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水郡線

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久慈川 (列車)から転送)
水郡線
久慈川を渡るキハE130系気動車 (2021年11月 袋田駅 - 上小川駅間)
久慈川を渡るキハE130系気動車
(2021年11月 袋田駅 - 上小川駅間)
基本情報
通称 奥久慈清流ライン
日本の旗 日本
所在地 茨城県福島県
種類 普通鉄道在来線地方交通線
起点 水戸駅(本線)[1][2]
上菅谷駅(支線)[1][2]
終点 安積永盛駅(本線)[1][2]
常陸太田駅(支線)[1][2]
駅数 45駅
電報略号 スクセ[3]
開業 1897年11月16日 (126年前) (1897-11-16)
全通 1934年12月4日 (89年前) (1934-12-04)
所有者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
車両基地 水郡線統括センター常陸大子駅
使用車両 キハE130系
路線諸元
路線距離 137.5 km(水戸 - 安積永盛間)[1][2]
9.5 km(上菅谷 - 常陸太田間)[1][2]
軌間 1,067 mm
線路数 単線
電化方式 全線非電化
閉塞方式 特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
保安装置 ATS-Ps(水戸駅、安積永盛駅構内)
ATS-SN
最高速度 95 km/h(水戸 - 常陸大子間)
85 km/h(常陸大子 - 安積永盛間、上菅谷 - 常陸太田間)
路線図
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水郡線(すいぐんせん)は、茨城県水戸市水戸駅から福島県郡山市安積永盛駅[1][2]までと、茨城県那珂市上菅谷駅で分岐して同県常陸太田市常陸太田駅[1][2]までを結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線地方交通線)である。奥久慈清流ラインという愛称が付けられている[4]

路線データ

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2014年(平成26年)4月1日から、水戸駅 - 常陸大子駅間・上菅谷駅 - 常陸太田駅間が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「東京近郊区間」に含まれている。また、水戸駅・上菅谷駅・常陸大宮駅・常陸大子駅・常陸太田駅がIC乗車カード「Suica」(相互利用可能なICカードを含む)一部利用可能駅となっており、これらの駅の相互間、またはこれらの駅と水戸駅以遠のSuicaエリアの駅との相互間で利用できる[報道 1]。ただし線内区間を含むSuica定期券の発売は行っておらず、また安積永盛駅方面へのエリアを跨ぐ利用もできない。

安積永盛駅を除き東日本旅客鉄道水戸支社の管轄である。安積永盛駅は同社東北本部の管轄であり、磐城守山駅 - 安積永盛駅間(水戸駅起点135 km地点。阿武隈川を挟んで東側)に支社境界がある。

水戸駅と安積永盛駅、それに直通運転先の郡山駅を除く線内全駅にトレインロケーションシステム「おしらせくん」が設置されている。

歴史

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太田馬車鉄道

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  • 1892年明治25年)7月 太田馬車鉄道に対し、水戸 - 太田(現在の常陸太田市)間への軌道敷設が許可。
    • 馬車軌道として計画された。当初は馬車軌道を水戸駅 - 南町 - 菅谷 - 額田 - 太田(国道349号旧道)に沿って敷設予定であった。その後、太田馬車鉄道は「太田鉄道」と改称し、動力も蒸気へ変更して鉄道敷設に変更された[6]

太田鉄道→水戸鉄道(2代)

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大郡線→水郡線→水郡南線

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水郡北線

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全通後

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運行形態

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線路名称上は安積永盛駅が終点だが、同駅で折り返す列車はなく、全列車が東北本線経由で郡山駅まで直通運転している。

長らく土曜日も平日ダイヤでの運転であったが、2019年(平成31年)3月16日のダイヤ改正で土曜日は休日ダイヤに準ずるようになった。ただし、平日ダイヤは、夕方の水戸発常陸大宮行き列車が1本多いのみで、他の列車の時刻は全日共通である。これ以前は休日運休の常陸大宮駅発着列車が夕方に上下各1本(2019年のダイヤ改正で平日下りのみの運転となり土休日は廃止)あったほか、早朝の常陸大子発水戸行き列車が休日運休だった(2007年より毎日運転化)。

全体的にはおよそ1 - 2時間に1本程度の運行であるが、水戸駅 - 上菅谷駅・常陸大宮駅間は1時間に1 - 2本運行されている。水戸駅 - 常陸大宮駅・常陸大子駅間と上菅谷駅 - 常陸太田駅間の区間運転の列車も多い。常陸大子駅 - 郡山駅間の本数は水郡線の中でも最も少なく、3 - 4時間ほど運行されない時間帯がある。水戸駅 - 郡山駅間を全線通しで運行される列車は1日に下り5本、上り6本のみである(季節列車を除く。他に常陸大子駅で乗り換えとなる列車が上下に各1本ずつある)。2017年10月14日のダイヤ改正により、日中は水戸駅 - 常陸大宮駅間が1時間に1本、常陸大宮駅 - 常陸大子駅間が2時間に1本となった。

支線の常陸太田駅発着列車は朝夕を中心に水戸駅発着が設定されているが、日中や夜間は上菅谷駅 - 常陸太田駅間の支線内の往復運行となっている。1 - 2時間に1本ほどの運行である。早朝と深夜に上菅谷駅 - 常陸太田駅間に回送列車が設定されている。

水戸駅 - 上菅谷駅間は、水戸駅 - 郡山方面の本線筋の列車のほかに、水戸駅 - 常陸太田駅間の支線方面の列車も走行するため、水郡線において列車密度が一番高い区間である。1時間に朝ラッシュ時は3本、日中は1本運行されている。

福島県の郡山側では、前述の全区間運行列車のほかに常陸大子駅 - 郡山駅間の区間列車が下り3本、上り2本(水戸行きに連絡)と途中の磐城石川駅で翌朝まで留置される磐城石川駅 - 郡山駅間の列車1往復がある。また、上りは夜21時台の郡山発磐城棚倉行きでそのまま留置され、翌朝6時過ぎに磐城棚倉発常陸大子行きとなる運用がある。日中時間帯に常陸大子駅 - 郡山駅間で1往復増発される日(土休日および沿線学校の変則時間割の日など)がある。

列車は1 - 4両編成で運行されており、ラッシュ時は3 - 4両編成が多い。また、列車によっては平日と土曜・休日で編成が異なる場合がある。水戸駅 - 常陸大子駅・常陸太田駅間は主に2 - 4両編成、常陸大子駅 - 郡山駅間は1 - 3両編成で運行されている。かつては5両編成も存在していた。

最終列車は周辺路線と比べると早く、水戸発の下りは水戸線(22時半の下館行き)を除く路線が23時台に設定されている中、常陸大子行き(上菅谷駅で常陸太田行きに接続)の22時半であったが、2017年10月14日のダイヤ改正で45分ほど繰り下げられ、23時台に常陸大宮行き列車が設定された[報道 10]。上り列車の水戸着は21時台で変わっていない。

ワンマン運転

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全区間でワンマン運転を実施しており、ワンマン列車は1両または2両編成で運行されるが、休日を中心に増結があり、時刻表に「ワンマン」と書かれていても実際はワンマンではなく車掌が乗務していることがある(ツーマン運転)。また、ワンマン列車でも車掌のネームプレートを付けた乗務員が乗車することがあるが、この場合、車掌は切符の販売、安全確認、乗り換え案内放送などを行い、ドアの開閉は運転士が担当する。車掌乗務のワンマン列車の場合、車両がワンマン運転が困難なぐらい混雑するとワンマン運転を取り止めることがある(旧来の車両はドアが片面に2つしかなく、そのドア付近に乗客が溜まりやすいのも一因であった)。この場合、取り止めた駅からは通常の列車と同じになりドア扱いを車掌が行うため、無人駅でもホーム側の全ドアが開くようになる。なお、中央のドアは、無人駅では乗降扱いを行わない。

臨時列車

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春の行楽シーズンや秋の大子の紅葉シーズンには、臨時快速「ぶらり奥久慈号」やトロッコ列車の「風っこ」号などが運行される。

また、1990年代には常磐線松戸駅我孫子駅から常陸大子駅までキハ40系キハ58系を利用したホリデー快速が運転されたこともある。

過去の優等列車

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以下の各急行列車が運行されていた。いずれも1966年まで準急列車

年表

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  • 1958年昭和33年):上野駅 - 矢祭山駅間を運行する臨時準急列車として「奥久慈」運行開始。当初は週末に運行されていた。
  • 1961年(昭和36年)
    • 3月:臨時列車ながら毎日運行される上野駅 - 磐城石川駅間運行の「奥久慈」を増発。
    • 10月1日:磐城石川駅発着の「奥久慈」を定期列車化。
  • 1964年(昭和39年)
    • 5月1日:臨時列車の扱いながら福島駅直通列車として以下の準急列車の運行を開始する。
      • スカイライン」(水戸駅 - 福島駅間)
      • 久慈川」(上野駅 - 磐城石川駅 - 福島駅間)
    • 10月1日:「スカイライン」「久慈川」定期列車化。また、「奥久慈」に常陸太田駅発着列車を併結開始。
  • 1966年(昭和41年)3月5日:準急列車制度改変に伴い、「奥久慈」「スカイライン」「久慈川」急行列車に昇格。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:ヨンサントオダイヤ改正により、「スカイライン」廃止、「久慈川」は「奥久慈」に名称統合。
    • なお、旧「久慈川」の「奥久慈下り1号・上り2号」は郡山駅までの運行となる。また、この時点で全区間を通して急行として運転する列車はなくなり、途中の常陸大子駅より郡山方向は普通列車として運行される。
  • 1983年(昭和58年)6月1日:「奥久慈」1往復廃止。「奥久慈」の急行列車区間が常磐線内のみとなる[34]
  • 1985年(昭和60年)3月14日:「奥久慈」が定期列車としては廃止。

使用車両

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キハE130系(2020年10月8日・谷河原駅 - 河合駅)
運用終了したキハ110系(2007年1月11日・郡山駅)
キハ58系「ホリデー快速竜神つり橋号」
(1995年5月3日 水戸駅

現在

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過去

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蒸気機関車時代は水戸機関区の8700形8620形が客貨列車牽引に使用されていたが、1960年にDD13形ディーゼル機関車が投入された。しかし同形式は客車暖房用の蒸気発生装置を持っていないため、大正末年製造の古参暖房車 ホヌ30形も水戸に配属され、冬季は機関車の次位に連結されていた。これでは無煙化の意味がなくなるため、1971年頃にDE10形へ代替され、暖房車も廃車された。

沿線概況

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水戸 - 上菅谷間

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水戸駅を出ると、すぐに常磐線から分岐して北上する。この直後、台地を抜ける切り通し水戸城空堀を利用したものである。

この区間は水戸市のベッドタウンであり、住宅地と農地が混在する平地を走行する。比較的こまめに駅が設置されており、駅間距離は1-2kmと短めの区間が続く。ほぼ国道349号と並行している。ただし、水郡線は旧道に沿って建設されたため、後から開通したバイパス道路からは離れており、バイパス沿線に多いロードサイド店等の利用には難がある(これは常陸大宮市の国道118号バイパスについても同様のことが言える)。このため、折からの利用者減も相まって水郡線沿線周辺の空洞化が課題となっている。また、当区間以北も含め駅に通ずる道路が狭いところも多い。なお、国道6号および常磐線まで5km強程度と比較的近くを走る地域もある。

簡易自動券売機が乗車駅証明書発行機へと置き換えられた下菅谷駅のコンコース(2021年12月)

水戸駅と上菅谷駅以外の駅はすべて無人駅である[注 1]。かつてはこの区間の駅すべてに簡易自動券売機が設置されていた[注 2]。しかし、後にすべて乗車駅証明書発行機に置き換えられている。

上菅谷駅は水郡線の途中駅において乗車人員が3位(2010年度)となっており、本数が減る常陸太田駅常陸大宮駅より少ない。

水戸駅 - 常陸青柳駅間の那珂川橋梁は過去の堤防が低い時代に架橋されたため、堤防を掘り下げた構造となっている。大雨の影響で那珂川が増水した場合は防水門で橋梁が封鎖され運休になりやすい。また那珂川橋梁が増水した河川の流れを阻害しているため、洪水・老朽化対策として隣接する水府橋と共に2011年4月10日完成予定で架け替え工事が行われていた[35]。しかし、同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の影響で水郡線も不通となり、旧橋梁・新橋梁共に損壊を受けたために予定が変更され[36]、線路を新橋梁経由に切り替えて同年4月15日[新聞 15]に復旧した。

上菅谷 - 常陸太田間

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上菅谷駅で郡山方面と常陸太田方面に分岐する。常陸太田方面は太田支線・太田線などとも呼ばれているが、歴史的にはこちらの方が古く、上菅谷駅からは直進するルートとなっており、引き続き国道349号とほぼ並走する。

主に朝夕の通勤・通学時間帯は水戸駅 - 常陸太田駅間の直通列車が運行されるが、それ以外の時間帯は上菅谷駅 - 常陸太田駅間の運行となり、水戸駅へ向かう際は上菅谷駅で乗り換える必要がある。

上菅谷駅 - 常陸太田駅間は、上下列車が行き違いできる交換設備を持つ駅がなく、終着の常陸太田駅も1面1線の構造であり、この区間には上下列車合わせて1本の列車しか入線できない。そのため朝夕の通勤・通学時間帯を含めて、1時間に1本の本数に留まる(昼間は約2時間空く時間帯もある)。この区間は主に農地が目立ち、駅周辺に小さな集落が広がるのみで、途中駅の利用者は多くない。ほとんどの利用者は常陸太田駅に集中しているが、常陸太田駅は水郡線のみが発着する駅としては乗車人員が1位(2010年度)であるため、水戸駅 - 常陸太田駅間の旅客輸送は水郡線の営業収入において大きな位置を占めている。特に日立電鉄が廃止された後は、常陸太田市街への唯一の鉄道路線となっている。

上菅谷 - 常陸大子間

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上菅谷駅 - 常陸大宮駅間は水戸の近郊区間としての特色が強く、1時間に1本程度の本数が設定されている。農地が目立つが、駅周辺は住宅地が集積している。上菅谷駅から西方に分岐し、茨城県道31号瓜連馬渡線に沿うように旧瓜連町方面に進み、瓜連駅付近からは国道118号と並行する。常陸大宮駅は水郡線における水戸近郊圏の北限で、途中駅において乗車人員が2位(2010年度)である。

常陸大宮駅より先は、久慈川と並行して八溝山地に分け入るように進み、勾配・カーブの連続で山岳路線の雰囲気が色濃くなる。沿線の至る所で久慈川と交差する箇所があり、車窓に川面が映る場面が多い。沿線人口も希薄となるため、各駅の乗車人員はかなり少なくなる。

沿線、特に大子町には日本三名瀑の一つである「袋田の滝」や、奥久慈温泉郷八溝山などの観光スポットが多くあり、沿線住民の利用者に加えて観光での利用者も多い。そのため常陸大宮駅 - 常陸大子駅間も1-2時間に1本ほどの列車が設定されており、水戸市への通勤・通学が可能な圏内の北限とされる。

常陸大子 - 郡山間

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八溝山地と阿武隈高地の間を走行する。山地を走行するが、一般的な山岳鉄道とは異なり、トンネルは少ない。山間部を縫う様に走行するため、制限速度55km/h - 70km/h程の曲線が多く存在する。磐城石川駅より先は東北本線と2 - 5kmほどの距離を置いて並走する形態となるが、両線の間に流れる阿武隈川によって利用者の棲み分けができている。沿線の途中に福島空港があるが、最寄り駅から空港への路線バスが設定されていないことや、空港の利用者数が極端に少ないこと、この区間の水郡線の本数が少ないこともあって、水郡線は福島空港へのアクセス路線の機能は担っていない。水郡線の終点は安積永盛駅であるが、すべての列車が東北本線に直通し郡山駅まで運行される。

駅一覧

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  • 本線、支線とも全列車が普通列車(すべての駅に停車)。
  • 線路(水郡線内は全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可、∥:複線(東北本線内)

本線

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便宜上、安積永盛側の全列車が直通する東北本線郡山駅までの区間を記載。なお、東北本線内の貨物駅は省略。

  • *:西金駅は、1面1線の旅客ホームのほかに側線(おもに砂利(砕石)輸送工事用列車用)があり閉塞境界になっている。
路線名 駅名 営業キロ 接続路線 線路 所在地
駅間 累計
水郡線 水戸駅 - 0.0 東日本旅客鉄道常磐線上野東京ライン
鹿島臨海鉄道大洗鹿島線
茨城県 水戸市
常陸青柳駅 1.9 1.9   ひたちなか市
常陸津田駅 2.2 4.1  
後台駅 2.4 6.5   那珂市
下菅谷駅 1.3 7.8  
中菅谷駅 1.2 9.0  
上菅谷駅 1.1 10.1 東日本旅客鉄道:水郡線支線(常陸太田方面)
常陸鴻巣駅 3.3 13.4  
瓜連駅 3.3 16.7  
静駅 1.4 18.1  
常陸大宮駅 5.3 23.4   常陸大宮市
玉川村駅 5.4 28.8  
野上原駅 3.7 32.5  
山方宿駅 2.7 35.2  
中舟生駅 2.7 37.9  
下小川駅 2.8 40.7  
西金駅 3.4 44.1   久慈郡
大子町
上小川駅 3.2 47.3  
袋田駅 4.5 51.8  
常陸大子駅 3.8 55.6  
下野宮駅 6.4 62.0  
矢祭山駅 4.9 66.9   福島県 東白川郡 矢祭町
東館駅 4.1 71.0  
南石井駅 2.8 73.8  
磐城石井駅 1.1 74.9  
磐城塙駅 6.4 81.3   塙町
近津駅 5.1 86.4   棚倉町
中豊駅 2.4 88.8  
磐城棚倉駅 1.7 90.5  
磐城浅川駅 6.5 97.0   石川郡 浅川町
里白石駅 3.0 100.0  
磐城石川駅 5.3 105.3   石川町
野木沢駅 4.8 110.1  
川辺沖駅 2.5 112.6   玉川村
泉郷駅 2.7 115.3  
川東駅 6.9 122.2   須賀川市
小塩江駅 3.8 126.0  
谷田川駅 2.9 128.9   郡山市
磐城守山駅 3.2 132.1  
安積永盛駅 5.4 137.5 東日本旅客鉄道:東北本線新白河方面)
東北本線
郡山駅 4.9 142.4 東日本旅客鉄道:■ 東北新幹線山形新幹線東北本線(福島方面)・磐越東線磐越西線

2022年度の時点で、JR東日本自社による乗車人員集計[37]の対象駅は、水戸駅・上菅谷駅・瓜連駅・常陸大宮駅・玉川村駅・山方宿駅・上小川駅・袋田駅・常陸大子駅・東館駅・磐城塙駅・磐城浅川駅・磐城石川駅・安積永盛駅・郡山駅である。それ以外の駅は完全な無人駅(年度途中で無人となった駅を含む)のため集計対象から外されている。

常陸太田支線

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  • 列車交換は上菅谷駅のみ可能。
  • 全駅茨城県内に所在。
駅名 営業キロ 接続路線 所在地
駅間 累計
上菅谷駅 - 0.0 東日本旅客鉄道:水郡線(本線) 那珂市
南酒出駅 2.5 2.5  
額田駅 1.1 3.6  
河合駅 3.1 6.7   常陸太田市
谷河原駅 1.5 8.2  
常陸太田駅 1.3 9.5  

2022年度の時点で、JR東日本自社による乗車人員集計[37]の対象駅は、上菅谷駅と常陸太田駅である。途中駅は完全な無人駅のため集計対象から外されている。

廃駅

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括弧内は起点(水戸駅)からの営業キロ

過去の接続路線

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利用状況

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平均通過人員

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各年度の平均通過人員は以下のとおりである。

年度 平均通過人員(人/日) 出典
全線 水戸‐常陸大宮 常陸大宮-常陸大子 常陸大子-磐城塙 磐城塙‐安積永盛 上菅谷-常陸太田
1987年度(昭和62年度) 2,762 7,921 2,458 788 1,608 3,233 [38]
2011年度(平成23年度) 1,754 5,635 1,155 236 1,060 2,439
2012年度(平成24年度) 1,803 5,813 1,143 262 1,090 2,554
2013年度(平成25年度) 1,838 5,949 1,108 282 1,114 2,669
2014年度(平成26年度) 1,743 5,648 1,031 266 1,038 2,698
2015年度(平成27年度) 1,739 5,621 1,021 263 1,049 2,688
2016年度(平成28年度) 1,720 5,557 1,010 253 1,052 2,603 [39]
2017年度(平成29年度) 1,697 5,478 1,001 236 1,043 2,573
2018年度(平成30年度) 1,666 5,399 965 209 1,018 2,628
2019年度(令和元年度) 1,558 5,127 830 152 952 2,540
2020年度(令和02年度) 1,276 4,261 608 109 796 2,184
2021年度(令和03年度) 1,295 4,278 670 139 819 2,002 [40]
2022年度(令和04年度) 1,334 4,476 720 143 811 1,996
2023年度(令和05年度) 1,386 4,625 802 147 839 1,975 [41]

収支・営業係数

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2019年度(令和元年度)の平均通過人員が2,000人/日未満の線区(常陸大宮駅 - 常陸大子駅間、常陸大子駅 - 磐城塙駅間、磐城塙駅 - 安積永盛駅間)の各年度の収支(運輸収入、営業費用)、営業係数、収支率は以下のとおりである。▲はマイナスを意味する。

常陸大宮駅 - 常陸大子駅間
年度 収支(百万円) 営業
係数
(円)
収支率 出典
運輸
収入
営業
費用
2019年度(令和元年度) 82 1,292 ▲1,210 1,571 6.4% [報道 11]
2020年度(令和02年度) 50 1,192 ▲1,141 2,349 4.3%
2021年度(令和03年度) 61 1,346 ▲1,285 2,205 4.5% [報道 12]
2022年度(令和04年度) 69 1,301 ▲1,232 1,873 5.3% [報道 13]
常陸大子駅 - 磐城塙駅間
年度 収支(百万円) 営業
係数
(円)
収支率 出典
運輸
収入
営業
費用
2019年度(令和元年度) 10 512 ▲502 5,033 2.0% [報道 11]
2020年度(令和02年度) 6 488 ▲482 8,043 1.2%
2021年度(令和03年度) 8 449 ▲441 5,258 1.9% [報道 12]
2022年度(令和04年度) 9 539 ▲530 5,776 1.7% [報道 13]
磐城塙駅 - 安積永盛駅間
年度 収支(百万円) 営業
係数
(円)
収支率 出典
運輸
収入
営業
費用
2019年度(令和元年度) 139 1,143 ▲1,004 820 12.2% [報道 11]
2020年度(令和02年度) 96 1,098 ▲1,002 1,137 8.8%
2021年度(令和03年度) 110 1,002 ▲892 908 11.0% [報道 12]
2022年度(令和04年度) 115 1,207 ▲1,091 1,045 9.6% [報道 13]

脚注

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注釈

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  1. ^ 下菅谷駅はかつては簡易委託駅となっていたが、2010年に無人駅となっている。
  2. ^ 簡易自動券売機は稼働時間が決まっており、おおむね列車運転時間帯は稼働していたが、当日の100キロ以内の片道乗車券しか購入できなかった。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成28年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p. 27
  2. ^ a b c d e f g h i j 「付表 営業キロおよび駅数」『会社要覧 2018-2019』 (PDF) 、東日本旅客鉄道、p. 87
  3. ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』1959年9月17日、22頁。 
  4. ^ a b 水郡線愛称の決定について - 茨城県公共交通活性化会議、2011年7月21日。
  5. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  6. ^ 木村秀弘 (2007年12月). “歴史館だよりNo98 水郡線の歴史” (PDF). 茨城県立歴史館. 2019年1月15日閲覧。
  7. ^ 「運輸開業免許状下付」『官報』1897年11月18日国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 「運輸開業免許状」『官報』1899年4月28日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ a b 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳』3号 関東1、新潮社、2008年、p.42
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報道発表資料

[編集]
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新聞記事

[編集]
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  3. ^ a b 「水郡線の信号を多灯型色灯式に」『交通新聞』交通協力会、1966年1月27日、1面。
  4. ^ 「水郡線を一元管理 JR水戸支社 「営業所」を開設」『交通新聞』交通新聞社、1992年3月3日、1面。
  5. ^ 「水郡線復旧進まず 通学の高校生ら不安の声」 [リンク切れ]茨城新聞』2011年3月28日。
  6. ^ 常陸太田新駅舎お披露目 水郡線愛称「奥久慈清流ライン」 [リンク切れ]茨城新聞クロスアイ(2011年7月17日)。
  7. ^ JR水郡線、三つの鉄橋に被害 運転再開めどたたず”. 朝日新聞デジタル (2019年10月13日). 2020年3月21日閲覧。
  8. ^ 「JR水郡線、15日から一部運転再開」 水戸経済新聞(2019年10月14日)2020年3月21日閲覧
  9. ^ 「台風19号 常陸大宮以北水郡線不通 16日から臨時バス」 茨城新聞クロスアイ(2019年10月16日)2020年3月21日閲覧
  10. ^ a b 「福島県内 水郡線再開へ 11月1日 安積永盛 - 常陸大子間」 [リンク切れ]福島民友新聞』2019年10月19日
  11. ^ 「水郡線11月一部運転再開」 日本経済新聞ニュースサイト(2019年10月18日)2020年3月21日閲覧
  12. ^ JR水郡線・西金-常陸大子 再開に1年以上 台風19号、鉄橋流失で”. 毎日新聞 (2019年11月16日). 2019年11月16日閲覧。
  13. ^ “「ようこそ袋田駅」 JR水郡線西金駅間再開 観光客ら出迎え”. 茨城新聞 クロスアイ. (2020年7月5日). https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15938608955013 2020年7月5日閲覧。 
  14. ^ “「お帰り」JR水郡線、全線で運転再開”. 茨城新聞. (2021年3月27日). オリジナルの2021年3月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210327060112/https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16168200903148 2021年3月27日閲覧。 
  15. ^ 「陸羽東線は16日全線再開 磐越東線は15日に」 [リンク切れ]47NEWS共同通信(2011年4月15日)

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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