ズィーティ
ズィーティ | |
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ナポリ風ラグーをかけたズィーティ | |
別名 | Boccolotti, zitoni, zituane, candele, ziti candelati |
種類 | パスタ |
発祥地 | イタリア |
地域 | カンパニア州、シチリア州 |
主な材料 | デュラムコムギ、水 |
派生料理 | ブカティーニ |
ズィーティ(Ziti)またはツィーテ(Zite)は、カンパニア州及びシチリア州が起源の押出成形のパスタである[1][2]。長さ約25cmの幅広の筒型で、調理の前に手で小さく砕く必要がある。ブカティーニと似ているが、ずっと厚い。
語源
[編集]Zitiという言葉は、シチリア語で各々「花嫁」と「花婿」を表す、zitaとzituという言葉の複数形である。このため、-aで終わる女性形名詞の通常の複数形であるziteとも綴られる[2]。
犯罪ドラマのシリーズである『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』では、1000ドルを意味する婉曲表現として、box of zitiという言葉が使われた。この言葉は、ニューヨークで口語的に広まった[3][4][5]。また、2018年2月のジョセフ・ペレコに対する贈収賄の判決時にアンドリュー・クオモがオールバニでこの言葉を使用した[6][7]。
利用等
[編集]ズィーティは、ブカティーニ、リガトーニ、ペンネと似ている[8][9]。デュラムコムギと水から作られる[10]。
パスタ・アッラ・ノルマを作るのにも用いられる[11]。
ズィーティよりも厚く切り、ズィーティとリガトーニの間の形状としたジトーニ(zitoni)またはジトーネ(zitone)というのも存在する[12][13]。
ベイクト・ズィーティ
[編集]ベイクト・ズィーティは、ズィーティとナポリ風トマトソースを用いたイタリア系アメリカ料理の典型である[14][15]。キャセロール料理であり、パスタ・アル・フォルノ(パスタのオーブン焼き)の一つである。始めにパスタを完成直前まで茹でる。ほぼ火の通ったパスタをトマトソースに加え、リコッタ、モッツァレッラ、パルミジャーノ・レッジャーノを混ぜたチーズを加える。挽肉、ソーセージ、マッシュルーム、トウガラシ、タマネギ等を加えることもある。材料を耐熱皿に入れ、モッツァレッラで覆い、オープンで焼いて熱いまま提供する[16]。ズィーティが入手できない場合は、ペンネやリガトーニ等、他の円筒状パスタで代替することができる。
ギャラリー
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カット前のズィーティ
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鍋に入れたカット前のズィーティ
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ストレーナー中のカットされたズィーティ
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ “MAP OF NAPLES AND CAMPANIA”, Medieval Naples (Italica Press): pp. 344, doi:10.2307/j.ctt1tqxvx6.14 2023年6月29日閲覧。
- ^ a b c Oretta Zanini (2009). Encyclopedia of Pasta. University of California Press. pp. 315–316. ISBN 978-0-520-94471-8
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- ^ James, Caryn (2000年1月14日). “TV WEEKEND; The Ziti's in the Oven and the Matriarch's Still Not Dead” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2023年6月27日閲覧。
- ^ Wynn, Neil A. (2004). Barreca, Regina; Bishop, David; Chase, David et al.. eds. “Counselling the Mafia: "The Sopranos"”. Journal of American Studies 38 (1): 127–132. doi:10.1017/S0021875804007947. ISSN 0021-8758. JSTOR 27557467 .
- ^ Wolfe, Jonathan (2018年2月6日). “New York Today: Hold the Ziti” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2023年6月27日閲覧。
- ^ Jesse Mckinley; Benjamin Weiser (2018年2月7日). “In Albany, Percoco Secretly Strained to Keep the 'Ziti' Flowing” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2023年6月27日閲覧。
- ^ Bretagnolle, Anne (2002-05-22). “Le Bras H., 2000, Essai de géométrie sociale, Paris, Editions Odile Jacob.” (フランス語). Cybergeo: European Journal of Geography. doi:10.4000/cybergeo.869. ISSN 1278-3366 .
- ^ “Ziti and Zitoni Pasta” (3 August 2017). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ Fabricant, Florence (2003年1月15日). “FOOD STUFF; From Abalone To Ziti, The Language Of Food” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2023年7月1日閲覧。
- ^ Rosso, Julee; Lukins, Sheila (1989). The new basics cookbook. Internet Archive. New York : Workman Pub.. ISBN 978-0-89480-341-3
- ^ Sinclair, Charles (2009-01-01) (英語). Dictionary of Food: International Food and Cooking Terms from A to Z. A&C Black. ISBN 978-1-4081-0218-3
- ^ “FoodData Central”. fdc.nal.usda.gov. 2023年11月11日閲覧。
- ^ Oseland, James (2011-04-20). Saveur: The New Comfort Food - Home Cooking from Around the World. Chronicle Books. ISBN 978-0811878012
- ^ Lidia Matticchio Bastianich; Tanya Bastianich Manuali (2011-10-25). Lidia's Italy in America. Knopf Doubleday. ISBN 978-0307595676
- ^ “Baked Ziti Recipe” (英語). NYT Cooking. 2023年6月27日閲覧。