波の絵、波の話
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波の絵、波の話 Pictures of Wave, Tales of Wave | ||
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著者 | 稲越功一、村上春樹 | |
訳者 | 村上春樹 | |
発行日 | 1984年3月25日 | |
発行元 | 文藝春秋 | |
ジャンル | 写真集、詩集ほか | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 96 | |
コード | ISBN 4-16-338810-9 | |
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『波の絵、波の話』(なみのえ なみのはなし)は、稲越功一(写真)と村上春樹(文)の写真集。稲越功一の写真が中心の書籍である。
1984年3月、文藝春秋より刊行された。アート・ディレクションは渡邊かをる。デザインは渡邊かをる、吉岡博恭、弘中克典。
村上春樹の執筆部分
[編集]エッセイあるいは短編小説 6編
- 「一枚のLP」[1]
- 「僕は、1973年のピンボールに、やあ、と言った。」
- 「1980年におけるスーパー・マーケット的生活」
- 「マカハ・ビーチの氷河期」
- 「地下鉄丸の内線レストラン・ガイド」
- 「街のまぼろし」
翻訳(歌詞) 7編
原題 | 邦題 | 作者 | 歌手・演奏者 | 備考 |
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Moonlight Drive | ムーンライト・ドライブ | ジョン・デンスモア、ロビー・クリーガー、レイ・マンザレク、ジム・モリソン | ザ・ドアーズ | 村上は、和田誠との共著『村上ソングズ』(中央公論新社、2007年12月)の中でこの曲を訳し直している。 |
Sometimes I'm Happy | サムタイムズ・アイム・ハッピー | ヴィンセント・ユーマンズ、アーヴィング・シーザー | ||
They Can't Take That Away from Me | 誰にも奪えぬこの想い | ジョージ・ガーシュウィン、アイラ・ガーシュウィン | フレッド・アステア | 和田誠が『村上ソングズ』の中でこの曲を訳している。 |
By the Time I Get to Phoenix | 恋はフェニックス | ジム・ウェッブ | グレン・キャンベル | 村上は、ジム・ウェッブが書いてグレン・キャンベルが歌った曲をほかにも訳している。 「ガルベストン(Galveston)」を『村上ソングズ』の中で訳した。 |
The Way You Look Tonight | 今宵の君は | ドロシー・フィールズ、ジェローム・カーン | フレッド・アステア | |
Lookin' Out My Back Door | ルッキン・アウト・マイ・バック・ドア | ジョン・フォガティ | クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル | |
Caroline, No | キャロライン・ノー | ブライアン・ウィルソン、トニー・アッシャー | ザ・ビーチ・ボーイズ | 村上は、ウィルソンとアッシャーが書いてビーチ・ボーイズが歌った曲をほかにも訳している。「神のみぞ知る」を『村上ソングズ』の中で訳した。 |
翻訳(小説) 1編
- 「Viewfinder」(レイモンド・カーヴァー)[2]
脚注
[編集]- ^ エッセイ「一枚のLP」は、「はじめてジャズという音楽に触れたのは一九六四年一月、十四の歳のことであった。アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ、完璧なバンドだった。メンバーを一人残らず覚えている。フレディ・ハバード、ウェイン・ショーター、シダー・ウォルトン、レジー・ワークマン、そしてヴォーカルにジョニー・ハートマン。たしかあの日の神戸の街には雪が降っていたはずだ」という書き出しで始まる。このときの体験を村上は『ポートレイト・イン・ジャズ』(新潮社、1997年12月)と『意味がなければスイングはない』(文藝春秋、2005年11月)の中でも書いているが、共に年号を「1963年」に訂正している。
- ^ 1981年刊行の短編集『What We Talk About When We Talk About Love』(クノップフ社)に収められていた短編。『THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER 2 愛について語るときに我々の語ること』(中央公論社、1990年8月)が出版された際の日本語タイトルは「ファインダー」。