「荒島岳」の版間の差分
m 外部リンクの修正 http:// -> https:// (sokuseikagis1.gsi.go.jp) (Botによる編集) |
m Bot作業依頼: 山記事のカテゴリの貼り替え及び追加 (Category:山岳名目録) - log |
||
176行目: | 176行目: | ||
{{DEFAULTSORT:あらしまたけ}} |
{{DEFAULTSORT:あらしまたけ}} |
||
[[Category: |
[[Category:山岳名目録]] |
||
[[Category:両白山地の山]] |
[[Category:両白山地の山]] |
||
[[Category:日本百名山]] |
[[Category:日本百名山]] |
2022年11月23日 (水) 08:21時点における版
荒島岳 | |
---|---|
大野市から望む荒島岳 | |
標高 | 1,523.49[1] m |
所在地 |
日本 福井県大野市 |
位置 | 北緯35度56分03秒 東経136度36分05秒 / 北緯35.93417度 東経136.60139度座標: 北緯35度56分03秒 東経136度36分05秒 / 北緯35.93417度 東経136.60139度[2] |
山系 | 越美山地 |
種類 | コールドロン |
荒島岳の位置 | |
プロジェクト 山 |
荒島岳(あらしまだけ)は、福井県大野市にある標高1,523mの山である。別名大野富士(おおのふじ)。日本百名山に選定されている[3]。白山と同様に泰澄が開山したと伝えられる。山頂には荒島神社があり、信仰の山とされてきた[4]。山域は奥越高原県立自然公園区域[5]に指定されている。
火山・地形
約2000万年前、日本列島がアジア大陸から分離する頃、荒島岳の位置に巨大カルデラ火山があった。そのカルデラ火山が、長い年月の間に浸食をうけた。その残骸(コールドロンと呼ばれる)が荒島岳である。南側の九頭竜川支流の荒島谷川は深い谷で、「まぼろしの大垂(おおたる)」と呼ばれる落差60mの福井県で最大規模の滝がある[6]。
山名の由来
平安時代の905年(延喜5年)に編纂された延喜式において、阿羅志摩我多気(あらしまがたけ)と記載されているのが山名の初見である。現時点では、山名の由来を説明する確たる説はない。
登山
日本百名山に選定されているため、福井県外から訪れる登山者も多い。各方面からの登山道があり、勝原からの登山道がよく利用されている[4][7]。山頂からは白山などの360度の展望が得られる。春先に登山道脇ではイワウチワ、カタクリ、シャクナゲなどの花が見られる。荒島岳の山開きの「芽吹祭」は、例年5月上旬の日曜日に開催されている[8]。山頂から南斜面には、小規模ながらお花畑が見られ、ハクサンフウロ、タカネマツムシソウ、カライトソウ、コバイケイソウ、クガイソウ、シモツケソウ、タテヤマウツボグサ、リョウハクトリカブト、シオガマギク等が咲き誇り、アサギマダラが飛び交う。
- 勝原からのコース
- JR西日本越美北線勝原駅から国道158号沿いの勝原スキー場を経由し、ブナ林の急な尾根の先に「シャクナゲ平」と呼ばれるピーク(標高1,204m)があり、多方面からの登山道と合流する。その南東方向の尾根には「もちがかべ」と呼ばれる急斜面があり、その先の山頂には一等三角点[1]と荒島大権現の神社がある。
- 中出からのコース
- 北西の中出集落からの林道先で、「みずごう」と呼ばれる慈水観音に湧水がある。稜線の先には小荒島岳(標高1,186m)があり、その先のシャクナゲ平で多方面からの登山道と合流する。
- 佐開からのコース
- 西の佐開の集落から荒島養魚場と鬼谷林道を経てシャクナゲ平に至るルートがある。
- 下山からのコース
- 南東の国道158号の下山から荒島谷川を渡り南西の稜線から山頂に至る難路のルートがあったが、荒廃が進んでおり通行困難な状態である[9]。
- 2012年に「新しもやまコース」が整備された[10]。登山口は越前下山駅近くにあり、旧コースとは異なるルートをとる。
地理
周辺の山
北側には両白山地の山々が連なる。南側には能郷白山などの越美山地の山々が連なる。
山容 | 名称 | 標高 (m) |
三角点等級 基準点名[1] |
荒島岳からの 方角と距離(km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
白山 | 2,702.17 | 一等 「白山」 |
北北東 28.9 | 日本百名山 | |
野伏ヶ岳 | 1,674.28 | 三等 「野伏」 |
北東 14.7 | 日本三百名山 | |
経ヶ岳 | 1,625.20 | 一等 「経ケ岳」 |
北 12.6 | 日本三百名山 | |
小荒島岳 | 1,186 | 北西 1.8 | |||
荒島岳 | 1,523.49 | 一等 「荒島山」 |
0 | 日本百名山 | |
能郷白山 | 1,617.33 | 一等 「能郷白山」 |
南南西 20.7 | 日本二百名山 |
源流の河川
日本海へと流れる九頭竜川水系の支流の源流部にある。北側に九頭竜川が流れ、西側にその支流の真名川が流れる。南山腹を荒島谷川が流れ、山頂から1.4km南に「まぼろしの大垂」の滝がある。山頂から5.7km西南西に真名川ダムがある。山頂から9.3km南東に九頭竜ダムがある。
アクセス
その他関連事項
頂上無線中継施設
かつて頂上に九頭竜ダム完成に伴い無線中継所と反射板が設置されていたが、2003年10月に撤去された[11]。
放送施設
中出コース口の駐車場の南東に位置し、大野テレビ・FMラジオ中継局の名称で、放送エリアは大野市・勝山市の各一部地域となっている。VHF・FMは垂直偏波でUHFは水平偏波となっている。
地上デジタルテレビジョン放送送信設備
リモコン キーID |
放送局名 | 中継局の名称 | 物理 チャンネル |
空中線電力 | ERP | 放送対象 地域 |
放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | NHK 福井総合 |
NHK大野DG | 41ch | 10W | 44W | 福井県 | 約15,638世帯 |
2 | NHK 福井教育 |
NHK大野DE | 43ch | 全国 | |||
7 | FBC 福井放送 |
FBC大野DTV | 44ch | 41W | 福井県 | ||
8 | FTB 福井テレビ ジョン放送 |
FTB大野DTV | 42ch |
FMラジオ放送送信設備
放送局名 | 周波数 | 空中線電力 | ERP | 放送対象 地域 |
放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
福井エフエム放送 (FM福井) |
84.7MHz | 音声10W | 28W | 福井県 | - |
NHK 福井FM |
86.0MHz |
- FM福井は、NHK福井放送局の施設を間借りしている。
廃止された局の概要
地上アナログテレビジョン放送送信設備
放送局名 | チャンネル | 空中線電力 | ERP | 放送対象 地域 |
放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
NHK 福井教育 |
1ch | 映像35W/ 音声8.8W |
映像110W/ 音声28W |
全国 | - |
NHK 福井総合 |
5ch | 映像105W/ 音声26W |
福井県 | ||
FBC 福井放送 |
7ch | 映像110W/ 音声28W | |||
FTB 福井テレビ ジョン放送 |
37ch | 映像100W/ 音声25W |
映像410W/ 音声100W |
脚注
- ^ a b c “基準点成果等閲覧サービス(一等三角点、点名「荒島山」)”. 国土地理院. 2011年3月22日閲覧。
- ^ “日本の主な山岳標高(福井県の山)”. 国土地理院. 2011年3月22日閲覧。
- ^ 深田久弥『日本百名山』朝日新聞社、1982年7月、325-328頁。ISBN 4-02-260871-4。
- ^ a b 『白山と北陸の山』山と溪谷社、2000年8月、194-200頁。ISBN 4-635-01321-9。
- ^ 奥越高原県立自然公園
- ^ 『日本の山1000』山と溪谷社、1992年10月、250頁。ISBN 4-635-09025-6。
- ^ “荒島岳(観光情報)”. 大野市 (2008年7月10日). 2011年3月22日閲覧。
- ^ “山開き(荒島岳・銀杏峰)”. 大野市 (2008年7月11日). 2011年3月22日閲覧。
- ^ 『日本百名山地図帳』山と溪谷社、2005年7月、242-243頁。ISBN 4-635-92203-0。
- ^ “日本百名山荒島岳 - 越前おおの観光ガイド”. www.ono-kankou.jp. 2019年5月15日閲覧。
- ^ 『福井新聞』2003年10月25日。
関連図書
- 深田久弥『百名山ふたたび』河出書房新社、2000年4月、161-171頁。ISBN 4309264107。
- 日本山岳会『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月、1204-1205頁。ISBN 4-779-50000-1。
- 『改訂版 福井県の山』山と溪谷社、2010年3月、74-75頁。ISBN 9784635023696。
- 『改訂新版 名古屋周辺の山』山と溪谷社、2010年7月、292-293頁。ISBN 9784635180177。
- 『山と高原地図 白山 荒島岳 2011年版』昭文社、2011年3月。ISBN 9784398757838。