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サポーター集団「United Skulls(ユナイテッド・スカルズ)」が応援の中心となっている。達海のチーム復帰で、ゴローら数少ない古参のサポーターも「江戸前応援団」を立ち上げているが、応援に対する考え方の違いから、両者は対立し |
サポーター集団「United Skulls(ユナイテッド・スカルズ)」が応援の中心となっている。達海のチーム復帰で、ゴローら数少ない古参のサポーターも「江戸前応援団」を立ち上げているが、応援に対する考え方の違いから、両者は対立。しかしスカルズの謹慎を経て後に和解。コータら子供たちも独自の応援団を立ち上げている。 |
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; 羽田 政志(はた まさし) |
; 羽田 政志(はた まさし) |
2013年11月15日 (金) 05:10時点における版
GIANT KILLING | |||
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ジャンル | サッカー | ||
漫画 | |||
作者 | 綱本将也、ツジトモ | ||
出版社 | 講談社 | ||
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掲載誌 | モーニング | ||
発表期間 | 2007年 - | ||
巻数 | 既刊28巻 | ||
アニメ | |||
原作 | ツジトモ | ||
監督 | 紅優 | ||
シリーズ構成 | 川瀬敏文 | ||
脚本 | 川瀬敏文、守屋竜史、竹下健一 | ||
キャラクターデザイン | 熊谷哲矢 | ||
音楽 | 森英治 | ||
アニメーション制作 | スタジオディーン | ||
製作 | NHK | ||
放送局 | NHKBS2、BShi | ||
放送期間 | 2010年4月4日 - 9月26日 | ||
話数 | 全26話 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・アニメ | ||
ポータル | 漫画・アニメ |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『GIANT KILLING』(ジャイアントキリング)は、ツジトモによる日本の漫画作品。原案・取材協力は綱本将也[注 1]。『モーニング』(講談社)にて、2007年6号から連載されているサッカー漫画。単行本は2013年7月現在、28巻まで刊行されている。2010年にテレビアニメ化された。略称は「ジャイキリ」。
概要
前作『U-31』において、ベテラン選手の苦悩と葛藤、復活を描いた原作者の綱本将也と、漫画家のツジトモにより大物喰い好きな弱小プロサッカークラブの監督を主人公に描く[1]。タイトルの「ジャイアント・キリング」とは、「番狂わせ」「大物食い」を意味する言葉であり、スポーツ競技において、実力差がある格上の相手に対し、格下が勝利を挙げた場合に使う。
なお、ETU(East Tokyo United)以外で、この作品に出てくるクラブ名は、全て実在するクラブ名をもじったものである(例:東京ヴェルディ→東京ヴィクトリー、ガンバ大阪→大阪ガンナーズなど)[2][注 2]。なお、これらのチーム名は、綱本原作の過去作品(U-31、Goal Den Age)と共通している。ただし、海外(プレミアリーグ)のクラブ名は、そのまま使用されている。
第2回とらのあなコミック&ノベル大賞受賞[3]。宝島社「このマンガがすごい!2008」オトコ編6位、「このマンガがすごい!2009」オトコ編3位作品。第34回(平成22年度)講談社漫画賞一般部門受賞。
作品誕生までと読者の反響
担当者の吉原伸一郎によるとこの作品は綱本が考えた完成済みの原作第1話があり、おもしろい原作にあう作家を探していたところ別の担当者から作家のツジを紹介され彼が原作に興味を持ったことが誕生のきっかけである[4]。ツジは自分の描きたいマンガの方向性と似ていたというが、原作者・編集者・作家それぞれにサッカーマンガをやりたい希望があって、それぞれが力を合わせた集合体として作品は出来上がった[4]。しかし作画のツジトモは「スポーツゴジラ」第18号のインタビューでは、「最初からサッカーマンガを描いてみたいと思ってたのですか?」との質問に、「いや、それはまったくなかったですねえ(笑)」と答え[5]、吉原とは異なる見解を示している。
ツジは別のインタビューでは「最初から監督を主人公にした群像劇を描きたいと思っていた。主人公・達海の漠然としたイメージも原作をもらう以前から持っていた」 と述べている[6]。ただしツジの考えていたマンガのタイトルも監督の設定も最初は違っていて、それらを一つ一つ変えたんだとも述べている[7]。 ほかにマンガを描く時に意識したのはポップな感じとテンポの良さ[8]。日本にはサッカーに詳しいファンが大勢いるのでサッカーそのものより自分が面白いと感じたポイントを描こうと思った。自分が楽しい・面白いと感じることは描く上で絶対譲らないと述べている[7]。
また担当者によるとJリーグのチームが連載前のマンガに取材を許可することはなかなかないが柏レイソルと東京ヴェルディ1969だけは取材に応じた[4]。実際にJリーグのチームが使うスタジアムの外装や内装などの細かいディテールを描くことに拘りがあり、連載が開始するとまず最初にスタジアムに足を運ぶような濃いサポーターたちに反響があったと述べている[4]。
ストーリー
低迷を続けるETU(East Tokyo United)に、達海猛が監督として迎えられた。かつてのETUのスター選手であり、引退後はイングランド5部のアマチュアクラブの監督として、FAカップでベスト32に導き、プレミアリーグのクラブを追い詰めた人物である。
そんな彼に、古巣のクラブが白羽の矢を立てたが、チーム内は騒動ばかりで開幕から連戦連敗をしてしまうが名古屋グランパレスとの試合で勝ちを収めたことで不振を払しょくして優勝争いに絡む勢い。
快進撃の陰には人材発掘の名伯楽こと笠野の並々ならぬ尽力があったことも明らかとなる。若手の有望株で成長著しい椿はU-23日本代表に抜擢。貧乏チームの財政はもとより懸念材料だったサポーター対立は万事解決。
リーグジャパンフットボールは佳境に迫るも勢いそのままに戦っている。
登場人物
※キャラクター名の下、“声 - (人物名)”は、#テレビアニメ版における声の出演者。
ETU(East Tokyo United)
監督
- 達海 猛(たつみ たけし)
- 声 - 関智一
- 年齢:35歳。身長:175cm[注 3]。体重:60kg[9]。通称:「タッツミー」。
- 本作の主人公で、ETUの監督。
- 信条は「弱いチームが強い奴らをやっつける」こと。 飄々としており、一見いい加減で破天荒な言動の裏で、サッカーに関しては非常に研究熱心。ETUの監督となってからは、クラブハウスの用具室に住み込み、夜遅くまで次節の対戦相手の分析、研究に力を入れている。膨大な資料から得た情報から、相手の弱点を見抜く洞察力を持ち、試合では徹底的に突く知略家である[10]。また、チャンスやピンチの場面では、感情を露にする。この硬軟入り混じった人柄が、人を惹きつける魅力ともなっている。ETUの低迷の最大の要因は、「チームに根付いている負けグセ」[11](メンタル)であることを見抜き、個々の選手との対話や練習の中で改善を促している。
- ETUでの現役時の背番号は7(新人時代の背番号は24)。ゲームメイクのセンスと得点能力を兼ね備え、幾度も逆転劇を巻き起こしたETUの主力選手で、日本代表の中心選手候補だった。しかし、巨大になり過ぎた自分の存在により生まれた様々な軋轢を憂い、笠野と相談し、ETUをあるべき姿に戻すため、あえて「チームを見捨てた裏切り者」の汚名を着ながらETUをチームを離れる決断をした。その後はプレミアリーグのクラブへ移籍するが、プレミアデビュー戦にてかねてから抱えていた足の故障[12]を悪化させ、引退を余儀なくされる[13]。引退後暫くしてから、イングランド5部リーグのアマチュアクラブ「FCイーストハム」で監督を務め、FAカップではプレミアリーグのクラブから勝利を狙えるほどにチームを育てた。現地に赴いた元チームメイト兼現GMの後藤に懇願され、イーストハム会長の後押しもあり、監督としてETUへ復帰。
- 性格は先述したように、一見いい加減で破天荒。何を考えているかわからないと、作中で様々な人物に評されている。そのこともあってか、モーニングでは「天然系監督」と紹介されている。好きな食べ物はドクターペッパーと卵サンド。また、コアラのマーチ・じゃがりことみられるようなものや、リーグジャパンチップスなど、菓子類もよく食べている様子。
選手
- 椿 大介(つばき だいすけ)
- 声 - 水島大宙
- ポジション:MF(センターハーフ、守備的MF)。年齢:20歳。身長:174cm。体重:65kg。血液型:O。利き足:右。背番号:7番。使用しているシューズのメーカー:プーマ。通称:「バッキー」[14]。家族構成は父、母、姉(椿より4歳上で、名前は陽子。実家住まいで地元の信用金庫に勤務している[15]。)
- 昨季までサテライト所属であったが、達海に素質を見い出され、スタメンとして起用される。傑出した俊足とスタミナを生かした前線への飛び出しが最大の武器であり、ミドルシュートも身に付け、ETUの新たな攻撃の核として定着しつつある。心優しい性格であるが、重度のチキンで好不調の波が激しい。本人も精神面の弱さによって安定感に欠けることを長年コンプレックスに感じ「自分を変えたい」と考えており、この想いが同時にパワーの源となっている。かつて同じ7番を付けた達海のように、大舞台で才能を爆発させ、見る者を惹き付ける何かを持つ。クラブでの活躍が評価され、ついにオリンピック予選代表に選出される。
- サッカーを始めたきっかけは、小学校が廃校になったときに、最後に生徒と教職員全員でやれることを探したことからで、当時から不思議な求心力を持っていた。無名の中学校から、関東にあるサッカー強豪高校へ進学。高校ではレギュラーではなかったものの、途中出場で活躍した試合が偶然スカウトの目に留まり、卒業後はニッポン・フットボール・リーグ(プロであるリーグジャパンの下位のリーグカテゴリ)のFC武蔵野[注 4]へ入団。更に、そこで笠野に見出されて、ETUへ移籍する。
- 同い年の宮野と仲が良い。
- 村越 茂幸(むらこし しげゆき)
- 声 - 置鮎龍太郎
- ポジション:MF(守備的MF)。年齢:32歳。身長:180cm。体重:74kg。血液型:A。利き足:右。背番号:6番。使用しているシューズのメーカー:ミズノ。通称:「コッシー」[14]または「コシ(さん)」。
- 他クラブからのオファーを断り、達海を慕い、ETUに入団、1年間だけながら達海と共にプレイした。入団当時の背番号は16。達海の移籍後・2部降格後も他クラブへの移籍のオファーを断り、10年間一貫してETUに所属し「ミスターETU」と呼ばれる大黒柱としてチームを1部へ復帰させる活躍をした。生真面目で堅実なプレーを信条とし、選手のみならずサポーターからの信頼も厚い。過去には日本代表候補に選出された経験もある。
- 開幕当初のキャプテン(後に杉江へ禅譲)。キャプテンとして自分がETUを支えてきたという自負から、達海と対立していたが、チームの全てを背負い過ぎと指摘され、後に和解(この指摘は、同時に現役時代の達海自身の反省点でもある)。現在はリーダーシップは封印し、自分のプレーに専念するがチーム全体に気を配るリーダー的な位置は変わっていない。元タレントの妻がいるが、それについては若手の選手の間では一番突っ込めないタブーとされている。以前、有里が「アクションフィギュア ロボ越」という彼のグッズを考案したが、本人が見たら怒られそうだったのでボツになった。キャッチフレーズは”ETUの主将がヒーローに!”。(※単行本17巻p2参照)。
- ルイジ 吉田(ルイジ よしだ)
- 声 - 小野大輔
- ポジション:MF(攻撃的MF)。年齢:26歳。身長:176cm。体重:64kg。血液型:B。利き足:左。背番号:10番。使用しているシューズのメーカー:ナイキ。通称:「ジーノ」または「王子」[注 5]。
- 自由気ままな性格の攻撃的MF。イタリア人と日本人のハーフ(国籍は日本)。ETUの攻撃の要で、広い視野と左足から繰り出す多彩で精度の高いパスで選手を自在に動かし、またフリーキックを始めとして自らも得点出来る決定力も持っている。試合中に頻繁に集中が切れる点や、守備意識の低い点(戦術上必要ならばある程度はする)が改善されれば、すぐにでも日本代表に選出される才能を持つ[16]、天才肌の選手である。「泥臭く汗をかくことを嫌う」というイメージがつきすぎたために、達海とチームを組んだミニゲームでは達海のパスを引き出すスペースへのフリーランニングを見せてチームメートから驚かれたが、その際「人のイメージを固定化しすぎているのでは」と苦言を呈してもいる。
- キザなナルシストぶりや、若手選手を「犬」呼ばわりするなど、本人に悪意はないが性格にかなり難がある。過去のシーズンには、「試合に飽きた」という理由で途中交代を要求したり、「めんどくさい」という理由でオールスター戦出場を辞退したこともあった。反面、その性格からプレッシャーには無縁のようで、勝負所や悪天候の中でも自滅することはない。達海もある程度のプレースタイル・戦術はジーノの個人の判断に委ねており、達海との相性は良いと評される。ファン層は幅広く多国籍に及ぶが、本人はファンに笑顔で手を振ることしかしないため、彼のサインはレア物となっている。愛車はマセラッティ。愛読書は『MODERN GOTHIC』。200万円相当の椅子に関心がある。以前、有里が「ETUのプリンスプリン」という彼のグッズ(プリン)を考案したが、ボツになった。理由は、本人の背番号の10にちなんで甘さを10倍にしたがために、甘すぎてマズくなってしまったから。キャッチフレーズは”王子の笑顔は甘すぎる!”。ちなみに、ブロマイド付きである。(※単行本17巻p2参照)
- 黒田 一樹(くろだ かずき)
- 声 - 伊藤健太郎
- ポジション:DF(センターバック)。年齢:28歳。身長:170cm。体重:67kg。血液型:A。利き足:右。背番号:2番。使用しているシューズのメーカー:アシックス。通称:「クロ(さん)」または「クロエ」[14]。
- スキンヘッドがトレードマークだが、ルーキーの頃は短髪だった。センターバックとしては小柄ながら、闘志を前面に出した厳しいディフェンスで、杉江と共にETUの守備陣を支えている。当初は村越と同様に「一度ETUを捨てた」達海と対立していたが、情熱を感じてからは吹っ切れた様子。
- 村越のことを心底慕っており、村越の言うことには何でも素直に従う。反面、赤崎とは何かにつけて口論になり、しばしば「バカ崎」と呼んでいる。
- 非常に声が大きく言葉遣いも荒いが、熱い性格でチームのムードメーカー的存在となっている。達海曰く、「黒田には人をイラつかせる才能がある」らしい。一部に熱烈なファン(なぜか強面ばかりである)を持つ。「黒田こけし」という、全く売れていないオフィシャルグッズがある。
- 杉江 勇作(すぎえ ゆうさく)
- 声 - 桐井大介
- ポジション:DF(センターバック)。年齢:28歳。身長:182cm。体重:76kg。血液型:B。利き足:右。背番号:3番。使用しているシューズのメーカー:アディダス。通称:「スギ(さん)」または「スージー」[14]。
- 現キャプテン。相手を冷静に分析するタイプで守備能力が高く、1対1では黒田より能力が高いとされており、相手チームのエースをマークすることも多い。同じDFの黒田と仲が良く、プライベートも共に行動することが多い。黒田とは対照的に寡黙で、なだめ役になることが多く、黒田も杉江の助言には耳を傾ける。オフェンス時、コーナーキックなどのセットプレーには長身を活かして積極的に参加する。
- 日本代表候補に選出された経験もあり、他チームからは、「ETUで一番良いDF」と思われている模様[17]。
- 赤崎 遼(あかさき りょう)
- 声 - 武藤正史
- ポジション:MF(右サイドハーフ、攻撃的MF、代表時は右サイドバック)。年齢:21歳。身長:175cm。体重:68kg。血液型:AB。利き足:右。背番号:15番。使用しているシューズのメーカー:アンブロ。通称:「ザッキー」[14]または「ザキさん」[注 6]。
- 若手選手の中心的存在で、五輪代表候補にも選出されている(五輪代表時の背番号は23)。後藤のGM就任後初の世代別代表選手。ドリブルでの突破など攻撃的なプレーを得意とするが、守備への意識が甘くなりやすい。登場人物紹介欄で「生意気盛り」と評されたように、相手が年上であろうがハッキリと物を言うタイプで、冷淡とも思える態度を取ること[18]があるせいか、黒田と仲が悪い。
- ETUのユース出身。趣味は音楽鑑賞。
- 世良 恭平(せら きょうへい)
- 声 - 川野剛稔
- ポジション:FW。年齢:22歳。身長:166cm。体重:60kg。血液型:O。利き足:左。背番号20番。使用しているシューズのメーカー:ディアドラ。通称:「セリー」[14]。
- 常に明るく元気で、声が大きい。高さは無いが、スピードと運動量を生かし、今季は開幕から1トップのレギュラーとして起用されているが、得点が少ないことを気にしている。
- 夏木の復帰によってポジションを脅かされ、不安に駆られるが、FWとして真っ向から挑んでいくことを決意する。
- 自身には才能がないことを自覚しているが、その分、自分にできる限られたスキルを最大限発揮する術を覚えているため、プレーに迷いがないという強みを持つ。
- 夏木 陽太郎(なつき ようたろう)
- 声 - 楠大典
- ポジション:FW。年齢:26歳。身長:175cm。体重:69kg。血液型:B。利き足:右。背番号:11番。使用しているシューズのメーカー:ヒュンメル。通称:「ナツ(さん)」または「ナッツ」[14]。
- 高い身体能力と得点センスを持つ、ETUのエース。昨季は怪我のため、約半分の試合を欠場したが、それでもチーム得点王として、ETUの一部残留に貢献した。簡単なシュートを外してしまうことが多いが、バイシクルなど派手なゴールを決めることが多く、ここ一番で決める勝負強さを持つ。
- 異様にテンションが高い情熱家で、時には空回りし、イージーミスを連発するなど、それを弄られたり煙たがられたりするが、悩んだり落ち込んだりすることも多く、ナイーブな一面も持つ。復帰戦では久しぶりに立ったピッチとスタジアムの雰囲気に感動し、涙ぐむなど、サッカーに対する情熱は誰にも負けない。ただし、情熱ゆえに、怪我が完治する前にボールを蹴って怪我を長引かせてしまったという経緯もある。妻子持ち。
- 堺 良則(さかい よしのり)
- 声 - 川田紳司
- ポジション:FW。年齢:31歳。身長:174cm。体重:69kg。血液型:A。利き足:右。背番号:9番。使用しているシューズのメーカー:ナイキ。通称:「サック」[14]。
- 闘争心あふれる選手で、非常に怒りっぽい性格だが、ピッチ上では冷静に好機を窺うクレバーなFW。開幕時点では控えに甘んじている。年齢的にベテランの域に差し掛かっており、心身のケアを怠らない。FWのスタメン争いの中、負傷し意気消沈する世良に、同ポジションのライバルながら、FWとしての哲学を説いた。厳しいが、温かみを感じさせる発言には人徳を窺わせる。
- 緑川 宏(みどりかわ ひろし)
- 声 - 藤真秀
- ポジション:GK。年齢:33歳。身長:184cm。体重:77kg。血液型:AB。利き足:右。背番号:1番。使用しているシューズのメーカー:プーマ。通称「ドリさん」。
- チーム最年長で、元日本代表選手(清水インパルス在籍時)。冷静沈着、的確なコーチングでゴールを死守する。他の選手から助言を求められるなど、選手達からの人望は厚く、村越と並んでETUの精神的支柱。ベテランらしく、達海の真意にいち早く気付いたり、核心を突く発言やアドバイスをする。試合で足を負傷し、現在は療養中。
- 清川 和巳(きよかわ かずみ)
- 声 - 中川慶一
- ポジション:DF(左サイドバック)。年齢:23歳。身長:174cm。体重:66kg。血液型:O。利き足:右。背番号:16番。使用しているシューズのメーカー:ナイキ。通称:「キヨ」。
- 染めた長い髪が特徴。達海が監督に就任してから、レギュラーポジションを獲得。
- 俊足を活かした攻撃参加が得意だが、「守備には不安がある」と自らも自覚している。
- チームのメンバー(主に黒田やジーノ)に脳内ツッコミをすることが多い。試合のハーフタイム中に、赤崎の不躾な発言に食って掛かったこともある。同い年で同期入団の石浜と仲が良い。
- 石浜 修(いしはま おさむ)
- 声 - 深津智義
- ポジション:DF(右サイドバック)。年齢:23歳。身長:176cm。体重:76kg。血液型:B。利き足:右。背番号:22番。通称:「ハマ」。
- パイナップルのような不思議な髪形をしている。同期入団の清川とコンビで居ることが多かった。そのフィジカルとスタミナは、達海からの評価も高い。清川と同様に、達海の監督就任以降レギュラーに定着したが、石神がレギュラーに返り咲いてからは、ベンチを暖める日々が続いたこともあり、葛藤の末に、中断期間にオファーのあったヴァンガード甲府への移籍を決断。石浜本人と甲府側は完全移籍を希望したが、後藤の意向によりレンタル移籍となった。
- 入団当時、周囲から「田舎っぽい」と言われたことを気にして、タトゥーを入れようとしたことがある。
- 石神 達雄(いしがみ たつお)
- 声 - 中田隼人
- ポジション:DF。年齢:30歳。身長:176cm。体重:72kg。血液型:O。利き足:右。背番号:5番。使用しているシューズのメーカー:アディダス。通称:「ガミ(さん)」。
- 達海が監督になる前のレギュラー選手。開幕当初は先発メンバーの一人で、一時は石浜にポジションを取られてしまったが、再びレギュラーの座を取り戻した。マイペースでノリの軽い性格だが、ベテランらしく試合の嗅覚を読み、相手選手の癖を見抜くなど、観察眼は鋭く、的確なアドバイスも多い。口癖は「はいはい―――っと。」
- 堀田 健二(ほった けんじ)
- 声 - 岡哲也
- ポジション:MF。年齢:29歳。身長:178cm。体重:73kg。血液型:A。利き足:右。背番号:8番。使用しているシューズのメーカー:ナイキ。
- ボランチからトップ下まで、中盤のポジションならどこでもこなせる、テクニックに長けたポリバレントな選手。達海が就任した後、椿にレギュラーを奪われ、引退を視野に入れようか悩んでいたが、川崎戦の石神の一言で新たなプレースタイルを身につける。
- チーム随一のキックの精度の持ち主で、荒れたピッチのコンディションでも正確なロングフィードを見せる。
- ガブリエル・ペレイラ
- ポジション:DF(左サイドバック)。年齢:19歳。身長:170cm。体重:63kg。利き足:右。背番号:17番。使用しているシューズのメーカー:アディダス。通称:「ガブ」。
- 笠野がスカウティングし、リーグ後半戦より加入したブラジル人。高速ドリブラーであり、練習試合ではスピードが武器の椿でさえ翻弄した。椿からもぎとったPKでは、夏木相手に余裕にゴールを決めた。サイドから中央へ切り込むプレーが得意。南米出身らしい陽気な性格であり、同時にマリーシアの気質も持っている。
- 殿山 充(とのやま みつる)
- ポジション:MF。年齢:24歳。身長:174cm。体重:62kg。利き足:右。背番号:30番。使用しているシューズのメーカー:アンブロ。通称:「トニー」[14]または「トノさん」。
- ガブリエルと同時期に二部リーグの福岡から移籍してきた選手。ボールタッチ、ゲームメイクの能力は一級品。控えめな性格もあって存在感がなく、他の選手の背後に隠されて描かれることが多い。その影の薄さが試合では強みとなり、相手に気取られずに接近する。
- 佐野 正(さの ただし)
- ポジション:GK。年齢:27歳。身長:188cm。体重:89kg。血液型:O。利き足:右。背番号:23番。使用しているシューズのメーカー:アシックス。通称「サーノ」[14]。
- 2番手キーパー。ややぽっちゃりとした体型で、いがぐり頭が特徴。ベンチでは、しばしば個性の強い選手達に振り回されている。
- リーグ前半は出場機会がなかったが、緑川が神戸戦で負傷して以降、スタメンとして出場している。積極的に前に出ていくプレーが持ち味。
- 小林 実(こばやし みのる)
- ポジション:DF(センターバック)。年齢:25歳。身長:178cm。体重:76kg。利き足:右。背番号:26番。使用しているシューズのメーカー:アシックス。
- 控えのDF。規律違反を犯して黒田と杉江が出場停止となったリーグカップの清水戦で、2人の代わりに出場。
- 亀井 武士(かめい たけし)
- 声 - 川島得愛
- ポジション:DF(センターバック)。年齢:22歳。身長:177cm。体重:78kg。血液型:B。利き足:右。背番号:27番。使用しているシューズのメーカー:アディダス。通称「カメ」。
- 控えのDF。小林と同じく、規律違反を犯して黒田と杉江が出場停止となったリーグカップの清水戦で2人の代わりに出場。
- 「攻撃的なセンターバック」というプレースタイルを自覚しており、「目標は点を取ること」と発言し、黒田に怒られたこともある。
- 丹波 聡(たんば さとし)
- 声 - 真仲恵吾
- ポジション:MF(左サイドハーフ)。年齢:31歳。身長:173cm。体重:66kg。血液型:AB。利き足:右。背番号:14番。使用しているシューズのメーカー:ナイキ。通称「タンさん」または「タンビー」[14]。
- 堀田同様、どこでもこなせるポリバレントな選手。三十路過ぎでありながら若手と一緒になって騒げる陽気な性格だが、試合においては、ベテランらしい落ち着きと、仲間を熱く叱咤する闘志を同時に発揮するムードメーカー。登場人物紹介欄においては「何かと頼りにされる人柄」とされている。以前、有里が「タンバタンバリン」という彼のグッズ(タンバリン)を考案したが、選手の顔を叩くのはどうかという理由でボツになった。キャッチフレーズは”サンバのリズムをタンバで刻め!”。なお、タンバリンには本人の写真が用いられ、髪型まで忠実に再現されていた。(※単行本17巻p2参照)
- 宮野 剛(みやの つよし)
- 声 - 佐藤健輔
- ポジション:FW。年齢:20歳。身長:175cm。体重:70kg。血液型:A。利き足:右。背番号:18番。使用しているシューズのメーカー:ナイキ。通称「ミヤーノ」[14]。
- スピードを活かした突破が武器。本職はFWだが、チームの戦術上、右サイドハーフをやっている。
- 同い年の椿と仲が良く、椿からは「ミヤちゃん」と呼ばれている。生真面目な性格。
- 矢野 真吾(やの しんご)
- 声 - 島﨑信長
- ポジション:MF(左サイドハーフ)。年齢:24歳。身長:170cm。体重:68kg。血液型:A。利き足:右。背番号:21番。使用しているシューズのメーカー:ロット。
- 紅白戦では達海組として出場した。主に丹波の控え。シーズン後半の川崎戦では、笠野や村越に面白いようにイジられていた。
- 熊田 洋二(くまだ ようじ)
- ポジション:MF(ディフェンシブハーフ)、またはDF(左サイドバック)。年齢:27歳。身長:178cm。体重:68kg。利き足:右。背番号:4番。使用しているシューズのメーカー:ナイキ。
- 本来ボランチのプレーヤーであるが、中断期間明けの札幌戦では、左サイドバックとして先発出場する。守備能力が高い。
- 上田 研人(うえだ けんと)
- ポジション:FW。年齢:18歳。身長:175cm。体重:65kg。利き足:右。背番号:25番。使用しているシューズのメーカー:ナイキ。
- 高卒ルーキーながら、中断期間明けの札幌戦では先発出場を果たす。
- 「ゴール前でのふてぶてしさが武器」と達海から評価されている。
- 湯沢 洋行(ゆざわ ひろゆき)
- ポジション:GK。年齢:21歳。身長:185cm。体重:77kg。利き足:左。背番号:31番。使用しているシューズのメーカー:アディダス。
- おっとりした性格の選手。髪の毛をまっすぐに切りそろえている。
- 3番手キーパー。
- 鈴木 順(すずき じゅん)
- ポジション:DF。年齢:28歳。身長:173cm。体重:67kg。利き足:右。背番号:12番。使用しているシューズのメーカー:ナイキ。
- 向井 慎一(むかい しんいち)
- ポジション:DF。年齢:25歳。身長:180cm。体重:75kg。利き足:右。背番号:13番。使用しているシューズのメーカー:アディダス。
- 住田 克樹(すみだ かつき)
- ポジション:MF。年齢:27歳。身長:173cm。体重:70kg。利き足:右。背番号:24番。使用しているシューズのメーカー:プーマ。
- 広井 邦明(ひろい くにあき)
- ポジション:MF。年齢:26歳。身長:172cm。体重:70kg。利き足:右。背番号:28番。使用しているシューズのメーカー:アディダス。
コーチ陣
- 松原(まつばら)
- 声 - 魚建
- ETUのヘッドコーチ。通称「松ちゃん」「松さん」。年齢:45歳。太った体形と髭が特徴。達海とは古くからの付き合いで、スタッフとしても古株だが、達海には振り回されっぱなしで苦労が絶えない。酒好き。元ストライカー。5人の子持ちだが、子供にもふりまわされている。
- 金田(かねだ)
- 声 - 斉藤次郎
- ETUコーチ。通称「カネやん」。
- 徳井(とくい)
- 声 - 黒沢剛史
- ETUコーチ。通称「徳さん」。怪我をして、隔離してリハビリを行なっていた夏木の管理をしていた。
- 野口(のぐち)
- ETUコーチ。通称「野口(のぐっ)ちゃん」。
チーム関係者
- 後藤 恒生(ごとう こうせい)
- 声 - 川島得愛
- ETUのGM。年齢:39歳。独身。
- 首脳陣としては若く、かつてETUで達海と共にプレーした経験がある元選手。低迷するETUを再建出来るのは彼しかいないと、イングランドへ渡り、達海を探し出した。達海には大きな信頼を寄せており、サポーターの監督批判にも矢面に立って対話し、チームを支えている。しかし、開幕から連敗を続けるうちに心労がつのり、初勝利までに5kgも体重を落としていた。現役時代、笠野の勧めでETUから京都へ移籍した経験がある。
- 永田 有里(ながた ゆり)
- 声 - 浅野真澄
- 永田会長の娘でETUの広報。通称「有里ちゃん」。サッカーの魅力に心酔し、クラブの広報として精力的に仕事をこなす。外部の人間にはスキあらば仕事の話を突っ込むワーカーホリック。がんばり屋の性格だが、シーズン開幕前には働きすぎて貧血で倒れた。子供の頃は現役時代の達海の大ファンだった[注 7]。達海の監督就任後は、世間一般の常識に疎い彼のお目付け役になる。語学に堪能で英語でコミュニケーションが取れる[19]。
- 永田会長(ながたかいちょう)
- 声 - ふくまつ進紗
- ETUの会長で、有里の実父。昔ながらの頑固親父といった風情で、ETUの他に居酒屋「東東京」の経営もしている。弟である副会長とは犬猿の仲。津川が会長だった頃は、広報をしていた。
- 永田副会長(ながたふくかいちょう)
- 声 - 後藤哲夫
- ETUの副会長で、会長の実弟。達海の就任に対して快く思っていない。小柄で小太り。会長とは犬猿の仲。ヅラをかぶっていて、達海によくからかわれている[20]。
- 笠野(かさの)
- ETUの元GM、現スカウティングスタッフ。選手の潜在能力を見抜く見識を持ち、達海や、椿・村越をはじめ現在のレギュラーメンバーをETUにスカウトした人物。もともとスカウトをしていたが達海の現役時代にETUのGMを務めており、選手(特に達海)を守るため経営陣に対抗する気概を持っていたが、達海とETUの両者が壊れかねないとの懸念から独断で海外移籍を促した。この移籍直後に達海は怪我で引退しETUも達海という求心力を失って崩壊したため、ETUと達海を守りきれなかったという後悔の念を抱えていた。達海も笠野には全幅の信頼を寄せている。現在はスカウトの身分を利用して日本各地を飛び回り、ETUの事務所にも全く顔を出さない。しかし時々送られて来る、彼が目をつけた新人選手のリストには有望な選手が揃っている。関係者からは「旅人」と呼ばれている。
- パッカくん
- ETUのオフィシャルマスコット。モチーフはカッパ。顔に似合わず厚かましく、男とは握手はしない。オールスターゲーム恒例のチームマスコット達によるミニゲームでは持ち前のハードワークを見せ、「マスコット界の潰し屋」の異名を取る(それゆえの激しいディフェンスが仇となり、試合では前後半でイエローカードを二枚もらい退場してしまった。)。河童だけあり雨の日は元気。単行本のカバーの見返しのカットには毎回必ず登場している。また、実際にパッカくんの着ぐるみが作られ、2010年3月21日には柏レイソルのホームスタジアムの日立柏サッカー場に登場し、Jリーグデビューを飾った。このパッカくんの着ぐるみは、イベント等への貸し出し用としてモーニングの公式サイト上で応募を募っている。
スポンサー
- 浅倉社長
- 大江戸通運の社長。年配の老人で、永田会長らとも付き合いが長い。人柄が良く、ETUの活躍を嬉しく思っている。
- 浅倉 秀和(あさくら ひでかず)
- 大江戸通運の副社長で、浅倉社長の息子。あくまで利益優先の厳しい考え方をしており、社長の意向とはいえ、ETUに出資することを快く思っていない。
かつてETUの関係者だった人物
- 津川(つがわ)
- 永田が就任する前のETUの会長(達海が現役だった時代)。資金面で決して裕福ではなかったETUを、自らのコネを存分に生かし、ETUの地位向上に貢献するなど、経営者としての手腕は高かった。サッカーそのものに対してもある程度情熱はあったものの、チームの看板選手だった達海に過大な期待を寄せた上に、客寄せパンダとして扱っていた面があった[注 8]ため、GMの笠野とは終始対立していた。達海がイングランドのクラブへ移籍した後、ETUに価値を見出せなくなり、会長を退任した[注 9]。
- フェルナンド
- ポジション:FW。元アルゼンチン代表。
- 達海が監督に就任する前年に、ETUに所属。達海が背負った背番号7を与えられるなど、大いに期待されるが、チームにフィットせず、ほとんど活躍が出来ず、1年で退団した[21]。
- 深作(ふかさく)
- ポジション:MF。
- 達海が現役時代に控えだった選手。負傷のため欠場した達海の代わりとして攻撃的MFを務めるが、その間の成績が1勝4敗と奮わず、戦犯扱いされた。サポーターの野次に怒り、乱闘になりかけたこともあった。
サポーター
サポーター集団「United Skulls(ユナイテッド・スカルズ)」が応援の中心となっている。達海のチーム復帰で、ゴローら数少ない古参のサポーターも「江戸前応援団」を立ち上げているが、応援に対する考え方の違いから、両者は対立。しかしスカルズの謹慎を経て後に和解。コータら子供たちも独自の応援団を立ち上げている。
- 羽田 政志(はた まさし)
- 声 - 宮内敦士
- ETUのサポーター集団・スカルズ発足時のメンバーの一人であり、リーダー。「チームを強くするのはサポーター」を信条に、コールリーダーとしてゴール裏のサポーターを統率している。
- ETUから国外移籍した達海の監督就任を歓迎しておらず、開幕後の連敗から采配に不満を募らせ、札幌戦後に達海の解任を求め、スカルズの仲間達と選手バスを囲い込むなど、トラブルを起こすこともあるが、ETUを愛する心は人一倍。サポートする情熱と、スタンドから正確に状況を観察できる冷静さを持つ。
- 中学時代はサッカー部の主将と生徒会長を兼任する優等生だったが、両親の離婚により進学した高校に居辛くなり退学している[22]。その時期にETUの試合を見ることが息抜きとなっていたが、達海の移籍やゴール裏全般を仕切っていた吾郎たちが(仕事や子供が産まれる等の家庭環境の変化で止むを得ず)スタジアムから離れるなどでゴール裏の雰囲気が荒んでいる状況を目の当たりにしていた時期に、実質上のスカルズの前身である「ドクロ団」のメンバーと出会い、自らの境遇と似ている事で打ち解け、共にスカルズを立ち上げることとなる[23]。
- スカルズ発足の経緯と、ETUが2部リーグに落ちて観客数が減少する中でも応援してきた自負もあり、かつてゴール裏のリーダー格でありながら、チームの低迷期に応援に来なかった吾郎たちを「俺達とあんたらとは応援する意味が違う」と軽蔑しており、スタジアムに戻ってきた彼らがゴール裏に溶け込まず、独自に応援を行なうことに対しては(コールリーダーとしての立場もあってか)特に不快感を露にしている。しかし、吾郎の息子・コータのことは肝が据わっていると一目置いている描写がある[24]。長らくいがみ合ってきたが、紆余曲折を経て吾郎達(江戸前応援団)やコータ達(チームOKKO)と和解し、共に応援していく決意を固めた。
- 現在は真壁が塾長の受験専門学習塾「UP UP」(アップアップ)で数学を教えている。授業スタイルは威圧感を駆使し生徒たちの学力を上げるというスパルタ。しかし、授業以外の場所では生徒たちに親身になって接しているため、生徒からの人気は高く、塾内の人気ナンバーワン講師と言われている。この現象をある塾内の女性教師は「ヤンキーと子犬の法則」[25]と呼んでいる。
- 田沼 吾郎(たぬま ごろう)
- 声 - 多田野曜平
- 八百屋を営んでいるETUの古参サポーター。昔はゴール裏を仕切るほどの熱狂的なサポーターだったが、結婚して息子が生まれ、達海が移籍しETUが凋落してからは、すっかり熱が冷めてサッカーに対する興味を失っていた。
- 達海が監督としてETUに復帰したことで情熱を取り戻し、昔の仲間たちを連れて再びスタジアムに通い始めるも、低迷を経て緊張感のある雰囲気に変化していた現在のゴール裏に馴染むことができず。当初は自分達がゴール裏を率いていた10年前のアットホームな応援スタイルへの拘りが強すぎる為、スカルズのメンバー達に疎まれて衝突を繰り返し、それを見た息子のコータからも呆れて見放され、肩身の狭い思いをしつつも江戸前応援団として独自の応援をしていたが、紆余曲折を経てスカルズやコータ達と和解し、共に応援していく決意を固めた。
- 椿に現役時代の達海と同じ何かを感じ気に入っており、横断幕まで作って熱を入れた応援をしている。
- 田沼 幸太(たぬま こうた)
- 声 - 儀武ゆう子
- 吾郎の息子で、愛称「コータ」。友人のヨシオ、テッタとともにETUのサッカースクールに通っている。父の吾郎同様に熱心なETUサポーター。子供ながら冷静に物事を見られる性格で、時々的を射た発言をすることがある。東京ヴィクトリー戦での事件でETUのゴール裏の現状と吾郎やシゲらの行動に落胆し、友人や山さん親子たちと「TEAM OKKO[26]」を結成した。紆余曲折を経てスカルズや父・吾郎と和解。
- シゲ
- 声 - 広田みのる
- 「ETUのゴール裏は俺達が作った」と豪語する吾郎と同じ古参サポーター。小太りでスキンヘッドの見た目通りに柄が悪く、暴言を吐き、喧嘩っ早い。江戸前応援団とスカルズとの対立関係を生むきっかけを作ったトラブルメーカー[27]。かつての牧歌的なスタンドへの愛着から、スカルズを「チンピラ」呼ばわりして毛嫌いしており、彼らからゴール裏を取り返すと息巻き、東京ヴィクトリー戦での事件でも山さんの息子を口実に殴りこみ状況を悪化させた。過去に拘り「奴らは絶対に許さない」とスカルズに敵意を抱き、横暴さを反省する様子がまったくないため吾郎から叱責されていたが、吾郎の働きかけもあり、和解する。
- 山さん
- カメラ屋を経営している大人しそうな男性。吾郎らに誘われてアウェイでの東京ヴィクトリー戦からETUの応援に加わる。自分とそっくりな顔の息子がいるが、その息子がきっかけとなってスカルズと江戸前応援団との新たな火種を作ってしまった。
東京ヴィクトリー
- 平泉(ひらいずみ)
- 声 - 有本欽隆
- 監督。達海によってETUが変わり始めたことを見抜く、百戦錬磨の知将。達海曰く「ダンディー」。
- 東京ヴィクトリーの黄金時代が既に終わったことを悟りながらも、チームを更なる王者に至らせようとする。一方でオールスター戦など、真剣勝負ではないゲームの采配には気が乗らない模様。ブラン監督就任前には、日本代表監督候補に挙げられていた。そのことに関しては少し腹に一物がある。
- 持田(もちだ)
- 声 - 神奈延年
- MF。背番号10番。チーム内での通称は「モチさん」。東京ヴィクトリーの心臓の異名を持つ、日本を代表する攻撃的MFで、日本代表でも中心選手。居るだけでフィールド全てを支配するほど存在感を放つ。日本サッカー界の頂点に立ってなお、勝利を渇望しており、ボールテクニックは勿論、狡猾ほどの勝利への執念も持ち合わせ、また激しいタックルも厭わない。チームメイトにも試合に全てを賭ける覚悟を異様なほどに求めるが、全員が持田の勝利を望む姿勢を認め同調している。慢性的な足の故障[28]が不安材料。新進気鋭の椿に興味を持つが、椿曰く「笑顔が怖い」。
- 三雲烈(みくもあきら)
- MF。年齢:22歳。背番号24番。ボランチ。守備専門で、いわゆる「潰し屋」の役割を担う。層の厚いヴィクトリーでレギュラーを勝ち取ったが、プライドの高さが災いし、プレシーズンマッチではジーノに「ミック」と呼ばれ、良いように翻弄される。公式戦では王者のプライドを再認識し、落ち着きを取り戻した。五輪代表選手。
- シャリッチ
- MF。背番号13番。ボランチ。クロアチア人。攻撃と守備とをつなぐリンクマンの役割を担う。
- 城西(しろにし)
- 声 - 三上哲
- MF。背番号8番。通称「シロさん」。東京ヴィクトリーのキャプテンらしく思慮深い人物で、日本代表。典型的な優等生タイプで、模範解答的な良いセリフを言うのが好き。ジーノからは「シロニー」と呼ばれている。
- レオナルド
- FW。背番号9番でヴィクトリーの得点源。屈強な体格のブラジル人。ブラジル人なのにサンバが踊れないのとシーズン前の調整の遅さが弱点
- 秋森(あきもり)
- DF。背番号4番。センターバック。日本代表。東京Vのチーム内では、ETUにおける清川のような脳内ツッコミ役。
- 堀(ほり)
- 声 - 黒澤剛史
- MF。背番号7番。左サイド。薄顔で、プライドが高い。
- 成田 誠(なりた まこと)
- MF。10年前の背番号10番。日本代表の司令塔だったが、自分が不調の時に代表に招集されていた達海にポジションを奪われた。
名古屋グランパレス
- 不破(ふわ)
- 声 - 小室正幸
- 監督。過去、達海移籍後にETUの監督を務めたものの、フロントや選手との確執から2部降格という結果を招き、「ETUの暗黒時代」と呼ばれる時期へ導いた人物。そのため、両者間には現在も遺恨が残っている。名古屋ではブラジル人トリオを補強し、好成績を収めている。
- 選手、フロントと、全てにおいて高いレベルでのプロフェッショナルなチームを作ることを信条としているが、ETUの永田会長からは、「現実を直視せず、理想ばかり追う男」と手厳しい評価を受けている。ボブカットが特徴だが、達海に「変な髪型の不破さん」と言われてしまう。
- ペペ
- FW。背番号20番。名古屋ブラジルトリオの1人。いわゆる天然な性格で、ハーフタイム中に菓子パンを頬張る等の突拍子の無い行動をゼウベルトに注意されたり、ゴールを決めたあとに自分の似顔絵を見せたりとするが、ストライカーとしての技術は高い。作中でまったく台詞を喋らない。オールスターではMVPを取ろうとして、ハウアーや姜 昌洙とゼウベルトのゴールにかみついていた。
- ゼウベルト
- 声 - ギボ・アギナルド / 志村知幸
- MF。背番号8番。名古屋ブラジルトリオの1人。視野が広く、パスセンスに優れる。天然なペペやカルロスに比べると常識人で、ブラジルトリオのまとめ役だが、他の2人の天然ぶりにツッコミつつも、結局その場の空気に流されてしまうのがお決まりとなっている、ペペに似顔絵を描いてもらったところ、全く似ていなかった。名古屋のゲームメーカーである。
- カルロス
- 声 - ノザキ・オジエル / 荻野晴朗
- MF。背番号17番。ペペ同様、危うくレプリカのユニフォームで入場しかけるなど、少々天然気味。間延びした口調で非常にゆっくりしゃべる。守備的MFとして、名古屋の攻守の要となっている。
- 板垣(いたがき)
- 声 - 斉藤次郎
- FW。背番号11番。「名古屋のエースは俺だ」との自負があり、ブラジルトリオ(特にペペ)に対抗心を燃やしている。かつて名古屋に在籍していたFWのドミンゴを尊敬しており、プレースタイルを模倣している[29]。
- 上原(うえはら)
- GK。背番号1番。
- ドミンゴ
- かつて名古屋にいたFW。背番号11番。コロンビア人。黒田が新人の時に対戦して、当時の黒田を翻弄した[30]。現在は帰国して、コーヒー店を経営している。
- シャッチー
- 名古屋のマスコット。モデルとなったクラブとは異なり、名古屋城の金のシャチホコがモチーフ。オールスター戦でパッカ君に倒される。着ぐるみはシャチホコから生身の人間の脚が生えた異様なビジュアルとなっている。
大阪ガンナーズ
- ダルファー
- 声 - アントン・ルベル / 楠見尚己
- オランダ人監督。攻撃的サッカーを志向し、昨シーズンは大阪をリーグ2位に導いた。プレスカンファレンスの際に、達海を一目見ただけで何かを感じた人物。陽気な性格で、通訳の園田とは名(迷?)コンビ。我が強い一面があり、自身の構築した戦術に絶対的な自信を持つ。
- 園田(そのだ)
- 声 - 中田隼人
- ダルファーの通訳。監督とは息もピッタリでダルファー曰く「世界一の通訳」。メガネがトレードマーク。小学生時代はサッカー少年である。
- 窪田 晴彦(くぼた はるひこ)
- 声 - 山中真尋
- FW。20歳。背番号7。静岡県出身。愛称「くぼたん」。大阪の誇る4トップの一人で、ポジショニングが上手く、セカンドボールの扱いに長けており、ガンナーズ波状攻撃の核となる選手。元々は守備的MFで、各年代代表にも選ばれている(ただしほとんど出番はなし)。性格はおとなしく謙虚で、椿に親近感を抱かせたが、窪田も試合を通じて椿に好感を持っていた。会話は押しなべて面白く無い。興奮すると、「わはっわはっ」と笑い、ダルファーや畑に「変な笑い声」と言われる。スタミナにやや難がある。山形の古内が憧れらしく、オールスター戦で古内に褒められると鼻血を出してしまった。五輪代表に初選出された椿をなじませようとするうちに次第に仲が良くなり、五輪代表初出場の試合での活躍のきっかけを作った。
- ハウアー
- 声 - マイク・ジバーグ / 三宅健太
- FW。背番号18。長身で、ポスト役もこなす、頼れる外国人選手。その反面、足元のボールはややルーズになる傾向があるが、ボールのキープ力においてはチームメイトに信頼されている。ゴツイ顔にミスマッチな美しいヘアースタイルが自慢であり、独自の美学を持っているが、周囲には理解されていない。ヘアースタイルは今まで2パターンが確認されている。
- 片山(かたやま)
- 声 - 田中一成
- 右のFW。背番号13。関西弁を喋り、チームメイトの畑とは漫才的なノリ。畑以上の得点を取ることに執着するが、ゲーム中は臨機応変に対応する。正確なクロスは脅威。
- 畑(はたけ)
- 声 - 福田賢二
- 左のFW。背番号11。関西弁を喋り、チームメイトの片山とは漫才的なノリ。片山同様、相方の片山以上の得点を取ることに執着するが、ゲーム中は臨機応変に対応。今シーズンは片山以上の得点を上げている。
- 志村(しむら)
- 声 - 高瀬右光
- MF。背番号10。愛称「シムさん」。大阪の司令塔。パスセンスに優れ、4人のFW陣を自在に操る。性格は温和だが、天然気味でどこかずれており、片山・畑らとは会話が噛み合わない。しかし、村越に「フルタイム冷静でいられる優れた選手」と評されるように、戦術眼は鋭い。日本代表選手。
- 平賀(ひらが)
- 声 - 井田国男
- MF。背番号5。愛称「ヒラガン」。大阪のキャプテン。ハードワークを信条とするボランチで、ガンナーズの大黒柱と言える選手。日本代表選手。長髪を後ろで結んでいる。試合の途中で交代させられたことはきわめて少ない。
- 寺内(てらうち)
- 声 - 黒澤剛史
- DF。背番号6。CB。日本代表選手。
- 小室 武巳(こむろ たけみ)
- 声 - 島﨑信長
- DF。年齢:22歳。背番号8。左SB。日本代表選手であり、五輪代表選手。
- リマ
- DF。背番号2。CB。
- 坂元(さかもと)
- 声 - 三上哲
- DF。背番号20。愛称「サカ」。右SB。
- 今井(いまい)
- 声 - 斉藤次郎
- GK。背番号1。愛称「イマさん」。
- 大友(おおとも)
- MF。背番号4。ボランチ。
- 葛城(かつらぎ)
- 声 - 真仲恵吾
- MF。背番号26。
- 南(みなみ)
- MF。背番号19。
ジャベリン磐田
- 倉茂(くらしげ)
- 声 - 小島敏彦
- ジャベリン磐田監督。
- 監督としてもベテランで、老獪な采配を振る。開幕戦で磐田と対戦した達海は、「倉茂のジジイとは、もう少し後で当たりたかった」とつぶやき、倉茂は「ワシは平泉くんよりよっぽどひねくれている」と不敵に笑う。その自信そのままに、ETUに大勝した。
清水インパルス
- 大谷 浩輔(おおたに こうすけ)
- 年齢:22歳。通称「タニ(さん)」。五輪代表選手。香港代表とのオリンピックアジア予選では、赤崎のシュート性のクロスに合わせてゴールを奪う。代表チームにおいてのPK担当。
- 井端(いばた)
- 声 - 井田国男
- 背番号18。
- ムナカタ
- 背番号25。
ジェムユナイテッド千葉
- ミルコビッチ
- 千葉の外国人監督。就任3年目。欧州では「教授(プロフェッサー)」と謳われていた知将。戦術面では厳しい規律を設け、選手をほめるということは基本的にはしない[31]。基本的には相手の良さを消すサッカーをする。「人生は常に勉強」というポリシーを持っており、探究心は旺盛[32]。
- マクレガー
- 背番号19。主なポジションはボランチ。千葉が夏に補強したオーストラリア人。フィジカルを生かしたディフェンスは手強い。オーストラリア代表。戦争映画マニアで、試合中セリフや思考に戦争映画のようなものがよく出てくる。妻と息子がいる。
- 戸倉(とくら)
- 背番号7。主なポジションはトップ下。対ETU戦の前半はボランチ。精度の高いキック力を持つ。
- ロベルト
- 背番号11。主なポジションはFWだが、戦術上サイドハーフを務めることも。
- 斉藤(さいとう)
- 背番号9。FW。対ETU戦では1トップ。
- 土橋(どばし)
- 背番号13。FW。対ETU戦では右サイドハーフ。
- 岡田(おかだ)
- 背番号5。DF。ボランチ。千葉のキャプテン。
- 小田(おだ)
- 背番号28。DF。
- ピーナッチ
- ジェムユナイテッド千葉のマスコット。頭部が落花生の形をしている。
浦和レッドスター
- イトイ
- 背番号5。
- イマダ
- 背番号14。
- ハマダ
- 背番号24。
川崎フロンティア
- ネルソン
- もしゃもしゃ頭のブラジル人監督。選手の伸び代を見る能力に長ける、「育成・発見型」の監督。若く勢いのあるチームを率いる。よく人差し指を立て、くるくると回している。
- 八谷 渡(はちや わたる)
- MF。背番号13。川崎の攻守の要、ポジションはボランチ(レジスタ)。広島や神戸に所属していた経歴があり、移籍前は前目のポジションでプレーしていた。川崎移籍後に、ネルソン監督により、ボランチにコンバートされた結果、広い視野・戦術眼や優れた個人技などの卓越した才能を開花させた。うるさいくらいの熱血漢で、監督への思いは人一倍である。
- 姜 昌洙(カン・チャンス)
- FW。背番号18。スピード豊かな選手で、韓国代表選手。声が大きく騒がしいが、日本語もさほど上手くは無い。日本語に関しては通訳も付けず、勉強する努力家でもある。「チャンスに強いよカン・チャンスー」など、ダジャレも独学で覚える22歳。
- 星野(ほしの)
- GK。背番号1。日本代表選手。日本代表でも正GKを務める実力者で、まだまだ伸び盛りの25歳。笑いながら怒鳴り散らす独特のコーチングで、他チームからは恐れられている。多少ナルシストの気がある。緑川をライバル視している模様。
- ロドリゴ
- FW。背番号10。スピードに優れる選手。20歳ながら、その年とは思えぬ老け顔。
- 浅香(あさか)
- MF。背番号7。主なポジションはトップ下。23歳。
- 近藤(こんどう)
- MF。背番号8。右サイドのMF。川崎のキャプテン。
- 草野 佑磨(くさの ゆうま)
- MF。背番号11。左サイドのMF。22歳。五輪代表選手。
- 吉崎(よしざき)
- DF。背番号6。よく星野に怒鳴られている。
- レアンドロ
- DF。背番号21。
モンテビア山形
- 佐倉 ひとし(さくら)
- ※「ひとし」は漢字表記不明。
- 愛称「サックラー」。モンテビア山形監督。37歳。眼鏡を掛けている。リーグ前半の対戦時に達海がコーチと間違えたほど地味だが、サッカーに対して研究熱心。オールスター戦では達海とウマが合い、後半戦の指揮を手伝う。心配性でかなりビビりやすい性格。試合前やハーフタイムの選手たちをまとめることもできない。山形の選手やコーチからはどこか頼りない印象で見られているようで、選手たちによくイジられている。
- 小学生時代からサッカー少年であったが運動音痴で試合に出ることができず、自分に才能がない事を自覚し高校時代半ばで自ら退部。以後はサッカー観戦が趣味となりフォーメーションや戦術を独自に研究してきた。大学時代に進路を模索していたころ、当時ルーキーだった達海の視野の広いプレーに衝撃を受け、達海と自らのサッカー観が似ていることに気づき、指導者を目指すことになる。仙台のチームでの事務のアルバイトから育成年代のコーチになり、その実績から山形のユースチームのコーチに招かれ、トップチームのコーチを経て監督に昇格。就任当初は、選手としての実績がないことから反発されていたが、ケンとメンデスが佐倉を支持してサポートしたこともあり、結果を出すことによってチームをまとめ上げ、2年目のシーズンにリーグ3位で1部昇格を果たす。
- 試合中は作戦ボードを使ってぶつぶつ言いながら作戦を考える。これはコーチ陣に「ブツブツモード」と呼ばれており、こうなるとコーチが声をかけても気がつかない。
- 古内 健(ふるうち けん)
- 通称「ケン様」。41歳。達海には「ケンケン」、ジーノには「ケニー」と呼ばれている。日本サッカー界を牽引してきたパイオニア的存在で、40歳を越えてなお現役選手を続けている「生ける伝説」であり「日本の至宝」。常に笑みを浮かべ周りはキラキラ輝いている。身体能力は衰えているが豊富な経験と技術、そして会場の空気を一変させる絶大な影響力は健在。オールスター戦では後半だけでハットトリックを決めるというとんでもないスター性をみせ、MVPに選ばれた。達海、成田の前の代表のエース。モンテビアでの背番号は11。全盛期の時はパーマがかかったような髪型をしていた。
- 野村(のむら)
- 背番号1。GK。愛称「ノムさん」。
- 大倉(おおくら)
- 背番号22。山形のキャプテン。
- メンデス
- 背番号3。ブラジル人CB。36歳。生真面目な性格でロッカールームでは外国人ながらチームをまとめる役割である。相手チームの選手が思わずたじろぐほどいかつい外見をしており、見た目通りのフィジカルの強さを誇る。オフェンス能力もありロングフィードが得意。
- 中野(なかの)
- 背番号4。
- 小森(こもり)
- 背番号5。選手経験がない佐倉を全く尊敬しておらず、タメ口で佐倉をけなす等口は悪いが実力は本物。持ち前のパスセンスでモンテビアの選手の中では数少ないゲームを組み立てられる力を持つ。が、プレッシャーに弱い。
- 長谷川(はせがわ)
- 背番号6。
- 瀬古(せこ)
- 背番号8。謙虚な熱血漢で、佐倉をけなす小森をいつも止めている。もともとスタミナや対人能力には長けていたものの、あまり頼れる選手ではなかった。しかし、佐倉が監督についてからは存在感が増し、チームに欠かせない選手になっている。ガッツポーズしながらのプレーや、飛び跳ねながらのプレーなど、特徴的なプレーが目立つ。
- 村田(むらた)
- 背番号14。
- 菅野(かんの)
- 背番号15。FW。愛称「カンちゃん」。丸岡とは幼馴染だが、立場的には上。ヘアバンドをつけている。
- 丸岡(まるおか)
- 背番号23。FW。愛称「マル」。菅野とは幼馴染だが、菅野にいじられ、パシられている。単純な性格。ケンに心酔している(というか大ファン)。
横浜マリナーズ
- 元木(もとき)
- 声 - 広田みのる
- 横浜マリナーズ監督。現役時代はDFで、達海とも対戦経験がある。現役時代から負けず嫌いで、監督になってもその性分は変わらない。成績不振を理由に、シーズン途中で解任される。解任後、仕事でETU対千葉の勝利チームの監督インタビューで、達海にインタビューをしたが、達海に散々いじられまくるはめに。ちなみに、達海が率いるETUとの公式戦は、3戦全敗(カップ戦含む)。
- 細川(ほそかわ)
- 解任された元木の後任。かつてのマリナーズ黄金期を指揮した監督であり、監督復帰を果たした形。
ヴァンガード甲府
その他の登場人物
- FCイーストハム会長
- 声 - デビット•レッジス
- 達海がイギリス時代に指揮していたチームの会長。後藤と有里が達海獲得のために訪れた際には2年間の契約期間中のため100万ポンドの違約金を要求して移籍を拒否したが、達海の古巣への気持ちを察してFAカップで敗れた後にETUへ移籍することを了承した。
- ブラン
- 声 - ローラン・テーセル / 仲野裕
- 日本代表監督。フランス人。禿げ上がった頭と黒縁メガネ、小柄な体格が特徴。イングランドのサッカークラブで監督を務めた経験もある。作中では代表監督としての手腕は明らかにされていないが、試合の分析力は鋭い。興奮するとしばしば自分の世界に入り、意味不明な擬音を用いた「ブラン語」でしゃべるようになる(周囲の人間には理解不能だが、達海とだけは会話が成立していた)。
- プレスカンファレンスで達海と出会い、意気投合し、その行動や采配に興味を持っている。
- フィッシュ・アンド・チップスが好物。単行本第3巻で、和食も好物であることが明らかになった。
- 藤澤 桂(ふじさわ かつら)
- 声 - 岡寛恵
- フリーランスの女性サッカージャーナリスト。プレスカンファレンスでの達海の「日本のサッカーを面白くしてやる」という発言から興味を持ち、今シーズンからETUの取材を続けている。特に椿に注目しており、特集記事を企画して取材している。かなりの美人だが考えていることがすぐに顔に出る気の強い性格で、異様なオーラを発散させては、周囲の記者を震え上がらせている。
- 山井(やまい)
- 声 - 岡哲也
- トッカンスポーツに在籍する、ETUの番記者。開幕当初は長年低迷しているETUに対してネガティブかつ辛口な物言いが多かったが、快進撃を続けるチームを見るうちに自らにくすぶっていたETUへの愛情が甦りつつある。記者としての資質は悪くないのだが、藤澤に対して[33]デリカシーに欠けた発言をすることもあり、藤澤は内心でイライラを募らせていることが多い。
- 久堂 保(くどう たもつ)
- ベテランのスポーツカメラマン。サッカー専門誌「フットボールダイジェスト」に写真を提供している。自分の感覚を大事にしており、いい写真を撮るためには「ゲームに流れている風を読む」ことが重要だと考えている。
- 真壁(まかべ)
- 受験専門学習塾「UP UP」の塾長。生徒からは通称「カベセン」。かつては羽田が通う中学校の教師で生徒からも信頼が厚かったが、悪さをしていた他校の生徒に注意をしたことが暴力事件にすり替えられ、学校教育の現場を離れざるを得なくなった。しかし、どうしても教育の現場にかかわりたいという思いから、一から学習塾を立ち上げ、現在に至る。羽田との会話にETUのことがたまに出てくる模様。
- リチャード
- 達海の代理人。達海の選手時代、イングランドのクラブへ引き抜いていったときから、10年余りの付き合い。プレーができなくなったことに苦しむ達海に「達海はフットボールの神様に貸しを作った」という助言を与えた。自身も「達海をイングランドに連れてきたのに選手として終わらせてしまった」という自責の念に駆られている。
- 母親の助言や自分を大きく見せたいという感情から、多少変わった行動をすることがあり、そのたびにいらぬ恥をかいている。2年前にジェニーという彼女がいた。有里いわく「達海に信用されていないうえに、うさんくさい。」
- また、達海の苦しむ姿を見てきたにもかかわらず、当の本人にはふりまわされ、適当に扱われている。が、達海の才能に惚れているため、達海の代理人をやめようとは思ってはいない。
用語
- リーグジャパンフットボール
- モデルは日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)。その傘下に「ニッポンフットボールリーグ」(こちらのモデルは日本フットボールリーグ(JFL)で読み方が同じ)がある。
- ETU(East Tokyo United)
- 東京の隅田川流域をホームタウンとするサッカークラブ。ユニホームはカラーが赤と黒の縦縞(ホーム用)、白(アウェイ用)、また胸スポンサーとして、「OEDO EXPRESS(大江戸通運)」の文字が入る。達海が現役選手として所属していた時代には、同じく東京をホームとする東京ヴィクトリーに引けを取らなかったが、達海移籍後は2部落ちを経験。1部復帰後も下位に低迷しており、人気、実力共にヴィクトリーにも大きく水を空けられている現状を打破すべく、達海を監督としてチームに呼び戻した。
- 大江戸通運
- ETUの大口オフィシャルスポンサー。ユニフォームに「OEDO EXPRESS」のロゴを入れている
- 東京ヴィクトリー
- リーグ連覇を成し遂げた屈指の強豪であり、達海が現役だった時代には「日本代表=東京V」の構図だった時期もある。モデルは東京ヴェルディ。
- 名古屋グランパレス
- モデルは名古屋グランパス,スタジアムモデルは埼玉スタジアム2002(作中では「MIZUHO STADIUM 2002」)。
- 大阪ガンナーズ
- モデルはガンバ大阪。
- ジャベリン磐田
- モデルはジュビロ磐田。
- 清水インパルス
- モデルは清水エスパルス。
- ジェムユナイテッド千葉
- モデルはジェフユナイテッド市原・千葉。
- 鹿島ワンダラーズ
- モデルは鹿島アントラーズ。
- 浦和レッドスター
- モデルは浦和レッドダイヤモンズ。
- 川崎フロンティア
- モデルは川崎フロンターレ。
- モンテビア山形
- モデルはモンテディオ山形。スタジアムモデルはさいたま市大宮公園サッカー場。
- 横浜マリナーズ
- モデルは横浜F・マリノス。
- ヴァンガード甲府
- モデルはヴァンフォーレ甲府。
- サンアロー広島
- モデルはサンフレッチェ広島。
- 大分トリプレックス
- モデルは大分トリニータ。
- ウィッセル神戸
- モデルはヴィッセル神戸。マスコットはモーちゃん
- FC札幌
- モデルはコンサドーレ札幌。
- アルビレオス新潟
- モデルはアルビレックス新潟。
単行本
- 2007年4月23日発売 ISBN 978-4-06-372593-3
- 2007年7月23日発売 ISBN 978-4-06-372618-3
- 2007年10月23日発売 ISBN 978-4-06-372637-4
- 2008年1月23日発売 ISBN 978-4-06-372660-2
- 2008年4月23日発売 ISBN 978-4-06-372682-4
- 2008年7月23日発売 ISBN 978-4-06-372716-6
- 2008年10月23日発売 ISBN 978-4-06-372740-1
- 2008年11月21日発売 ISBN 978-4-06-372753-1
- 2009年1月23日発売 ISBN 978-4-06-372769-2
- 2009年4月23日発売 ISBN 978-4-06-372789-0
- 2009年7月23日発売 ISBN 978-4-06-372818-7
- 2009年10月23日発売 ISBN 978-4-06-372840-8
- 2010年1月22日発売 ISBN 978-4-06-372868-2
- 2010年4月23日発売 ISBN 978-4-06-372897-2
- 2010年5月21日発売 ISBN 978-4-06-372904-7
- 2010年7月23日発売 ISBN 978-4-06-372918-4
- 2010年10月22日発売 ISBN 978-4-06-372950-4
- 2011年1月21日発売 ISBN 978-4-06-372972-6
- 2011年4月22日発売 ISBN 978-4-06-372992-4
- 2011年7月22日発売 ISBN 978-4-06-387023-7
- 2011年10月21日発売 ISBN 978-4-06-387047-3
- 2012年1月23日発売 ISBN 978-4-06-387074-9
- 2012年4月23日発売 ISBN 978-4-06-387098-5
- 2012年7月23日発売 ISBN 978-4-06-387127-2
- 2012年10月23日発売 ISBN 978-4-06-387148-7
- 2013年1月23日発売 ISBN: 978-4-06-387178-4
- 2013年4月23日発売 ISBN: 978-4-06-387206-4
- 2013年7月23日発売 ISBN: 978-4-06-387228-6
テレビアニメ
2010年4月4日から9月26日まで、NHK BS2、BS hiにて放送、全26話。本編終了後に当時の『Jリーグタイム』MCのタレント・山岸舞彩が登場し、その週のNHKが放送するJリーグ中継やJリーグタイムの告知が行われ、地上波・BSでステーションブレイクとして随時放送された。後述するが、「Jリーグタイム」とのコラボレーションキャンペーンが展開された。
同年9月25日から、NHK教育で地上波初回放送、2011年4月4日深夜から10月24日深夜まで、NHK総合にて放送されたなお、地上波放送はJリーグタイムの告知は行われない。
オープニング背景で流れている試合会場は、ETUのホームスタジアム「隅田川スタジアム」であるが、柏レイソルのホームスタジアムである日立柏サッカー場をほぼ忠実に再現している[34]。その他に茨城県立カシマサッカースタジアムや埼玉スタジアム2002、松本アルウィン[注 10]をモチーフにしたスタジアムの描写がある。
リアルなサッカーシーンを描くために、各試合ごとにフォーメーション表を作成し、全体の動きを綿密に確認している。また、サッカーアドバイザーの意見を参考にすることで、シュートの打ち方などもよりリアルに描かれている。人物が走るシーンを描く場合、既存のアニメでは視覚的に分かりやすくするため手を横に振る場合が多いが、本作では手を縦に振る現実的な走り方を追求しており、その描写方法には高いデッサン力が必要となっている。観客席などのモブシーンや、遠景における選手の動きには、群集アニメーションソフトを導入することで、一度に多数の人物に違った動きをさせる事が可能となっている。各選手ごとにサッカーシューズのデザインが異なるなど、作画には膨大な設定表を要し、1話につき200枚を超えることもある。外国人のキャラクターには、一人につき日本人声優とそのキャラクターと母語を同じくする声優の二人を当てており、日本語とキャラクターの母語の両方が同時に話されることもある。監督の紅優は「ここまでしないと視聴者がアニメの世界に現実感を持ってくれない」とのこだわりを見せている[35]。
スタッフ
- 原作 - ツジトモ
- 原作・原案 - 綱本将也
- 監督 - 紅優
- シリーズ構成 - 川瀬敏文
- アクション作画監督 - 高岡じゅんいち
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 熊谷哲矢
- コンセプトデザイン - 高橋しんや、南條楊輔、山田マヤ
- 美術監督 - 東潤一
- 色彩設計 - 北爪英子
- 撮影監督 - 近藤慎与
- 編集 - 松村正宏
- 音楽 - 森英治
- 音響監督 - 高橋剛
- アニメーションプロデューサー - 浦崎宣光
- 制作統括 - 廣岡篤哉、柴田裕司
- アニメーション制作 - スタジオディーン
- 制作 - 総合ビジョン
- 制作・著作 - NHK
主題歌
- オープニングテーマ「My story 〜まだ見ぬ明日へ〜」
- 作詞 - KATUO / 作曲 - HIROMITSU HOSOKAWA / 編曲 - THE CHERRY COKE$ / 歌 - THE CHERRY COKE$
- エンディングテーマ「Get tough!」(第1話 - 第25話)
- 作詞・作曲・編曲・歌 - G・P・S
各話リスト
話数 | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|
#1 | 川瀬敏文 | 紅優 | 土屋浩幸 | 浅井昭人、清水勝祐 | 2010年 4月4日 |
#2 | 臼田美夫 | 小林浩輔 | 関野昌弘、飯田宏義 | 4月11日 | |
#3 | 寺東克己 | 浅見松雄 | 窪敏 | 4月18日 | |
#4 | 守屋竜史 | 名村英敏 | 古田丈司 | 堀越久美子、浅井昭人 | 4月25日 |
#5 | 竹下健一 | 高岡じゅんいち | 鈴木孝聡 | 岩井優器、西山忍 | 5月2日 |
#6 | 川瀬敏文 | 江島泰男 | 清水勝祐、相坂直紀 | 5月9日 | |
#7 | 守屋竜史 | - | 小林浩輔 | 須田正己、関野昌弘 | 5月16日 |
#8 | 川瀬敏文 | 山本秀世 | 宮下新平 | イ・ミンベ | 5月23日 |
#9 | 臼田美夫 | 平田豊 | 小田真弓、西山忍 | 5月30日 | |
#10 | 竹下健一 | 名村英敏 | 古田丈司 | 津熊健徳、浅井昭人 | 6月6日 |
#11 | 守屋竜史 | 鈴木孝聡 | 清水勝祐、武本大介 | 6月13日 | |
#12 | 川瀬敏文 | 東海林真一 | 小林浩輔 | 海老原雅夫、さのえり | 6月20日 |
#13 | 竹下健一 | 咲坂守 | 松田清 | いがりたかし | 6月27日 |
#14 | 川瀬敏文 | 江島泰男 | 岩井優器、西山忍 | 7月4日 | |
#15 | 守屋竜史 | 名村英敏 | 古田丈司 | 津熊健徳、浅井昭人 | 7月11日 |
#16 | 竹下健一 | 鈴木孝聡 | 西山忍、武本大介 | 7月18日 | |
#17 | 守屋竜史 | 寺東克己 | 小林浩輔 | 日下岳史、小田真弓 | 7月25日 |
#18 | 川瀬敏文 | 東海林真一 | 木村寛 | ファン・ミジョン リ・ジョンジョン |
8月1日 |
#19 | 竹下健一 | 名村英敏 | 江島泰男 | 岩井優器、小坂知 | 8月8日 |
#20 | 守屋竜史 | 古田丈司 | 津熊健徳、浅井昭人 | 8月15日 | |
#21 | 川瀬敏文 | 鈴木孝聡 | 武本大介、西山忍 | 8月22日 | |
#22 | 竹下健一 | 名村英敏 | 小林浩輔 | 日下岳史、小田真弓 | 8月29日 |
#23 | 守屋竜史 | 東海林真一 | 平田豊 | 松永香苗、堀越久美子 | 9月5日 |
#24 | 竹下健一 | 津熊健徳、関野昌弘 | 9月12日 | ||
#25 | 川瀬敏文 | 古田丈司 | 浅井昭人、武本大介 | 9月19日 | |
#26 | 名村英敏 寺東克己 |
鈴木孝聡 | 西山忍、小田真弓 | 9月26日 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
日本全域 | BS hi | 2010年4月4日 - 9月26日 | 日曜 9時25分 - 9時50分 | |
NHK BS2 | 日曜 23時00分 - 23時25分 | 「衛星アニメ劇場」枠 | ||
NHK教育 | 2010年9月25日 - 2011年4月2日 | 土曜 18時25分 - 18時50分 | (地上波初回扱いだが、実質再放送)[注 11] | |
NHK総合 | 2011年4月4日 - 10月24日 | 月曜 25時05分 - 25時30分 |
- アンコール
- NHK BShiの年末特集として、2010年12月29日・12月30日深夜(実際は12月30日・12月31日未明。通常は午前2時から5時休止だが、期間限定で終夜放送にした)に全26話を集中放送した。29日 - 30日が前半1 - 13話、30 - 31日が後半14 - 26話
BS hi 日曜 9:25 - 9:50枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
週刊ブックレビュー
【35分繰り下げて継続】 |
GIANT KILLING
|
|
NHK BS2 衛星アニメ劇場 日曜 23:00 - 23:25枠 | ||
花咲ける青少年
※23:01 - 23:25 |
GIANT KILLING
|
|
NHK教育 土曜 18:25 - 18:50枠 | ||
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
(シーズン1) |
GIANT KILLING
|
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
(シーズン2) |
NHK総合 月曜 25:05 - 25:30枠 | ||
ワンダー×ワンダー
(再放送) |
GIANT KILLING
|
心霊探偵 八雲[注 12]
|
コラボレーション
2008年9月20日に行なわれたJ1第25節、川崎フロンターレ対FC東京戦は、「第14回多摩川クラシコ」と銘打たれて開催され、ここで本作品とのコラボレーション企画が行なわれた。試合告知のポスターや当日配布されるトレーディングカードに、達海のイラストが用いられている[36]。
2009年5月24日に行なわれたJ1第13節、FC東京対川崎フロンターレ戦(第15回多摩川クラシコ)と、8月1日に行なわれたJ1第20節、川崎フロンターレ対FC東京(第16回多摩川クラシコ)でもコラボレーション企画が行なわれ、それぞれの試合当日に配布されるトレーディングカードを合わせると、両チームのマスコットとジャイアントキリングのマスコットが並ぶ一つの絵になる[37]。
2009年、読者に「本物のスタジアムでの試合観戦を通じて、サッカーの醍醐味を味わってもらいたい」との思いから、『モーニング』編集部がJリーグ4クラブ(柏レイソル、FC東京、川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸)のホームゲーム全80試合に合計80組160名を招待するという「GIANT KILLINGシート」の企画を行なった。
2010年はテレビアニメ化を記念してNHK BS1の「Jリーグタイム」とのコラボレーションキャンペーンが数多く展開された。
- 3月21日、J2の柏レイソル対アビスパ福岡(日立柏サッカー場=前述の隅田川サッカー場のモデル)で、テレビ版放映開始記念としてのコラボレーション企画として、『Jリーグタイム』で当時キャスターを務めていたタレント・山岸舞彩と、ETUの河童のマスコット「パッカ」が来場し、始球式をしたほか、スタジアム場外のケータリングコーナーで、原作でも登場したスタジアムカレーのレシピーを再現したコーナーが設けられた[38]。
- 同年8月13日に行なわれた、NDソフトスタジアム山形でのモンテディオ山形対アルビレックス新潟の試合でも、パッカと山岸が来訪してアトラクションを行なった。
- また、この作品のアニメ化後、エル・ゴラッソ(サッカー新聞。スクワッド)で、達海とそれを取材する山岸を描いた広告が掲載されたことがあった。
これとは別に同年7月25日に行なわれたJ1第14節、川崎フロンターレ対京都サンガF.C.戦(等々力陸上競技場)では、川崎市制記念・マスコット祭りとしてパッカが招待され、試合前はスタジアムの外でサポーターとふれあい、ハーフタイムには西城秀樹と共にスタジアムを盛り上げた。[39]他、2010 FIFAワールドカップの期間中に、スカパー!で放送された「デイリーハイライト」に、パッカがほぼ毎日出演した。
2011年にはアディダス製の「ETUレプリカユニフォーム」が限定発売された。
2013年10月16日~12月2日の期間中にサッカークラブ育成ゲーム『バーコードフットボーラー』でタイアップが実施された。
派生雑誌
講談社が、当作品のスピンオフムック本として季刊「ジャイアントキリング発サッカーエンターテイメントマガジン GIANT KILLING extra」を2010年4月より発行している。毎回あるテーマに沿って、それに関連した過去の「GIANT KILLING」の作品再録や関連の記事・コラムを掲載している。
また、東邦出版が当作品と、現実の日本のサッカー界の共通点を、スポーツライターが探ったコラム集「ジャイアントキリングを起す19の方法」( ISBN 4809409090 )が発売されている。
脚注
注釈
- ^ 単行本9巻までは「原作・綱本、作画・ツジ」表記。
- ^ 例外として、作中で北海道に存在するクラブ、FC札幌だけは、名前の元となるクラブが実在しない。ただし、北海道札幌市に実在するプロサッカークラブとしては、コンサドーレ札幌がある。ちなみに、コンサドーレ札幌のホーム用ユニフォームはETU同様、赤と黒の縦縞。
- ^ 初出はアニメ公式サイト。後述のトレカにも記載されている。
- ^ このチームのモチーフは、JFL所属の横河武蔵野FCと言われている。
- ^ 本人は日本姓の吉田で呼ばれることを嫌がり、周囲には自分を「ジーノ」か「王子」と呼ぶように強制している。またユニホームのバックネームも愛称の「GINO」を使用。
- ^ ただし、名前の読みは上述の通り「あかさき」。
- ^ イングランドでの10年ぶりの再会時に、当時の自分のことを覚えていなかったことに対して多少憤慨している。
- ^ フランスのクラブからオファーもあった際も、そういう側面があったため、達海に伝わる前に独断で断っている。
- ^ その際に、「達海はETUの裏切り者」という旨の発言をしたため、後にスカルズが達海を裏切り者扱いする原因を作った。またETUの監督として不破を呼んだのも津川で、結果的とはいえ、ETUの暗黒期を招いた一人でもある。
- ^ この放送がなされた当時はJ1・J2のクラブが本拠とはしておらず、当時JFLの松本山雅FC(2012年にJ2昇格)が本拠地として使用
- ^ 2011年3月12日放送分のみ休止(東日本大震災のため)し、終了が一週ずれ込んだ
- ^ 2011年2月に集中放送されており、実質再放送。
出典
- ^ モーニング公式サイト - 『GIANT KILLING』作品情報
- ^ 単行本4巻扉絵裏に、本作品に登場するクラブの名称と本拠地が記載されている。
- ^ 第2回とらのあなコミック&ノベル大賞
- ^ a b c d 吉原伸一郎編集者 × 足立悠馬 〜WonderNotes Inspire〜刺激人
- ^ スポーツゴジラ第18号「描くのが怖かった」特定非営利活動法人スポーツネットワークジャパン
- ^ ▼【独占!】ツジトモ先生インタビュー#4
- ^ a b ▼【独占!】ツジトモ先生インタビュー#3
- ^ ▼【独占!】ツジトモ先生インタビュー#5
- ^ ムック本『GIANT KILLING extra』Vol.07〜10の4号連続購入者を対象とした期間限定の全員プレゼント《達海トレーディングカード》裏面記載の公式プロフィールより。
- ^ 単行本1巻P34〜52。FAカップのポーツマスFC戦では、相手の強固なディフェンスの中心であるイングランド代表DFのパス精度の低さを見抜き、選手交代からそこを突いて得点を挙げている。
- ^ 単行本4巻P84〜85。「監督が変わったからって選手が変わる訳じゃない」、「1試合ごとに切り替えが出来なければシーズンはとても戦えない」とも評している。
- ^ 単行本14巻P20では平泉との会話から、移籍する前から慢性的な足の故障を抱えていた旨の発言を平泉がしている他、過去編でも両足の膝や足首に故障を抱えていると思われる描写がある。
- ^ 単行本3巻にてブランに「フットボールの神様にデカい貸しがある」と語るシーンがあり、このことを指していると思われる。ちなみにこの言葉は達海の代理人・リチャード(後述)の助言。
- ^ a b c d e f g h i j k l ルイジ吉田による呼称。
- ^ 単行本28巻参照。
- ^ 単行本6巻P51。
- ^ 単行本5巻 名古屋の板垣の台詞より。
- ^ 単行本6巻P208。新潟戦のハーフタイム中に、試合中のプレーのことで、石浜と清川と口論になっている場面がある。
- ^ 1巻では達海を監督にするために「FCイーストハム」の会長と交渉した時は後藤の通訳を担当。
- ^ 単行本3巻P93。リーグプレスカンファレンスのエピソードで、達海に外されるシーンがある。また、このヅラが原因でスカルズと騒動を起こしたこともある
- ^ それでも夏木の働きがあって残留は果たしたものの、フェルナンド獲得に多額な資金を使ってしまったため、翌年のETUは更に資金不足となった。
- ^ 単行本24巻。自らをそういう境遇に置いた両親に対し、不信感を抱いている描写あり。
- ^ 単行本25巻。グループが乱立していた状況の中で、生徒会長時代に培ったリーダーシップを発揮してグループ統一に一役買っている。また、「選手を後押しするための応援をする」というドクロ団の理念は、そのままスカルズのポリシーとして引き継がれることとなる。
- ^ 単行本23巻#219より。
- ^ 単行本27巻#261より
- ^ 第213話にて、読みは「オッコ」であること、チーム名は「大人(O)顔負け(K)子供の(K)応援(O)」の意味であることが語られている。
- ^ 単行本4巻P88。リーグカップの清水戦でPKを与えた亀井に対して心ない野次を飛ばしたことが原因。
- ^ 単行本14巻#128より。監督の平泉曰く、「既に休ませて治るという類のものではなくなっているほど深刻」なものらしい
- ^ 単行本5巻P93〜94。黒田からは「(ドミンゴの)劣化版」と酷評されている。
- ^ 単行本5巻P92〜93。すでに退団しており、黒田の回想シーンのみの登場。
- ^ 単行本25巻では、山井曰く「規律というよりも校則」や「校則が厳しすぎて、ヨーロッパのクラブならできる戦術を、日本の中堅クラブの選手に授けようというのは無理がある」などとも評価している。
- ^ 単行本26巻描き下ろし。自らの戦術を浸透させるべく選手に歩み寄ろうとしている姿勢はあり、会話の種にすべくサブカルチャー(漫画、アイドルなど)を学ぼうとする一面も。
- ^ 単行本2巻。藤澤に対して「フリーのジャーナリストが人気のあるチームを取材してもネタが貰えないから、人気のないETUにしたのでは?」、「椿なんて地味な選手じゃなくて、赤崎を取材すればよかったのに」など、無遠慮な発言をしている。
- ^ 毎日更新!柏レイソル広報日記: ジャイキリカレーパーティー
- ^ 「MAG・NET 第7回サッカーマンガ特集」 2010年5月16日放送より抜粋
- ^ 川崎フロンターレ 2008年8月29日付プレスリリース
- ^ 川崎フロンターレ 2009年4月24日付プレスリリース
- ^ 出典・山岸のオフィシャルブログ この模様は4月3日の『Jリーグタイム』でも紹介され、パッカもスタジオを来訪した。
- ^ 川崎フロンターレ 2010年7月09日付プレスリリース
外部リンク
- モーニング公式サイト内作品紹介ページ
- テレビアニメ公式サイト
- ゲキサカ - ETUの公式サポーターズクラブのコンテンツがある。