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夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
著者 村上春樹
イラスト 長谷川潔
発行日 2010年9月30日
発行元 文藝春秋
ジャンル インタビュー集
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 並製本
ページ数 544
コード ISBN 978-4-16-373100-1
ウィキポータル 文学
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夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』(ゆめをみるためにまいあさぼくはめざめるのです)は、村上春樹のインタビュー集。

概要

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2010年9月30日文藝春秋より刊行された[1]。正式なタイトルは「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997-2009」。表紙の絵は、大正・昭和期に活躍した版画家である長谷川潔の「日蝕」。装丁は野中深雪。2012年9月4日文春文庫として文庫化された[2]。その際、2011年6月のインタビューが新たに収録された。

あとがきで、本書の出版を強くすすめた編集者にまつわる思い出話と、出版にいたるまでの経緯が詳しく語られている[3]

内容

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タイトル 聞き手 初出
アウトサイダー ローラ・ミラー Salon.com、1997年
現実の力・現実を超える力 洪金珠 時報周刊、1998年
スプートニクの恋人』を中心に 島森路子 広告批評、1999年
心を飾らない人 林少華[4] 亜洲週刊、2003年
海辺のカフカ』を中心に 湯川豊小山鉄郎 文學界、2003年
「書くことは、ちょうど、目覚めながら夢見るようなもの」 ミン・トラン・ユイ magazine littéraire、2003年
お金で買うことのできるもっとも素晴らしいもの ロシアの読者からの質問 BBCRussian.com、2003年
世界でいちばん気に入った三つの都市 ローランド・ケルツ PAPERSKY、2004年
「何かを人に呑み込ませようとするとき、あなたはとびっきり親切にならなくてはならない」 ジョン・レイ THE PARIS REVIEW、2004年
「せっかくこうして作家になれたんだもの」 レイモンド・カーヴァーについて語る 文學界」編集部 文學界、2004年
「恐怖をくぐり抜けなければ本当の成長はありません」 「文學界」編集部 文學界、2005年
夢の中から責任は始まる ジョナサン・エリス、平林美都子 THE GEORGIA REVIEW、2005年
「小説家にとって必要なものは個別の意見ではなく、その意見がしっかり拠って立つことのできる、個人的作話システムなのです」[5] ショーン・ウィルシー THE BELIEVER BOOK OF WRITERS TALKING TO WRITERS、2005年
サリンジャー、『グレート・ギャツビー』、なぜアメリカの読者は時としてポイントを見逃すか ローランド・ケルツ A Pubilc Space、2006年
短編小説はどんな風に書けばいいのか 考える人」編集部 考える人、2007年
「走っているときに僕のいる場所は、穏やかな場所です」 マイク・グロッセカトヘーファー DER SPIEGEL、2008年
ハルキ・ムラカミ あるいは、どうやって不可思議な井戸から抜け出すか アントニオ・ロサーノ Qué Leer、2008年
るつぼのような小説を書きたい(『1Q84』前夜) 古川日出男 モンキービジネス、2009年

脚注

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  1. ^ 『村上春樹インタビュー集1997―2009 夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』村上春樹 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
  2. ^ 文春文庫『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1977-2011』村上春樹 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
  3. ^ 出版をすすめた編集者は村上の著作にいくたびも登場する人物(女性)。本書の発刊を待たずして死去した。
  4. ^ 林少華は中国の研究者、翻訳家。村上春樹の作品を多数翻訳したことで知られる。
  5. ^ ショーン・ウィルシーの「あなたともっとも近いところにいる日本のアーティストは、私には宮崎駿のように思えます」という意見に対し、村上はこう答えている。「宮崎氏の映画を見たことはありません。僕は、とくにこれという理由はないのですが、アニメーション映画にあまり興味を持てないのです」

関連項目

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