X-MEN:ファイナル ディシジョン
X-MEN:ファイナル ディシジョン | |
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X-Men: The Last Stand | |
監督 | ブレット・ラトナー |
脚本 |
ザック・ペン サイモン・キンバーグ |
製作 |
アヴィ・アラッド ローレン・シュラー・ドナー ラルフ・ウィンター |
製作総指揮 |
スタン・リー ジョン・パレルモ ケヴィン・ファイギ |
出演者 |
ヒュー・ジャックマン ハル・ベリー イアン・マッケラン ファムケ・ヤンセン パトリック・スチュワート アンナ・パキン ケルシー・グラマー ジェームズ・マースデン レベッカ・ローミン ショーン・アシュモア アーロン・スタンフォード エリオット・ペイジ ダニエル・クドモア ベン・フォスター マイケル・マーフィー ヴィニー・ジョーンズ |
音楽 | ジョン・パウエル |
撮影 |
フィリップ・ルースロ ダンテ・スピノッティ |
編集 |
マーク・ゴールドブラット マーク・ヘルフリッチ ジュリア・ウォン |
製作会社 |
20世紀フォックス マーベル・エンターテインメント |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
2006年5月26日 2006年9月9日 |
上映時間 | 105分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $210,000,000[1] |
興行収入 |
$234,362,462[1] $459,359,555[1] 15.3億円[2] |
前作 | X-MEN2(2003年) |
次作 |
X-MENフランチャイズ ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年) |
『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(エックス メン-、原題: X-Men: The Last Stand)は、マーベル・コミックのヒーローチーム「X-メン」をベースにした、2006年のアメリカのスーパーヒーロー映画。監督はブレット・ラトナー、脚本はザック・ペンとサイモン・キンバーグが務め、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン、パトリック・スチュワートらが出演する。『X-メン』(2000年)、『X-MEN2』(2003年)の続編で、X-MENオリジナル三部作の最終作である。
概要
[編集]「マーベル・コミック」のアメリカン・コミック『X-メン』の実写映画化第3作品目。公開当時、同シリーズの最終作となる「完結編」として制作された(後年、新シリーズが制作されている)。
前2作を監督したブライアン・シンガーが『スーパーマン リターンズ』の監督に専念する為に製作途中で降板したため、新たにブレット・ラトナーが監督に起用された。
アメリカでは2006年5月26日に公開され、週末興行成績で初登場1位になった。日本では同年9月9日に日比谷スカラ座系列ほかで公開され、全国週末興行成績で初登場から2週連続で1位となった。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
時は20年前。ジーン・グレイは、プロフェッサーXに底知れない能力を見出され、それを操るべく「恵まれし者の学園」に彼女の居場所を与えた。
その10年後、とある大企業の社長ワージントンの息子が思春期を迎え、背中に翼が生え始めた。ワージントンは、息子を「普通の人間」に戻そうと、ミュータント治療薬「キュア(cure=治療薬)」を作り上げる。そしてキュア開発の源となった、ミュータントの少年、リーチ。ミュータントであることは"病気"なのか。ミュータント達の蟠りと、マグニートーの作為が、人類とミュータントの戦争を起こそうとしていた。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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劇場公開版 | テレビ朝日版 | ||
チャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX) | パトリック・スチュワート | 大木民夫 | 麦人 |
エリック・マグナス・レーンシャー(マグニートー) | イアン・マッケラン | 有川博 | 家弓家正 |
ローガン(ウルヴァリン) | ヒュー・ジャックマン | 山路和弘 | 磯部勉 |
オロロ・マンロー(ストーム) | ハル・ベリー | 本田貴子 | 深見梨加 |
ジーン・グレイ(フェニックス) | ファムケ・ヤンセン | 日野由利加 | 勝生真沙子 |
スコット・サマーズ(サイクロップス) | ジェームズ・マースデン | 檀臣幸 | 中原茂 |
ヘンリー“ハンク”・マッコイ(ビースト) | ケルシー・グラマー | 有本欽隆 | 壤晴彦 |
ボビー・ドレイク(アイスマン) | ショーン・アシュモア | 私市淳 | 遊佐浩二 |
キティ・プライド(シャドウキャット) | エリオット・ペイジ | 立花かおる | 坂本真綾 |
マリー・ダンキャント(ローグ) | アンナ・パキン | 小島幸子 | 樋浦茜子 |
ピーター・ラスプーチン(コロッサス) | ダニエル・クドモア | 加藤亮夫 | 船木真人 |
ウォーレン・ワージントン三世(エンジェル) | ベン・フォスター | 川田紳司 | 髙階俊嗣 |
ウォーレン・ワージントン卿 | マイケル・マーフィー | 村松康雄 | 小川真司 |
レイヴン・ダークホルム(ミスティーク) | レベッカ・ローミン | 幸田直子 | 金野恵子 |
ジョン・アラーダイス(パイロ) | アーロン・スタンフォード | 浪川大輔 | 川島得愛 |
ケイン・マルコ(ジャガーノート) | ヴィニー・ジョーンズ | 木村雅史 | 乃村健次 |
ジェイミー・マドロックス(マルチプルマン) | エリック・デイン | 河相智哉 | |
カリスト | ダニア・ラミレス | 小松由佳 | 石塚理恵 |
アークライト | オマイラ・モタ | ||
キッド・オメガ | ケン・レオン | 伊藤健太郎 | |
サイロック | メイ・メランソン | ||
ジミー(リーチ) | キャメロン・ブライト | 本城雄太郎 | 津村まこと |
大統領 | ジョセフ・ソマー | 納谷六朗 | |
トラスク局長 | ビル・デューク | 石住昭彦 | 松本大 |
トカゲ男 | ロイド・アダムス | 松本大 | ? |
エレイン・グレイ(ジーンの母) | デジリー・ズロウスキ | ||
ジョン・グレイ(ジーンの父) | エイドリアン・ハフ | ||
ジーン・グレイ(少女時代) | ヘイリー・ラム | 最上莉奈 | 坂本真綾 |
エンジェル(少年時代) | ケイデン・ボイド | 大久保祥太郎 | |
Dr.モイラ・マクタガート(ほぼカメオ出演) | オリヴィア・ウィリアムズ | 紗ゆり | |
Dr.カヴィタ・ラオ | ショーレ・アグダシュルー | ||
その他声の出演 | 藤生聖子 水内清光 恒松あゆみ 江川央生 深水由美 北沢洋 朝倉栄介 |
宇垣秀成 清水俊彦 堀越真己 木下尚紀 八木かおり 新田万紀子 堀越省之助 高橋まゆこ | |
カメオ出演 | |||
芝生に水をまく人 | スタン・リー | ||
芝刈り機を持った人 | クリス・クレアモント | ||
演出 | 中野洋志 | 蕨南勝之 | |
翻訳 | 久保喜昭 | 日笠千晶 | |
調整 | 菊池悟史 | 長井利親 | |
効果 | リレーション | ||
制作 | ACクリエイト株式会社 | ブロードメディア・スタジオ | |
初回放送 | 2009年1月11日 『日曜洋画劇場』 (21:00-22:54) ※正味約101分 |
- 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンより、上記の全2種類の吹替版を収録した4K ULTRA HD Blu-ray+Blu-ray Discが2019年5月24日に発売された。
スタッフ
[編集]- 監督:ブレット・ラトナー
- 製作:アヴィ・アラッド
- 製作総指揮:スタン・リー
- 脚本:ザック・ペン、サイモン・キンバーグ
- 撮影:フィリップ・ルースロ、ダンテ・スピノッティ
- 音楽:ジョン・パウエル
- VFX:WETAデジタル、フレームストアCFC、ムービング・ピクチャー・カンパニー、ハイドラックス、ローラVFX
作品解説
[編集]前2作の監督ブライアン・シンガーは、監督がなかなか決まらなかった映画『スーパーマン リターンズ』(ワーナー・ブラザース/DCコミックス)の監督を引き受けた。このため本作(20世紀フォックス/マーベル・コミック)を製作途中で降板した。
配役
[編集]サイクロップス役のジェームズ・マースデンを『スーパーマン リターンズ』に引き連れていく形で出演させたため、スケジュール調整がつかず、X-MENのリーダーであるはずのサイクロップスの登場シーンが大幅に減り、映画のストーリーにも大きな影響を与えた。
シガニー・ウィーバーに対して、エマ・フロスト(ホワイト・クイーン)役での出演交渉が行われた。しかしブライアン・シンガーが監督を降り、ストーリーが変更されたため出演は実現しなかった。またエマ・フロスト(ホワイト・クイーン)は今作に登場しなくなった。
VFX
[編集]冒頭では、20年前のパトリック・スチュワート、イアン・マッケランの出演シーンで、ローラVFXが開発したデジタルで20歳若返るテクノロジーが用いられた。
興行
[編集]2006年5月22日に第59回カンヌ国際映画祭にて特別招待作品としてプレミア上映された。その後、5月23日から5月26日にかけて殆どの国で世界同時公開となった。
アメリカでは2006年5月26日に3690館で公開され、週末興行成績で初登場1位にランクイン、トップ10内には5週間留まった。
アメリカ国内での興行収入は2億3千万ドルを超え、これはアメリカでの2006年公開作品中4位に当たる。
ソフト
[編集]日本では2007年1月にDVD・Blu-ray Disc版を発売。Blu-rayは片面1層で本編のみを収録していたが、その後2009年8月に『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の劇場公開に伴い、映像特典の追加や片面2層化などの新仕様でBlu-rayが再発売された。
スピンオフ
[編集]本作公開中に20世紀フォックスが、スピンオフ作品の企画があることを発表された。
脚注
[編集]- ^ a b c “X-Men: The Last Stand (2005)”. Box Office Mojo. 2010年1月4日閲覧。
- ^ 2006年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟