原田マハ
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ペンネーム |
原田 マハ maha |
---|---|
誕生 |
1962年7月14日(62歳) 日本 東京都小平市 |
職業 | 小説家、キュレーター、カルチャーライター |
言語 | 日本語 |
最終学歴 |
関西学院大学文学部日本文学科卒業 早稲田大学第二文学部卒業 |
活動期間 | 2005年 - |
代表作 | 『楽園のカンヴァス』(2012年) |
主な受賞歴 |
第1回日本ラブストーリー大賞(2005年) 第25回山本周五郎賞(2012年) 第36回新田次郎文学賞(2017年) |
配偶者 | あり |
親族 | 原田宗典(兄) |
公式サイト | 原田マハ公式サイト「マハの展示室」 |
原田 マハ(はらだ まは、女性、1962年〈昭和37年〉7月14日 - )は、日本の小説家、キュレーター、カルチャー・エッセイスト。東京都小平市生まれ。小学6年生から高校卒業まで岡山県岡山市育ち。岡山市立三門小学校、岡山市立石井中学校、山陽女子高等学校、関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術専修卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務後、2002年にフリーのキュレーターとして独立[1]。
ペンネームはフランシスコ・ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」に由来する。兄は、同じく小説家の原田宗典で、兄から読書傾向の影響を受けた[2]。
来歴・人物
2003年にカルチャーライターとして執筆活動を開始し、2005年には共著で『ソウルジョブ』上梓。そして同年、『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞、特典として映画化される。mahaの名でケータイ小説も執筆する。キュレーターの経歴とも相まって、美術を題材とした作品が多い。
2022年7月、原田が発起人のひとりとなり、食のセレクトショップ「YOLOs(よろず)」を京都市中京区にオープン[3]。実店舗開店に先立ち、7月1日からnoteにて食に関するエッセイ『やっぱりあれ食べよう。』連載開始。
文学賞受賞・候補歴
- 2005年 - 『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞受賞。
- 2012年 - 『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞受賞、第147回直木賞候補、第10回本屋大賞第3位。
- 2012年 - 『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞受賞。
- 2013年 - 『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補。
- 2016年 - 『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補。
- 2017年 - 『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞。
- 2018年 - 『異邦人』で第6回京都本大賞受賞。
- 2019年 - 『美しき愚かものたちのタブロー』で第161回直木賞候補。
- 2024年 - 『板上に咲く』で第52回泉鏡花文学賞受賞[4]。
作品
小説
- 『カフーを待ちわびて』(2006年 宝島社 / 2008年 宝島社文庫)
- 『一分間だけ』(2007年 宝島社 / 2009年 宝島社文庫)
- 『普通じゃない。』(2007年 角川書店)
- 『ランウェイ☆ビート』(2008年 宝島社、新装版2011年 / 2010年 宝島社文庫)
- 『ナンバーナイン』(2008年 宝島社)
- 『ごめん』(2008年 講談社)
- 改題 『夏を喪くす』(2012年 講談社文庫)
- 『さいはての彼女』(2008年 角川書店 / 2013年 角川文庫)
- 『おいしい水』(2008年 岩波書店)
- 『キネマの神様』(2008年 文藝春秋 / 2011年 文春文庫)
- 『花々』(2009年 宝島社)
- 『ギフト』(2009年 イースト・プレス)
- 『翼をください』(2009年 毎日新聞社 / 2015年 角川文庫(上下))モデル:アメリア・イアハート
- 『インディペンデンス・デイ』(2010年 PHP研究所)
- 改題 『独立記念日』(2012年 PHP文芸文庫)
- 『星がひとつほしいとの祈り』(2010年 実業之日本社 / 2013年 実業之日本社文庫)
- 『本日は、お日柄もよく』(2010年 徳間書店)
- 『風のマジム』(2010年 講談社 / 2014年 講談社文庫)モデル:金城祐子
- 『いと 運命の子犬』(2011年 文藝春秋)
- 『小説 星守る犬』(2011年 双葉社 / 2014年 双葉文庫)
- 『まぐだら屋のマリア』(2011年 幻冬舎 / 2014年 幻冬舎文庫)
- 『でーれーガールズ』(2011年 祥伝社 / 2014年 祥伝社文庫)
- 『永遠をさがしに』(2011年 河出書房新社 / 2016年 河出文庫)
- 『楽園のカンヴァス』(2012年 新潮社 / 2014年 新潮文庫)
- 『旅屋おかえり』(2012年 集英社 / 2014年 集英社文庫)
- 『花々』(2012年 宝島社)
- 『生きるぼくら』(2012年 徳間書店 / 2015年 徳間文庫)
- 『さいはての彼女』(2013年 角川書店)
- 『ジヴェルニーの食卓』(2013年 集英社 / 2015年 集英社文庫)モデル:クロード・モネ
- 『総理の夫』(2013年 実業之日本社 / 2016年 実業之日本社文庫)
- 『ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言』(2013年 NHK出版)
- 『翔ぶ少女』(2014年 ポプラ社 / 2016年 ポプラ文庫)
- 『太陽の棘』(2014年 文藝春秋 / 2016年 文春文庫)
- 『奇跡の人』(2014年 双葉社 / 2018年 双葉文庫)モデル:ヘレン・ケラー/アン・サリヴァン
- 『あなたは、誰かの大切な人』(2014年 講談社 / 2017年 講談社文庫)★短編集
- 『異邦人(いりびと)』(2015年 PHP研究所 / 2018年 PHP文芸文庫)
- 『モダン』(2015年 文藝春秋 / 2018年 文春文庫)
- 『ロマンシエ』(2015年 小学館 / 2019年 小学館文庫)
- 『暗幕のゲルニカ』(2016年 新潮社 / 2018年 新潮文庫)
- 『デトロイト美術館の奇跡』(2016年 新潮社 / 2020年 新潮文庫)
- 『リーチ先生』(2016年 集英社 / 2019年 集英社文庫)モデル:バーナード・リーチ
- 『サロメ』(2017年 文藝春秋 / 2020年 文春文庫)モデル:オーブリー・ビアズリー/オスカー・ワイルド
- 『アノニム』(2017年 角川書店 / 2020年 角川文庫)
- 『たゆたえども沈まず』(2017年 幻冬舎 / 2020年 幻冬舎文庫)モデル:フィンセント・ファン・ゴッホ
- 『スイート・ホーム』(2018年 ポプラ社 / 2022年 ポプラ文庫)
- 『常設展示室』(2018年 新潮社 / 2021年 新潮文庫)★短編集
- 『美しき愚かものたちのタブロー』(2019年 文藝春秋 / 2022年 文春文庫)モデル:松方幸次郎
- 『消えない星々との短い接触』(2019年 幻冬舎 / 2021年 幻冬舎文庫)★短編集
- 『風神雷神』(上下、2019年 PHP研究所 / 2022年 PHP文芸文庫)
- 『〈あの絵〉のまえで』(2020年 幻冬舎 / 2022年 幻冬舎文庫)★短編集
- 『キネマの神様 ディレクターズ・カット』(2021年 文藝春秋)
- 『リボルバー』(2021年 幻冬舎 / 2023年 幻冬舎文庫)
- 『丘の上の賢人 旅屋おかえり』(2021年 集英社文庫)
ノンフィクション
- 『モネのあしあと 私の印象派鑑賞術』(2016年、幻冬舎新書)
- 『いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画』(2017年、集英社新書)
- 『ゴッホのあしあと 日本に憧れ続けた画家の生涯』(2018年、幻冬舎新書)
- 『現代アートをたのしむ 人生を豊かに変える5つの扉』(2020年 祥伝社新書)、高橋瑞木共著
- 『妄想美術館』(2022年、SBクリエイティブ)
- 『CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術』(2022年、幻冬舎)
ルポルタージュ
- 『ソウルジョブ 女30歳・運命の仕事に出会う』(2005年、共著、角川書店)
- 『ラブコメ』(2012年 角川書店 / 2015年 角川文庫)、みづき水脈共著
- 『やっぱり食べに行こう。』(2018年、毎日新聞出版)
- 『フーテンのマハ』(2018年、集英社文庫)
- 『原田マハの印象派物語』(2019年、とんぼの本:新潮社)
アンソロジー
「」内が原田マハの作品
- 恋のかたち、愛のいろ(2008年2月、徳間書店)「ブルースマンに花束を」
- エール! 3(2013年10月、実業之日本社文庫)「ヴィーナスの誕生 La Nascita di Venere」
- 本をめぐる物語 一冊の扉(2014年2月、角川文庫)「砂に埋もれたル・コルビュジエ」
- 現代の小説2014(2014年6月、徳間文庫)「無用の人」
- 恋愛仮免中(2017年5月10日、文春文庫)「ドライビング・ミス・アンジー」
- 北のおくりもの 北海道アンソロジー(2023年5月19日、集英社文庫)「旅すれば 乳濃いし」
翻訳
- 愛のぬけがら エドヴァルド・ムンク著(2022年、幻冬舎)
メディア・ミックス
映画化
- カフーを待ちわびて(2009年2月28日公開、配給:エイベックス・エンタテインメント、監督:中井庸友、主演:玉山鉄二)
- ランウェイ☆ビート(2011年3月19日公開、配給:松竹、監督:大谷健太郎、主演:瀬戸康史)
- 一分間だけ(台湾・日本合作、2014年5月31日日本公開、配給:ティ・ジョイ、監督:チェン・フイリン、主演:チャン・チュンニン)
- でーれーガールズ(2015年2月21日公開、監督:大九明子、主演:優希美青)
- キネマの神様(2021年8月6日公開、監督:山田洋次、主演:沢田研二・菅田将暉)
- 総理の夫(2021年9月23日公開、監督:河合勇人、主演:田中圭・中谷美紀)
- 風のマジム(2025年夏公開予定、監督:芳賀薫、主演:伊藤沙莉)[5]
ドラマ化
- 本日は、お日柄もよく(2017年1月14日 - 2月4日、WOWOW「連続ドラマW」枠、全4話、監督:佐々部清、主演:比嘉愛未)
- いりびと-異邦人-(2021年11月28日 - 12月26日、WOWOW「連続ドラマW」枠、全5話、監督:萩原健太郎、主演:高畑充希)
- 旅屋おかえり(NHK BSプレミアム「特集ドラマ」、主演:安藤サクラ)
- 「秋田・愛媛、高知編」(2022年1月25日 - 28日、全4話)
- 「長野・兵庫編」(2023年1月30日 - 2月2日、全4話)
漫画化
- アイのリラ〜一分間だけ(画:みづき水脈、全2巻)
舞台化
- リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜(2021年7月10日 - 8月1日、PARCO劇場 / 8月6日 - 15日東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール、演出:行定勲)- 出演:安田章大、池内博之、大鶴佐助、北乃きい 他
その他
テレビ出演
- CONTACT ART〜原田マハと名画を訪ねて〜(2020年、WOWOW)
- CONTACT ART〜原田マハと名画を訪ねて〜 シーズン2(2021年、WOWOW)
- 日曜美術館「マティス 幸せの色彩」(2023年6月18日、NHK Eテレ)[6]
脚注
出典
- ^ 『美術館と建築』青幻舎、2013年10月、38頁。
- ^ 『山本周五郎長編小説全集 第5巻 柳橋物語 むかしも今も』新潮社、2013年9月、323頁。
- ^ “店舗情報”. YOLOs. 2023年10月8日閲覧。
- ^ “泉鏡花文学賞に原田マハさん「板上に咲く」…正賞の八稜鏡と副賞150万円”. 読売新聞. (2024年10月4日) 2024年10月4日閲覧。
- ^ “主演・伊藤沙莉で原田マハの「風のマジム」映画化、沖縄産のラム酒を生み出すため奮闘”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2024年11月14日) 2024年11月14日閲覧。
- ^ "マティス 幸せの色彩". NHK. 2023年6月18日. 2023年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月17日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 原田マハ公式サイト「マハの展示室」
- ブログ小説「いつかブライアント・パークで」 - ウェイバックマシン(2007年10月17日アーカイブ分)
- 森ビルヒルズキャストでのインタビュー記事
- 原田マハ (@haradamaha) - X(旧Twitter)
- 原田マハ (@mahaharada_official) - Instagram
- 原田マハ (@haradamaha) - LINE公式アカウント
- YOLOs
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