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入間基地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
航空自衛隊入間基地から転送)
入間飛行場
Iruma Air Base
入間飛行場
IATA: なし - ICAO: RJTJ
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 埼玉県狭山市入間市
種類 軍用
所有者 防衛省
運営者 航空自衛隊
運用時間 24時間
所在部隊 中部航空方面隊
中部航空警戒管制団
第1高射群
航空救難団
第2輸送航空隊
第3補給処
第4補給処ほか
標高 90 m (295 ft)
座標 北緯35度50分31秒 東経139度24分38秒 / 北緯35.84194度 東経139.41056度 / 35.84194; 139.41056
地図
空港の位置
空港の位置
RJTJ
空港の位置
空港の位置
RJTJ
空港の位置
滑走路
方向 長さ×幅 (m) 表面
17/35 2,000×45 アスファルト
リスト
空港の一覧
テンプレートを表示
入間飛行場の空中写真(2019年)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

入間基地(いるまきち、JASDF Iruma Air Base)は、埼玉県狭山市入間市域にまたがる航空自衛隊の基地。所在地は埼玉県狭山市稲荷山2-3。

概要

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航空自衛隊における4個航空方面隊のひとつであり、南東北関東中部近畿地域26都府県の防空を担当する中部航空方面隊司令部が置かれている主要基地であり、人員において最大の規模を誇る。基地司令中部航空警戒管制団司令が兼務。

飛行隊航空救難団司令部、飛行点検隊地対空誘導弾ペトリオットを備えた中部高射群(関東・中部・近畿・四国中国地方(山口県を除く)31都府県を担当)[要出典]等、様々な部隊が配備されているが、住宅地からなる地元と協定を結んでいることから輸送機等が主体で戦闘機の運用はないが、戦闘機搭乗員の耐G訓練等を実施する航空医学実験隊の『加速度訓練科』等がある[1]

基地誘導路の南端東側に埼玉県警察ヘリポートハンガーがあり、それらの施設で県警航空隊がヘリコプターを運用している(北緯35度50分13.6秒 東経139度24分58.1秒 / 北緯35.837111度 東経139.416139度 / 35.837111; 139.416139)。

狭山市役所と県警狭山警察署に隣接し、司令部等を含む敷地の大部分である9割が狭山市域にある[2](1割は入間市域)。構内には航空自衛隊で唯一となる託児施設が存在する[3]

基地に隣接して旧東町側留保地と呼ばれる約28haの米軍基地跡地がある。防衛省はここに自衛隊病院や、首都圏直下地震などを想定した災害対応拠点の建設を計画しており、入間市は2015年に同意した[4]

2022年3月に基地に隣接する旧東町側留保地に自衛隊病院入間病院が開院した[5][6]

航空管制

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種類 周波数
GND 275.8MHz
TWR 122.05MHz,126.2MHz,236.8MHz,322.2MHz
GCA 125.30MHz,225.40MHz
YOKOTA APP 118.3MHz,270.6MHz
YOKOTA DEP 122.1MHz,363.8MHz
RESCUE 123.1xMHz,138.05MHz,247.0xMHz
GND,TWR,RESCUEは、入間管制隊が担当。
APP,DEPは、横田基地が担当。
小文字のxは、周波数が変動することを示す。

航空保安無線施設

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局名 種類 周波数 識別信号
入間 TACAN 1004MHz YLT
保守は、入間管制隊が担当。

配置部隊・機関

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以下のうち、基地正門に設置されていた部隊表記及び基地内の表札等は2015年11月現在、第4補給処等の一部部隊を除き撤去されている[7]

中部航空方面隊隷下
航空総隊直轄
航空支援集団隷下
航空開発実験集団隷下
航空自衛隊補給本部隷下
防衛大臣直轄部隊等
情報本部隷下
  • 電波部
    • (大井通信所)入間通信支所
自衛隊共同機関

主な所属機

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入間航空祭でのYS-11 FC (2006年)

航空自衛隊

  • YS-11:航空戦術教導団電子作戦群(EA, EB)
  • T-4:中部航空方面隊司令部支援飛行隊
  • C-1:第2輸送航空隊、航空戦術教導団電子作戦群(EC-1)
  • C-2:第2輸送航空隊、航空戦術教導団電子作戦群(RC-2)
  • U-4:第2輸送航空隊、中部航空方面隊司令部支援飛行隊
  • U-125:飛行点検隊
  • U-680A:飛行点検隊
  • CH-47:入間ヘリコプター空輸隊

埼玉県警察

主なその他装備

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基地データ

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  • 基地総面積:約3km2
  • 滑走路:約2,000m×幅員約45m 1本

歴史

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入間基地 ランドサット画像
ジェラルド・R・ジョンソン
ジョンソン基地の年度別返還される区域
入間基地 2,000m滑走路 (2007年)

イベント

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入間航空祭でのブルーインパルス飛行展示
  • 毎年7月末頃、納涼祭が行われ、花火大会や盆踊り大会が行われる。
  • 毎年11月3日に航空祭が開催され、基地敷地内が一般に開放される。東京都心から最もアクセスが良い基地のため、毎年多くの来場者で会場が賑わっている。戦闘機や輸送機などの地上展示や、輸送機からの落下傘、ブルーインパルスによる展示飛行などのイベントが行われる[14]
  • 航空祭では基地所属の司令部支援飛行隊が通常仕様のT-4によるアクロバットチーム『シルバーインパルス』を編成している。
  • 毎年4月または5月にランウェイウォークが開催される。普段は立ち入ることのできない滑走路を歩くイベントで、航空機の地上展示なども行われる。航空祭とは違い抽選による参加となっている。
  • 2016年より定期的に修武台記念館を一般公開している。
  • 団体向けの基地見学を受け入れている。詳細は入間基地見学のご案内(同基地公式ホームページ)を参照。
  • 2024年1月20日に令和5年度入間航空祭が開催される予定だったが、同月1日に発生した、令和6年能登半島地震による災害派遣活動を優先するため開催中止を発表した[28][29]

脚注

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注釈

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  1. ^ 米軍に接収された全国各地の航空基地は地名を元に命名されたが、当基地の名前は太平洋戦争中22機を撃墜し「ジャングル・エース」の異名をとり第49戦闘群英語版の指揮官として、25歳で最年少の中佐となったジェラルド・R・ジョンソンに因む。第5空軍司令部の部員であったジョンソン大佐は1945年10月7日、沖縄出張の為B-25搭乗中、東京湾上空で悪天候のため事故に遭遇し殉職した。

出典

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  1. ^ 航空自衛隊入間基地
  2. ^ 入間基地の概要”. 狭山市 (2011年3月1日). 2011年11月1日閲覧。
  3. ^ 庁内託児施設一覧
  4. ^ 米軍跡地を災害拠点に 埼玉県入間市、防衛省案を受け入れ - 『日本経済新聞』朝刊2015年9月25日
  5. ^ “災害時の拠点にも 空自入間基地に病院”. FNNプライムオンライン. (2022年3月18日). https://www.fnn.jp/articles/-/333542 2022年3月19日閲覧。 
  6. ^ 自衛隊入間病院 引越し編”. 防衛ホーム (2022年7月15日). 2023年1月25日閲覧。
  7. ^ 空自入間基地 所属部隊の看板消える しんぶん赤旗2015年11月4日
  8. ^ 作戦システム運用隊作戦システム管理群の募集要項
  9. ^ a b 自衛隊法施行令及び防衛省の職員の給与等に関する法律施行令の一部を改正する政令(令和4年政令第57号)官報号外51号(令和4年〈2022年〉3月11日)
  10. ^ a b “自衛隊入間病院が開院、3病院を集約し高機能化 一般市民の2次救急患者も受け入れ 10診療科で60病床”. 埼玉新聞. (2022年3月18日). https://www.saitama-np.co.jp/articles/11668 2022年3月22日閲覧。 
  11. ^ a b c d e f 入間基地のあゆみ”. 狭山市 (2011年3月1日). 2011年11月1日閲覧。
  12. ^ a b 基地跡地利用に関する年譜”. 入間市. 2024年1月23日閲覧。
  13. ^ 朝雲新聞社編集局 編『陸上自衛隊20年年表』朝雲新聞社、1971年9月20日。 
  14. ^ a b 航空自衛隊入間基地 [入間航空祭]”. 航空自衛隊. 2011年11月1日閲覧。
  15. ^ 昭和62年防衛施設庁告示第10号
  16. ^ 1989年度防衛白書
  17. ^ a b 教育講堂~旧修武台記念館についてお知らせ~”. 航空自衛隊 (2012年3月21日). 2012年11月6日閲覧。
  18. ^ 航空自衛隊入間基地 [入間基地50年のあゆみ]”. 航空自衛隊 (2008年). 2011年11月1日閲覧。
  19. ^ 東日本大震災における入間基地の活動状況”. 航空自衛隊 (2011年). 2011年11月1日閲覧。
  20. ^ ランウェイウォーク2011中止のお知らせ”. 航空自衛隊 (2011年). 2011年11月1日閲覧。
  21. ^ 航空自衛隊入間基地への飛行点検機サイテーションUー680Aの配備入間市。2020年5月20日
  22. ^ 防衛省 航空自衛隊Twitter
  23. ^ 入間基地への輸送機C-2の配備と電波情報収集機RC-2の配備”. 狭山市 (2021年2月18日). 2021年4月7日閲覧。
  24. ^ C-2輸送機と次期電波情報収集機の入間基地への配備に関するお知らせ”. 入間市 (2021年2月22日). 2021年4月7日閲覧。
  25. ^ 航空医学実験隊第1部、第2部、入間基地へ移転(令和4年3月14日(火))”. 立川分屯基地ホームページ. 2022年3月19日閲覧。
  26. ^ “「自衛隊入間病院」新設へ 入間基地に令和3年度末 開院”. 朝雲新聞. (2020年10月8日). オリジナルの2020年10月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201020094340/https://www.asagumo-news.com/homepage/htdocs/news/newsflash/202010/201008/20100804.html 2022年3月17日閲覧。 
  27. ^ 航空自衛隊入間基地に関する令和4年度概算要求の主要事業について2021年(令和3年)9月、防衛省
  28. ^ 令和5年度入間航空祭(中止)”. 防衛省 (2024年1月9日). 2024年1月10日閲覧。
  29. ^ 空自の「入間航空祭」中止に、災害派遣活動に専念…コロナ禍前は32万人来場の大型イベント”. 読売新聞 (2024年1月9日). 2024年1月10日閲覧。

参考文献

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  • 陸軍航空士官学校史刊行会編『陸軍航空士官学校』1996年

関連項目

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外部リンク

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