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「平戸市」の版間の差分

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* [[1191年]]([[建久]]2年) - [[明菴栄西]]が[[留学]]先の[[南宋]]から平戸島に帰着する。
* [[1191年]]([[建久]]2年) - [[明菴栄西]]が[[留学]]先の[[南宋]]から平戸島に帰着する。
**栄西は平戸滞在中に島内の冨春庵(現在の千光寺の場所)において日本で初めて[[禅|禅宗]]を伝え、また庵裏山にこれも日本で初めて[[茶]]畑を作った。
**栄西は平戸滞在中に島内の冨春庵(現在の千光寺の場所)において日本で初めて[[禅宗]]を伝え、また庵裏山にこれも日本で初めて[[茶]]畑を作った。
* [[1225年]]([[元仁]]2年) - [[松浦党]]の一族[[峯持]](平戸松浦氏の祖)が[[小値賀島|小値賀]]から平戸に移り、館山(現在の[[松浦史料博物館]]裏山)に館を築く。
* [[1225年]]([[元仁]]2年) - [[松浦党]]の一族[[峯持]](平戸松浦氏の祖)が[[小値賀島|小値賀]]から平戸に移り、館山(現在の[[松浦史料博物館]]裏山)に館を築く。
;[[室町時代]]
;[[室町時代]]

2023年5月5日 (金) 05:36時点における版

ひらどし ウィキデータを編集
平戸市
平戸城天守閣
地図
市庁舎位置
平戸市旗 平戸市旗
平戸市旗 平戸市章
2005年10月1日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 長崎県
市町村コード 42207-0
法人番号 4000020422070 ウィキデータを編集
面積 235.12km2
総人口 26,955[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 115人/km2
隣接自治体 松浦市佐世保市
市の木 マキ
市の花 ヒラドツツジ
平戸市役所
市長 黒田成彦
所在地 859-5192
長崎県平戸市岩の上町1508番地3
北緯33度22分05秒 東経129度33分13秒 / 北緯33.36806度 東経129.55372度 / 33.36806; 129.55372座標: 北緯33度22分05秒 東経129度33分13秒 / 北緯33.36806度 東経129.55372度 / 33.36806; 129.55372
平戸市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

平戸市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
北松浦半島側から見た平戸市中心部
平戸城から見た平戸瀬戸(対岸が北松浦半島)

平戸市(ひらどし)は、長崎県北西部の平戸島とその周辺を行政区域とする。中心の平戸地区は旧平戸藩松浦氏城下町で、鎖国前は中国ポルトガルオランダなどとの国際貿易港だった。

現在の平戸市は、2005年10月1日に(旧)平戸市と周辺の北松浦郡田平町生月町大島村とが合併(新設合併)して発足したもので、市役所は旧平戸市役所の建物が引き続き使用されている。(旧)平戸市は平戸島および度島など離島のみを市域としていたが、九州本土側を町域としていた田平町が合併に加わったため、現在の平戸市域は九州本土にも跨っている。

地理

平戸市中心部周辺の空中写真。
2013年8月17日撮影の6枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

長崎県北部の北松浦半島の北西端の地域、および同半島と平戸瀬戸を挟んで西向かいにある平戸島、そして平戸島の北西にある生月島平戸島の真北にある度島、度島のさらに真北にある的山大島を主な市域とする。位置は佐世保市から北西約25km、長崎市から北北西約80kmの距離である。平戸大橋で九州本土と平戸島がつながり、生月大橋で平戸島と生月島がつながっている。

平戸島の西端部は九州の最西端である神崎鼻(佐世保市)よりも西にあり、日本本土(北海道本州四国・九州)または日本本土との間を陸上交通のみで移動できる全地域の中で最も西にあたる。

隣接している市町村

気候

九州地方の中でも典型的な海洋性気候であり、冬は温暖で夏も気温が上がりにくい。平年の真夏日は24.7日で冬日は2.3日しかなく、年較差・日較差は非常に小さい。猛暑日の観測例は1960年の1例しかなく、60年間以上も観測されていない。年降水量は多く2000mm以上に達するが、3分の1以上が梅雨の期間に集中している。

平戸特別地域気象観測所(平戸市岩の上町、標高58m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 18.7
(65.7)
20.4
(68.7)
22.3
(72.1)
25.7
(78.3)
29.3
(84.7)
30.7
(87.3)
34.4
(93.9)
35.1
(95.2)
33.6
(92.5)
30.1
(86.2)
25.0
(77)
23.1
(73.6)
35.1
(95.2)
平均最高気温 °C°F 9.6
(49.3)
10.6
(51.1)
13.5
(56.3)
17.7
(63.9)
21.6
(70.9)
24.1
(75.4)
27.8
(82)
29.6
(85.3)
26.3
(79.3)
22.1
(71.8)
17.2
(63)
12.1
(53.8)
19.4
(66.9)
日平均気温 °C°F 7.0
(44.6)
7.6
(45.7)
10.3
(50.5)
14.2
(57.6)
18.0
(64.4)
21.1
(70)
25.1
(77.2)
26.5
(79.7)
23.5
(74.3)
19.2
(66.6)
14.2
(57.6)
9.3
(48.7)
16.3
(61.3)
平均最低気温 °C°F 4.4
(39.9)
4.7
(40.5)
7.1
(44.8)
11.0
(51.8)
15.0
(59)
18.9
(66)
23.2
(73.8)
24.2
(75.6)
21.2
(70.2)
16.4
(61.5)
11.1
(52)
6.4
(43.5)
13.6
(56.5)
最低気温記録 °C°F −5.7
(21.7)
−5.8
(21.6)
−4.0
(24.8)
1.8
(35.2)
7.3
(45.1)
12.4
(54.3)
16.1
(61)
17.0
(62.6)
13.6
(56.5)
5.9
(42.6)
1.7
(35.1)
−3.6
(25.5)
−5.8
(21.6)
降水量 mm (inch) 84.9
(3.343)
93.6
(3.685)
148.7
(5.854)
189.0
(7.441)
198.4
(7.811)
319.0
(12.559)
345.7
(13.61)
289.1
(11.382)
223.5
(8.799)
116.6
(4.591)
112.3
(4.421)
85.3
(3.358)
2,206
(86.85)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 10.1 9.4 10.8 10.7 9.8 13.6 13.9 11.0 10.7 7.8 9.4 10.1 127.3
湿度 65 65 69 74 79 87 89 85 81 72 69 65 75
平均月間日照時間 94.0 115.8 157.7 179.0 194.3 125.3 146.9 196.7 158.9 174.6 132.8 104.6 1,777.7
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1940年-現在)[1][2]

地域

人口

平戸市と全国の年齢別人口分布(2005年) 平戸市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 平戸市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
平戸市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 55,661人
1975年(昭和50年) 52,410人
1980年(昭和55年) 50,849人
1985年(昭和60年) 48,719人
1990年(平成2年) 46,572人
1995年(平成7年) 43,966人
2000年(平成12年) 41,586人
2005年(平成17年) 38,389人
2010年(平成22年) 34,905人
2015年(平成27年) 31,920人
2020年(令和2年) 29,365人
総務省統計局 国勢調査より

地名

歴史

特に鎖国が行われる前の江戸時代初期までにおいては、対外貿易の中心として栄えていた。

近世以前

鎌倉時代
室町時代
安土桃山時代
江戸時代

近現代

行政区域の変遷

ひらどし
平戸市
平戸市旗 平戸市旗
平戸市旗 平戸市章
1955年1月1日制定
廃止日 2005年(平成17年)10月1日
廃止理由 新設合併
平戸市(旧)、北松浦郡大島村生月町田平町 →平戸市(新)
現在の自治体 平戸市(新)
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 長崎県
隣接自治体 北松浦郡大島村、生月町、田平町(海上で隣接)
平戸市役所
所在地 859-5192
長崎県平戸市岩の上町1508番地3
ウィキプロジェクト

行政

市政

市長

新設合併前
  • 山鹿光世 - 1955年(昭和30年)2月 ~ 1963年(昭和38年)2月までの2期8年。
  • 青崎庄蔵 - 1963年(昭和38年)2月 ~ 1971年(昭和46年)2月までの2期8年。
  • 山鹿光世 - 1971年(昭和46年)2月 ~ 1983年(昭和58年)1月までの3期12年。
  • 油屋亮太郎 - 1983年(昭和58年)1月 ~ 1996年(平成8年)11月までの約14年(4期目)。
  • 白濵信 - 1996年(平成8年)12月15日2005年(平成17年)9月30日までの約11年(3期目)。
新設合併後
  • 職務執行者 - 小濱賢一(旧大島村長)- 2005年(平成17年)10月1日 ~ 2005年(平成17年)11月6日までの約1か月間。
  • 初代 - 白濵信(旧平戸市長)- 2005年(平成17年)11月6日 - 2009年(平成21年)11月5日までの1期4年。
  • 第2代(現職) - 黒田成彦(前長崎県議会議員)- 2009年(平成21年)11月6日 ~ 3期目。
市議会
  • 平戸市議会 定員18[7]

市役所

  • 平戸市役所本庁
    • 中部出張所
    • 南部出張所
    • 度島連絡所
  • 大島支所(旧大島村役場)
  • 生月支所(旧生月町役場)
    • 舘浦出張所
  • 田平支所(旧田平町役場)

消防

  • 平戸市消防本部平戸市消防署
    • 中津良出張所
    • 田平出張所
    • 生月出張所
    • 大島出張所

医療

  • 平戸市民病院
  • 生月病院
  • 診療所 - 大島診療所、度島診療所

県政

県議会

県の出先機関

警察

国政

衆議院

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
長崎県第4区(平戸市、佐世保市早岐三川内の各支所管内を除く)、松浦市西海市佐々町 北村誠吾 自由民主党 7 選挙区

姉妹都市・友好都市

国内

海外

産業

平戸城下町の名所旧跡を中心としていた観光業は、平戸大橋開通前後のブームが過ぎてから一時沈滞していたが、観光資源の再開発や隣接地域との連携、体験型観光への対応を図っている。鉱工業はふるわず、農業及び漁業が重要な産業となっているものの、他産地との競争が激しく苦闘を強いられている。ふるさと納税制度に力を入れた結果、2014年度のふるさと納税制度の寄付申込額が14億円で日本一になった。市は、寄付額に応じてポイントを寄付者に付与し、ウチワエビ、平戸牛などの特典をカタログから選べる制度を導入した。しかし自治体間での競争が過度なものとなり制度が見直され2016年度は12億円程度となった[8]

名産品

  • 農産品・海産品
  • 加工品
    • カスドース
    • 牛蒡餅
    • スボかまぼこ - 川内町の特産品で、麦わらが植物性で水分を吸うためにかまぼこの長期保存に役立つとして、当初は地元産の麦わらで巻いた[9]。しかし、麦の作付け減少に伴う調達難の影響で、現在はぐるりとストローで巻いたかまぼことなっている[9]
    • あごだしラーメン(1991年生月大橋開通前後に生月町で営業を始めた店が発祥といわれている)

金融

平戸郵便局
  • 郵便局ゆうちょ銀行)(24局)
    • 集配局 - 窓口業務に加え、集配業務を行う郵便局(6局)
    • 無集配局(9局)
      • 東田平郵便局、田助郵便局、川内郵便局、根獅子郵便局、中津良郵便局、前津吉郵便局、志々伎郵便局、宮ノ浦郵便局、舘浦郵便局
    • 簡易郵便局(9局)
      • 馬ノ元簡易郵便局、薄香簡易郵便局、宝亀簡易郵便局、木ヶ津簡易郵便局、獅子簡易郵便局、堤簡易郵便局、御崎簡易郵便局、度島簡易郵便局、的山(あづち)簡易郵便局

教育

高等学校

すべて県立。総数3校。(2018年(平成30年)4月現在)。閉校した高等学校(分校)は長崎県高等学校の廃校一覧#平戸市を参考。

中学校

すべて市立。総数8校(2021年(令和3年)4月現在)。統廃合・休校になった中学校は長崎県中学校の廃校一覧#平戸市を参考。

小学校

すべて市立。総数15校(2018年(平成30年)4月現在)。統廃合・休校になった小学校は長崎県小学校の廃校一覧#平戸市を参考。

幼稚園

市立
  • 平戸幼稚園(2020年3月末で閉園)
私立
  • 山田幼稚園(生月町)
  • やよい幼稚園(田平町)

保育所

市立
  • 生月保育所
  • 山田保育所
  • 大島保育所
私立
  • 光の園保育園
  • 愛の園保育所
  • 潮香保育園
  • みのり保育園
  • めばえ保育園
  • 若葉保育園
  • 花園保育園
  • 平戸口社会館保育所
  • 宝亀保育園
  • 中野愛児園
  • 東和愛児園
  • 獅子保育園
  • 堤保育園
  • 小鳩保育園
  • 中津良保育所
  • 津吉保育所
  • 早福保育所
  • 木ヶ津町へき地保育所
  • 根獅子町へき地保育所
  • 志々伎町へき地保育所
  • 野子町へき地保育所
  • 度島町へき地保育所

図書館

  • 平戸図書館 - 2015年(平成27年)8月1日に岩の上町の「平戸市未来創造館・COLAS(コラス)平戸」内に新館が開館[3]
  • 永田記念図書館

文化施設

  • 島の館
  • 民俗資料館
  • 大島ふるさと資料館
  • たびら昆虫自然園

交通

たびら平戸口駅

航空

鉄道

いずれも旧田平町域(本土側)にある駅である。

道路

高速道路

一般国道

主要地方道

一般県道

バス路線

  • 西肥自動車 - 平戸市内の平戸島内路線や旧田平町内など市内各地に路線がある。平戸桟橋を渡り平戸市中心部と近隣市町村を結ぶ路線も運行しており、佐世保市と平戸市を佐々町経由で結ぶ「半急」や、松浦市と平戸市を結ぶ路線がある。
  • 生月自動車 - 平戸市中心部と生月島を結ぶ路線と、生月島内の路線を運行する。
  • 平戸ふれあいバス - 平戸島内中・南部の路線を運行するコミュニティバス。かつては平戸バス(YOKARO)が運行していたが運行会社の経営不振により2014年11月8日から休止し、それ以後は平戸市による自家用有償旅客運送となっている。
  • 大島産業 - 的山大島島内を運行する路線バス。
  • さつき観光 - 平戸市中心部・田平地域と唐津市福岡市キャナルシティ博多)を結ぶ高速バスを運行する。

船舶

  • 平戸島(平戸港) - 的山大島(神浦・的山):平戸市営
  • 平戸島(平戸港) - 度島:竹山運輸
  • 平戸島(前津吉港) - 佐世保市(相浦・佐世保):津吉商船

かつては平戸口・平戸・薄香 - 的山間に美咲海送の航路があった。また、野母商船博多福岡市) - 福江五島市)航路が上り便のみ舘浦港(生月島)に寄港していたが、2007年以降は通過している。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

寺院と教会の見える風景(2014年(平成26年)7月)
崎方公園 - ザビエル記念碑広場
オランダ塀
平戸オランダ商館
大島村神浦

1996年より2003年にかけて、観光客は微増し続けている。平戸市はこの要因として、平戸温泉やイベントなどの観光開発や、佐世保市や県観光連盟との連携強化などを挙げている。

名所・旧跡・観光スポット

祭事・催事

  • 子泣き相撲(2月3日):最教寺
  • 平戸温泉・城下ひな祭り(2月15日~4月3日)
  • 平戸海道渡海人祭(5月上旬)
  • 平戸南風夜風人まつり(夏の陣:8月上旬、秋の陣:9月中旬)
  • たびら夏まつり(8月17日)

平戸市出身の有名人

ローカルヒーロー

平戸防衛戦隊ひらどしマン。現在活動休止中。2000年に町おこしの一環として結成された。あごレッド、鬼ようちょうブルー、かまぼこイエロー、ごぼうもちグリーン、平戸牛ピンク、オランダトリコロールの6人のヒーローからなる。宿敵イジメンガーと闘い日夜平戸の平和を守り続けているという。その活動は平戸だけにとどまらず、長崎県内各地のイベントをはじめ、時には県外でも活動していた。

脚注

  1. ^ 平年値ダウンロード”. 気象庁. 2021年4月閲覧。
  2. ^ 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2021年4月閲覧。
  3. ^ a b 具志堅直 (2015年8月25日). “平戸に新図書館がオープン 観光客も利用登録可能”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 長崎版 
  4. ^ “長崎、天草の「潜伏キリシタン」が世界文化遺産に決定 22件目”. 産経新聞. (2018年6月30日). https://www.sankei.com/article/20180630-KZXLQSC53BNLTO34UH3O2ZEDXE/ 2018年6月30日閲覧。 
  5. ^ [1] - 長崎県平戸市(2018年12月7日閲覧)
  6. ^ 佐世保市. “西九州させぼ広域都市圏(連携中枢都市圏)形成に係る連携協約締結について”. 佐世保市. 2020年3月19日閲覧。
  7. ^ 平戸市議会概要・平戸市議会議員政治倫理条例”. 2018年12月22日閲覧。
  8. ^ ふるさと納税大幅減へ 佐世保市と平戸市 返礼品見直し響く”. 西日本新聞. 2020年7月15日閲覧。
  9. ^ a b 上田輔 (2016年1月4日). “川内発! スボかまぼこ ストローで巻いた特産品”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 長崎版 
  10. ^ 博多港築港と明治人の気概” .【公式】データ・マックス NETIB-NEWS

関連項目

外部リンク