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NHK京都放送局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NHK丹後舞鶴報道室から転送)
NHK京都放送局
NHK京都放送会館(2019年2月撮影)
所在地 604-8515
京都市中京区虎屋町576
北緯35度0分36秒 東経135度45分32.8秒 / 北緯35.01000度 東経135.759111度 / 35.01000; 135.759111座標: 北緯35度0分36秒 東経135度45分32.8秒 / 北緯35.01000度 東経135.759111度 / 35.01000; 135.759111
総合テレビ
開局日 1972年3月27日
放送対象地域 京都府
コールサイン JOOK-DTV
親局 京都 25ch (キーID 1)
FM
放送対象地域 京都府
コールサイン JOOK-FM
親局 京都 82.8MHz
主な中継局
デジタルテレビ
福知山 25ch
舞鶴 25ch
宮津 25ch
京丹後 25ch
亀岡 25ch
京田辺 45ch
中舞鶴 19ch(垂直偏波)
久美浜 25ch(垂直偏波)
野田川 19ch(垂直偏波)
伏見桃山 25ch
山科 47ch
和束 30ch
宇治田原 39ch
特記事項:
第2放送JOOBは1973年3月20日に廃止
第1放送JOOKは2015年2月2日に廃止
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NHK京都放送局(エヌエイチケイきょうとほうそうきょく)は、京都府放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局総合テレビFM放送で京都府域向けの放送を行っている。

概要

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1925年大正14年)に大阪放送局の出張所として開設され、昭和天皇の即位礼開催に合わせスタジオが設置された。1932年(昭和7年)にこれらを統合して京都放送局となった。1972年(昭和47年)からアナログ総合テレビ放送が開始され、2005年平成17年)4月1日より地上デジタル放送を開始した。

旧放送会館の老朽化が著しいことから移転が検討されていたが、本部レベルで京都市営地下鉄烏丸線東西線が交差する烏丸御池駅近くの土地を取得したことが発表され、2014年(平成26年)に新放送会館が竣工、翌2015年(平成27年)2月21日に移転した[1][2]。なお、旧放送会館は解体の上で落札した大京に譲渡され、マンションに建て替えられる予定[3]

旧局舎内に置かれていたラジオ第1放送の送信所については、2014年(平成26年)7月15日に開催されたNHK理事会において、放送会館移転に先立ち放送対象地域が重複する大阪ラジオ第1放送(美原ラジオ放送所)に統合し廃止する方針であることが発表され[4]、2015年(平成27年)2月2日をもって廃止された(後述)。

新聞テレビ欄は、京都新聞毎日新聞両丹日日新聞は京都放送局独自の番組表を掲載しているが、朝日新聞読売新聞産経新聞日本経済新聞は大阪放送局のものをそのまま掲載しており、差し替えが発生する場合は「(京都別)」と書かれている。(ただし「ほっと関西」の差し替えである「ニュース京いちにち」については、大阪以外の近畿1府4県全体で差し替えになるため「(6:)30 府県別[N]」と書いてある)

沿革

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旧放送会館(2005年11月撮影)。ラジオ第1放送送信用のT字型アンテナが設置されていた。
  • 1948年(昭和23年)12月1日 - ラジオ第2放送呼出符号:JOOB)開始。
  • 1950年(昭和25年)6月1日 - 放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散。一切の権利義務は特殊法人としての日本放送協会が継承。
  • 1965年(昭和40年)3月 - 京都放送会館が改築竣工。テレビ番組制作を開始。
  • 1971年(昭和46年)3月27日 - FM放送開始。大阪放送局の大電力化に伴い、ラジオ第1放送と第2放送の廃止が計画されていたため、府域FM放送用に新しい呼出符号(近畿圏の他局のパターンにそろえたJOTP-FM)が割り当てられ放送を開始した[5]が、計画変更によりラジオ第1放送の存続が決まったため、1972年(昭和47年)、沖縄復帰により呼出符号の変更を余儀なくされた前橋放送局に「JOTP」を譲り、現在のJOOK-FMとなった[6]
  • 1972年(昭和47年)3月13日 - 総合テレビ(アナログ)のローカル放送(呼出符号:JOOK-TV、UHF波)開始[7]
  • 1973年(昭和48年)3月20日 - ラジオ第2放送廃止[8]
  • 1979年(昭和54年)8月8日 - 総合テレビの音声多重放送を開始[9]
  • 1997年平成9年)8月 - 京田辺市学研都市報道室を開設。
  • 2004年(平成16年)7月 - 舞鶴市に丹後舞鶴報道室を開設。
  • 2005年(平成17年)4月1日 - デジタル総合テレビ(呼出符号:JOOK-DTV)開始[注 1]
  • 2011年(平成23年)7月24日 - アナログ放送終了。
  • 2014年(平成26年)8月29日 - 新放送会館竣工(中京区烏丸通御池下ル虎屋町576番地)[10]
  • 2015年(平成27年)
    • 2月2日 - 1:00にラジオ第1放送廃止[11]。当日は1時前に『ラジオ深夜便』終了後、「621kHzでの放送を終了、今後は666kHzで聴くように」というアナウンス、その後最後のコールサインが送出された。2日いっぱいは「ラジオ第1放送は今日午前1時に終了しました」という報告と、相談窓口として京都放送局とふれあいセンターの番号を10分おきに送出、23時59分に完全停波した。
    • 2月16日 - 新放送会館での放送業務を開始。
    • 2月21日 - 新京都放送会館オープン[2][10]
  • 2021年令和3年) - 主調整室の機材更新により、京都放送局送出番組でもウォーターマーク「NHK G」「NHK E」が表示されるようになった。
  • 2022年(令和4年)10月3日 - NHKプラスで地域向けのテレビ番組の見逃し配信が開始[12]
  • 2023年(令和5年)4月1日 - 令和改革により、部制(放送部・営業推進部等)からセンター制に見直され、コンテンツセンター、経営管理企画センターへ再編された。

送信施設概要

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テレビ放送

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系統名 コールサイン チャンネル 空中線
電力
ERP 放送区域
内世帯数
備考
総合
リモコンキーID:1)
JOOK-DTV[13] 25ch[13] 1kW[13] 6.6kW 約113万世帯
教育
(リモコンキーID:2)
京都中継局 40ch[13] 20W[13] 360W 約53万7000世帯
アナログ総合 JOOK-TV 32ch 映像10kW/
音声2.5kW
映像66kW/
音声16.5kW
約-世帯 2011年(平成23年)7月24日終了

アナログ時代の本局総合のch設定は、大阪親局波を受信できる地域は東京親局と同じ「1」、京都府内で大阪親局波を受信できない地域(教育と在阪広域民放4局を中継局で受信する地域)は大阪親局と同じ「2」にする傾向だった。

ラジオ放送

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  • 送信所所在地
    • ラジオ第1・第2放送:旧・京都放送会館内
    • FM放送:小塩山(京都府京都市西京区大原野南春日町1411)
系統名 コールサイン 周波数 空中線
電力
ERP 放送区域
内世帯数
備考
ラジオ第1放送 JOOK 621kHz 1kW - 約-世帯 2015年(平成27年)2月2日廃止[11]
ラジオ第2放送 JOOB 1510kHz 1973年(昭和48年)3月20日廃止
FM放送 JOOK-FM 82.8MHz 1kW 2.4kW 約-世帯
ラジオ第1中継局

京都第1廃止後は大阪第1の中継局となっている。

FM中継局
  • 京都京北 87.9MHz / 10W
  • 舞鶴 84.2MHz / 100W
  • 峰山 83.5MHz / 100W
  • 福知山 84.8MHz / 50W
  • 宮津 86.1MHz / 10W
  • 丹波美山 83.6MHz / 10W
  • 綾部八津合 81.9MHz / 3W

支局

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  • 学研都市
    • 1997年(平成9年)開設。京田辺市に所在。なお、同支局からリポートなどを中継で伝えることから、スタジオの設備があるものと思われる。
  • 丹後舞鶴
    • 2004年(平成16年)7月開設。舞鶴市に所在。同市ほか府北部の取材拠点として利用されている[14]。なお、スタジオが併設されており、リポート等を中継する場合もある。下部組織に福知山通信部がある。

情報カメラ設置ポイント

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嵐山の渡月橋が映し出される

主な京都局制作番組

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京都の歴史と伝統や文化を伝えるための単発番組を数多く制作し、日本全国向けに放送している。なお、京都競馬場で開催される中央競馬GI競走の中継や京都市内で開催される駅伝大会[注 2]、及び京都の文化を伝える番組の1つである『京コトはじめ[注 3]は大阪放送局の担当。

総合テレビ

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太字NHKプラスの「ご当地プラス」において見逃し配信を実施している番組。

  • 気象情報(京都)(平日 11:57 - 12:00)
  • 京いちにち(平日 18:30 - 19:00)
  • 京都ニュース845(平日 20:45 - 21:00)
    • アナウンサーが交替で担当。祝日・年末年始は休止し、20:55 - 21:00に、拠点の大阪放送局から「ニュース・気象情報 (関西)」を5分間放送。
  • 京都スペシャル(不定期)

ラジオ(FM放送)

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  • ニュース・気象情報など(平日18:50 - 19:00) - 土日・祝日及び年末年始は大阪局から放送している。
  • 京このごろ(不定期)

スポーツ中継

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テレビドラマ

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過去の番組

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  • 京都上がる下がる - BSハイビジョンおよび、総合テレビで『小さな旅』が放送されていない地域への東京からの裏送りのほか、関西ローカル番組として放送されていた。
  • OKジョッキー - FM
  • オトナチック!ラジオ - FM。
  • こんにちはOKスタジオ
  • ニュース610 京いちにち
  • きょうとシアター(最終週の土曜 10:50 - 11:54。2022年度)

事件

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2002年(平成14年)1月18日、京都局内で立てこもり事件が発生したが、犯人が立てこもっていたロビーに、NHK総合テレビジョンが映ったテレビ受像機が設置されていたため、関西のNHK(大阪局制作)では、犯人を刺激しないための配慮から、『NHKニュース7』『NHKニュース9』『NHKニュース10』で、立てこもり事件を放送する際には、NHK大阪放送局から別の関西地方ニュースに差し替えたほか、『関西845』などの関西ローカルのニュース・天気を拡大して放送するなど、当該事件のニュースを犯人に視聴させないようにした[注 4]。また、20時前に全国向け特設ニュースが当該事件を放送した際にも[16]、関西ローカルのニュースに差し替えて放送するなど、事件が解決するまで同様の対応をとった。

アナウンサー・キャスター

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氏名 前任地 職掌・主な担当番組 備考
アナウンサー
澗隨操司 北見 アナウンスグループ統括 大阪府吹田市出身
岩槻里子 大阪 京いちにち
(キャスター)
寺内皓大 沖縄 京いちにち
(キャスター・隔週)
京都ニュース845
菊田一樹 各種スポーツ中継
京都ニュース845
契約キャスター
石井美江 金沢
(契約キャスター)
京いちにち
(キャスター・隔週)
菅江隆一 京いちにち
(リポーター)
ぐるっと関西おひるまえ
京都府出身
ユウセイプランニング所属
気象予報士
栗原めぐみ 京いちにち 大阪府東大阪市出身
南気象予報士事務所所属

関連人物

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脚注

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注釈

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  1. ^ 比叡山テレビ放送所はデジタル放送については2010年(平成22年)春まではNHK京都総合とKBS京都テレビのみ配信されていたが、2010年(平成22年)夏に近畿広域圏4局(府域放送のテレビ大阪を除く)とNHK大阪教育の配信も開始された。
    2010年7月24日、比叡山に地上デジタルNHK教育テレビ、在阪民放4局が開局しました (PDF) - NHK京都放送局(2011年1月26日閲覧)
  2. ^ 年末に開催の『全国高校駅伝』や1月中旬に開催の『皇后杯 全国女子駅伝』
  3. ^ 2021年度からNHK大阪放送局の機能強化を目的に、金曜午前から夕方の大方の番組を大阪放送局制作の生放送としており、その一環として放送(他に『列島ニュース』〈月曜 - 木曜にも放送〉、『ニュース きん5時』など)。
  4. ^ 当時はテレビによる定時の京都府域向け番組が中断されていた時期で、事件発生当時も関西広域向けのニュース番組をそのまま放送していた(詳しくは「イブニングネットワーク」を参照)。現在の『ニュース610 京いちにち』『京都ニュース845』にあたる府域番組の開始はこれより後のことだった。

出典

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  1. ^ 新会館建設について”. NHK京都放送局 (2010年6月24日). 2022年4月2日閲覧。
  2. ^ a b おふたいむ 2015年4月号” (PDF). 京都市交通局. p. 2 (2015年3月). 2022年4月2日閲覧。
  3. ^ NHKの旧京都放送会館は大京に売却、マンションに建て替え 建設ニュース 2016年10月25日、2017年10月20日閲覧。
  4. ^ 日本放送協会 理事会議事録(平成26年7月15日開催分) (PDF)
  5. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'71』日本放送出版協会、1971年、565頁。 
  6. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'73』日本放送出版協会、1973年、20頁。 
  7. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'72』日本放送出版協会、1972年、294頁。 
  8. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'73』日本放送出版協会、1973年、201頁。 
  9. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'80』日本放送出版協会、1980年、30,195頁。 
  10. ^ a b 新京都放送会館のオープン日程について”. NHK京都放送局 (2014年9月5日). 2022年4月2日閲覧。
  11. ^ a b ラジオ第1放送の周波数一本化について - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
  12. ^ NHKプラスで“ご当地ニュース”の地域を10月に拡大”. NHK広報局 (2022年9月7日). 2023年1月27日閲覧。
  13. ^ a b c d e NHK年鑑2016(NHK放送文化研究所) (PDF)
  14. ^ 京都放送局のあゆみ - NHK京都放送局
  15. ^ かぶと山山頂展望台がリニューアルされる ~あわせて登山道整備及びNHKロボットカメラ・市ライブカメラの設置が完了、5月1日より供用・運用開始~” (PDF). 京丹後市役所 (2015年4月30日). 2015年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月19日閲覧。
  16. ^ ニュース - NHKクロニクル

隣接府県のNHK放送局

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  1. NHK大阪放送局(総合1ch。基幹局)
  2. NHK神戸放送局(総合1ch)
  3. NHK大津放送局(総合1ch)
  4. NHK奈良放送局(総合1ch)
  5. NHK福井放送局(総合1ch)
  6. NHK津放送局(総合3ch)

外部リンク

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