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飛翔するmeme

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「飛翔するmeme」
花譜×たなかシングル
初出アルバム『組曲
リリース
規格 音楽配信
ジャンル J-POP
時間
レーベル KAMITSUBAKI RECORD
作詞・作曲 たなか(作詞)
ケンカイヨシ・たなか(作曲)
ケンカイヨシ(編曲)
プロデュース PIEDPIPER
花譜の「組曲」 年表
花譜×佐倉綾音あさひ
(2021年)
花譜×たなか飛翔するmeme
(2021年)
花譜×羽生まゐごわたしの線香
(2022年)
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飛翔するmeme」(ひしょうするミーム)は花譜×たなかデュエット曲で、花譜の様々なアーティストとのコラボレーション企画「組曲」の第4弾である[1][2][3][4][5]2022年1月19日に配信シングルとしてリリースされ、同日20時にYouTube上でミュージックビデオが公開された[2][3][5]

背景と特色

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「組曲」はリアルのアーティスト&コンポーザーを中心としたコラボレーション企画である[6][7]。それまではカンザキイオリが花譜の楽曲を制作していたが、3周年を記念したプロジェクトの1つとしてリアルとバーチャルの枠組みを超え、様々なアーティストが楽曲を提供する[6]

本楽曲はたなかがバーチャルな存在である花譜やその声が羽ばたいていく様子に着想を得て作詞したものである[2][3]。「声が羽ばたいていく様子」とは、花譜の声を基に製作されたCeVIO AI「音楽的同位体 可不」が広がっていく様を指している[8]。歌声自体が一つのミームとして人々に届いていくことが表現されている[8]

花譜が男性アーティストとデュエットすることは稀であり、たなかとのデュエットは花譜の楽曲の中でも特徴的である[9]

たなかは花譜の歌声について、柔らかな声に内蔵された圧倒的な熱量があり、初めて聴いたときからその魅力に心奪われたと語っている[3][4]。そしてその魅力について、一聴して花譜だとわかる特殊さと、言葉がすっと入ってくる公共圏の広さが共存しているところが素晴らしいと評価している[9]。また、花譜の楽曲「海に化ける」には引き込まれたと語っている[8]

逆に花譜はたなかの歌声について余裕あるセクシーな歌声と評し、その歌声や歌い方に憧れて歌ったと語っている[3][4]。また、曲については織り成される言葉の美しさが胸の中に溜まり、聴くと惚けた声が出てしまうと表現しており、歌詞は音にフィットする語感があり、声に出したくなると語っている[3][4]。花譜はこの楽曲でコラボする以前より、ぼくのりりっくのぼうよみの楽曲「朝焼けと熱帯魚」をカバーしていた[8]

作曲と編曲を行っているケンカイヨシは、これまで花譜の「彷徨い (吐息Remix)」制作にも参加していた[8]

MV制作スタッフ

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ディレクターは川サキケンジが務める[1]。CGアーティストはイアリンジャパン、VFX技術はHibinoVFXStudioのスタッフが担当している[1]

ライブでの演奏

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2022年8月24日に日本武道館で開催された花譜のワンマンライブ「不可解参(狂)」では、ゲストとしてたなかが出演し、本楽曲のデュエットを行った[10][11]。その際の花譜の衣装は「第三形態 燕(壊)」であった[10]。バーチャルシンガーである花譜を映すモニターがあり[10]、ステージ上に設置された箱の中にたなかが登場する演出となっていた[12]。12曲目に演奏され、直前の楽曲は同じく「組曲」の花譜×可不流線形メーデー」、次の楽曲は花譜×大森靖子イマジナリーフレンド」であった[10]。このライブは後日映像化され、『3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」Blu-ray』として販売された[13]。本楽曲もそのDISC 1に収録されている[13]

KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿後楽園戦線『花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」』では、花譜が理芽とともに本楽曲をデュエットした[14]。曲の最後のポエトリーリーディングパートでは、原曲と異なり2人で分けてポエトリーを語った[14]

評価

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GLIM SPANKYの亀本寛貴は、花譜の楽曲の中で「アポカリプスより」とともにこの曲が特に好きだと語っている[15]Real Sound 編集部の泉夏音は、この楽曲の語尾の残し方やアクセントには、たなかのエッセンスが随所に感じられると評している[9]

脚注

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  1. ^ a b c 花譜 -KAF- (2022年1月19日). “【組曲】花譜×たなか #95「飛翔するmeme」【オリジナルMV】”. YouTube. 2023年4月13日閲覧。
  2. ^ a b c 音楽ナタリー編集部 (2022年1月19日). “花譜×たなかのデュエット曲「飛翔するmeme」本日配信”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 2023年4月13日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 花譜×たなか、コラボ曲「飛翔するmeme」配信リリース&MVプレミア公開”. billboard JAPAN (2022年1月19日). 2023年4月13日閲覧。
  4. ^ a b c d 都築 陵佑 (2022年1月19日). “花譜の歌声に心奪われた──たなかとのコラボ楽曲「飛翔するmeme」配信”. KAI-YOU. 2023年4月13日閲覧。
  5. ^ a b Vシンガー花譜、コラボ企画「組曲」第4弾 たなか(旧ぼくりり)の提供によるデュエット曲「飛翔する meme」をリリース”. PANORA (2022年1月19日). 2023年4月20日閲覧。
  6. ^ a b おざきこうし (2021年10月18日). “花譜3周年の10大プロジェクト 大森靖子、佐倉綾音ら15組とのコラボから始動”. KAI-YOU. 2023年4月13日閲覧。
  7. ^ 花譜 3周年記念10大プロジェクト01 組曲”. 花譜 3周年記念特設サイト. 2023年4月13日閲覧。
  8. ^ a b c d e 泉夏音 (2022年1月28日). “花譜、たなか(前職ぼくりり)との邂逅で開いた新たな扉 メールインタビューと共に紐解く「飛翔するmeme」”. Real Sound. p. 1. 2024年11月9日閲覧。
  9. ^ a b c 泉夏音 (2022年1月28日). “花譜、たなか(前職ぼくりり)との邂逅で開いた新たな扉 メールインタビューと共に紐解く「飛翔するmeme」”. Real Sound. p. 2. 2024年11月9日閲覧。
  10. ^ a b c d 音楽ナタリー編集部 (2022年8月27日). “花譜が初の日本武道館公演で“バーチャルシンガーソングライター”に進化「この景色、一生忘れられません」”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 2023年4月13日閲覧。
  11. ^ たまごまご (2022年9月6日). “花譜は観測することで存在する。武道館公演『不可解参(狂)』はいろいろな意味で“狂った”ライブだった”. クイック・ジャパン ウェブ. p. 2. 2023年3月19日閲覧。
  12. ^ 満島エリオ (2022年9月2日). “花譜、『不可解参(狂)』で掲げた“MAD”の真意とは? 日本武道館で観測者に届けた狂おしいほどの愛”. Real Sound. 2023年4月13日閲覧。
  13. ^ a b 【花譜】3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」Blu-ray/3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」”. FINDME STORE. THINKR. 2023年4月20日閲覧。
  14. ^ a b 草野虹 (2024年9月26日). “花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」ライブレポート  2人のアップテンポでポップな魅力に打ちのめされた会心の一夜”. PANORA. 2024年11月6日閲覧。
  15. ^ 『花譜 DATA COLLECTION BOOK MAKUHARI MESSE CARD ver.宝島社〈宝島社ブランドムック〉、2024年11月30日、一五頁。ISBN 978-4-299-06203-1 

外部リンク

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