南風 (列車)
南風 | |
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南風(2022年1月) | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 特別急行列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 岡山県・香川県・徳島県・高知県 |
運行開始 | 1972年3月15日(高松発着として) |
後継 | 特急「あしずり」(高知以西) |
運営者 |
四国旅客鉄道(JR四国) 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
旧運営者 |
日本国有鉄道(国鉄) 土佐くろしお鉄道 |
路線 | |
起点 | 岡山駅 |
終点 | 高知駅 |
営業距離 | 179.3 km (111.4 mi)(岡山 - 高知間) |
運行間隔 | 14往復 |
列車番号 | 30D+号数 |
使用路線 |
JR西日本:宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線) JR四国:本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線・土讃線 |
車内サービス | |
クラス | グリーン車・普通車 |
座席 |
グリーン車指定席:1号車(半室) 普通車指定席:1・2号車(半室) 普通車自由席:2号車(半室)・3号車 |
娯楽 | 「アンパンマン列車」(一部列車) |
技術 | |
車両 |
2700系気動車 (JR四国高松運転所・高知運転所) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 |
直流1,500 V(岡山 - 琴平間)[注 1] 非電化(琴平 - 高知間) |
最高速度 | 最高130 km/h (81 mph) |
南風(なんぷう)は、四国旅客鉄道(JR四国)・西日本旅客鉄道(JR西日本)が岡山駅 - 高知駅間を、宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線・土讃線経由で運行している特別急行列車である。
瀬戸内海や太平洋、吉野川沿いの大歩危・小歩危などを走る風光明媚な列車として、また繁忙期の乗車率の高さでも知られる。[1]
臨時特急「ウィークエンドエクスプレス高知」と共に土讃線で運転されていた優等列車の沿革についてもここで記述する。
概要
[編集]特急「南風」は1972年3月15日に山陽新幹線の新大阪駅 - 岡山駅間開業に伴って行われたダイヤ改正により、高松駅 - 中村駅間で運転を開始した。「しおかぜ」と共に、四国初の特急列車であった[2]。宇高連絡船を経由して寝台特急「瀬戸」と宇野駅で接続するダイヤを組んでいた。
1988年4月10日に本四備讃線が開業したことにより岡山駅発着になり、エル特急に指定された。高松駅発着列車は引き続き残されることになり、この列車は「しまんと」に改称された。1989年3月に振り子式車両である2000系気動車を投入して所要時間短縮を図り、1997年には土佐くろしお鉄道宿毛線への乗り入れを開始したが、運行系統の分割により2020年3月のダイヤ改正で取りやめとなった。
「南風」の名称は、1950年10月1日高松桟橋駅 - 須崎駅間の準急列車に四国鉄道管理局が「南風」と名付けたのが最初で、公募により決定された。1965年10月に急行列車化されたが1968年10月に「あしずり」に統合され、「南風」の名称は、1972年3月まで別府駅 - 宮崎駅・西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)・鹿屋駅間の急行列車で使用されていた。
運行概況
[編集]2022年3月12日現在、岡山駅 - 高知駅間に14往復が運転されている。列車番号は30D+号数[3]。
2往復が岡山駅 - 宇多津駅間で特急「うずしお」と、2往復が宇多津駅・多度津駅 - 高知駅間で特急「しまんと」とそれぞれ併結運転を行う。併結時の原則として、「南風」が編成の高知側に連結されるため、「うずしお」を併結する時は上り基準で「うずしお」が先に宇多津駅に入り、「南風」が駅手前で信号待ちを行う。「しまんと」を併結する時は下り基準で「南風」が先に宇多津駅に入り、「しまんと」が駅手前で信号待ちを行う。
「しまんと」を併結しない「南風」は宇多津駅、丸亀駅、多度津駅において高松発着の快速「サンポート南風リレー号」と接続する。また、「しまんと」を併結する「南風」であっても多客期には「南風」を増結する為に本来併結する「しまんと」を区間運休し「南風」の単独運転となる場合がある。この場合、「しまんと」は高松駅 - 多度津駅(下り)・宇多津駅 - 高松駅(上り)間のみの運行となり、「南風」との接続列車として機能する[4][注 2]。
中村駅・宿毛駅発着の特急「あしずり」とは起終点駅である高知駅の同一ホームで接続する。
2019年3月15日まで運行されていた岡山駅 - 宿毛駅間の所要時間は最速で約4時間35分で、走行距離の318.0 km は2016年(平成28年)3月26日当時、在来線の特急列車としては全国第9位であり[新聞 1]、JR四国の車両で運行する特急列車としては最長であった。
2022年3月12日より、下りの最終となる南風27号はJR四国の特急列車の中で唯一日付をまたいで運行される特急となった(高知着0時06分)。
停車駅
[編集]岡山駅 - 児島駅 - 宇多津駅 - 丸亀駅 - 多度津駅 - 善通寺駅 - 琴平駅 - 阿波池田駅 - 大歩危駅 - (大杉駅) - 土佐山田駅 - 後免駅 - 高知駅
- ( )は一部列車のみ停車。
- 大杉駅:下り1・3・17〜27号/上り2・4・10・16・20・24〜28号が停車。
使用車両・編成
[編集]南風 | ||||||||||
← 高知 岡山 →
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JR四国の高知運転所・高松運転所に所属する2700系気動車を使用している。
うち、高松所属車は多客期の増結時に使用される。2000系時代、かつては1往復がN2000系による3両編成で運転されていたが、2011年3月のダイヤ改正で「うずしお」1往復と運用が入れ替わり、「南風」の基本編成は2000系量産車に統一されていた。2016年3月のダイヤ改正からは、8600系投入に伴う2000形の転用により、「南風」は定期列車全列車がグリーン席を設定し2021年3月12日まで運用され、2700系気動車に統一された現在も全列車グリーン席設定を踏襲している(ただし定員は18名から12名に減少している)。
5往復はアンパンマン列車として運転され、1号車の指定席が「アンパンマンシート」である。JR四国所属の「あか」と「きいろ」がそれぞれ4両1編成あり、通常期の平日は指定席を1両減らした3両編成で運転されている。2000系気動車で運転されていた過去使用列車は2020年7月18日までは土佐くろしお鉄道所属のオレンジ(4両編成)と2019年3月15日まではJR四国所属のグリーン(改正前の下り3・25号/上り2・24号、3両編成)も使用されていて、土曜に指定席1両を増結し、4両編成で運転されていた。
なお、善通寺駅・大歩危駅では、駅ホームの長さが不足するためドアカットが行われる場合がある。「しまんと」を併結する列車では、これらに加えて大杉駅・後免駅でもドアカットが行われる場合がある。
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2700系一般車で運行の「南風」(2021年7月)
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2700系「あかいアンパンマン列車」で運行の「南風」(2022年1月)
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2700系「きいろいアンパンマン列車」で運行の「南風」(2022年1月)
過去の使用車両
[編集]- 2000系気動車:1990年7月30日 - 2021年3月12日
- キハ185系気動車:1986年11月1日 - 1991年11月21日
- キハ181系気動車:1972年3月15日 - 1990年11月20日
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2000系「南風」
(2014年5月) -
N2000系(先頭車のみ)+2000系「南風」
(2003年8月) -
アンパンマン列車による2000系「南風」
(2010年6月) -
キハ185系「南風」
(1990年) -
坪尻駅で交換するキハ185系「南風」52号とキハ181系「南風」5号
(1990年)
利用状況
[編集]当列車が岡山駅発着となってから、競合が想定される交通機関には以下のような環境の変化があった。
- 1992年:高知自動車道が高松自動車道と接続する。
- 1998年:明石海峡大橋が開通。
- 2003年:エアーニッポンネットワークが高知空港 - 伊丹空港線に小型機のDHC-8-400で参入し、この区間の航空便が増加。
JR四国では高速道路の延伸への対抗として、吉野川を縫うように進みカーブが多い土讃線での高速化のため、振り子式の2000系気動車を導入し、1991年までに「南風」全列車の置き換えを完了した。
1998年(平成10年)に土讃線で発生した路盤崩落で約3か月間不通になったことで乗用車や高速バスに一部の利用者が流れた[要出典]。
高知 - 京阪神間だけでもJRバスグループのJR四国バス・西日本JRバスやとさでん交通・阪急バス・神姫バスの運行する高速バスが合計29往復(2019年8月現在)運行されており、これらとシェアを争う形になっている。「南風」の利用者数は高知道開通前に比べると減少しており、同じく岡山発着の予讃線特急「しおかぜ」と比べると利用者は4割程度となっている[要出典]。
その対策として、2000系車両にアンパンマンのキャラクターを描いた「アンパンマン列車」を運行したり、京阪神方面の利用回復を狙った「阪神往復フリーきっぷ」などの特別企画乗車券の発売、岡山駅での新幹線接続の改善などをおこなった。2000年と2005年の大阪府と高知県の間の旅客輸送シェアを比較した調査においては、鉄道はこの両年でほぼ同じ比率となっている[6]。
高知市 - 岡山市間には所要時間が互角で、料金はほぼ半額の高速バス龍馬エクスプレスも運行されている。これに対して、JR四国とJR西日本は高速バスとほぼ同額で利用できる往復割引のトクトクきっぷを発売して対抗している。
臨時列車
[編集]ウィークエンドエクスプレス高知
[編集]金曜・土曜のみ運転する臨時列車として「ウィークエンドエクスプレス高知」が、高知発土佐山田行きと土佐山田発須崎行きでそれぞれ1本ずつ運転されていた。高知発土佐山田行きの走行距離は15.3kmで、博多南線を除くJRグループの特急列車としては最短となっていた。
2006年12月から運転を開始し、当初から金曜日・土曜日のみ運転されていた。同年8月25日に起こった福岡海の中道大橋飲酒運転事故で飲酒運転が社会的な問題になった中、忘年会シーズンに合わせて土佐山田行き、須崎行きとも本来の最終列車の後に運行された。2007年3月1日からは日曜・休日を除く毎日運転の臨時列車「ホームエクスプレス高知」として運行された。
この列車は2008年3月14日まで運行されたが、翌15日からは名前を「ウィークエンドエクスプレス高知」に戻し、運転日も当初と同様金曜・土曜のみとなり、2009年3月14日のダイヤ改正に伴い廃止された。
なお2006・2007年度ダイヤの「ホームエクスプレス高知」として運行されていたころは、後免駅で土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の臨時普通列車「ホームライナーあき」と接続していたが、「ウィークエンドエクスプレス高知」への変更と同時に廃止された。
車両は「しまんと」9号として高知駅まで運行されるN2000系気動車3両編成を充当しており、全車自由席の設定で、ヘッドマークは「臨時」となっていた。また、折り返し時の座席の回転を省略するため座席を向かい合わせた状態で運行していた。
- 停車駅
- 土佐山田駅 - 後免駅 - 高知駅 → 旭駅 → 朝倉駅 → 伊野駅 → 佐川駅 → 多ノ郷駅 → 須崎駅
土讃線優等列車沿革
[編集]戦後の展開
[編集]- 1950年(昭和25年)10月1日:このときのダイヤ改正により、以下の列車が設定される。
- 1951年(昭和26年)11月12日:土讃本線が窪川駅まで全通し、307・308列車および「南風」も窪川駅まで運行区間を延長。また、このとき土讃本線内ではDF40形ディーゼル機関車が導入される。
- 1953年(昭和28年)11月11日:307・308列車から呉線経由広島駅発着編成を分離。列車番号は変わらず、大阪駅 - 宇野駅間準急307・308列車となる。なお、宇高連絡船および四国島内の運行形態に変更はない。
- 1955年(昭和30年)5月11日:同日発生した紫雲丸遭難事故により、乗客の安全の観点から鉄道連絡船の客車航送を中止。これに伴い、307・308列車は大阪駅 - 宇野駅間準急と宇高連絡船を経由して接続する高松駅 - 窪川駅間普通列車となる。
- 1956年(昭和31年)11月19日:大阪 - 宇野駅間準急307・308列車は普通列車に格下げ。
- 1959年(昭和34年)9月22日:高松駅 - 窪川駅間の客車準急列車として「土佐」(とさ)が運行を開始。
- 1960年(昭和35年)
- 1961年(昭和36年)
- 4月15日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
- 「せと」が気動車列車化され、「南風」は単独運転になる。
- 「土佐」の高松駅 - 高知駅間を増発し、「土佐」は3往復になる。なお、「土佐」のうち、高知駅以西を発着する列車は高知駅以西は普通列車として運転。
- 「土佐(下り)1号・(上り)2号」の愛称を「足摺」(あしずり)に変更し、高松駅 - 窪川駅間全区間を準急列車として運行。
- 10月1日:サンロクトオのダイヤ改正により、急行「黒潮」(くろしお)が高松駅 - 須崎駅間で、「浦戸」(うらど)が高松駅 - 高知駅間で運転を開始。なお、「土佐」の1往復は「黒潮」に変更され、「土佐」は2往復になる。
- この急行列車は、キハ58系気動車を使用し、宇高連絡船を介して特急列車に接続するダイヤを取っていた。「黒潮」は東京駅発着の「(下り)第1・(上り)第2富士」、「浦戸」は「うずしお」に接続した。
- 4月15日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
土讃本線優等列車の気動車統一以降
[編集]- 1962年(昭和37年)4月12日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
- 1963年(昭和38年)
- 1964年(昭和39年)10月1日:高松駅 - 高知駅間で準急「南国」(なんごく)が2往復で運転開始。
- 1965年(昭和40年)
- 6月1日:松山駅 - 高知駅間で準急「予土」(よど)が運転開始。
- 「予土」は阿波池田駅 - 松山駅間は「いしづち」と併結運転を行い、阿波池田駅 - 高知駅間は松山行きは急行「浦戸」、高知行きは「阿佐」1号と併結運転を行っていたため、単独運転を行う区間が存在しなかった。
- 10月1日:ダイヤ改正により、次のように変更。
- 「南国」が「土佐」に編入。なお、「南国」2号の後身となる「土佐」(下り)2号・(上り)1号は観光団体列車指定の不定期列車とされた。
- 「黒潮」が「南風」に編入。これにより「南風」は急行列車になる。
- 「土佐」の1往復を土佐佐賀駅まで運行区間を延長し、「足摺」に変更。
- これにより、高松駅発着の準急列車は高知駅発着列車を「土佐」(2往復内不定期列車1往復)、高知駅以南発着を「足摺」(3往復)、急行列車は「南風」(2往復)・「浦戸」(1往復)となった。
- 6月1日:松山駅 - 高知駅間で準急「予土」(よど)が運転開始。
- 1966年(昭和41年)
- 3月5日:料金制度変更に伴い、101km以上運行する準急列車を急行列車に変更。これにより、「阿佐」・「足摺」・「いしづち」・「土佐」・「よしの川」・「予土」は急行列車になる。
- 10月1日:「浦戸」の運行区間を土佐佐賀駅まで延長し、「南風」に変更。また、「土佐」が1往復増発し、3往復(うち1往復は不定期列車)になる。
- 1967年(昭和42年)10月1日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
- 「土佐」が1往復増発。また、従来不定期列車であった1往復を定期列車化。これにより、「土佐」は5往復になる。
- 「阿佐」が1往復増発され、3往復になる。
- 1968年(昭和43年)10月1日:ヨンサントオのダイヤ改正により、次のように変更。
- 「足摺」と「南風」を統合し、名称を「あしずり」とする。また、「土佐」1往復の運行区間を延長して「あしずり」に変更し、7往復になる。
- なお、「南風」は別府駅 - 宮崎駅・西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)・鹿屋駅間急行列車の名称となる。→日豊本線優等列車沿革を参照されたい。
- 「阿佐」は列車名を「よしの川」に変更。「よしの川」自体は徳島本線急行列車の総称となり、6往復の運行になるが、うち4往復が高知駅まで乗り入れ。また、「よしの川」全列車の小松島線内は普通列車として運転される。
- 「いしづち」・「予土」が廃止。
- 「足摺」と「南風」を統合し、名称を「あしずり」とする。また、「土佐」1往復の運行区間を延長して「あしずり」に変更し、7往復になる。
- 1969年(昭和44年)10月1日:「よしの川」が1往復増発。ただし、高知駅乗り入れ列車は1往復減少して3往復になる。
- 1970年(昭和45年)10月1日:中村線土佐佐賀駅 - 中村駅間が開業。「あしずり」の2往復が高松駅 - 中村駅間を急行列車として直通運転を行う。また、「よしの川」の1本が高知発徳島行きで運行。
特急「南風」の設定以降
[編集]- 1972年(昭和47年)
- 1974年(昭和49年)3月1日:「あしずり」1往復を予土線を経由し宇和島駅まで乗り入れ。なお、予土線内は普通列車として運転。
- 1975年(昭和50年)3月10日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
- 「土佐」「あしずり」のそれぞれ1往復を「南風」に変更。「南風」は3往復になる。
- 「あしずり」(上り)4号の運行区間を中村発高知行きに変更。「あしずり」運行本数は高松駅発着が5往復と中村発高知行きの1本になる。
- 1978年(昭和53年)10月2日:この日のダイヤ改正により、全ての特急列車が佐川駅に停車するようになる。
- 1980年(昭和55年)10月1日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
- 「土佐」が2往復廃止。
- 「あしずり」1号を土佐山田始発で運行(土佐山田駅 - 高知駅間は普通列車)。これにより、運行本数は変わらないものの、「あしずり」は高知県内列車の色合いが出てくる。
- 「よしの川」の土讃本線乗り入れが廃止。
- 1982年(昭和57年)11月15日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
- 「あしずり」が1往復廃止され、下り5本(土佐山田駅発1本、高松駅発4本)・上り6本になる。
- 「土佐」の下り1本が増発され、下り5本/上り3本になる。
- 1985年(昭和60年)3月14日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
- 「土佐」の下り2本/上り1本が廃止。
- 「あしずり」の下り1本/上り2本が廃止。また、予土線乗り入れが廃止。
- 後免駅に全ての特急が停車。
- 1986年(昭和61年)11月1日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
- 1987年(昭和62年)3月23日:「土佐」の下り1本が「南風」に変更。同時に高松駅~中村駅間「南風」の下り1本が「あしずり」に変更。
- 1988年(昭和62年)4月1日:中村線を土佐くろしお鉄道に移管。その際、中村線へ乗り入れる「あしずり」はくろしお鉄道線内では全列車快速列車扱いになる。
瀬戸大橋線開業以降
[編集]- 1988年(昭和63年)4月10日:「一本列島」のキャッチフレーズで実施されたダイヤ改正により、「南風」は瀬戸大橋線経由岡山駅発着3往復に変更。これに伴い、高松発着列車は「しまんと」に改称する。また、この際「南風」「しまんと」はエル特急に指定される。
- 瀬戸大橋線経由の特急新設による車両不足のため、「土佐」の下り列車が増発され下り4本、上り2本となる。
- 1989年(平成元年)
- 1990年(平成2年)
- 7月30日:一部列車に2000系量産車を先行投入。ダイヤは従来のまま。
- 11月21日:このときのダイヤ改正により、次のように変更。
- 「南風」が1往復増発され、6往復になる。2000系量産車を増備し、4往復が2000系での運行となり大幅にスピードアップされる。2往復はキハ185系を使用し、「南風」でのキハ181系の運用を終了。
- 「しまんと」2往復増発し、6往復となる。なお増発した1往復は「土佐」を格上げした形となり、「土佐」は廃止。
- 「あしずり」はエル特急に変更するが、本数を整理。運行区間も高知駅 - 中村駅間とした。
- 特急列車の豊永駅への停車を取りやめる。
- 1991年(平成3年)11月21日:2000系量産車を増備。「南風」「しまんと」の運転本数を7往復に増発。「南風」の全列車が2000系で運転される。
- 1992年(平成4年)7月15日:「南風」の全列車が児島駅停車になる。
- 1993年(平成5年)3月18日:「しまんと」・「あしずり」全列車に2000系を充当。「あしずり」1往復を延長運転し「南風」に変更され8往復になる。
- 1996年(平成8年)3月16日:徳島線で特急「剣山」(つるぎさん)が運転開始。「剣山」1・6号は高知駅 - 徳島駅間運行となる。
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)3月13日:このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
- 2000年(平成12年)
- 3月11日:「剣山」の高知駅乗り入れ列車の運行が終了。
- 10月14日:岡山駅 - 高知駅(中村駅)間で土讃線「アンパンマン列車」(ブルー)が運転開始。
2000年代の動き
[編集]- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)
- 3月23日:「南風」・「しまんと」の増解結を宇多津駅に変更する。
- 10月:「アンパンマン列車」2編成をリニューアル(3代目)。
- 2003年(平成15年)
- 10月1日:宇多津駅 - 高知駅間で「しまんと」と併結となる列車が上り2本増え、下り3本/上り4本になる。「南風」が2往復増発され、14往復になる[11]。同時に車内販売を廃止する。
- 12月:「アンパンマン列車」2編成をリニューアル(4代目)。
- 2005年(平成17年)
- 2007年(平成19年)3月18日:中村駅 - 宿毛駅間の本数の見直しに伴い、宿毛駅発着の「南風」は下り2本/上り1本となる。削減分は中村駅乗り換えの普通列車で対応。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
2010年代の動き
[編集]- 2010年(平成22年)3月13日:ダイヤ改正により、次のように変更[報道 3]。
- 中村駅 - 宿毛駅間の本数が見直され、宿毛駅発着の「南風」は下り3本/上り2本となる。
- 須崎発の上り1本が高知発に変更。
- 2011年(平成23年)3月12日:ダイヤ改正により、次のように変更[報道 4]。
- エル特急の呼称が廃止。
- 喫煙ルームが廃止され、全車禁煙になる。
- 中村発の10号を「あしずり」と系統分離し、高知発に変更。
- 「しまんと」の時刻変更により、26号は単独運転になる。
- 2012年(平成24年)3月17日:ダイヤ改正により次のように変更[報道 5]。
- 中村駅・宿毛駅発着の2往復を高知駅発着に見直し(高知駅 - 中村駅・宿毛駅間は「あしずり」として運行)。これによって「南風」は高知駅発着が9往復、中村駅発着が3往復、宿毛駅発着が2往復となり、「しまんと」は全列車が高知駅発着となる。
- 「しまんと」の時刻変更によって20号は単独運転になり、「しまんと6号」を併結する24号が宇多津駅に新規停車する。
- 多度津駅に全列車が停車するようになる。
- 2013年(平成25年)3月16日:ダイヤ改正により次のように変更[報道 6]。
- 25号と「しまんと9号」の併結作業を宇多津駅から多度津駅に変更。
- 6・17号が多ノ郷駅に臨時停車するようになる。
- 2014年(平成26年)3月15日:中村駅・宿毛駅発着の「南風」2.5往復(下り3本/上り2本)を、高知駅を境に「南風」と「あしずり」に分離する。また、宿毛駅発着列車の一部を中村駅発着に変更する[報道 7]。
- 2016年(平成28年)3月26日:「しおかぜ」・「いしづち」への8600系電車投入に伴い捻出された2000系気動車を導入し、全列車がグリーン車付きの編成での運転となる[報道 8]。
- 2018年(平成30年)3月17日:ダイヤ改正により次のように変更[13]。
- 21号が宇多津駅に新規停車する。
- 「南風リレー号」の全列車「快速サンポート」化に伴い、同列車との接続駅を丸亀駅・多度津駅に統一(宇多津駅停車列車は宇多津駅でも接続)。
- 土曜日に2・3・24・25号に増結される4号車を指定席に変更。
- 6号の2号車を土休日に限り全区間指定席化。
- 2019年(平成31年・令和元年)
2020年代の動き
[編集]- 2020年(令和2年)
- 3月14日:土佐くろしお鉄道中村発の「南風」6号の中村 - 高知間が「あしずり」2号に変更となり、全列車が高知 - 岡山間の運転に統一する[18]。「南風」5・8・11・12・15・16号が宇多津に新規停車する。これにより、全ての「南風」が宇多津停車となる[19][20]。
- 5月16日:新型コロナウイルス感染症による乗客減により、この日から6月12日までの間、単独運転の「南風」5・8・9・12・13・16・17・20号と、併結運転の「南風21号・しまんと7号」「南風25号・しまんと9号」「南風4号・しまんと4号」「南風24号・しまんと6号」が運休。また、単独運転の「南風」1・28号[注 3]も岡山駅 ‐ 宇多津駅間が運休[21]。
- 7月18日:下り7・9・11・19・21・23号、上り6・8・10・18・20・22号が2700系による運転に変更[22]。同日3・2号で2000系アンパンマン列車(オレンジ)によるラストランを実施[23]。
- 2021年(令和3年)3月13日:ダイヤ改正により、全列車が2700系に統一された[報道 9]。
- 2022年(令和4年)
- 2024年(令和6年)
- 3月16日:ダイヤ改正に合わせ、3両編成の2号車と4両編成の3号車の指定席区画を車両の一部から全面に拡大し、所定編成時の自由席は1両となる。
- 2025年(令和7年)
- 3月15日:ダイヤ改正により「しまんと」2往復および「うずしお」2往復との併結運転を取り止める(予定)[27]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “乗車率270%も…Uターンラッシュがピーク JR岡山駅(KSB瀬戸内海放送)”. Yahoo!ニュース. 2022年1月4日閲覧。
- ^ 福家司 (2022年3月11日). “「しおかぜ」「南風」愛され半世紀 JR四国、15日から記念乗車証”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2024年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月13日閲覧。
- ^ 『JR時刻表』2022年4月号、交通新聞社。
- ^ a b “春の臨時列車 追加運転のお知らせ” (pdf). 四国旅客鉄道株式会社. 2022年6月4日閲覧。
- ^ 「列車編成のご案内」2024年3月16日改正版PDF
- ^ 内田傑(運輸政策研究所主任研究員)、平田輝満(同研究員) (2008年3月5日). “地方空港の活性化に関する研究 〜 最近の地方空港の現況について” (PDF). 運輸政策研究機構 運輸政策研究所. pp. 6. 2014年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月7日閲覧。
- ^ 『交通公社 時刻表』交通公社、1972年10月号。
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第21巻第1号、鉄道ジャーナル社、1987年1月、16-27頁。
- ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ a b 「1999.3.13ダイヤ改正の概要」『鉄道ジャーナル』第33巻第4号、鉄道ジャーナル社、1999年4月、78-79頁。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-125-2。
- ^ “本四連絡橋を龍馬が渡る!? - JR四国、NHKドラマ『龍馬伝』ラッピング列車”. マイナビニュース 乗りもの. マイナビ (2009年11月7日). 2020年3月17日閲覧。
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- ^ 『新型特急気動車「2700系」の営業運転について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2019年7月29日 。2019年9月28日閲覧。
- ^ “特急「南風」の新型車両デビュー 岡山駅で出発式、JR四国が開発:山陽新聞デジタル|さんデジ”. 山陽新聞デジタル|さんデジ. 2019年10月1日閲覧。
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- ^ “特急・快速・普通列車の運休(5月16日~6月12日) :JR四国”. www.jr-shikoku.co.jp. 2020年5月26日閲覧。
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- ^ “NEW「土讃線アンパンマン列車」運転開始!:JR四国”. www.jr-shikoku.co.jp. 2020年6月21日閲覧。
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- ^ “しおかぜ・南風 50周年記念硬券 配布” (PDF). 鉄道コム (2022年3月30日). 2022年6月21日閲覧。
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- ^ “2025年3月ダイヤ改正について”. 四国旅客鉄道(JR四国). 2024年12月17日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ 『平成20年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2007年12月20日。オリジナルの2007年12月23日時点におけるアーカイブ 。2007年12月23日閲覧。
- ^ 『平成21年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2008年12月19日。オリジナルの2008年12月22日時点におけるアーカイブ 。2008年12月22日閲覧。
- ^ 『平成22年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2009年12月18日。オリジナルの2009年12月21日時点におけるアーカイブ 。2009年12月21日閲覧。
- ^ 『平成23年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2010年12月17日。オリジナルの2010年12月20日時点におけるアーカイブ 。2010年12月20日閲覧。
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- ^ 『平成25年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2012年12月21日。オリジナルの2012年12月24日時点におけるアーカイブ 。2012年12月24日閲覧。
- ^ 『平成26年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2013年12月20日。オリジナルの2013年12月25日時点におけるアーカイブ 。2013年12月25日閲覧。
- ^ 『平成28年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2015年12月18日。オリジナルの2015年12月22日時点におけるアーカイブ 。2015年12月22日閲覧。
- ^ 『2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ 。2020年12月21日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ 鉄道ジャーナル編集部 (2016年8月23日). “風光明媚!長距離特急「南風」に乗ってみた” (日本語). 鉄道ジャーナル. 東洋経済オンライン(経済ニュースの新基準) (東洋経済新報社): pp. 1. オリジナルの2016年8月26日時点におけるアーカイブ。 2016年8月26日閲覧。
参考文献
[編集]- 寺本光照『国鉄・JR列車名大事典』中央書院、2001年7月24日。ISBN 978-4-88732-093-2。ISBN 4-88732-093-0。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 車両情報<2000系特急気動車> - 四国旅客鉄道
- アンパンマン列車 - 四国旅客鉄道
- 特急列車 - 土佐くろしお鉄道
- 南風 2000系・2700系:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 車両情報<2700系特急気動車> - 四国旅客鉄道