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愛のまま

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「愛のまま」
花譜×岸田繁シングル
リリース
規格 音楽配信
録音 FREEDOM STUDIO INFINITY / STUDIO 2034
ジャンル J-POP
時間
レーベル PHENOMENON RECORD
作詞 花譜岸田繁
作曲 岸田繁
プロデュース PIEDPIPER
花譜の「組曲」 年表
花譜×MONDO GROSSOわたしの声
(2023年)
花譜×岸田繁愛のまま
(2024年)
花譜×#KTちゃんギミギミ逃避行
(2024年)
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愛のまま」(あいのまま)は、2024年1月3日にデジタルリリースされた花譜×岸田繁の楽曲である[1][2][3]。「組曲」の第15弾、最終作である[3][4]

本作は2024年3月22日にリリースされたアルバム『組曲』にも収録された[5]

概要

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組曲」は花譜がリアルのアーティストコンポーザーとコラボレーションする企画である[2][3]

作詞は花譜と岸田繁の共作、作曲および編曲はくるり岸田繁による[2][4][6]。歌唱は花譜のみが行う[7]

また、プログラミングとギターも岸田繁により、ベースは同じくくるりの佐藤征史、ドラムとパーカッションは石若駿による[4][6]。ミックスは perodesu studio により、レコーディング・エンジニアは濱野泰政、齋藤明日香、齊藤裕也、ミックスエンジニア英語版はIZU STUDIOの濱野泰政が担当した[4][6]

背景

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本作品は花譜の10代最後の曲をテーマとしており、10代を振り返る楽曲となっている[2][8]。また、大切な人との別れや、新しいステージに向かう期待と不安、これまでの道程への憧憬などが込められたバラード曲となっている[2][3]

花譜自身、くるりの曲が本当に好きで、2023年にプライベートで一番聴いたアーティストだと語っている[8][2][3]。花譜はUQ mobileのWebムービー(CM)にて、くるりの「言葉はさんかく こころは四角」をカバーしている[9][10]

岸田が花譜にどんな曲にしたいか尋ねた際、花譜は「陽の光を感じるような曲がいい」としか言えなかったが、それだけで岸田は「もう作れる」と言い、メロディを作り始めた[8]。本作品は、花譜自身が歌詞を書いている[8]。岸田とも何度かやり取りをし、インパクトのある言葉遣いに変えたり、改善点などのアドバイスをもらいつつ、花譜自身のイメージを言葉にして制作された[8]。例えば、花譜が「飛び込めばわかるって抱きしめたメロディ」と書いたフレーズは、岸田により「飛び込めば掴めそうなメロディ」という歌詞となった[2]

歌詞は、自分の中にある大切な記憶とリンクしている、夕方をイメージして作詞された[8]。また、子供にとっては帰る時間である夕方は、成長とともにその意味合いが薄れ、そう感じるたびに時を重ね大人になったことを実感させる象徴となっている[8]

ライブでの演奏

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本楽曲は2024年11月3日に開催された『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌(再)」』にて演奏された[11]。7曲目に演奏され、新衣装「雷鳥(改)」でパフォーマンスされた[11]

評価

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岸田は花譜の歌声について、とても綺麗で、リード・ヴォーカルだけでなく随所に散りばめたヴォーカル・ハーモニーもたおやかに楽曲を包み込んでいると評している[2]

ネットメディア「KAI-YOU」では、2024年のVTuber名曲10選の1つとして本作品が選ばれた[12]。ライターの草野虹は、花譜の楽曲の中でもかなりしっとりとしていて、歌謡曲らしいメロディやストリングスが特徴的であると評した[12]。また、その繊細な歌声が、柔らかなストリングスともマッチすると述べている[12]

ズーカラデル吉田崇展は、この曲があまりに良い曲だと評し、大好きな曲だと語っている[13]。その歌の表現は真に花譜にしかできない迫力で、初めて聴いたときに頭を抱えたと語っている[13]

脚注

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  1. ^ 『花譜 DATA COLLECTION BOOK』 2024, p. 019.
  2. ^ a b c d e f g h 音楽ナタリー編集部 (2023年12月29日). “花譜、岸田繁とのコラボ曲で10代振り返る”. 音楽ナタリー. 2025年1月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e 花譜、コラボシリーズ「組曲」第1章完結 10代最後に岸田繁と愛を歌う”. billboard JAPAN (2023年12月29日). 2025年1月1日閲覧。
  4. ^ a b c d 愛のまま”. Shigeru Kishida 岸田繁 オフィシャルサイト. 2025年1月1日閲覧。
  5. ^ 花譜、コラボ企画完結でアルバム『組曲』発売&数量限定で先行販売へ”. billboard JAPAN (2024年3月18日). 2025年1月1日閲覧。
  6. ^ a b c 【花譜】愛のまま_ DISCOGRAPHY”. KAMITSUBAKI STUDIO (2024年1月3日). 2025年1月1日閲覧。
  7. ^ 【組曲】花譜×岸田繁 # 131「愛のまま」【オリジナルMV】”. YouTube (2024年1月3日). 2025年1月1日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g <インタビュー>花譜の第2章ライブ【怪歌】開幕寸前、意気込みと憧れの存在・くるり岸田繁と制作した「愛のまま」を語る”. billboard JAPAN (2024年1月10日). 2025年1月1日閲覧。
  9. ^ 花譜、くるり「言葉はさんかく こころは四角」をカバーしたWebムービー公開”. OTOTOY (2024年3月7日). 2025年1月1日閲覧。
  10. ^ Yugaming (2024年3月7日). “花譜、くるりの名曲をカバー 高校生の青春を描くWebムービー公開”. KAI-YOU. 2025年1月1日閲覧。
  11. ^ a b 草野虹 (2024年11月15日). “花譜、4thワンマン「怪歌(再)」ライブレポート 手品ではなく魔法であった夜”. PANORA. 2025年1月1日閲覧。
  12. ^ a b c 草野虹 (2024年12月30日). “2024年のVTuber名曲10選 星街すいせい「ビビデバ」に花譜「愛のまま」も”. KAI-YOU. 2025年1月1日閲覧。
  13. ^ a b 『花譜 DATA COLLECTION BOOK』 2024, p. 一五.

参考文献

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  • 『花譜 DATA COLLECTION BOOK MAKUHARI MESSE CARD ver.宝島社〈宝島社ブランドムック〉、2024年11月30日。ISBN 978-4-299-06203-1 

外部リンク

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