め車内販売は2003年10月にいったん全廃された(当時は四国キヨスク四鉄構内営業が担当していた)が、2009年3月19日から予讃線・土讃線の特急の短い区間で試験的に再開され、同年8月1日より「しおかぜ」「南風」で正式に復活した。復活後も営業は丸亀 - 観音寺、丸亀 - 琴平の短い区間に限られている。グループ会社の高松駅弁が担当し、同社の販売員がアンパンマン弁当など5種類の弁当や缶ビール、コーヒー、菓子などをカートに載せて巡回する。販売時間は午前9時頃から夕方までである。

ワンマン運転

ワンマン列車は有人駅でも全部のを開放せず「後乗り・前降り」である。始発駅であっても進行方向後部の扉しか開放せず、始発駅での整理券も発行する。ただし、終着駅が有人駅の場合はすべての扉を開放することもある。また途中駅での乗車客が多い高徳線上り高松駅着の列車では例外的に他扉より降車客を降ろす時間帯もある。これは乗車券・定期券の所持者も整理券を取らせるためである。

駅のLED発車標でもワンマン列車であることを明確にし、車内放送、駅放送でも整理券を取るようにPRしている上、乗車扉ではセンサーで人を感知すると「整理券をお取り下さい」とアナウンスを流す装置まで設置している。2008年3月15日のダイヤ改正より、乗車券・定期券を所持していない客のみに整理券を取らせるようになった。そのため、ワンマン列車の車内放送もダイヤ改正後は別の音声に取り替えられている。なお、ワンマン運転で乗車券・定期券・整理券のいずれも所持していない場合、始発駅からの運賃を徴収される。

かつては高徳線などで2両ワンマン運転も存在したが、2007年現在は2両ワンマン列車はない。2両編成でも進行方向後寄りの車両は回送車両で乗車できない。列車によっては始発駅ではツーマン(車掌乗務)運転であったのに途中駅から2両目を締め切った上でワンマン運転になるケースも見られる。

ワンマン列車の列車番号は4000番台に統一されている。予讃線高松 - 多度津間ではワンマン運転は実施されない。逆にそれ以外の全線区では、閑散時間帯の列車を中心にワンマン運転を行っている。また、予讃・土讃線では多度津以西を、また平日の混雑区間のみ車掌が乗務する「区間ワンマン」列車、平日のみ全区間ツーマンとなる列車、またワンマン運転扱いながら運転扱いをしない車掌が乗務する列車も存在する。この場合、車掌は車内補充券の発売、特別改札、下車時改札の支援などを行っているが、ドア扱い、車内放送などの運転扱いを行わない。

列車一覧

以下にJR四国発足以降に同社の路線で運行されている、もしくはかつて運行されていた列車を挙げる。種別が変更された列車は変更後のもので記載し、全列車が他社の車両で運行されているものはその会社名も記載する。

廃止列車


車両

ファイル:JR Shikoku N2000.jpg
N2000系 うずしお
ファイル:5100gata.JPG
5000系 マリンライナー

JR化以降に導入された車両には「キハ」「モハ」といった記号を使わず、また「四カマ」などの国鉄式の略号の所属車両基地表記がない(5000系は除く)。気動車には代わりに機関車と同じ区名票が付くが、電車にはない。当初はさらに保安装置の種別表記まで排除されたが、現在はATS-SS搭載を示す「SS」(一部車両はSS)の表記がある。これはATS-SS未搭載車と区別する意味合いがあった。一方、国鉄から承継した車両には、「日本国有鉄道」の銘板が未だに残る(ただし、JR東日本から譲り受けた113系電車と、JR東海から譲り受けた14系客車は除く。113系は長期間使うことを見越しているため、1987年のJR東日本発足直後に「JR東日本」の銘板に取り替えられていたのを、改修時に「四国旅客鉄道」の銘板に再び取り替えている。14系は購入時に「東海旅客鉄道」の銘板の撤去が行われ、会社の銘板は付いていない)。

会社発足直後は、世界初の制御振り子式気動車2000系や制御振り子式特急電車8000系、軽快気動車ながら独特の座席配置、電気指令式ブレーキ排気ブレーキ併用)を導入した1000形制御電動車のみの単行 (1M) から付随車 (T) を2両連結した1M2Tまで編成の自由度を持ち、小型断面を採用した7000系など意欲的な車両を多数導入した。

6000系以降の電車は、製造コスト削減のためJR他社の車両をもとに設計されたものが多い(6000系=211系311系、5000系5200形・5000形=223系、5000系5100形=E217系)。これらの車両は主に瀬戸大橋線で使用される5000系電車を除き、予讃線の観音寺以西にある狭小トンネルの断面に対応させるため、パンタグラフ折りたたみ高さは3,900mm以内に抑えられている。また、老朽車の置き換えのため、他社で廃車となった車両(113系)を譲り受け、大改造して導入するなどのコスト削減施策も実施している。

8000系のリニューアル工事では、洋式トイレの増設、木製のシートバックを持つ座席の採用など、バリアフリーへの配慮させた。2006年に新製された1500形は1000形のマイナーチェンジ版ながらバリアフリー対策や環境対策にも配慮した意欲的な車両となっている。

座席がすべてロングシートの電車、寝台車は保有していない。

車両基地

※( )内は車両基地の略号。「四」は四国本社直轄、という意味。

車両工場

乗務員区所

工務区所

関係会社

  • ウィリーウィンキー
  • 宇和島ステーション開発
  • 駅レンタカー四国
  • ジェイアール四国ホテル開発
  • ジェイアール四国バス
  • ジェイアール四国アーキテクツ
  • ジェイアール四国企画
  • ジェイアール四国コミュニケーションウェア
  • JR四国情報システム
  • 四国電設工業
  • 四国開発建設
  • 四国鉄機
  • ジェイアール四国メンテナンス
  • 四国キヨスク
  • よんてつ不動産
  • 四鉄サービス
  • 四鉄運輸
  • ステーションクリエイト愛媛
  • ステーションクリエイト香川
  • ステーションクリエイト高知
  • ステーションクリエイト徳島
  • 高松駅弁
  • 徳島ターミナルビル
  • 本四塗装工業
  • めりけんや

その他出資会社

以下はJR四国グループの企業ではないもののJR四国も出資している。

かつて存在した関係会社

  • ジェイアール四国エムエスネットワーク
  • 四鉄商事
    • 前身は国鉄購買部。特急列車の車内販売の営業および四国内でRストアという名の小さな店舗を展開していたが、2000年に清算される。その後はステーションクリエイト4会社がその業務内容の一部を引き継いでいる。

CM

現在は「阪神往復フリーきっぷ」など企画乗車券の販促を狙ったビジネスライクなものが中心になっているが、瀬戸大橋線が開通した1988年からしばらくは、全国区の著名タレントをイメージキャラクターに起用した観光キャンペーンCMが作られ、四国・岡山地域のみならず首都圏・近畿圏の各テレビ局でも放映された。

なお、1987年に当時の国鉄四国総局が制作したJR四国発足告知のCMでは、まだ建設工事中であった瀬戸大橋線海上区間のイメージ映像が使われた。これは新会社発足と同時に瀬戸大橋線が開業するかのような誤解を視聴者に与えるものであり、物議をかもした。

脚注

  1. ^ 鈴木文彦『高速バス大百科』(1989年・中央書院)p88の記述による。
  2. ^ JR四国の定期券はICカード型ではないため定期券利用者からは、定期券を定期券入れから出して改札を通さなければいけないので不便さも指摘されている。自動改札導入以前や高松駅以外の駅では駅員に定期券入れに入れた状態の定期券を提示すれば良かったからだ
  3. ^ 共通カード導入へ JR四国など3社」 四国新聞 2002年2月26日

関連項目

外部リンク