ロングプリー事件
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ロングプリー事件は、1958年(昭和33年)9月7日に、埼玉県入間郡武蔵町(現・入間市)で、西武池袋線[1]下り電車が、武蔵藤沢駅 - 稲荷山公園駅間の在日米軍ジョンソン基地(現・航空自衛隊入間基地)内を通過する区間を走行中に、米兵からカービン銃を発射され、乗車していた武蔵野音楽大学の大学生が銃弾に当たり死亡した事件[2][3][4]。前年に起こったジラード事件との類似性から「第2のジラード事件」とも呼ばれる[5]。
公務外の行為とみなされたために裁判権は日本にあたえられたが、1959年5月に浦和地裁は禁固10か月の判決を下した[3][4][6]。9月25日、東京高裁は加害側の控訴を棄却した[7]。
脚注
[編集]- ^ 1958年9月8日付 読売新聞 『西武電車に発砲 乗客の音楽大生が死ぬ ジョンソン基地通過中』
- ^ 「進行中の西武電車に流弾 乗客の学生死ぬ 空軍基地の米兵が暴発」『朝日新聞』1958年9月8日、朝刊、9面。
- ^ a b 沢田和樹 (2018年9月14日). “電車に発砲…米軍事件相次いだ本土 沖縄に基地集中、進む風化”. 共同通信. オリジナルの2023年6月22日時点におけるアーカイブ。 2023年4月28日閲覧。
- ^ a b 前泊博盛; 明田川融; 石山永一郎; 矢部宏治 (2013). 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」. 創元社. pp. 146~148. ISBN 9784422300528
- ^ 内野祐 著「第2のジラード事件」、事件・犯罪研究会 編『明治・大正・昭和 事件・犯罪大事典』東京法経学院出版、1986年8月28日、333頁。ISBN 4-8089-4001-9。
- ^ 埼玉県行政史編さん室 (1987). 埼玉県行政史 第三巻. 埼玉県政情報資料室. p. 607
- ^ 1959年9月25日付 朝日新聞東京版夕刊 『ロングプリーの控訴棄却 『一審判決は当然』 東京高裁で言い渡す』