コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

放出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
放出東から転送)
放出西
放出地区(2019年8月撮影)
放出地区(2019年8月撮影)
放出西の位置(大阪市内)
放出西
放出西
放出西の位置
放出西の位置(大阪府内)
放出西
放出西
放出西 (大阪府)
北緯34度41分35.3秒 東経135度33分25.46秒 / 北緯34.693139度 東経135.5570722度 / 34.693139; 135.5570722
日本の旗 日本
都道府県 大阪府
市町村 大阪市
城東区
町名制定 1971年(昭和46年)
面積
 • 合計 0.414299207 km2
人口
2019年(平成31年)3月31日現在)[2]
 • 合計 6,296人
 • 密度 15,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
536-0011[3]
市外局番 06(大阪MA[4]
ナンバープレート なにわ
放出東
北緯34度41分27.1秒 東経135度33分42.5秒 / 北緯34.690861度 東経135.561806度 / 34.690861; 135.561806
日本の旗 日本
都道府県 大阪府
市町村 大阪市
鶴見区
町名制定 1974年(昭和49年)
面積
 • 合計 0.584371321 km2
人口
2019年(平成31年)3月31日現在)[2]
 • 合計 10,870人
 • 密度 19,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
538-0044[6]

放出(はなてん)は、大阪府大阪市鶴見区城東区にまたがる地名

現行の町名としては鶴見区放出東1 - 3丁目と城東区放出西1 - 3丁目があり、国道479号大阪内環状線)が境界となっている。

地理

[編集]

寝屋川第二寝屋川平野川分水路

歴史

[編集]

「放出」は難読地名珍地名として知られている[7]

地名の由来としては、当地が古代の河内湖から淀川への放出口に当たることから、湖水の「はなちで」から「はなちでん」さらに「はなてん」に転訛したといわれる[7]。俗説としては、三種の神器の一つ・草薙剣を剣が安置されていた熱田神宮から盗み出して逃げようとした新羅の僧・道行の乗った船が難破して当地に漂着し、神の怒りを恐れて剣を放ったという伝説(草薙剣盗難事件)に由来するという説[注釈 1]や、かつて当地に牛馬を放牧していたという説がある[7]

平安時代には摂津国東成郡榎並荘のうちに放出村が見られ、明治町村制施行まで続いた。

町名の変遷

[編集]
  • 1889年(明治22年)- 町村制施行により、東成郡榎本村大字放出となる。
  • 1925年大正14年)- 榎本村が大阪市に編入され、東成区放出町となる。
  • 1932年昭和7年)- 放出町が旭区へ転属。
  • 1943年(昭和18年)- 放出町が城東区へ転属。
  • 1944年(昭和19年)- 放出中3丁目、放出西3丁目が起立。
  • 1950年(昭和25年)- 放出中1 - 2丁目、放出東2 - 3丁目が起立。
  • 1956年(昭和31年)- 放出西1 - 2丁目が起立。
  • 1971年(昭和46年)- 放出東1丁目が起立。
  • 1974年(昭和49年)- 放出東1 - 3丁目が放出中1 - 3丁目を編入の上、鶴見区へ転属。

世帯数と人口

[編集]

2019年(平成31年)3月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

放出西
丁目 世帯数 人口
放出西一丁目 861世帯 2,006人
放出西二丁目 861世帯 1,976人
放出西三丁目 1,147世帯 2,314人
2,869世帯 6,296人
放出東
丁目 世帯数 人口
放出東一丁目 1,012世帯 2,113人
放出東二丁目 1,414世帯 2,852人
放出東三丁目 2,979世帯 5,905人
5,405世帯 10,870人

人口の変遷

[編集]

国勢調査による人口の推移。

放出西
1995年(平成7年) 6,129人 [8]
2000年(平成12年) 6,148人 [9]
2005年(平成17年) 6,252人 [10]
2010年(平成22年) 6,158人 [11]
2015年(平成27年) 6,176人 [12]
放出東
1995年(平成7年) 8,978人 [8]
2000年(平成12年) 8,548人 [9]
2005年(平成17年) 8,837人 [10]
2010年(平成22年) 10,526人 [11]
2015年(平成27年) 10,454人 [12]

世帯数の変遷

[編集]

国勢調査による世帯数の推移。

放出西
1995年(平成7年) 2,276世帯 [8]
2000年(平成12年) 2,391世帯 [9]
2005年(平成17年) 2,478世帯 [10]
2010年(平成22年) 2,561世帯 [11]
2015年(平成27年) 2,517世帯 [12]
放出東
1995年(平成7年) 3,487世帯 [8]
2000年(平成12年) 3,462世帯 [9]
2005年(平成17年) 3,848世帯 [10]
2010年(平成22年) 4,806世帯 [11]
2015年(平成27年) 4,824世帯 [12]

学区

[編集]
放出西
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[13]。なお、小学校・中学校入学時に学校選択制度を導入しており、通学区域以外に城東区の小学校・中学校から選択することも可能[14]
丁目 小学校 中学校
放出西一丁目 全域 大阪市立放出小学校 大阪市立放出中学校
放出西二丁目 全域
放出西三丁目 全域
放出東
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[15]。なお、小学校・中学校入学時に学校選択制度を導入しており、通学区域以外に鶴見区の小学校・中学校から選択することも可能[16]
丁目 小学校 中学校
放出東一丁目 全域 大阪市立榎本小学校 大阪市立今津中学校
放出東二丁目 全域
放出東三丁目 全域

事業所

[編集]

2016年(平成28年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[17]

放出西
丁目 事業所数 従業員数
放出西一丁目 37事業所 294人
放出西二丁目 79事業所 1,004人
放出西三丁目 67事業所 683人
183事業所 1,981人
放出東
丁目 事業所数 従業員数
放出東一丁目 116事業所 1,222人
放出東二丁目 118事業所 999人
放出東三丁目 238事業所 1,668人
472事業所 3,889人

交通

[編集]

鉄道の便としては、JR西日本片町線(学研都市線)・おおさか東線放出駅がこの地域の南東寄りにある。また、地域の西側では隣の片町線(学研都市線)・おおさか東線の鴫野駅の方が近い場所もある。両駅を利用することにより、京橋梅田へのアクセスは比較的良い。一方、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) については、西側の一部地域で今里筋線鴫野駅が徒歩圏内にあるものの、地域全体としては地下鉄の駅からはやや離れている。

主要な道路としては、国道479号(大阪内環状線)が地域の南北を貫いている。国道479号を走る大阪シティバスの路線バスもある。放出駅北口には旧・大阪市営バス赤バス鶴見ループ)が走っていたことがあったが本数はあまり多くなく、2013年3月末をもって廃止された。なお、同駅南口には東大阪市布施駅を結ぶ近鉄バスが発着する(ただし、当駅以外の停留所は東大阪市に所在)。

周辺

[編集]

その他

[編集]

日本郵便

[編集]
  • 集配担当する郵便局と郵便番号は以下の通りである[18]
町丁 郵便番号 郵便局
城東区 放出西 536-0011[3] 大阪城東郵便局
鶴見区 放出東 538-0044[6]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 地区内の阿遅速雄神社にある石碑が、その伝承を伝えている。

出典

[編集]
  1. ^ 大阪府大阪市城東区の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年10月20日閲覧。
  2. ^ a b c 住民基本台帳人口・外国人人口”. 大阪市 (2019年7月26日). 2019年10月4日閲覧。
  3. ^ a b 放出西の郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月15日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 大阪府大阪市鶴見区の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年10月20日閲覧。
  6. ^ a b 放出東の郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月15日閲覧。
  7. ^ a b c 谷川 2015, p. 159.
  8. ^ a b c d 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b c d 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b c d 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b c d 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b c d 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ 城東区 市立小学校・中学校通学区域一覧・通学区域図” (PDF). 大阪市城東区 (2019年11月20日). 2019年11月23日閲覧。 “(ファイル元のページ)
  14. ^ 大阪市城東区 市立小中学校 学校案内冊子”. 大阪市城東区 (2019年11月20日). 2019年11月23日閲覧。
  15. ^ 平成31年度学校選択制最終結果/通学区域一覧” (PDF). 大阪市鶴見区 (2019年9月2日). 2019年11月23日閲覧。 “(ファイル元のページ)
  16. ^ 令和2年度 新入学児童・生徒 鶴見区学校選択制”. 大阪市鶴見区 (2019年9月2日). 2019年11月23日閲覧。
  17. ^ 平成28年経済センサス-活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  18. ^ 郵便番号簿 2019年度版” (PDF). 日本郵便. 2019年11月4日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 谷川彰英『47都道府県・地名由来百科』丸善出版、2015年。ISBN 978-4-621-08761-9 

関連項目

[編集]