那珂川駅
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那珂川駅 | |
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なかがわ Nakagawa | |
◄水戸 (1.1 km) | |
所在地 | 茨城県水戸市 |
所属事業者 | 日本国有鉄道 |
所属路線 | 常磐線(貨物支線) |
キロ程 | 1.1 km(水戸起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1890年(明治23年)11月26日[1] |
廃止年月日 | 1984年(昭和59年)2月1日[1] |
那珂川駅(なかがわえき)は、かつて茨城県水戸市にあった日本国有鉄道(国鉄)常磐線(貨物支線)の貨物駅(廃駅)である。
概要
[編集]1890年(明治23年)に水戸鉄道(初代)によって開設された貨物駅である。開業前年の4月5日、水戸を訪れた正岡子規が、敷設工事の様子を『水戸紀行』に記している。那珂川の水運と鉄道輸送の結節点として機能したが、1984年(昭和59年)に廃止された。営業キロは、水戸駅起点1.1km。当駅につながる貨物支線は廃止まで非電化であった。
駅用地の奥には水戸鉄道学園(職員研修施設)が設置されており、研修に使われる車両が当駅への貨物支線を使って搬入されていた。公式には貨物支線の廃止は1984年(昭和59年)だが、水戸鉄道学園の廃止は1987年(昭和62年)であり、その頃まで使われていた。
歴史
[編集]- 1890年(明治23年)11月26日 - 水戸鉄道水戸 - 当駅間開業により、那珂川貨物取扱所として設置[1]。
- 1892年(明治25年)3月1日 - 水戸鉄道が日本鉄道に事業譲渡。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる[1]。貨物取扱所から停車場「那珂川駅」となる[1]。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定により常磐線の所属となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 日本国有鉄道が発足。
- 1942年(昭和17年)4月1日 - 小荷物(特別扱雑誌)の取扱い開始[1]。
- 1954年(昭和29年)9月1日 - 小荷物(特別扱雑誌)の取扱い廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 廃止[1]。
隣の駅
[編集]- 日本国有鉄道
- 常磐線(貨物支線)
- 水戸駅 - (貨)那珂川駅
跡地
[編集]跡地には、水戸中央郵便局建て替え工事に伴い、仮設プレハブ局舎(郵便課・集配課作業棟)が設置された。局舎撤去後、1988年(昭和63年)に水戸市営城東住宅A棟が、1992年(平成4年)に同住宅B棟が建てられている。その隣には、それまで水戸駅南口にあったJRバス関東水戸支店が1990年(平成2年)に当地へ移転している。JRバス関東水戸支店となったのは当駅跡地の3割程度で、残りは水戸鉄道学園の跡地なのだが、もともとは水戸鉄道学園も当駅の敷地内に設置されたものである。