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平成仮面ライダーシリーズ | ||
第11作 | 仮面ライダーW | 2009年9月 - 2010年8月 |
第12作 | 仮面ライダーオーズ/OOO | 2010年9月 - 2011年8月 |
第13作 | 仮面ライダーフォーゼ | 2011年9月 - 2012年8月 |
仮面ライダーオーズ/OOO | |
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ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 |
石ノ森章太郎 (石森章太郎プロ) |
脚本 | 小林靖子 他 |
監督 | 田﨑竜太 他 |
出演者 |
渡部秀 三浦涼介 高田里穂 君嶋麻耶 岩永洋昭 宇梶剛士 有末麻祐子 甲斐まり恵 橋本汰斗 山田悠介 未来穂香 松本博之 神尾佑 飛田光里 |
声の出演 |
ゆかな 入野自由 串田アキラ |
ナレーター | 中田譲治 |
音楽 | 中川幸太郎 |
オープニング |
「Anything Goes!」 歌:大黒摩季 |
言語 | 日本語 |
製作 | |
プロデュース |
本井健吾(テレビ朝日) 武部直美 高橋一浩 |
製作 |
テレビ朝日 東映 ADK |
放送 | |
放送局 | テレビ朝日系列 |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2010年9月5日 - 2011年8月28日 |
放送時間 | 日曜 8:00 - 8:30 |
放送枠 | テレビ朝日日曜朝8時枠の連続ドラマ スーパーヒーロータイム第2枠 ニチアサキッズタイム第3枠[注釈 1] |
放送分 | 30分 |
回数 | 48 |
テレビ朝日|仮面ライダーオーズ/OOO | |
仮面ライダーオーズ/OOO | 東映[テレビ] | |
特記事項: 「平成仮面ライダーシリーズ」第12作 |
『仮面ライダーオーズ/OOO』(かめんライダーオーズ、欧文表記:KAMEN RIDER OOO)[注釈 2]は、2010年9月5日から2011年8月28日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全48話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ。「平成仮面ライダーシリーズ」第12作に当たる。
キャッチコピーは「俺が変身する!!!」。
概要
[編集]平成仮面ライダーシリーズ第12作。
本作品は人間の「欲望」をメインテーマとし、欲望から生まれる硬貨オーメダルと、メダルを巡る人間と怪人との争奪戦を描く。敵との戦いの中で新たなオーメダルを獲得し、強化していくという点において、初代『仮面ライダー』から続いている「敵の力を利用して敵に立ち向かう」というシリーズ最大の特徴がより前面に押し出されている[1]。キーアイテムの争奪戦、相棒、師弟、種族の苦悩など、平成仮面ライダーシリーズのテーマを複数取り入れているほか、ヒロイズムに徹した主人公の性格、主人公が異形の者へ変貌していく過程と狭間の苦悩といった昭和仮面ライダーシリーズの要素をも組み込み、原点回帰の側面も持ち合わせている。
前作『仮面ライダーW』では変身ベルトに2種類のアイテムを組み合わせることで変身にバリエーションを持たせていたが、本作品の変身はそれをより発展させたものとなっており、変身ベルト「オーズドライバー」に3種類のコアメダルを組み合わせることで、同系統のメダルを組み合わせた変身「コンボ」以外にも異なる系統のメダルを組み合わせた変身「亜種」が多数存在しており、単純な変身バリエーション数はシリーズ中でも屈指の多さとなっている。
タイトルおよび主人公の「オーズ(OOO)」という名には、「主人公がキーアイテム『オーメダル』のうち3つを組み合わせて戦うこと[2]」、「オーズという読みは陰謀を企てる敵怪人の幹部(王)が複数存在する(王s)ということ[2]」、「Over ∞ (無限大以上)=無限大すら超越した最高の満足[1]」という意味合いが込められている。
1000回記念
[編集]2011年4月3日放送の第28話において、1971年4月3日放送の『仮面ライダー』第1話から数えて仮面ライダーシリーズの放送話数が通算1000回を迎えた。これを記念し、特別編として放送された第27話・第28話の前後編は、作中人物が1000回到達を祝福するメタフィクション的な内容となっている。また、1000回にちなんで森下千里、千秋、若槻千夏、ハリセンボンら女性タレントたちがカメオ出演した[3]。放送当日は、番組枠内で仮面ライダー40周年の記念CMも流れた。
同時に仮面ライダーシリーズ生誕40周年を迎え、2011年4月1日には「40周年記念作品」として『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』が公開された[注釈 3]。
本来は第28話ラストの鴻上の台詞にもある通り、1000回記念放送を経て『レッツゴー仮面ライダー』公開となる予定であったが、後述の放送順延に伴い順序が入れ替わることになり、結果として『仮面ライダー』の初回放送日と重なる形となった。
その他
[編集]平成仮面ライダーシリーズ第9作『仮面ライダーキバ』放送時から稼働してきたデータカードダス「仮面ライダーバトル ガンバライド」が、本作品の放送開始と同時期に稼動開始する001弾よりオーメダルに対応。この連動を機にオーズは爆発的なヒットとなり、オーズの玩具関連商品(「DXオーズドライバー」や「オーメダルシリーズ」など)が次々と在庫切れになる「リアルオーメダル争奪戦」が勃発した。これ以降、ガンバライドは従来のカードダスに加えて玩具からもデータを読み込んで遊べるようになり、なりきり玩具とカードゲームの両面から商品展開が行われる。
スーパーヒーロータイム枠でのデータ放送は、『キバ』から前作『W』および、同時期の「スーパー戦隊シリーズ」の2番組による同じ内容、いわゆる番組視聴による出席簿方式を実施していたが、本作品以降は番組連動データ放送を実施している(『天装戦隊ゴセイジャー』は最終回までこの方式を継続)。
オープニングの撮影には、当時正式発表されたばかりのARRI製デジタルシネマカメラ「アレクサ」が使われている。本編での投入は、平成仮面ライダーシリーズ第14作『仮面ライダーウィザード』からとなる。
本作品でも、放送終了後にアンクやバースのVシネマの企画が構想されていたが[5]、主要スタッフ陣が『特命戦隊ゴーバスターズ』の企画準備に取り組むことになったため実現しなかった[6]。
2022年8月24日、本編最終回から10年後を描いた完結編である新作のVシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』が発売された(後述)。
あらすじ
[編集]鴻上ファウンデーションが運営する鴻上美術館に所蔵されていたオーメダルの封印が解かれ、800年の眠りから目覚めた怪人たちグリードが街中へと逃亡。この事態に備えて配備されていた鴻上の戦闘部隊ライドベンダー隊もあっけなく壊滅し、美術館も全壊してしまった。
そんな大惨事にも全く気づかず、美術館の事務室で眠りこけていたアルバイト警備員がいた。彼の名は火野 映司。何の欲もなく、わずかな日銭と明日のパンツだけを持ち、世界を放浪している青年である。全壊に際してようやく目を覚ました映司は、室内に偶然落ちていた赤いメダルをアルバイト代と勘違いし、現場から持ち去ってしまう。
働き口を失った映司は街をさまようが、そこに突然宙に浮く腕の怪物アンクが現れ、「俺のメダルを返せ」と要求する。だが、そこに他のグリードの分身ヤミーが乱入。ヤミーは駆けつけた刑事泉 信吾らに重傷を負わせたうえ、アンクにも一方的に危害を加える。映司はアンクを含めた人々を救おうと無謀にもヤミーへ立ち向かうが、そんな彼を見たアンクは「利用できる」と判断すると、さらに2枚のメダルと謎のベルトを映司に手渡し、「死にたくなければ変身しろ」と促す。
こうして映司は、オーメダルの力を使って戦う戦士仮面ライダーオーズとなり、メダルを巡るグリードたちの戦いに巻き込まれていく。
登場人物
[編集]クスクシエ
[編集]クスクシエの詳細は世界設定・用語を参照。
火野 映司 ()[注釈 4] / 仮面ライダーオーズ- 本作品の主人公。定職・貯金・住居も持たずに各地を放浪している21歳の青年。一人称は「俺」[注釈 5]。
- 旅好きである母方[9]の祖父の「男はいつ死ぬか分からない。パンツだけは一張羅を穿いておけ」という遺言から、僅かな日銭と明日のパンツ[注釈 6]だけを持って暮らしている。作中を通してエスニック調のファッションを好んで着用している。世の中を達観した様子さえみせるマイペースな性格。しかし、長旅で何度も修羅場を潜ってきた経験から危険な状況や戦闘の渦中にあってもほとんど動揺することは無く、生身で屑ヤミーを退けるほど身体能力も高いが、ヘビだけは苦手で、恋愛や女性心理に疎いことがコンプレックス。知世子に気に入られ、臨時バイトで訪れたクスクシエに比奈の説得もあって住み込みで働くこととなった。
- 周囲の願いやエゴを自らが引き受け、己の命さえ全く顧みない度を越えた自己犠牲はアンクや伊達から危険視されていた。欲望を持たないため、より多くの欲望を許容出来ることから欲望の結晶であるオーメダルを使用しても暴走することの無い、誰よりも巨大な欲望の持ち主であるオーズの器を持つオーズの最適合者、新たなる生命へと進化出来る真のオーズの資質を持つとして鴻上から期待をかけられていた。
- 詳しくは仮面ライダーオーズ (キャラクター)を参照。
- アンク[注釈 4]
- 映司に協力する鳥系グリード。その名の通り、タカの眼が掌に穿たれており、眼から入る情報に対しての欲望が強い[10]。
- 石棺から最初に覚醒したが2枚しかタカメダルがなかったことから右前腕部しか復活出来ず、腹いせにオーズドライバーと他のグリードのコアメダル数枚を横領。メダル集めに利用出来ると判断し、偶然自分のコア(タカ・コア)を拾った映司にドライバーを与えた。当初はヤミーの生成といった本来の能力をほとんど失っていたため、終盤までメダル収集や戦闘のほとんどをオーズに依存していた。
- 不完全な「モノ」でしかない自分を含めたグリードを脆い存在と嫌悪しており、バラバラにならない強い体や世界を美しいと感じそれを味わうことが出来る命を持つ完全な存在へと進化するために、自分以外を含めた全てのコアメダルを独占しようと暗躍する。その目的から800年前も他のグリードたちとは敵対、同じく全てのコアを欲した当時のオーズと結託するが、土壇場で裏切られ自分のコアを奪取されてしまう。最終的に当時のオーズがコアの力を制御できず暴走してしまい、自分のコアを取り戻そうと手を伸ばした結果、右腕と意思のみが身体から切り離され他のグリードと共に封印されてしまった[注釈 7]。封印を免れ取り残された体はミイラとして別に残り、後に鴻上の行動によりアンク(ロスト)として別に復活した(グリードを参照)。右腕と体が別々に復活しているため、アンクはいくら自分のコアを取り込んでもそれ以上実体化することが叶わず、完全復活のためには2人のアンクが一体化しなければならなくなっていた。
- 詳しくは仮面ライダーオーズ (キャラクター)を参照。
泉 信吾 ()- グリードが起こした事件を追っていた、警視庁捜査一課の刑事。24歳。
- グリード復活直後の鴻上美術館の事件の事情聴取で映司と知り合うも、遭遇したカマキリヤミーとの戦闘で瀕死の重傷を負い、アンクに憑依されて命を取り留めた。表向きには失踪扱いになり、後に事情を知った比奈によって休職扱いとなる。アンクが憑依すると整った黒髪から金髪の派手なヘアスタイルに変化する。大抵は怪人態として右腕のアンクが実体化しているが、人間の腕に戻ることも可能。
- 刑事としては優秀で、妹想いの優しい性格。しかし、食事の前に勝手に料理をつまみ食いするなど少々行儀の悪く、大食いな一面もある。PCやiPhoneなどのデジタルデバイスマニアでもあり、比奈に文句を言われるほどのめり込んでいた[注釈 8]。鶏肉料理が好物であるため、アンクとしては違和感を覚えている。
- アンク憑依当初はアンクが離れると10分も持たない状態にあり、アンクの行動範囲を広げる道具であると同時に、映司を従わせるための人質として使われている。生命が維持されていたことから身体の傷は次第に治癒しており、アンクが憑いていなくとも生命に危機が及ぶ事態にはならなくなり、一度ユニコーンヤミー戦で意識を取り戻した後、第41話にてアンクがアンク(ロスト)に取り込まれた後で体と意識を取り戻し、比奈との再会を果たす。アンクに憑依されている間の記憶は残っており、自身や比奈のために戦っていた映司の想いを理解して助けになると決意した。そのためメダルの特性やコンボの特徴などについては熟知していたものの、アンクと違いノーコンであることが判明し、映司にメダルを受け渡す練習には四苦八苦していた。だが、アンクの復活後は再び体を憑依され、欠けた鳥系コアを補うための他系統コアの『器』に利用されてしまう。
- 最終回ではアンクから完全に解放され、警察官に復帰した[11]。
泉 比奈 ()- 服飾系専門学校「MUSIKAファッションカレッジ」に通う少女で、信吾の妹。18歳。
- 華奢な見た目とは裏腹に「ふんにゅ~う!」[注釈 9]という掛け声と共に260kgのライドベンダーを軽々と持ち上げるほどの人並み外れた怪力の持ち主で、それが元でクスクシエのバイトに採用される。彼女自身にとってはコンプレックスの種で加減出来ないことも多いが、困っている人を放っておけない義侠心溢れる芯の強い性格のため人助けの際にはためらうことなく使用、またグリードに襲われたり捕まった時にも使っている。
- 両親は既に他界しているためか、唯一の家族である信吾を慕っている。
- 街中で困っていた映司を助けたことで偶然知り合い、後に映司から信吾がアンクに乗っ取られていることやヤミーやオーズの存在を告げられる。ショックを受けながらも、映司を説得してクスクシエの住み込みバイトを了承させた。事情を知ってからはヤミーの探索を進んで手伝うことも多く、持ち前の怪力でグリードに立ち向かうこともある。
- 当初は映司のことを「火野さん」と呼び敬語を使用していたが、映司がクスクシエで働くようになってからは「映司くん」と呼びタメ口交じりで話しており、アンクのことも名前で呼ぶようになった。
- 当初はアンクを信吾と誤解したが、映司から事情を聞かされて以降はアンクを「信吾の生命を維持している怪物」と認識し、アンクの見張りや抑止力となっている。また、それまでアイスキャンディーしか口にしていなかったアンクに、信吾の体調を維持させるためにアイスキャンディー以外の料理を食べさせている。映司やアンクと関わっていくうちに、映司の歩んできた過去や他人に手を伸ばす彼自身の思いを理解していき、自分が映司に対して手を伸ばしたいと考えるようになり、アンクに対しても別離を拒むなど情がわいてきている。
- 物語の終盤でアンクが余命幾ばくもない状況になり、自分にはもう何もできないことを悟るが、それでも残された時間の中でアンクと映司がもう二度とバラバラにならないように繋ぎ止めていくことに決心を固め、最後の戦いを見守り続ける。
- 怪力という設定は、アンクにヒロインが何も抵抗できなければきついと考え、比奈にアンクが敵わない三すくみ状態の理由として設定された[14]。
- 『フォーゼ&オーズ』
- 映司のことを心配しており、アンク復活の方法が早く見つかることを願っている。戦闘に巻き込まれる場面もあるが怪力は健在。急な帰国後にパンツを置き忘れてきてしまった映司に対し、パンツを送る。
- 小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-』
- オーズの世界(オーズがいなくなったことで消滅しかけた世界)の住人として登場するが、人並み外れた怪力を持つがゆえに、門矢士に人間でないことを暴かれる。それは鳴滝が化けていた姿であり、鳴滝は正体を現すとゾル大佐へと変身をとげる。詳しくは鳴滝とゾル大佐を参照。
- その後、本人が登場し、映司を助けるために、ディケイドやディエンドに協力する。ディエンドとともに、オーズの力を阻止するため、人並み外れた怪力で巨大なコアメダルをはじく。
白石 知世子 ()- 「クスクシエ」の店主。30歳。
- 誰にでも分け隔てなく接する人懐っこく常に明るいポジティブな性格で、面倒見が良い。日頃は寛容かつ温厚だが、いざという時はかなり過激な性格が顔を見せる。その上腕っ節も強く、複数の警官と素手で戦える。
- バイトを名目に、住所不定だった映司とアンクを強引にクスクシエに下宿させている。容姿が真木の死別した姉の仁美に瓜二つであることから、真木に関心を抱かれている。
- グリードなどの戦いの事情は知らず、アンクについては映司から「悪い環境で育ったため汚い日本語しか話せない、世間知らずで引きこもりの外国人青年」と吹き込まれており、実体化した姿を見ても店の特性上コスプレの類と解釈しており、まったく物怖じしない。アンクを更生させるべく彼を「アンクちゃん」と呼び積極的かつ強引にコミュニケーションを図っており、アンクを閉口させる数少ない存在となっている。
- また肝も据わっており、物語終盤では信吾が店の中からいきなり現れても驚くことなく比奈に引き合わせたり、オーズやアンクに関する全ての事情を比奈から聞いてもすぐに理解、悩む比奈に対し、「全てを助ければいいだけの話」と比奈の肩を押した。
- 最終決戦の直前、クスクシエの店内に真木の人形が残されているのを見つける。その後もクスクシエを営業しており、久しぶりに来店した比奈たちを温かく迎え、テレビ電話で映司と連絡を取っている。
鴻上ファウンデーション
[編集]鴻上ファウンデーションの詳細は世界設定・用語を参照。便宜上初登場した時ファウンデーションに属していた人物を本節に記載している。
鴻上 光生 ()- 鴻上ファウンデーションの会長。43歳。
- 強面の外見に似合わずケーキ作りが趣味で、会長室に最新のキッチン設備を設置している。欲望による誕生に至上の価値を見出しており、記念日や誕生日など何かにつけてケーキを作成し贈呈している。音楽も嗜んでおり、誕生日の歌をピアノで奏でることもある。常に抑揚を付けた異様なテンションの口調で喋り、「素晴らしい!」「ハッピーバースデー!」が口癖。人当たりは良いが、口先だけでアンクを手玉に取るほどのしたたかさを見せる。
- 人の欲望が持つ力に魅せられており、素直に欲望を示すことを礼賛しているほか、「欲望が世界を救う」ことを信条としており、現代を「飽和し伸び悩む世界」であると彼なりに憂いて「欲望による世界の再生」を目的として掲げ、欲望の結晶であるオーメダルを追い求めている。メダルを奪い合うことになるグリードやオーズの復活も「よりメダルを効率的に集める手段になる」として歓迎しており、オーズやアンクに対してはツールを提供することの代償として「回収したセルの60%を鴻上ファウンデーションに譲渡する」という契約を結ばせた。コアにも興味を示しており、極力残しておくべきだと考えているが、欲望を無に帰す恐竜系コアだけは危険視しており何としても排除すべきだとしている。部下に関しては仕事に対する忠実さや矜持以上に、それらを無視してでも自分の欲望に忠実でハングリー精神のある者を評価する。ゆえに真木の暗躍を察知しながらも「純粋な欲望による者」として寧ろ歓迎し、バースの装着者に伊達を選んだ理由も、彼が「一億円稼ぐ」という欲望に忠実なためである。逆にプライドが邪魔して欲望に忠実になれない後藤を自己流の表現方法で激しく批判していたが、同時にその成長に期待もしていたようで、伊達に後藤がバース装着者に相応しい資質を持つ人間となるべく育成も任せていたことが伊達の退職間際のやり取りで明かされている。
- メダルを収集する最終目的や残りのコアメダルの在り処などは当初映司らに語らなかったが、真木と違い人命を顧みない行動をとるような非道な行いをすることは無く、映司と対立するようなことは無かった。
- 自らの目的のためにメダルを集中させる器にオーズを見出しており、巨大グリードの一件によってその考えを確かなものとし、オーズへのメダルシステムやコアメダルの提供といった支援を行う方針を固めている。また巨大グリード出現後の年末年始を利用してヨーロッパへと旅行に行き、そこからアンク(ロスト)のミイラや恐竜系コアメダルなどのキーアイテムをいくつも持ち帰り、物語の節目に投入しては物語を大きく動かすきっかけとなる。無欲な映司に対してはより膨大な欲望を許容できるオーズの器を持つ人間として期待をかけており、彼のグリード化を止める策として、彼の失った自分自身に対する欲を取り戻すことを提案。やがて映司の欲望が目覚めたのを確認すると、彼を真のオーズに覚醒させようと大量のセルメダルを用意する。暴走したメダルの器があらゆるものをセルメダルに変換した際に鴻上ファウンデーション本社ビルも損傷を受けたが、本人は崩壊しかけていた部屋の中で誕生日の歌を歌いながらバースデーケーキを作成し続けるというタフぶりを見せていた[注釈 10]。
- 戦いが終わった後も変わらず会長室でケーキを作る日々を送っている。
- 『フォーゼ&オーズ』
- 映司の協力による研究成果を流用し、新たなるコアメダル開発を目指している。自分が開発しようとしていたコアメダルの力を持つポセイドンの襲来に伴い、未来の自分がコアメダル完成に失敗したと悟り、事態の収拾に動く。40年後の未来でも、白髪の老人となりながらも若かりしころのテンションはそのままに相変わらず我が道を往っている様子で、新たなコアメダルやその制御システムであるポセイドンドライバーの開発に成功し、アクアの力を使いこなせず葛藤するミハルにドライバーとメダルを授けている。
- 小説『S.I.C. HERO SAGA KAMEN RIDER WIZARD EDITION -魔法使いの弟子-』
- 日本三大何をやっているのかよく分からない会社の1つである鴻上ファウンデーションの社長[注釈 11]。黒い魔宝石を面影堂に持ち込み、瞬平の欲望を見抜いて彼に指輪を作らせようとする。バースドライバーの回線を通じ、瞬平にウィザードライバーを通じて指輪を使うよう促す。
里中 エリカ ()- 鴻上光生の秘書。21歳。
- 鴻上の仕事を補佐すると共に、映司たちに彼のメッセージを伝える役目を負う。指令によっては、オーズらの戦闘にも飛び込みエージェントとしての役割を果たすこともある。鴻上の「欲望に忠実であれ」を体現したかのようなマイペースでアンニュイな性格の人物で、業務は常に無愛想な態度や派手な格好で行い、有効的に有給休暇を使うほか、定時に帰り、残業などの時間外労働を徹底的に拒む勤務態度だが、給料さえ出れば全て仕事だと割り切るドライな考えの持ち主。しかし映司や後藤たちのサポートに積極的に駆けつけたりと仲間思いの一面も見られ、最終回ではクスクシエで笑顔を見せていた。かなりの大食いで、会長室にいる時はたいてい鴻上が趣味で作るケーキの処理役を任されているが、自身は辛党。戦闘時には服装やメイクを念入りに変えるのがポリシーで、ライダースーツやゴスロリ服などのこだわりを持つ。
- 後藤がバース装着者として正式に認められてからは彼のチームパートナーとなるが、いつヤミーが出現するかも分からない状況で休憩時間中を理由にヤミーの探知能力を持つゴリラカンドロイドの電源を切ったり、出動前には時間を懸けた念入りな着替えやメイクを欠かさなかったりと、あくまでも自分のペースを貫くが、戦闘では後藤も認めるほどの銃さばきや格闘技など高い戦闘力を見せている。
- 小説『S.I.C. HERO SAGA KAMEN RIDER WIZARD EDITION -魔法使いの弟子-』
- 正体不明の仮面ライダーウィザードが暴れている現場に、バースに変身して急行。瞬平と凛子を救った後は応戦するも、時間外労働を理由に変身解除、バースドライバーをその場に居た凛子に押し付ける。
後藤 慎太郎 () / 仮面ライダーバース / 仮面ライダーバース・プロトタイプ- 鴻上ファウンデーション所属のライドベンダー隊第1小隊隊長→秘書補佐。22歳。
- 映司とアンクに接触しツールを提供すると同時に、彼らを監視する任務を負う。かつては警察のエリート刑事であったが、「世界の平和を守る」という理念に賛同して組織に入った。任務に私情を挟むことは無いが、グリードであるアンクには敵意を隠さない。またプライドも高く、自らの「世界平和」という高い理想やグリードに対して無力な現状の狭間で葛藤することも多い。世界平和より目先の人助けに奔走する映司がオーズに選ばれたことに不満を抱き、当初は鴻上がオーズを全面支援する方針にも反感を持っていた。しかし、常に目の前のことに必死な映司のひたむきさこそが自分に足りないものと認識を改め、映司に協力し、アンクにも徐々に態度が軟化するなど、情が芽生えていく。一時期はバースの力を手に入れるべく真木に接近したこともあったが、一般人をも平気で巻き込むことも辞さない真木には頭を下げることは出来ず、早々に決別している。
- その後トレーニング中に行き倒れたところをクスクシエの面々に助けられ、彼女らへの恩返しや気持ちの切り替えのため隊員を休業し、死んだ気になってクスクシエのアルバイト店員となる。真木とは縁を切ったものの、自身が戦う力=バースのことは諦めておらず、その変身出来る素質を見極めるため、当時の変身者だった伊達を師のように仰ぎ、以前には見られなかった柔軟な態度や考え方を見せるようにもなった。後にグリードやヤミーについてさらに情報を集めるため鴻上ファウンデーションへ復帰し、長期離隊によりライドベンダー隊長からは外されたものの、里中の補佐としての任を与えられる。そしてグリードたちの攻撃を受けて倒れた伊達からバースとその信念を引き継ぐ。伊達との特訓や実戦で力をつけていたため3体のグリードを圧倒するほどの戦闘能力を持ち、初装着ながら目覚ましい活躍を見せた他、バースに取り付けられていた自爆装置を密かに取り外していた。以降は伊達の辞任に伴い、鴻上からも正式にバース装着者として任命される。伊達とは異なり、変身時のセルメダルをリストバンドに収めているほか、ハードシェルのリュックに詰めている[16]。サポートをする里中のマイペースに振り回されがちだったが[注釈 12]、程なく彼女のペースを把握し、割り切った行動も取れるようになる。
- 「医者にとって重要なのは自分が死なないこと」として極力無茶な戦い方を避けていた伊達とは異なり、危険を顧みない捨て身の戦法をよく用い、その戦い振りを見たアンクに「伊達よりひどい」と言わしめた。
- 部下であったライドベンダー隊員はほとんど登場せず、単独で行動することが多かった。戦いが終わった後は警察官に復帰した。
- 『フォーゼ&オーズ』
- 隕石群落下に伴うポセイドンの出現に伴い、映司や伊達と共に招集をかけられ、バース装着員として一時復帰する。里中と伊達とのトリオは健在で、オーズのバックアップに力を尽くす。途中で大ダメージを受け養生するも、鎮痛剤を使い映司のバックアップに臨む。
真木 清人 ()- 第9話より登場。鴻上生体工学研究所の所長。35歳(第29話で誕生日を迎えている)。一人称は基本的に「私」だが、人形から離れると「僕」になる。
- ライドベンダーやバースといったメダルシステム開発の功労者。劇中では主に「博士」あるいは「ドクター」の敬称で呼ばれる。
- スキンヘッドの小さな人形(作中では呼ばれないが「キヨちゃん」という愛称がある[17][注釈 13][注釈 14])を左腕の上に乗せて常に傍らに置いており、この人形に対して話しかける形でなければ他人と直接会話が出来ないコミュニケーション不全者で、人形が離れると突如として精神が乱れて狼狽する[19]。鴻上とは対照的に、終末に大きな価値を見出しており、「物事は美しいままに終わりを迎えて初めて完成する」という考え方を理念とし、世界に良き終わりをもたらすことを使命として活動する。研究室には『来たるべき終末』を表した絵画が飾られている。「良き終末を」が口癖。
- 眼鏡をかけ、研究室内や室外問わず、黒ずくめの服を着用。生気の少ない無表情を保ち、常に抑揚の少ない口調で無感情に話す。その技術力は非常に高く天才なのは疑いようの無いことなのだが、己の研究以外には全く興味を示さず、終わりに価値観を見出している性格上、その過程でどれだけの犠牲が出ようと気に留めない酷薄な性格で、そのなりふり構わない行動から映司の怒りを買った数少ない人物である。研究対象を観察することを好む反面、他人に触られることや自分が観察されることを何よりも嫌う潔癖症で、研究室に居候する伊達の大雑把な行動がストレスの種になっており大きく取り乱すこともあったが、姉以外で自分に深く接した者として、第38話で若干の情を垣間見せた。
- 幼少期に両親を失い年の離れた姉である仁美によって育てられており、彼女にだけは心を開いていた。しかし自身の結婚により真木を疎ましく思うようになった仁美が自分を突き放したことから、仁美の眠る寝室に火を放って彼女を焼き殺し「醜く変わる前に、美しく優しいうちに終わらせて完成させる」という歪んだ使命感に取り付かれるようになった。現在左腕に載せている人形は、殺害の直前に「自分の代わりと思え」と仁美から押し付けられたものである[注釈 15]。
- 鴻上とはメダルの持つ力に価値を見出した者同士として基本的に主従関係を保っていたが、自分とは正反対の方針を唱える鴻上の下では使命の達成を見出せず、オーズに不満を抱く後藤を唆したり接触してきたカザリと結託したりと、財団で働く傍ら様々な暗躍を行っていた。伊達経由で姉に容姿が生き写しである知世子の存在を知り対面した結果、姉に関する忌まわしい記憶を思い出し改めて世界の終末の使命を再確認し、大量のカンドロイド・研究室の絵画・恐竜系コアメダルを持ち出し、財団から完全に離反してカザリと手を組む(第30話)。その後カザリの能力によって自分自身に恐竜系コアを投入してその器となり、グリードの誰かを完全復活・暴走させた後、最後に自身がそのグリードを始末することで世界を無に帰そうとする。またヤミーを生み出し無差別殺人やオーズ撃破のための作戦を展開する。カザリ・メズール・ガメルに対して指揮権を行使すると共にメダルの管理権を一手にし、事実上グリード勢力のリーダーとなる。
- 同じく恐竜系コアを取り込んだ映司と比較すると、彼が積極的にグリードの力を受け入れようとしたためかその肉体は怪人態(恐竜グリード)を手に入れるほどグリード化が著しく進行しており、映司から残りのメダルを奪おうと狙いを定める。後に暴走のリスクを承知で乗り込んできたアンクをメダルの器にしようと考え、弱体化したカザリから彼が独占していたコアを奪い取りアンクに集中させるが、アンクが映司たちと過ごした日々を捨てきれないことに気づき彼を見限る。
- 最終決戦では最後まで生き残ったウヴァに手に入れたほぼ全てのコアを集中させることでメダルの器 暴走態を生み出し、メダルの器を守りながら世界の終末を見届けようとする。そしてグリードとして生きることを決意したかのように、姉の形見であった人形を自分自身のように似せて知世子の元に遺していく。終末を止めようと挑んできたオーズ プトティラコンボとアンクの連携攻撃を一度は退けるが、映司が吸収していた無限のセルメダルにより極限まで威力を高めたグランド・オブ・レイジを受ける。爆散し倒されたかに見えたが、メダルの器が発するエネルギーフィールドの力を受け復活。しかしアンクが保有していた3枚のコアで変身したオーズ タジャドルコンボに圧倒され、メダルの器の内部に逃亡するも、恐竜系コアメダル7枚によるギガスキャンであるロストブレイズの直撃を受け敗北。それにより生じたブラックホールに全身をもがれて飲み込まれ、自分の終末が完成(死ぬ)することを嘆きながら最期を遂げた。
伊達 明 () / 仮面ライダーバース / 仮面ライダーバース・プロトタイプ- 仮面ライダーバースの最初の装着者。30歳。
- 職業は医師で、かつては医療が満足に受けられない世界各国で活動を行う医療チームに所属し、「戦う医者」の異名を取っていた。筋骨隆々とした体躯を持ち、大量のセルメダルやバースのマニュアルを詰めたミルクタンク[注釈 16]を肩から担いで持ち歩いている。
- 性格は外見どおりの豪快かつ大雑把。他人への説明は面倒、専用のマニュアルを読むのも嫌ということで、バースの取り扱いも「適当に触っときゃ何とかなる」と実戦で使い方を覚えていくスタイルを取っている。後藤をも凌ぐほどの高い戦闘能力を誇り、いい加減なスタイルながらも相応の成果を挙げている。しかし医者というだけあって自分自身に対する雑さとは裏腹に観察眼は鋭く、女心の機微にも敏感。紛争地域でも自分たちに撤収命令が出た時のことを危惧しており、現地に医療関係の学校を作ることを夢見ていた。映司に対しては友好的で、プライベート時と戦闘時共に共闘することも多いが、一方で映司の極端に自己犠牲的なスタンスは「目的が何も無いのに戦うのは不気味」「若いのに色んなことや自分からも引いてる」として懐疑的に見ており、当初は深入りしないつもりだったが、人の良い本性から結局は放っておくことは出来ず、度々忠告や助言を行った。なぜかアンクを「アンコ」と呼んでおり、よくヤミーとの戦闘後にセルメダルを巡って喧嘩になっている。おでんが大好物で、本人曰く医療チーム時代には砂漠に鍋を持ち込んで調理したこともあったという。今でも行き付けの屋台があり、また大量の缶詰を確保している。一方甘いものは苦手で、鴻上作製のケーキを平然と残して彼を唖然とさせたことがある。日本では生体研究所の真木の研究室に寝泊まりしているが、野宿同然のアバウトな生活や積極的に絡みにくる姿勢は、神経質な真木のストレスの種になっている。
- 過去紛争地域での医療活動中に巻き込まれて頭部を撃たれ、生還はしたものの左後頭部内に銃弾(.45ACP弾)が残っている。生きているのが奇跡といえる状態でいつ脳が傷ついてもおかしくないが、摘出手術も非常にリスクが高いことから、海外の闇医者に手術を依頼しようと考え、高額な費用を捻出すべく鴻上のスカウトを受けてセルメダルの収集を目的に雇われ、「報酬で一億円稼ぐ」という強い野心を抱き戦う。このため、初期は別れることが前提に指導者となった後藤を除き、映司や佐倉優美(23・24話)などとは深入りする関係を避けていた。セルメダルに関しては報酬のためオーズにも渡さず自身が独占することを公言しており、しばしばアンクと子供じみた奪い合いを展開する。ただし大雑把な性格から戦闘や訓練などで必要以上に浪費する傾向があるため、収支計算では赤字の割合が多い。一方コアメダルに関しては契約の範疇外であるためか興味は薄く、コアメダルを奪われた映司とアンクの奪還作戦に協力した際も取り戻したコアメダルをあっさり2人に渡している。バースとして戦うことを願う後藤の気持ちを察し、彼の戦闘能力の不足を指摘すると共に、「一億円稼いだら後を任せる」と約束し、練習のためにバースバスターを預け時に協力をさせている。
- 銃弾については医療チーム時代からの友人である藤田医師と真木しか知らなかったが、物語後半で遂に頭痛や眩暈が表れ始めたことから周囲に発覚。後藤に戦いを強く止められるも信念を曲げるつもりは無く、それどころか真木の誘いを受け1億の報酬と引き換えにグリード一派に協力し、映司たちを裏切った。しかしこの裏切りは「真木のグリード化を阻止せよ」という鴻上の密命によるものであり、真木の良心に訴え説得を試みるも失敗。グリードたちの攻撃に倒れた彼は、後藤にバースを託す。幸い命には別状はなく、円満退職し危険手当や退職金に新たなバースの後継者となりうる後藤の育成功労で5千万、グリード一派への参加時に真木から受け取っていた前金5千万の計1億をちゃっかり手に入れて、手術のために海外へ旅立った。
- その後、手術を終えて帰国。里中からバース・プロトタイプを受け取り、後藤と共に再びグリードと戦う道を選ぶ。最終決戦でもメダルの器の生み出した大量の屑ヤミーから一般人を守るため活躍した。
- 戦いが終わった後は海外で医師として活動している様子。また日本に帰国した際には比奈たちと共にクスクシエに来店しており、この際に初めて信吾と対面した。
- 『戦国MOVIE大合戦』では彼にそっくりなノブナガが登場している。
- 『フォーゼ&オーズ』
- 隕石群落下に伴うポセイドンの出現に伴い、映司や後藤と共に招集をかけられ、交戦中の里中からその場でプロトバースのドライバーを受け取り変身する。飄々とした性格は変わらず、戦闘面でも非戦闘面でも頼れる兄貴分としての姿を見せる。
その他の人物
[編集]- 先代オーズ
- 800年前の回想シーンに登場。変身者は当時のヨーロッパのある国の強欲な王[22]で、アンクによるとその人物像は「欲望の塊」だったらしい。
- 詳しくは仮面ライダーオーズ (キャラクター)を参照。
真木 仁美 ()- 真木の歳の離れた姉で、その容姿は知世子に瓜二つ。1958年に生まれ、1986年に死去。
- 両親を亡くした真木の親代わりとして彼を育て、真木の優秀性を見出すとともに、「物語がエンドマークで完成するように、人もまた死で完成する」という見識を教え、真木の歪んでしまった人格形成に多大な影響を与えた人物。
- 結婚が決まり真木家を出ることになるが、結婚式の前日、それまで世話してきた真木を疎ましく感じるようになり、一方的に突き放すような行動をとる。結果、彼女が変わってしまうことを恐れた真木の手で寝室に火を放たれ、「人は死で完成する」という彼女自身の言葉を具現化する形で焼き殺された。真木の人形も彼女が真木に、「私の代わりと思え」と押し付けた彼女に似た顔立ちのもので、彼女の形見として真木は肌身離さず持っている。
- 当初は優しい性格と思われたが実際は腹黒い性格だったようで、真木は腹黒い方が「本当の姉さん」で、自身の行為によって「優しく微笑む姉さん」として自分の中で完成したと述懐している。
- ただし、あくまでも清人の回想のみの登場であるため、実際はどのような人物であったかははっきりと描かれていない。
仮面ライダー
[編集]本作品のキーアイテムオーメダルの力で変身する戦士の名称。オーズに対しては「仮面ライダー」という単語は鴻上が使用することが多いが、通常は使用されない。ただし他作品の仮面ライダーと競演する映画では「仮面ライダー」を名乗っているほか、第27話では映司が自身を仮面ライダーと認識した上で他の人物と会話している描写がある。またバースは開発段階から「仮面ライダー」の名称が使用されている。
- 仮面ライダーオーズに関しては仮面ライダーオーズ (キャラクター)を参照。
仮面ライダーバース
[編集]仮面ライダーオーズやグリード、ヤミー[23]の戦闘データベースを基に、鴻上生体研究所の真木清人が開発した戦闘用生体強化スーツ[24]。
装着者の全身は、カーボンナノチューブ製の人工筋肉をアラミド繊維でコーティングした、黒い防護スーツセルティックアーマーで覆われる[25]。ボディ各部の計10か所には、半球状のシールドで覆われた武装拡張用ハードポイントリセプタクルオーブが配置されている[25]。頭頂部には情報処理を統括するマスターサーバーがあり、大きな半球シールドバースヘルムードによって保護されている[25]。その外周を沿うように配置されたU字型の黒いソリッドシールドの奥には、赤く発光するカメラアイUフラッシャーがある[25]。
交戦相手として想定されているグリードやヤミーは個体ごとに異なる性質を有しているため、リセプタクルオーブに各種エネルギーユニットを換装することで、あらゆるタイプの敵に対応する[26]。ただし変身や武装の起動に際してはセルメダルを消費するので、常にセルメダルを携行していなければ戦闘を継続できない[24]。
テレビシリーズ前半では伊達明が変身し、状況に応じて補助的にCLAWsを使用することはあるものの、主に持ち前のパワーを活かしたプロレス技や、バースバスターでの銃撃を多用していた[27]。第38話からは伊達の意志を受け継いだ後藤慎太郎が装着者となり、マニュアルを熟読してCLAWsの性能を十分に引き出しながら戦った[27]。バース初登場となる劇場用作品『MOVIE大戦CORE』においては、最初はノブナガが変身し、次に後藤が変身した[24]。また『21のコアメダル』においては、ガラにコアメダルを奪われてオーズに変身できない映司がバースに変身し、鵺ヤミーと戦った[24]。
- 番組の企画初期は、仮面ライダーの能力モチーフとして動物も機械も混在して扱われていたが、主役ライダーのオーズに動物要素を集約させることが決まったため、2号ライダーのバースはメカモチーフとなり、手足にさまざまな工業機械を装着するというコンセプトとなった[28]。使用するアイテムは歯車のような「メカメダル」という案もあったが、セルメダルの設定ができあがったため、そちらが採用された[29]。その後、子供が実際にコインを使用する対象であるガシャポンの要素を取り入れることとなった[29]。透明フードをかぶったバースの頭部デザインはハカイダーを意識しており、また低い位置から伸びる黒いゴーグルは星雲仮面マシンマンをイメージしている[29]。涙ラインの代わりに黄色いラインを顎に入れている[30]。
- グリーンとクリアのツートンカラーはガシャポンをモチーフとしており、ガシャポンの「何が中に入っているかわからない」感じをイメージさせるために、地にプリズムシートを貼り込み、厚いクリア層で覆っている[31]。リセプタクルオーブは、フードを開けた状態のものに換装可能となっている[32]。
- 主要変身者が2名いるため、スーツアクターの永徳は伊達を「基本ノーガード戦法」、後藤を「古武術的なカウンター」というコンセプトで演じ分けている[33]。また、伊達は余裕を見せるような体を開いた姿勢、後藤は斜に構えた戦闘態勢とも述べており、後藤については体を細く見せるために歩き方も変えている[34]。伊達と後藤が同時に変身する際は別のスーツアクターが片方を演じているが、皆後藤は難しいとして伊達を演じたがるという[34]。
- ツール
-
- バースドライバー
- 真木清人が中心となって開発した仮面ライダーバースの変身ベルト型生体強化デバイス[35][36]。バックル中央部には、セルメダルから抽出したエネルギーを蓄積する反応炉セルリアクターがあり、半球状のトランサーシールドによって保護されている[37]。上部のトランサーシールド・トップは透明な強化ガラス製であり、下部のトランサーシールド・ボトムは緑色をしている[37]。
- バックル左上の投入口バースロットにセルメダルを1枚投入し、右側のハンドルレバーグラップアクセラレーターを回転させることで、トランサーシールドが上下に展開し、セルリアクター内部のエネルギー解放シークエンスが実行可能となる[37]。展開されたシールドはトランスポートゲートとなり、原子レベルまで解体された武装やスーツを転送し、再構成する[37]。
- セルメダルを一度に2枚投入した場合は、瞬間的に通常出力の290%ものエネルギーを解放するセルバッシュモードが起動する[35]。
- バースバスター
- 真木清人が開発した携行型火器[39]。通常の弾丸を使用しないため、破壊力や射撃速度は自在に調節可能である[39]。
- 主に仮面ライダーバースが使用するが、変身前の伊達明や後藤慎太郎も使っている[39]。特に後藤の場合、仮面ライダーバースに変身する資格を得るための試練として、バースバスターを使いこなすことを伊達から求められていた[40]。第20話でバース使用時設定のバースバスターを生身で撃った後藤は反動のあまりの強さに倒れてしまうが、その後も練習を重ねることで伊達の後方支援を務めるようになり、やがて伊達の後任としてバースの変身者になることができた[40]。
- また里中エリカも使用者のひとりであり、第39話では後藤バースを拘束した軍鶏ヤミーの羽根をバースバスターの射撃で弾き飛ばし、自由になった後藤とともにバースバスター2挺がかりで軍鶏ヤミーを攻撃した[40]。同様の連携攻撃は第40話や第43話でも披露されている[40]。なお、里中役の有末麻祐子が扱う撮影用プロップは、通常より小ぶりの専用モデルである[41]。
- ノーマルモード
- セルメダルを収納したセルバレットポッドを銃身上部の供給口セルダンパーに取り付けると、メダルが装填ユニットセルレンダーに送り込まれる[40]。セルメダルから抽出されたエネルギーは、銃身中央の生成炉バースチャンバーによってエネルギー弾へと転換され、銃口フラッシャーマズルから放たれる[40]。使用済みのセルメダルは銃身下部に取り付けたセルバレットポッドへと排莢される[40]。
- 劇中では使用されたセルメダルは消えてしまうが、玩具の場合はメダルが消えるわけではないので、撃ったメダルを回収する手間を省けるように、自動的に下部のポッドに排莢→ポッドを上部に付け直して供給というギミックが考案された[42]。
- バース・CLAWs(クロウズ)
- 戦闘支援型[44]ユニット群の総称で、「Cannon・Leg・Arm・Wing・System」の各語から頭文字を取った物である[45]。
- バースドライバーにセルメダルを1枚投入することで、選択したユニットが対応する箇所のリセプタクルオーブに転送され、実体化する[46]。
- 各ユニットにはセルメダルを磁石のように吸い寄せて回収する機構が備わっている[45]。
- 当初は働く車をモチーフとしていたため[28]、デザイン企画中には各ユニットの全体をそれぞれのイメージカラーで彩る案も出たが、合体時に戦隊ロボのように見えてしまうため採用されず、イメージカラー程度の面積に抑えられ、ガンメタリックを基調とした配色となった[42][38]。
- ブレストキャノン
- 胸部に装着する、遠距離型砲撃ユニット[47]。
- 砲身サラマンダランチャーから増幅したエネルギー波[48]を放つ[49]。左右には体勢を支えるためのグリップがあるが、必ずしも握る必要はない[49]。
- キャタピラレッグ
- 両脚部に装着する、近接型格闘および移動支援用[44]ユニット[47]。
- キャタピラベルトヘイズクローラーを回転させることで悪路や傾斜面をも高速走行する[49]。また戦闘時には蹴りや踏み付けで攻撃を行うほか、クローラーを回転させたままキックを放つことで、ヤミーの体からセルメダルを削り取る[49]。
- クレーンアーム
- 右腕に装着する、中距離型戦闘支援ユニット[46]。
- ワイヤーに接続されたフックシュプリンガーハーケンを射出する腕部と、ワイヤーを巻き上げるウインチがある肩部から構成される[50]。磁力を帯びたワイヤーによってセルメダルを吸い寄せる[48]。
- ドリルアームと併用することで、シュプリンガーハーケンがドリルアームに換装され、中距離からのドリル攻撃も可能になる[50]。
- ドリルアーム
- 右腕に装着する、近接型格闘ユニット[46]。
- アーム先端のドリルブライトンビットを高速回転させ、セルメダル同士の結合を破壊して削り取る[50]。敵に一度破壊された後に強化された[45]。
- ショベルアーム
- 左腕に装着する、近接型格闘ユニット[46]。
- CLAWs中最大の出力を誇り、アーム先端の大型クローバーミリオンバケットで捕えた敵を片手で持ち上げ、振り回せるほどのパワーを持つ[50]。
- プロップはバネが腕の中に仕掛けられており、取っ手を掴むことでバケットの親指側の開閉が可能[51]。
- カッターウイング
- 背部に装着する、飛行用支援ユニット[44][47]。
- 時速300kmで空中を飛行でき[47]、理論上は音速をも突破が可能[44]。ストロンジウム製の主翼ソレントエッジは敵を切り裂くためにも使えるほか、切り離してブーメランのように投擲できる[49]。
- CLAWs・サソリ
- バースドライバーに1000枚のセルメダルを投入することで機動する、各CLAWsユニットが合体したサソリ型の装甲戦闘支援型ドロイド[52]。右腕はカッターウィングのハサミ、左腕はクレーンアームのバケット、尻尾はドリルアームからなる[52]。戦闘中にいったん分離して再合体することもできる[52]。地中潜行や水上航行も可能[53]。
- あらかじめ設定された自律戦闘プログラムに従い、バースの支援を行う[52]。バースの頭部に内蔵されているマスターサーバーとネットワークで接続されているため、バースが直接攻撃指令を出す[54]ことも可能[52]。第37話では生身の伊達が使役していたため、バースドライバー装着者がバースに変身していなくても、セルメダルさえ投入しておけばプログラムどおりに自律行動できると考えられる[55]。
- CLAWs・サソリの必殺技は、尻尾の先端から放つ虹色の破壊ビームで、イカジャガーヤミーを撃破している[53]。
- 必殺技
-
- セルバースト
- セルメダルの力を一気に解放する[27]。バースバスターを用いる場合は、セルバーストモードに組み替えて強力なエネルギー弾を放つ[27]。
- ブレストキャノンシュート
- セルメダル2枚でセルバッシュモードを起動し、ブレストキャノンから強力なビームを放つ、バース最強の必殺技[47]。セルメダルの投入数次第で威力が変わる[49]。
- 第46話にて、ガメル完全体に追い詰められた後藤バースと伊達バース・プロトタイプは、セルメダル5枚によるブレストキャノンシュートを2人で同時に発射[49]。直後に2人とも強烈な反動で吹っ飛んだが、すでに真木清人にコアメダルを傷つけられていたガメルを倒すことができた[49]。
バース・デイ
[編集]バース・CLAWsをすべて装備した、仮面ライダーバースの最強形態[57]。攻撃力・防御力・機動性を兼ね備えた強力な形態だが、すべてのCLAWsを装備するのに時間が掛かるというリスクがあり[57]、仮面ライダーオーズが敵を引きつけている間に装備を済ませなければならない[53]。また、相当量のセルメダルと活動エネルギー[58]も必要である[57]。
テレビシリーズへの登場は2度。第27話では伊達明のバースがオウムヤミー(青)と交戦中に変身した[57]。このときはすべてのバース・CLAWsを一気に装備しており、伊達が前もって必要量のセルメダルを投入していたと思われる[57]。第38話では後藤慎太郎のバースがグリードたちを相手に変身した[57]。最初にカッターウィングを装備して、飛行中にキャタピラレッグでキックを繰り出し、続けてショベルアームでの打撃で敵を牽制してから、残りのユニットを装備した[59]。
そのほか『MOVIE大戦アルティメイタム』では、精神世界アンダーワールドに召喚されたバースがアクマイザーの装甲車を破壊する際に変身し、ドリルアームによる攻撃を繰り出した[59]。
- 当初はオーズのようにCLAWsを3つずつ付けた姿を一形態として、パワー形・スピード形・ビルド形の3形態が考案されたが、最終的にすべてを描ききれないことから6つのみに絞られた[38]。
- バンダイ側は玩具オリジナル形態として想定していたらしいが、武部プロデューサーの意向により映像作品に登場することとなった[42]。撮影用スーツにプロップを取り付けることで再現可能だが、全身のボリュームが膨れ上がるため激しいアクションはできない[56]。
- 必殺技
仮面ライダーバース・プロトタイプ
[編集]試作第1号機となるバースドライバーを使用して変身する[60]、仮面ライダーバースのデータ計測用実験モデル[23][61]。
外見は通常のバースとほぼ同じだが[61]、動きを正確にデータ化できるように、全身のリセプタクルオーブの周辺に赤いセンサーユニットオプティカルマーカーが付与されている[62]。また、カメラアイが発光した際の色は緑である[注釈 17]。
基本性能もまた通常のバースとほとんど変わりないものの、大幅にリセプタクルオーブがオミットされ、バース・CLAWsはブレストキャノンとクレーンアームの2種しか使用できない[61][60]。そのほか、戦闘に際してはバースバスターを用いる[63]。
試作型バースドライバーは長らく鴻上生体研究所に保管されていたが、第45話にてカザリ完全体との決戦で中壊した正規のバースドライバーの修理期間中に、後藤が代用品として一時的に使用した[61]。第46話以降は、手術を終えて日本に帰国した伊達が装着者となって戦線復帰し、2体のバースによるコンビネーションでグリードと戦った[61]。
『MOVIE大戦MEGA MAX』における仮面ライダーポセイドンとの戦闘で、長槍ディーペストハープーンを突き立てられた試作型バースドライバーは大破し、その後は廃棄処分された[61]。しかし、続いて公開された『スーパーヒーロー大戦』では、後藤バースとともに伊達のバース・プロトタイプも登場している[61]。
- 仮面ライダーバース・プロトタイプは企画段階から存在したキャラクターではなく、番組放映中に制作されたものである[64]。当初は伊達が死亡して恐竜グリード化する展開が構想されていたが、視聴者間での伊達の人気が想定以上に高かったため棄却され、伊達を再活躍させる手法としてもう1体のバースが造られることになった[64]。撮影終了後にスーツをプロトタイプから通常のバースに戻せるように、デザインの変更点はオプティカルマーカーの付与程度に留められた[64]。マーカーの色が赤なのは、バースの差し色に用いられている緑の補色だからである[64]。
- 仮面ライダーバースの撮影用スーツはアップ用とアクション用の2着しかないため、ダブルバースのそろい踏みとなる場面では、アトラクション用スーツをカッティングシートを貼り付けてプロトタイプ仕様に改造して用いている[65][38]。
仮面ライダーバースのスペック
[編集]名称 | 身長 | 体重 | パンチ力 | キック力 | ジャンプ力 (ひと跳び) |
走力 (100m) |
---|---|---|---|---|---|---|
仮面ライダーバース | 199cm | 92kg | 3.5t | 8t | 45m | 5秒 |
バース・デイ | 250cm | 155kg | 設定未発表 | |||
仮面ライダーバース・プロトタイプ | 199cm | 92kg | 3.5t(理論値) | 8t(理論値) | 45m(理論値) | 5秒(理論値) |
テレビシリーズ以外の作品に登場する仮面ライダーバース
[編集]- 仮面ライダーバースX
- カニ・エビ・サソリの人造コアメダルを使用して変身するバースの形態。
- 詳細は仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル#仮面ライダーバースXを参照。
乗用マシン
[編集]ライドベンダー
[編集]ライドベンダー | |
---|---|
重量 | 260kg (カンドロイド積載時) |
マシンベンダーモード | |
全長 | 2124mm |
全幅 | 925mm |
マシンバイクモード | |
全高 | 1125mm |
全長 | 2320mm |
全幅 | 920mm |
最高出力 | 395kw |
最高速度 | 610km/h |
鴻上ファウンデーションが開発した可変形型特殊モーターサイクル[66]。カンドロイドを活用するための拠点と、高い機動性を有するビークルを一体化させるというコンセプトのもとに製作された[66]。
使用者は仮面ライダーオーズと仮面ライダーバース[67]。そのほかにアンクや里中が運転したこともあった[67]。また鴻上ファウンデーションには特殊部隊ライドベンダー隊が存在しており、後藤慎太郎はもともと第一ライドベンダー隊の隊長を務めていた[68]。
第6話でアンクにセルメダルを出すよう強要された鴻上光生は、ライドベンダーの変形機能が停止したせいでオーズが困惑する光景を見せ、逆にアンクを脅して取得したメダルの6割を供出させる約束を交わした[69]。しかし鴻上の意志次第でメダルシステムを沈黙させられるというのはハッタリであり、実は後藤が陰からリモコンによる遠隔操作で変形機能を一時停止させていただけだった[69]。
- マシンベンダーモード
- カンドロイド活用拠点形態[66]。自動販売機のような形状をしており、各所に設置されている[66]。セルメダルを投入してボタンを押すことで、選択したカンドロイドがドロイドシューターから排出される[66]。
- また、セルメダル投入後にマルチTaSセンサーをタッチすることで生体認証が行われ、適格者として認識されるとマシンバイクモードへ変形させることが可能となる[69]。
- マシンバイクモード
- ビークル形態。O型8気筒のオーエンジンを搭載しており、セルメダルから生成されたエネルギーで走る[69]。
- 円形のフロントカウルストロンジウムスクリーンには、AIファウンデーションアイが内蔵されている[69]。
- 撮影用車両のベース車種はホンダのシャドウファントム[70]。ストロンジウムスクリーンの形状はオースキャナーをモチーフとしている[71]。メダルを吸い込む掃除機バイクという案もあった[38]。
トライドベンダー
[編集]トライドベンダー | |
---|---|
全高 | 1125mm |
全長 | 2520mm |
全幅 | 1020mm |
重量 | 320kg |
最高出力 | 465kw |
最高速度 | 800km/h |
ライドベンダー マシンバイクモードにトラカンドロイドが合体した強化モード[72]。
トラカンドロイドがライドベンダーに接触すると、ストロンジウムスクリーンが左右に分割する[72]。次いで前輪ライドロスA/T[69]も左右に分断され、後輪と一体化して接地面積を増やしたライドロスA/T・デュアル[73]となる[72]。同時にトラカンドロイドが巨大化して車体前面に接続し、メイン駆動輪である新たな前輪ホイールトランザー[73]に変化する[72]。最後に前部補助駆動輪ランチャークロウラー[73]が展開して、合体が完了する[72]。
多くの使用者がいるライドベンダーと異なり、トライドベンダーはもっぱら仮面ライダーオーズによって運用される。しかしそのオーズも、ライオン・トラ・チーターの猫類系コアメダルのいずれかで変身しなければ、性能を引き出すことはできない[72]。ラトラーター コンボとなったオーズであれば、トライドベンダーの真価を発揮させられる[72]。
合体によりトラカンドロイドのカンブレインとライドベンダーのファウンデーションアイが連結して並列コンピューターライガーヘッドを形成し[73]、マシンのOSが書き換わったことで自律行動が可能となっている[72]。獅子の口のようなブライトマズルは光弾を放つほか、接近戦では敵を噛み砕くことができる[73]。また、ランチャークロウラーからはメダル状のエネルギー弾を連射して攻撃を行う[73]。
- 作品全体のモチーフであるメダルからの連想で、バイクが自動販売機に変形することは当初から決まっていたが[74]、合体までする予定はなかった[71]。しかし「ライドベンダーでは敵を倒せないのではないか」という指摘が玩具開発サイドから出てきたため、急遽合体ギミックを取り入れた形に再デザインされることとなった[71]。また初期案ではサソリのカンドロイドとの合体が考えられていたが、オーズの基本フォームであるタトバ コンボのモチーフのひとつであり、金と黒のライドベンダーに色をそろえやすいトラのカンドロイドへと変更になった[71]。
- 撮影用プロップはカウル部分まで造形されており、そこから下の車輪部分は完全にCGで描画されている[75]。「動物的に動かしたい」という柴﨑の意向により、あたかもオーズが暴れ馬を抑えているような、ピョンピョン跳びはねるアクションがCGで表現された[75]。
カンドロイド
[編集]鴻上ファウンデーションが開発したサポートドロイド[76]。ライドベンダー マシンベンダーモードにセルメダルを投入してボタンを押すことで入手でき、1枚のセルメダルで複数呼び出すことが可能[76]。缶型のカンモードからプルタブスターターを起こすことでメカモードに変形する[76]。ひとつのカンドロイドを起動すると、その他の同型カンドロイドが一斉に起動する[76]。
- 仮面ライダーオーズの変身ベルトや武器と同様に、ナスカの地上絵のような幾何学模様がデザインに取り入れられている[77]。また裏モチーフとして歴代仮面ライダーの顔を基本にしており、額の「Oシグナル」と目の下に伸びる「涙ライン」は必ず取り入れられている[77]。
- 制作コンセプトは「メダルを使うと出現するサポートメカ」であり、自動販売機で買った缶が変形することは当初から決まっていた[30]。初期案の中には「缶が剣や銃に変形する」「巨大自販機から出てきた巨大缶が乗り物に変形する」というものがあったが、やがて動物型になることに決まった[30]。その後も「3段に分割するカメ缶」「爆発音を放つスカンク缶」などが考え出されたが、オーズの変身モチーフと同じ動物に絞って選び直された[28]。
- 玩具のサイズは缶コーヒーを基本として、それより少し大きめに作られている[28]。販売成績は累計80万個を越える人気シリーズとなった[28]。
タカカンドロイド | |
---|---|
全高 | 80mm |
全長 | 164mm |
全幅 | 300mm |
最高飛行速度 | 250km/h |
その他 | 連続稼働時間:72時間 |
- タカカンドロイド
- 高空からの地形分析や敵の偵察・追跡を主な任務とするほか、戦闘支援やセルメダルの回収で活用される[76]。
- AIを組み込んだコアユニット部カンブレインには高感度光学センサーも備わっている[78]。主翼グライドバランサーで反重力制御を行い、その先端の追加翼ウイングレットエッジは高速振動により機体を空気の膜で包んで飛行時の抵抗を減らす[78]。またウイングレットエッジは敵を切り裂く武器にもなる[78]。
タコカンドロイド | |
---|---|
全高 | 185mm |
全長 | 265mm (8本アーム展開時) |
全幅 | 100mm |
その他 | 連続稼働時間:84時間 |
- タコカンドロイド
- 水陸両用タイプ[76]。戦闘支援能力が高く、集結することでライドベンダー用の坂道を形成したり、ロープやトランポリン状に集まってオーズを支援したこともあった[76]。
- しかし集団行動に長けた性能は諸刃の剣でもあり、第10話では工場で1体が起動したとたんに製造ライン上のタコカンドロイドが次々に動き出して飛び回り、大混乱を招いた[78]。
- カンブレインには特に情報処理能力に優れたAIが組み込まれている[78]。特殊硬質ラバーでできた8本の触手テンタクルサッカーを回転させることで反重力を生み、空中を飛行する[78]。触手の先端には伝達回路ワイズレセプターがあり、他の機体と接触することで情報を同期するほか、攻撃時の爪としても使える[78]。
- 漏斗部分にあたるジャミングノズルからはタコスミのような黒い粒子オプティックジャマーを放ち、敵のセンサーを無効化する[78]。
バッタカンドロイド | |
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全高 | 114mm |
全長 | 199mm |
全幅 | 55mm |
その他 | 連続稼働時間:96時間 |
- バッタカンドロイド
- 障害物の多い陸上での活動に特化している[79]。脚部ホップフリッガーによる跳躍は最大100mの高さに達し、キックに応用すれば攻撃手段にもなる[80]。また腹部にはナノレベルのカギ爪が埋め込まれたグラップフォートがあり、壁や天井にも張り付いて移動できる[80]。高い機動力によって障害物が多い地形でも機敏な動作が可能。
- カンブレインの複眼部分は広角レンズになっており、12時間連続の動画撮影が可能である[80]。
- そのほか通信機としても活用可能であるため、あまり携帯電話を使わない火野映司にとっては魅力的なアイテムであったらしく、初めて手にしたときには大喜びでアンクと通信していた[80]。
トラカンドロイド | |
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全高 | 790mm |
全長 | 1000mm (巨大化時) |
全幅 | 1020mm |
その他 | 連続稼働時間:108時間 |
- トラカンドロイド
- ライドベンダーの機能拡張と武装強化用に開発された[79]。ライオンメダルを解析した成果が反映されており、オーメダルを科学技術で制御するためのテストケースとなっている[79]。
- 背部のE-Mリアクターの働きにより、通常のカンドロイドのサイズからライドベンダーと合体可能な大きさまで巨大化する[80]。
- 四肢のウォーカーレグルスはあくまでE-Mリアクターの保持を目的として設計されており、機動性は考慮されていない[80]。
電気ウナギカンドロイド | |
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全高 | 55mm |
全長 | 350mm |
全幅 | 90mm |
その他 | 連続稼働時間:112時間 |
- 電気ウナギカンドロイド
- 狭い空間にあるセルメダルを回収する[81]。また戦闘支援時には、3体で連結して電撃ロープを形成する[82]。
- 頭部には半透明の強化プラスティックで覆われたエネルギー変換装置イルブリッツドライブがあり、10万ボルトの電流を生む[83]。その下の電磁波制御装置トリックヴォイダーによる電波障害は、半径100m以内の電子機器を無効化する[83]。
- コアユニット カンブレインは胸部に搭載されており、敵の体から放出される微弱な電流を解析して行動を予測する[83]。
- 当初、映司はヘビだと勘違いしていたが、後藤の助言でヘビではないと理解した。映司に「ウナちゃん」という愛称で呼ばれている。
ゴリラカンドロイド | |
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全高 | 72mm |
全長 | 74mm |
全幅 | 106mm |
最高速度 | 55km/h(歩行) |
その他 | 連続稼働時間:108時間 |
- ゴリラカンドロイド
- 戦闘区域のように、障害を排除する必要がある状況下でセルメダルを回収する[81]。伊達明はヤミー探知用に1体を携行しており、メダル回収時には3体を使用していた[83]。なお第23話では、おでんを運ばせていた[83]。
- 他のカンドロイドが1基ずつ搭載する小型エンジン ストリーマゲインを、ストリーマゲイン・ツヴァイとして左右の肩に合計2基備えているため、100kgの鉄塊を持ち上げるほどのパワーを発揮する[83]。両拳ゴーリギガンデは、ストロンジウム精製の過程で抽出される素材ストロキサイトでできており、握力は最大で60kgに達する[83]。
- コアユニット カンブレインは、他のカンドロイドよりも立体認識能力に優れている[83]。
クジャクカンドロイド | |
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全高 | 153mm |
全長 | 95mm |
全幅 | 140mm |
その他 | 瞬間最大風速:105.5m/s 連続稼働時間:99時間 |
- クジャクカンドロイド
- 戦闘支援に特化したカンドロイド[81]。可変翼アルゴサイクロンを回転させて蜃気楼や小型竜巻[84]を発生させるほか[83]、カッターのように敵を切り裂く[82]。また、頭部のビークゲイザーから放つ電磁波は、敵の脳波に干渉して意識を混濁させる[83]。
- コアユニット カンブレインは使用者の身体データを常時感知しており、使用者の安全を最優先に行動する[83]。
- 火野映司は第21話で、チョコレート冷却用にクジャクカンドロイドの風を利用し、後藤慎太郎に怒られた[83]。しかし第19話では、後藤の上司である鴻上光生も卓上扇風機として活用している[83]。
プテラカンドロイド | |
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全高 | 45mm |
全長 | 215mm |
全幅 | 346mm |
その他 | 連続稼働時間:120時間 |
- プテラカンドロイド
- 真木清人が最後に開発したカンドロイドで、セルメダルの膨大なエネルギーを効率的に運用することで燃焼効率を高めた次世代型のひとつ[85]。第29話ではシャチパンダヤミーに対して真木自身が使用したが、3機がかりでもあえなく破壊された[86]。
- くちばしはストロンジウム製のスピーカー ダンディンスクリーマーであり、超音波を発して共振現象により標的を破壊するほか、敵を切り裂く武器としても用いられる[86]。翼部ソニッカーゲイルは超音波振動によって微粒子を後方に噴射し、直線スピードでは亜音速に近いレベルまで加速できる[86]。尾部バリアンセレイダーは余剰エネルギーを圧縮して再利用可能であり、そのエネルギーを機体にチャージすれば瞬間的に通常時の倍以上の出力を発揮する[86]。
- コアユニット カンブレインには多数の音声波形が記録されており、暗所でも状況の分析ができる[86]。
- タカカンドロイドとは飛翔動物モチーフであることが共通しているが、プテラカンドロイドは同じサイズの缶から変形したとは思えないほど大きく、差別化が図られている[87]。
トリケラカンドロイド | |
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全高 | 70mm |
全長 | 196mm |
全幅 | 53mm |
その他 | 連続稼働時間:136時間 |
- トリケラカンドロイド
- 真木清人が最後に開発したカンドロイドで、余剰エネルギーを活用することで燃焼効率を高めた次世代型のひとつ[85]。真木が研究室を破壊して去った後に残されており、第31話で伊達明に発見された[86]。以後は伊達のセルメダルを詰めたミルクタンクの中に住み着き、クロアゲハヤミー戦では仮面ライダーバースに変身した伊達めがけてセルメダルを弾き飛ばして、補給支援を行った[86]。
- 小型エンジン3基を組み合わせたストリーマゲイン・トライズを搭載しており、余剰エネルギーを排出せずに機体内で再循環させることで、通常以上のパワーを発揮する[86]。四肢に仕込まれた駆動輪ウィールマグナはそれぞれが独立して動くため、悪路でも安定した走行が可能である[86]。
- 鼻先の放電角ブラスアンカーでプラズマを発生させ、ストロンジウム製の2本の衝角バリドランザーによって撃ち出す[86]。また、襟の部分グライバーシルトは特殊な磁場を展開して物体の重量を操作できるため、バリドランザーが弾いたセルメダルや、他のカンドロイドをも射出できる[86]。
- コアユニット カンブレインは、電磁波を使用する高感度センサーにより物質の硬度を分析する[86]。
- 仮面ライダーオーズ プトティラ コンボに合わせるならばボディは紫色になるはずだが、プテラカンドロイドとの差別化のため、ミリタリーイメージに基づいて緑色になった[88]。
グリード/ヤミー
[編集]グリード
[編集]七つの大罪の一つ「強欲」(greed)の名を冠し、個体ごとに9枚(3種×3枚)の意思を宿すコアメダルを核、大量のセルメダルを体として構成された、人間の「欲望」を糧に力を増大させる人造生物[89]。
800年前に10枚(2種×3枚・1種×4枚)作られたコアから1枚[注釈 18]を抜き取り、9という「欠けた」数字にした結果「足りないがゆえに取り戻したい」という欲望が生まれ、その欲望が進化して自律意志を持ちメダルを肉体として誕生した。
800年前コアを求めた当時の先代オーズに敗北し、メダルへと還元された状態で石棺に封印されていたが、現代に甦り活動を再開した。オーズ(OOO)がコアメダル3つを駆使して戦うのに対し、グリードである彼らもあらゆる生物の姿をした怪物たちの王たちと言える存在のため、彼らも一種の「オーズ(王S)」と言える[2]。
オーメダルと同様鳥系・昆虫系・猫類系・重量系・水棲系など、各々はそれぞれの種族に属する複数の動物の特徴を備えている。人間の欲望を感知して自分のセルと融合させることでヤミーを創り出し、セルを増やして己の糧とする。ヤミーを遥かに超える戦闘力を持ち、自身の身体をメダルに戻しての神出鬼没な移動が可能。また、彼らが現れる場所にはそれぞれのイメージカラーの布が垂れ下がる。なお、オーズの必殺技の直撃など大きなダメージを受けると、体を維持できなくなりメダルとしてバラバラに飛散するが、その状態でも意思は消失せず残ったコアに残り、一定以上のコアとセルを用いることで再度復活することが可能。本来はコア自体は消滅することがないため「不滅」の存在であるが、意思を宿したコアが破壊された場合には人格ごと消滅、単なるメダルとなり二度と復活できなくなる。
「足りないがゆえに満たしたい」という欲望が起源であり存在理由であるが、逆にその欲望が満たされる喜びを感じることのできる五感が退化してしまっており、その結果満たされることのない欲望が否応なしに加速されてただ欲し続けることしかできない存在と化している[89]。ゆえにメダルが9枚揃い完全復活を果たした際には、満たされない根深い欲望から人間もろとも足りないものを欲して食らい、やがて世界そのものを食らいつくしてしまう。
核であるコアメダルが9枚未満であると、装甲が欠けて茶や紫の素肌が露出したセルメンと呼ばれる不完全な状態となる。アンクを除く4体のグリードが、この状態で復活。足りないメダルを集めて完全体となるため、ヤミーによってセルを補うとともに、アンクが持ち去ったコアを執拗に付け狙う。一方でアンクや鴻上ファウンデーションらもグリードが持つコアの奪取を狙っており、三つ巴の争奪戦が展開される。なお、自分以外のコアを吸収してパワーアップすることも可能だが、何枚メダルがあろうと自分のメダル9枚が揃っていない限り完全復活には至らず、メダルの力を完全に制御することはできない。
外見上の共通点はバイザー状の眼と初代ライダーベルトのような形状の中央に凹みのあるベルトで、このベルトはセルメン時は空洞になっているが、完全体時はバックルが金色(恐竜グリードと映司グリードは銀色)になり、黄色い宝石状のパーツが埋め込まれる。ただし、恐竜グリードと映司グリードはコアメダルが少なくてもこのパーツが存在する。また、アンクと恐竜グリードは、コアメダルの代用品として、欲望の源泉である人間を核に据えているため、コアメダルが少ない状態でも完全体に到っており、映司グリードはストーリーの展開上、すべてのコアメダルを手に入れて完全体になることはなかった。人間をコアメダルに代用しているグリードは純正のグリードとベルトのカラーリングが異なる[90]。
アンク以外の4体は復活した当初は怪人態のまま暴れていたが、人間社会で目立つことを避けるため、間もなくアンクを真似て人間の姿に変化して行動するようになる[注釈 19]。ヤミーの宿主を見抜けるアンクも、人間に変化したグリードは見抜くことができない。後に現代において、鴻上の行動によってアンクの分離した身体が別の自我を持ったアンク(ロスト)として新たに覚醒したことに加え、恐竜系コアを取り込んだ映司と真木の2人が恐竜系グリードへと変化している。
『MOVIE大戦CORE』ではオーズとプテラノドンヤミー(♂)の戦闘を傍観する立場にいた他、『将軍と21のコアメダル』では序盤にガラにコアメダルを奪われ、その後はガラを打倒するため、取り戻したコアメダルを映司に貸し出したりと、ウヴァ・カザリ・ガメル・メズールがまとまって行動している。
- メダルを落とす描写は、『ドラゴンクエスト』のモンスターがメダルを落とすところからきている[91]。当初はヤミーを倒すことで、メダルを1枚手に入れるというパターンであったが、それではヤミーが分かってしまうことから、コアメダルをグリード、セルメダルをヤミーから得るものとなった[92]。
- 映司が御釈迦様という案から仏教モチーフということとなり、動物が合体したインドの神様を反映させている[91]。オーズのコンボとリンクさせるため、バッタやライオンなどメジャーなものがモチーフとなった[93]。衣装を着ているようにも見える感じにしているが、ヤミーとの差別化からデザイン化されたライダーのような硬い感じとなっており、ヒーローと怪人のハイブリッドな雰囲気となっている[94][93]。顔はデザイン化されたマスクとしてのもので、一体化されたゴーグル状の目となっておりヤミー同様閉じたような三重四重のスリットを入れている[94][93]。ヤミーとの共通項としてスリットのような縞を身体に盛り込んでいる[94][93]。露出したセルメンの状態を描くため、素体の全身がデザインされた[94][95]。
- パーソナルカラーの布は、蜷川実花の写真集や香港映画の『HERO』を参考にしている[91]。
- アンク(右腕のみ)に関しては、仮面ライダーオーズ (キャラクター)を参照。
ウヴァ | |
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身長 | 208cm |
体重 | 115kg |
- ウヴァ[注釈 4]
- 昆虫系グリード。
- 本来の姿はクワガタムシの顎状の角・カマキリの鎌や複眼・節足的な外骨格に覆われたボディを持つ。当初はコア6枚で下半身がセルメンで復活。人間態は緑の革のジャケットを着たオールバックの青年。
- バッタの如き跳躍力や昆虫特有の敏捷性を活かし右腕の2本の鎌を用いる強襲戦を行う他、角から広範囲に緑色の雷撃を放つ特殊能力を備える。完全復活すると他のグリードのような追加能力は見られないものの戦闘スペックが飛躍的に上昇し、電撃の威力や範囲、メダガブリューに耐えうるほどに防御力が上昇する。昆虫型ゆえに炎に弱いことがアンクから語られている。
- 直情的かつ激情家で、不完全な体に最も焦りを覚え、自分のコアメダルの収集や奪還に固執する。その強い執着心から、自分以外のコアメダルを取り込むことを恐れている[96]。しかし短気で頭に血が上りやすく思慮が欠ける性格はアンクやカザリに見透かされており、手玉に取られることも多い。一方で転換する状況を受け止め対応する柔軟さは持ち合わせており、後述のセルメダルによる強化や屑ヤミーを使用して暗躍するなど浅薄というわけではないが、計画性よりも執念深い面が強い。物を叩くなどしてリズムを刻むように歩く癖があり、イライラしている時は人間態や怪人態を問わず、ゴルフクラブで周りの物を叩き壊している。アンクに指摘された通り、執念深さやしぶとさは並大抵の物でなく、コアメダル1枚のみでもセルメダル無しで行動したり、僅か3枚のコアメダル[注釈 20]で上半身を復活させたりしている。また、目的のために度々裏切りや結託を繰り返している。
- 当初は他のグリードと行動を共にしていたが、カザリの裏切りに怒り、意趣返しにコアメダルの独占を企み、仲間への情も捨て、弱体化したメズールを裏切りコアを奪おうとした。その後はカザリと対立してオーズやカザリ一味と随所でメダルを奪い合いながら、屑ヤミーを利用して秘密裏にセルメダルを生成するなど、独自の行動を取っていた。新たに進化していくオーズやカザリ一味に対抗するべく、集めていたメダルを使ってメズールとガメルを復活させるが、2体がカザリ一味への恐れやウヴァへの不信感からカザリ側についたことで孤立してしまい、集中攻撃を受けてメダルの状態に分解されてしまう。しかし放置された意識を宿したクワガタ・コア1枚で行動し、草田に憑依することで辛うじて生き残っており、映司と決別したアンクの手によってセルを与えられて復活し、共にグリードたちのアジトに乗り込み、仲間に加わった。後にアンクを始末しようとしたカザリに逆襲し、2人がかりで追い詰めた末にメダルも奪還した。
- 真木がアンクを器に使用することを断念した後、唯一生き残っていたためにメダルの器に選ばれ、真木の手でコアを揃えられ完全復活を遂げる。オーズ プトティラコンボとダブルバースを単独で圧倒する戦闘能力を見せ付けるも、真のオーズへと進化したオーズ タトバコンボのタトバキックを受け敗北する。直後に真木の手で他系統のコアを数枚投入され消滅は免れるも、さらに他系統コアを投入され暴走への恐怖から逃亡する。最終的には力を制御出来ず、苦しみ悶えながらメダルの器 暴走形態に変貌してしまった。
- なお、劇中に登場したグリードのうち、唯一彼のみ意識を宿したコアを破壊された明確な描写が存在しない。
- ウヴァ役の山田は、『ドラゴンボール』のベジータをイメージしている[97]。また、強く見えるように変身前後問わずに腕を組むようにしている[97]。
- 基本的にはバッタをベースにしており、バイオなライダーのような感じで顔もライダーにしているが、目のバッタはゴーグルのため、一つに繋げている[94][93]。頭部のクワガタのアゴは前ではなく、後ろに流している[94][93]。肩の触覚のようなものはカミキリムシとなっている[94][93]。胸はただ塗ったような見た目ではなく、半透明のような見た目にしている[94][93]。
- メダルの器 暴走態[96]
- 完全復活したウヴァに真木自身が所持する他系統コア全てを集約した結果、分解されて誕生したメダルの怪物[96]。
- 同じく暴走形態である巨大グリード暴走態よりもはるかに巨大で、黒い正八面体から6種54枚のコアメダル状エネルギーが発生し陣を組んだような無機質な外見を持つ。常に空中を浮遊して移動し、欲望のままに周囲にある何もかもをセルメダルへと還元・吸収して、世界を無に還してしまう。溢れ出したセルを人間を喰らい尽くす無数の屑ヤミーとして放出し続けるために接近さえ困難な上、強力なエネルギーシールドに守られている。またエネルギーフィールドを照射してグリードを復活させる治癒能力も有している。ウヴァ自身の人格は失われているが、恐竜グリードと共に世界を終末に導こうとする自我は有している。恐竜グリードが倒された際に出現したブラックホールによって内側から圧壊していき、爆散した。
カザリ | |
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身長 | 212cm |
体重 | 119kg |
- カザリ[注釈 4]
- 猫類系グリード。
- 本来の姿はドレッドヘアー状に編まれたライオンのような鬣や鋭い牙・トラのような縞模様のボディを黒いパンクパッションで包んだ容姿をしている。当初はコア7枚で下半身がセルメンで復活。人間態は黒と黄色のチェックのジャケットを着た銀髪の青年。
- チーターの如き素早い身のこなしや瞬発力を活かして接近し、伸縮自在の鉤爪を用いる白兵戦を行う他、巨大な黄色の突風を発生させる能力を備える。完全復活すると背中から爪が出て、鬣を自由に操る能力を発揮し、鬣1本1本からエネルギー弾を発射することが可能となる。
- 普段は髪の毛を弄るなど気だるそうな言動が目立つが、実際はアンク以上に腹黒い策略家で、他者の物を奪うことに快感を覚える狡猾な性格。また平然と裏切りや騙し討ちも行うため、他のグリードたちからもあまり信頼されていない。復活当初はグリード一味の中でブレーン役を担っていたが、自身の仲間意識は希薄で猜疑心も強いことから、裏では仲間を出し抜くなど本音を露にすることは滅多に無い。そういった姿勢からか、アンクやウヴァからは「臆病」と評されている。一方で計画を塗り替える予想外な事態には弱く完全主義の傾向が見られ、僅かでも自身の計画性を乱す者に不快感を抱く。本人が言うように基本的には慎重であるが、虚栄心や自己顕示欲が強い傾向があり、相手より優位になると慢心し軽率な行動を起こし足をすくわれている。
- 自分たちと関係ないメダルの動きから早々にメダルの争奪戦にオーズやグリード以外の第3勢力が存在することを察知し、鴻上ファウンデーションへと辿り着き陰で真木と接触。彼の研究や観察への協力と引き換えに鴻上から渡されるメダルを自身に提供するという契約を交わして結託した。自身も真木の研究に興味を持ち、他のグリードらに見切りをつけてコアメダルを用いた真木の実験に利用、ガメルとメズールの犠牲から得たコアおよび研究成果を「進化」と称して応用し、暴走を回避するための調整を考慮しながら重量系と水棲系コアを取り込むことで、合成系ヤミーの生成・高圧水流・重力操作などの新たな能力を獲得していく。やがて覚醒したばかりのアンク(ロスト)を傀儡として真木と共に集団を結成し、後に復活したガメルとメズールをも仲間に引き入れ、事実上最も勢力を持ったグリードとなっていた。
- しかしオーズを危険視するアンクとウヴァが軍団に介入したことで事態が急変。今まで自分が築いた計画が破綻することを不快に思い邪魔なアンクを始末しようとするもウヴァの参戦で追い詰められ、コアを奪われ窮地に陥るが、メズールの介入で事無きを得た。だが今度は共にオーズを倒す素振りを見せ、唆したガメルを利用してコアを奪取して完全復活に成功し、他のグリードからもコアを奪い取り、圧倒的な戦闘能力を見せ付ける。
- だが捨て身のバースのサポートにより隙が生まれ、オーズ プトティラコンボのメダガブリューの一撃で意識を内包したライオン・コアが破損して弱体化。逃走した先に現れた真木にメダルの器にするように助けを乞うが、暴走を最大限回避していた姿勢から既に見切りをつけられており、無傷のコアメダルを全て抜き取られてしまう。セルメダルを撒き散らしながら逃亡するものの路上で限界を迎えて倒れ、人間社会=自分が欲していた世界に手を伸ばしながらセルに還元、意識を宿したコアが砕けたことで終わりを迎えた。
- 真木が抜き取ったコアは目的の食い違いからアンクを介して本来のグリードたちの手元に戻り、これによりメズールとガメルが完全復活することになる。
- ほかのグリードとの差別化から猫のようにフワフワっと身軽に歩くようにしている[99]。また、手をポケットに入れる仕草では、ポケットに入れた手の指先を動かすなど橋本が持つ猫のイメージで役作りをしている[99]。
- スケジュールの都合から、彩色デザイン画が描かれず、ラフを基に造型が行われた[94]。ネコの手を肩に付け、全身のトラのパターンは、リアルに描くなど直接的な描写を避け、デザイン化した線を入れ、髪の毛もアクション時の動きが欲しくて付けたものであり、たてがみをそのまま生やすのではなく、プレデターヘアをデザイン化したものとなっている[94][93]。
- 他作品での登場
-
- 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』
- 財団Xが作り出したダミー怪人として完全体の姿で登場。仮面ライダーアクアと対決するが、アクアヴォルテクスで倒された。
- 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』
- 財団Xが複製した偽コアメダル3枚からダミーが出現した[98]。
ガメル | |
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身長 | 230cm |
体重 | 154kg |
- ガメル[注釈 4]
- 重量系グリード。
- 本来の姿はゾウの牙と鼻・サイの角を備えた頭部・ゴリラの腕・ゾウの脚部を兼ねた厚い皮膚で覆われた屈強なボディを持ち、右腕にサイの角のような突起・左腕に砲門のような武装をしている。当初はコア7枚で上半身がセルメンで復活。人間態は白のシースルーのシャツに黒いタンクトップを着た長身の男。
- グリード随一の怪力を誇り、伸縮自在の強靭な鼻を武器とした肉弾戦を行う他、地面を叩くことで周囲に激しい地割れや銀色の重力波を発生させる特殊能力を備える[100]。完全復活すると触れた物体(地面やバースなどを除く)を生物・非生物問わず強制的にセルメダルに変えてしまう。重量系成長ヤミーと同様、強い光に弱く、セルメダルの消費も著しい。
- 口調は片言で動作も鈍重。悪意を持って動くわけではないが、最も自分の欲望に忠実なグリードであり、何の打算もなく遊び感覚でヤミーを暴れさせて燥いだり、常にその場の思いつきで行動するなど、精神年齢は幼児に近い。また自分に過保護なメズールを慕っており、行動原理がほとんど彼女に依存している。自分のコアメダルへの執着が少ないなど、グリードとしては変わり者。駄菓子が好きで、よく駄菓子の箱を抱え込んで食べているが、実際には味覚が無く、間違えて玩具を食べてしまってもそのことに気づかなかった。
- 中盤では真木とカザリによるコアメダルを1つの器に集中させる実験に利用され、水棲系コアメダル7枚を新たに追加された後、メダルを奪われ弱体化したメズールの願いを受け入れ、自らメズールに吸収されて巨大グリード暴走態の一部となりオーズに消滅させられた。
- しばらくしてウヴァに復活させられたが、メズールを追う形でカザリ側に付く。
- メズールと一緒にいることが彼の最大の欲望であったために終盤で完全復活した後も彼だけは特に何かをしようとはしなかったが、メズールが偽りの愛情によるままごとを終わりにし彼から離れていったことでメズールを探し求め続け、満たされぬままコアを砕かれた彼女の最期を看取ることとなる。その残骸からコアを回収しようとした真木との衝突を経てウナギ・コアを回収し、彼女の意識の消失にも気付かぬまま人間をセルに還元してメズールを再生させようとするが、後藤と伊達の変身したダブルバースと交戦し、終始圧倒するも先の恐竜グリード戦で自身の意識を内包したサイとゴリラの計2枚のコアにヒビを入れられており、至近距離から放たれた最大出力のブレストキャノンシュート2発を受け耐えたものの遂に限界を迎え、メズールを想いながら最期を遂げた。残ったコアは真木のプテラカンドロイドにより全て回収された。
メズール | |
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身長 | 214cm |
体重 | 112kg |
- メズール[注釈 4]
- 水棲系グリードで、グリードの紅一点。
- 本来の姿はシャチを模した頭部・ウナギが巻き付いたような首元・ウナギのヒレ状のフリンジが付いたタコの脚の間の膜を模したマント・タコの吸盤状の意匠がある脚部に加え、全体的に流線的なフォルムが目立つ。当初はコア8枚の上半身がセルメンで復活し、マントの模様も無地となっている。人間態は青を基調としたセーラー服、もしくは洋服を着た少女。
- 身体の柔軟性を活かした軽い身のこなしで敵を翻弄する戦法を得意とする。周囲に存在する水を自在に操る能力を備え、掌からは高圧水流を放って攻撃する。調節次第では切断攻撃も可能で、マントは鞭のように変化させることも可能。完全復活すれば全身を液状化して、さらなる三次元的な戦闘が可能となる。水棲系ヤミーと共に高熱に弱いが、完全体になると克服するようである。
- 母性愛が強く、穏やかな物腰で面倒見が良いが、グリードには愛情が希薄なため表面をなぞっているだけに過ぎず、高いプライドから相手より常に上位にあることを漂わせ、真木やオーズを「坊や」と呼ぶなど[101]、基本的に他者のことは目下の存在として見下している。ゆえに完全復活後には人間の愛情を手に入れようと強く欲している。仲間の調和を優先しており、他のグリードに獲得したセルメダルを供給し、時には仲介するなどグリードの統率役を担う。特に精神的に幼いガメルに対しては姉か母親のように接するが、それは実際には自分自身が擬似的に愛情に満足するためのままごとである。現代から干渉した映司や真木を「○○の坊や」と呼ぶ。
- 中盤、不穏な行動の多いカザリの真意を警戒していたが、先手を取られてコアの大半を強奪され怪人態も保てないほどに弱体化、さらにはウヴァにも裏切られ追われる身となってしまう。その後自分のコアを移されていたガメルを吸収した後、真木の手でクワガタとカマキリのコアとセル5000枚を吸収させられ、力を制御できず巨大グリード暴走態へと急速進化したが、オーズに倒され一度は消滅した。
- 後に戦力増強のためにウヴァの手で復活させられたが、カザリとアンク(ロスト)の力への恐れや以前のウヴァによる裏切りを覚えていたことでウヴァを裏切り、カザリに不信感を抱きながらも彼の側に付いた。
- アンク(ロスト)が消滅しアンクが復活した後、カザリに不信感を覚えたためかアンクの考えに真っ先に賛同した。カザリの消滅後は彼の独占していたコアを集結させ、かつ真木やグリードの仲介役が消えたことによって、他のグリードと共に真木とアンクから水棲系コアを手に入れることに成功する。完全復活後は愛情を手に入れるために人間の親子を誘拐し自ら作った巣に収集するも、そこに現れたオーズ ラトラーターコンボ、バース・プロトタイプと交戦し圧倒するも、トライドベンダーのパワーやスピードの前に劣勢に陥った末にグランド・オブ・レイジを受けて意識を内包したシャチ・ウナギ・タコの計3枚のコアを砕かれる。最期は駆け付けたガメルの腕の中で、「グリードゆえに満たされない」という抗えない事実を嘆きながら最期を遂げた。
- スケジュールの都合から、彩色デザイン画が描かれず、ラフを基に造型が行われた[94]。タコをカッコよくするため、脚の間に付いた膜をマントに見立てたものとなり、完全復活後はタコの頭がマントに後ろに付いている[94][93]。また、身体にタコの吸盤のようなものを埋め込んでいる[94][93]。
巨大グリード暴走態 | |
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全長 | 35m |
体重 | 200t |
- 巨大グリード暴走態(メズール・ガメル融合)[102]
- メズールが自分のコア・ガメルが吸収していたメダル(重量系7枚のコア含む)・セル5000枚・昆虫系2枚のコアと融合して暴走し誕生した怪物。
- メズールとガメルの人格は完全に失われている。アンク曰く「メダルの化け物」。全体的には巨大なリクガメとクラゲを組み合わせたような重量感のあるフォルムであり、甲羅のような胴体にはシャチの背びれとタコの触手を複数備え、サイとゾウを組み合わせたような頭部から先端部にウナギを模した顔が付いた鼻が伸びている。後部にはゾウの尾も生えている。常に空中を浮遊して移動し、強大なパワーや柔軟な防御力を誇るが、水棲系メダルが全て揃っていないためその力を完全に制御出来ておらず、理性を無くして本能のみで暴れまわる。この状態は鴻上には「失敗」、真木には「成功」と思想が対照的な両者から相反する評価を受けている。オーズを追い詰めるも、突如現れたバースのブレストキャノンシュートを受けて昆虫系メダルを排出する。それを回収したオーズ ガタキリバコンボのガタキリバキックを受け爆散し、肉体を構成していたセルメダルが全て消滅し、飛散したコアメダルはアンク・ウヴァ・カザリによって回収された。
- 他作品での登場
-
- 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』
- 財団Xが作り出したダミー怪人として完全体の姿で登場。ライダーマンと対決するが、ロープアームで倒された。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- 大ショッカーの幹部として登場し、前半は仮面ライダーディケイドと共に、天装戦隊ゴセイジャーを襲撃し、最終決戦ではアンデッドのジョーカーと共に超電子バイオマンのレッドワンと交戦した。
- 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』
- 財団Xが複製した偽コアメダル3枚からダミーが出現した[98]。
アンク(ロスト) | |
---|---|
身長 | 214cm |
体重 | 117kg |
- アンク(ロスト)[103]
- 物語後半から登場する「アンクの片割れ」。映司と行動を共にするアンクとは存在は同一であるものの異なる自我を持つ。
- 800年前にオーズの暴走時に右腕と分離したことで本来意思が存在しなかったはずの肉体にその長い年月を経て「自分=アンクを取り込み一体化したい」という欲望が生まれ、独立した自我が生じた存在。ミイラ状態のまま鴻上の手によって日本に持ち出され、コンドル・コアを抜き取られたことが信号刺激となり覚醒した。なお分離したアンクらが融合した場合には、アンク(右腕)は「弱い方の人格が消える」と推測している。
- 当初はその時点でアンクが所有するメダル以外全てのコア(5枚)を取り込んでおり、右腕と顔の右半分はセルメンとなっている。露出している内皮は他のグリードとは異なり、紫色であるのが特徴。人間態は小学校高学年あたりの少年。
- 飛翔・戦闘能力・ヤミーの生成など、本来グリードとして持ちえる能力はこちらに受け継がれている。
- 当初は己の欲望に従いアンクの捜索のみを目的とし、鳥系成長ヤミーを生み出して活動を開始する。オーズ・アンク・カザリと邂逅した後、彼を利用しようと考えたカザリに言われるがまま仲間に加わる。覚醒して間もないころは知識や概念を持たなかったため、乱暴かつ毒舌家であるアンクとは異なり、幼い子供のような口調で話す寡黙な性格だったが、後にカザリも驚くほどの急速な精神面での成長を見せるようになり、アンクと同様の策略家としての人格を確立していく。その後アンクの隙を突いて遂に融合を果たしたが、アンクが比奈に自身のタカ・コア一枚を託したため完全復活には至らず、残りの自身のコアと恐竜系コアを手に入れるため真木のヤミーと共にオーズを嗾けるが、暴走状態となったプトティラコンボの猛攻によって両翼をもがれ墜落し、さらにメダガブリューによる追撃を受けて意思が芽生えていたタカ・クジャク・コンドルの計3枚のコアを破壊され、爆散すると共に意思も消滅した。
- 恐竜系グリード
- 中盤から登場した紫のコアメダルの力を宿した、800年前には存在しなかったグリード。
- 作中では映司と真木がメダルの器となりグリード化した。
- 設定が異なる『オーズ&ダブル』の『ノブナガの欲望』では、その系統となるギルというグリードが声のみで登場している。
映司グリード | |
---|---|
身長 | 207cm |
体重 | 115kg |
- 映司グリード
- 恐竜系コア5枚(ティラノ2枚・プテラ2枚・トリケラ1枚)を体内に宿す映司が真木の手で恐竜系コア2枚(トリケラ・プテラ各1枚)をさらに投入され、力を抑えきれずグリード化した姿。
- 外見や能力は真木怪人態である恐竜グリードと共通点が多いが、異なる点は上半身の一部の体色が異なること、頭部は髑髏のような白となっていること、マント状の翼が存在せず両肩は小型のヒレが付いたコンパクトな物になっていること。
恐竜グリード | |
---|---|
身長 | 211cm |
体重 | 127kg |
- 恐竜グリード
- 真木が恐竜系コアメダルの力を受け入れ、グリード化した姿。
- 体色は紫で、頭部はティラノサウルスのような意匠を持ち、胸部にはトリケラトプスの角とフリルを備え、背中から伸びたマント状の翼・両肩にはプテラノドンの特徴を備えている。冷気による凍結能力・掌から放つ物質を無に還す紫色の波動・コアメダルに傷をつける能力・マント状の翼による飛行能力といった豊富な能力を備える。アンク同様に欲望の源泉である人間を核としているためかコアメダルが少ない状態でも完全体に到っており、真のオーズとなったオーズ プトティラコンボとアンクの2人を同時に相手しても圧倒する恐るべき戦闘能力を誇り、真木自身は恐竜系コアが全て揃っていればメダルの器 暴走形態でさえも破壊出来ると予測していた。
- 一部関連書籍[105][要ページ番号]では『ノブナガの欲望』に登場した恐竜グリードと同じ名称のギルとして紹介されているが、テレビシリーズではその名称で呼称されたことも、また真木自身がその名称を名乗ったことも一切無い。
- ヴェロキラプトルなどの小型恐竜を膝に入れている[94][93]。
- 『仮面ライダーゴースト 伝説! ライダーの魂!』
- フレイに呼び出され、白い魔法使いと共にゴーストたちの前に現れる。オーズ魂となったスペクターに敗れ、「世界は今はまだ美しい」と言い残し爆散した。
テレビシリーズ以外のグリード
[編集]以下のほか、コアメダルを利用した怪人として『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』の鎧武者怪人と仮面ライダーコア、『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』の仮面ライダーポセイドンと超銀河王が登場している。
- ショッカーグリード
- ショッカーのコアメダルを核とするグリード。
- 詳細はオーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー#ショッカーを参照。
- ムカチリ
- ムカデメダル・ハチメダル・アリメダルのコアメダルを持つグリード。
- 詳細はKAMEN RIDER memory of heroez#オリジナルキャラクターを参照。
- ゴーダ
- ゴーダムカデメダル・ゴーダハチメダル・ゴーダアリメダルのコアメダルを持つ人造グリード。
- 詳細は仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル#登場キャラクターを参照。
ヤミー
[編集]白ヤミー | |
---|---|
身長 | 195cm |
体重 | 75kg |
グリードが自身を構成するセルメダルと人間(以下、宿主と表記。作中では「ヤミーの親」と呼称される)の欲望によって造り出す、彼らの分身とも言える怪人。
基本的には、グリードが目をつけた宿主にメダルの投入口を作り、そこにセルを投入することで創生(ただし欲望が小さすぎるとヤミーが生み出せない)し、宿主の欲望を叶える行動をとることによって体内のセルを数100枚単位で増殖させ、グリードにそれらを譲渡する。
ヤミーを誕生させる触媒となった宿主には、基本的に肉体的な損傷はないが、中にはヤミーを生み出した記憶や自覚がなく、さらには抑制力を失って禁断症状のようにその根本となる欲に依存する者もいる。
その肉体は大量のセルで構成されているため、攻撃を受けると傷口からメダルが溢れ出し、必殺技などで完全に滅せられると大量のメダルに戻る。また、グリードにセルを譲渡する時も、自らの肉体をメダルに還元して消滅する。一部のヤミーは、親となるグリードと同じ属性の自然要素を用いた攻撃を持つものもいる。
個体の名称は「(動物の和名)ヤミー」。スーツ造形のものと、CG合成によるヤミーの二種類が存在し、前者はベルトをした人間型の動物の姿をし、後者はモチーフとなった動物そのものに「欲望を掴む」ことを暗喩する手が体の各所に配されている。どちらも人のような顔が付いているのが特徴である[注釈 21]。
なお、以下のように創生者となるグリードの特性を受け継ぎ、そのヤミーの成長方法(欲望を収集する手段)が異なる。後藤はこの分類を「属性」と称している。
- 名前の由来は「美味しそう」という意味の英語である[107]。序盤は食欲や金銭欲など分かりやすい欲望から話に取り入れられた[14]。
- 白ヤミーはヤミー同様、スリット状の目となっており、包帯を普通に巻くとマミーになることから、筋肉の組織に近い感じの巻き方となっている[94][93]。
- ヤミーは前面に生っぽい部分を押し出したデザインとなっている[94][93]。グリードとの差別化からいかにも怪人のような目となっている[94][93]。具現化した人の欲望という存在のため人の顔を残して、閉じたような三重四重のスリットの目にしている[94][93]。共通項として、スリットのような縞を身体に盛り込んでいる[94][93]。
- セルメンの状態のスーツが何体か作られており、それを三分割して、各グリードの上半身や下半身と差し替えて表現している[94]。デザイン画ではボディは紫であったが、現場判断で茶色に塗り直された[94]。
- 昆虫系成長ヤミー
- ウヴァによって生み出される。セルを宿主に投入すると、ミイラのような白ヤミーという姿で宿主から分離して誕生。
- ウヴァは地位や金など、分かりやすい欲望の人間を標的にしていた[96]。宿主が抱く「欲望」を叶えるための行動を、ヤミーが替わりに実行することで成長、独自の姿に進化変身する。欲望が、「欲しい」という「物欲」である場合はその対象(物体だけでなく才能などの概念も含む)を摂取、「したい、なりたい」という「欲求」であった場合はそれに基づいた「行動」を実行することで成長する。また、元になった欲望が複数の強い思いが秘められた多重構造であった場合、成長するにしたがって2体以上のヤミーに分離してしまうこともある。成長スピードが早く短時間にセルメダルを稼げるが、自分以外の者に奪われる危険性もあるため、大抵はヤミーの作り主であるウヴァが自ら戦線に出てきてサポートする。
- なお、成体は会話が可能なほど知能が高い個体が多く、メダル収集のほか刺客として送り込まれることもある。
- 猫類系成長ヤミー
- カザリによって生み出される。セルを投与した宿主に白ヤミーの段階で寄生し、欲求のままに暴走させ、満たされた欲望を直接摂取して成長する。
- カザリは獲物となる人間にやや離れたところからセルメダルを投げ入れるのが特徴[108]。寄生された宿主は欲望を暴走させるが、場合によっては本人が満足と判断していても、ヤミーが勝手に暴走し続けることもあるため、他のタイプよりも宿主への危険性が高い。成長しきると逆に宿主の体をも己の体内に取り込んでしまうため、宿主を体内から救出した上で倒さなければならない。また、宿主を拘束するなどして動きを止め、禁断症状状態にして分離させる方法もある。その特性上、人命を最優先する映司にとっては最も戦いづらいタイプである。
- なお、成体はモチーフとなった生物に加えて、宿主の容姿や欲望に基づいた外見をとるのが特徴。
- 重量系成長ヤミー
- ガメルによって生み出される。人間ではなくガメルが自身にセルを投入することで、最初から成長体で誕生。生み出す起因となったガメル自身の無邪気な欲望(その場の思いつき)を叶えるために行動する。
- ガメルと同様、鈍重ながらもアンクに「頑丈なのが取り柄」と言われるほど耐久力に優れており、後述の合成系ヤミーにもその性質が反映されている。生み出す際セルを大量に消費する必要があるが、満たした欲望の受け皿が自分自身であることから増殖したメダルは直接ガメルの体に蓄積され、後でヤミーから回収する手間がなく奪われる危険性も少ない。逆にヤミーそのもののセルは能力を使う度消費されていくため、このヤミーを倒しても得られるメダルは1枚だけである。
- また、すぐに成長体として誕生することから、現場での戦力確保を目的に生み出させられることもある。
- 水棲系成長ヤミー
- メズールによって生み出される。セルを投入した宿主の住居などに卵を発生させ、宿主の欲望を糧に巣の中で無数の卵を白ヤミーを介さずに成長させる。巣と卵は周囲の風景に溶け込むよう擬態しているため、孵化するまでは機械などを使用しない限り人間には認識できない。
- 成長に時間がかかるものの、一度に大量のヤミーが誕生するため、効率よく大量にセルを集められるメリットがある。ただし、卵の状態のヤミーは無力であるため、一部のヤミーが途中で孵化して行動するようなことはあれど、このタイプの方法でセルを増殖させるには、暴走する宿主本人の行動が要となっているためより親の選別が重要となる。
- 鳥類系成長ヤミー
- アンクおよびアンク(ロスト)によって生み出される。セルを投入した宿主が一瞬卵に包まれた後に白ヤミーとして分離し、その欲望に基づいた行動を起こすなどウヴァの昆虫系ヤミーと類似している。
- 相違点として、宿主の思い入れがある区間(巣)に宿主を閉じ込めて、宿主の欲望を満たすために欲望を運ぶという親鳥のようなプロセスを取り[109]、場合によっては宿主の欲望を暴走させるという特徴がある。
- 最初はアンク(ロスト)によって作られていたが、ロストが消滅し本体が力を取り戻してからはそちらによって作られることとなる。
- なお、アンク(ロスト)によって作られた個体は、腕のアンクには従おうとしない。
- 合成系成長ヤミー
- 複数の属性を組み合わせることで誕生した新種のヤミー。劇中ではカザリが別属性のコアを取り込むことで単独で作った個体と、メズールが自身の欲望をヤミーの素とするガメルにセルを投入することで作った個体が登場する。
- 育成方法は特に決まっておらず様々なグリードの用いる方法で育つ。成長後の姿が2種類の異なる生物をモチーフとしており、両者の属性の特徴を併せ持つため戦闘力が上がっているだけでなく、一方の弱点を他方の性質によって無効化するため、よりオーズを苦戦させる存在となっている。厳密にいえば2匹のヤミーが融合したものであり、任意で通常のヤミー(1つの系統のみ)を生み出すことができる。
- また、合成系も一方のヤミーが何らかの理由で破損した場合、残ったヤミーが突然変異、暴走するおそれがある。
- 戦闘員系ヤミー
- 打倒仮面ライダーを願う千堂院 / ショッカー骨戦闘員の欲望が肥大したことによって、繁殖していた合成系ヤミーの卵から孵った特殊なヤミー。
- 宿主であるショッカー骨戦闘員の命令に忠実であり、「出動!!」の掛け声で一斉に現れる他、最低でも屑ヤミー以上の能力を有して主にスティックを用いて戦闘する。劇中、骨戦闘員本人もナイフを手に参戦しており、元ショッカー所属なだけあって格闘術の心得がある。
- 歴代シリーズに登場した戦闘員の姿を冠してはいるが実体はセルメダルで形成された複製に過ぎず、カザリがそれ目当てと気づいた骨戦闘員は利用されたことに憤怒し、オーズに加勢している。
- 絶滅動物系成長ヤミー
- 恐竜系コアを投入され、その「器」となった真木によって生み出される。人間ではなく器物にセルを投入することで最初から成長体で誕生。空想上の動物や絶滅動物の姿をしている[110]。
- 恐竜系コアが「存在しない」生物の特徴によって「無」の欲望を持つことから、周囲の欲望を「無」に帰すことを行動原理とし、セル=欲望の増幅ではなく純粋な破壊活動を行う。セルを増幅しないため、このヤミーを倒しても得られるメダルは重量系同様1枚だけである。
- 破壊活動の内容は媒体となったものに込められた想いによって左右されるが、大抵は真木が自分の所有物から作り出すため無差別殺人や刺客としての役割が多い。
- 他系統のヤミーよりも遥かに高い戦闘能力を持つ。
屑ヤミー | |
---|---|
身長 | 180cm |
体重 | 75kg |
- 屑ヤミー
- グリードがセルを半分に割って生み出す下級ヤミー。白ヤミーよりも下位にあり、成体にも成長することはない[111]。
- 劇中ではウヴァしか使用しなかったが、アンクの発言によると他のグリードも生み出すことができるようである。また、メダルの器 暴走態からも無数に発生する。
- 『フォーゼ&オーズ』の『オーズ編』では、仮面ライダーポセイドンが生み出した[注釈 22]他、オーメダルの運用技術を得た財団X側の個体も登場した。
- 外見は白ヤミーと酷似しているが、包帯の巻かれている面積が狭く、顔の中心に黒丸があるなどの差異がある。物理攻撃に対しては即座に復帰する耐久力を持つが、白ヤミー以上に鈍重で、ガタトラバの電撃や人間の対物火器などには耐性がなく、直接の戦闘力も乏しい。人間に寄生することでセルを増殖することも可能だが、人間1人につき1日1枚と増殖ペースは極めて遅い。しかし、宿主がいらずに量産が容易(1枚につき2体)なことに加え、破損したメダルゆえにグリードでも気配を感知できず隠密行動時に発見される危険性も少ないというメリットがあり、陽動や時間稼ぎに利用される戦闘員のほか、大量の人間に寄生させることにより時間をかけながらも秘密裏にセルを儲けていくといった役割を担う。
世界設定・用語
[編集]本作品ではカバラや錬金術をモチーフにした設定が多く見られる。
- クスクシエ
- 舞台である東京都武蔵野市夢見町にある[112][注釈 23]、日替わりで世界各国の料理を出す多国籍料理店。店名の由来は、クスクスのフランス語読みと、クスクスを作る蒸し器の名前からとられている[19][113]。店長である知世子の趣向により、毎回様々な世界各国をテーマとしたフェアを催しており、店員の衣装(コスプレ)や店の内装もテーマに合わせて変えている。知世子以外は店に正式に所属しているわけではない。
- クスクシエとなる40年前は立花藤兵衛が経営し、少年仮面ライダー隊の本部でもあった「スナック・アミーゴ」だったことが『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』で描写されている。
- グリードが寄せ集めのキャラクターとして設定されたため、多国籍料理店という設定となった[14]。
- 鴻上ファウンデーション
- オーズを支援する謎の巨大財団。ライドベンダーやメダジャリバーなど、セルメダルを利用する武器や装備の開発やカンドロイドの生産を行っている。
- その目的は欲望の増進によって、人類を新たなステージに導くことである。
- 一部の人物は物語の展開と共に離脱・退職している。
- 鴻上生体研究所
- 10年前に鴻上ファウンデーションが設立した真木が所長を務める傘下の施設。セルメダルを利用したライドベンダーやバースの開発が目的で、新型カンドロイドやライドベンダーの生産ラインが置かれている。
- オーズ
- 本作品のキーワードの一つで、人物によっては様々な解釈がなされている。オーズおよび真のオーズに関して詳しくは仮面ライダーオーズ (キャラクター)を参照。
オーメダル
[編集]- オーメダルがオーズが使用したときの効果などは、仮面ライダーオーズ (キャラクター)を参照。
作中のキーアイテムで、800年以上前に当時の4人の錬金術師たちが王の命令で人工の生命を作るため、人間の欲望を元に地球に生息する様々な生物種の特性を凝縮して作った神秘のメダル[114]。
人間をオーズに変身させるとともに、グリードの身体を構成する細胞の役目を果たす。メダルの表面には生物のシンボルマークが描かれている。以下の2つの種類が存在する[注釈 24]。
『仮面ライダーW』第47話に登場した財団Xのネオン・ウルスランドの持つ携帯端末にオーメダルの情報が記載されている。
- 作品のキーアイテムをメダルに設定する案は、平成仮面ライダーシリーズ制作の途上で幾度も浮かび上がってはいたが、収集するほど多くのメダルが存在する理由付けができなかったため、実現したことはなかった[115]。しかし今回は、「様々なナンバー1の能力を秘めたメダル」を集め、その組み合わせで多彩なフォームチェンジを披露するキャラクターとすることで、武部プロデューサーの要求に合致できたのである[115]。
- コアメダル
- 金色の基盤に、それぞれの属性の配色(鳥類系〈赤〉・昆虫系〈緑〉・猫類系〈黄〉・重量系〈灰〉・水棲系〈青〉・恐竜系〈紫〉・爬虫類系〈橙〉[116])を持つメダル。
- 7種類のカテゴリー[注釈 25]に分類され、カテゴリーごとに10枚[注釈 26]のコアメダルが作られた。生物のパワーがより大きく封じられたものであり、基本的に増殖したり消滅することはないが、恐竜系コアによる干渉によって破壊することが可能となる。この10枚から1枚を抜き取り、9枚という「欠けた」数字にしたことで、「足りないがゆえに満たしたい」という欲望が誕生・増幅、それらがグリードの元となっている。グリードにとっては身体の核に当たるため、彼らはオーズの持つコアを執拗に狙っている。
- 7種のうち恐竜系コアだけは10枚揃った状態で800年前にも世に出ることはなく、グリードを生み出すこともなく封印されたまま現在に至っていた。しかし、鴻上によって日本に持ち出され、財団から離反した真木によって解放されるとともに、1枚のメダル(プテラ・コア)を取り除かれることによって自律意志が発生、取り除かれた1枚を含めた5枚ずつが映司と真木の肉体に取り込まれ現代に復活を果たした。また、絶滅動物系コアは無に帰す力によって他のグリードのコアメダルを破壊する能力を持ち合わせており、真木と映司によって800年前にはなかったコアの減少が生じている。
- 最終的に恐竜グリードの崩壊によって発生したブラックホールに吸い込まれ、恐竜系コアメダルは10枚のうち7枚が粉々となり、3枚が恐竜グリードと共にそれぞれ消滅。他のコアメダルもその所在が不明となってしまった。
- 裏面はカテゴリーごとに頭部用には1本・腕部用には2本・脚部用には3本の横線が入っている。
- 後日談である『フォーゼ&オーズ』の『オーズ編』で、ブラックホールに吸い込まれたコアメダルは40年後の未来に飛ばされ、その時代の仮面ライダーである湊ミハル(仮面ライダーポセイドン)の体内に取り込まれたことが判明している。そのミハルが現代へとタイムスリップし、同じく未来から来たアンクがミハルの体内から一通り(恐竜系・爬虫類系を除く25枚)のコアメダルを奪取したことで、映司は再びオーズに変身することが可能になった。
- 『スーパーヒーロー大戦』では3枚1組のメダル6種(爬虫類系を除く)がそれぞれ6色のライダーキーとなり海賊戦隊ゴーカイジャーが各コンボに豪快チェンジした。
- セルメダル
- 銀一色のメダル。裏面は全カテゴリー共通で×のマークになっている。
- 全21種類だが、いずれも同等の力を秘めている。コアメダルほどのパワーはないものの、人間の欲望を糧にして際限なく増殖することができ、グリードの身体の大部分を構成するとともに、人間(あるいはその欲望)をヤミーに変える力を持つ。コアとは異なり力を使い果たすと消滅してしまうため、オーズはセルをツールに力を与えるための消耗品として扱う。
- グリードが封印されている間に鴻上ファウンデーションによって研究や開発が行われ、ライドベンダーやメダジャリバー、カンドロイドに仮面ライダーバースといったセルを利用するための装備が生み出された。
- なお、セルの用途は全カテゴリー(鳥類系・昆虫系・猫類系・重量系・水棲系・恐竜系・節足動物系)共通であり、とくに使い分けることはない。
キャスト
[編集]本作品の怪人「グリード」は、人間に憑依、あるいは擬態するという設定のため、一部を除きその人間態を演じる俳優が怪人態でも声を担当している。
アンク役の三浦は、オーディションではなく『ディケイド』に出演していたことから起用された[118]。
レギュラー・準レギュラー
[編集]- 火野映司 - 渡部秀
- アンク / 泉信吾 - 三浦涼介(2役)
- 泉比奈 - 高田里穂
- 後藤慎太郎 - 君嶋麻耶
- 伊達明 - 岩永洋昭 (16 - 38,46 - 48)
- 里中エリカ - 有末麻祐子
- ウヴァ - 山田悠介 (1 - 36,43 - 48)
- 真木清人 - 神尾佑 (9 - 48)
- 白石知世子 - 甲斐まり恵 (2 - 48)
- ガメル - 松本博之 (1 - 16,36 - 46)
- カザリ - 橋本汰斗 (1 - 44)
- メズール - 未来穂香 (5 - 16,36 - 46)
- アンク(ロスト)[119][注釈 27] - 飛田光里 (30 - 42)
- 鴻上光生 - 宇梶剛士
声の出演
[編集]- メズール - ゆかな (1 - 16,36 - 45)
- アンク(ロスト)[103][注釈 28] - 入野自由 (29 - 42)
- オースキャナー音声、メダガブリュー音声 - 串田アキラ
- ナレーション - 中田譲治
主なゲスト
[編集]- 伊藤茂[120][注釈 29] - 伊佐陶太(チョイチャック / 1,2)
- 河瀬高志[121][注釈 30] - 川合鉄平(チョイチャック / 1,2)
- 七美 - 伊藤れいこ (1,5,6,15,35,36)
- 結花 - 森林永理奈 (1,5,6,15,35,36)
- 森沢篤 - 田窪一世 (1)
- 夫人 - 夏野まあや (1)
- ルウ[注釈 31] - 石山メリサ (2,10)
- 女性客 - 片岡美紀 (2)
- 会長 - 今村均 (2)
- 社員 - 成島有騎 (2)
- 腹時門太 - 福沢重文 (3,4)
- 野次馬A - 阿部博明 (3)
- 野次馬B - 小嶋マコト (3)
- 警官 - 中村博亮 (3,4)
- 作業員 - 高橋光 (3)
- 男の子A - 佐藤涼平 (4)
- 男の子B - 松本大空 (4)
- 女A - 平井未来 (4)
- 男A - 只野直行 (4)
- 山野遥 - 寉岡萌希 (5,6)
- 小森武 - 渋川清彦 (7,8)
- 小森桃子 - 安藤玉恵 (7,8)
- 小学生 - 芦澤春杜、山下哲平、吉澤天純 (8)
- ピアノ吹替 - 橘高昌男 (8)
- 只野通 - 坂本真 (9,10)
- 少年 - 鈴木福 (10)
- 研究員 - 森田陽祐、阿部翔平 (10)
- 筑波敬介 - 阿部進之介 (11,12)
- 三隅逸雄 - 田村圭生 (11)
- 澤田幸太郎 - 杉崎真宏 (11)
- マサジ(目黒マサジ)[122] - 山本栄治 (11)
- 目黒(目黒マサジ)[123] - 黒川忠文 (11)
- マネージャー - 天野和義 (11)
- 女性編集者 - 松山美雪 (11,12)
- DJ - 伽世子 (11)
- 女性司会者 - 平木ひとみ (11)
- イベントプロデューサー - 岡野友信 (11)
- 売れっ子タレント - 人見早苗 (12)
- 田村ケイ - 松永京子 (13,14)
- 院長 - 浜田晃 (13,14)
- ライドベンダー隊隊員 - 藤田慧 (13,14)
- 野村医師 - 田宮五郎 (13,14)
- 村山医師 - 後藤公太 (13,14)
- 山口医師 - 犬飼若博(13,14)
- 看護師 - 木立美鳥、福田らん、小谷早弥花(13,14)
- 白鳥梨恵 - 岡野真也 (17,18)
- 橋本勝 - 高橋光臣 (17,18)
- 店主 - 棚橋ナッツ (17,23)
- 島田ミホ - 半田杏 (17,18)
- 副師範 - 松村良太 (17)
- 花嫁 - 宮本京佳 (18)
- 奥村安二 - 六角慎司 (19,20)
- 山金トイチ - 土平ドンペイ (19,20)
- 神林進 - 伊嵜充則 (21,22)
- 神林隆 - 中西龍雅 (21,22)
- 神林恵美 - 建みさと (21,22)
- 黒崎喜一郎[124] - 加納健次 (22)[注釈 32]
- 佐倉優美 - 英玲奈 (23,24)
- 佐倉麗 - 水谷妃里 (23,24)
- 岡村一樹 - 福井博章 (25,26)
- 武田直之 - 夛留見啓助 (25,26)
- 東恭子 - 山口あゆみ (25)
- 川田 - 長谷部恵介 (25)
- 少年時代の真木 - 渡辺隼斗 (26,29,30)
- 真木仁美 - 甲斐まり恵 (26[125],29,30)
- 千堂院 - 村杉蝉之介 (27,28)
- バイク乗りの女性[126][127][注釈 33] - 森下千里、千秋 (27)
- 撮影現場に現れた女性[128][注釈 33] - 若槻千夏 (28)
- ショッカー戦闘員(骨)型ヤミー[129][注釈 33] - 近藤春菜、箕輪はるか (ハリセンボン / 28)
- 劇中劇ナレーション - 小林清志 (28)
- 坂田浩介 - 坂東巳之助 (31,32)
- 三原鈴香 - 緑友利恵 (31)
- ブロンズ金融社長 - 西山浩司 (31)
- 藤田医師 - 窪寺昭 (32,37)
- 北村雄一 - 中山卓也 (33,34)
- 杉浦祥子 - 竹本彩 (35,36)
- 沢口健太郎 - 影丸茂樹 (35)
- 路端ライオン[130] - つよしとあやの (35)[注釈 32]
- 杉浦彰夫[131] - 岩寺真志 (35)[注釈 32]
- ショー司会の声 - 河内孝博 (35)
- 下田構造 - 春海四方 (39,40)
- 下田智子 - つみきみほ (39,40)
- 草田 - 剛州 (43)
- 歌星賢吾 - 高橋龍輝 (特別出演 / 48)[注釈 34]
- 城島ユウキ - 清水富美加 (特別出演 / 48)[注釈 34]
スーツアクター
[編集]- 仮面ライダーオーズ[132] - 高岩成二
- 仮面ライダーバース[133][134][34]、仮面ライダーバース・プロトタイプ[135]、アンク(腕)[132][34] - 永徳
- 仮面ライダーバース・プロトタイプ(伊達明装着時)[136][134][137] - 押川善文
- OPアンクダンス - 足立夏海
- ウヴァ[133]、シャチパンダヤミー[136]、ヤミー[133] - 岡田和也
- カザリ[133][138][139]、ヤミー[136][138] - 渡辺淳
- ガメル[133][140]、アンク(ロスト)[141][140]、軍鶏ヤミー[136]、ヤミー[133] - 高田将司
- メズール[142]、アンク(腕・代役)[134][143]、里中エリカ(吹き替え)[144] - 藤田慧
- シャムネコヤミー - 内川仁朗[142]
- ヤミー - 金田進一[145]
- 恐竜グリード[136]、映司グリード[146]、ヤミー[147]、白ヤミー[147]、屑ヤミー[147] - 藤井祐伍
スタッフ
[編集]チーフプロデューサーは『仮面ライダーキバ』の武部直美、メインライターは『仮面ライダー電王』の小林靖子、サブライターは『仮面ライダーディケイド』の米村正二が再登板となるほか、少年社中で活動する毛利亘宏がゲストライターとしてシリーズに初参加した。この他、主要スタッフのほとんどがシリーズ初参加だった『W』とは打って変わり、音楽の中川幸太郎や、クリーチャーデザインの出渕裕、篠原保なども含め、本作品ではシリーズを支えてきたスタッフたちで固められている。
- 原作 - 石ノ森章太郎(石森章太郎プロ)
- 連載 - テレビマガジン、てれびくん、幼稚園、めばえ、たのしい幼稚園、おともだち、コロコロイチバン!
- 脚本 - 小林靖子、米村正二、毛利亘宏
- スーパーバイザー - 小野寺章(石森プロ)
- プロデュース - 本井健吾(テレビ朝日)、武部直美、高橋一浩
- 音楽 - 中川幸太郎
- 撮影 - 松村文雄、倉田幸治、いのくままさお、小林元
- 照明 - 斗沢秀、西田文彦、佐々木康雄
- 美術 - 大嶋修一
- 美術助手 - 佐野博美
- 助監督 - 伊藤良一、山口恭平、住松拓三、上堀内佳寿也、塩川純平、杉原輝昭、三嶋達朗、吉野昌秀、三好勲、苗代拓史、原田拓明、柏木宏紀 ほか
- 編集 - 長田直樹
- プロデューサー補 - 石川啓
- クリーチャーデザイン - 出渕裕[注釈 35]、篠原保[注釈 36]
- キャラクターデザイン - 早瀬マサト[注釈 37]、阿部統[注釈 38]、高木義弘[注釈 39]
- 造型 - ブレンドマスター
- CG制作 - 特撮研究所
- 技術協力 - 東映デジタルセンター、アップサイド、KYORITZ、nac、ALEXA
- 特撮監督 - 佛田洋
- アクション監督 - 宮崎剛(ジャパンアクションエンタープライズ)
- 監督 - 田﨑竜太、柴﨑貴行、金田治、諸田敏、石田秀範、舞原賢三
- 制作 - テレビ朝日、東映、ADK
音楽
[編集]- 主題歌「Anything Goes!」
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - Tatsuo / 編曲 - Tatsuo・中川幸太郎 / 歌 - 大黒摩季
- オープニング冒頭でのコンボ形態の映像が各話によって変化しているほか、サビに入る前の部分でその回のワンシーンがピックアップされている。
- サビ直前に渡部による「変身!」という掛け声が入る(CD版ではこの掛け声は入らない)。
- 最終回はオープニングがなく、エンディングとして使用される。
- 挿入歌
- 挿入歌が実質のエンディングテーマとなっており、以下のテーマ曲(「レッツゴー!!ライダーキック」・「WIND WAVE」を除く)が主に戦闘シーン時に流れている。
- なお、各コンボの戦闘テーマ曲のタイトルは対応するコンボ名のもじりとなっている(一部除く)。歌詞カードには表記されていないが曲中のタイトルの詞部分は一箇所だけテーマのコンボ名に変えられている。また、テンポやコード進行が統一されているため、それぞれの曲のAメロ・Bメロ・サビを他の曲と入れ替えても(アレンジなどの違いによる若干の違和感を除けば)繋がって聞こえるようになっており、これによって亜種形態にも対応できるという[148]。2011年7月27日発売の「仮面ライダーオーズ Full Combo Collection」には、それを利用し各曲をメドレー形式に編集した「OOO Combo Change Medley」が収録されている。
- 「Regret nothing 〜Tighten Up〜」(第5・7・13話)
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司(C.V.渡部秀)
- タトバコンボの戦闘テーマ。元々は「どの形態でも使える曲を」という発注により作られた曲だが、完成後にタトバのテーマとして位置付けられ、タイトルの「Tighten Up」もその際に追加されたという。
- 「Got to keep it real」(第6・16話)
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司(C.V.渡部秀)
- ガタキリバコンボの戦闘テーマ。
- 「Ride on Right time」(第9・10・15・40・42・45話)
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司(C.V.渡部秀)
- ラトラーターコンボの戦闘テーマ。ラップ部分は緋村剛が歌っている。
- 「Sun goes up」(第12話)
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司(C.V.渡部秀)
- サゴーゾコンボの戦闘テーマ。
- 「Shout out」
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司 (C.V.渡部秀)
- シャウタコンボの戦闘テーマ。各コンボの戦闘テーマとしては唯一テレビシリーズでは使用されず、後述の『MOVIE大戦MEGA MAX』にて初使用された。
- 「Time judged all」(第20・22・23・25・28・最終話)
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司×アンク(C.V.渡部秀・三浦涼介)
- タジャドルコンボの戦闘テーマ。
- 「レッツゴー!! ライダーキック」[注釈 40](第27話)
- 作詞 - 石森章太郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 藤浩一、メール・ハーモニー
- 『仮面ライダー』の初代オープニングテーマ。鴻上が自身の制作する映画の趣旨を説明する際のBGMとして使用されている。
- 「WIND WAVE」(第35話)
- 作詞 - つよし / 作曲 - あやの / 編曲・歌 - つよしとあやの
- つよしとあやのが演じるストリートミュージシャン「路端ライオン」の持ち歌として、弾き語りの形で使用。元々は前作『仮面ライダーW』と連動したインターネットラジオ「WIND WAVE」の番組「向かい風 一本勝負!!」の企画で作られたものだが、映像作品においては本作品が初使用となる。ノンクレジット。
- 「POWER to TEARER」(第36・44話)
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司×串田アキラ(C.V.渡部秀・串田アキラ)
- プトティラコンボの戦闘テーマ。
- 「Reverse / Re:birth」(第38・46・47話)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:Tatsuo(everset) / 歌:伊達明&後藤慎太郎(C.V.岩永洋昭&君嶋麻耶)
- 仮面ライダーバースの戦闘テーマ。
- 「Anything Goes! "BALLAD"」(最終話)
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - Tatsuo / 編曲 - 中川幸太郎・五十嵐“IGAO”淳一 / 歌 - 大黒摩季
- オープニングテーマのバラード。挿入歌だが公式で本作品のエンディングテーマとして紹介されている。
関連CD
[編集]主題歌CDは「Anything Goes!」を、挿入歌アルバムは「仮面ライダーオーズ Full Combo Collection」を参照。
- 仮面ライダーオーズ オリジナルサウンドトラック
- 2010年11月17日リリース。BGM50曲と主題歌TVサイズを収録。
- Regret nothing 〜Tighten Up〜
- 2010年12月1日リリース。
- Got to keep it real
- 2011年1月26日リリース。
- Ride on Right time
- 2011年1月26日リリース。
- 仮面ライダーオーズ オリジナルサウンドトラック2
- 2011年6月22日リリース。BGM30曲を収録。
- Reverse / Re:birth
- 2011年7月27日リリース。CDとCD+DVDの2種発売。
- 仮面ライダーオーズ Special CD-BOX
- 2011年9月28日リリース。CD6枚とDVD1枚の7枚組。
放送日程
[編集]サブタイトルは全編通して「○○と××と△△」といったフォーマットで統一され、各話に登場する事柄を含んだものとなっている。また本作品では全エピソードが完全に2話完結方式として構成されており、各エピソードの後編にあたる偶数話の冒頭では、前話のおさらいを3つに纏めて説明している。各話のAパート冒頭ならびにBパート終了時には、その時点でオーズが所持しているメダルが画面周辺に表示される[注釈 41]。
放送日 | 放送回 | サブタイトル | 登場怪人 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
2010年 | 9月 5日1 | メダルとパンツと謎の腕 | 小林靖子 | 田﨑竜太 | |
9月12日 | 2 | 欲望とアイスとプレゼント |
| ||
9月19日 | 3 | ネコと進化と食いしん坊 | 柴﨑貴行 | ||
9月26日 | 4 | 疑いと写メと救いの手 | |||
10月 | 3日5 | 追いかけっこと巣とセレブ | ― | 金田治 | |
10月10日 | 6 | お洋服と契約と最強コンボ |
| ||
10月17日 | 7 | ダメ亭主と罠と大当たり |
|
諸田敏 | |
10月24日 | 8 | サボリと無欲と休憩中 | |||
10月31日 | 9 | ずぶぬれと過去と灼熱コンボ |
|
柴﨑貴行 | |
[注釈 42]11月14日 | 10 | 拳と実験と超バイク | |||
11月21日 | 11 | 旅人とアゲハ蝶と有名人 | 米村正二 | 金田治 | |
11月28日 | 12 | ウナギと世界と重力コンボ | |||
12月 | 5日13 | シャム猫とストレスと天才外科医 | 小林靖子 | 石田秀範 | |
12月12日 | 14 | プライドと手術と秘密 | |||
12月19日 | 15 | メダル争奪と輸送車と器 |
|
諸田敏 | |
12月26日 | 16 | 終末とグリードと新ライダー |
| ||
2011年 [注釈 43] |
1月 9日17 | 剣道少女とおでんと分離ヤミー | 柴﨑貴行 | ||
1月16日 | 18 | 破壊と理由とウナギムチ | |||
1月23日 | 19 | 赤いメダルと刑事と裏切り | 石田秀範 | ||
1月30日 | 20 | 囮と資格と炎のコンボ | |||
2月 | 6日21 | バッタと親子と正義の味方 | 毛利亘宏 | 田﨑竜太 | |
2月13日 | 22 | チョコと信念と正義の力 | |||
2月20日 | 23 | キレイと卵と眠る欲望 | 小林靖子 | 諸田敏 | |
2月27日 | 24 | 思い出と恋と海のコンボ | |||
3月 | 6日25 | ボクサーと左手と鳥ヤミー | 柴﨑貴行 | ||
[注釈 44]3月20日 | 26 | アンクとリングと全部のせ | |||
3月27日 | 27 | 1000と映画と戦闘員 | 米村正二 | 石田秀範 | |
4月 | 3日28 | 1000と仮面ライダーと誕生日 | |||
4月10日 | 29 | 姉と |
小林靖子 | 田﨑竜太 | |
4月17日 | 30 | 王とパンダと炎の記憶 | |||
4月24日 | 31 | 恩返しとたくらみと紫のメダル | 諸田敏 | ||
5月 | 1日32 | 新グリードと空白と無敵のコンボ | |||
5月 | 8日33 | 友情と暴走と残されたベルト | 毛利亘宏 | 石田秀範 | |
5月15日 | 34 | 親友と利用とその関係 | |||
5月22日 | 35 | 夢と兄とバースの秘密 | 田﨑竜太 | ||
5月29日 | 36 | 壊れた夢と身体とグリード復活 | |||
6月 | 5日37 | 眠りと1億とバース転職 | 小林靖子 | 諸田敏 | |
6月12日 | 38 | 事情と別れと涙のバース | ― | ||
[注釈 46]6月26日 | 39 | 悪夢と監視カメラとアンクの逆襲 | 石田秀範 | ||
7月 | 3日40 | 支配と誕生会と消えるアンク | |||
7月10日 | 41 | 兄妹と救出と映司去る | 舞原賢三 | ||
7月17日 | 42 | 氷とグリード化と砕けた翼 | |||
7月24日 | 43 | ハゲタカと対立とアンクリターンズ | 柴﨑貴行 | ||
7月31日 | 44 | 全員集合と完全復活と君の欲 | ― | ||
[注釈 47]8月 7日 | 45 | 奇襲とプロトバースと愛の欲望 | 諸田敏 | ||
[注釈 48]8月14日 | 46 | 映司グリードとWバースとアンクの欲望 | |||
[注釈 49]8月21日 | 47 | 赤いヒビと満足と映司の器 | 田﨑竜太 | ||
8月28日 | 48 | 明日のメダルとパンツと掴む腕 |
|
他媒体展開
[編集]特記のない限り、いずれの作品にも仮面ライダーオーズが登場。
他テレビシリーズ
[編集]- 『仮面ライダーW』
- 作中に登場した財団Xの携帯端末にオーメダルの情報が表示された。
- 『仮面ライダーウィザード』
- 第52・53話に仮面ライダーオーズとヤミーが登場。
- 『仮面ライダージオウ』
- 仮面ライダーオーズが2068年の世界に歴代平成仮面ライダーの銅像のひとつとして登場。
- EP09・EP10に火野映司と泉比奈が登場[151]。他に屑ヤミーも登場する。EP29に仮面ライダーバース、EP47からLAST(最終回)にヤミー、LASTに仮面ライダーオーズ タジャドル コンボが登場。
映画
[編集]- 『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』(2010年8月7日公開)
- 『仮面ライダーW』の単独作品。火野映司 / 仮面ライダーオーズが先行登場。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』(2010年12月18日公開)
- 本作品と『仮面ライダーW』のクロスオーバー作品。テレビシリーズ(本放映時)第13話から第18話のOPと提供画面にて、同作品の映像が使用された。
- 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(2011年4月1日公開)
- 本作品と『仮面ライダー電王』をメインとしたクロスオーバー作品。テレビシリーズ(本放映時)第27話から第32話のOPと提供画面にて、同作品の映像が使用された。
- 『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』(2011年8月6日公開)
- 本作品の単独作品。テレビシリーズ(本放映時)第43話から第47話までのOPと提供画面にて、同作品の映像が使用された。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』(2011年12月10日公開)
- 『仮面ライダーフォーゼ』と本作品をメインとしたクロスオーバー作品。
- スーパーヒーロー大戦シリーズ
- いずれも仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(2012年4月21日公開)
- 仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。火野映司 / 仮面ライダーオーズ、泉比奈、仮面ライダーバース、仮面ライダーバース・プロトタイプ、ヤミーが登場。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』(2013年4月27日公開)
- 先の2シリーズと宇宙刑事シリーズのクロスオーバー作品。
- 『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(2014年3月29日公開)
- 平成仮面ライダーシリーズ15作記念作品。
- 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(2015年3月21日公開)
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』(2017年3月25日公開)
- 仮面ライダーオーズ(シャウタコンボ)が登場。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』(2012年12月8日公開)
- 『仮面ライダーウィザード』と『仮面ライダーフォーゼ』のクロスオーバー作品。火野映司 / 仮面ライダーオーズ、仮面ライダーバース、ヤミーが登場。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』(2013年12月14日公開)
- 『仮面ライダー鎧武/ガイム』と『仮面ライダーウィザード』のクロスオーバー作品。武神オーズが登場。
- 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』(2017年12月9日公開)
- 『仮面ライダーエグゼイド』と『仮面ライダービルド』のクロスオーバー作品。火野映司 / 仮面ライダーオーズ、アンク、その他グリードが登場。本作品の映像が一部使用されている。
- 『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』(2018年8月4日公開)
- 『仮面ライダービルド』の単独作品。エピローグにオーズの他、ウヴァ、カザリ、メズール、ガメルの各怪人態が登場。
- 『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』(2018年12月22日公開)
- 『仮面ライダージオウ』と『仮面ライダービルド』をメインとしたクロスオーバー作品。仮面ライダーオーズ、ヤミーが登場。
- 『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』(2019年7月26日公開)
- 『仮面ライダージオウ』の単独作品。
ネットムービー
[編集]- 『ネット版 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 〜ガチで探せ!君だけのライダー48〜』
- 『ネット版 仮面ライダーオーズ ALL STARS 21の主役とコアメダル』
- 『ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大変 〜犯人はダレだ?!〜』
ネットムービー(復活のコアメダル)
[編集]『復活のコアメダル』公開記念として2022年3月13日より東映特撮ファンクラブで2作同時配信の『復活のコアメダル』の前日譚となるショートストーリー[152]。
また、2022年夏には東映特撮ファンクラブで仮面ライダーバースを主役としたスピンオフ作品が配信される[153]。
- 『ネット版 仮面ライダーオーズ 復活のコアメダル・序章』
-
- キャスト
- スーツアクター
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- 仮面ライダーオーズ - 浅井宏輔
- カザリ - 鈴木大樹
- 『ネット版 仮面ライダーオーズ バースX誕生・序章』
-
- スーツアクター
-
- バースX - 原隆太
- 『オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話』
-
- キャスト
-
- 後藤慎太郎 / 仮面ライダーバース - 君嶋麻耶[154]
- 火野映司 - 渡部秀[154]
- アンク - 三浦涼介[154]
- 泉比奈 - 高田里穂[154]
- 伊達明 - 岩永洋昭[154]
- 里中エリカ - 有末麻祐子[154]
- 白石知世子 - 甲斐まり恵[154]
- 井坂仁美(仮面ライダーGIRLS)
- ウヴァ - ヤマダユウスケ[154]
- カザリ - 橋本汰斗[154]
- メズール - 矢作穂香[154]
- ガメル - 松本博之[154]
- 鴻上光生 - 宇梶剛士[154]
- 声の出演
-
- メズール - ゆかな
- ナレーション - 中田譲治
- スーツアクター
-
- 原隆太
- 浅井宏輔
- 大内田将樹
- 田中佳人
- 松岡航平
- 鈴木大樹
- 古屋貴士
- 熊本敬介
- スタッフ
- 主題歌「Anything Goes! Happy 10th ver.」[155]
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - tatsuo / 歌 - 火野映司×アンク×泉比奈(C.V. 渡部秀・三浦涼介・高田里穂)
オリジナルDVD
[編集]- 『仮面ライダーオーズ 超バトルDVD クイズとダンスとタカガルバ』
Vシネクスト
[編集]- 『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』(2020年4月22日発売)
- 『仮面ライダージオウ』のVシネクスト作品。伊達明 / 仮面ライダーバース[157]、仮面ライダーオーズ プトティラコンボ、恐竜グリードが登場。
- 『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』(2022年8月24日発売)
- 2021年11月5日、東京・東京ミッドタウン日比谷にて行われた「第34回東京国際映画祭」にて公開が発表された。本編最終回から10年後を描く物語。2022年3月12日に期間限定で上映された後、同年8月24日にBlu-ray / DVDが発売された[158]。
ゲーム
[編集]全作品とも発売はバンダイナムコゲームス(バンダイレーベルとバンプレストレーベル、現:バンダイナムコエンターテインメント)。
- 『仮面ライダー クライマックスヒーローズ オーズ』
- 2010年12月2日発売、PlayStation Portable、Wii用ソフト。
- 「仮面ライダー クライマックスヒーローズシリーズ」第3弾。初の2機種での発売となる。
- 『オール仮面ライダー ライダージェネレーション』
- 2011年8月4日発売、ニンテンドーDS用ソフト。
- プレイヤーキャラとしてオーズの他、バースも登場する。
- 『ロストヒーローズ』
- 2012年9月6日発売、ニンテンドー3DS、PlayStation Portable用ソフト。
- コンパチヒーローシリーズ作品のうちの一つ。オーズがプレイヤーキャラとして、バースとアンクがアシストキャラとして登場。
- 『KAMEN RIDER memory of heroez』
- 2020年10月29日発売、PlayStation 4、Nintendo Switch用ソフト。
- プレイヤーキャラとしてオーズとバース、敵キャラとしてグリードが登場する。キャラクターの声はゲームオリジナルの声優が起用されている[159]。
データカードダス
[編集]- 『仮面ライダーバトル ガンバライド(第2期)』
- 2010年9月16日稼動分より登場。弾数のナンバリングは3桁で1〜2桁目は英語読み、3桁目のみ日本語読み(例:ゼロゼロいちだん)。
- ベルトボタンの下にオーズドライバーを模した「オーメダルスキャナー」を搭載。スキャンによりオーズがコンボチェンジしたり、他ライダーの能力がアップする。また、オリジナルメダルとしてスキャンしたライダーがサポートアタックをする「ライダーメダル」が登場。
映像ソフト化
[編集]いずれも発売元は東映ビデオ。
- テレビシリーズを再編集した『ヒーロークラブ』のDVDが2010年12月3日と2011年1月21日に発売。全2巻。
- テレビシリーズのDVDとBDは共に全12巻の各巻4話収録で2011年2月21日より順次発売。仮面ライダーシリーズのテレビシリーズBDは初。また、47話『赤いヒビと満足と映司の器』と48話(最終話)『明日のメダルとパンツと掴む腕』に約8分の未公開シーンを加えて1本のストーリーとして再編集した『ファイナルエピソード ディレクターズカット版』が2012年2月21日に発売。テレビシリーズのディレクターズカット版の発売は『仮面ライダー電王』の特別版(最終3部作)以来となる。また、平成仮面ライダーシリーズのディレクターズカット版がBDで発売されるのは本作品が初である。
プロモーションビデオ
[編集]- 大黒摩季「Anything Goes!」
- ライブステージで暴れるウヴァとオーズが戦う。オーズはタトバコンボのほか大黒摩季から渡されたメダルでタカキリバにチェンジしている。
- 仮面ライダーGIRLS「Let's Go RiderKick 2011」
- 曲の合間に1号・電王・オーズが登場。さらに多数のショッカー戦闘員が仮面ライダーGIRLSを襲い、変身ベルトを装着してライダーコスチュームに身を包んだGIRLSと戦う。歌唱が終わると、3人のライダーがGIRLSと対面する。オーズはタトバコンボ、電王はソードフォームのみ登場。
- 松平健 feat.映司&アンク(C.V.渡部秀・三浦涼介)「手をつなごう〜マツケン×仮面ライダーサンバ〜」
- 映司と吉宗が江戸時代と現代風の衣装のダンサーをバックに歌唱。アンクは当初、近くの椅子に座って見守っていたが、映司に引き連れられて参加する。映画からのシーン流用もある。オーズはタトバコンボのみ登場。
- 火野映司(渡部秀)&アンク(三浦涼介) 「Time judged all」
- 『Full Combo Collection』に収録。歌唱を担当する映司とアンクのほか、オーズタジャドルコンボが登場する。
- 伊達明&後藤慎太郎(C.V.岩永洋昭&君嶋麻耶)「Reverse / Re:birth」
- 映画監督となった伊達が主演の後藤やアシスタントの里中エリカ(有末麻祐子)と共に映画を撮影する様子が描かれる。バースも登場し、ダンサーたちと共に踊りを披露している。
- 綾小路翔VSマーティ・フリードマン「SAMURAI STRONG STYLE」
- 映画で共闘したオーズとフォーゼが掛け合いを見せた他、戦闘員ダンサーズの一員として屑ヤミーが登場する。
小説
[編集]- 『S.I.C. HERO SAGA』
- 月刊ホビージャパンで連載中のジオラマ小説。著:早瀬マサト。
- 「KAMEN RIDER OOO EDITON -OOZ-」
- テレビシリーズならびに『レッツゴー仮面ライダー』の後日談で、『将軍と21のコアメダル』の設定も引き継いでいる。2013年2月号から2014年1月号掲載。
- 「KAMEN RIDER OOO EDITION -魔法使いの弟子-」
- 『仮面ライダーウィザード』とのクロスオーバー作品で、本作品より鴻上ファウンデーションの面々が、『フォーゼ&オーズ』より一部の登場人物が登場している。2014年10月号から2015年9月号掲載。
- 「MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-」
- 『仮面ライダーディケイド』とのクロスオーバー作品で、『仮面ライダー鎧武/ガイム』もゲスト出演する。テレビシリーズや各劇場作品とは異なる世界観を舞台としており、映司や比奈を始めとした主要人物たちが登場する。2015年12月号から2017年3月号掲載。
- 『小説 仮面ライダーオーズ』
-
- 著:毛利亘宏 ISBN 978-4-06-314862-6
- 講談社キャラクター文庫、2012年11月30日発売。下記の3部構成となっている。
- 「第一章:アンクの章」
- 800年前のグリードの誕生と王との確執、アンクの悩みを描いた作品。
- 「第二章:バースの章」
- バースドライバーの装着者が伊達から後藤に引き継がれる前後を人格を持ったドライバーの目線でコメディタッチに語られる作品。
- 伊達よりも前に後藤がバースに変身していたと語られるなど、『オーズ&ダブル』の設定も一部引き継いだ描写が見られる。
- 「第三章:映司の章」
- テレビシリーズの後日談に相当する、旅を続けていた映司と運命に巻き込まれる女性アルフリードとのエピソード。
- 映司がコアメダルを一揃い所持しているなど、『フォーゼ&オーズ』の設定も一部引き継いだ描写が見られる。
CS放送・ネット配信
[編集]- CS放送
- 東映チャンネル…2014年7月 - 2015年1月、2016年7月 - 12月(いずれも「石ノ森章太郎劇場」枠)
- テレ朝チャンネル1…2019年4月 - 2020年3月
- ファミリー劇場…2020年8月 - 2021年2月
- ネット配信
- 東映特撮ニコニコおふぃしゃる…2017年6月18日 - 2018年5月13日
- 東映特撮YouTube Official…2019年5月22日 - 11月13日、2020年9月5日 - 9月6日、2022年10月1日 -
- 前者についてはテレビシリーズ全話に加え、「ファイナルエピソード ディレクターズカット版」の配信も2019年11月6日から11月13日に実施。後者は放送開始10周年記念、ならびに『仮面ライダーセイバー』放送開始記念としての配信であり、テレビシリーズ全話を『無の欲望篇』(第1話 - 第20話)、『空(カラ)の欲望篇』(第21話 - 第34話)、『火の欲望篇』(第35話 - 最終話)の3部構成として、放送開始日と同日である9月5日の8時から9月6日の4時までの約20時間にわたってプレミア公開し、同年9月12日まで公開。この一挙配信に合わせ、火野映司役の渡部、アンク役の三浦、泉比奈役の高田、鴻上光生役の宇梶による10周年記念メッセージも公開された。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ニチアサのみは2011年1月30日放送分(第20話)まで。
- ^ タイトル・ロゴには「仮面ライダーオーズ」「KAMEN RIDER」「OOO」が併記されている。
- ^ ただし、テレビシリーズ自体は「40周年記念作品」として制作されているわけではない[4]。
- ^ a b c d e f それぞれの名前は、映司は初期案「借金ライダー」から「火の車」と「某借金まみれの漫画の主人公の名前」から、また名字と名前を1字ずらすと「はねおうず」(羽 オーズ)になるが、これは制作側も「まったく考えていなかった」とのこと。アンクはヒンドゥー語の「目(タカの目)」、他グリードはアンクと同様にヒンドゥー語で体を表す名前にしていたが、覚えられないということから、人間の欲望に関連する日本語「奪う」「飾る」「がめる」「愛ずる」が由来となっている。アンクも「圧する」に因んで「アッシュ」という名前も候補に挙がっていた[7][8]。
- ^ 『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』では「僕」。
- ^ エスニックな柄物が多い。
- ^ この詳細は小説版アンクの章にて詳細に語られている。
- ^ アンクは信吾のデジタルへの知識を利用し、人間や現代社会に関する情報を積極的に集めている。
- ^ 当初は、「よいせ~!」や「せいやっ!」という台詞であったが、男らしいことからアフレコ時に脚本の小林の指示で現在の台詞に変更となった[12][13]。
- ^ 『ファイナルエピソード ディレクターズカット版』の追加シーンでは戦いが終わったころにケーキを完成させており、それが映司に向けてのものだったことが明かされている。
- ^ この3つのうち、2つ目が『仮面ライダー555』のスマートブレイン社、3つ目は『仮面ライダー鎧武/ガイム』のユグドラシルコーポレーションである。
- ^ 立場上は、彼女が上司に当たるため、後藤自身も強く言えなかった。
- ^ この名前は神尾が勝手につけた名前であるという[18]。
- ^ 玩具「仮面ライダー大集合スイング8」で商品化の際にも「キヨちゃん(真木博士の人形)」という名称になっている。次作の『仮面ライダーフォーゼ』でも演じた神尾が持ってきた模様で登場している。また、『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』の第一話に神尾がゲスト出演した際、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のバエの人形をキヨちゃんのように腕に載せた状態で登場しており、オリジナルのキヨちゃんと思しき人形も背景で数カット登場した。
- ^ そのため、この人形は元々長い黒髪のウィッグが付き、ドレス姿であるなど、仁美に似た顔立ちだった。
- ^ 一から伊達のキャラクターに合うものとしてスーツケースやリュックサックを作ると経費がかさむため、市販品のミルク缶となった[14]。
- ^ 『MOVIE大戦MEGA MAX』では複眼の発光色が正規のバースと同様に赤になっている。
- ^ 鳥系はタカ・昆虫系はバッタ・猫類系はトラが1枚ずつ抜かれている。重量系と水棲系はどれが抜かれたか不明。
- ^ カザリの言動から人間体は既存の人間の姿をそのままコピーしている模様である。
- ^ グリードはメダルが4枚以下になると全身が不完全となる。
- ^ 基本的にスーツ造型は出渕、CG合成は篠原が担当している[106]。例外として出渕がクラゲヤミー1体、篠原が重量系成長ヤミー2体、ライオンクラゲヤミーを除く合成系成長ヤミー3体、ユニコーンヤミー、軍鶏ヤミーの計7体を担当している。
- ^ ディレクターズカット版では、ウヴァの意識が宿っていたクワガタ・コアの力で生み出したことが判明した。
- ^ 第15話によると番地は「1丁目30番5号」だが、一部書籍の用語集では「7-30-6」と明記されている[19]。
- ^ 劇中には存在しないが、玩具として前作のガイアメモリ同様に歴代ライダーのオーメダルや雑誌・映画オリジナルのコアメダルがあり、ガイアメモリ以上の種類での商品展開がなされている。のちに『フォーゼ&オーズ』内でX・アマゾン・ストロンガーのメダルが登場している。
- ^ 『MOVIE大戦CORE』にて、詳細不明の(サソリ・カニ・エビ)〈黒〉のコアメダルも登場しているがこれはオーズの変身には使用されていない。また雑誌インタビュー[要文献特定詳細情報]にて犬系〈白〉の存在が示唆されている。その他にもカンガルーメダル・ショッカーメダル・イマジンメダル(『レッツゴー仮面ライダー』)や未来のコアメダル(サメ・クジラ・オオカミウオ、およびスーパータカ・スーパートラ・スーパーバッタ)・X、アマゾン、ストロンガーのコアメダル(『フォーゼ&オーズ』)などが登場した。
- ^ 爬虫類系のみオーズが徳川吉宗から渡された3枚とガラが所有していた3枚の計6枚だけ確認され残りの4枚の所在は不明。
- ^ クレジットでの役名表記は「アンク」。
- ^ クレジットでは「アンクの声」。
- ^ クレジットでは「警備員A」。
- ^ クレジットでは「警備員B」。
- ^ 第2話のクレジットでは「少女」。
- ^ a b c クレジットでは役名未表記。
- ^ a b c 千回記念特別ゲストとクレジット。
- ^ a b 『仮面ライダーフォーゼ』からの特別出演。
- ^ アンク、ウヴァ、カザリ、メズール、恐竜グリード、映司グリード、ヤミー[95]。
- ^ ガメル、ヤミー、巨大グリード暴走態、メダルの器 暴走形態[95]。
- ^ オーズのフォーム全般やスキャナーなどの原案。
- ^ バース・プロトタイプ、オーズやアイテムなどのデザインアレンジ。
- ^ バース、ゴリラカンドロイドなど ※ただし表記はされていない
- ^ オープニングクレジットでの表記は「レッツゴーライダーキック」。
- ^ ただし第27話と第28話のAパート冒頭は仮面ライダーシリーズの放送回数が表示され、第28話のBパート終了時は前述した鴻上の台詞が挿入される。
- ^ 11月7日は「第42回全日本大学駅伝」中継のため休止。
- ^ 1月2日は『痛快!ビッグダディ 新春スペシャル』(一部地域は別番組)放送のため休止。
- ^ 3月13日は東日本大震災のANN緊急報道特別番組放送のため1週順延。これに伴い話数も当初の予定より1話分短縮され、49話から48話となった。また第26話放映時には提供クレジットは表示されておらず、CMもACジャパンに差し替えられた。
- ^ 32話の個体とは別個体。
- ^ 6月19日は「第111回全米オープンゴルフ」3日目中継のため休止。
- ^ 朝日放送のみ、第93回全国高校野球選手権大会中継のため8月21日の同時間に振替放送。
- ^ 朝日放送のみ、前述の同大会中継のため8月23日(火)10:00 - 10:30に振替放送。
- ^ 朝日放送のみ、前述の振替放送のため8月23日(火)10:30 - 11:00に振替放送。
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- 「仮面ライダーオーズ シャウタ コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』30号、2015年5月12日、1 - 4頁。
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- 「仮面ライダーオーズ サゴーゾ コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』42号、2015年8月4日、5 - 6頁。
- 「仮面ライダーオーズ ラトラーター コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』44号、2015年8月18日、1 - 4頁。
- 「クレーンアーム / ドリルアーム / ショベルアーム」『オフィシャルパーフェクトファイル』58号、2015年11月24日、23 - 24頁。
- 「仮面ライダーオーズ ラキリバ」『オフィシャルパーフェクトファイル』69号、2016年2月9日、3 - 4頁。
- 「仮面ライダーオーズ タジャドル コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』76号、2016年3月29日、7 - 8頁。
- 「カンドロイド」『オフィシャルパーフェクトファイル』79号、2016年4月19日、25 - 26頁。
- 「仮面ライダーバース」『オフィシャルパーフェクトファイル』84号、2016年5月24日、1 - 4頁。
- 「仮面ライダーオーズ ガタトラドル」『オフィシャルパーフェクトファイル』92号、2016年7月19日、7 - 8頁。
- 「仮面ライダーオーズ プトティラ コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』101号、2016年9月20日、1 - 4頁。
- 「CLAWS・サソリ」『オフィシャルパーフェクトファイル』102号、2016年9月27日、23 - 24頁。
- 「仮面ライダーオーズ タカゴリバ」『オフィシャルパーフェクトファイル』105号、2016年10月18日、5 - 6頁。
- 「仮面ライダーオーズ シャウタ コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』109号、2016年11月15日、5 - 6頁。
- 「仮面ライダーバース・プロトタイプ」『オフィシャルパーフェクトファイル』113号、2016年12月13日、7 - 8頁。
- 「仮面ライダーオーズ ラキリバ」『オフィシャルパーフェクトファイル』115号、2016年12月27日、5 - 6頁。
- 「仮面ライダーオーズ タジャドル コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』118号、2017年1月17日、1 - 4頁。
- 「ライドベンダー」『オフィシャルパーフェクトファイル』122号、2017年2月14日、23 - 24頁。
- 「仮面ライダーオーズ タカゴリバ」『オフィシャルパーフェクトファイル』129号、2017年4月4日、7 - 8頁。
- 「バース・デイ」『オフィシャルパーフェクトファイル』131号、2017年4月18日、5 - 6頁。
- 「仮面ライダーオーズ プトティラ コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』134号、2017年5月9日、7 - 8頁。
- 「ブレストキャノン / キャタピラレッグ / カッターウィング」『オフィシャルパーフェクトファイル』139号、2017年6月13日、25 - 26頁。
- 「カンドロイド」『オフィシャルパーフェクトファイル』145号、2017年7月25日、27 - 28頁。
- 「仮面ライダーオーズ タカジャバ」『オフィシャルパーフェクトファイル』151号、2017年9月5日、1 - 2頁。
- 「メダガブリュー バズーカモード」『オフィシャルパーフェクトファイル』161号、2017年11月14日、25 - 26頁。
- 「カンドロイド」『オフィシャルパーフェクトファイル』165号、2017年12月12日、27 - 28頁。
- 「仮面ライダーオーズ タカジャバ」『オフィシャルパーフェクトファイル』166号、2017年12月19日、5 - 6頁。
- 「仮面ライダーオーズ ガタキリバ コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』170号、2018年1月16日、1 - 2頁。
- 「仮面ライダーオーズ シャジャーター」『オフィシャルパーフェクトファイル』176号、2018年2月27日、5 - 6頁。
- 「バースドライバー」『オフィシャルパーフェクトファイル』177号、2018年3月6日、27 - 28頁。
- 「仮面ライダーオーズ タトバ コンボ」『オフィシャルパーフェクトファイル』180号、2018年3月27日、7 - 8頁。
- 「オーズドライバー」『オフィシャルパーフェクトファイル』182号、2018年4月10日、23 - 24頁。
- 「仮面ライダーオーズ ガタトラドル」『オフィシャルパーフェクトファイル』183号、2018年4月17日、1 - 2頁。
- 「バース・デイ」『オフィシャルパーフェクトファイル』185号、2018年5月1日、7 - 8頁。
- 「仮面ライダーバース・プロトタイプ」「トライドベンダー」『オフィシャルパーフェクトファイル』188号、2018年5月22日、1 - 2, 25 - 26頁。
- 「仮面ライダーオーズ シャジャーター」『オフィシャルパーフェクトファイル』189号、2018年5月29日、7 - 8頁。
- 『「仮面ライダー」超解析 平成ライダー新世紀!』宝島社、2016年10月27日。ISBN 978-4-8002-6269-1。
- 「スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 vol.12 特命戦隊ゴーバスターズ」、講談社、2017年7月25日、ISBN 978-4-06-509523-2。
- 坂本浩一『映画監督 坂本浩一 全仕事 ~ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊を手がける稀代の仕事師~』カンゼン、2018年8月9日。ISBN 978-4-86255-477-2。
- 『決定版 平成仮面ライダー 完全超百科』講談社、2018年10月31日。ISBN 978-4-06-513004-9。
- 『仮面ライダーオーズ超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2019年3月1日。 ※『平成仮面ライダー超全集BOX I』所収
- 『テレビマガジン特別編集 仮面ライダーマガジン 2020 Autumn』講談社(講談社MOOK)、2020年10月28日。ISBN 978-4-06-520804-5。
- 『DETAIL OF HEROES EX 仮面ライダーオーズ/OOO 特写写真集 OOO[オーズ] 復刻版』ホビージャパン〈DETAIL OF HEROES〉、2020年11月28日。ISBN 978-4-7986-2357-3。
- 『平成仮面ライダー怪人デザイン大鑑 完全超悪』ホビージャパン、2020年12月24日。ISBN 978-4-7986-2338-2。
- 高岩成二『時は今― 歩み続けるその先へ ACTion 高岩成二』講談社、2021年6月29日。ISBN 978-4-06-516763-2。
- 『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダーリバイス コアラVSカンガルー!!結婚式のチューしんで愛をさけぶ!?超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2022年8月。
- 劇場パンフレット
- 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』パンフレット 2017年12月9日発行 / 構成・文:用田邦憲 / 発行所:東映事業推進部
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト - ウェイバックマシン(2011年10月3日アーカイブ分) - テレビ朝日
- 公式ウェブサイト - 東映
- 仮面ライダーオーズ | オーズのおもちゃ情報満載!(バンダイおもちゃ公式ウェブササイト)
テレビ朝日系列 日曜8:00 - 8:30 スーパーヒーロータイム第2枠 |
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
仮面ライダーW
(2009年9月6日 - 2010年8月29日) |
仮面ライダーオーズ/OOO
(2010年9月5日 - 2011年8月28日)
|
仮面ライダーフォーゼ
(2011年9月4日 - 2012年8月26日) |