ポートレイト・イン・ジャズ2
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ポートレイト・イン・ジャズ2 Portrait in Jazz 2 | ||
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著者 | 村上春樹 | |
イラスト | 和田誠 | |
発行日 | 2001年4月27日 | |
発行元 | 新潮社 | |
ジャンル | エッセイ、画集 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 112 | |
コード | ISBN 978-4-10-353412-9 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『ポートレイト・イン・ジャズ2』は、村上春樹文、和田誠画のエッセイ集および画集。
概要
[編集]2001年4月27日、新潮社より刊行された[1]。『ポートレイト・イン・ジャズ』(新潮社、1997年12月)の続編である。個展「JAZZ2」(1999年開催)に出品するために和田が描いた20人のジャズ・ミュージシャンの絵に、6人の絵を加え、それぞれの作品(人物)に村上がエッセイを付けた[2]。村上の文章はすべて書き下ろしである。
2004年2月1日、前作と本書を合わせて1冊にし、書き下ろし3編(アート・ペッパー、フランク・シナトラ、ギル・エヴァンズ)を加えたものが、同じタイトルで新潮文庫として刊行された[3]。
収録アーティスト
[編集]- ソニー・ロリンズ
- 『THE BRIDGE』
- ホレス・シルヴァー
- 『SONG FOR MY FATHER』
- アニタ・オデイ[注 1]
- 『ANITA 0'DAY AT MISTER KELLY'S』
- モダン・ジャズ・カルテット
- 『CONCORDE』
- テディ・ウィルソン
- 『MR. WILSON』
- グレン・ミラー
- 『MUSIC MADE FAMOUS BY GLENN MILLER SILVER JUBILEE ALBUM』
- ウェス・モンゴメリ
- 『FULL HOUSE』
- クリフォード・ブラウン[注 2][注 3][注 4]
- 『STUDY IN BROWN』
- レイ・ブラウン
- 『THE POLL WINNERS』(Barney Kessel with Shelly Manne and Ray Brown)
- メル・トーメ
- 『¡OLÉ TORMÉ!: MEL TORMÉ GOES SOUTH OF THE BORDER WITH BILLY MAY』
- シェリー・マン
- 『SHELLY MANNE & HIS MEN AT THE BLACK HAWK VOL.1』
- ジューン・クリスティ
- 『DUET』[注 5]
- ジャンゴ・ラインハルト
- 『DJANGOLOGY』
- オスカー・ピーターソン
- 『NORMAN GRANZ' JAZZ AT THE PHILHARMONIC VOL.16』
- オーネット・コールマン
- 『TOWN HALL CONCERT 1962』
- リー・モーガン
- 『THE SIDEWINDER』
- ジミー・ラッシング
- 『LITTLE JIMMY RUSHING AND THE BIG BRASS』
- ボビー・ティモンズ
- 『A NIGHT IN TUNISIA』(Art Brakey & the Jazz Messengers)
- ジーン・クルーパ
- 『GENE KRUPA PLAYS GERRY MULLIGAN ARRANGEMENTS』
- ハービー・ハンコック
- 『MAIDEN VOYAGE』
- ライオネル・ハンプトン
- 『YOU BETTER KNOW IT!!!』
- ハービー・マン
- 『WINDOWS OPENED』
- ホーギー・カーマイケル
- 『V-DISC CATS PARTY / VOLUME ONE FEATURING HOAGY CARMICHAEL』
- トニー・ベネット
- 『THE TONY BENNET SONG BOOK』(The Ralph Sharon Trio)
- エディー・コンドン
- 『BIXIELAND』
- ジャッキー&ロイ
- 『STORYVILLE PRESENTS JACKIE AND ROY』
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 村上はアニタ・オデイの項でこう書いている。「僕がいちばん好きなトラックは、小さなシカゴのジャズ・クラブで、ピアノ・トリオをバックに録音されたジョー・アルバニーの知られざる歌曲『孤独は井戸(Loneliness Is a Well)』。これを聴くたびに胸がじんとする」[4]。同曲の歌詞はのちに『村上ソングズ』(中央公論新社、2007年12月)の中で翻訳された。
- ^ 村上はホームページで読者からの「タイムマシーンがあったら未来と過去のどちらに行きたいか」という質問に対し、「タイムマシーンがあったら? 簡単です。1954年に戻って、ニューヨークのジャズクラブでクリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテットのライブを聴きます」と答えている[5]。
- ^ クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテットについては、別のエッセイでも次のように述べている。「そのクインテットの質は極めて高く、クリフォード・ブラウンが交通事故したために、ユニットとして活動していた時期は信じられないほど短い。だからわざわざ時空を超えて聴きに行くだけの価値はあると思う。『ああ、いいものを見せてもらった』とほくほくと満ち足りた気持ちで、現代に戻ってこられるのではないかと思う」[6]
- ^ 2014年発表の短編「女のいない男たち」に次のような記述がある。「その世界(注・女のいない男たちになった世界)では音の響き方が違う。喉の渇き方が違う。髭の伸び方も違う。スターバックスの店員の対応も違う。クリフォード・ブラウンのソロも違うものに聞こえる」[7]
- ^ 『DUET』はジューン・クリスティがスタン・ケントンと組んだアルバム。村上は『村上ソングズ』の中でコール・ポーターの "Ev'rytime We Say Goodbye" の歌詞を訳した際、解説に「ぼくはなんといっても、ジューン・クリスティがスタン・ケントンのピアノだけをバックに歌う『さよならを言うたびに』が好きだ。歌詞の心持ちをひとつひとつ丁寧に、そして静かに歌い込んだ歌唱で聴き飽きがしない」と書いた。
出典
[編集]- ^ 和田誠 村上春樹『ポートレイト・イン・ジャズ2』|新潮社
- ^ 本書、単行本、110頁。
- ^ 和田誠 村上春樹『ポートレイト・イン・ジャズ』|新潮社 新潮文庫
- ^ 『ポートレイト・イン・ジャズ』新潮文庫、2008年2月、184頁。
- ^ 「村上朝日堂ホームページ」 読者&村上春樹フォーラム56・2006年5月3日~4日。
- ^ 『ラオスにいったい何があるというんですか?』文藝春秋、2015年11月、115-116頁。
- ^ 『女のいない男たち』 文藝春秋、2014年4月、280頁。