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ワタナベエンターテインメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ワタナベエンタから転送)
株式会社ワタナベエンターテインメント
Watanabe Entertainment Co., Ltd.
本社(東京都渋谷区神宮前3丁目)
本社(東京都渋谷区神宮前3丁目)
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 ナベプロ、WE
本社所在地 日本の旗 日本
150-0001
東京都渋谷区神宮前3-27-19
WES原宿[1]
設立 2000年10月24日
業種 サービス業
法人番号 1011001035495 ウィキデータを編集
事業内容 芸能事務所・番組制作会社
代表者 代表取締役会長 吉田正樹
代表取締役社長 渡辺ミキ
資本金 3000万円
売上高 非公開
従業員数 120名(所属タレントを除く / 2020年現在)
主要株主 渡辺プロダクション
外部リンク https://www.watanabepro.co.jp/
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株式会社ワタナベエンターテインメント: Watanabe Entertainment Co., Ltd.)は、日本芸能事務所

2000年10月24日渡辺プロダクションの組織改編により、芸能プロダクション部門を分社化して設立。代表は渡辺ミキ(渡辺プロダクション代表取締役会長も兼任)。

概要

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渡辺プロダクション創立時のベンチャースピリットを継承しながらも、メディアの多様化する21世紀のエンターテインメントに既成の枠を超えて臨むべく、渡辺プロダクションの芸能プロダクション部門を分社化して設立された。

まだ渡辺プロダクション(ナベプロ[注釈 1])であった頃、邦盤の制作・流通はレコード会社が一手に引き受けていた中、自社の資金で植木等スーダラ節」を制作。これは芸能プロが制作した原盤第1号となり、その後のレコード業界の改革へと繋がり日本の知財ビジネスを発展させた。他にも、テレビ番組や映画を自社で制作し、レコードの原盤制作収入だけでなく、番組制作費、興行収入が入ってくるようにし、戦後の新しい芸能ビジネスのスタイルを作った。

井澤健、池田道彦、大里洋吉、諸岡義明、尾木徹らの著名芸能プロダクションの社長や、中井猛木崎賢治もかつてナベプロやその系列のプロダクションの社員だった。

2004年には、第1回D-BOYSオーディションを開催。当時、男性グループといえばジャニーズの勢力が強かった中、ジャンル違いの“俳優集団”とはいえ、所謂若いイケメンを一つの枠でくくって売り出す先駆けとなった。城田優和田正人が初期メンバーとして所属、その後も定期的に様々なオーディションを開催し、瀬戸康史堀井新太山田裕貴らを発掘した。現在、若手俳優の登竜門となっているミュージカル「テニスの王子様」には、第一期の主人公越前リョーマ役、初代柳浩太郎、2代目遠藤雄弥を皮切りに、初期より多数のメンバーが出演。また、特撮番組などへの出演経験者も多い。

沿革

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表参道時代の本社ビル(WESビル)
2000年
  • 10月24日 - 渡辺プロダクションからマネージメント部門を分離させ株式会社ワタナベエンターテインメントを設立。
2001年
  • 6月1日 - ライブハウスFAB.をオープン
  • 10月20日 - 初の制作映画となる「Platonic Sex」を公開。原作は所属タレントであった飯島愛の同タイトルの自伝であり、ダブルミリオンセラーを記録するなど社会現象を巻き起こした。
2002年
  • 8月2日 - ビスケット・エンターティメント、ワタナベ・デジタル・メディア・コミュニケーションズと会社統合(後者は後に再分社)。
2004年
2006年
2007年
  • 7月23日 - 地方発のエンターテインメント目指し、先代渡邊晋社長生誕の地である福岡に「九州事業本部」開設。
2010年
  • 8月1日 - ライブハウスFAB.をリニューアルし、ライブスペース「Omotesando GROUND」オープン。
2012年
  • 2月1日 - 「関西から日本を元気に!」をキャッチフレーズに関西事業本部を開設。関西版D-BOYSの立ち位置として、関西を拠点に活動する劇団プロジェクト「劇団Patch」を立ち上げる。
  • 10月1日 - ワタナベエンターテインメントスクール福岡校開校。
2014年
  • 11月1日 - 名古屋事業本部を発足。
2015年
  • 4月1日 - 渡辺高等学院を開校。
2016年
  • 4月1日 - 渡辺高等学院/ワタナベエンターテイメントスクール名古屋校を開校。
2018年
  • 4月1日 - ドラマ制作部門を発足。
2019年
  • 4月1日 - 渡辺ミュージカル芸術学院、渡辺大阪芸術学院/渡辺高等学院大阪校を開校。
2023年
  • 8月28日 - 表参道から原宿に社屋移転[1][3]

所属タレント

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主な製作参加番組

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フジテレビ系列番組

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2024年11月現在放送されている番組

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  • クイズ・ドレミファドン!(1976年〜[注釈 3]
    • 「家族対抗ドレミファ大賞」をマイナーチェンジする形でスタートしたクイズ番組兼音楽番組。司会は高島忠夫ほか。レギュラー版は1988年で終了となったが、その後も同社所属タレントの中山秀征らの司会によるスペシャル番組として継続され、2024年現在は年3回程度放送されている。
  • ネプリーグ(2003年〜、 ※制作協力扱い)
    • 芸能人や各界著名人5〜7人1チーム[注釈 4]2〜3組がクイズアトラクション等に挑戦するバラエティ番組で、同社所属のお笑いトリオ・ネプチューンの冠番組(ネプチューンは解答者のみでの参加で、番組の進行はフジテレビアナウンサー伊藤利尋佐野瑞樹→伊藤利尋)が生ナレーションで行う)。また同社所属のタレントで予備校講師の林修村瀬哲史が解答者や問題解説者(村瀬はボーナスステージの商品プレゼンターも兼ねている)としてレギュラー扱いで出演している。
  • 芸能界特技王決定戦 TEPPEN(2010年〜)
    • 年2 - 3回程度放送のスペシャル番組で、「新春かくし芸大会」の事実上の後継番組。共通の趣味・特技を持つ数名の芸能人が、ピアノや100m走、剣道など各競技のナンバーワン(TEPPEN)を争う。総合MCはネプチューン。
  • なりゆき街道旅(2018年4月1日〜)
    • 全国各地にある街道を訪れ、周辺をなりゆき任せで散策する全編ロケーション形式の旅行バラエティ番組で、2023年4月から同社所属のお笑いトリオ・ハナコが2代目MCを務めている[注釈 5]。また同社所属の平野ノラロッチ坪倉由幸我が家や同社所属ではない山下健二郎三代目 J SOUL BROTHERS河合郁人が準レギュラー扱いで出演(いずれも不定期出演)している。
      番組開始から2023年3月までは同社所属のお笑いコンビ・ハライチ澤部佑がMCを務めた[注釈 6]。また2024年9月までは同社所属の若手お笑いタレントのうち毎月替わりで1組[注釈 7]が番組内のミニコーナー「なり調」に出演していた。

過去放送していた番組

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その他の主な系列番組

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2024年3月現在放送されている番組

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  • 日曜日の初耳学[注釈 10](2015年4月〜、TBS系[注釈 11]
    • 各界著名人へのインタビューや最新流行等をメインテーマにした情報バラエティ[注釈 12]番組で、MCを林修と同社所属ではない大政絢(女優・モデル)が務めている。レギュラーパネリストとしてハライチの澤部佑が出演している。また番組初回から2019年1月まではエンディングテーマに同社所属の女性ボーカルグループ・Little Glee Monsterのシングル曲が使用されていた。
  • 林先生が世の中のギモンを徹底解説 よくわかる!なっとく授業(2017年8月~、BS朝日
    • あらゆる分野に精通する林修が、世の中のギモンを徹底解説する番組。年1回程度の放送。
  • ポツンと一軒家(2018年10月〜、テレビ朝日系[注釈 13] ※制作協力扱い)
    • 人里離れた場所に住居を構える住民の生活ぶりなどを紹介するドキュメントバラエティ番組。林修がレギュラーパネリストとして出演している(MCは同社所属ではない所ジョージが務めている)。
  • 負けるな!熱血ハナコのお笑い部(2022年4月〜、テレビ埼玉[注釈 14] ※制作協力扱い)
    • ハナコを中心に、同社所属の若手お笑い芸人数組が大喜利やロケ等さまざまな企画に挑むお笑いバラエティ番組。

過去に放送していた番組

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50周年イベント

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2005年12月23日より2006年1月15日まで、東京都千代田区にある丸ビルで、「渡辺プロダクション創立50周年企画 「抱えきれない夢」 日本のエンターテインメントの50年」が開催された。会場では、過去のタレントを中心に、現在所属のタレントの資料も一部展示されていた。その後、2006年8月9日より9月4日まで長野県諏訪市まるみつ百貨店で、また同年12月より2007年1月4日まで石川県金沢市めいてつ・エムザでも開催された。同年8月16日より8月28日まで東京都渋谷区東急百貨店本店で開催された。

ワタナベお笑いNo.1決定戦

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2016年からは、ワタナベ所属のお笑いタレントを対象とした大会『ワタナベお笑いNo.1決定戦』が行われている。「AbemaTV presents」として行われ、Abema TVで生中継も行われる。優勝者には賞金(100万円(2016年)[4]→ 200万円(2017年)[5]→ 300万円(2018年・2019年)[6][7]→ 100万円(2020年)[8] と変遷)とAbema TVの冠特番出演権が贈られる。審査は審査員票、客席票、インターネット票を総合して行われる。2021年大会ではフリーやアマチュアの学生芸人もエントリー可能となった。この大会の各回決勝戦の詳細は以下の通り[8]

2016年
2017年
2018年
2019年
  • 会場 - 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
  • MC - ふかわりょう、平野ノラ
  • 決勝進出者 - サンシャイン池崎、ハライチ、ブルゾンちえみ with B、キラキラ関係、土佐兄弟、Aマッソ、ゼストGパンパンダ、アンガールズ、ロッチ、ハナコ、超新塾
  • 最終決戦進出者 - ハライチ、Aマッソ、ハナコ
  • 優勝者 - ハナコ
2020年[9]
2021年
2022年
2023年
  • 会場 - イイノホール
  • MC - ハライチ、森香澄
  • 審査員 - ふかわりょう、加地倫三(テレビ朝日)、佐久間宣行、小松純也、橋本和明
  • 決勝進出者 - Aマッソ、ファイヤーサンダー、江戸マリー、Gパンパンダ、ゼンモンキー、ちゃんぴおんず、こたけ正義感、えびしゃ、金の国、土佐兄弟、四千頭身、豆鉄砲
  • 最終決戦進出者 - Aマッソ、ゼンモンキー、豆鉄砲
  • 優勝者 - 豆鉄砲
2024年
  • 会場 - イイノホール
  • MC - ハライチ、笹崎里菜
  • 審査員 - ふかわりょう、加地倫三(テレビ朝日)、佐久間宣行、小松純也、田中卓志(アンガールズ)
  • 特別ゲスト - 山田裕貴
  • 決勝進出者 - ちゃんぴおんず、ナチョス。、ファイヤーサンダー、リバーマン、Gパンパンダ、Aマッソ、ゼンモンキー、チュランペット、ジグロポッカ江戸川ジャンクジャンク
  • エキシビション出演 - 鯖のTシャツ、ハライチ
  • 最終決戦進出者 - Aマッソ、ゼンモンキー、ナチョス。、ファイヤーサンダー、ジグロポッカ
  • 優勝者 - Aマッソ

グループ会社

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  • 渡辺プロダクション
  • ワタナベエデュケーショングループ
    • ワタナベエンターテイメントカレッジ、ワタナベコメディスクール、ワタナベエンターテイメントスクール(東京校、福岡校、名古屋校)、渡辺高等学院(東京校、名古屋校、大阪校)、渡辺ミュージカル芸術学院、渡辺大阪芸術学院
  • 株式会社マニア・マニア
    • 設立当初はTRICERATOPS鈴里真帆らのマネジメント会社。ワタナベエデュケーショングループの経営、建物管理に転換後、新たに系列マネジメント会社としてTRINITY ARTISTが設立され、TRICERATOPSが所属。
  • 株式会社OF COURSE
    • オールジャンルのマルチな才能をサポートするエージェント業務
  • 株式会社吉田正樹事務所
    • 各種エンターテインメントコンテンツの企画制作、コンサルティング・アドバイザー業務、プロデュース・マネージメント・執筆・講演の請負等
  • 株式会社コンテンツリーグ
    • DVD、CDなどの制作、製造及び販売、演劇、音楽、映画及びテレビ、ラジオ番組の企画、制作、インターネットによる音楽、動画、映像の配信に伴う企画、制作販売、管理業務

脚注

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注釈

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  1. ^ 改称後も一貫して「ナベプロ」という略称が使われているが、自ら好んで使用することはなく、現在は通常「ワタナベ」「エンタ」などが使われている。
  2. ^ 前身は、専門学校「バンタンデザイン研究所」(現:バンタン)の芸能人養成部門「バンタンミュージック/モデルアクターズカレッジ」(旧名:バンタン芸術学院)。2003年、バンタンより営業権等を譲受しグループ化した[2]
  3. ^ レギュラー放送は1988年まで、翌年以降は特番として放送。
  4. ^ 基本的には5人1チームだが、6人以上1チームでの放送回が増えてきている。
  5. ^ 2024年10月からはメンバーの岡部大がメインMCを務め、秋山寛貴・菊田竜大はミニコーナーに出演する形式に変更。
  6. ^ 2023年1月よりハライチが同局平日昼生放送の『ぽかぽか』でMCを務める関係で、スケジュール調整が困難になったため降板。ただ、MC降板後もゲスト扱いで不定期出演している。
  7. ^ 2023年12月までは週替わりで1組。
  8. ^ 2018年1月放送の単発特番時は“制作”となっていた。
  9. ^ 企画制作:同社、製作著作:フジテレビ
  10. ^ 2021年4月18日放送回から使用。番組開始時から2019年3月17日放送回までは『林先生が驚く初耳学!』、同年4月14日放送回の2時間SPから2021年3月28日までは『林先生の初耳学』だった。
  11. ^ 制作:同社、製作著作:MBS
  12. ^ 番組開始時から2021年3月までは雑学や教育論をメインテーマにしていた。
  13. ^ 朝日放送テレビジャンプコーポレーション(番組制作会社)の共同制作。
  14. ^ 北海道テレビ長野朝日放送tvk千葉テレビとちぎテレビ群馬テレビテレビ愛知サンテレビにも遅れネットされている。
  15. ^ 事実上提供スポンサーであるJAグループの広報番組としての役割も担っている。
  16. ^ 日曜昼に放送の単発特番枠

出典

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  1. ^ a b 会社概要 ワタナベエンターテインメント、2023年8月29日閲覧。
  2. ^ 2003年12月10日日本経済新聞朝刊15ページより
  3. ^ ワタナベエンタ、表参道→原宿へ社屋移転 社長が決意つづる「世界の潜在能力を引き出したい」 ORICON NEWS、2023年8月29日閲覧。
  4. ^ 「ワタナベお笑いNo.1決定戦」優勝は笑撃戦隊、賞金100万円獲得”. お笑いナタリー (2016年2月4日). 2020年2月18日閲覧。
  5. ^ ロッチが「ワタナベお笑いNo.1決定戦2017」優勝”. お笑いナタリー (2017年2月23日). 2020年2月18日閲覧。
  6. ^ ハナコが「ワタナベお笑いNo.1決定戦2018」優勝”. お笑いナタリー (2018年2月19日). 2020年2月18日閲覧。
  7. ^ ハナコ、2年連続で「ワタナベお笑いNo.1決定戦」優勝”. お笑いナタリー (2019年2月18日). 2020年2月18日閲覧。
  8. ^ a b はなしょー「ワタナベお笑いNo.1決定戦」涙の初V「キングオブコントで優勝したい」”. スポーツ報知 (2020年2月18日). 2020年2月18日閲覧。
  9. ^ はなしょーが「ワタナベお笑いNo.1決定戦」優勝”. お笑いナタリー (2020年2月17日). 2020年2月19日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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