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「ハリー・ポッターと賢者の石」の版間の差分

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{{ウィキプロジェクト ハリーポッターシリーズ}}
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{{基礎情報 書籍
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== あらすじ ==
== あらすじ ==
<!--【ダラム城とダラム大聖堂】の画像は後述の「映画」節にあります(本節は「原作小説」のあらすじ)-->
<!--【ダラム城とダラム大聖堂】の画像は後述の「映画」節にあります(本節は「原作小説」のあらすじ)-->
10年前に両親が亡くなったあと、[[ロンドン]]近郊の[[サリー (イングランド)|サレー]]に住む[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#ダーズリー家|ダーズリー家]]に引き取られていた[[ハリー・ポッター (架空の人物)|ハリー・ポッター]]は、伯父[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#バーノン・ダーズリー|バーノン]]と伯母(母親の姉)[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#ペチュニア・ダーズリー|ペチュニア]]になかば虐待とも言える扱いを受け、その息子である同い年の従兄[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#ダドリー・ダーズリー|ダドリー]]にもいじめられる孤独な毎日を送っていた。しかしハリーには、追いかけてくるダドリーから瞬間移動で逃げたり、蛇と会話してダドリーにけしかけたりといった、困ったことになると何かが起きる、自分でも分からない不思議な力があった。
10年前に両親が亡くなったあと、[[ロンドン]]近郊の[[サリー (イングランド)|サレー]]に住む[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#ダーズリー家|ダーズリー家]]に引き取られていた[[ハリー・ポッター (架空の人物)|ハリー・ポッター]]は、伯父[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#バーノン・ダーズリー|バーノン]]と伯母(母親の姉)[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#ペチュニア・ダーズリー|ペチュニア]]になかば虐待とも言える扱いを受け、その息子である同い年の従兄[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#ダドリー・ダーズリー|ダドリー]]にもいじめられる孤独な毎日を送っていた。しかしハリーには、追いかけてくるダドリーから瞬間移動で逃げたり、蛇と会話してダドリーに襲わせたりといった、困ったことになると何かが起きる、自分でも分からない不思議な力があった。


1991年。11歳を目前にしたとき、[[ハリー・ポッターシリーズの地理#ホグワーツ魔法魔術学校|ホグワーツ魔法魔術学校]]から「階段下の物置内」を自室とするハリー宛に入学許可証が届く。しかし、バーノンはハリーに手紙を見せず、その後も毎日徐々に枚数を増やしながら送られてくる手紙を避けるために家から逃げ出してまで、ハリーの魔法学校入学を阻止しようとする。しかし送り主は遠い逃亡先のホテルにさえも手紙を送ってくる。そして、ようやく人里離れた海の上の小屋を見つけて逃げ込んだダーズリー一家のまえに、見知らぬ大男が現れる。
1991年。11歳を目前にしたとき、[[ハリー・ポッターシリーズの地理#ホグワーツ魔法魔術学校|ホグワーツ魔法魔術学校]]から「階段下の物置内」を自室とするハリー宛に入学許可証が届く。しかし、バーノンはハリーに手紙を見せず、その後も毎日徐々に枚数を増やしながら送られてくる手紙を避けるために家から逃げ出してまで、ハリーの魔法学校入学を阻止しようとする。しかし送り主は遠い逃亡先のホテルにさえも手紙を送ってくる。そして、ようやく人里離れた海の上の小屋を見つけて逃げ込んだダーズリー一家のまえに、見知らぬ大男が現れる。
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== 制作、出版および評判 ==
== 制作、出版および評判 ==
=== 制作 ===
=== 制作 ===
ローリングの処女作である本書は1990年6月頃から1995年にかけて執筆された。1990年、ジョー・ローリング(彼女が好んでいたとおり{{Efn2|1=J.K.ローリングはミドルネームのないJoanne Rowlingという名前で洗礼を受け、J.K. Rowlingという[[ペンネーム]]で出版活動をしていた。<ref name="mugglenet-bbc" />。彼女はいつも「ジョー」と呼ばれていたという<ref name="CBC">{{cite web | last=Rogers | first=Shelagh | author-link=Shelagh Rogers | work=[[:en:This Morning (radio program)|This Morning]] | url=http://www.accio-quote.org/articles/2000/1023-thismorning-rogers.html | title=Interview: J.K. Rowling | publisher=Accio Quote | date=23 October 2000 | accessdate=2013-08-03 | url-status=live | archiveurl=https://web.archive.org/web/20131215222731/http://www.accio-quote.org/articles/2000/1023-thismorning-rogers.html | archivedate=15 December 2013 | df=dmy-all }}</ref>。本書の著作権ページには、彼女の名前が「Joanne Rowling」と記されている<ref name="PSCopyright">{{cite book|last=Rowling|first=J.K.|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone|publisher=Bloomsbury|year=1997|page=copyright notice| isbn=978-0-7475-3274-3}}</ref>。}})は、[[マンチェスター]]のアパートにボーイフレンドと引っ越したいと考えていた。彼女の言葉によると「アパート探しを終えたある週末、列車に乗って1人でロンドンに戻ったとき、ハリー・ポッターのアイデアが頭の中に降りてきたんです…。痩せこけていて、小さくて、黒髪で、眼鏡を掛けた少年が私にとってますます魔法使いになっていきました…。私が『賢者の石』を書き始めたのはまさにその夜でした。でも、最初の2、3ページは完成品とは似ても似つかぬものでした。」とある<ref name=hilary>{{cite web|url=http://www.hilary.com/career/harrypotter.html|title=Interview with JK Rowling, Author of Harry Potter|last=Riccio|first=Heather|date=1995–2009|publisher=Hilary Magazine|accessdate=2009-01-12|url-status=dead|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090131195036/http://www.hilary.com/career/harrypotter.html|archivedate=31 January 2009|df=dmy-all}}</ref>。その後ローリングの母が亡くなり、その苦しみに耐えるため、ローリングは自分の苦悩を孤児のハリーに転嫁した<ref name=hilary/>。ローリングは6年を費やして『ハリー・ポッターと賢者の石』を書き上げ、それがブルームズベリー社に採用されたあと、[[:en:Scottish Arts Council|Scottish Arts Council]]から8,000ポンドの助成金を得て、続編の企画を立てることができた<ref>{{cite book|last=Kirk|first=Connie Ann|title=J.K. Rowling: A Biography|date=1 January 2003|publisher=Greenwood Publishing Group|isbn=978-0313322051|page=[https://archive.org/details/jkrowlingbiograp0000kirk/page/62 62]|chapter-url=https://books.google.com/books?id=GJgbW9c9mpwC&q=rowling+grant+8%2C000&pg=PA62|accessdate=2014-03-14|chapter=Early Career|url=https://archive.org/details/jkrowlingbiograp0000kirk/page/62}}</ref>。彼女はその本を[[著作権エージェント]]と出版社に送り、そして2番目に声をかけたエージェントは1年をかけて出版社に売り込もうとしたが、ほとんどのエージェントは約90,000語というのは長すぎると考えた。[[:en:Bloomsbury Publishing|Bloomsbury Children's Books]]で新人作家による個性的なファンタジー作品の品揃えを作り上げていた[[:en:Barry Cunningham (publisher)|バリー・カニンガム]]社が本書の受け入れを推薦したところ<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />、ブルームスベリー社の最高経営責任者の8才の娘が「ほかの何よりいい」と言った<ref>{{cite journal|date=3 July 2005|title=Revealed: the eight-year-old girl who saved Harry Potter|journal=[[The Independent]]|url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/revealed-the-eightyearold-girl-who-saved-harry-potter-296456.html|accessdate=2009-05-20|location=London|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131206130553/http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/revealed-the-eightyearold-girl-who-saved-harry-potter-296456.html|archivedate=6 December 2013|df=dmy-all}}</ref>。
ローリングの処女作である本書は1990年6月頃から1995年にかけて執筆された。1990年、ジョー・ローリング(彼女が好んでいたとおり{{Efn2|1=J.K.ローリングはミドルネームのないJoanne Rowlingという名前で洗礼を受け、J.K. Rowlingという[[ペンネーム]]で出版活動をしていた。<ref name="mugglenet-bbc" />。彼女はいつも「ジョー」と呼ばれていたという<ref name="CBC">{{Cite web2 | last=Rogers | first=Shelagh | author-link=Shelagh Rogers | work=[[:en:This Morning (radio program)|This Morning]] | url=http://www.accio-quote.org/articles/2000/1023-thismorning-rogers.html | title=Interview: J.K. Rowling | publisher=Accio Quote | date=23 October 2000 | accessdate=2013-08-03 | url-status=live | archiveurl=https://web.archive.org/web/20131215222731/http://www.accio-quote.org/articles/2000/1023-thismorning-rogers.html | archivedate=15 December 2013 | df=dmy-all }}</ref>。本書の著作権ページには、彼女の名前が「Joanne Rowling」と記されている<ref name="PSCopyright">{{cite book|last=Rowling|first=J.K.|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone|publisher=Bloomsbury|year=1997|page=copyright notice| isbn=978-0-7475-3274-3}}</ref>。}})は、[[マンチェスター]]のアパートにボーイフレンドと引っ越したいと考えていた。彼女の言葉によると「アパート探しを終えたある週末、列車に乗って1人でロンドンに戻ったとき、ハリー・ポッターのアイデアが頭の中に降りてきたんです…。痩せこけていて、小さくて、黒髪で、眼鏡を掛けた少年が私にとってますます魔法使いになっていきました…。私が『賢者の石』を書き始めたのはまさにその夜でした。でも、最初の2、3ページは完成品とは似ても似つかぬものでした。」とある<ref name=hilary>{{cite web2|url=http://www.hilary.com/career/harrypotter.html|title=Interview with JK Rowling, Author of Harry Potter|last=Riccio|first=Heather|date=1995–2009|publisher=Hilary Magazine|accessdate=2009-01-12|url-status=dead|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090131195036/http://www.hilary.com/career/harrypotter.html|archivedate=31 January 2009|df=dmy-all}}</ref>。その後ローリングの母が亡くなり、その苦しみに耐えるため、ローリングは自分の苦悩を孤児のハリーに転嫁した<ref name=hilary/>。ローリングは6年を費やして『ハリー・ポッターと賢者の石』を書き上げ、それがブルームズベリー社に採用されたあと、[[:en:Scottish Arts Council|Scottish Arts Council]]から8,000ポンドの助成金を得て、続編の企画を立てることができた<ref>{{cite book|last=Kirk|first=Connie Ann|title=J.K. Rowling: A Biography|date=1 January 2003|publisher=Greenwood Publishing Group|isbn=978-0313322051|page=[https://archive.org/details/jkrowlingbiograp0000kirk/page/62 62]|chapter-url=https://books.google.com/books?id=GJgbW9c9mpwC&q=rowling+grant+8%2C000&pg=PA62|accessdate=2014-03-14|chapter=Early Career|url=https://archive.org/details/jkrowlingbiograp0000kirk/page/62}}</ref>。彼女はその本を[[著作権エージェント]]と出版社に送り、そして2番目に声をかけたエージェントは1年をかけて出版社に売り込もうとしたが、ほとんどのエージェントは約90,000語というのは長すぎると考えた。[[:en:Bloomsbury Publishing|Bloomsbury Children's Books]]で新人作家による個性的なファンタジー作品の品揃えを作り上げていた[[:en:Barry Cunningham (publisher)|バリー・カニンガム]]社が本書の受け入れを推薦したところ<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />、ブルームスベリー社の最高経営責任者の8才の娘が「ほかの何よりいい」と言った<ref>{{cite journal|date=3 July 2005|title=Revealed: the eight-year-old girl who saved Harry Potter|journal=[[The Independent]]|url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/revealed-the-eightyearold-girl-who-saved-harry-potter-296456.html|accessdate=2009-05-20|location=London|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131206130553/http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/revealed-the-eightyearold-girl-who-saved-harry-potter-296456.html|archivedate=6 December 2013|df=dmy-all}}</ref>。


=== イギリスでの出版と評判 ===
=== イギリスでの出版と評判 ===
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[[File:Harry Potter Platform Kings Cross.jpg|thumb|実在の[[キングス・クロス駅]]にある架空の9と{{frac|3|4}}番線を模したもの。荷物用の台車が魔法の壁を通り抜けている途中に見える。]]
[[File:Harry Potter Platform Kings Cross.jpg|thumb|実在の[[キングス・クロス駅]]にある架空の9と{{frac|3|4}}番線を模したもの。荷物用の台車が魔法の壁を通り抜けている途中に見える。]]


ブルームスベリー社は本書を受け入れ、ローリングに2,500ポンドの[[前渡金|前金]]を支払い<ref>{{cite journal|publisher=[[McGraw-Hill]]|url=http://www.businessweek.com/magazine/content/05_22/b3935414.htm|journal=[[Bloomberg Businessweek]]|title=Nigel Newton|first=John|last=Lawless|accessdate=2006-09-09|date=29 May 2005|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20060827032307/http://www.businessweek.com/magazine/content/05_22/b3935414.htm|archivedate=27 August 2006|df=dmy-all}}</ref>、カニンガムは本書の発売時に引用できる批評を得るために、慎重に選ばれた作家、批評家、書店に校正刷りを送った<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。彼は、本の長さについては気にしておらず、それよりも著者の名前を気にしていた。彼には書名が少年向けのように聞こえたが、少年は男性作家の本を好むと彼は信じていたためである。そこでローリングは、出版直前に[[J・K・ローリング]]という[[ペンネーム]]を名乗るようになった<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。1997年6月、ブルームスベリー社は『賢者の石』をハードカバーで500部発行し、そのうち300部が図書館に配布された<ref>{{cite web|url=http://www.tomfolio.com/publishers/HarryPotter.html|title=The Phenomenon of Harry Potter|last=Elisco|first=Lester|publisher=TomFolio.com|accessdate=2009-01-22|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170412095537/http://www.tomfolio.com/publishers/HarryPotter.html|archivedate=12 April 2017|df=dmy-all}}</ref>。1999年9月までのすべてのイギリス版の著作権ページには、彼女の本来の名前である「Joanne Rowling」が記載されている(1998年のアメリカの初版では「Joanne」の表記は完全に削除されている)<ref>{{cite web|title=Harry Potter and the Mystery of the Author's Name|url=https://blogs.princeton.edu/cotsen/2014/09/harry-potter-and-the-mystery-of-the-authors-name/|website=Cotsen Children's Library|publisher=Princeton University|accessdate=2014-09-16|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20141014144527/http://blogs.princeton.edu/cotsen/2014/09/harry-potter-and-the-mystery-of-the-authors-name/|archivedate=14 October 2014|df=dmy-all|date=2014-09-15}}</ref>。初刷が少ないのは処女作では標準的であり、カニンガムは書店員がこの本を読んでお客様に薦めてくれることを期待していた<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。この初刷の例は、2007年の[[:en:Heritage Auctions|ヘリテージ・オークションズ]]で33,460ドルという高値で落札されている<ref>{{cite web |url=http://historical.ha.com/common/view_item.php?Sale_No=675&Lot_No=31059 |title=J.K. Rowling: The Rare True First Edition of the First Harry Potter Book, Harry Potter and the Philosopher's Stone. |publisher=[[:en:Heritage Auctions|Heritage Auctions]] |date=26 October 2007 |accessdate=2010-09-09 |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090505191225/http://historical.ha.com/common/view_item.php?Sale_No=675&Lot_No=31059 |archivedate=5 May 2009 |df=dmy-all }}</ref>。
ブルームスベリー社は本書を受け入れ、ローリングに2,500ポンドの[[前渡金|前金]]を支払い<ref>{{cite journal|publisher=[[McGraw-Hill]]|url=http://www.businessweek.com/magazine/content/05_22/b3935414.htm|journal=[[Bloomberg Businessweek]]|title=Nigel Newton|first=John|last=Lawless|accessdate=2006-09-09|date=29 May 2005|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20060827032307/http://www.businessweek.com/magazine/content/05_22/b3935414.htm|archivedate=27 August 2006|df=dmy-all}}</ref>、カニンガムは本書の発売時に引用できる批評を得るために、慎重に選ばれた作家、批評家、書店に校正刷りを送った<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。彼は、本の長さについては気にしておらず、それよりも著者の名前を気にしていた。彼には書名が少年向けのように聞こえたが、少年は男性作家の本を好むと彼は信じていたためである。そこでローリングは、出版直前に[[J・K・ローリング]]という[[ペンネーム]]を名乗るようになった<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。1997年6月、ブルームスベリー社は『賢者の石』をハードカバーで500部発行し、そのうち300部が図書館に配布された<ref>{{cite web2|url=http://www.tomfolio.com/publishers/HarryPotter.html|title=The Phenomenon of Harry Potter|last=Elisco|first=Lester|publisher=TomFolio.com|accessdate=2009-01-22|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170412095537/http://www.tomfolio.com/publishers/HarryPotter.html|archivedate=12 April 2017|df=dmy-all}}</ref>。1999年9月までのすべてのイギリス版の著作権ページには、彼女の本来の名前である「Joanne Rowling」が記載されている(1998年のアメリカの初版では「Joanne」の表記は完全に削除されている)<ref>{{cite web2|title=Harry Potter and the Mystery of the Author's Name|url=https://blogs.princeton.edu/cotsen/2014/09/harry-potter-and-the-mystery-of-the-authors-name/|website=Cotsen Children's Library|publisher=Princeton University|accessdate=2014-09-16|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20141014144527/http://blogs.princeton.edu/cotsen/2014/09/harry-potter-and-the-mystery-of-the-authors-name/|archivedate=14 October 2014|df=dmy-all|date=2014-09-15}}</ref>。初刷が少ないのは処女作では標準的であり、カニンガムは書店員がこの本を読んでお客様に薦めてくれることを期待していた<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。この初刷の例は、2007年の[[:en:Heritage Auctions|ヘリテージ・オークションズ]]で33,460ドルという高値で落札されている<ref>{{Cite web2 |url=http://historical.ha.com/common/view_item.php?Sale_No=675&Lot_No=31059 |title=J.K. Rowling: The Rare True First Edition of the First Harry Potter Book, Harry Potter and the Philosopher's Stone. |publisher=[[:en:Heritage Auctions|Heritage Auctions]] |date=26 October 2007 |accessdate=2010-09-09 |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090505191225/http://historical.ha.com/common/view_item.php?Sale_No=675&Lot_No=31059 |archivedate=5 May 2009 |df=dmy-all }}</ref>。


本のカバーに刷られた推薦文の1つを以前に提供していたLindsey Fraserは<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing">{{cite book|last=Eccleshare|first=Julia|author-link=:en:Julia Eccleshare|title=A guide to the Harry Potter novels|publisher=Continuum International|year=2002|pages=7–14|chapter=The Publishing of a Phenomenon|isbn=978-0-8264-5317-4|chapter-url=https://books.google.com/books?id=cHjF5K2uVdsC&pg=PA7|accessdate=2009-05-15}}</ref>、1997年6月28日付の『[[ザ・スコッツマン]]』紙に、最初に発行されたと思われる批評を書いている。彼女は『ハリー・ポッターと賢者の石』を「非常に面白いスリラー」と記し、またローリングを「子供のための一流作家」と記した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" /><ref name="Nel2001GuideReviews">{{cite book|last=Nel|first=Philip|author-link=:en:Philip Nel|title=J.K. Rowling's Harry Potter novels: a reader's guide|publisher=Continuum International|year=2001|chapter=Reviews of the Novels|pages=53–55|isbn=978-0-8264-5232-0|chapter-url=https://books.google.com/books?id=qQYfoV62d30C&pg=PA53|accessdate=2009-05-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131113203617/http://books.google.com/books?id=qQYfoV62d30C&pg=PA53|archivedate=13 November 2013|url-status=live|df=dmy-all}}</ref>。また、『[[ヘラルド (グラスゴー)|ヘラルド]]』紙に掲載された初期の批評では、「この本を手放せた子供はまだ見たことがない」と書かれている。スコットランド以外の新聞でも本書は注目され始め、『[[ガーディアン]]』紙や『[[サンデー・タイムズ]]』紙には熱烈な批評が掲載され、1997年9月には児童書専門誌『ブックス・フォー・キープス』がこの小説に5つ星のうちの4つ星をつけた<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。『[[サンデー・タイムズ]]』紙は「ダールとの比較は、今回、理にかなっている」と述べ、また『[[ガーディアン]]』紙は「創意に富んだ知力で放たれた豊かな質感のある小説」と見なし、そして『[[ザ・スコッツマン]]』紙は「傑作のすべての資質」があると述べた<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。
本のカバーに刷られた推薦文の1つを以前に提供していたLindsey Fraserは<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing">{{cite book|last=Eccleshare|first=Julia|author-link=:en:Julia Eccleshare|title=A guide to the Harry Potter novels|publisher=Continuum International|year=2002|pages=7–14|chapter=The Publishing of a Phenomenon|isbn=978-0-8264-5317-4|chapter-url=https://books.google.com/books?id=cHjF5K2uVdsC&pg=PA7|accessdate=2009-05-15}}</ref>、1997年6月28日付の『[[ザ・スコッツマン]]』紙に、最初に発行されたと思われる批評を書いている。彼女は『ハリー・ポッターと賢者の石』を「非常に面白いスリラー」と記し、またローリングを「子供のための一流作家」と記した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" /><ref name="Nel2001GuideReviews">{{cite book|last=Nel|first=Philip|author-link=:en:Philip Nel|title=J.K. Rowling's Harry Potter novels: a reader's guide|publisher=Continuum International|year=2001|chapter=Reviews of the Novels|pages=53–55|isbn=978-0-8264-5232-0|chapter-url=https://books.google.com/books?id=qQYfoV62d30C&pg=PA53|accessdate=2009-05-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131113203617/http://books.google.com/books?id=qQYfoV62d30C&pg=PA53|archivedate=13 November 2013|url-status=live|df=dmy-all}}</ref>。また、『[[ヘラルド (グラスゴー)|ヘラルド]]』紙に掲載された初期の批評では、「この本を手放せた子供はまだ見たことがない」と書かれている。スコットランド以外の新聞でも本書は注目され始め、『[[ガーディアン]]』紙や『[[サンデー・タイムズ]]』紙には熱烈な批評が掲載され、1997年9月には児童書専門誌『ブックス・フォー・キープス』がこの小説に5つ星のうちの4つ星をつけた<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。『[[サンデー・タイムズ]]』紙は「ダールとの比較は、今回、理にかなっている」と述べ、また『[[ガーディアン]]』紙は「創意に富んだ知力で放たれた豊かな質感のある小説」と見なし、そして『[[ザ・スコッツマン]]』紙は「傑作のすべての資質」があると述べた<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。
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|last=Knapp|first=N.F.|year=2003|title=In Defense of Harry Potter: An Apologia|journal=School Libraries Worldwide
|last=Knapp|first=N.F.|year=2003|title=In Defense of Harry Potter: An Apologia|journal=School Libraries Worldwide
|publisher=International Association of School Librarianship|volume=9|issue=1|pages=78–91
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|url=http://www.iasl-online.org/files/jan03-knapp.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110309051050/http://www.iasl-online.org/files/jan03-knapp.pdf|accessdate=2009-05-14|archivedate=9 March 2011}}</ref>。子供の投票で選ばれるスマーティーズ賞は、多くの児童書が何年も掛かるところ、出版から6ヶ月以内で本書を有名にした<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。翌年、『賢者の石』は、子供が決める他のほとんどすべての主要なイギリスの賞を受賞した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />{{Efn2|1=The Children's Book Award, The Young Telegraph Paperback of the Year Award, the Birmingham Cable Children's Book Award and the Sheffield Children's Book Award.}}。また、大人が審査員を務める児童書の賞の最終選考にも残ったが<ref>{{cite web| publisher=[[:en:Arthur A. Levine Books|Arthur A. Levine Books]]| url=http://www.arthuralevinebooks.com/awards.asp| title=Awards| accessdate=2006-05-21| url-status=dead| archiveurl=https://web.archive.org/web/20060429093544/http://www.arthuralevinebooks.com/awards.asp| archivedate=29 April 2006| df=dmy-all}}</ref>、受賞には至らなかった。サンドラ・ベケットは子供に人気のある本は多くを求められず最高の文学水準ではないと見なされていると批評した。たとえば、ローリングの本が登場するより前に子供たちから圧倒的な人気を誇っていたダールの作品を、文壇は見下していた<ref name="Beckett2008Crossover" />。2003年には、この小説は[[BBC]]の調査「[[ザ・ビッグ・リード]]」で22位に掲載された<ref>[https://www.bbc.co.uk/arts/bigread/top100.shtml "BBC&nbsp;– The Big Read"] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20121031065136/http://www.bbc.co.uk/arts/bigread/top100.shtml |date=31 October 2012 }}. BBC. April 2003, Retrieved 12 December 2013</ref>。
|url=http://www.iasl-online.org/files/jan03-knapp.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110309051050/http://www.iasl-online.org/files/jan03-knapp.pdf|accessdate=2009-05-14|archivedate=9 March 2011}}</ref>。子供の投票で選ばれるスマーティーズ賞は、多くの児童書が何年も掛かるところ、出版から6ヶ月以内で本書を有名にした<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。翌年、『賢者の石』は、子供が決める他のほとんどすべての主要なイギリスの賞を受賞した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />{{Efn2|1=The Children's Book Award, The Young Telegraph Paperback of the Year Award, the Birmingham Cable Children's Book Award and the Sheffield Children's Book Award.}}。また、大人が審査員を務める児童書の賞の最終選考にも残ったが<ref>{{cite web2| publisher=[[:en:Arthur A. Levine Books|Arthur A. Levine Books]]| url=http://www.arthuralevinebooks.com/awards.asp| title=Awards| accessdate=2006-05-21| url-status=dead| archiveurl=https://web.archive.org/web/20060429093544/http://www.arthuralevinebooks.com/awards.asp| archivedate=29 April 2006| df=dmy-all}}</ref>、受賞には至らなかった。サンドラ・ベケットは子供に人気のある本は多くを求められず最高の文学水準ではないと見なされていると批評した。たとえば、ローリングの本が登場するより前に子供たちから圧倒的な人気を誇っていたダールの作品を、文壇は見下していた<ref name="Beckett2008Crossover" />。2003年には、この小説は[[BBC]]の調査「[[ザ・ビッグ・リード]]」で22位に掲載された<ref>[https://www.bbc.co.uk/arts/bigread/top100.shtml "BBC&nbsp;– The Big Read"] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20121031065136/http://www.bbc.co.uk/arts/bigread/top100.shtml |date=31 October 2012 }}. BBC. April 2003, Retrieved 12 December 2013</ref>。


『ハリー・ポッターと賢者の石』は、文学的な価値より販売面で評価される出版業界の2つの賞、[[:en:British Book Awards|British Book Awards]] Children's Book of the Yearと、Booksellers' Association / Bookseller Author of the Yearを受賞した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。1999年3月までに、イギリス版は30万部余りを売り上げ<ref>{{cite news |url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/childrens-books-bestsellers-1083288.html |title=Children's Books: Bestsellers |date=27 March 1999 |work=The Independent |location=UK |accessdate=2009-05-16 |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090804080805/http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/childrens-books-bestsellers-1083288.html |archivedate=4 August 2009 |df=dmy-all }}</ref>、この物語は2001年12月にも英国で最も売れた本だった<ref>{{cite news|url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/harry-potter-hides-fall-in-number-of-books-sold--a-downturn-in-book-sales-748142.html|title=Harry Potter hides fall in number of books sold a downturn in book sales|last=Jury|first=J.|date=22 December 2001|accessdate=2009-05-16|work=The Independent|location=London|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100707082907/http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/harry-potter-hides-fall-in-number-of-books-sold--a-downturn-in-book-sales-748142.html|archivedate=7 July 2010|url-status=dead|df=dmy-all}}</ref>。[[点字]]版は1998年5月にScottish Braille Press社から出版された<ref>{{cite book|last=Thomas|first=Scott|title=The Making of the Potterverse: A Month-by-Month Look at Harry's First 10 Years|publisher=[[:en:ECW Press|ECW Press]]|year=2007|page=5|isbn=978-1-55022-763-5|url=https://books.google.com/books?id=f6y2_oFOcjQC&pg=PA5|accessdate=2009-05-28}}</ref>。
『ハリー・ポッターと賢者の石』は、文学的な価値より販売面で評価される出版業界の2つの賞、[[:en:British Book Awards|British Book Awards]] Children's Book of the Yearと、Booksellers' Association / Bookseller Author of the Yearを受賞した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。1999年3月までに、イギリス版は30万部余りを売り上げ<ref>{{cite news |url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/childrens-books-bestsellers-1083288.html |title=Children's Books: Bestsellers |date=27 March 1999 |work=The Independent |location=UK |accessdate=2009-05-16 |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090804080805/http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/childrens-books-bestsellers-1083288.html |archivedate=4 August 2009 |df=dmy-all }}</ref>、この物語は2001年12月にも英国で最も売れた本だった<ref>{{cite news|url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/harry-potter-hides-fall-in-number-of-books-sold--a-downturn-in-book-sales-748142.html|title=Harry Potter hides fall in number of books sold a downturn in book sales|last=Jury|first=J.|date=22 December 2001|accessdate=2009-05-16|work=The Independent|location=London|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100707082907/http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/harry-potter-hides-fall-in-number-of-books-sold--a-downturn-in-book-sales-748142.html|archivedate=7 July 2010|url-status=dead|df=dmy-all}}</ref>。[[点字]]版は1998年5月にScottish Braille Press社から出版された<ref>{{cite book|last=Thomas|first=Scott|title=The Making of the Potterverse: A Month-by-Month Look at Harry's First 10 Years|publisher=[[:en:ECW Press|ECW Press]]|year=2007|page=5|isbn=978-1-55022-763-5|url=https://books.google.com/books?id=f6y2_oFOcjQC&pg=PA5|accessdate=2009-05-28}}</ref>。


ホグワーツ特急がロンドンから出発した[[:en:Platform 9¾|9と{{frac|3|4}}番線ホーム]]が記念され、実在する[[キングス・クロス駅]]に看板や、壁を通り抜けているように見える台車が設置されている<ref>{{cite web|url=http://www.networkrailmediacentre.co.uk/Content/Detail.asp?ReleaseID=4177&NewsAreaID=2&SearchCategoryID=8|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120722082347/http://www.networkrailmediacentre.co.uk/content/detail.aspx?releaseid=4177&newsareaid=2&searchcategoryid=8|title=Platform alteration for Hogwarts Express as King's Cross upgrade steps up a gear|date=17 February 2009 |publisher=[[:en:Network Rail|Network Rail]]|location=London|archivedate=22 July 2012|accessdate=2009-05-15}}</ref>。
ホグワーツ特急がロンドンから出発した[[:en:Platform 9¾|9と{{frac|3|4}}番線ホーム]]が記念され、実在する[[キングス・クロス駅]]に看板や、壁を通り抜けているように見える台車が設置されている<ref>{{cite web2|url=http://www.networkrailmediacentre.co.uk/Content/Detail.asp?ReleaseID=4177&NewsAreaID=2&SearchCategoryID=8|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120722082347/http://www.networkrailmediacentre.co.uk/content/detail.aspx?releaseid=4177&newsareaid=2&searchcategoryid=8|title=Platform alteration for Hogwarts Express as King's Cross upgrade steps up a gear|date=17 February 2009 |publisher=[[:en:Network Rail|Network Rail]]|location=London|archivedate=22 July 2012|accessdate=2009-05-15}}</ref>。
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=== 米国での出版と評判 ===
=== 米国での出版と評判 ===
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|+ 英国から米国への変換例<ref name="Nel2004JellyJello" /><ref>{{cite web|url=http://www.uta.fi/FAST/US1/REF/potter.html|title=Differences in the UK and US Versions of Four Harry Potter Books|date=7 May 2010|publisher=[[:en:University of Tampere]]|accessdate=2008-08-17|url-status=dead|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150319041313/http://www15.uta.fi/FAST/US1/REF/potter.html|archivedate=19 March 2015|df=dmy-all}}</ref>
|+ 英国から米国への変換例<ref name="Nel2004JellyJello" /><ref>{{cite web2|url=http://www.uta.fi/FAST/US1/REF/potter.html|title=Differences in the UK and US Versions of Four Harry Potter Books|date=7 May 2010|publisher=[[:en:University of Tampere]]|accessdate=2008-08-17|url-status=dead|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150319041313/http://www15.uta.fi/FAST/US1/REF/potter.html|archivedate=19 March 2015|df=dmy-all}}</ref>
!英国!!米国
!英国!!米国
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|jumper||sweater
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[[:en:Scholastic Corporation|スカラスティック]]社は1997年4月に開催された[[ボローニャ国際児童図書展]]で105,000ドルという児童書としては異例の高額で米国での権利を買い取った<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。スカラスティック社のArthur Levineは、「philosopher」は読者にとって古臭すぎる響きと考え<ref name="fansided">{{cite web |last1=Gumm |first1=Callum |title=Why is it Harry Potter and the Sorcerer's Stone and not the Philosopher's Stone? |url=https://wizardsandwhatnot.com/2018/08/01/sorcerers-stone-philosophers-stone/ |website=Fansided |accessdate=2019-01-31|date=August 2018 }}</ref>、(「Harry Potter and the School of Magic{{Efn2|直訳すると『ハリー・ポッターと魔法学校』}}」という書名案も含めて<ref name="vox">{{cite web |last1=Grady |first1=Constance |title=The first Harry Potter book wasn't perfect, but it was magic |url=https://www.vox.com/2016/7/29/12311072/harry-potter-sorcerers-stone-reread-20th-anniversary |website=Vox |accessdate=2019-01-31 |date=1 September 2018}}</ref>)議論を重ねた結果、ローリングが提案した『Harry Potter and the Sorcerer's Stone{{Efn2|直訳すると『ハリー・ポッターと魔法使いの石』}}』という書名で<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" /> 1998年9月にアメリカ版が出版された<ref>{{cite web|url=http://harrypotter.scholastic.com/jk_rowling/|title=Meet Author J.K. Rowling|publisher=[[:en:Scholastic Press|Scholastic Inc]]|accessdate=2013-12-14|url-status=dead|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131212084906/http://harrypotter.scholastic.com/jk_rowling/|archivedate=12 December 2013|df=dmy-all}}</ref>。ローリングは、この変更を後悔しており当時もっと強い立場ならそれに反対したでしょう、と後に述べている<ref name="mugglenet-bbc">{{cite web|title=BBC "Red Nose Day" Online Chat Transcript|url=http://www.mugglenet.com/books/bbcchat1.shtml|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131214105613/http://www.mugglenet.com/books/bbcchat1.shtml|work=[[BBC]]|publisher=[[:en:MuggleNet|MuggleNet]]|accessdate=2013-08-02|archivedate=14 December 2013|date=12 March 2001}}</ref>。[[:en:Philip Nel|Philip Nel]]は、この変更によって[[錬金術]]との関連性が失われたことや、たとえば「[[クランペット|crumpet]]」が「[[マフィン|muffin]]」になるなど、翻訳によって他のいくつかの用語の意味が変化したことを指摘した。ローリングは『ハリー・ポッターと賢者の石』でイギリス英語の「mum」やシェーマス・フィネガンが話すアイルランド英語の「mam」を両方アメリカ英語の「mom」へ変更することを容認したものの、(その後の本ではこの変更を拒否し)『賢者の石』の後の版ではそれを覆した。しかしNelは、スカラスティック社の翻訳は当時のイギリス英語の書籍に行われた多くの翻訳よりもかなり繊細で、他のいくつかの変更は有益な[[:en:copyedit|コピーエディット]](文章の編集)と見なせると考えていた<ref name="Nel2004JellyJello">{{cite book|last=Nel|first=Philip|title=The ivory tower and Harry Potter|editor-last=Whited|editor-first=Lana A.|publisher=[[:en:University of Missouri Press|University of Missouri Press]]|year=2004|pages=261–269|chapter=You Say "Jelly", I Say "Jell-O"?|isbn=978-0-8262-1549-9|chapter-url=https://books.google.com/books?id=iO5pApw2JycC&pg=PA261 | accessdate=2009-05-15}}</ref>。シリーズ初期のイギリス版はアメリカ版の数ヶ月前に発行されていたため、アメリカの読者の中にはオンラインショップから購入しイギリス英語版に慣れ親しむ人もいた<ref>{{cite news|last=Cowell|first=Alan|author-link=:en:Alan Cowell|date=18 October 1999|title=Harry Potter and the Magic Stock; A Children's Book Series Helps Rejuvenate a British Publisher|work=The New York Times|url=https://www.nytimes.com/1999/10/18/business/harry-potter-magic-stock-children-s-book-series-helps-rejuvenate-british.html|accessdate=2009-05-16|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090804185753/http://www.nytimes.com/1999/10/18/business/harry-potter-magic-stock-children-s-book-series-helps-rejuvenate-british.html|archivedate=4 August 2009|df=dmy-all}}</ref>。
[[:en:Scholastic Corporation|スカラスティック]]社は1997年4月に開催された[[ボローニャ国際児童図書展]]で105,000ドルという児童書としては異例の高額で米国での権利を買い取った<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。スカラスティック社のArthur Levineは、「philosopher」は読者にとって古臭すぎる響きと考え<ref name="fansided">{{Cite web2 |last1=Gumm |first1=Callum |title=Why is it Harry Potter and the Sorcerer's Stone and not the Philosopher's Stone? |url=https://wizardsandwhatnot.com/2018/08/01/sorcerers-stone-philosophers-stone/ |website=Fansided |accessdate=2019-01-31|date=August 2018 }}</ref>、(「Harry Potter and the School of Magic{{Efn2|直訳すると『ハリー・ポッターと魔法学校』}}」という書名案も含めて<ref name="vox">{{Cite web2 |last1=Grady |first1=Constance |title=The first Harry Potter book wasn't perfect, but it was magic |url=https://www.vox.com/2016/7/29/12311072/harry-potter-sorcerers-stone-reread-20th-anniversary |website=Vox |accessdate=2019-01-31 |date=1 September 2018}}</ref>)議論を重ねた結果、ローリングが提案した『Harry Potter and the Sorcerer's Stone{{Efn2|直訳すると『ハリー・ポッターと魔法使いの石』}}』という書名で<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" /> 1998年9月にアメリカ版が出版された<ref>{{cite web2|url=http://harrypotter.scholastic.com/jk_rowling/|title=Meet Author J.K. Rowling|publisher=[[:en:Scholastic Press|Scholastic Inc]]|accessdate=2013-12-14|url-status=dead|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131212084906/http://harrypotter.scholastic.com/jk_rowling/|archivedate=12 December 2013|df=dmy-all}}</ref>。ローリングは、この変更を後悔しており当時もっと強い立場ならそれに反対したでしょう、と後に述べている<ref name="mugglenet-bbc">{{cite web2|title=BBC "Red Nose Day" Online Chat Transcript|url=http://www.mugglenet.com/books/bbcchat1.shtml|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131214105613/http://www.mugglenet.com/books/bbcchat1.shtml|work=[[BBC]]|publisher=[[:en:MuggleNet|MuggleNet]]|accessdate=2013-08-02|archivedate=14 December 2013|date=12 March 2001}}</ref>。[[:en:Philip Nel|Philip Nel]]は、この変更によって[[錬金術]]との関連性が失われたことや、たとえば「[[クランペット|crumpet]]」が「[[マフィン|muffin]]」になるなど、翻訳によって他のいくつかの用語の意味が変化したことを指摘した。ローリングは『ハリー・ポッターと賢者の石』でイギリス英語の「mum」やシェーマス・フィネガンが話すアイルランド英語の「mam」を両方アメリカ英語の「mom」へ変更することを容認したものの、(その後の本ではこの変更を拒否し)『賢者の石』の後の版ではそれを覆した。しかしNelは、スカラスティック社の翻訳は当時のイギリス英語の書籍に行われた多くの翻訳よりもかなり繊細で、他のいくつかの変更は有益な[[:en:copyedit|コピーエディット]](文章の編集)と見なせると考えていた<ref name="Nel2004JellyJello">{{cite book|last=Nel|first=Philip|title=The ivory tower and Harry Potter|editor-last=Whited|editor-first=Lana A.|publisher=[[:en:University of Missouri Press|University of Missouri Press]]|year=2004|pages=261–269|chapter=You Say "Jelly", I Say "Jell-O"?|isbn=978-0-8262-1549-9|chapter-url=https://books.google.com/books?id=iO5pApw2JycC&pg=PA261 | accessdate=2009-05-15}}</ref>。シリーズ初期のイギリス版はアメリカ版の数ヶ月前に発行されていたため、アメリカの読者の中にはオンラインショップから購入しイギリス英語版に慣れ親しむ人もいた<ref>{{cite news|last=Cowell|first=Alan|author-link=:en:Alan Cowell|date=18 October 1999|title=Harry Potter and the Magic Stock; A Children's Book Series Helps Rejuvenate a British Publisher|work=The New York Times|url=https://www.nytimes.com/1999/10/18/business/harry-potter-magic-stock-children-s-book-series-helps-rejuvenate-british.html|accessdate=2009-05-16|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090804185753/http://www.nytimes.com/1999/10/18/business/harry-potter-magic-stock-children-s-book-series-helps-rejuvenate-british.html|archivedate=4 August 2009|df=dmy-all}}</ref>。


当初、最も権威のある批評家たちは本書を無視し、[[:en:Kirkus Reviews|カーカス・レビュー]]や[[:en:Booklist|ブックリスト]]などの出版業界や図書館の広報に委ねて、児童向け小説の娯楽志向の基準でしか本書を検討しなかった。しかし、より洞察力のある専門家の批評(ローリングが[[:en:world-building|構築]]した世界の複雑さ、奥深さ、矛盾のなさを指摘した「Cooperative Children's Book Center Choices」によるものなど)は、大手新聞社の批評家の注目を集めた<ref name="UnsworthCoursesHPAndSorcerersStone" />。『[[ボストン・グローブ]]』紙や、『ニューヨーク・タイムズ』紙のマイケル・ワイネリップ氏は、最後の章がこの本の最も弱い部分だと不満を述べたが<ref name="Nel2001GuideReviews" /><ref name="NYT">{{cite news|url=https://www.nytimes.com/books/99/02/14/reviews/990214.14childrt.html|title=Children's Books|last=Winerip|first=Michael|date=14 February 1999|work=The New York Times|accessdate=2009-01-12|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20081209170509/http://www.nytimes.com/books/99/02/14/reviews/990214.14childrt.html|archivedate=9 December 2008|df=dmy-all}}</ref>、彼らをはじめアメリカのほとんどの批評家は、本書を熱烈に称賛した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" /><ref name="Nel2001GuideReviews" />。
当初、最も権威のある批評家たちは本書を無視し、[[:en:Kirkus Reviews|カーカス・レビュー]]や[[:en:Booklist|ブックリスト]]などの出版業界や図書館の広報に委ねて、児童向け小説の娯楽志向の基準でしか本書を検討しなかった。しかし、より洞察力のある専門家の批評(ローリングが[[:en:world-building|構築]]した世界の複雑さ、奥深さ、矛盾のなさを指摘した「Cooperative Children's Book Center Choices」によるものなど)は、大手新聞社の批評家の注目を集めた<ref name="UnsworthCoursesHPAndSorcerersStone" />。『[[ボストン・グローブ]]』紙や、『ニューヨーク・タイムズ』紙のマイケル・ワイネリップ氏は、最後の章がこの本の最も弱い部分だと不満を述べたが<ref name="Nel2001GuideReviews" /><ref name="NYT">{{cite news|url=https://www.nytimes.com/books/99/02/14/reviews/990214.14childrt.html|title=Children's Books|last=Winerip|first=Michael|date=14 February 1999|work=The New York Times|accessdate=2009-01-12|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20081209170509/http://www.nytimes.com/books/99/02/14/reviews/990214.14childrt.html|archivedate=9 December 2008|df=dmy-all}}</ref>、彼らをはじめアメリカのほとんどの批評家は、本書を熱烈に称賛した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" /><ref name="Nel2001GuideReviews" />。
その1年後、アメリカ版は「[[:en:American Library Association Notable Book|American Library Association Notable Book]]」、「[[パブリッシャーズ・ウィークリー|Publishers Weekly]] 1998 Best Book of the Year」、「[[ニューヨーク公共図書館|New York Public Library]] 1998 Best Book of the Year」に選ばれ、[[:en:Parenting (magazine)|Parenting Magazine]]の「Book of the Year Award for 1998」<ref name="Knapp2003InDefenseOfHP" />、「[[:en:School Library Journal|School Library Journal]] Best Book of the Year」、「[[アメリカ図書館協会|American Library Association]] Best Book for Young Adults」を受賞した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。
その1年後、アメリカ版は「[[:en:American Library Association Notable Book|American Library Association Notable Book]]」、「[[パブリッシャーズ・ウィークリー|Publishers Weekly]] 1998 Best Book of the Year」、「[[ニューヨーク公共図書館|New York Public Library]] 1998 Best Book of the Year」に選ばれ、[[:en:Parenting (magazine)|Parenting Magazine]]の「Book of the Year Award for 1998」<ref name="Knapp2003InDefenseOfHP" />、「[[:en:School Library Journal|School Library Journal]] Best Book of the Year」、「[[アメリカ図書館協会|American Library Association]] Best Book for Young Adults」を受賞した<ref name="Eccleshare2002GuidePublishing" />。


1999年8月、『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』は、『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラー小説リストで1位になり<ref>{{cite web|url=http://www.hawes.com/no1_f_d.htm|title=New York Times Best Seller Number Ones Listing Fiction By Date|publisher=Hawes Publications|accessdate=2009-05-16|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090209040712/http://hawes.com/no1_f_d.htm|archivedate=9 February 2009|df=dmy-all}}</ref>、自分たちの本が上位に入るのを見たいと熱望していた他の出版社からの圧力により、『ニューヨーク・タイムズ』紙がリストを子供向けと大人向けに分割するまで、1999年から2000年の大半でリストの上位に居続けた<ref name="Beckett2008Crossover">{{cite book|last=Beckett|first=Sandra L.|title=Crossover Fiction|publisher=[[Taylor & Francis]]|year=2008|pages=112–115|chapter=Child-to-Adult Crossover Fiction|isbn=978-0-415-98033-3|chapter-url=https://books.google.com/books?id=9ipnQ2ryU7IC&pg=PA112|accessdate=2009-05-16}}</ref><ref name="UnsworthCoursesHPAndSorcerersStone">{{cite web|url=http://www3.isrl.illinois.edu/~unsworth/courses/bestsellers/search.cgi?title=Harry+Potter+and+the+Sorcerer%27s+Stone|title=20th-Century American Bestsellers|last=Unsworth|first=John M.|accessdate=2009-05-16|publisher=[[:en:UIUC Graduate School of Library and Information Science|UIUC Graduate School of Library and Information Science]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120820014315/http://people.lis.illinois.edu/~unsworth/courses/bestsellers/search.cgi?title=Harry+Potter+and+the+Sorcerer's+Stone|archivedate=20 August 2012|url-status=dead|df=dmy-all}}</ref>。[[パブリッシャーズ・ウィークリー]]誌が2001年12月に発表した児童小説の累積売上高についての報道では、『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』はハードカバー(500万部以上)の中で19位、ペーパーバック(660万部以上)の中で7位である<ref>{{cite journal|url=http://www.publishersweekly.com/pw/print/20011217/28595-all-time-bestselling-children-s-books.html|title=All-Time Bestselling Children's Books|date=17 December 2001|volume=248|journal=[[:en:Publishers Weekly|Publishers Weekly]]|accessdate=2009-01-22|issue=51|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130121013558/http://www.publishersweekly.com/pw/print/20011217/28595-all-time-bestselling-children-s-books.html|archivedate=21 January 2013|df=dmy-all}}</ref>。
1999年8月、『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』は、『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラー小説リストで1位になり<ref>{{cite web2|url=http://www.hawes.com/no1_f_d.htm|title=New York Times Best Seller Number Ones Listing Fiction By Date|publisher=Hawes Publications|accessdate=2009-05-16|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090209040712/http://hawes.com/no1_f_d.htm|archivedate=9 February 2009|df=dmy-all}}</ref>、自分たちの本が上位に入るのを見たいと熱望していた他の出版社からの圧力により、『ニューヨーク・タイムズ』紙がリストを子供向けと大人向けに分割するまで、1999年から2000年の大半でリストの上位に居続けた<ref name="Beckett2008Crossover">{{cite book|last=Beckett|first=Sandra L.|title=Crossover Fiction|publisher=[[Taylor & Francis]]|year=2008|pages=112–115|chapter=Child-to-Adult Crossover Fiction|isbn=978-0-415-98033-3|chapter-url=https://books.google.com/books?id=9ipnQ2ryU7IC&pg=PA112|accessdate=2009-05-16}}</ref><ref name="UnsworthCoursesHPAndSorcerersStone">{{cite web2|url=http://www3.isrl.illinois.edu/~unsworth/courses/bestsellers/search.cgi?title=Harry+Potter+and+the+Sorcerer%27s+Stone|title=20th-Century American Bestsellers|last=Unsworth|first=John M.|accessdate=2009-05-16|publisher=[[:en:UIUC Graduate School of Library and Information Science|UIUC Graduate School of Library and Information Science]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120820014315/http://people.lis.illinois.edu/~unsworth/courses/bestsellers/search.cgi?title=Harry+Potter+and+the+Sorcerer's+Stone|archivedate=20 August 2012|url-status=dead|df=dmy-all}}</ref>。[[パブリッシャーズ・ウィークリー]]誌が2001年12月に発表した児童小説の累積売上高についての報道では、『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』はハードカバー(500万部以上)の中で19位、ペーパーバック(660万部以上)の中で7位である<ref>{{cite journal|url=http://www.publishersweekly.com/pw/print/20011217/28595-all-time-bestselling-children-s-books.html|title=All-Time Bestselling Children's Books|date=17 December 2001|volume=248|journal=[[:en:Publishers Weekly|Publishers Weekly]]|accessdate=2009-01-22|issue=51|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130121013558/http://www.publishersweekly.com/pw/print/20011217/28595-all-time-bestselling-children-s-books.html|archivedate=21 January 2013|df=dmy-all}}</ref>。


2008年5月、スカラスティック社は、最初のアメリカ版の発売10周年を機に<ref name="muggle">{{cite web|url=http://www.mugglenet.com/app/news/full_story/1638|title=Scholastic Reveals Sorcerer's Stone Anniversary Edition|date=20 May 2008|publisher=[[:en:MuggleNet|MuggleNet]]|accessdate=2009-01-12 | archiveurl=https://web.archive.org/web/20080531033153/http://www.mugglenet.com/app/news/full_story/1638 | archivedate=31 May 2008}}</ref>、2008年10月1日に発売された<ref name="10than">{{cite book|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone, 10th Anniversary Edition|df=dmy-all|isbn = 978-0545069670|last1 = Rowling|first1 = J. K.|year=2008}}</ref>、本書の10周年記念版の制作を発表した<ref name="muggle"/>。本書の15周年に際して、スカラスティック社は、[[:en:Kazu Kibuishi|カズ・キブイシ]]が描く新しいカバーアートと共に、2013年に『Sorcerer's Stone』を他の6作品と一緒に再発売した<ref>{{cite web|url=http://www.cbsnews.com/news/harry-potter-gets-new-book-covers-for-15th-anniversary/|title="Harry Potter" gets new book covers for 15th anniversary|last=Derschowitz|first=Jessica|date=13 February 2013|work=[[CBS News]]|publisher=CBS Interactive Inc|accessdate=2013-12-14|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131214210344/http://www.cbsnews.com/news/harry-potter-gets-new-book-covers-for-15th-anniversary/|archivedate=14 December 2013|df=dmy-all}}</ref><ref>{{cite news|url=https://www.huffingtonpost.com/2013/02/13/new-harry-potter-cover-_n_2676932.html|title=Scholastic Reveals New Book Cover For 'Harry Potter And The Sorcerer's Stone'|date=13 February 2013|newspaper=[[The Huffington Post]]|publisher=AOL Lifestyle|accessdate=2013-12-14|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140325145921/http://www.huffingtonpost.com/2013/02/13/new-harry-potter-cover-_n_2676932.html|archivedate=25 March 2014|df=dmy-all}}</ref><ref>{{cite magazine|url=https://www.wired.com/geekdad/2013/02/new-harry-potter-covers/|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140105092310/http://www.wired.com/geekdad/2013/02/new-harry-potter-covers|title=New Harry Potter Covers by Kazu Kibuishi|last=Liu|first=Jonathan|date=13 February 2013|magazine=Wired Magazine|accessdate=2013-12-14|archivedate=5 January 2014}}</ref>。
2008年5月、スカラスティック社は、最初のアメリカ版の発売10周年を機に<ref name="muggle">{{cite web2|url=http://www.mugglenet.com/app/news/full_story/1638|title=Scholastic Reveals Sorcerer's Stone Anniversary Edition|date=20 May 2008|publisher=[[:en:MuggleNet|MuggleNet]]|accessdate=2009-01-12 | archiveurl=https://web.archive.org/web/20080531033153/http://www.mugglenet.com/app/news/full_story/1638 | archivedate=31 May 2008}}</ref>、2008年10月1日に発売された<ref name="10than">{{cite book|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone, 10th Anniversary Edition|df=dmy-all|isbn = 978-0545069670|last1 = Rowling|first1 = J. K.|year=2008}}</ref>、本書の10周年記念版の制作を発表した<ref name="muggle"/>。本書の15周年に際して、スカラスティック社は、[[:en:Kazu Kibuishi|カズ・キブイシ]]が描く新しいカバーアートと共に、2013年に『Sorcerer's Stone』を他の6作品と一緒に再発売した<ref>{{cite web2|url=http://www.cbsnews.com/news/harry-potter-gets-new-book-covers-for-15th-anniversary/|title="Harry Potter" gets new book covers for 15th anniversary|last=Derschowitz|first=Jessica|date=13 February 2013|work=[[CBS News]]|publisher=CBS Interactive Inc|accessdate=2013-12-14|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131214210344/http://www.cbsnews.com/news/harry-potter-gets-new-book-covers-for-15th-anniversary/|archivedate=14 December 2013|df=dmy-all}}</ref><ref>{{cite news|url=https://www.huffingtonpost.com/2013/02/13/new-harry-potter-cover-_n_2676932.html|title=Scholastic Reveals New Book Cover For 'Harry Potter And The Sorcerer's Stone'|date=13 February 2013|newspaper=[[The Huffington Post]]|publisher=AOL Lifestyle|accessdate=2013-12-14|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140325145921/http://www.huffingtonpost.com/2013/02/13/new-harry-potter-cover-_n_2676932.html|archivedate=25 March 2014|df=dmy-all}}</ref><ref>{{cite magazine|url=https://www.wired.com/geekdad/2013/02/new-harry-potter-covers/|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140105092310/http://www.wired.com/geekdad/2013/02/new-harry-potter-covers|title=New Harry Potter Covers by Kazu Kibuishi|last=Liu|first=Jonathan|date=13 February 2013|magazine=Wired Magazine|accessdate=2013-12-14|archivedate=5 January 2014}}</ref>。


=== 翻訳 ===
=== 翻訳 ===
{{Main|:en:Harry Potter in translation}}
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2008年半ばまでに、67の言語で公式翻訳版が出版された<ref name="Translations for Harry Potter">{{cite news|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7649962.stm|title=Rowling 'makes £5 every second'|date=3 October 2008|publisher=BBC|accessdate=2008-10-17|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20081006041211/http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7649962.stm|archivedate=6 October 2008|df=dmy-all}}</ref><ref>{{cite news|url=https://www.theguardian.com/business/2008/jun/18/harrypotter.artsandentertainment|title=Harry Potter breaks 400m in sales|date=18 June 2008|publisher=Guardian News and Media Limited|accessdate=2008-10-17|location=London|first=Guy|last=Dammann|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131031062921/http://www.theguardian.com/business/2008/jun/18/harrypotter.artsandentertainment|archivedate=31 October 2013|df=dmy-all}}</ref>。2017年11月までに、本書は80の言語に翻訳され、80番目は[[スコットランド語|スコットランド低地語]]になった<ref name="BBCScots">{{cite web |author1=BBC |title=First book in Harry Potter series translated into Scots |url=https://www.bbc.co.uk/news/uk-scotland-41944136 |website=[[BBC News]] |accessdate=2019-03-28 |date=10 November 2017}}</ref>。ブルームスベリー社は[[ラテン語]]と[[古代ギリシア語]]の翻訳版を出版しており<ref>{{cite book|last=Rowling|first=J.K.|title=Harrius Potter et Philosophi Lapis|url=https://archive.org/details/harriuspotteretp00jkro|url-access=registration|author2=Needham, P.|publisher=Bloomsbury USA Children's Books|year=2003|isbn=978-1-58234-825-4|language=la}}</ref><ref>{{cite book|last=Rowling|first=J.K.|author2=Wilson, A.|script-title=el:Άρειος Ποτηρ καὶ ἡ τοῦ φιλοσόφου λίθος|publisher=Bloomsbury USA Children's Books|year=2004|isbn=978-1-58234-826-1|language=grc|url=https://archive.org/details/areiospoterkaihe00rowl}}</ref>、後者は「何世紀にも渡って書かれた古代ギリシア語の散文のうちの、最も重要な作品の一つ」と言われている<ref name="Brennan2005ReviewAncientGreek">{{cite journal|last=Brennan|first=Tad|date=7 August 2005|title=J. K. Rowling, Harry Potter and the Philosopher's Stone. Translated into Ancient Greek by Andrew Wilson|journal=[[:en:Bryn Mawr Classical Review|Bryn Mawr Classical Review]]|publisher=[[:en:Bryn Mawr College|Bryn Mawr College]]|url=http://bmcr.brynmawr.edu/2005/2005-08-07.html|accessdate=2009-05-16|url-status=dead|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090804162345/http://bmcr.brynmawr.edu/2005/2005-08-07.html|archivedate=4 August 2009|df=dmy-all}}</ref>。
2008年半ばまでに、67の言語で公式翻訳版が出版された<ref name="Translations for Harry Potter">{{cite news|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7649962.stm|title=Rowling 'makes £5 every second'|date=3 October 2008|publisher=BBC|accessdate=2008-10-17|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20081006041211/http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7649962.stm|archivedate=6 October 2008|df=dmy-all}}</ref><ref>{{cite news|url=https://www.theguardian.com/business/2008/jun/18/harrypotter.artsandentertainment|title=Harry Potter breaks 400m in sales|date=18 June 2008|publisher=Guardian News and Media Limited|accessdate=2008-10-17|location=London|first=Guy|last=Dammann|url-status=live|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131031062921/http://www.theguardian.com/business/2008/jun/18/harrypotter.artsandentertainment|archivedate=31 October 2013|df=dmy-all}}</ref>。2017年11月までに、本書は80の言語に翻訳され、80番目は[[スコットランド語|スコットランド低地語]]になった<ref name="BBCScots">{{Cite web2 |author1=BBC |title=First book in Harry Potter series translated into Scots |url=https://www.bbc.co.uk/news/uk-scotland-41944136 |website=[[BBC News]] |accessdate=2019-03-28 |date=10 November 2017}}</ref>。ブルームスベリー社は[[ラテン語]]と[[古代ギリシア語]]の翻訳版を出版しており<ref>{{cite book|last=Rowling|first=J.K.|title=Harrius Potter et Philosophi Lapis|url=https://archive.org/details/harriuspotteretp00jkro|url-access=registration|author2=Needham, P.|publisher=Bloomsbury USA Children's Books|year=2003|isbn=978-1-58234-825-4|language=la}}</ref><ref>{{cite book|last=Rowling|first=J.K.|author2=Wilson, A.|script-title=el:Άρειος Ποτηρ καὶ ἡ τοῦ φιλοσόφου λίθος|publisher=Bloomsbury USA Children's Books|year=2004|isbn=978-1-58234-826-1|language=grc|url=https://archive.org/details/areiospoterkaihe00rowl}}</ref>、後者は「何世紀にも渡って書かれた古代ギリシア語の散文のうちの、最も重要な作品の一つ」と言われている<ref name="Brennan2005ReviewAncientGreek">{{cite journal|last=Brennan|first=Tad|date=7 August 2005|title=J. K. Rowling, Harry Potter and the Philosopher's Stone. Translated into Ancient Greek by Andrew Wilson|journal=[[:en:Bryn Mawr Classical Review|Bryn Mawr Classical Review]]|publisher=[[:en:Bryn Mawr College|Bryn Mawr College]]|url=http://bmcr.brynmawr.edu/2005/2005-08-07.html|accessdate=2009-05-16|url-status=dead|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090804162345/http://bmcr.brynmawr.edu/2005/2005-08-07.html|archivedate=4 August 2009|df=dmy-all}}</ref>。


=== スタイルとテーマ ===
== スタイルとテーマ ==
{{see also|:en:Harry Potter influences and analogues}}
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極端に型にはまり、[[社会的地位|身分]]にこだわり、実利主義的なダーズリー家の不愉快な特徴づけは、結婚した異性愛カップルを「好ましい規範」として扱う、1990年代初頭の英国政府の家族政策に対する、シングル・マザーであるローリングの反発である、とネルは示唆した。大人や子供の魔法使いとハリーの関係は愛情と忠義に基づいている。このことは、シリーズを通して彼が一時的にウィーズリー一家の一員になるときはいつでも幸せでいることや、最初は[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#ルビウス・ハグリッド|ルビウス・ハグリッド]]を、後にリーマス・ルーピンや[[不死鳥の騎士団#シリウス・ブラック|シリウス・ブラック]]を彼の父親代わりのように扱うことに反映されている<ref name="Nel2001GuideReviews" />{{rp|13–15, 47–48}}<ref name="Cockrell2004Password" />。
極端に型にはまり、[[社会的地位|身分]]にこだわり、実利主義的なダーズリー家の不愉快な特徴づけは、結婚した異性愛カップルを「好ましい規範」として扱う、1990年代初頭の英国政府の家族政策に対する、シングル・マザーであるローリングの反発である、とネルは示唆した。大人や子供の魔法使いとハリーの関係は愛情と忠義に基づいている。このことは、シリーズを通して彼が一時的にウィーズリー一家の一員になるときはいつでも幸せでいることや、最初は[[ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧#ルビウス・ハグリッド|ルビウス・ハグリッド]]を、後にリーマス・ルーピンや[[不死鳥の騎士団#シリウス・ブラック|シリウス・ブラック]]を彼の父親代わりのように扱うことに反映されている<ref name="Nel2001GuideReviews" />{{rp|13–15, 47–48}}<ref name="Cockrell2004Password" />。

== 遺産 ==
=== 続編 ===

第2作『[[ハリー・ポッターと秘密の部屋]]』は最初1998年7月2日に英国で出版され、その後1999年6月2日に米国で出版された<ref name="Harry Potter UK Release Dates">{{cite news|url=https://www.thestar.com/entertainment/article/235354|title=A Potter timeline for muggles|date=14 July 2007|work=Toronto Star|access-date=27 September 2008|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20081220001353/http://www.thestar.com/entertainment/article/235354|archive-date=20 December 2008|df=dmy-all}}</ref><ref name="Harry Potter US&nbsp;— Scholastic">{{cite web2|url=http://www.scholastic.com/harrypotter/books/author/index.htm|archive-url=https://web.archive.org/web/20080822142647/http://www.scholastic.com/harrypotter/books/author/index.htm|archive-date=22 August 2008|title=Harry Potter: Meet J.K. Rowling|publisher=Scholastic Inc|access-date=27 September 2008}}</ref>。その後『[[ハリー・ポッターとアズカバンの囚人]]』が1年後の1999年7月8日に英国で、また1999年9月8日に米国で出版された<ref name="Harry Potter UK Release Dates" /><ref name="Harry Potter US&nbsp;— Scholastic" />。『[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]]』は2000年7月8日に{{仮リンク|ブルームズベリー|en|Bloomsbury Press}}社と{{仮リンク|スコラスティック|en|Scholastic Press}}社から同時に出版された<ref>{{cite news|url=https://www.theguardian.com/books/2000/jul/19/jkjoannekathleenrowling|title=Speed-reading after lights out|date=19 July 2000|publisher=[[Guardian News and Media Limited]]|newspaper=[[The Guardian]]|access-date=27 September 2008|location=London|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20131231101931/http://www.theguardian.com/books/2000/jul/19/jkjoannekathleenrowling|archive-date=31 December 2013|df=dmy-all}}</ref>。『[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団]]』は英国版で766ページ、米国版で870ページのシリーズ最長の作品である<ref>{{cite news | url=https://www.nytimes.com/2003/07/14/business/harry-potter-and-the-internet-pirates.html | title=Harry Potter and the Internet Pirates | newspaper=The New York Times | access-date=21 August 2008 | first=Amy | last=Harmon | author-link=:en:Amy Harmon | date=14 July 2003 | url-status=live | archive-url=https://web.archive.org/web/20090403074718/http://www.nytimes.com/2003/07/14/business/harry-potter-and-the-internet-pirates.html | archive-date=3 April 2009 | df=dmy-all }}</ref>。『不死鳥の騎士団』は2003年6月21日に英語版が全世界で出版された<ref>{{cite news|url=https://www.theguardian.com/uk/2003/jan/16/harrypotter.books|title=Harry Potter and the hottest day of summer|last=Cassy|first=John|date=16 January 2003|publisher=Guardian News and Media Limited|newspaper=The Guardian|access-date=27 September 2008|location=London|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20131231091101/http://www.theguardian.com/uk/2003/jan/16/harrypotter.books|archive-date=31 December 2013|df=dmy-all}}</ref>。『[[ハリー・ポッターと謎のプリンス]]』は2005年7月16日に出版され、全世界で発売されて最初の24時間で1,100万部を売り上げた<ref>{{cite news|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/arts/4113663.stm|title=July date for Harry Potter book|date=21 December 2004|publisher=BBC|access-date=27 September 2008|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20081229024606/http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/arts/4113663.stm|archive-date=29 December 2008|df=dmy-all}}</ref><ref>{{cite news |url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/6912529.stm |title=Harry Potter finale sales hit 11&nbsp;m |work=BBC News |access-date=21 August 2008 |date=23 July 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20081225034725/http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/6912529.stm |archive-date=25 December 2008 |df=dmy-all }}</ref>。第7作であり最終作となる『[[ハリー・ポッターと死の秘宝]]』は2007年7月21日に出版された<ref>{{cite news|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/6320733.stm|title=Rowling unveils last Potter date|date=1 February 2007|publisher=BBC|access-date=27 September 2008|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20081228101051/http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/6320733.stm|archive-date=28 December 2008|df=dmy-all}}</ref>。『死の秘宝』は発売から24時間以内で1,100万部(英国では270万部、米国では830万部)を売り上げた<ref>{{cite news|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/6912529.stm|title=Harry Potter finale sales hit 11&nbsp;m|date=23 July 2007|publisher=BBC|access-date=20 August 2008|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20081225034725/http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/6912529.stm|archive-date=25 December 2008|df=dmy-all}}</ref>。

=== イラスト版 ===
{{仮リンク|ジム・ケイ|en|Jim Kay}}が挿絵を描くイラスト版『ハリー・ポッターと賢者の石』が2015年10月6日に発売された。<ref>{{cite web2|url=https://www.bloomsbury.com/uk/harry-potter-and-the-philosophers-stone-9781408845646/|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone: Illustrated Edition|publisher=[[:en:Bloomsbury Publishing|Bloomsbury Publishing]]|access-date=26 December 2017|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20170623022326/http://www.bloomsbury.com/uk/harry-potter-and-the-philosophers-stone-9781408845646|archive-date=23 June 2017|df=dmy-all}}</ref><ref>{{cite web2|url=http://lifestyle.inquirer.net/224132/illustrated-edition-offers-harry-potter-fans-a-unique-reading-experience-2/|title=Illustrated edition offers 'Harry Potter' fans a unique reading experience|last=De Vera|first=Ruel S.|website=lifestyle.inquirer.net|date=6 March 2016|language=en|access-date=25 March 2017|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20170326051018/http://lifestyle.inquirer.net/224132/illustrated-edition-offers-harry-potter-fans-a-unique-reading-experience-2/|archive-date=26 March 2017|df=dmy-all}}</ref>。このイラスト版は100点以上の挿絵が掲載され、同氏によるシリーズ全7作のイラスト版が続く予定である。

=== ポッドキャスト版 ===
2020年5月、[[Spotify]]により『おうちでハリー・ポッター』と題された朗読ポッドキャストが作られた。各章は『ハリー・ポッター』シリーズと『魔法ワールド』シリーズの有名人のゲストが朗読している<ref>{{cite web2|title=Harry Potter At Home Readings|url=https://www.wizardingworld.com/chapters|access-date=2020-08-06|website=www.wizardingworld.com|language=en}}</ref>。

{| class="wikitable sortable" style="text-align:center;"
|-
! 章 !! 題名 !! 公開日 !! 時間 !! 朗読者
|-
| 1 || ''The Boy Who Lived''(生き残った男の子) || 2020年5月5日 || 25分54秒 || [[ダニエル・ラドクリフ]]
|-
| 2 || ''The Vanishing Glass''(消えたガラス) || 2020年5月8日 || 27分27秒 || {{仮リンク|ノーマ・ドゥメズウェニ|en|Noma Dumezweni}}
|-
| 3 || ''The Letters from No One''(知らない人からの手紙) || 2020年5月12日 || 26分14秒 || [[エディ・レッドメイン]]
|-
| 4 || ''The Keeper of the Keys''(鍵の番人) || 2020年5月14日 || 26分54秒 || [[スティーヴン・フライ]]
|-
| 5 || ''Diagon Alley''(ダイアゴン横丁) || 2020年5月19日 || 48分1秒 || [[サイモン・キャロウ]]、[[ボニー・ライト]]、[[イヴァナ・リンチ]]
|-
| 6 || ''The Journey from Platform Nine and Three-Quarters''(9と3/4番線からの旅) || 2020年5月20日 || 41分47秒 || {{仮リンク|ジェイミー・パーカー|en|Jamie Parker}}、『[[ハリー・ポッターと呪いの子]]』の出演者
|-
| 7 || ''The Sorting Hat''(組分け帽子) || 2020年5月27日 || 27分1秒 || [[オリヴィア・コールマン]]、{{仮リンク|ジョナサン・ヴァン・ネス|en|Jonathan Van Ness}}、[[ケイト・マッキノン]]
|-
| 8 || ''The Potions Master''(魔法薬の先生) || 2020年5月28日 || 18分36秒 || [[アーリヤー・バット]]、[[アレック・ボールドウィン]]、カルメン・ボールドウィン
|-
| 9 || ''Midnight Duel''(真夜中の決闘) || 2020年6月3日 || 33分21秒 || [[アリソン・スドル]]、[[ダン・フォグラー]]
|-
| 10 || ''Hallowe'en''(ハロウィーン) || 2020年6月4日 || 29分06秒 || [[ウーピー・ゴールドバーグ]]
|-
| 11 || ''Quidditch''(クィディッチ) || 2020年6月10日 || 22分27秒 || [[デイヴィッド・テナント]]、[[デビッド・ベッカム]]
|-
| 12 || ''The Mirror of Erised''(みぞの鏡) || 2020年7月3日 || 39分14秒 || [[マシュー・ルイス (俳優)|マシュー・ルイス]], ヘレン・ハワード、[[イメルダ・スタウントン]]
|-
| 13 || ''Nicolas Flamel''(ニコラス・フラメル) || 2020年7月7日 || 22分2秒 || [[ヒュー・ボネヴィル]]
|-
| 14 || ''Norbert the Norwegian Ridgeback''(ノルウェー・ドラゴンのノーバート) || 2020年7月8日 || 26分6秒 || [[ジェイソン・アイザックス]]、[[トム・フェルトン]]、[[ヘレン・マックロリー]]
|-
| 15 || ''The Forbidden Forest''(禁じられた森) || 2020年7月13日 || 33分3秒 || [[キム・スヒョン (1985年生の女優)|キム・スヒョン]]、[[ダコタ・ファニング]]
|-
| 16 || ''Through the Trapdoor''(仕掛けられた罠) || 2020年7月14日 || 51分35秒 || [[ケネス・ブラナー]]、[[ルース・ウィルソン]]、[[ヘレナ・ボナム=カーター]]
|-
| 17 || ''The Man with the Two Faces''(二つの顔をもつ男) || 2020年7月16日 || 41分29秒 || 『ハリー・ポッター』ファンの3家族、[[J・K・ローリング]]のサプライズ登場
|}

=== 映画版 ===
{{Main|ハリー・ポッターと賢者の石#映画}}

1999年、ローリングは『ハリー・ポッター』の最初の4作品について映画化の権利を[[ワーナー・ブラザース]]に100万ポンド(1999年時点で165万ドル)で売却したと言われている<ref name="WiGBPd About Harry">{{cite news|url=http://www.accio-quote.org/articles/2000/0700-austfinrev-bagwell.html|work=[[:en:The Australian Financial Review|The Australian Financial Review]]|publisher=Accio Quote|title=WiGBPd About Harry|date=19 July 2000|access-date=26 May 2007|url-status=dead|archive-url=https://web.archive.org/web/20110109034910/http://www.accio-quote.org/articles/2000/0700-austfinrev-bagwell.html|archive-date=9 January 2011|df=dmy-all}}</ref>。ローリングは主要な配役に英国人の起用を厳守するよう強く求めたが、ダンブルドア役の故[[リチャード・ハリス]]などアイルランド人俳優の起用や、後の本で登場人物と同じ国籍の外国人俳優の起用を認めた<ref name="Harry Potter and the Philosopher's Stone">{{cite news|url=https://www.theguardian.com/film/2001/nov/16/jkjoannekathleenrowling|work=The Guardian|location=UK|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone|date=16 November 2001|access-date=26 May 2007|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20130930184717/http://www.theguardian.com/film/2001/nov/16/jkjoannekathleenrowling|archive-date=30 September 2013|df=dmy-all}}</ref>。{{仮リンク|ハリー・ポッターの配役一覧|label=大規模なキャスティング|en|List of Harry Potter cast members}}を経て<ref>{{cite news|url=http://movies.warnerbros.com/pub/movie/releases/harrycast.html|archive-url=https://web.archive.org/web/20070404184713/http://movies.warnerbros.com/pub/movie/releases/harrycast.html|archive-date=4 April 2007|publisher=Warner Brothers|title=Daniel Radcliffe, Rupert Grint and Emma Watson bring Harry, Ron and Hermione to life for Warner Bros. Pictures' 'Harry Potter and the Sorcerer's Stone'|date=21 August 2000|access-date=26 May 2007}}</ref>、2000年9月に[[ワーナー・ブラザース・スタジオ・リーブスデン|リーブスデン・スタジオ]]とロンドンで撮影が開始され、2001年7月に制作が終了した<ref name=greg>{{cite web2|url=https://movies.yahoo.com/feature/comingsoon.html |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (2001) |access-date=30 May 2007 |author=Schmitz, Greg Dean |publisher=Yahoo! Movies |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20070529214251/http://movies.yahoo.com/feature/comingsoon.html |archive-date=29 May 2007 }}<!-- Not exactly a dead link, but the page updates frequently and I have not been able to find anything archived. --></ref>。『ハリー・ポッターと賢者の石』は2001年11月14日にロンドンで公開された<ref name="BBCFilmPreview">{{cite news |url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/film/1634408.stm |title=Potter Casts Spell at World Premiere |access-date=23 September 2007 |date=15 November 2001 |work=BBC News |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070312191433/http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/film/1634408.stm |archive-date=12 March 2007 |df=dmy-all }}</ref><ref>{{Cite web2 |url=http://uk.movies.ign.com/articles/034/034103p1.html |title=Bewitched Warner Bros. Delays Potter |access-date=8 July 2007 |date=17 May 2000 |website=IGN |last=Linder |first=Brian |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20081206110507/http://uk.movies.ign.com/articles/034/034103p1.html |archive-date=6 December 2008 |df=dmy-all }}</ref>。[[Rotten Tomatoes]]で80%の「Fresh{{Efn2|高評価を意味する}}」評価<ref>{{Cite web2 |url=https://www.rottentomatoes.com/m/harry_potter_and_the_sorcerers_stone/ |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (2001) |access-date=8 July 2007 |website=[[Rotten Tomatoes]] |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20131203134925/http://www.rottentomatoes.com/m/harry_potter_and_the_sorcerers_stone/ |archive-date=3 December 2013 |df=dmy-all }}</ref>、[[Metacritic]]で64%のスコアに反映されているように、評論家のコメントは肯定的であり、「おおむね好評」であることを示している<ref>{{Cite web2 |url=http://www.metacritic.com/video/titles/harrypotterandthesorcerersstone |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone |access-date=20 July 2007 |website=[[Metacritic]] |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20090711202402/http://www.metacritic.com/video/titles/harrypotterandthesorcerersstone |archive-date=11 July 2009 |df=dmy-all }}</ref>。

=== ビデオゲーム ===
[[ハリー・ポッターと賢者の石#ゲーム]]を参照

=== 教育とビジネスでの利用 ===

教育やビジネスを主題とする作家たちはこの本を題材にした。医学部での臨床教育について書くJennifer Connはスネイプの技術的な専門知識と彼の生徒に対する威圧的な態度を対比した。一方、クィディッチのコーチであるマダム・フーチは、複雑な動きを単純な動きの連続に分解し、よく見られる誤りを生徒が避けられるようにするなど、身体的スキルの指導に役立つ技術の良い例となった<ref name="Conn2002ClinicalTeachers">{{cite journal|last=Conn|first=Jennifer J.|year=2002|title=What can clinical teachers learn from ''Harry Potter and the Philosopher's Stone''?|journal=Medical Education|volume=36|issue=12|pages=1176–1181|doi=10.1046/j.1365-2923.2002.01376.x|pmid=12472752|citeseerx=10.1.1.463.8854|s2cid=22560995}}</ref>。Joyce Fieldsは、この本は社会学の初年度の典型的な5つの主要テーマの内の4つ「文化・社会および[[社会化]]を含む社会学的概念、階層化と[[社会的不平等]]、[[制度#社会制度|社会制度]]、[[社会理論]]」を例示しているという<ref name="Fields2007HPSociologicalImagination" />。

Stephen Brownは、初期の『ハリー・ポッター』作品、特に『ハリー・ポッターと賢者の石』は、不適切で組織化されていないマーケティングだったにもかかわらず圧倒的な成功を収めたことを指摘した。Brownはマーケティング担当幹部に対して、厳密な統計分析やマネージメントの「分析、計画、実施および制御」モデルに捉われないよう助言した。その代わり、彼はこの物語を魅力的な商品やブランド名に満ちた「マーケティングのマスタークラス{{Efn2|上級特別クラス、一流の講師による特別授業}}」として扱うことを勧めた<ref name="Brown2002MarketingForMuggles">{{cite journal|last=Brown|first=Stephen|year=2002|title=Marketing for Muggles: The Harry Potter way to higher profits|journal=Business Horizons|volume=45|issue=1|pages=6–14 | doi=10.1016/S0007-6813(02)80004-0 }}</ref>。たとえば、2000年に玩具メーカーの[[ハズブロ]]からライセンス供与されて{{仮リンク|Jelly_Belly|label=バーティ・ボッツの百味ビーンズ|en|Jelly_Belly#Jelly_beans}}を模した実際の商品が発売された<ref name="Brown2002MarketingForMuggles" /><ref>{{cite web2|url=http://www.timewarner.com/newsroom/press-releases/2000/02/Hasbro_Wins_Wide_Range_Rights_for_Harry_Potter_from_02-11-2000.php|title=Hasbro Wins Wide Range of Rights for Harry Potter from Warner Bros. Consumer Products|date=11 February 2000|publisher=[[Time Warner]]|location=Burbank, California|access-date=14 May 2009|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20131029203833/http://www.timewarner.com/newsroom/press-releases/2000/02/Hasbro_Wins_Wide_Range_Rights_for_Harry_Potter_from_02-11-2000.php|archive-date=29 October 2013|df=dmy-all}}</ref>。

== 発売履歴 ==
{| class="wikitable"
|-
! 国
! 発売日
! 版<br /><small>(ハードカバー/ペーパーバック)</small>
! 出版社
! ページ数
|-
|rowspan="10"|英国
|rowspan="2"|1997年6月26日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Book 1)|id= {{ASIN|0747532699|country=uk}}}}</ref><ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Book 1)|id= {{ASIN|0747532745|country=uk}}}}</ref>
|ハードカバー 子供版
|rowspan="10"|{{仮リンク|ブルームズベリー|en|Bloomsbury Publishing}}
|rowspan="5"|223
|-
|ペーパーバック 子供版
|-
|1998年9月11日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Book 1)|id= {{ASIN|0747542988|country=uk}}}}</ref>
|ペーパーバック 大人版 <small>(初代)</small>
|-
|1999年9月27日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Book 1)|id= {{ASIN|0747545723|country=uk}}}}</ref>
|ハードカバー 署名特別版
|-
|2001年10月8日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Book 1)|id= {{ASIN|0747558191|country=uk}}}}</ref>
|ペーパーバック 特別版
|-
|2004年7月10日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Book 1)|id= {{ASIN|0747574472|country=uk}}}}</ref>
|ハードカバー 大人版 <small>(新表紙で再発行)</small>
|336
|-
|4 October 2004<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Book 1)|id= {{ASIN|0747573603|country=uk}}}}</ref>
|ペーパーバック 大人版 <small>(新表紙で再発行)</small>
|rowspan="3"|223
|-
|2010年11月1日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone|id= {{ASIN|1408810549|country=uk}}|edition= Harry Potter Signature}}</ref>
|ペーパーバック ハリー・ポッター 署名版
|-
|2013年7月18日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Harry Potter 1 Adult Cover) |id= {{ASIN|1408834960|country=uk}} }}</ref>
|ペーパーバック 大人版 <small>(新表紙で再発行)</small>
|-
|2015年10月6日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Illustrated Hardcover) |id= {{ASIN|1408845644|country=uk}} }}</ref>
|ハードカバー イラスト版 <small>(挿絵: ジム・ケイ)</small>
|256
|-
|rowspan="8"|米国
|1998年9月1日<ref>{{cite magazine|url=https://www.kirkusreviews.com/book-reviews/jk-rowling/harry-potter-and-the-sorcerers-stone/|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone|magazine=[[:en:Kirkus Reviews|Kirkus Reviews]]|date=1 September 1998|access-date=14 December 2013|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20131214105044/https://www.kirkusreviews.com/book-reviews/jk-rowling/harry-potter-and-the-sorcerers-stone/|archive-date=14 December 2013|df=dmy-all}}</ref>
|ハードカバー
|rowspan="8"|{{仮リンク|Arthur A. Levine Books|label=Arthur A. Levine|en|Arthur A. Levine Books}}/<br />{{仮リンク|スコラスティック|en|Scholastic}}
|rowspan="3"|309
|-
|1999年9月8日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (Book 1)|isbn=978-0590353427|url=https://archive.org/details/harrypottersorce00rowl|last1=Rowling|first1=J. K.|year=1998}}</ref>
|ペーパーバック
|-
|1 November 2000<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone|isbn = 978-0439203524|last1 = Rowling|first1 = J. K.|date = October 2000}}</ref>
|ハードカバー コレクターズ・エディション
|-
|1 November 2001<ref>{{cite book|title = Harry Potter And The Sorcerer's Stone (mm)|isbn = 978-0439362139|last1 = Rowling|first1 = Joanne K.|year = 1997|url = https://archive.org/details/harrypottersorce00jkro}}</ref>
|マスマーケット ペーパーバック
|400
|-
|September 2008<ref>{{cite web2|url=http://mugglenet.com/app/news/full_story/1894|title= New cover for Sorcerer's Stone paperback edition|date=29 September 2008|publisher=[[:en:MuggleNet|MuggleNet]]|access-date=14 December 2013|archive-url=https://web.archive.org/web/20081205061144/http://mugglenet.com/app/news/full_story/1894|archive-date=5 December 2008}}</ref>
|ペーパーバック <small>(スコラスティック社スクールマーケット限定版)</small>
|rowspan="2"|309
|-
|2008年10月1日<ref name="10than"/>
|ハードカバー 10周年記念版
|-
|2013年8月27日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (Book 1)|isbn = 978-0545582889|last1 = Rowling|first1 = J. K.|year = 2013}}</ref>
|ペーパーバック <small>(新表紙で再発行)</small>
|336
|-
|2015年10月6日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (Book 1)|isbn = 978-0545790352|last1 = Rowling|first1 = J. K.|year = 2015}}</ref>
|ハードカバー イラスト版 <small>(挿絵: ジム・ケイ)</small>
|256
|-
|rowspan="9"|カナダ
|rowspan="2"|1 December 1998<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone British Children's Cloth Edition|id= {{ASIN|0747532699|country=ca}}}}</ref><ref>{{cite book|title=Harry Potter and Philosopher's Stone|id= {{ASIN|0747542988|country=ca}}}}</ref>
|ハードカバー 子供版
|rowspan="6"|{{仮リンク|レインコースト・ブックス|label=レインコースト|en|Raincoast Books}}
|rowspan="5"|223
|-
|ペーパーバック 大人版 <small>(初代)</small>
|-
|1999年11月1日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone: Deluxe Gift Edition|id= {{ASIN|0747545723|country=ca}}}}</ref>
|ハードカバー 署名特別版
|-
|2000年8月31日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone Children's ペーパーバック Edition|id= {{ASIN|155192398X|country=ca}}}}</ref>
|ペーパーバック 子供版
|-
|2002年10月16日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone|id= {{ASIN|1551926121|country=ca}}|edition= Magic}}</ref>
|ペーパーバック マジック・エディション
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|2004年10月4日<ref>{{cite book|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Book 1)|id= {{ASIN|1551927284|country=ca}}}}</ref>
|ハードカバー 大人版 <small>(新表紙で再発行)</small>
|336
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|rowspan="2"|2011年1月12日<ref>{{cite book|title=Harry Potter And The Philosopher's Stone|id= {{ASIN|0747574472|country=ca}}}}</ref><ref>{{cite book|title=Harry Potter And The Philosopher's Stone|id= {{ASIN|1408810549|country=ca}}}}</ref>
|ペーパーバック 大人版 <small>(新表紙で再発行)</small>
|rowspan="3"|ブルームズベリー
|rowspan="3"|223
|-
|ペーパーバック ハリー・ポッター 署名版
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|2013年8月27日<ref>{{cite book|title=Harry Potter And The Philosopher's Stone|id= {{ASIN|1408834960|country=ca}}}}</ref>
|ペーパーバック 大人版 <small>(新表紙で再発行)</small>
|}


== 映画 ==
== 映画 ==
{{Pathnav|魔法ワールド|ハリー・ポッター (映画シリーズ)|frame=1}}
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{{Expand English|Harry Potter and the Philosopher's Stone (film)|date=2021年1月}}
{{Infobox Film
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|作品名=ハリー・ポッターと賢者の石
|作品名=ハリー・ポッターと賢者の石
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|製作国={{GBR}}<br/>{{USA}}
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|言語=[[英語]]
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|製作費=US$ 125,000,000<ref name=boxoffice>{{cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl1416332801/|publisher=[[w:Box Office Mojo|Box Office Mojo]]|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (2001)|accessdate=2010-02-13}}</ref>
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|興行収入=US$ 974,733,550<ref name=boxoffice/><br />203億円<ref>『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)620頁</ref> {{flagicon|JPN}}
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|次作=[[ハリー・ポッターと秘密の部屋#映画|ハリー・ポッターと秘密の部屋]]
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当初、監督に[[スティーヴン・スピルバーグ]]、ハリー役に[[ハーレイ・ジョエル・オスメント]]が候補として挙げられていたが、スピルバーグは考慮はしたものの最終的に受諾しなかった。原作者の[[J・K・ローリング]]が反対したことが理由とも噂されたが、ローリング自身が公式サイトでこれを否定している。スピルバーグと本作品の監督コロンバスは師弟関係である。
当初、監督に[[スティーヴン・スピルバーグ]]、ハリー役に[[ハーレイ・ジョエル・オスメント]]が候補として挙げられていたが、スピルバーグは考慮はしたものの最終的に受諾しなかった。原作者の[[J・K・ローリング]]が反対したことが理由とも噂されたが、ローリング自身が公式サイトでこれを否定している。スピルバーグと本作品の監督コロンバスは師弟関係である。


コロンバスは子役の選定において、自身の監督作『[[ホーム・アローン]]』に出演した[[マコーレー・カルキン]]の両親が、カルキンの稼いだギャラを巡って裁判を起こしたことに学び、今作では両親もどんな人物かを考慮して選定した<ref>{{cite web|url=https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20201224-00214191/|title=「ホーム・アローン」から30年。マコーレー・カルキンはどうしているのか|accessdate=2021-05-30}}</ref>。
コロンバスは子役の選定において、自身の監督作『[[ホーム・アローン]]』に出演した[[マコーレー・カルキン]]の両親が、カルキンの稼いだギャラを巡って裁判を起こしたことに学び、今作では両親もどんな人物かを考慮して選定した<ref>{{cite web2|url=https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20201224-00214191/|title=「ホーム・アローン」から30年。マコーレー・カルキンはどうしているのか|accessdate=2021-05-30}}</ref>。


日本での興行成績は『[[千と千尋の神隠し]]』『[[タイタニック (1997年の映画)|タイタニック]]』に次ぐ第3位を記録した。のちに『[[アナと雪の女王]]』(2014年公開)、『[[君の名は。]]』(2016年公開)、『[[劇場版 鬼滅の刃 無限列車編]]』(2020年公開)に抜かれ、第6位となる。
日本での興行成績は『[[千と千尋の神隠し]]』『[[タイタニック (1997年の映画)|タイタニック]]』に次ぐ第3位を記録した。のちに『[[アナと雪の女王]]』(2014年公開)、『[[君の名は。]]』(2016年公開)、『[[劇場版 鬼滅の刃 無限列車編]]』(2020年公開)に抜かれ、第6位となる。
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映画では原作本の時系列は強制されていない。原作本では、ハリーの11歳の誕生日は1991年である<ref name="TimelineSR" />。プリベット通り四番地の映画のセットでは、ダドリーの小学校からの証明書には2001年と書かれている<ref name="HarveyCosmo" />。
映画では原作本の時系列は強制されていない。原作本では、ハリーの11歳の誕生日は1991年である<ref name="TimelineSR" />。プリベット通り四番地の映画のセットでは、ダドリーの小学校からの証明書には2001年と書かれている<ref name="HarveyCosmo" />。


=== DVD/Blu-ray ===
=== 配給 ===
==== マーケティング ====
最初のティーザーポスターは2000年12月1日に公開された<ref name="LinderIGNDec2000" />。最初の特報は2001年3月2日に衛星放送で公開され、『[[スポット (映画)|スポット]]』の公開と同時に映画館で初公開した<ref name="LinderIGNFeb2001-3" />。2001年11月15日、この映画に基づいた{{仮リンク|ハリー・ポッターと賢者の石 (ビデオゲーム)|label=ビデオゲーム|en|Harry Potter and the Philosopher's Stone (video game)}}が[[エレクトロニック・アーツ]]社から複数のゲーム機で発売された<ref name="LinderIGNJul2001" />。2003年には、[[ニンテンドーゲームキューブ|ゲームキューブ]]、[[PlayStation 2]]、[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]用の[[移植_(ソフトウェア)#コンピュータゲームの移植|移植版]]が発売された<ref name="ThorsenGameSpot" />。[[マテル]]社は、この映画に基づいた玩具を生産する権利を獲得し、ワーナー・ブラザーズの店舗で独占的に販売された<ref name="LinderIGNFeb2000-2" />。また、[[ハズブロ]]社はこのシリーズに基づいた菓子などの商品を作った<ref name="LinderIGNFeb2000-3" />。ワーナー・ブラザースは映画の宣伝のために[[コカ・コーラ]]と1億5千万米ドル相当の契約を結んだが<ref name="LinderIGNFeb2001" />、一部ではこの映画のため全世界で4千万ドルから5千万ドルの契約を結んだという見方もある<ref name="HiveNewsCokeDeal" />。[[レゴ]]社は、この映画の建物や場面に基づいたセットの[[レゴ ハリー・ポッター|シリーズ]]や、ビデオゲーム「{{仮リンク|レゴ クリエイター|en|Lego Creator (video game)#Lego Creator: Harry Potter}}」を作った<ref name="LinderIGNJun2001" />。

==== 劇場公開 ====
『ハリー・ポッターと賢者の石』は、2001年11月4日にロンドンの{{仮リンク|オデオン・レスター・スクエア|en|Odeon Luxe Leicester Square}}で[[初演|世界初公開]]され、劇場はホグワーツ魔法魔術学校に似せて飾り付けられた<ref name="PremiereBBC" /> 。

この映画は2001年11月10日と11日にイギリスの491館、1,137スクリーンで試写が行われた<ref name="UKPreviewsVariety" />。2001年11月16日、イギリスとアイルランドの507館、1,168スクリーン、アメリカとカナダの3,672館で正式に公開された。その当時のイギリスとアメリカで最大の{{仮リンク|全国同時公開|en|wide release}}だった<ref name="UKReleaseVariety" /><ref name="USReleaseNYTimes" />。

==== 映像ソフト ====
ワーナー・ブラザーズは、2002年5月11日にイギリスで<ref name="HiveMediaDVDUK" />、5月28日にはアメリカで<ref name="HiveMediaDVDUS" />、[[VHS]]と[[DVD]]でこの映画を最初に発売した。2002年5月から6月にかけてこの映画は1000万本を売り上げ、そのおよそ60%がDVDの売り上げだった<ref name="DVDSales" />。

2009年12月には、7分間の削除された場面を加え、長編スペシャル『Creating the World of Harry Potter Part 1: The Magic Begins<ref>ハリー・ポッターの世界を創る Part1: 魔法の始まり</ref>』、48ページのハードカバーの小冊子を加えた、4枚組の『アルティメット・エディション』が発売された<ref name="UltimateEditionHDD" />。延長版の視聴時間は約159分で、これは以前に一部のテレビ番組で放送されていた<ref name="MurrayAbout" />。この映画は、2011年11月に8枚組の『コンプリート8フィルム・コレクション』の一部としてDVDで再販され<ref name="HomeRelease2011" />、2014年4月には31枚組の『ホグワーツ・コレクション』の一部としてブルーレイで再販された<ref name="HomeRelease2014" />。

日本では[[ワーナー ブラザース ジャパン|ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント]]よりブルーレイ、DVDが発売。
日本では[[ワーナー ブラザース ジャパン|ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント]]よりブルーレイ、DVDが発売。
* ハリー・ポッターと賢者の石 特別版(DVD2枚組、2002年5月15日発売)
* ハリー・ポッターと賢者の石 特別版(DVD2枚組、2002年5月15日発売)
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* ハリー・ポッターと賢者の石 & ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 魔法の世界 入学セット(Blu-ray / DVDともに2枚組、2018年10月3日発売)
* ハリー・ポッターと賢者の石 & ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 魔法の世界 入学セット(Blu-ray / DVDともに2枚組、2018年10月3日発売)


=== サウンドトラック ===
==== テレビ放送 ====
{{main|ハリー・ポッターと賢者の石 (サウンドトラック)}}

=== テレビ放送 ===
{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
|-
|-
422行目: 601行目:
|}
|}
* 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
* 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

=== 評判 ===
==== 興行成績 ====
イギリスとアイルランドでは、『ハリー・ポッターと賢者の石』は試写会初日に360万ポンドの単日興行収入記録となる収入を挙げ、『[[トイ・ストーリー2]]』の記録を破った。日曜日には過去最高の310万ポンドを記録し、試写会からの合計興行収入は670万ポンドをもたらした<ref name="UKPreviewsVariety" /><ref name="ukbo">{{Cite web2 |title=UK weekend box office reports: 2001 |url=https://www2.bfi.org.uk/sites/bfi.org.uk/files/downloads/uk-film-council-box-office-report-2001.xls |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20210121041911/https://www2.bfi.org.uk/sites/bfi.org.uk/files/downloads/uk-film-council-box-office-report-2001.xls |archive-date=21 January 2021 |access-date=9 May 2021 |website=[[British Film Institute]] |format=xls}}</ref>。試写の有り無し共にそれまでで最高の初週週末記録を破り、試写ありで1,630万ポンド、試写なしで960万ポンド(1380万ドル)となり、さらに土曜日の単日興行収入で399万ポンドという記録を打ち立てた<ref name="RecordsBBC" /><ref name="ukopenmag">{{Cite magazine |last=Groves |first=Don |date=26 November 2001 |title='Potter' flies; Teutons prefer 'Blonde' |magazine=[[Variety (magazine)|Variety]] |page=10}}</ref><ref name=ukbo/>。また別の日曜日には360万ポンドの興行収入という記録を打ち立てた<ref name=ukopenmag/>。第2週の週末は840万ポンドを記録した<ref name=soph/><ref name=ukbo/>。5週間に渡って{{仮リンク|2001年イギリス興行成績第1位作品一覧|label=イギリスで第1位|en|List of 2001 box office number-one films in the United Kingdom}}を維持した<ref name=ukbo/>。この映画はイギリスだけで6,610万ポンドを稼ぎ、『[[マンマ・ミーア! (映画)|マンマ・ミーア!]]』に抜かれるまで、(『[[タイタニック (1997年の映画)|タイタニック]]に次いで』)イギリス国内歴代2位の興行収入を記録する映画だった<ref name="MammaMiaTelegraph" />。

アメリカとカナダでは、初日に3,230万ドルを売り上げ、それまで『[[スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス]]』(1999年)が保持していた1日の記録を更新した<ref>{{cite web2|url=https://nypost.com/2001/11/18/potter-of-gold-a-31m-opening/|title=POTTER OF GOLD: A $31M OPENING |publisher=NYP Holdings, Inc. |date=2001-11-18 |accessdate=2022-04-17}}</ref>。公開2日目には、本作の興行収入は3,350万ドルに増大し、再び1日の最大記録を更新した。最初の週末で9,030万ドルを稼ぎ、それまで『[[ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク]]』が保持していた歴代最高初週週末記録を更新した<ref name="RecordsHollywood" />。この記録は、『[[スパイダーマン (2002年の映画)|スパイダーマン]]』(2002年)が初週週末に1億1480万ドルを記録した次の5月まで保持された<ref name="SpiderManBOM" />。その上、本作は「[[バットマン フォーエヴァー]]」が持っていた[[ワーナー・ブラザース]]作品最大の初週週末記録を更新した<ref>{{cite news |last=Lyman |first=Rick |title=Harry Potter and the Box Office of Gold; Film Based on Popular Book Sets Record With $93.5 Million Opening Weekend |url=https://www.nytimes.com/2001/11/19/arts/harry-potter-box-office-gold-film-based-popular-book-sets-record-with-93.5.html |access-date=May 28, 2020 |work=The New York Times |date=November 19, 2001 |archive-date=February 26, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200226031942/https://www.nytimes.com/2001/11/19/arts/harry-potter-box-office-gold-film-based-popular-book-sets-record-with-93.5.html |url-status=live }}</ref>。この記録は、『[[マトリックス リローデッド]]』(2003年)に抜かれるまで、2年間保持された<ref>{{cite web2|url=https://www.latimes.com/archives/la-xpm-2003-may-19-et-horn19-story.html|title='Matrix' sequel is big but no match for 'Spider-Man' |publisher=Los Angeles Times |date=2003-05-19 |accessdate=2022-04-17}}</ref>。さらに、その他の公開時記録を打ち破り、『[[モンスターズ・インク]]』が持っていた11月最大の初週週末記録、『[[PLANET OF THE APES/猿の惑星]]』が持っていた祝日を除く最大の初週週末記録、金曜日最高の興行収入とその年最大の初週週末記録、『[[ハムナプトラ2/黄金のピラミッド]]』の土曜日最高の興行収入、『[[ホーム・アローン2]]』が持っていた[[クリス・コロンバス]]作品としての最高の初週週末記録、および3,672館で上映されたことで『[[ミッション:インポッシブル2]]』(2000年)が持っていた最多上映館数を超えた<ref>{{cite web2|last=Linder|first=Brian|title=Weekend Box Office: Potter Smashes Records|url=https://www.ign.com/articles/2001/11/20/weekend-box-office-potter-smashes-records|publisher=IGN|access-date=April 17, 2022|date=November 20, 2001}}</ref>。この映画は、台湾において最初の2日間で230万ドルの興行収入を達成し<ref name="UKReleaseVariety" />、全世界での初週週末総計は1億700万ドルとなった。この映画は{{仮リンク|2001年米国興行成績1位映画一覧|label=全米興行成績1位|en|List of 2001 box office number-one films in the United States}}の座を3週連続で守った<ref name="ThanksgivingBOM" /><ref name="NovDecBOM" />。この映画はまた、5日間(水曜日~日曜日)の感謝祭週末興行収入で8,240万ドルの最高記録を持ち、『[[ハンガー・ゲーム2]]』が1億1,010万ドルで、また『[[アナと雪の女王]]』が9,400万ドルでそれぞれ上回るまで12年間その座を保持した<ref name="CatchingFireFrozenBOM" />。

同様の結果が世界中で達成された。米国での公開から1週間後、この映画はさらに15の市場を加え、ドイツでは1,870万ドルの興行収入を挙げ初週記録を更新した。また、オーストリア、ブラジル、デンマーク、フィンランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、およびドイツ語圏のスイスで公開時記録を樹立した<ref name="soph">{{Cite magazine |last=Groves |first=Don |date=3 December 2001 |title=O'seas B.O. rises to wizard's wand |magazine=[[Variety (magazine)|Variety]] |page=15}}</ref>。31カ国に拡大した翌週には、この映画はオーストラリア、ギリシャ、イスラエル、日本(1,250万ドル)、ニュージーランド、およびスペインで記録的な公開を飾るなど、6,090万ドルの海外週末興行収入記録を達成した<ref>{{Cite magazine |last=Groves |first=Don |date=9 December 2001 |title=O'seas spellbound for 'Harry' |url=https://variety.com/2001/film/box-office/o-seas-spellbound-for-harry-1117856944/ |url-status=live |magazine=[[Variety (magazine)|Variety]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20210511132958/https://variety.com/2001/film/box-office/o-seas-spellbound-for-harry-1117856944/ |archive-date=11 May 2021 |access-date=11 May 2021}}</ref>。翌週末にはフランス、イタリア、フランス語圏のスイスで記録的な公開を飾るなど、37カ国で6,230万ドルの海外週末興行収入記録を更新した<ref>{{Cite magazine |last=Groves |first=Don |date=16 December 2001 |title='Harry' conjures B.O. gold; 'Rings' set to shine |url=https://variety.com/2001/film/box-office/harry-conjures-b-o-gold-rings-set-to-shine-1117857349/ |url-status=live |magazine=[[Variety (magazine)|Variety]] |page=12 |archive-url=https://web.archive.org/web/20210512084633/https://variety.com/2001/film/box-office/harry-conjures-b-o-gold-rings-set-to-shine-1117857349/ |archive-date=12 May 2021 |access-date=11 May 2021}}</ref>。劇場公開中、この映画は全世界での興行収入で9億7400万ドル(アメリカで3億1700万ドル、その他の地域で6億5700万ドル)で<ref name="BOM" />、当時史上2位の興行収入となり<ref name="2ndHighestBBC" />、また年間興行収入でも1位となった<ref name="2001WorlwideBOM" />。さらにこの映画は、『[[ツイスター (映画)|ツイスター]]』(1996年)を破り、ワーナー・ブラザース映画史上最高の興行収入を記録した作品となった<ref>{{Cite web2 |title='Twister': The Circumstances Of Its Blockbuster Success May Be Impossible To Replicate |url=https://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2020/06/25/twister-is-getting-rebooted-because-now-every-hit-movie-is-a-franchise/?sh=3bb11fd32470 |author=Scott Mendelson |publisher=Forbes |date=2020-06-25 |accessdate=2022-02-27}}</ref>。これは『[[ハリー・ポッターと死の秘宝#ハリー・ポッターと死の秘宝_PART2|死の秘宝 PART2]]』に次いで2番目に高い興行収入の[[ハリー・ポッター (映画シリーズ)|ハリー・ポッター]]映画である<ref name="FranchiseBOM" />。[[Box Office Mojo]]は、この映画はアメリカとカナダで5,590万枚以上のチケットを販売したと推定している<ref name="TicketsUSBOM" />。

2020年8月、中国での[[4K解像度|4K]]3D版など<ref name="ChinaRereleaseDeadline" />、『賢者の石』は数カ国で再公開され2,640万ドルを稼いだ。世界では10億1700万ドルを記録し、『死の秘宝 PART2』に次いで10億ドルを超えるシリーズ2番目の作品となった<ref name="BOM" />。

==== 批評家の反応 ====
[[Rotten Tomatoes]]では、この映画は200件のレビューを基に81%の支持を得ており、平均評価は7.1/10となっている。Rotten Tomatoesの「批評家の総意(CRITICS CONSENSUS)」は、「『ハリー・ポッターと賢者の石』は、小説の詰め込み過ぎた物語を興味を惹きつけられる(しばしば真に胸を躍らせる)大画面の魔法の悪ふざけに凝縮しながら、原作を忠実に再現している」と解釈している<ref name="RottenTomatoes" />。[[Metacritic]]では、36人の批評家に基づくこの映画の加重平均点数は100点満点中65点であり、「概ね好意的なレビュー」(generally favorable reviews)を示している<ref name="Metacritic" />。[[CinemaScore]]による調査では、観客はこの映画にA+からFまでの評価基準で平均「A」を与えた<ref name="CinemaScore" />。

[[ロジャー・イーバート]]は『賢者の石』を「名作」と呼び、この映画に4つ星中の星4つを与え、特にクィディッチの場面の視覚効果を称賛した<ref name="EbertReview" />。[[デイリー・テレグラフ|テレグラフ]]紙と[[エンパイア (雑誌)|エンパイア]]誌の批評家からも同様の称賛が表明され、エンパイア誌のAlan Morrisonはクィディッチの場面についてこの映画の「傑出したシークエンス」と名付けた<ref name="TelegraphReview" /><ref name="EmpireReview" />。[[IGN]]のBrian Linderもこの映画に肯定的な評価を与えたが、「完璧ではないが、自分にとっては大好きなシリーズ本を埋め合わせるものである」と結論付けた<ref name="LinderIGNReview" />。{{仮リンク|Palo Alto Weekly|label=Palo Alto Online|en|Palo Alto Weekly}}のJeanne Aufmuthは、最後の30分を批判したものの、この映画は「最もひねくれた映画ファンでさえも魔法をかける」と述べた<ref name="PaloAltoReview" />。[[USAトゥデイ]]の批評家Claudia Puigは、この映画に4つ星中の星3つを与え、特にセットのデザインとハグリッドを演じた[[ロビー・コルトレーン]]の演技を称賛したが、[[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]の音楽を批判し、「最終的には、この本の読者の多くはもっと魔法の実現を望むかもしれません」と結んだ<ref name="USATodayReview" />。[[ハリウッド・リポーター]]のKirk Honeycuttは、セット、デザイン、撮影、効果、および主要キャストのすべてを称賛したが、ジョン・ウィリアムズの音楽に対しては「単純には閉まらない、カンカン、ドンドンと大きな音を立てるオルゴール」とみなした<ref name="THRReview" />。[[バラエティ (アメリカ合衆国の雑誌)|バラエティ]]誌の[[トッド・マッカーシー]]は、この映画を『[[風と共に去りぬ_(映画)|風と共に去りぬ]]』と前向きに比較し、「脚本は忠実で、役者も適任。セット、衣装、化粧、効果は想像した通りで、時には想像の範囲を超える」と評した<ref name="VarietyReview" />。[[ニューヨーク・ポスト]]紙の{{仮リンク|Jonathan Foreman|en|Jonathan Foreman (journalist)}}は、この映画は対応する文学作品に「非常に忠実」であり、「長すぎたとしても一貫して面白い映画化だ」と思い起こした<ref name="NYPostReview" />。

[[タイム (雑誌)|タイム]]誌の{{仮リンク|Richard Corliss|en|Richard Corliss}}は、この映画を「数字合わせ」とみなし、そのテンポと「カリスマ性に欠けた」主演俳優を批判した<ref name="TimeReview" />。[[CNN]]のPaul Tataraは、コロンバスとクローブスが「原作本の一節を削除して誰かを怒らせたりしないように気を配っており、いわゆるナラティブ{{Efn2|物語、語り口}}はむしろローリングの頭の中の大規模パーティーのようだ」と捉えた<ref name="CNNReview" />。{{仮リンク|Slant Magazine|en|Slant Magazine}}のEd Gonzalezは、この映画を[[ティム・バートン]]が監督していたらと望み、撮影は「味気なく鬱陶しく」、映画の大部分が「垂れ流しのうんざりするような感傷で作られた退屈な祭典の連続」だと述べている<ref name="SlantReview" />。[[ニューヨーク・タイムズ]]紙のElvis Mitchellは、この映画について非常に否定的であり、「(この映画は)最盛期から数年経ったテーマパークのようだ。ライド・アトラクションはガタガタと音を立て、カーブを曲がるたびに金属疲労でミシミシときしむ」と述べた。また彼は「想像力の欠如」とぎこちない登場人物を抱えているとし、「組分け帽子は映画の中の他の誰よりも個性的だ」と付け加えた<ref name="NYTimesReview" />。

==== 受賞歴 ====
『賢者の石』は[[アカデミー賞]]の[[アカデミー美術賞|美術賞]]、[[アカデミー衣裳デザイン賞|衣裳デザイン賞]]、[[アカデミー作曲賞|作曲賞]](ジョン・ウィリアムズ)の3部門にノミネートされた<ref name="Oscars" />。また、本作は[[英国アカデミー賞]]の[[英国アカデミー賞 英国作品賞|英国作品賞]]、[[英国アカデミー賞 助演男優賞|助演男優賞]]([[ロビー・コルトレーン]])、{{仮リンク|英国アカデミー賞 衣裳デザイン賞|label=衣裳デザイン賞|en|BAFTA Award for Best Costume Design}}、{{仮リンク|英国アカデミー賞 美術賞|label=美術賞|en|BAFTA Award for Best Production Design}}、{{仮リンク|英国アカデミー賞 メイクアップ&ヘアスタイリング賞|label=メイク&ヘアスタイリング賞|en|BAFTA Award for Best Makeup and Hair}}、{{仮リンク|英国アカデミー賞 音響賞|label=音響賞|en|BAFTA Award for Best Sound}}、{{仮リンク|英国アカデミー賞 視覚効果賞|label=視覚効果賞|en|BAFTA Award for Best Special Visual Effects}}の7部門にノミネートされた<ref name="BAFTA" />。[[サターン賞]]では[[サターン衣装デザイン賞|衣装デザイン賞]]を受賞し、さらに8部門にノミネートされた<ref name="SaturnAwards" />。その他、{{仮リンク|全米キャスティング協会|en|Casting Society of America}}や{{仮リンク|衣装デザイナー組合|en|Costume Designers Guild}}からも受賞した<ref name="Artios" /><ref name="CDGAwards" />。特殊効果で[[アメリカン・フィルム・インスティチュート|AFI賞]]<ref name="AFIAwards" />、美術で[[美術監督組合|美術監督組合賞]]にノミネートされた<ref name="ADGAwards" />。[[第7回放送映画批評家協会賞|放送映画批評家協会賞]]の{{仮リンク|放送映画批評家協会賞 ファミリー映画賞|label=ファミリー映画賞|en|Broadcast Film Critics Association Award for Best Family Film}}を受賞し、{{仮リンク|放送映画批評家協会賞 若手俳優賞|label=子役賞|en|Critics' Choice Movie Award for Best Young Performer}}(ダニエル・ラドクリフ)と{{仮リンク|放送映画批評家協会賞 作曲賞|label=作曲家賞|en|Critics' Choice Movie Award for Best Score}}にノミネートされた<ref name="BFCAAwards" />。2005年には、[[アメリカン・フィルム・インスティチュート|アメリカ映画協会]]はこの映画を[[映画音楽ベスト100]]にノミネートした<ref name="AFI100Scores" />。

<!-- 以下にアルファベット順で追加の賞を配置 -->
{| class="wikitable sortable plainrowheaders" style="font-size:small;"
|-
! scope="col" style="width:22%;"| 賞
! scope="col"| 式典日付
! scope="col"| カテゴリ
! scope="col"| 受賞者
! scope="col"| 結果
! scope="col" class="unsortable"| 出典
|-
! scope="row" rowspan="3" style="text-align:center;"| [[アカデミー賞]]
| rowspan="3"| [[第74回アカデミー賞|2002年3月24日]]
| [[アカデミー美術賞|美術賞]]
| [[スチュアート・クレイグ]], [[ステファニー・マクミラン]]
| {{nom}}
| rowspan="3" style="text-align:center;"| <ref name="Oscars" />
|-
| [[アカデミー衣裳デザイン賞|衣裳デザイン賞]]
| [[ジュディアンナ・マコフスキー]]
| {{nom}}
|-
| [[アカデミー作曲賞|作曲賞]]
| [[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]
| {{nom}}
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|アマンダ賞|en|Amanda Award}}
| 2002年8月18日
| 外国長編映画賞
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| style="text-align:center;"| <ref name="AmandaAwards" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|アメリカン・フィルム・インスティチュート賞|label=AFI賞|en|American Film Institute Awards}}
| {{仮リンク|2001年アメリカン・フィルム・インスティチュート賞|label=2002年1月5日|en|American Film Institute Awards 2001}}
| デジタル・エフェクト・アーティスト賞
| [[ロバート・レガート]], [[ニック・デイヴィス (視覚効果スーパーバイザー)|ニック・デイヴィス]], [[ロジャー・ガイエット]]
| {{nom}}
| style="text-align:center;"| <ref name="AFIAwards" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|ADG優秀プロダクションデザイン賞|en|ADG Excellence in Production Design Awards}}
| 2002年2月24日
| 歴史映画・ファンタジー映画優秀プロダクションデザイン賞
| [[スチュアート・クレイグ]], ジョン・キング(John King), ニール・ラモント(Neil Lamont), アンドリュー・アクランド=スノー(Andrew Ackland-Snow), ピーター・フランシス(Peter Francis), マイケル・ラモント(Michael Lamont), サイモン・ラモント(Simon Lamont), スティーヴ・ローレンス(Steve Lawrence), ルシンダ・トムソン(Lucinda Thomson), スティーヴン・モラハン(Stephen Morahan), ドミニク・マスターズ(Dominic Masters), ゲイリー・トムキンズ(Gary Tomkins)
| {{nom}}
| style="text-align:center;"| <ref name="ADGAwards" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|ボギー賞|en|Bogey Awards}}
| {{N/A|2001年}}
| ボギー賞(チタン)
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{won}}
| style="text-align:center;"|<ref name="BogeyAward" />
|-
! scope="row" rowspan="7" style="text-align:center;"| [[英国アカデミー賞]]
| rowspan="7"| {{仮リンク|第55回英国アカデミー賞|label=2002年2月24日|en|55th British Academy Film Awards}}
| [[英国アカデミー賞 英国作品賞|英国作品賞]]
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| rowspan="7" style="text-align:center;"| <ref name="BAFTA" />
|-
| [[英国アカデミー賞 助演男優賞|助演男優賞]]
| [[ロビー・コルトレーン]]
| {{nom}}
|-
| {{仮リンク|英国アカデミー賞 衣裳デザイン賞|label=衣裳デザイン賞|en|BAFTA Award for Best Costume Design}}
| [[ジュディアンナ・マコフスキー]]
| {{nom}}
|-
| {{仮リンク|英国アカデミー賞 美術賞|label=美術賞|en|BAFTA Award for Best Production Design}}
| [[スチュアート・クレイグ]]
| {{nom}}
|-
| {{仮リンク|英国アカデミー賞 メイクアップ&ヘアスタイリング賞|label=メイク&ヘアスタイリング賞|en|BAFTA Award for Best Makeup and Hair}}
| {{仮リンク|ニック・ダッドマン|en|Nick Dudman}}, Eithne Fennel, {{仮リンク|アマンダ・ナイト|en|Amanda Knight}}
| {{nom}}
|-
| {{仮リンク|英国アカデミー賞 音響賞|label=音響賞|en|BAFTA Award for Best Sound}}
| Graham Daniel, Adam Daniel, Ray Merrin, John Midgley, {{仮リンク|エディ・ジョセフ|en|Eddy Joseph}}
| {{nom}}
|-
| {{仮リンク|英国アカデミー賞 視覚効果賞|label=視覚効果賞|en|BAFTA Award for Best Special Visual Effects}}
| [[ロバート・レガート]], [[ニック・デイヴィス (視覚効果スーパーバイザー)|ニック・デイヴィス]], [[ジョン・リチャードソン (特殊効果)|ジョン・リチャードソン]], [[ロジャー・ガイエット]], {{仮リンク|ジム・バーニー (視覚効果スーパーバイザー)|label=ジム・バーニー|en|Jim Berney}}
| {{nom}}
|-
! scope="row" rowspan="3" style="text-align:center;"| [[放送映画批評家協会賞]]
| rowspan="3"| [[第7回放送映画批評家協会賞|2002年1月11日]]
| {{仮リンク|放送映画批評家協会賞 ファミリー映画賞|label=ファミリー映画賞|en|Broadcast Film Critics Association Award for Best Family Film}}
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{won}}
| rowspan="3" style="text-align:center;"| <ref name="BFCAAwards" />
|-
| {{仮リンク|放送映画批評家協会賞 若手俳優賞|label=子役賞|en|Critics' Choice Movie Award for Best Young Performer}}
| [[ダニエル・ラドクリフ]]
| {{nom}}
|-
| {{仮リンク|放送映画批評家協会賞 作曲賞|label=作曲家賞|en|Critics' Choice Movie Award for Best Score}}
| [[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]
| {{nom}}
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|放送音楽協会賞映画&テレビ賞|en|BMI Film & TV Awards}}
| 2002年5月15日
| BMI映画音楽賞
| [[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]
| {{won}}
| style="text-align:center;"|<ref name="BMIAwards" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|全米キャスティング協会|en|Casting Society of America}}
| 2002年10月17日
| 長編映画キャスティング - コメディ
| ジャネット・ハーシェンソン(Janet Hirshenson), {{仮リンク|ジェーン・ジェンキンス|en|Jane Jenkins}}
| {{won}}
| style="text-align:center;"|<ref name="Artios" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|衣装デザイナー組合|label=衣装デザイナー組合賞|en|Costume Designers Guild}}
| 2002年3月16日
| {{仮リンク|衣装デザイナー組合賞 優秀ファンタジー映画賞|label=優秀ファンタジー映画賞|en|Costume Designers Guild Award for Excellence in Fantasy Film}}
| [[ジュディアンナ・マコフスキー]]
| {{won}}
| style="text-align:center;"|<ref name="CDGAwards" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| [[アメリカ映画編集者協会]]
| 2002年2月24日
| {{仮リンク|アメリカ映画編集者協会賞 長編映画編集賞 (ドラマ部門)|label=長編映画編集賞 (ドラマ部門)|American Cinema Editors Award for Best Edited Feature Film – Dramatic}}
| [[リチャード・フランシス=ブルース]]
| {{nom}}
| style="text-align:center;"|<ref name="EddieAwards" />
|-
! scope="row" rowspan="2" style="text-align:center;"| [[エンパイア賞]]
| rowspan="2"| {{仮リンク|第7回エンパイア賞|label=2002年2月5日|7th Empire Awards}}
| {{仮リンク|エンパイア賞 作品賞|label=作品賞|en|Empire Award for Best Film}}
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| rowspan="2" style="text-align:center;"| <ref name="EmpireAwards" />
|-
| {{仮リンク|エンパイア賞 新人賞|label=デビュー賞|en|Empire Award for Best Newcomer}}
| [[ダニエル・ラドクリフ]], [[ルパート・グリント]], [[エマ・ワトソン]]
| {{nom}}
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|イブニング・スタンダード英国映画賞|en|Evening Standard British Film Awards}}
| 2002年3月2日
| 技術功労賞
| [[スチュアート・クレイグ]]
| {{won}}
| style="text-align:center;"|<ref name="EveningStandardAwards" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|音響効果監督組合|label=ゴールデン・リール賞|en|Motion Picture Sound Editors}}
| 2002年3月23日
| {{仮リンク|ゴールデン・リール賞 外国語長編映画部門 音響編集賞 (効果音、フォーリー、台詞、アフレコ)|label=音響編集賞(外国映画部門)|en|Golden Reel Award for Outstanding Achievement in Sound Editing – Sound Effects, Foley, Dialogue and ADR for Foreign Language Feature Film}}
| {{仮リンク|エディ・ジョセフ|en|Eddy Joseph}}, マーティン・キャントウェル(Martin Cantwell), ニック・ロウ(Nick Lowe), Colin Ritchie, Peter Holt
| {{nom}}
| style="text-align:center;"|<ref name="GoldenReel" />
|-
! rowspan="2" scope="row" style="text-align:center;"| [[グラミー賞]]
| rowspan="2"|[[第45回グラミー賞|2003年2月23日]]
| [[グラミー賞 映画・テレビサウンドトラック部門|最優秀サウンドトラック・アルバム作曲賞 映画、テレビ、その他映像部門]]
| [[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]
| {{nom}}
| rowspan="2" style="text-align:center;"|<ref name="Grammys" />
|-
| {{仮リンク|グラミー賞 最優秀インストゥルメンタル作曲賞|label=最優秀インストゥルメンタル作曲賞|en|Grammy Award for Best Instrumental Composition}}
| ジョン・ウィリアムズ {{small|(for "Hedwig's Theme")}}
| {{nom}}
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| [[ヒューゴー賞]]
| 2002年8月29日-9月2日
| [[ヒューゴー賞映像部門|映像部門]]
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| style="text-align:center;"|<ref name="HugoAwards" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| [[日本アカデミー賞]]
| [[第25回日本アカデミー賞|2002年3月8日]]
| [[日本アカデミー賞外国作品賞|外国作品賞]]
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| style="text-align:center;"|<ref name="JapanAFPrize" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| [[キッズ・チョイス・アワード|ニコロデオン・キッズ・チョイス・アワード]]
| {{仮リンク|2002年キッズ・チョイス・アワード|label=2002年4月20日|en|2002 Kids' Choice Awards}}
| {{仮リンク|キッズ・チョイス・アワード フェイバリット映画賞|label=フェイバリット映画賞|en|Kids' Choice Award for Favorite Movie}}
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| style="text-align:center;"|<ref name="KidsChoice" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| [[MTVムービー&TVアワード|MTVムービー・アワード]]
| {{仮リンク|2002年MTVムービー・アワード|label=2002年6月1日|en|2002 MTV Movie Awards}}
| [[MTVムービー・アワード ブレイクスルー演技賞|ブレイクスルー男性演技賞]]
| [[ダニエル・ラドクリフ]]
| {{nom}}
| style="text-align:center;"|<ref name="MTVAwards" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|全米製作者組合賞|en|Producers Guild of America Awards}}
| {{第13回全米製作者組合賞|label=2002年3月3日|en|13th Producers Guild of America Awards}}
| [[全米製作者組合賞 劇場映画賞|劇場映画賞]]
| [[デヴィッド・ハイマン]]
| {{nom}}
| style="text-align:center;"|<ref name="PGAAwards" />
|-
! scope="row" rowspan="5" style="text-align:center;"| [[サテライト賞]]
| rowspan="5"| {{仮リンク|第6回ゴールデン・サテライト賞|label=2002年1月19日|en|6th Golden Satellite Awards}}
| {{仮リンク|サテライト賞 アニメーション・ミックスメディア部門|label=作品賞(アニメーション・ミックスメディア部門)|en|Satellite Award for Best Animated or Mixed Media Feature}}
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| rowspan="4" style="text-align:center;"|<ref name="SatelliteAwards" />
|-
| {{仮リンク|サテライト賞 編集賞|label=編集賞|en|Satellite Award for Best Editing}}
| [[リチャード・フランシス=ブルース]]
| {{nom}}
|-
| {{仮リンク|サテライト賞 美術賞|label=美術賞|en|Satellite Award for Best Art Direction and Production Design}}
| [[スチュアート・クレイグ]]
| {{nom}}
|-
| {{仮リンク|サテライト賞 視覚効果賞|label=視覚効果賞|en|Satellite Award for Best Visual Effects}}
| [[ロバート・レガート]], [[ニック・デイヴィス (視覚効果スーパーバイザー)|ニック・デイヴィス]], [[ロジャー・ガイエット]], [[ジョン・リチャードソン (特殊効果)|ジョン・リチャードソン]]
| {{nom}}
|-
| {{仮リンク|サテライト賞 新人賞|label=新人賞|en|Satellite Award for Outstanding New Talent}}
| [[ルパート・グリント]]
| {{won}}
| style="text-align:center;"|<ref name="SatelliteNewTalent" />
|-
! scope="row" rowspan="9" style="text-align:center;"| [[サターン賞]]
| rowspan="9"| {{仮リンク|第28回サターン賞|label=2002年6月10日|en|28th Saturn Awards}}
| [[サターンファンタジー映画賞|ファンタジー映画賞]]
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| rowspan="9" style="text-align:center;"| <ref name="SaturnAwards" />
|-
| [[サターン監督賞|監督賞]]
| [[クリス・コロンバス]]
| {{nom}}
|-
| [[サターン助演男優賞|助演男優賞]]
| [[ロビー・コルトレーン]]
| {{nom}}
|-
| [[サターン助演女優賞|助演女優賞]]
| [[マギー・スミス]]
| {{nom}}
|-
| rowspan="2"| [[サターン若手俳優賞|若手俳優賞]]
| [[ダニエル・ラドクリフ]]
| {{nom}}
|-
| [[エマ・ワトソン]]
| {{nom}}
|-
| [[サターン衣装デザイン賞|衣装デザイン賞]]
| [[ジュディアンナ・マコフスキー]]
| {{won}}
|-
| [[サターンメイクアップ賞|メイクアップ賞]]
| {{仮リンク|ニック・ダッドマン|en|Nick Dudman}}, [[マーク・クーリエ]], John Lambert
| {{nom}}
|-
| [[サターン特殊効果賞|特殊効果賞]]
| [[ロバート・レガート]], [[ニック・デイヴィス (視覚効果スーパーバイザー)|ニック・デイヴィス]], [[ロジャー・ガイエット]], [[ジョン・リチャードソン (特殊効果)|ジョン・リチャードソン]]
| {{nom}}
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| {{仮リンク|スティンカーズ最悪の映画賞|en|Stinkers Bad Movie Awards}}
| {{N/A|{{仮リンク|2001年スティンカーズ最悪の映画賞|label=2002年|en|2001 Stinkers Bad Movie Awards}}}}
| 最も邪魔な音楽賞(Most Intrusive Musical Score)
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| style="text-align:center;"|<ref name="Stinkers" />
|-
! scope="row" style="text-align:center;"| [[ティーン・チョイス・アワード]]
| {{仮リンク|2002年ティーン・チョイス・アワード|label=2002年8月19日|en|2002 Teen Choice Awards}}
| {{仮リンク|ティーン・チョイス・アワード チョイス・ムービー ドラマ部門|label=チョイス・ムービー ドラマ/アクション・アドベンチャー部門|en|Teen Choice Award for Choice Movie – Drama}}
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| style="text-align:center;"| <ref name="TeenChoice" />
|-
! scope="row" rowspan="5" style="text-align:center;"| {{仮リンク|ヤング・アーティスト賞|en|Young Artist Award}}
| rowspan="5"| {{仮リンク|第23回ヤング・アーティスト賞|label=7 April 2002|en|23rd Young Artist Awards}}
| ファミリー長編映画賞 ドラマ部門
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
| rowspan="5" style="text-align:center;"|<ref name="YoungArtist" />
|-
| 長編映画演技賞 若手主演女優部門
| [[エマ・ワトソン]] {{small|([[スカーレット・ヨハンソン]]と同点)}}
| {{won}}
|-
| 長編映画演技賞 若手助演男優部門
| [[トム・フェルトン]]
| {{nom}}
|-
| 長編映画アンサンブル賞
| 『ハリー・ポッターと賢者の石』
| {{nom}}
|-
| 若手新人賞
| [[ルパート・グリント]]
| {{won}}
|}


== ゲーム ==
== ゲーム ==
{{main|w:Harry Potter and the Philosopher's Stone (video game)}}
{{main|w:Harry Potter and the Philosopher's Stone (video game)}}

以下のように映画や原作を大まかに基にした、異なる開発者による独特な5つのビデオゲームが[[エレクトロニック・アーツ]]により2001年から2003年にかけて発売された。

{| class="wikitable sortable"
|-
! 開発 !! 発売日 !! プラットフォーム !! 分野 !! [[GameRankings]] !! [[Metacritic]] !! class="unsortable"| 注釈
|-
| {{仮リンク|KnowWonder|en|KnowWonder}} || rowspan="4"| 2001年11月15日 || [[Microsoft Windows]] || [[アドベンチャーゲーム|アドベンチャー]]/[[パズルゲーム|パズル]] || style="text-align:center;"| 67.35%<ref>{{cite web2|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone for PC|url=http://www.gamerankings.com/pc/516702-harry-potter-and-the-sorcerers-stone/index.html|publisher=[[GameRankings]]|access-date=7 June 2010|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20100705131317/http://www.gamerankings.com/pc/516702-harry-potter-and-the-sorcerers-stone/index.html|archive-date=5 July 2010|df=dmy-all}}</ref> || style="text-align:center;"| 65/100<ref>{{cite web2|url=http://www.metacritic.com/game/pc/harry-potter-and-the-sorcerers-stone|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (PC)|website=[[Metacritic]]|access-date=26 May 2009|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20110325092746/http://www.metacritic.com/game/pc/harry-potter-and-the-sorcerers-stone|archive-date=25 March 2011|df=dmy-all}}</ref> || &nbsp;
|-
| [[アルゴノートゲームス|アルゴノート]] || [[PlayStation (ゲーム機)|PlayStation]] || [[アクションアドベンチャーゲーム|アクションアドベンチャー]] || style="text-align:center;"| 66.98%<ref>{{cite web2|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone for PlayStation|url=http://www.gamerankings.com/ps/516645-harry-potter-and-the-sorcerers-stone/index.html|publisher=GameRankings|access-date=7 June 2010|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20100906030559/http://www.gamerankings.com/ps/516645-harry-potter-and-the-sorcerers-stone/index.html|archive-date=6 September 2010|df=dmy-all}}</ref> || style="text-align:center;"| 64/100<ref>{{cite web2|url=http://www.metacritic.com/game/playstation/harry-potter-and-the-sorcerers-stone|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (PSX)|website=Metacritic|access-date=26 May 2009|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20101123203536/http://www.metacritic.com/game/playstation/harry-potter-and-the-sorcerers-stone|archive-date=23 November 2010|df=dmy-all}}</ref> || &nbsp;
|-
| rowspan="2"| {{仮リンク|Griptonite Games|label=Griptonite|en|Griptonite Games}} || [[ゲームボーイカラー]] || [[ロールプレイングゲーム|ロールプレイング]] || style="text-align:center;"| 73%<ref>{{cite web2|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone for Game Boy Color|url=http://www.gamerankings.com/gbc/565542-harry-potter-and-the-sorcerers-stone/index.html|publisher=GameRankings|access-date=7 June 2010|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20100906030702/http://www.gamerankings.com/gbc/565542-harry-potter-and-the-sorcerers-stone/index.html|archive-date=6 September 2010|df=dmy-all}}</ref> || {{N/A}} || &nbsp;
|-
| [[ゲームボーイアドバンス]] || [[アクションパズル]] || style="text-align:center;"| 68.37%<ref>{{cite web2|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone for Game Boy Advance|url=http://www.gamerankings.com/gba/516672-harry-potter-and-the-sorcerers-stone/index.html|publisher=GameRankings|access-date=7 June 2010|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20100906030656/http://www.gamerankings.com/gba/516672-harry-potter-and-the-sorcerers-stone/index.html|archive-date=6 September 2010|df=dmy-all}}</ref> || style="text-align:center;"| 64/100<ref>{{cite web2|url=http://www.metacritic.com/game/game-boy-advance/harry-potter-and-the-sorcerers-stone|title=Potter and the Sorcerer's Stone (GBA)|website=Metacritic|access-date=26 May 2009|url-status=live|archive-url=https://web.archive.org/web/20110714041053/http://www.metacritic.com/game/game-boy-advance/harry-potter-and-the-sorcerers-stone|archive-date=14 July 2011|df=dmy-all}}</ref> || &nbsp;
|-
| {{仮リンク|Aspyr|en|Aspyr}} || 2002年2月28日 || [[macOS|Mac OS X]] || アドベンチャー/パズル || {{N/A}} || {{N/A}} || Windows版の移植<ref name="CVG2002HPSS">{{cite web2|url=http://www.computerandvideogames.com/article.php?id=27945|title=Harry Potter and the Philosopher's Stone (Mac)|date=15 April 2002|publisher=Future Publishing Limited|access-date=25 May 2009|archive-url=https://web.archive.org/web/20090804123113/http://www.computerandvideogames.com/article.php?id=27945|archive-date=4 August 2009|url-status=dead|df=dmy-all}}</ref>
|-
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|}

『'''ハリー・ポッターと賢者の石'''』(Windows / PlayStation / ゲームボーイアドバンス / ゲームボーイカラー / ニンテンドーゲームキューブ / PlayStation 2用)が[[エレクトロニック・アーツ]]より発売された。PlayStation版は[[アルゴノートゲームス]]が開発。日本国内では、2001年より順にソフトが展開。シリーズの映画化にあわせて廉価版も発売されている。
『'''ハリー・ポッターと賢者の石'''』(Windows / PlayStation / ゲームボーイアドバンス / ゲームボーイカラー / ニンテンドーゲームキューブ / PlayStation 2用)が[[エレクトロニック・アーツ]]より発売された。PlayStation版は[[アルゴノートゲームス]]が開発。日本国内では、2001年より順にソフトが展開。シリーズの映画化にあわせて廉価版も発売されている。


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=== 出典 ===
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<!-- CAST(英語版) -->


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<ref name="SussmanCNN2000p2">{{Cite web |last=Sussman |first=Paul |date=23 August 2000 |title=British child actor 'a splendid Harry Potter' |url=http://edition.cnn.com/2000/WORLD/europe/08/22/potter.casting.02/ |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20191229215056/http://edition.cnn.com/2000/WORLD/europe/08/22/potter.casting.02/ |archivedate=29 December 2019 |accessdate=2010-02-07|work=[[CNN]]}}</ref>
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<ref name="DaviesTelegraph2000">{{Cite news |last=Davies |first=Hugh |date=14 August 2000 |title=Author's favourites are chosen for Potter film |work=[[The Daily Telegraph]] |url=https://www.telegraph.co.uk/news/uknews/1352721/Authors-favourites-are-chosen-for-Potter-film.html |url-status=live |accessdate=2017-12-24 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200329140109/https://www.telegraph.co.uk/news/uknews/1352721/Authors-favourites-are-chosen-for-Potter-film.html |archivedate=29 March 2020}}</ref>
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<ref name="BBCNov2000">{{Cite web |date=7 November 2000 |title=Walters joins Potter cast |url=http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/1011528.stm |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20191030134440/http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/1011528.stm |archivedate=30 October 2019 |accessdate=2020-07-15|work=[[BBC News]]}}</ref>
<ref name="VarietyReview">{{Cite web2 |last=McCarthy |first=Todd |author-link=Todd McCarthy |date=9 November 2001 |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone |url=https://variety.com/2001/film/awards/harry-potter-and-the-sorcerer-s-stone-1200552904/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20180525160739/http://variety.com/2001/film/awards/harry-potter-and-the-sorcerer-s-stone-1200552904/ |archive-date=25 May 2018 |access-date=19 October 2010 |website=[[Variety (magazine)|Variety]]}}</ref>

<ref name="BBCNov2000">{{Cite web2 |date=7 November 2000 |title=Walters joins Potter cast |url=http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/1011528.stm |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20191030134440/http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/1011528.stm |archivedate=30 October 2019 |accessdate=2020-07-15|work=[[BBC News]]}}</ref>

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<ref name="EbertReview">{{Cite web2 |last=Ebert |first=Roger |author-link=Roger Ebert |date=16 November 2001 |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone movie review (2001) |url=https://www.rogerebert.com/reviews/harry-potter-and-the-sorcerers-stone-2001 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20191209145912/https://www.rogerebert.com/reviews/harry-potter-and-the-sorcerers-stone-2001 |archive-date=9 December 2019 |access-date=18 April 2020 |website=[[Chicago Sun Times]] |via=[[RogerEbert.com]]}}</ref>

<ref name="LinderIGNReview">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=17 November 2001 |title=Brian Linder's Review of Harry Potter and the Sorcerer's Stone |url=https://www.ign.com/articles/2001/11/17/brian-linders-review-of-harry-potter-and-the-sorcerers-stone |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20190414063551/https://www.ign.com/articles/2001/11/17/brian-linders-review-of-harry-potter-and-the-sorcerers-stone |archive-date=14 April 2019 |access-date=18 April 2020 |website=[[IGN]]}}</ref>


<ref name="LinderIGNNov2000">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=15 November 2000 |title=Potter Set News & Pics |url=https://www.ign.com/articles/2000/11/15/potter-set-news-pics |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160107155702/http://www.ign.com/articles/2000/11/15/potter-set-news-pics |archivedate=7 January 2016 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
<ref name="LinderIGNNov2000">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=15 November 2000 |title=Potter Set News & Pics |url=https://www.ign.com/articles/2000/11/15/potter-set-news-pics |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160107155702/http://www.ign.com/articles/2000/11/15/potter-set-news-pics |archivedate=7 January 2016 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>


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<ref name="LinderIGNFeb2000">{{Cite news |last=Linder |first=Brian |date=23 February 2000 |title=No "Harry Potter" for Spielberg |work=[[IGN]] |url=https://www.ign.com/articles/2000/02/23/no-harry-potter-for-spielberg |url-status=live |accessdate=2020-04-16|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160107155659/https://www.ign.com/articles/2000/02/23/no-harry-potter-for-spielberg |archivedate=7 January 2016}}</ref>
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<ref name="JensenEW2000">{{Cite web |last=Jensen |first=Jeff |date=17 March 2000 |title=Potter's Field |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,275704_2,00.html |url-status=dead |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080114010336/http://www.ew.com/ew/article/0,,275704_2,00.html |archivedate=14 January 2008 |accessdate=2020-04-16 |website=[[Entertainment Weekly]] |page=2}}</ref>
<ref name="JensenEW2000">{{Cite web2 |last=Jensen |first=Jeff |date=17 March 2000 |title=Potter's Field |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,275704_2,00.html |url-status=dead |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080114010336/http://www.ew.com/ew/article/0,,275704_2,00.html |archivedate=14 January 2008 |accessdate=2020-04-16 |website=[[Entertainment Weekly]] |page=2}}</ref>


<ref name="JensenEW2001p3">{{Cite news |last1=Jensen |first1=Jeff |last2=Fierman |first2=Daniel |date=14 September 2001 |title=Inside Harry Potter |page=3 |work=[[Entertainment Weekly]] |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,254808_3,00.html |url-status=dead |accessdate=2010-02-07|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090203212848/http://www.ew.com/ew/article/0,,254808_3,00.html |archivedate=3 February 2009}}</ref>
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<ref name="Hollywood2001">{{Cite news |date=5 September 2001 |title=Quote of the Day: Spielberg on not making Harry Potter |work=[[:en:Hollywood.com|Hollywood.com]] |url=https://www.hollywood.com/general/quote-of-the-day-spielberg-on-not-making-harry-potter-57179290/ |url-status=live |accessdate=2020-04-16 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200128210146/http://www.hollywood.com/general/quote-of-the-day-spielberg-on-not-making-harry-potter-57179290/ |archivedate=28 January 2020}}</ref>
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<ref name="Rowling2006">{{Cite web |last=Rowling |first=J.K. |author-link=J.K. Rowling |title=Rubbish Bin: J K Rowling Veto-ed Steven Spielberg |url=http://therowlinglibrary.com/jkrowling.com/textonly/en/rubbishbin_view_id=8.html |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200416192824/http://therowlinglibrary.com/jkrowling.com/textonly/en/rubbishbin_view_id=8.html |archivedate=16 April 2020 |accessdate=2020-04-16}}</ref>
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<ref name="SchmitzYahoo">{{Cite web |last=Schmitz |first=Greg Dean |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (2001) |url=https://movies.yahoo.com/movie/preview/1808404331 |url-status=dead |archiveurl=https://web.archive.org/web/20071215132239/http://movies.yahoo.com/movie/preview/1808404331 |archivedate=15 December 2007 |accessdate=2008-08-09 |website=[[:en:Yahoo! Movies|Yahoo! Movies]]}}</ref>
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<ref name="LinderIGNJul2000">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=7 March 2000 |title=Two Potential "Harry Potter" Director's Back Out |url=https://www.ign.com/articles/2000/03/07/two-potential-harry-potter-directors-back-out |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160107155702/http://www.ign.com/articles/2000/03/07/two-potential-harry-potter-directors-back-out |archivedate=7 January 2016 |accessdate=2007-07-08 |website=[[IGN]]}}</ref>


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<ref name="BeyondHogwarts2005">{{Cite web |date=29 August 2005 |title=Terry Gilliam bitter about Potter |url=https://www.beyondhogwarts.com/story.20050829.html |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200105092052/https://www.beyondhogwarts.com/story.20050829.html |archivedate=5 January 2020 |accessdate=2020-04-16 |website=Beyond Hogwarts}}</ref>
<ref name="BeyondHogwarts2005">{{Cite web2 |date=29 August 2005 |title=Terry Gilliam bitter about Potter |url=https://www.beyondhogwarts.com/story.20050829.html |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200105092052/https://www.beyondhogwarts.com/story.20050829.html |archivedate=5 January 2020 |accessdate=2020-04-16 |website=Beyond Hogwarts}}</ref>


<ref name="LinderIGNJun2000">{{Cite web |last=Linder |first=Bran |date=28 March 2000 |title=Chris Columbus to Direct Harry Potter |url=https://www.ign.com/articles/2000/03/28/chris-columbus-to-direct-harry-potter |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20181202070838/https://www.ign.com/articles/2000/03/28/chris-columbus-to-direct-harry-potter |archivedate=2 December 2018 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
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<ref name="SragowSalon2000">{{Cite web |last=Sragow |first=Michael |date=24 February 2000 |title=A wizard of Hollywood |url=https://www.salon.com/2000/02/24/kloves/ |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200309083244/https://www.salon.com/2000/02/24/kloves/ |archivedate=9 March 2020 |accessdate=2007-07-08 |website=[[:en:Salon (website)|Salon]]}}</ref>
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<ref name="LinderIGNMay2000">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=17 May 2000 |title=Bewitched Warner Bros. Delays Potter |url=https://www.ign.com/articles/2000/05/17/bewitched-warner-bros-delays-potter |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20151224091958/https://www.ign.com/articles/2000/05/17/bewitched-warner-bros-delays-potter |archivedate=24 December 2015 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
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<!-- 配役 -->
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<ref name="LinderIGNMay2000-2">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=30 May 2000 |title=Attention All Muggles! |url=https://www.ign.com/articles/2000/05/30/attention-all-muggles-2 |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20181115030930/https://www.ign.com/articles/2000/05/30/attention-all-muggles-2 |archivedate=15 November 2018 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
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<ref name="LinderIGNJul2000-3">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=11 July 2000 |title=Trouble Brewing with Potter Casting? |url=https://www.ign.com/articles/2000/07/11/trouble-brewing-with-potter-casting |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20191208141809/https://www.ign.com/articles/2000/07/11/trouble-brewing-with-potter-casting |archivedate=8 December 2019 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
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<ref name="SDavisTelegraph2000">{{Cite web |last=Davis |first=Simon |date=11 August 2000 |title=Rickman and Harris lined up for Potter film |url=https://www.telegraph.co.uk/news/uknews/1352305/Rickman-and-Harris-lined-up-for-Potter-film.html |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190412191408/https://www.telegraph.co.uk/news/uknews/1352305/Rickman-and-Harris-lined-up-for-Potter-film.html |archivedate=12 April 2019 |accessdate=2020-07-15 |website=[[The Daily Telegraph]]}}</ref>
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<ref name="Warner2000Casting">{{Cite web |date=21 August 2000 |title=Daniel Radcliffe, Rupert Grint and Emma Watson Bring Harry, Ron and Hermione to Life for Warner Bros. Pictures "Harry Potter and the Sorcerer's Stone" |url=http://movies.warnerbros.com/pub/movie/releases/harrycast.html |url-status=dead |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070404184713/http://movies.warnerbros.com/pub/movie/releases/harrycast.html |archivedate=4 April 2007 |accessdate=2007-05-26 |website=[[Warner Bros.]]}}</ref>
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<ref name="deGraafTrouw2000">{{Cite web |last=de Graaf |first=Belinda |date=13 November 2000 |title=John Cleese in film over Harry Potter |trans-title=John Cleese in film about Harry Potter |url=https://www.trouw.nl/nieuws/john-cleese-in-film-over-harry-potter~bba3cf0d/ |url-status=live |archiveurl=https://archive.is/NhRQr |archivedate=15 July 2020 |accessdate=2020-07-15 |website=[[:en:Trouw|Trouw]] |language=nl}}</ref>
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<!-- 撮影 -->
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<ref name="TCMNotes">{{Cite web |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone - Miscellaneous Notes |url=http://www.tcm.com/tcmdb/title/451961/Harry-Potter-and-the-Sorcerer-s-Stone/misc-notes.html |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20181118224211/http://www.tcm.com/tcmdb/title/451961/Harry-Potter-and-the-Sorcerer-s-Stone/misc-notes.html |archivedate=18 November 2018 |accessdate=2015-10-21 |website=[[Turner Classic Movies]]}}</ref>
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<ref name="LinderIGNJun2000-2">{{Cite web |date=28 June 2000 |title=All 7 Harry Potter Books to Film? |url=https://www.ign.com/articles/2000/06/28/all-7-harry-potter-books-to-film |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160107155702/http://www.ign.com/articles/2000/06/28/all-7-harry-potter-books-to-film |archivedate=7 January 2016 |accessdate=2020-04-16}}</ref>
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<ref name="AICN2000">{{Cite news |date=20 June 2000 |title=Euro-AICN Special Report: Harry Potter, and a Little Bit on Aardman's next |work=[[:en:Ain't it Cool News|Ain't it Cool News]] |url=http://legacy.aintitcool.com/node/6270 |url-status=live |accessdate=2007-07-08 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200417022015/http://legacy.aintitcool.com/node/6270 |archivedate=17 April 2020}}</ref>
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<ref name="LinderIGNSep2000">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=5 September 2000 |title=Another Hogwarts Location for Potter |url=https://www.ign.com/articles/2000/09/05/another-hogwarts-location-for-potter |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190607175330/https://www.ign.com/articles/2000/09/05/another-hogwarts-location-for-potter |archivedate=7 June 2019 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
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<ref name="LinderIGNSep2000-2">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=26 September 2000 |title=Potter Privet Drive Pics |url=https://www.ign.com/articles/2000/09/26/potter-privet-drive-pics |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170331014421/http://www.ign.com/articles/2000/09/26/potter-privet-drive-pics |archivedate=31 March 2017 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
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<ref name="LinderIGNOct2000-2">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=3 October 2000 |title=Potter Pics: Part Two – The Hogwarts Set at Durham Cathedral |url=https://www.ign.com/articles/2000/10/03/potter-pics-part-two-a-the-hogwarts-set-at-durham-cathedral |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170123162943/http://www.ign.com/articles/2000/10/03/potter-pics-part-two-a-the-hogwarts-set-at-durham-cathedral |archivedate=23 January 2017 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
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<ref name="LinderIGNOct2000-3">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=25 October 2000 |title=Hogwarts Oxford Location Pics & Rowling Speaks |url=https://www.ign.com/articles/2000/10/25/hogwarts-oxford-location-pics-rowling-speaks |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20161222222455/http://www.ign.com/articles/2000/10/25/hogwarts-oxford-location-pics-rowling-speaks |archivedate=22 December 2016 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
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<ref name="BehindTheMagic">{{Cite AV media |title=Harry Potter: Behind the Magic |date=7 July 2007 |last=Shephard, Ben |publisher=[[ITV1]] |medium=TV}}</ref>
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<ref name="LinderIGNFeb2001">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=21 February 2001 |title=Lumos! |url=https://www.ign.com/articles/2001/02/21/lumos |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170530210215/http://www.ign.com/articles/2001/02/21/lumos |archivedate=30 May 2017 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
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<ref name="ConversationJK&Radcliffe">{{Cite AV media |url=https://www.youtube.com/watch?v=da6vcVuaqN8 |title=A Conversation between JK Rowling and Daniel Radcliffe |publisher=[[:en:Warner Bros. Pictures|Warner Bros. Pictures]] |year=2011 |place=''[[:en:Harry Potter and the Deathly Hallows – Part 2|Harry Potter and the Deathly Hallows – Part 2]]'' |accessdate=2020-04-16 |via=[[YouTube]]}}</ref>
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<!-- デザインと特殊効果 -->
<!-- デザインと特殊効果 -->


<ref name="CagleTime2001">{{Cite web |last=Cagle |first=Jess |date=5 November 2001 |title=Cinema: The First Look at Harry |url=http://content.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1961973_1961978,00.html |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150923041434/http://content.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1961973_1961978,00.html |archivedate=23 September 2015 |accessdate=2020-04-16 |website=[[Time (magazine)|Time]]}}</ref>
<ref name="CagleTime2001">{{Cite web2 |last=Cagle |first=Jess |date=5 November 2001 |title=Cinema: The First Look at Harry |url=http://content.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1961973_1961978,00.html |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150923041434/http://content.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1961973_1961978,00.html |archivedate=23 September 2015 |accessdate=2020-04-16 |website=[[Time (magazine)|Time]]}}</ref>


<ref name="LinderIGNJan2001">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=8 January 2001 |title=Davis Confirms Potter Role |url=https://www.ign.com/articles/2001/01/08/davis-confirms-potter-role |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160919104941/http://www.ign.com/articles/2001/01/08/davis-confirms-potter-role |archivedate=19 September 2016 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>
<ref name="LinderIGNJan2001">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=8 January 2001 |title=Davis Confirms Potter Role |url=https://www.ign.com/articles/2001/01/08/davis-confirms-potter-role |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160919104941/http://www.ign.com/articles/2001/01/08/davis-confirms-potter-role |archivedate=19 September 2016 |accessdate=2020-04-16 |website=[[IGN]]}}</ref>


<ref name="LinderIGNJan2001-2">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=11 January 2001 |title=Potter Creature Feature |url=https://www.ign.com/articles/2001/01/11/potter-creature-feature |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20161220011630/http://www.ign.com/articles/2001/01/11/potter-creature-feature |archivedate=20 December 2016 |accessdate=2020-04-17 |website=[[IGN]]}}</ref>
<ref name="LinderIGNJan2001-2">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=11 January 2001 |title=Potter Creature Feature |url=https://www.ign.com/articles/2001/01/11/potter-creature-feature |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20161220011630/http://www.ign.com/articles/2001/01/11/potter-creature-feature |archivedate=20 December 2016 |accessdate=2020-04-17 |website=[[IGN]]}}</ref>


<ref name="JensenEW2001p6">{{Cite news |last1=Jensen |first1=Jeff |last2=Fierman |first2=Daniel |date=14 September 2001 |title=Inside Harry Potter |page=6 |work=[[Entertainment Weekly]] |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,254808_6,00.html |url-status=dead |accessdate=2010-02-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101127025012/http://www.ew.com/ew/article/0,,254808_6,00.html |archivedate=27 November 2010}}</ref>
<ref name="JensenEW2001p6">{{Cite news |last1=Jensen |first1=Jeff |last2=Fierman |first2=Daniel |date=14 September 2001 |title=Inside Harry Potter |page=6 |work=[[Entertainment Weekly]] |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,254808_6,00.html |url-status=dead |accessdate=2010-02-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101127025012/http://www.ew.com/ew/article/0,,254808_6,00.html |archivedate=27 November 2010}}</ref>
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<!-- 音楽 -->
<!-- 音楽 -->


<ref name="OliverIGN2000">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=17 August 2000 |title=Harry Potter Composer Chosen |url=https://www.ign.com/articles/2000/08/17/harry-potter-composer-chosen |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160107155701/http://www.ign.com/articles/2000/08/17/harry-potter-composer-chosen |archivedate=7 January 2016 |accessdate=2020-04-17 |website=[[IGN]]}}</ref>
<ref name="OliverIGN2000">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=17 August 2000 |title=Harry Potter Composer Chosen |url=https://www.ign.com/articles/2000/08/17/harry-potter-composer-chosen |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160107155701/http://www.ign.com/articles/2000/08/17/harry-potter-composer-chosen |archivedate=7 January 2016 |accessdate=2020-04-17 |website=[[IGN]]}}</ref>


<ref name="LinderIGNJul2001">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=23 May 2001 |title=Potter Postlude |url=https://www.ign.com/articles/2001/05/23/potter-postlude |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200704232854/https://www.gamespot.com/amp-articles/sorcerers-stone-ships-out/1100-6085531/ |archivedate=4 July 2020 |accessdate=2020-04-17 |website=[[IGN]]}}</ref>
<ref name="LinderIGNJul2001">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=23 May 2001 |title=Potter Postlude |url=https://www.ign.com/articles/2001/05/23/potter-postlude |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200704232854/https://www.gamespot.com/amp-articles/sorcerers-stone-ships-out/1100-6085531/ |archivedate=4 July 2020 |accessdate=2020-04-17 |website=[[IGN]]}}</ref>


<ref name="Horner">{{Cite web |last=Vishnevetsky |first=Ignatiy |date=June 23, 2015 |title=R.I.P. James Horner |url=https://www.avclub.com/r-i-p-james-horner-1798281000 |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210607065811/https://www.avclub.com/r-i-p-james-horner-1798281000 |archivedate=June 7, 2021 |accessdate=2021-06-07 |website=[[:en:The A.V. Club|The A.V. Club]]}}</ref>
<ref name="Horner">{{Cite web2 |last=Vishnevetsky |first=Ignatiy |date=June 23, 2015 |title=R.I.P. James Horner |url=https://www.avclub.com/r-i-p-james-horner-1798281000 |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210607065811/https://www.avclub.com/r-i-p-james-horner-1798281000 |archivedate=June 7, 2021 |accessdate=2021-06-07 |website=[[:en:The A.V. Club|The A.V. Club]]}}</ref>


<!-- 相違点 -->
<!-- 相違点 -->


<ref name="LinderIGNFeb2001-2">{{Cite web |last=Linder |first=Brian |date=6 February 2001 |title=Screenwriter Kloves Talks Harry Potter |url=https://www.ign.com/articles/2001/02/06/screenwriter-kloves-talks-harry-potter |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160107155702/https://www.ign.com/articles/2001/02/06/screenwriter-kloves-talks-harry-potter |archivedate=7 January 2016 |access-date=17 April 2020 |website=[[IGN]]}}</ref>
<ref name="LinderIGNFeb2001-2">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=6 February 2001 |title=Screenwriter Kloves Talks Harry Potter |url=https://www.ign.com/articles/2001/02/06/screenwriter-kloves-talks-harry-potter |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160107155702/https://www.ign.com/articles/2001/02/06/screenwriter-kloves-talks-harry-potter |archivedate=7 January 2016 |access-date=17 April 2020 |website=[[IGN]]}}</ref>


<ref name="DaddsDigitalSpy">{{Cite web |last1=Dadds |first1=Kimberley |last2=Zendle |first2=Miriam |date=9 July 2007 |title=Harry Potter: Books vs films |url=https://www.digitalspy.com/movies/a64205/harry-potter-books-vs-films/ |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200407122231/https://www.digitalspy.com/movies/a64205/harry-potter-books-vs-films/ |archivedate=7 April 2020 |access-date=17 April 2020 |website=[[:en:Digital Spy|Digital Spy]]}}</ref>
<ref name="DaddsDigitalSpy">{{Cite web2 |last1=Dadds |first1=Kimberley |last2=Zendle |first2=Miriam |date=9 July 2007 |title=Harry Potter: Books vs films |url=https://www.digitalspy.com/movies/a64205/harry-potter-books-vs-films/ |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200407122231/https://www.digitalspy.com/movies/a64205/harry-potter-books-vs-films/ |archivedate=7 April 2020 |access-date=17 April 2020 |website=[[:en:Digital Spy|Digital Spy]]}}</ref>


<ref name="TimelineSR">{{Cite web |last=Hedash |first=Kara |date=1 July 2019 |title=Why Harry Potter Is Set In The 1990s |url=https://screenrant.com/harry-potter-set-1990s/ |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190702140036/https://screenrant.com/harry-potter-set-1990s/ |archivedate=2 July 2019 |access-date=17 April 2020 |website=[[:en:Screen Rant|Screen Rant]]}}</ref>
<ref name="TimelineSR">{{Cite web2 |last=Hedash |first=Kara |date=1 July 2019 |title=Why Harry Potter Is Set In The 1990s |url=https://screenrant.com/harry-potter-set-1990s/ |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190702140036/https://screenrant.com/harry-potter-set-1990s/ |archivedate=2 July 2019 |access-date=17 April 2020 |website=[[:en:Screen Rant|Screen Rant]]}}</ref>


<ref name="HarveyCosmo">{{Cite magazine |last=Harvey-Jenner |first=Catriona |date=11 May 2016 |title=You can soon visit Harry Potter's Privet Drive IRL |url=https://www.cosmopolitan.com/uk/entertainment/news/a43243/harry-potters-privet-drive-warner-bros/ |url-status=live |magazine=[[:en:Cosmopolitan (magazine)|Cosmopolitan]] |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190929112346/https://www.cosmopolitan.com/uk/entertainment/news/a43243/harry-potters-privet-drive-warner-bros/ |archivedate=29 September 2019 |access-date=29 September 2019}}</ref>
<ref name="HarveyCosmo">{{Cite magazine |last=Harvey-Jenner |first=Catriona |date=11 May 2016 |title=You can soon visit Harry Potter's Privet Drive IRL |url=https://www.cosmopolitan.com/uk/entertainment/news/a43243/harry-potters-privet-drive-warner-bros/ |url-status=live |magazine=[[:en:Cosmopolitan (magazine)|Cosmopolitan]] |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190929112346/https://www.cosmopolitan.com/uk/entertainment/news/a43243/harry-potters-privet-drive-warner-bros/ |archivedate=29 September 2019 |access-date=29 September 2019}}</ref>


<!-- マーケティング -->

<ref name="LinderIGNDec2000">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=13 December 2000 |title=Potter Poster Pic |url=https://www.ign.com/articles/2000/12/13/potter-poster-pic |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20161202153426/http://www.ign.com/articles/2000/12/13/potter-poster-pic |archive-date=2 December 2016 |access-date=17 April 2020 |website=[[IGN]]}}</ref>

<ref name="LinderIGNFeb2001-3">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=28 February 2001 |title=Potter Preview Premieres Tomorrow |url=https://www.ign.com/articles/2001/02/28/potter-preview-premieres-tomorrow |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20161216160210/http://www.ign.com/articles/2001/02/28/potter-preview-premieres-tomorrow |archive-date=16 December 2016 |access-date=17 April 2020 |website=[[IGN]]}}</ref>

<ref name="ThorsenGameSpot">{{Cite web2 |last=Thorsen |first=Tor |date=12 December 2003 |title=Sorcerer's Stone ships out |url=https://www.gamespot.com/amp-articles/sorcerers-stone-ships-out/1100-6085531/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930235029/http://www.gamespot.com/gamecube/action/harrypotterandthess/news.html?sid=6085531&tag=updates%3Btitle%3B6 |archive-date=30 September 2007 |access-date=17 April 2020 |website=[[GameSpot]]}}</ref>

<ref name="LinderIGNFeb2000-2">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=10 February 2000 |title=Mattel Wins Harry Potter Toy Rights |url=https://www.ign.com/articles/2000/02/10/mattel-wins-harry-potter-toy-rights |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20160107155701/http://www.ign.com/articles/2000/02/10/mattel-wins-harry-potter-toy-rights |archive-date=7 January 2016 |access-date=17 April 2020 |website=[[IGN]]}}</ref>

<ref name="LinderIGNFeb2000-3">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=14 February 2000 |title=Hasbro Gets Harry Potter Merchandise Rights |url=https://www.ign.com/articles/2000/02/14/hasbro-gets-harry-potter-merchandise-rights |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20160107155702/http://www.ign.com/articles/2000/02/14/hasbro-gets-harry-potter-merchandise-rights |archive-date=7 January 2016 |access-date=17 April 2020 |website=[[IGN]]}}</ref>

<ref name="HiveNewsCokeDeal">{{Cite web2 |date=21 February 2001 |title='Harry Potter' Goes Better – and Exclusively – With Coke |url=http://www.hive4media.com/news/html/Breaking_article.cfm?article_ID=816 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20020618082348/http://www.hive4media.com/news/html/Breaking_article.cfm?article_ID=816 |archive-date=18 June 2002 |access-date=28 September 2019 |website=[[:en:hive4media.com]]}}</ref>

<ref name="LinderIGNJun2001">{{Cite web2 |last=Linder |first=Brian |date=1 June 2001 |title=Son of Harry Potter LEGOs |url=https://www.ign.com/articles/2001/06/01/son-of-harry-potter-legos |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20160107155701/http://www.ign.com/articles/2001/06/01/son-of-harry-potter-legos |archive-date=7 January 2016 |access-date=17 April 2020 |website=[[IGN]]}}</ref>

<!-- 劇場公開 -->

<ref name="PremiereBBC">{{Cite news |date=5 November 2001 |title=Potter casts spell at world première |work=[[BBC News]] |url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/film/1634408.stm |url-status=live |access-date=23 September 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20070304085339/http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/1634408.stm |archive-date=4 March 2007}}</ref>

<ref name="UKPreviewsVariety">{{Cite web2 |last=Groves |first=Don |date=18 November 2001 |title='Harry' works magic in U.K. |url=https://variety.com/2001/film/features/harry-works-magic-in-u-k-1117855965/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20210510144737/https://variety.com/2001/film/features/harry-works-magic-in-u-k-1117855965/ |archive-date=10 May 2021 |access-date=9 May 2021 |magazine=[[Variety (magazine)|Variety]]}}</ref>

<ref name="UKReleaseVariety">{{Cite web2 |last=Groves |first=Don |date=18 November 2001 |title='Harry' works magic overseas |url=https://variety.com/2001/film/news/harry-works-magic-overseas-1117856005/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20210509153621/https://variety.com/2001/film/news/harry-works-magic-overseas-1117856005/ |archive-date=9 May 2021 |access-date=9 May 2021 |website=[[Variety (magazine)|Variety]]}}</ref>

<ref name="USReleaseNYTimes">{{Cite web2 |last=Lyman |first=Rick |date=19 November 2001 |title=Harry Potter and the Box Office of Gold; Film Based on Popular Book Sets Record With $93.5 Million Opening Weekend |url=https://www.nytimes.com/2001/11/19/arts/harry-potter-box-office-gold-film-based-popular-book-sets-record-with-93.5.html |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20210927114216/https://www.nytimes.com/2001/11/19/arts/harry-potter-box-office-gold-film-based-popular-book-sets-record-with-93.5.html |archive-date=September 27, 2021 |access-date=March 4, 2022 |website=[[The New York Times]]}}</ref>

<!-- 映像ソフト -->

<ref name="HiveMediaDVDUK">{{Cite web2 |last=Indvik |first=Kurt |date=6 June 2002 |title=The Morning Buzz: 'Potter' Set A Rental Record, Are There More? |url=http://www.hive4media.com/news/html/breaking_article.cfm?sec_id=2&article_ID=3257 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20020614112314/http://www.hive4media.com/news/html/breaking_article.cfm?sec_id=2&article_ID=3257 |archive-date=14 June 2002 |access-date=28 September 2019 |website=[[:en:hive4media.com]]}}</ref>

<ref name="HiveMediaDVDUS">{{Cite web2 |last=Wagner |first=Holly J. |date=13 May 2002 |title=Potter First Day UK Sales Sink Titanic |url=http://www.hive4media.com/news/html/Breaking_article.cfm?article_ID=3121 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20020618081911/http://www.hive4media.com/news/html/Breaking_article.cfm?article_ID=3121 |archive-date=18 June 2002 |access-date=11 September 2019 |website=[[:en:hive4media.com]]}}</ref>

<ref name="DVDSales">{{Cite book |last=Bennett |first=James |url=https://books.google.com/books?id=PUmTAgAAQBAJ&pg=PA19 |title=Film and Television After DVD |last2=Brown |first2=Tom |date=2008 |publisher=[[Routledge]] |isbn=9781135896720 |page=19 |access-date=24 November 2018 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200630011224/https://books.google.com/books?id=PUmTAgAAQBAJ&pg=PA19 |archive-date=30 June 2020 |url-status=live}}</ref>

<ref name="UltimateEditionHDD">{{Cite web2 |last=Peck |first=Aaron |date=9 December 2009 |title=Harry Potter And The Sorcerer's Stone: Ultimate Edition |url=https://bluray.highdefdigest.com/2712/harrypotter_sorcerers_ultimate.html |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20160308171900/https://bluray.highdefdigest.com/2712/harrypotter_sorcerers_ultimate.html |archive-date=8 March 2016 |access-date=23 October 2020 |website=High-Def Digest}}</ref>

<ref name="MurrayAbout">{{Cite web2 |last=Murray |first=Rebecca |date=6 May 2004 |title=ABC Offers a Sneak Peek at 'Harry Potter and the Prisoner of Azkaban' |url=http://movies.about.com/cs/harrypotter3/a/harry3050505.htm |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20121203235455/http://movies.about.com/cs/harrypotter3/a/harry3050505.htm |archive-date=3 December 2012 |access-date=9 October 2012 |website=[[About.com]]}}</ref>

<ref name="HomeRelease2011">{{Cite web2 |last=Goldberg |first=Matt |date=20 September 2011 |title=Harry Potter and the Deathly Hallows – Part 2 and Harry Potter: The Complete 8-Film Collection Blu-rays Arrive on November 11th |url=https://collider.com/harry-potter-deathly-hallows-part-2-blu-ray-release-date/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200109034235/https://collider.com/harry-potter-deathly-hallows-part-2-blu-ray-release-date/ |archive-date=9 January 2020 |access-date=23 October 2020 |website=[[:en:Collider (website)|Collider]]}}</ref>

<ref name="HomeRelease2014">{{Cite web2 |last=Lussier |first=Germain |date=25 March 2014 |title=New 31-Disc 'Harry Potter Hogwarts Collection' Coming Soon |url=https://www.slashfilm.com/harry-potter-hogwarts-collection/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20180103084354/http://www.slashfilm.com/harry-potter-hogwarts-collection |archive-date=3 January 2018 |access-date=23 October 2020 |website=[[:en:/Film]]}}</ref>

<!-- 興行成績 -->

<ref name="RecordsHollywood">{{Cite news |date=18 November 2001 |title=Box Office Analysis: "Harry Potter" breaks records |work=[[:en:Hollywood.com]] |url=https://www.hollywood.com/movies/box-office-analysis-harry-potter-breaks-records-57232735/ |url-status=live |access-date=17 April 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200121073624/http://www.hollywood.com/movies/box-office-analysis-harry-potter-breaks-records-57232735/ |archive-date=21 January 2020}}</ref>

<ref name="SpiderManBOM">{{Cite web2 |last=Gray |first=Brandon |date=6 May 2002 |title='Spider-Man' Takes Box Office on the Ultimate Spin: $114.8 Million |url=https://www.boxofficemojo.com/article/ed1651770372/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200417223844/https://www.boxofficemojo.com/article/ed1651770372/ |archive-date=17 April 2020 |access-date=17 April 2020 |website=[[Box Office Mojo]]}}</ref>

<ref name="ThanksgivingBOM">{{Cite web2 |title=November 23–25, 2001 Weekend 3-day Thanksgiving Weekend |url=https://www.boxofficemojo.com/weekend/2001W47/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200417224014/https://www.boxofficemojo.com/weekend/2001W47/ |archive-date=17 April 2020 |access-date=17 April 2020 |website=[[Box Office Mojo]]}}</ref>

<ref name="NovDecBOM">{{Cite web2 |title=November 30 – December 2001 Weekend |url=https://www.boxofficemojo.com/weekend/2001W48/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200417224133/https://www.boxofficemojo.com/weekend/2001W48/ |archive-date=17 April 2020 |access-date=17 April 2020 |website=[[Box Office Mojo]]}}</ref>

<ref name="CatchingFireFrozenBOM">{{Cite web2 |date=1 December 2013 |title=Weekend Report: 'Catching Fire,' 'Frozen' Set Thanksgiving Records |url=https://www.boxofficemojo.com/article/ed1232995332/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20191204221709/https://www.boxofficemojo.com/article/ed1232995332/ |archive-date=4 December 2019 |access-date=17 April 2020 |website=[[Box Office Mojo]]}}</ref>

<ref name="RecordsBBC">{{Cite news |date=19 November 2001 |title=Harry Potter Smashes Box Office Records |work=[[:en:Newsround]] |publisher=[[:en:CBBC (TV channel)|CBBC]] |url=http://news.bbc.co.uk/cbbcnews/hi/tv_film/newsid_1663000/1663981.stm |url-status=live |access-date=11 July 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20181118164406/http://news.bbc.co.uk/cbbcnews/hi/tv_film/newsid_1663000/1663981.stm |archive-date=18 November 2018}}</ref>

<ref name="MammaMiaTelegraph">{{Cite news |last=Irvine |first=Chris |date=30 October 2008 |title=Mamma Mia becomes highest grossing British film |work=[[The Daily Telegraph]] |url=https://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/celebritynews/3283481/Mamma-Mia-becomes-highest-grossing-British-film.html |url-status=dead |access-date=16 November 2008 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200305201034/https://www.telegraph.co.uk/news/celebritynews/3283481/Mamma-Mia-becomes-highest-grossing-British-film.html |archive-date=5 March 2020}}</ref>

<ref name="2ndHighestBBC">{{Cite news |date=19 February 2002 |title=Potter makes movie chart history |work=[[:en:Newsround]] |publisher=[[:en:CBBC (TV channel)|CBBC]] |url=http://news.bbc.co.uk/cbbcnews/hi/tv_film/newsid_1828000/1828977.stm |url-status=live |access-date=11 July 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20181118162301/http://news.bbc.co.uk/cbbcnews/hi/tv_film/newsid_1828000/1828977.stm |archive-date=18 November 2018}}</ref>

<ref name="2001WorlwideBOM">{{Cite web2 |title=2001 Worldwide Grosses |url=https://www.boxofficemojo.com/year/world/2001/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200704233039/https://www.boxofficemojo.com/year/world/2001/ |archive-date=4 July 2020 |access-date=17 April 2020 |website=[[Box Office Mojo]]}}</ref>

<ref name="FranchiseBOM">{{Cite web2 |title=Harry Potter Movies |url=http://www.boxofficemojo.com/franchises/chart/?id=harrypotter.htm |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20170612032225/http://www.boxofficemojo.com/franchises/chart/?id=harrypotter.htm |archive-date=12 June 2017 |access-date=17 April 2020 |website=[[Box Office Mojo]]}}</ref>

<ref name="TicketsUSBOM">{{Cite web2 |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (2001) |url=http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=harrypotter.htm&adjust_yr=1&p=.htm |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20191014014113/https://www.boxofficemojo.com/movies/?id=harrypotter.htm&adjust_yr=1&p=.htm |archive-date=14 October 2019 |access-date=17 April 2020 |website=[[Box Office Mojo]]}}</ref>

<ref name="ChinaRereleaseDeadline">{{Cite web2 |last=Tartaglione |first=Nancy |date=16 August 2020 |title='Harry Potter And The Sorcerer's Stone' Nears $1B WW With Magical China Reissue – International Box Office |url=https://deadline.com/2020/08/china-harry-potter-eight-hundred-interstellar-bad-boys-for-life-inception-international-box-office-coronavirus-1203013370/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200819073429/https://deadline.com/2020/08/china-harry-potter-eight-hundred-interstellar-bad-boys-for-life-inception-international-box-office-coronavirus-1203013370/ |archive-date=19 August 2020 |access-date=31 August 2020 |website=[[Deadline Hollywood]]}}</ref>

<!-- 批評家の反応 -->

<ref name="RottenTomatoes"><!--{{Cite rt|id={{RT data|rtid|noprefix=y}}|type=m|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone|access-date={{RT data|access date|df=dmy}}}}{{RT data|edit}}-->{{Cite web|url=https://www.rottentomatoes.com/m/harry_potter_and_the_sorcerers_stone|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone|accessdate=2022-07-09}}</ref>

<ref name="Metacritic">{{Cite mc|id=harry-potter-and-the-sorcerers-stone|type=movie|title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone|access-date=17 April 2020}}</ref>

<ref name="CinemaScore">{{Cite web2 |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone (2001) |url=https://www.cinemascore.com/publicsearch/index/title/ |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20181220122629/https://www.cinemascore.com/publicsearch/index/title/ |archive-date=20 December 2018 |access-date=18 July 2020 |website=[[CinemaScore]]}}</ref>

<ref name="TelegraphReview">{{Cite web2 |last=Hiscock |first=John |date=4 November 2001 |title=Magic is the only word for it |url=https://www.telegraph.co.uk/news/uknews/1361526/Magic-is-the-only-word-for-it.html |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20191230011551/https://www.telegraph.co.uk/news/uknews/1361526/Magic-is-the-only-word-for-it.html |archive-date=30 December 2019 |access-date=21 September 2007 |website=[[The Daily Telegraph]]}}</ref>

<ref name="EmpireReview">{{Cite web2 |last=Morrison |first=Alan |title=Harry Potter and the Philosopher's Stone |url=https://www.empireonline.com/movies/reviews/harry-potter-philosopher-stone-review/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20191106190401/https://www.empireonline.com/movies/reviews/harry-potter-philosopher-stone-review/ |archive-date=6 November 2019 |access-date=18 April 2020 |website=[[Empire (film magazine)|Empire]]}}</ref>

<ref name="PaloAltoReview">{{Cite web2 |last=Aufmuth |first=Jeanne |date=1 November 2001 |title=Harry Potter and the Sorcerer's Stone |url=https://www.paloaltoonline.com/movies/reviews/Harry-Potter-and-the-Sorcerer%27s-Stone?review_id=766 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20180103050454/https://www.paloaltoonline.com/movies/reviews/Harry-Potter-and-the-Sorcerer%27s-Stone?review_id=766 |archive-date=3 January 2018 |access-date=18 April 2020 |website=[[Palo Alto Online]]}}</ref>

<ref name="USATodayReview">{{Cite web2 |last=Puig |first=Claudia |date=16 November 2001 |title=Visually stunning 'Potter' falls short of pure magic |url=https://usatoday30.usatoday.com/life/movies/2001-11-16-harry-review.htm#more |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20181119062450/https://usatoday30.usatoday.com/life/movies/2001-11-16-harry-review.htm |archive-date=19 November 2018 |access-date=18 April 2020 |website=[[USA Today]]}}</ref>

<ref name="THRReview">{{Cite web2 |last=Honeycutt |first=Kirk |date=14 November 2016 |title='Harry Potter and the Sorcerer's Stone': THR's 2001 Review |url=https://www.hollywoodreporter.com/review/harry-potter-sorcerers-stone-2001-review-946999 |url-status=live |archive-url=https://archive.today/20200803013105/https://www.hollywoodreporter.com/review/harry-potter-sorcerers-stone-2001-review-946999 |archive-date=3 August 2020 |access-date=1 August 2020 |website=[[The Hollywood Reporter]]}}</ref>

<ref name="NYPostReview">{{Cite web2 |last=Foreman |first=Jonathan |author-link=Jonathan Foreman (journalist) |date=16 November 2001 |title=Off to see wizards! 'Potter' is a faithful, if not great, movie |url=https://nypost.com/2001/11/16/off-to-see-the-wizards-potter-is-a-faithful-if-not-great-movie/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20190424202059/https://nypost.com/2001/11/16/off-to-see-the-wizards-potter-is-a-faithful-if-not-great-movie/ |archive-date=24 April 2019 |access-date=18 April 2020 |website=[[New York Post]]}}</ref>

<ref name="TimeReview">{{Cite magazine |last=Corliss |first=Richard |author-link=Richard Corliss |date=1 November 2001 |title=Wizardry Without Magic |url=http://content.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1961973_1962081,00.html |url-status=live |magazine=[[Time (magazine)|Time]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20150924054617/http://content.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1961973_1962081,00.html |archive-date=24 September 2015 |access-date=18 April 2020}}</ref>

<ref name="CNNReview">{{Cite news |last=Tatara |first=Paul |date=16 November 2001 |title=Review: 'Potter' well acted, heavy handed |work=[[CNN]] |url=http://edition.cnn.com/2001/SHOWBIZ/Movies/11/15/hol.tatara.potter/index.html |url-status=live |access-date=21 September 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200212185526/http://edition.cnn.com/2001/SHOWBIZ/Movies/11/15/hol.tatara.potter/index.html |archive-date=12 February 2020}}</ref>

<ref name="SlantReview">{{Cite web2 |last=Gonzalez |first=Ed |date=29 October 2001 |title=Review: ''Harry Potter and the Sorcerer's Stone'' |url=https://www.slantmagazine.com/film/harry-potter-and-the-sorcerers-stone/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200418072630/https://www.slantmagazine.com/film/harry-potter-and-the-sorcerers-stone/ |archive-date=18 April 2020 |access-date=18 April 2020 |website=[[Slant Magazine]]}}</ref>

<!-- 受賞歴 -->

<ref name="AFI100Scores">{{Cite web2 |date=23 September 2005 |title=AFI's 100 Years of Film Scores Nominees |url=http://www.afi.com/Docs/100Years/scores250.pdf |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20110313150632/http://www.afi.com/Docs/100Years/scores250.pdf |archive-date=13 March 2011 |access-date=18 April 2020 |publisher=[[American Film Institute]]}}</ref>

<ref name="Oscars">{{Cite web2 |title=2002 Winners & Nominees |url=https://www.oscars.org/oscars/ceremonies/2002 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200411113523/https://www.oscars.org/oscars/ceremonies/2002 |archive-date=11 April 2020 |access-date=18 April 2020 |website=[[:en:Academy of Motion Pictures Arts and Sciences]]}}</ref>

<ref name="AmandaAwards">{{Cite web2 |title=Amanda Awards (Norway) 2002 |url=https://mubi.com/awards-and-festivals/amandas?year=2002 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200419071540/https://mubi.com/awards-and-festivals/amandas?year=2002 |archive-date=19 April 2020 |access-date=19 April 2020 |website=[[:en:Mubi (streaming service)|Mubi]]}}</ref>

<ref name="AFIAwards">{{Cite web2 |title=AFI Awards for Motion Pictures 2001 |url=http://www.afi.com/tvevents/afiawards01/mpawards.aspx |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20050527151214/http://www.afi.com/tvevents/afiawards01/mpawards.aspx |archive-date=27 May 2005 |access-date=18 April 2020 |website=[[American Film Institute]]}}</ref>

<ref name="ADGAwards">{{Cite web2 |title=2002 Winners & nominees |url=https://adg.org/awards/adg/winners/2002/ |url-status=live |archive-url=https://archive.today/20200418210331/https://adg.org/awards/adg/winners/2002/ |archive-date=18 April 2020 |access-date=18 April 2020 |website=[[:en:Art Directors Guild]]}}</ref>

<ref name="BogeyAward">{{Cite web2 |title=Harry Potter und der Stein der Weisen |url=http://www.mediabiz.de/film/firmen/programm/harry-potter-und-der-stein-der-weisen/56162 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20110402075347/http://www.mediabiz.de/film/firmen/programm/harry-potter-und-der-stein-der-weisen/56162 |archive-date=2 April 2011 |access-date=4 May 2020 |website=Blickpunkt: Film |language=de}}</ref>

<ref name="BAFTA">{{Cite web2 |title=Film in 2002 |url=http://awards.bafta.org/award/2002/film |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20190104010943/http://awards.bafta.org/award/2002/film |archive-date=4 January 2019 |access-date=18 April 2020 |website=[[British Academy of Film and Television Arts]]}}</ref>

<ref name="BFCAAwards">{{Cite web2 |title=The BFCA Critics' Choice Awards 2001 |url=http://www.bfca.org/ccawards/2001.php |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20081212034424/http://www.bfca.org/ccawards/2001.php |archive-date=12 December 2008 |access-date=18 April 2020 |website=[[:en:Broadcast Film Critics Association]]}}</ref>

<ref name="BMIAwards">{{Cite news |date=14 May 2002 |title=Top Film, TV, Cable Composers Honored at BMI's Annual Film/TV Awards |work=[[Broadcast Music, Inc.]] |url=https://www.bmi.com/news/entry/20020515_top_film_tv_cable_composers_honored_at_bmis_annual_film_tv_awar |url-status=live |access-date=26 December 2017 |archive-url=https://web.archive.org/web/20190802221630/https://www.bmi.com/news/entry/20020515_top_film_tv_cable_composers_honored_at_bmis_annual_film_tv_awar |archive-date=2 August 2019}}</ref>

<ref name="Artios">{{Cite web2 |title=2002 Artios Award |url=https://www.castingsociety.com/awards/artios/2002 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20190711004940/http://www.castingsociety.com/awards/artios/2002 |archive-date=11 July 2019 |access-date=18 April 2020 |website=[[:en:Casting Society of America]]}}</ref>

<ref name="CDGAwards">{{Cite web2 |title=Winners of the 4th Annual Costume Designers Guild Awards |url=https://costumedesignersguild.com/awards/awards-archive/awards2002/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20190415235137/https://costumedesignersguild.com/awards/awards-archive/awards2002/ |archive-date=15 April 2019 |access-date=18 April 2020 |website=[[:en:Costume Designers Guild]]}}</ref>

<ref name="EddieAwards">{{Cite web2 |last=McNary |first=Dave |date=27 January 2002 |title=Editors to cut nom chase |url=https://variety.com/2002/biz/features/editors-to-cut-nom-chase-1117859164/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200505015251/https://variety.com/2002/biz/features/editors-to-cut-nom-chase-1117859164/ |archive-date=5 May 2020 |access-date=4 May 2020 |website=[[Variety (magazine)|Variety]]}}</ref>

<ref name="EmpireAwards">{{Cite web2 |date=25 January 2002 |title=Empire Awards: Nominations Announced |url=http://www.empireonline.com/movies/news/empire-awards-nominations-announced/ |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20170719194837/http://www.empireonline.com/movies/news/empire-awards-nominations-announced/ |archive-date=19 July 2017 |access-date=4 May 2020 |website=[[Empire (film magazine)|Empire]]}}</ref>

<ref name="EveningStandardAwards">{{Cite web2 |date=10 January 2003 |title=Evening Standard British Film Awards 1990–2001 |url=https://www.standard.co.uk/go/london/film/evening-standard-british-film-awards-1990-2001-7222966.html |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20191210201305/https://www.standard.co.uk/go/london/film/evening-standard-british-film-awards-1990-2001-7222966.html |archive-date=10 December 2019 |access-date=26 December 2017 |newspaper=[[London Evening Standard]]}}</ref>

<ref name="GoldenReel">{{Cite web2 |last=Hobbs |first=John |date=10 February 2002 |title=Sound editors tap noms for Golden Reel Awards |url=https://variety.com/2002/film/awards/sound-editors-tap-noms-for-golden-reel-awards-1117860492/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20190627223024/https://variety.com/2002/film/awards/sound-editors-tap-noms-for-golden-reel-awards-1117860492/ |archive-date=27 June 2019 |access-date=26 December 2017 |website=[[Variety (magazine)|Variety]]}}</ref>

<ref name="Grammys">{{Cite web2 |date=7 January 2003 |title=45th Annual Grammy Award Nominations |url=https://variety.com/2003/music/news/45th-annual-grammy-award-nominations-1117878286/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20191020232306/https://variety.com/2003/music/news/45th-annual-grammy-award-nominations-1117878286/ |archive-date=20 October 2019 |access-date=4 May 2020 |website=[[Variety (magazine)|Variety]]}}</ref>

<ref name="HugoAwards">{{Cite web2 |date=26 July 2007 |title=2002 Hugo Awards |url=http://www.thehugoawards.org/hugo-history/2002-hugo-awards/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20191031192354/http://www.thehugoawards.org/hugo-history/2002-hugo-awards/ |archive-date=31 October 2019 |access-date=3 February 2011 |website=[[:en:Hugo Awards]]}}</ref>

<ref name="JapanAFPrize">{{Cite web2 |title=25th Japan Academy Prize |url=https://www.japan-academy-prize.jp/prizes/?t=25#title10 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200415142701/https://www.japan-academy-prize.jp/prizes/?t=25#title10 |archive-date=15 April 2020 |access-date=19 April 2020 |website=[[日本アカデミー賞]]}}</ref>

<ref name="KidsChoice">{{Cite web2 |date=5 March 2002 |title=Nickelodeon's "Kids' Choice Awards 2002" Premieres April 20 |url=https://www.nickandmore.com/posts/2002-03-05-nickelodeons-kids-choice-awards-2002-premieres-april-20.html |url-status=live |archive-url=https://archive.today/20200412152149/https://www.nickandmore.com/posts/2002-03-05-nickelodeons-kids-choice-awards-2002-premieres-april-20.html |archive-date=12 April 2020 |access-date=4 May 2020 |website=[[Nickelodeon]]}}</ref>

<ref name="MTVAwards">{{Cite web2 |date=23 April 2002 |title='Lord of the Rings,' 'Fast and the Furious' Top MTV Movie Award Nominees |url=http://www.mtv.com/news/1453554/lord-of-the-rings-fast-and-the-furious-top-mtv-movie-award-nominees/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20190204014312/http://www.mtv.com/news/1453554/lord-of-the-rings-fast-and-the-furious-top-mtv-movie-award-nominees/ |archive-date=4 February 2019 |access-date=26 December 2017 |website=[[MTV]]}}</ref>

<ref name="PGAAwards">{{Cite news |date=11 January 2002 |title='Shrek,' 'Harry Potter,' 'Lord of the Rings' among producing guild's nominees |work=[[:en:Berkeley Daily Planet]] |agency=[[Associated Press]] |url=http://www.berkeleydailyplanet.com/issue/2002-01-11/article/9485?headline=-Shrek-Harry-Potter-Lord-of-the-Rings-among-producing-guild-s-nominees |url-status=live |access-date=21 October 2010 |archive-url=https://web.archive.org/web/20181118195150/http://www.berkeleydailyplanet.com/issue/2002-01-11/article/9485?headline=-Shrek-Harry-Potter-Lord-of-the-Rings-among-producing-guild-s-nominees |archive-date=18 November 2018}}</ref>

<ref name="SatelliteAwards">{{Cite web2 |title=2002 6th Annual Satellite Awards |url=http://www.pressacademy.com/satawards/awards2002.shtml |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20100107095429/http://pressacademy.com/satawards/awards2002.shtml |archive-date=7 January 2010 |access-date=21 October 2010 |website=[[:en:International Press Academy]]}}</ref>

<ref name="SatelliteNewTalent">{{Cite web2 |date=22 January 2002 |title='Rouge' rocks kudos |url=https://variety.com/2002/film/news/rouge-rocks-kudos-1117858954/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200505031924/https://variety.com/2002/film/news/rouge-rocks-kudos-1117858954/ |archive-date=5 May 2020 |access-date=5 May 2020 |website=[[Variety (magazine)|Variety]]}}</ref>

<ref name="SaturnAwards">{{Cite web2 |last=Balchack |first=Brian |date=13 June 2002 |title=The 2001 Saturn Awards |url=https://movieweb.com/the-2001-saturn-awards/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20191208184407/https://movieweb.com/the-2001-saturn-awards/ |archive-date=8 December 2019 |access-date=18 April 2020 |website=[[:en:MovieWeb]]}}</ref>

<ref name="Stinkers">{{Cite web2 |title=2001 24th Hastings Bad Cinema Society Stinkers Awards |url=http://theenvelope.latimes.com/extras/lostmind/year/2001/2001st.htm |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20070815101727/http://theenvelope.latimes.com/extras/lostmind/year/2001/2001st.htm |archive-date=15 August 2007 |access-date=7 October 2019 |website=[[Los Angeles Times]]}}</ref>

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2022年7月23日 (土) 02:26時点における版

ハリー・ポッターシリーズ > ハリー・ポッターと賢者の石
ハリー・ポッターと賢者の石
Harry Potter and the Philosopher's Stone
J・K・ローリングが本作を執筆したエディンバラのカフェ「エレファント・ハウス」
J・K・ローリングが本作を執筆したエディンバラのカフェ「エレファント・ハウス」
著者 J・K・ローリング
訳者 松岡佑子
イラスト イギリスの旗 トーマス・テイラー
日本の旗 ダン・シュレシンジャー
発行日 イギリスの旗 1997年6月26日
日本の旗 1999年12月8日
発行元 イギリスの旗 Bloomsbury Publishing英語版
日本の旗 静山社
ジャンル ファンタジー
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
ページ数 240
次作 ハリー・ポッターと秘密の部屋
コード イギリスの旗 ISBN 0-7475-3269-9
日本の旗 ISBN 4-915512-37-1
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ハリー・ポッターと賢者の石』(ハリー・ポッターとけんじゃのいし、原題: Harry Potter and the Philosopher's Stone)は、イギリス児童文学作家J・K・ローリング1997年に発表した、子供向けファンタジー小説ハリー・ポッター』シリーズの第1巻。同年のカーネギー賞佳作(commended)に選出されたほか、数々の賞を受賞している。2001年には映画化された。

あらすじ

10年前に両親が亡くなったあと、ロンドン近郊のサレーに住むダーズリー家に引き取られていたハリー・ポッターは、伯父バーノンと伯母(母親の姉)ペチュニアになかば虐待とも言える扱いを受け、その息子である同い年の従兄ダドリーにもいじめられる孤独な毎日を送っていた。しかしハリーには、追いかけてくるダドリーから瞬間移動で逃げたり、蛇と会話してダドリーに襲わせたりといった、困ったことになると何かが起きる、自分でも分からない不思議な力があった。

1991年。11歳を目前にしたとき、ホグワーツ魔法魔術学校から「階段下の物置内」を自室とするハリー宛に入学許可証が届く。しかし、バーノンはハリーに手紙を見せず、その後も毎日徐々に枚数を増やしながら送られてくる手紙を避けるために家から逃げ出してまで、ハリーの魔法学校入学を阻止しようとする。しかし送り主は遠い逃亡先のホテルにさえも手紙を送ってくる。そして、ようやく人里離れた海の上の小屋を見つけて逃げ込んだダーズリー一家のまえに、見知らぬ大男が現れる。

大男の名はルビウス・ハグリッド。ホグワーツの森番をしているという。ハグリッドは、ダーズリー夫妻がハリーにひた隠しにしていたハリーの本当の生い立ちを告げる。交通事故で亡くなったと聞かされていた両親は、じつは高名な魔法使いであり、当時強大な勢力を有した史上最凶とも言われる闇の魔法使い、ヴォルデモート卿に殺害されていた。ヴォルデモートは生後間もないハリーも殺そうとしたが、なぜか魔法が自身にはね返ったことでハリーは生き延び、ヴォルデモートは肉体を失って逃げ去った。ヴォルデモートと対峙しながら唯一逃げ延びたハリーは、魔法界で「生き残った男の子」として有名だった。

翌日、入学に際して必要な教材を買い揃えるため、ハグリッドに連れられてダイアゴン横丁を訪れる。そこで同じく今回ホグワーツに入学するという少年と出会うが、魔法界の名家の出であるらしく、ハグリッドを悪く言ったり純血主義を語ったりしたため、嫌いになりはじめる。そうして準備を整えたハリーはハグリッドに渡されたチケットで後日「ホグワーツ特急」に乗り込み、そこでロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーに出会う。また、ダイアゴン横丁で出会った少年ドラコ・マルフォイとも再会し、そこでも嫌味ばかりを言うマルフォイを本格的に嫌いになる。

ホグワーツの入学式で「組分け帽子」による組(寮)分けが名前順に行われ、悪い噂が多いうえにマルフォイの入寮が決まった「スリザリン」だけは嫌だと願いながら、ハリーは組分け帽子をかぶる。帽子は迷いながらもスリザリンを勧めるがハリーの意志を汲み、勇気ある者が住まう寮「グリフィンドール」に決まる。入学式の挨拶でアルバス・ダンブルドア校長は「禁じられた森」と4階[注 1]の廊下へは立ち入らないよう、全校生徒に告げる。

同じグリフィンドール生となったロンは汽車での一件もあり、すぐに親友になる。ロンは純血の魔法使いで、ハリーにいろいろな魔法界の習慣を教える。一方、両親ともマグル(非魔法使い)であるが優等生のハーマイオニーとは、彼女の規則に厳格でお節介ともいえる性格からそりがあわない。しかしふたりはハロウィンの日にハーマイオニーを助けるためにトロールを倒す。この日を境にハーマイオニーと和解し、のちのちまで三人は行動をともにするようになる。

三人は、魔法薬学の教授であるセブルス・スネイプが、禁じられた廊下に隠された「なにか」を盗もうとしていると疑う。というのも、スネイプはハロウィンの日のトロール騒ぎのなかでひとりだけ4階に向かい、待ち受けていた三頭犬に足を噛まれていた。そしてハーマイオニーによると、スネイプはハリーの初めてのクィディッチの試合で、呪文をかけてハリーを箒(ほうき)から落とそうとしたという。だがハグリッドは、ダンブルドアの信頼を理由にスネイプを疑おうとしないうえに、「なにか」については何も話そうとしない。三人は図書館に足繁く通い、ハグリッドがうっかり漏らしたニコラス・フラメルのことを調べようとする。

クリスマス休暇に学校に残っていたハリーは、送り主不明のプレゼントを受け取る。それは着ると目では見えなくなる「透明マント」で、ハリーの父ジェームズが所有していたものらしい。ハリーはこれを着て深夜の図書館に行き、フラメルについて調べようとするが、魔法がかかっている禁書の棚の本を開いたために、学校の管理人アーガス・フィルチに見つかりそうになり、手近な教室へと逃げ込む。そこには鏡があり、覗くとハリーの死んだ家族を映し出す。これに魅了されたハリーは翌日ロンを誘って鏡を見せるが、ロンは将来の栄光に輝く自分自身を見る。そして、三たび鏡を見に来たハリーはダンブルドアに遭遇する。ダンブルドアはその鏡が人の心の奥底の望みを映す「みぞの鏡」であり、これに魅入られて発狂した者がいたことを説明し、もう鏡を探してはいけないとハリーに忠告する。

学期が再開され、三人はようやくフラメルがダンブルドアの友人で著名な錬金術師であることを突き止める。唯一彼だけが所有するという「賢者の石」(どんな金属も黄金に変え、飲めば不老不死になる「命の水」を作り出す)こそが、学校に隠され、スネイプに狙われているものだと確信する。そしてハリーは深夜の校内で、スネイプが「闇の魔術に対する防衛術」の神経質な教師、クィリナス・クィレルを脅しているところを目撃する。クィレルは脅しに屈しなかったが、それも時間の問題に思われた。

三人からそれを聞かされたハグリッドは、スネイプがホグワーツの教授陣とともに守りの魔法を仕掛けたことから、スネイプへの疑いをなお否定する。そして三人のもとに別の新たな問題を持ち込む。ホグズミードにある酒場「ホッグズ・ヘッド」で、見知らぬ男から入手した非合法のドラゴンの卵を孵し、家で隠して育てるというのだ。案の定、生まれたドラゴン・ノーバートは素人の手に負えない大きさになり、苦境に陥る。だが、ロンの兄でドラゴン研究者のチャーリー・ウィーズリーとその友人のおかげで、夜間にドラゴンをこっそり逃がすことに成功する[注 2]。しかし、その計画を盗み聞いていたマルフォイの密告によって、夜中に校内を出歩いているところをマルフォイもろともフィルチに捕まる。

罰則として、一同とともに禁じられた森でハグリッドの仕事を手伝うことになったハリーだが、森のなかでマントを着た正体不明のものに襲われる。それは蘇りの効能があるというユニコーンの血を啜っていた。ケンタウルスフィレンツェに辛くも助けられたハリーは、自分を襲ったものがヴォルデモート卿で、失った肉体を取り戻すため学校に隠された賢者の石を狙っているとほのめかされる。ヴォルデモートが石を手に入れることを三人は危惧する。

進級試験の最終日、ハグリッドが酒場でドラゴンの卵をくれた男に、賢者の石が隠された場所を守っている三頭犬のフラッフィーに対処する方法を教えたことを知る。守りの秘密が完全に漏れたことを悟ったハリーたち三人は、副校長のミネルバ・マクゴナガル教授に危険を伝えようとするが、まともに取り合ってもらえず、さらにはダンブルドアが緊急に魔法省へ呼び出されて不在だということを聞く。ダンブルドアが不在となるその夜を狙って、スネイプが賢者の石を盗みに入ることを三人は確信する。

彼らは内通者のあとを追って、ポモーナ・スプラウト教授の悪魔の罠フィリウス・フリットウィック教授の空飛ぶ鍵などの仕掛けを突破しながら、石が隠された一室へと迫る。ロンは途中、ミネルバ・マクゴナガル教授が仕掛けた巨大チェスと勇敢に戦うが、ハリーを勝利に導くために自分が犠牲になって気絶する。一方ハーマイオニーは、スネイプの罠である薬の論理パズルを解く[注 3]。ハリーはハーマイオニーに自分が賢者の石を盗もうとしている者のあとを追ったことをダンブルドアへ知らせるよう依頼し、ついに最後の部屋に辿り着く。そこでハリーが見たのは、スネイプではなくクィレルだった。じつはクィレルこそが、ヴォルデモート卿の内通者だった。クィレルはターバンで隠した後頭部に、ヴォルデモートを憑依させていた。

クィレルはなぜか部屋に設置されていた「みぞの鏡」から賢者の石をどうしても取り出せなかったが、ハリーが鏡を覗くと石は簡単にハリーのポケットに入る。ヴォルデモートはクィレルにハリーを殺させて石を奪おうとするが、クィレルはハリーの体に触れただけで身体が焼けただれて死亡する。ヴォルデモートは憑依した人間が死んだために、ふたたび体を持たないままの姿で消えていく。

ハリーが気がつくと医務室に横たわっており、ダンブルドアが見舞いに来ていた。彼は魔法省で偽の呼び出しに気づいてホグワーツに急いで戻り、ハリーを救い出したのである。ダンブルドアは、フラメルと話し合って賢者の石を壊したことを語る。ダンブルドアは、クィレルがハリーに触れられなかったのはハリーの母親であるリリーの守りの魔法のおかげであったこと、そして、クィディッチの試合でスネイプはハリーを殺そうとしたのではなく、むしろクィレルの呪文に抗してハリーを救おうとしていたことなどを語る。ハリーだけが石を取り出すことに成功した理由は、「みぞの鏡」が賢者の石を使いたい者ではなく、見つけたい者の手に入るように仕組まれていたためであった。

学年度末パーティーでグリフィンドール寮は、寮対抗杯の駆け込みの点数として、ロンがホグワーツでもまれにみるチェスの名試合を制したことで50点、ハーマイオニーが薬の論理パズルを解いたことや友人の危機を救ったことで50点、ハリーが並外れた勇気と精神力を発揮したことで60点を与えられ、1位であるスリザリンと同位になる。さらにはネビル・ロングボトムが、規則破りをする三人を止めようとしたことも勇気のいる行為と評価されて10点をもらい、グリフィンドールは寮杯を獲得する。そして夏休みを迎え、生徒たちは帰りのホグワーツ特急に乗り込み、ハリーもダーズリー家に帰宅する。

制作、出版および評判

制作

ローリングの処女作である本書は1990年6月頃から1995年にかけて執筆された。1990年、ジョー・ローリング(彼女が好んでいたとおり[注 4])は、マンチェスターのアパートにボーイフレンドと引っ越したいと考えていた。彼女の言葉によると「アパート探しを終えたある週末、列車に乗って1人でロンドンに戻ったとき、ハリー・ポッターのアイデアが頭の中に降りてきたんです…。痩せこけていて、小さくて、黒髪で、眼鏡を掛けた少年が私にとってますます魔法使いになっていきました…。私が『賢者の石』を書き始めたのはまさにその夜でした。でも、最初の2、3ページは完成品とは似ても似つかぬものでした。」とある[4]。その後ローリングの母が亡くなり、その苦しみに耐えるため、ローリングは自分の苦悩を孤児のハリーに転嫁した[4]。ローリングは6年を費やして『ハリー・ポッターと賢者の石』を書き上げ、それがブルームズベリー社に採用されたあと、Scottish Arts Councilから8,000ポンドの助成金を得て、続編の企画を立てることができた[5]。彼女はその本を著作権エージェントと出版社に送り、そして2番目に声をかけたエージェントは1年をかけて出版社に売り込もうとしたが、ほとんどのエージェントは約90,000語というのは長すぎると考えた。Bloomsbury Children's Booksで新人作家による個性的なファンタジー作品の品揃えを作り上げていたバリー・カニンガム社が本書の受け入れを推薦したところ[6]、ブルームスベリー社の最高経営責任者の8才の娘が「ほかの何よりいい」と言った[7]

イギリスでの出版と評判

実在のキングス・クロス駅にある架空の9と34番線を模したもの。荷物用の台車が魔法の壁を通り抜けている途中に見える。

ブルームスベリー社は本書を受け入れ、ローリングに2,500ポンドの前金を支払い[8]、カニンガムは本書の発売時に引用できる批評を得るために、慎重に選ばれた作家、批評家、書店に校正刷りを送った[6]。彼は、本の長さについては気にしておらず、それよりも著者の名前を気にしていた。彼には書名が少年向けのように聞こえたが、少年は男性作家の本を好むと彼は信じていたためである。そこでローリングは、出版直前にJ・K・ローリングというペンネームを名乗るようになった[6]。1997年6月、ブルームスベリー社は『賢者の石』をハードカバーで500部発行し、そのうち300部が図書館に配布された[9]。1999年9月までのすべてのイギリス版の著作権ページには、彼女の本来の名前である「Joanne Rowling」が記載されている(1998年のアメリカの初版では「Joanne」の表記は完全に削除されている)[10]。初刷が少ないのは処女作では標準的であり、カニンガムは書店員がこの本を読んでお客様に薦めてくれることを期待していた[6]。この初刷の例は、2007年のヘリテージ・オークションズで33,460ドルという高値で落札されている[11]

本のカバーに刷られた推薦文の1つを以前に提供していたLindsey Fraserは[6]、1997年6月28日付の『ザ・スコッツマン』紙に、最初に発行されたと思われる批評を書いている。彼女は『ハリー・ポッターと賢者の石』を「非常に面白いスリラー」と記し、またローリングを「子供のための一流作家」と記した[6][12]。また、『ヘラルド』紙に掲載された初期の批評では、「この本を手放せた子供はまだ見たことがない」と書かれている。スコットランド以外の新聞でも本書は注目され始め、『ガーディアン』紙や『サンデー・タイムズ』紙には熱烈な批評が掲載され、1997年9月には児童書専門誌『ブックス・フォー・キープス』がこの小説に5つ星のうちの4つ星をつけた[6]。『サンデー・タイムズ』紙は「ダールとの比較は、今回、理にかなっている」と述べ、また『ガーディアン』紙は「創意に富んだ知力で放たれた豊かな質感のある小説」と見なし、そして『ザ・スコッツマン』紙は「傑作のすべての資質」があると述べた[6]

1997年、イギリス版はBritish Book Awardsと、Nestlé Smarties Book Prize(ネスレ・スマーティーズ賞)の9歳から11歳の部で金メダルを受賞した[13]。子供の投票で選ばれるスマーティーズ賞は、多くの児童書が何年も掛かるところ、出版から6ヶ月以内で本書を有名にした[6]。翌年、『賢者の石』は、子供が決める他のほとんどすべての主要なイギリスの賞を受賞した[6][注 5]。また、大人が審査員を務める児童書の賞の最終選考にも残ったが[14]、受賞には至らなかった。サンドラ・ベケットは子供に人気のある本は多くを求められず最高の文学水準ではないと見なされていると批評した。たとえば、ローリングの本が登場するより前に子供たちから圧倒的な人気を誇っていたダールの作品を、文壇は見下していた[15]。2003年には、この小説はBBCの調査「ザ・ビッグ・リード」で22位に掲載された[16]

『ハリー・ポッターと賢者の石』は、文学的な価値より販売面で評価される出版業界の2つの賞、British Book Awards Children's Book of the Yearと、Booksellers' Association / Bookseller Author of the Yearを受賞した[6]。1999年3月までに、イギリス版は30万部余りを売り上げ[17]、この物語は2001年12月にも英国で最も売れた本だった[18]点字版は1998年5月にScottish Braille Press社から出版された[19]

ホグワーツ特急がロンドンから出発した9と34番線ホームが記念され、実在するキングス・クロス駅に看板や、壁を通り抜けているように見える台車が設置されている[20]

米国での出版と評判

英国から米国への変換例[21][22]
英国 米国
mum, mam mom
sherbet lemon lemon drop
motorbike motorcycle
chips fries
crisp chip
jelly Jell-O
jacket potato baked potato
jumper sweater

スカラスティック社は1997年4月に開催されたボローニャ国際児童図書展で105,000ドルという児童書としては異例の高額で米国での権利を買い取った[6]。スカラスティック社のArthur Levineは、「philosopher」は読者にとって古臭すぎる響きと考え[23]、(「Harry Potter and the School of Magic[注 6]」という書名案も含めて[24])議論を重ねた結果、ローリングが提案した『Harry Potter and the Sorcerer's Stone[注 7]』という書名で[6] 1998年9月にアメリカ版が出版された[25]。ローリングは、この変更を後悔しており当時もっと強い立場ならそれに反対したでしょう、と後に述べている[1]Philip Nelは、この変更によって錬金術との関連性が失われたことや、たとえば「crumpet」が「muffin」になるなど、翻訳によって他のいくつかの用語の意味が変化したことを指摘した。ローリングは『ハリー・ポッターと賢者の石』でイギリス英語の「mum」やシェーマス・フィネガンが話すアイルランド英語の「mam」を両方アメリカ英語の「mom」へ変更することを容認したものの、(その後の本ではこの変更を拒否し)『賢者の石』の後の版ではそれを覆した。しかしNelは、スカラスティック社の翻訳は当時のイギリス英語の書籍に行われた多くの翻訳よりもかなり繊細で、他のいくつかの変更は有益なコピーエディット(文章の編集)と見なせると考えていた[21]。シリーズ初期のイギリス版はアメリカ版の数ヶ月前に発行されていたため、アメリカの読者の中にはオンラインショップから購入しイギリス英語版に慣れ親しむ人もいた[26]

当初、最も権威のある批評家たちは本書を無視し、カーカス・レビューブックリストなどの出版業界や図書館の広報に委ねて、児童向け小説の娯楽志向の基準でしか本書を検討しなかった。しかし、より洞察力のある専門家の批評(ローリングが構築した世界の複雑さ、奥深さ、矛盾のなさを指摘した「Cooperative Children's Book Center Choices」によるものなど)は、大手新聞社の批評家の注目を集めた[27]。『ボストン・グローブ』紙や、『ニューヨーク・タイムズ』紙のマイケル・ワイネリップ氏は、最後の章がこの本の最も弱い部分だと不満を述べたが[12][28]、彼らをはじめアメリカのほとんどの批評家は、本書を熱烈に称賛した[6][12]。 その1年後、アメリカ版は「American Library Association Notable Book」、「Publishers Weekly 1998 Best Book of the Year」、「New York Public Library 1998 Best Book of the Year」に選ばれ、Parenting Magazineの「Book of the Year Award for 1998」[13]、「School Library Journal Best Book of the Year」、「American Library Association Best Book for Young Adults」を受賞した[6]

1999年8月、『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』は、『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラー小説リストで1位になり[29]、自分たちの本が上位に入るのを見たいと熱望していた他の出版社からの圧力により、『ニューヨーク・タイムズ』紙がリストを子供向けと大人向けに分割するまで、1999年から2000年の大半でリストの上位に居続けた[15][27]パブリッシャーズ・ウィークリー誌が2001年12月に発表した児童小説の累積売上高についての報道では、『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』はハードカバー(500万部以上)の中で19位、ペーパーバック(660万部以上)の中で7位である[30]

2008年5月、スカラスティック社は、最初のアメリカ版の発売10周年を機に[31]、2008年10月1日に発売された[32]、本書の10周年記念版の制作を発表した[31]。本書の15周年に際して、スカラスティック社は、カズ・キブイシが描く新しいカバーアートと共に、2013年に『Sorcerer's Stone』を他の6作品と一緒に再発売した[33][34][35]

翻訳

2008年半ばまでに、67の言語で公式翻訳版が出版された[36][37]。2017年11月までに、本書は80の言語に翻訳され、80番目はスコットランド低地語になった[38]。ブルームスベリー社はラテン語古代ギリシア語の翻訳版を出版しており[39][40]、後者は「何世紀にも渡って書かれた古代ギリシア語の散文のうちの、最も重要な作品の一つ」と言われている[41]

スタイルとテーマ

米国の児童文学学者であるフィリップ・ネルは、ローリングが12才の時からとても尊敬していたジェイン・オースティンの影響を強調した。どちらの小説家も再読を強く勧めている。なぜならば、取るに足らないことに見える一つ一つが物語のかなり後の重要な出来事や登場人物の伏線となっているからである。たとえば、シリウス・ブラックは「ハリー・ポッターと賢者の石」の冒頭で簡単に触れられているが、3巻から5巻では主要な登場人物になっている。オースティンのヒロインのように、ハリーは本の終わりに自分の考えを見直さなければならないことがよくある。「ハリー・ポッター」の本の中のいくつかの社会的行動は、手紙をみんなで読んで盛り上がるなど、オースティンを連想させる。どちらの作家も社会的行動を風刺し、登場人物に人柄を表す名前をつけている。しかしネルの意見では、ローリングのユーモアは大きくカリカチュアに基づいており、彼女が考案した名前はチャールズ・ディケンズの物語に見られるようなものであるという[12]:13–15。またホリンズ大学英語教授であるアマンダ・コックレルは、それらの多くは古代ローマ神話から18世紀のドイツ文学に至るまでの引喩によって、それらの持ち主の特徴を表現していると指摘した[42]。「ナルニア国ものがたり」シリーズの作者であるC・S・ルイスのように、ローリングは児童向けの物語と大人向けの物語の間に厳密な区別はないと考えている。ネルもまた、多くの優れた児童文学作家のように、ローリングはファンタジーヤング・アダルト小説、寄宿学校の物語、教養小説やその他多くの文学のジャンルを組み合わせていると指摘した[12]:51–52

一部の批評家は「賢者の石」を1990年に亡くなったロアルド・ダールの物語と比較した。1970年代以降、多くの作家が彼の後継者としてもてはやされたが、子供たちからの人気は彼に及ばず、「賢者の石」が発売直後に行われた調査では、もっとも人気のある児童書10冊の内で、1位の作品を含み7冊がダールの作品だった。1990年代後半に人気を博したその他の児童文学作家はアメリカのR・L・スタインだけだった。「賢者の石」の物語のいくつかの要素はダールの物語の一部と共通点がある。たとえば、「おばけ桃の冒険」の主人公は両親を失い、ハリーを召使いのように扱っていたダーズリー夫妻に似た太っちょと痩せっぽちの不愉快な二人の叔母と住まなければならなかった。しかしハリー・ポッターは、子供のままで大人の責任を負うことのできる、独特の作品だった[6]

図書館員のNancy Knappとマーケティング学教授のStephen Brownは、特にダイアゴン横丁のような店の場面の描写が生き生きとして細かいと指摘した[13][43]。Tad Brennanは、ローリングの文章はホメーロスの文章「速く、明白、かつ単刀直入な表現」に似ていると論評した[41]スティーヴン・キングは「イギリスのファンタジー作家ならではの一種の遊び心のあるディティール」と称賛し、ローリングが笑いを楽しんだあと、素早く前に進んでいくから、それらは機能していると結論付けた[44]

サセックス大学の名誉上級講師であるニコラス・タッカーは初期の「ハリー・ポッター」についてヴィクトリア朝エドワード朝の児童文学を彷彿とさせるものと述べている。ホグワーツは旧式の寄宿学校であり、教師は生徒を名字で礼儀正しく呼びかけ、自分に関連する寮の評判をとても気にしていた。ダーズリー家を始め、登場人物の性格は外見にはっきりと表れており、アーガス・フィルチの飼い猫ミセス・ノリスなど、不道徳あるいは悪意のある登場人物は改心するのではなく打ち砕かれるものだった。また主人公は、虐待された孤児だが本当の居場所を見つけ、カリスマ性がありスポーツが得意で、弱者を思いやり守る心をもっていた[45]。その他一部の解説者は、この本は多くの社会的固定観念を含む高度に階層化された社会を表現していると述べた[46]。しかしKarin Westermanは1990年代のイギリスとの類似性について示している。崩壊しつつあるがその権力と地位を支持する人々によって守られていた階級制度、ホグワーツの生徒の多民族構成、様々な知的種族間の人種的緊張、および校内のいじめなど[47]

Susan Hallは、魔法省の役人の行動は法、説明責任または法的な異議申し立てにより拘束されないということから、この本には法の支配がないと書いた。これはヴォルデモートに彼の考える恐ろしい秩序を提供する機会を与える。この副作用として、高度に統制されたマグルの世界で育てられたハリーとハーマイオニーは、魔法使いには馴染みのない方法で考えることで解決策を見つける。たとえばハーマイオニーは、賢者の石を見つける上で障害の一つは魔法の力ではなく論理の問題であることと、ほとんどの魔法使いにはそれを解決する見込みがないことを指摘する。[48]

極端に型にはまり、身分にこだわり、実利主義的なダーズリー家の不愉快な特徴づけは、結婚した異性愛カップルを「好ましい規範」として扱う、1990年代初頭の英国政府の家族政策に対する、シングル・マザーであるローリングの反発である、とネルは示唆した。大人や子供の魔法使いとハリーの関係は愛情と忠義に基づいている。このことは、シリーズを通して彼が一時的にウィーズリー一家の一員になるときはいつでも幸せでいることや、最初はルビウス・ハグリッドを、後にリーマス・ルーピンやシリウス・ブラックを彼の父親代わりのように扱うことに反映されている[12]:13–15, 47–48[42]

遺産

続編

第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は最初1998年7月2日に英国で出版され、その後1999年6月2日に米国で出版された[49][50]。その後『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が1年後の1999年7月8日に英国で、また1999年9月8日に米国で出版された[49][50]。『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は2000年7月8日にブルームズベリー社とスコラスティック英語版社から同時に出版された[51]。『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は英国版で766ページ、米国版で870ページのシリーズ最長の作品である[52]。『不死鳥の騎士団』は2003年6月21日に英語版が全世界で出版された[53]。『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は2005年7月16日に出版され、全世界で発売されて最初の24時間で1,100万部を売り上げた[54][55]。第7作であり最終作となる『ハリー・ポッターと死の秘宝』は2007年7月21日に出版された[56]。『死の秘宝』は発売から24時間以内で1,100万部(英国では270万部、米国では830万部)を売り上げた[57]

イラスト版

ジム・ケイ英語版が挿絵を描くイラスト版『ハリー・ポッターと賢者の石』が2015年10月6日に発売された。[58][59]。このイラスト版は100点以上の挿絵が掲載され、同氏によるシリーズ全7作のイラスト版が続く予定である。

ポッドキャスト版

2020年5月、Spotifyにより『おうちでハリー・ポッター』と題された朗読ポッドキャストが作られた。各章は『ハリー・ポッター』シリーズと『魔法ワールド』シリーズの有名人のゲストが朗読している[60]

題名 公開日 時間 朗読者
1 The Boy Who Lived(生き残った男の子) 2020年5月5日 25分54秒 ダニエル・ラドクリフ
2 The Vanishing Glass(消えたガラス) 2020年5月8日 27分27秒 ノーマ・ドゥメズウェニ英語版
3 The Letters from No One(知らない人からの手紙) 2020年5月12日 26分14秒 エディ・レッドメイン
4 The Keeper of the Keys(鍵の番人) 2020年5月14日 26分54秒 スティーヴン・フライ
5 Diagon Alley(ダイアゴン横丁) 2020年5月19日 48分1秒 サイモン・キャロウボニー・ライトイヴァナ・リンチ
6 The Journey from Platform Nine and Three-Quarters(9と3/4番線からの旅) 2020年5月20日 41分47秒 ジェイミー・パーカー英語版、『ハリー・ポッターと呪いの子』の出演者
7 The Sorting Hat(組分け帽子) 2020年5月27日 27分1秒 オリヴィア・コールマンジョナサン・ヴァン・ネス英語版ケイト・マッキノン
8 The Potions Master(魔法薬の先生) 2020年5月28日 18分36秒 アーリヤー・バットアレック・ボールドウィン、カルメン・ボールドウィン
9 Midnight Duel(真夜中の決闘) 2020年6月3日 33分21秒 アリソン・スドルダン・フォグラー
10 Hallowe'en(ハロウィーン) 2020年6月4日 29分06秒 ウーピー・ゴールドバーグ
11 Quidditch(クィディッチ) 2020年6月10日 22分27秒 デイヴィッド・テナントデビッド・ベッカム
12 The Mirror of Erised(みぞの鏡) 2020年7月3日 39分14秒 マシュー・ルイス, ヘレン・ハワード、イメルダ・スタウントン
13 Nicolas Flamel(ニコラス・フラメル) 2020年7月7日 22分2秒 ヒュー・ボネヴィル
14 Norbert the Norwegian Ridgeback(ノルウェー・ドラゴンのノーバート) 2020年7月8日 26分6秒 ジェイソン・アイザックストム・フェルトンヘレン・マックロリー
15 The Forbidden Forest(禁じられた森) 2020年7月13日 33分3秒 キム・スヒョンダコタ・ファニング
16 Through the Trapdoor(仕掛けられた罠) 2020年7月14日 51分35秒 ケネス・ブラナールース・ウィルソンヘレナ・ボナム=カーター
17 The Man with the Two Faces(二つの顔をもつ男) 2020年7月16日 41分29秒 『ハリー・ポッター』ファンの3家族、J・K・ローリングのサプライズ登場

映画版

1999年、ローリングは『ハリー・ポッター』の最初の4作品について映画化の権利をワーナー・ブラザースに100万ポンド(1999年時点で165万ドル)で売却したと言われている[61]。ローリングは主要な配役に英国人の起用を厳守するよう強く求めたが、ダンブルドア役の故リチャード・ハリスなどアイルランド人俳優の起用や、後の本で登場人物と同じ国籍の外国人俳優の起用を認めた[62]大規模なキャスティング英語版を経て[63]、2000年9月にリーブスデン・スタジオとロンドンで撮影が開始され、2001年7月に制作が終了した[64]。『ハリー・ポッターと賢者の石』は2001年11月14日にロンドンで公開された[65][66]Rotten Tomatoesで80%の「Fresh[注 8]」評価[67]Metacriticで64%のスコアに反映されているように、評論家のコメントは肯定的であり、「おおむね好評」であることを示している[68]

ビデオゲーム

ハリー・ポッターと賢者の石#ゲームを参照

教育とビジネスでの利用

教育やビジネスを主題とする作家たちはこの本を題材にした。医学部での臨床教育について書くJennifer Connはスネイプの技術的な専門知識と彼の生徒に対する威圧的な態度を対比した。一方、クィディッチのコーチであるマダム・フーチは、複雑な動きを単純な動きの連続に分解し、よく見られる誤りを生徒が避けられるようにするなど、身体的スキルの指導に役立つ技術の良い例となった[69]。Joyce Fieldsは、この本は社会学の初年度の典型的な5つの主要テーマの内の4つ「文化・社会および社会化を含む社会学的概念、階層化と社会的不平等社会制度社会理論」を例示しているという[46]

Stephen Brownは、初期の『ハリー・ポッター』作品、特に『ハリー・ポッターと賢者の石』は、不適切で組織化されていないマーケティングだったにもかかわらず圧倒的な成功を収めたことを指摘した。Brownはマーケティング担当幹部に対して、厳密な統計分析やマネージメントの「分析、計画、実施および制御」モデルに捉われないよう助言した。その代わり、彼はこの物語を魅力的な商品やブランド名に満ちた「マーケティングのマスタークラス[注 9]」として扱うことを勧めた[43]。たとえば、2000年に玩具メーカーのハズブロからライセンス供与されてバーティ・ボッツの百味ビーンズ英語版を模した実際の商品が発売された[43][70]

発売履歴

発売日
(ハードカバー/ペーパーバック)
出版社 ページ数
英国 1997年6月26日[71][72] ハードカバー 子供版 ブルームズベリー 223
ペーパーバック 子供版
1998年9月11日[73] ペーパーバック 大人版 (初代)
1999年9月27日[74] ハードカバー 署名特別版
2001年10月8日[75] ペーパーバック 特別版
2004年7月10日[76] ハードカバー 大人版 (新表紙で再発行) 336
4 October 2004[77] ペーパーバック 大人版 (新表紙で再発行) 223
2010年11月1日[78] ペーパーバック ハリー・ポッター 署名版
2013年7月18日[79] ペーパーバック 大人版 (新表紙で再発行)
2015年10月6日[80] ハードカバー イラスト版 (挿絵: ジム・ケイ) 256
米国 1998年9月1日[81] ハードカバー Arthur A. Levine英語版/
スコラスティック英語版
309
1999年9月8日[82] ペーパーバック
1 November 2000[83] ハードカバー コレクターズ・エディション
1 November 2001[84] マスマーケット ペーパーバック 400
September 2008[85] ペーパーバック (スコラスティック社スクールマーケット限定版) 309
2008年10月1日[32] ハードカバー 10周年記念版
2013年8月27日[86] ペーパーバック (新表紙で再発行) 336
2015年10月6日[87] ハードカバー イラスト版 (挿絵: ジム・ケイ) 256
カナダ 1 December 1998[88][89] ハードカバー 子供版 レインコースト英語版 223
ペーパーバック 大人版 (初代)
1999年11月1日[90] ハードカバー 署名特別版
2000年8月31日[91] ペーパーバック 子供版
2002年10月16日[92] ペーパーバック マジック・エディション
2004年10月4日[93] ハードカバー 大人版 (新表紙で再発行) 336
2011年1月12日[94][95] ペーパーバック 大人版 (新表紙で再発行) ブルームズベリー 223
ペーパーバック ハリー・ポッター 署名版
2013年8月27日[96] ペーパーバック 大人版 (新表紙で再発行)

映画

魔法ワールド > ハリー・ポッター (映画シリーズ) > ハリー・ポッターと賢者の石
ハリー・ポッターと賢者の石
Harry Potter And The Sorcerer's Stone
監督 クリス・コロンバス
脚本 スティーブ・クローブス
製作 マーク・ラドクリフ
デヴィッド・ハイマン
マイケル・バーナサン
ダンカン・ヘンダーソン
製作総指揮 クリス・コロンバス
出演者 ダニエル・ラドクリフ
ルパート・グリント
エマ・ワトソン
ジョン・クリーズ
ロビー・コルトレーン
リチャード・グリフィス
リチャード・ハリス
イアン・ハート
ジョン・ハート
アラン・リックマン
フィオナ・ショウ
マギー・スミス
ショーン・ビガースタッフ
ワーウィック・デイヴィス
ジュリー・ウォルターズ
ゾーイ・ワナメイカー
デイビッド・ブラッドリー
トム・フェルトン
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ジョン・シール
編集 リチャード・フランシス=ブルース
製作会社
配給 ワーナー・ブラザース
公開 イギリスの旗 2001年11月4日
アメリカ合衆国の旗 2001年11月16日
日本の旗 2001年12月1日
上映時間 152分(オリジナル劇場版)
159分(ロングバージョン)
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 US$ 125,000,000[97]
興行収入 US$ 974,733,550[97]
203億円[98] 日本の旗
次作 ハリー・ポッターと秘密の部屋
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2001年にワーナー・ブラザース製作で映画化された。配役にはすべてイギリス人俳優を起用している。

第74回アカデミー賞では3つの賞においてノミネートされた(作曲賞、美術賞、衣裳デザイン賞)。

この映画の原題が「Harry Potter and the Philosopher's Stone」でないのは、アメリカにおいては原作本のタイトルが "Sorcerer's" に変更されて出版されたことにもとづく(タイトル変更の経緯については「ハリー・ポッターシリーズ」を参照)。ただし、英国版を含む国際版のタイトルは原題どおり "Philosopher's" に入れ替えられている。作中で「賢者の石」と発する場面と「賢者の石」を調べる場面は"Sorcerer's"と"Philosopher's" の2通り撮影された。

当初、監督にスティーヴン・スピルバーグ、ハリー役にハーレイ・ジョエル・オスメントが候補として挙げられていたが、スピルバーグは考慮はしたものの最終的に受諾しなかった。原作者のJ・K・ローリングが反対したことが理由とも噂されたが、ローリング自身が公式サイトでこれを否定している。スピルバーグと本作品の監督コロンバスは師弟関係である。

コロンバスは子役の選定において、自身の監督作『ホーム・アローン』に出演したマコーレー・カルキンの両親が、カルキンの稼いだギャラを巡って裁判を起こしたことに学び、今作では両親もどんな人物かを考慮して選定した[99]

日本での興行成績は『千と千尋の神隠し』『タイタニック』に次ぐ第3位を記録した。のちに『アナと雪の女王』(2014年公開)、『君の名は。』(2016年公開)、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(2020年公開)に抜かれ、第6位となる。

特典ディスク付きのDVDには未公開シーンが収録されている(続編も同様)。

チェスをするシーンで使っている駒は、ルイス島のチェス駒である。

スタッフ

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
ハリー・ポッター
タイトル・ロール
11歳 ダニエル・ラドクリフ 小野賢章
赤ん坊 サンダース・トリプレットス
ロン・ウィーズリー ルパート・グリント 常盤祐貴
ハーマイオニー・グレンジャー エマ・ワトソン 須藤祐実
アルバス・ダンブルドア リチャード・ハリス 永井一郎
ミネルバ・マクゴナガル マギー・スミス 谷育子
ルビウス・ハグリッド ロビー・コルトレーン 斎藤志郎
セブルス・スネイプ アラン・リックマン 土師孝也
フィリウス・フリットウィック ワーウィック・デイヴィス 田村錦人
ゴブリン
グリップフック 宮澤正
ヴァーン・J・トロイヤー
クィリナス・クィレル イアン・ハート 横堀悦夫
マダム・フーチ ゾーイ・ワナメイカー 火野カチコ
アーガス・フィルチ デイビッド・ブラッドリー 青野武
ドラコ・マルフォイ トム・フェルトン 三枝享祐
ネビル・ロングボトム マシュー・ルイス 上野容
バーノン・ダーズリー リチャード・グリフィス 楠見尚己
ペチュニア・ダーズリー フィオナ・ショウ さとうあい
ダドリー・ダーズリー ハリー・メリング 忍足航己
ビンセント・クラッブ ジェイミー・ウェイレット
グレゴリー・ゴイル ジョシュア・ハードマン
オリバー・ウッド ショーン・ビガースタッフ 川島得愛
フレッド・ウィーズリー ジェームズ・フェルプス 尾崎光洋
ジョージ・ウィーズリー オリバー・フェルプス
シェーマス・フィネガン デヴォン・マーレイ 渡辺悠
ディーン・トーマス アルフレッド・イーノック 山本隆平
パーシー・ウィーズリー クリス・ランキン 宮野真守
リー・ジョーダン ルーク・ヤングブラッド 進藤一宏
ケイティ・ベル エミリー・デイル
アンジェリーナ・ジョンソン ダニエル・テイラー
アリシア・スピネット リー・シュザーランド
テレンス・ヒッグス ウィル・シークストン
エイドリアン・ピュシー スコット・ファーン
マーカス・フリント ジェイミー・イェイツ 天田真人
スーザン・ボーンズ エレノア・コロンバス
モリー・ウィーズリー ジュリー・ウォルターズ 一龍斎貞友
ジニー・ウィーズリー ボニー・ライト 山田千晴
ほとんど首無しニック ジョン・クリーズ たかお鷹
オリバンダー老人 ジョン・ハート 小林勝也
血みどろ男爵 トレンス・ベイラー
太った修道士 シモン・フィッシャー・ベッカー
灰色のレディ ニーナ・ヤング
組分け帽子の声 レスリー・フィリップス 石森達幸
太った婦人 エリザベス・スプリッグズ 竹口安芸子
ジェームズ・ポッター エイドリアン・ローリンズ
リリー・ポッター ジェラルディン・ソマーヴィル
フィレンツェの声 レイ・フィアロン 宮内敦士
動物園
キングス・クロス駅駅員 ハリー・テイラー 石住昭彦
ディーダラス・ディグル デイビッド・ブレット
漏れ鍋のバーテンダー デレク・デッドマン
ホグワーツ特急のワゴン販売員 ジーン・サザーン
ヴォルデモート卿 リチャード・ブレマー 江原正士
その他 甲斐田裕子
浅井清己
佐々木広太
田谷隼
よのひかり
演出 木村絵理子
翻訳 岸田恵子
翻訳監修 松岡佑子
録音 高久孝雄
田中和成
金谷和美
池田裕貴
編集 オムニバス・ジャパン
プロデューサー 尾谷アイコ
小出春美
制作 東北新社
ワーナー・ホーム・ビデオ

制作

企画

1997年、プロデューサーのデヴィッド・ハイマンは高い評価の映画にできる児童書を探していた[100]。ハイマンはダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説『うちの一階には鬼がいる!』の制作を企画していたが、その計画は流れた。そこでヘイデイ・フィルムズのハイマンのスタッフは『ハリー・ポッターと賢者の石』を提案し、彼のアシスタントは「クールなアイデア」と考えた[100]。ハイマンは、このアイデアをワーナー・ブラザースに売り込み[101]、1999年にローリングは「ハリー・ポッター」の最初の4冊の権利を同社に売却した。売却額は100万ポンドと言われている[102]。ローリングがハイマンに強く求めたのは厳密にイギリス人とアイルランド人の配役を守ることだった。後者としては、ダンブルドア役のリチャード・ハリスやペチュニア・ダーズリー役のフィオナ・ショウが起用され、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で原作の登場人物がフランス人や東欧人を指定されている場合に、そのように俳優が起用されているように、絶対に必要である場合を除いて外国人俳優は選ばれなかった[103]。ローリングは登場人物の権利を売ることで、作者の書いていない続編をワーナー・ブラザースが作れるようになり「物語の残りの部分を彼らに支配されたくなかった」ため、権利の売却をためらっていた[104]

当初はスティーヴン・スピルバーグに監督を交渉していたが、スピルバーグは辞退した[105]。伝えられるところによると、スピルバーグはアメリカ人俳優のハーレイ・ジョエル・オスメントがハリー・ポッターの声で出演するアニメーション映画にするか[106]、または原作の続きの要素も取り入れた映画にしたいと考えていたという[107]。スピルバーグは(彼の意見では)それは「樽の中のアヒルを撃つようなもの。ただのスラムダンク。10億ドルを引き落として個人の銀行口座に入れるようなもので、なんの挑戦もありません。」と強く主張した[108]。ローリングは映画の監督選びに関与しておらず「私が彼(スピルバーグ)を'veto-ed'〔ママ[注 10]できた(あるいはしただろう)と考える人は、自動速記羽根ペンQQQのサービスが必要でしょう」と主張した[109]。ハイマンは、スピルバーグは代わりに『A.I. Artificial Intelligence』を監督することを決めたと振り返る[107]

"「ハリー・ポッター」は一生に一度の不朽の文学的功績です。世界中で熱狂的ファンを生んでいる作品だけに、子供と魔法の両方に親近感のある監督を見つけることが重要でした。この仕事にクリス以上に理想的な人は考えられません。"
ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ[110]

スピルバーグと別れたあと、ほかの監督たちとの話し合いが始まった。そこにはクリス・コロンバステリー・ギリアムジョナサン・デミマイク・ニューウェル (のちに4作目の監督を務める)、アラン・パーカーウォルフガング・ペーターゼンロブ・ライナーアイヴァン・ライトマンティム・ロビンスブラッド・シルバーリングM・ナイト・シャマランピーター・ウィアーといった人たちがいる[107][111][112]。ペーターゼンとライナーは2000年3月に共に候補から外れ[113]、候補はシルバーリング、コロンバス、パーカー、ギリアムに絞られた[114]。ローリングが最初に選んだ監督はテリー・ギリアムだったが[115]、ワーナー・ブラザースはコロンバスを選んだ。コロンバスが『ホーム・アローン』や『ミセス・ダウト』といったファミリー映画を手がけたことが決定に影響したという[110]。コロンバスは、マグルの場面は「殺風景で陰気に」したいが魔法の世界では「色、雰囲気や細部に深くこだわったものに」設定したいと述べ、2時間にわたってこの映画に掛ける自身のビジョンを売り込んだ。コロンバスはデヴィッド・リーンの映画『大いなる遺産』(1946年)や『オリヴァ・ツイスト』(1948年)から刺激を受け、「あの暗がり、あの鋭さ、素晴らしい撮影」を使いたいと思い、さらに『オリバー!』(1968年)や『ゴッドファーザー』(1972年)の色彩設計からも触発された[107]

脚本にはスティーヴ・クローヴスが選ばれた。クローヴスはこの本の映画化を、「次の2冊と同じように上手く映画化できる作品」ではないので、「タフ(きつい、厳しい)」と表現した[116]。クローヴスはワーナー・ブラザースから映画化を提案された本のあらすじをよく受け取っていた。クローヴスは「ほとんど読んだことがなかった」が、「ハリー・ポッター」は彼の目を引いたといい[101]、この本を買いに行き、すぐにシリーズのファンになった[116]。ワーナー・ブラザースとの話のときに、クローヴスは「この映画はイギリスのものでなければならないし、登場人物たちに忠実でなければならない。」と述べた[116]。ローリングに初めて会ったとき、クローヴスは「彼女の宝物を『破壊』する」とローリングに思わせたくなかったので緊張していた[101]。ローリングは「このスティーヴ・クローヴスを嫌いになる用意はできていました」と認めつつ、彼との初めての出会いを思い出した。「彼に初めて会ったとき、彼は私に言ったの。『私が一番好きな登場人物が誰か分かりますか?』と。ロンって言うんだろうなと思いました。ロンと言うつもりなのは分かる。でも彼は『ハーマイオニー』って言ったのです。私は少し和みました[101]。」ローリングは、コロンバスが気にしない取り決めで、大きい創造的な権限を与えられていた。

ワーナー・ブラザースは当初、2001年7月4日の週末に映画を公開することを予定しており、あまりにも短い制作期間のため複数の監督候補が辞退した。しかし時間的な制約から、公開日は2001年11月16日に延期された[117]

配役

ローリングは配役をイギリス人にすることを強く求めた[103]。スージー・フィギスがキャスティング・ディレクターに任命され、コロンバスとローリングの両名と協力し、主役のハリー、ロン、ハーマイオニーのオーディションを行った[118]。主要3役について、イギリス人の子供たちだけを対象とした公開キャスティング・コールが行われた[119][120]。もっとも重要なオーディションは3部構成で行われ、小説の1ページを読み、次にホグワーツに到着した生徒たちの場面を即興で演じ、最後にコロンバスの前で台本を数ページ読む必要があった[120]。1985年の映画『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』のためコロンバスが書いた脚本の場面もオーディションで使われた[121]。2000年7月11日、オーディションを受けた何千人もの子供たちを誰ひとりとして「価値がある」とコロンバスは見なしていない、とフィギスは不満を漏らし制作から離れた[121]。2000年8月までに、アラン・リックマンリチャード・ハリスがそれぞれセブルス・スネイプ役とアルバス・ダンブルドア役の最終交渉に入り[122]、同月末に決定した[123]。8月14日、ローリングのお気に入りであるマギー・スミスロビー・コルトレーンが、ミネルバ・マクゴナガル役とルビウス・ハグリッド役に選ばれた[124]。8月21日、ダニエル・ラドクリフと新人のルパート・グリントエマ・ワトソンが、それぞれハリー・ポッター役、ロン・ウィーズリー役、ハーマイオニー・グレンジャー役に選ばれた[125]。2000年11月には、ジュリー・ウォルターズジョン・クリーズがそれぞれモリー・ウィーズリー役とほとんど首無しニック役で出演者に加わった[126][127]

撮影

前に溝と木がある大きな城。
アニック・カースルはホグワーツの主要なロケーション撮影地として使用された。
ロケーション撮影に使われたダラム城ダラム大聖堂

2人のイギリスの映画関係者が英国での撮影を要請し、ロケーション撮影地の確保、リーブスデン・スタジオの使用、イギリスの児童労働法の変更(週あたりの労働時間について少し追加することや、撮影現場での授業のタイミングを柔軟にすること)などの支援を申し出た[107]。ワーナー・ブラザースは彼らの提案を受け入れた。撮影はリーブスデン・スタジオで2000年9月29日から2001年3月23日まで行われ[128]、7月に最終作業が行われた[111][129]。2000年10月2日、ノース・ヨークシャー州のゴースランド駅(Goathland railway station)で主要撮影が行われた[130]カンタベリー大聖堂とスコットランドのインヴェライロルト城がホグワーツのロケーション撮影地候補として挙がっていたが、カンタベリー大聖堂は、映画のテーマが「異教徒」であることを懸念してワーナー・ブラザースの提案を断った[131][132]。最終的にはアニック・カースルグロスター大聖堂がホグワーツの主要なロケーション撮影地として選ばれ[133]、一部の場面はハロウスクールでも撮影された[134]。その他にホグワーツの場面がダラム大聖堂で2週間に渡って撮影され[135]、廊下や教室の場面が撮影された[136]。オックスフォード大学の神学部(Divinity School)がホグワーツの病院棟として使われ、ボドリアン図書館の一部であるハンフリー公図書館がホグワーツ図書館として使われた[137]。プリベット通りの撮影は バークシャー州ブラックネルのPicket Post Closeで行われた[135]。Picket Post Closeでの撮影は、予定していた1日ではなく2日掛かったため、Picket Post Closeの住民への支払いもそれに応じて増えた[135]。プリベット通りに設定されたその後の場面は、リーブスデン・スタジオで作られたセットで撮影され、ロケーション撮影より安く済むことが証明された[138]。ロンドンのオーストラリア・ハウス(オーストラリア高等弁務官事務所)がグリンゴッツ魔法銀行のロケーション撮影地として選ばれ[133]オックスフォード大学クライスト・チャーチがホグワーツのトロフィールームに選ばれた[139]ロンドン動物園はハリーが誤ってダドリーに蛇をけしかける場面のロケーション撮影地として使われ[139]キングス・クロス駅も本で指定されているとおり使われた[140]

「The Glass House」と読める看板が掲げられた青く塗られた建物。扉には眼鏡の広告が貼られている。
漏れ鍋」(Leaky Cauldron)の外観として使われたロンドンの店舗。

アメリカでは書名が異なるため、俳優が賢者の石を「philosopher's」と名前で言っている場面はすべて「sorcerer's」と撮りなおす必要があった[111]。子供たちは4時間の撮影のあと、学校の勉強を3時間した。彼らは、メイクアップ・スタッフが顔に施す偽の怪我を好きになった。ラドクリフの目はハリーのように緑ではなく青いため、当初は緑のコンタクトレンズをつけるつもりだったが、ラドクリフはこのレンズに強い苛立ちをおぼえた。そこでローリングとの相談した結果、ハリーの目は青くてもいいということになった[141]

デザインと特殊効果

ジュディアンナ・マコフスキーが衣装デザイナーを務めた。クィディッチのローブは、当初アメリカ版の本の表紙に掲載されていたものを使う予定だったが、彼女はこれを「だらしない」と判断し、デザインを変更した。代わりに彼女はクィディッチの選手に「名門私立校風のセーター、19世紀のフェンシング用ブリーチ(ズボン)とアームガード」を着せた[142]。プロダクションデザイナーのスチュアート・クレイグは、イギリスの多くの大聖堂に基づいて、ホグワーツの大広間などのセットをリーブスデン・スタジオに作り上げた。もともと、ダイアゴン横丁の撮影には既存の古い通りを使うように頼まれていたが、クレイグはチューダー様式ジョージアン様式クイーン・アン様式の建物からなる独自のセットを作ることにした[142]

元々、コロンバスはフラッフィーなどの魔法生物を作るためアニマトロニクスとCGアニメーション両方使うことを計画していた[118]。「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」を手がけたニック・ダッドマンは必要な特殊造形の制作を任され、ジム・ヘンソンズ・クリーチャーショップがクリーチャー造形を提供した[143]。ジョン・コッピンジャーは、創造する必要がある魔法生物は何度もデザインされなければならないと述べている[144]。この映画は600近い特殊効果が使われており、多くの企業が関わっている。インダストリアル・ライト&マジック社はクィレルの後頭部にヴォルデモート卿の顔を作り、リズム&ヒューズ・スタジオは(ハグリッドの赤ちゃんドラゴン)ノーバートのアニメーションを、ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスクィディッチの場面を制作した[145]

音楽

ジョン・ウィリアムズが作曲を担当した。

作曲にはジョン・ウィリアムズが選ばれた[146]。ウィリアムズは、2001年9月にロンドンで録音する前に、ロサンゼルスとタングルウッドの自宅で作曲した。メイン・テーマの1つは「ヘドウィグのテーマ」と題された。ウィリアムズは完成した楽譜に「みんなが気に入っているようだった」と残し、シリーズを通して繰り返し使われるテーマとなった[147]。作曲に最初に選ばれたのはジェームズ・ホーナーだったが断られた[148]。サウンドトラック・アルバムが2001年10月30日にCD形式で発売された[147]

原作本との違い

コロンバスは、細部が正しいことを確認するため、ローリングに繰り返し相談した[143]。クローブスは、この映画が原作本に「本当に忠実」であると述べている。彼はローリングが認めた台詞を追加した。当初入れられていた台詞の1つについては、ローリングが当時未発表の『ハリー・ポッター』第5作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の出来事と直接矛盾すると言ったため、削除しなければならなかった[149]

映画版からは一部の端役が削除されており、中でもポルターガイストのピーブズは、俳優のリック・メイヨールが演じたが、彼のシーンは最終的に映画からカットされ公開されることはなかった。バーノン・ダーズリーとペチュニア・ダーズリーの視点で語られる原作本の最初の章は映画にはない。ハリーとドラコの、マダム・マルキンの洋装店での最初の出会いと、真夜中の決闘は映画には登場しない。ノーバートは、映画ではダンブルドアに連れて行かれたことになっているが、原作本ではハリーとハーマイオニーの手でチャーリー・ウィーズリーの友人のところに連れて行かなければならなかった[150]。クローブスによれば、「原作本の中で(ローリングが)簡単に変更できると感じた部分」だったという[142]。その結果、禁じられた森での居残りの罰の理由が変更された。小説では、ハリーとハーマイオニーは放課後に天文台の塔を出たときにフィルチに捕まったために居残りの罰が与えられ、ネビルとマルフォイはマクゴナガル先生に廊下で捕まったために居残りをさせられる。映画では、ハリー、ハーマイオニー、ロンは放課後にハグリッドの小屋にいるところをマルフォイに見つかって居残りを命じられ、マルフォイもベッドを抜け出したために居残りを命じられる[150]クィディッチの競技場は伝統的な競技場から観客席に囲まれたオープン・フィールドに変更された[142]

映画では原作本の時系列は強制されていない。原作本では、ハリーの11歳の誕生日は1991年である[151]。プリベット通り四番地の映画のセットでは、ダドリーの小学校からの証明書には2001年と書かれている[152]

配給

マーケティング

最初のティーザーポスターは2000年12月1日に公開された[153]。最初の特報は2001年3月2日に衛星放送で公開され、『スポット』の公開と同時に映画館で初公開した[154]。2001年11月15日、この映画に基づいたビデオゲーム英語版エレクトロニック・アーツ社から複数のゲーム機で発売された[147]。2003年には、ゲームキューブPlayStation 2Xbox用の移植版が発売された[155]マテル社は、この映画に基づいた玩具を生産する権利を獲得し、ワーナー・ブラザーズの店舗で独占的に販売された[156]。また、ハズブロ社はこのシリーズに基づいた菓子などの商品を作った[157]。ワーナー・ブラザースは映画の宣伝のためにコカ・コーラと1億5千万米ドル相当の契約を結んだが[140]、一部ではこの映画のため全世界で4千万ドルから5千万ドルの契約を結んだという見方もある[158]レゴ社は、この映画の建物や場面に基づいたセットのシリーズや、ビデオゲーム「レゴ クリエイター英語版」を作った[159]

劇場公開

『ハリー・ポッターと賢者の石』は、2001年11月4日にロンドンのオデオン・レスター・スクエア英語版世界初公開され、劇場はホグワーツ魔法魔術学校に似せて飾り付けられた[160]

この映画は2001年11月10日と11日にイギリスの491館、1,137スクリーンで試写が行われた[161]。2001年11月16日、イギリスとアイルランドの507館、1,168スクリーン、アメリカとカナダの3,672館で正式に公開された。その当時のイギリスとアメリカで最大の全国同時公開英語版だった[162][163]

映像ソフト

ワーナー・ブラザーズは、2002年5月11日にイギリスで[164]、5月28日にはアメリカで[165]VHSDVDでこの映画を最初に発売した。2002年5月から6月にかけてこの映画は1000万本を売り上げ、そのおよそ60%がDVDの売り上げだった[166]

2009年12月には、7分間の削除された場面を加え、長編スペシャル『Creating the World of Harry Potter Part 1: The Magic Begins[167]』、48ページのハードカバーの小冊子を加えた、4枚組の『アルティメット・エディション』が発売された[168]。延長版の視聴時間は約159分で、これは以前に一部のテレビ番組で放送されていた[169]。この映画は、2011年11月に8枚組の『コンプリート8フィルム・コレクション』の一部としてDVDで再販され[170]、2014年4月には31枚組の『ホグワーツ・コレクション』の一部としてブルーレイで再販された[171]

日本ではワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりブルーレイ、DVDが発売。

  • ハリー・ポッターと賢者の石 特別版(DVD2枚組、2002年5月15日発売)
  • 【完全限定生産】ハリー・ポッターと賢者の石 DVDスペシャルBOX(2枚組、ニンバス2000バージョンと金のスニッチの2種類で発売、いずれも2002年5月15日発売)
  • ハリー・ポッターと賢者の石 DVD(1枚組、2006年12月8日発売)
  • ハリー・ポッターと賢者の石 ブルーレイ(1枚組、2007年12月19日発売)
  • 【数量限定生産】ハリー・ポッターと賢者の石 ブルーレイ アルティメット・コレクターズ・エディション(3枚組、2009年12月23日発売)
  • 【数量限定生産】ハリー・ポッターと賢者の石 DVD アルティメット・コレクターズ・エディション(4枚組、2009年12月23日発売)
  • ハリー・ポッターと賢者の石 コレクターズ・エディション(Blu-ray版:3枚組 / DVD版:4枚組、2016年3月23日発売)
  • ハリー・ポッターと賢者の石 〈4K ULTRA HD&ブルーレイセット〉(3枚組、2017年12月20日発売)
  • ハリー・ポッターと賢者の石 & ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 魔法の世界 入学セット(Blu-ray / DVDともに2枚組、2018年10月3日発売)

テレビ放送

回数 テレビ局 番組名 放送日 放送時間 視聴率 備考
初回 日本テレビ 金曜ロードショー 2004年6月25日 20:00 - 23:09 30.8% 地上波初放送
ノーカット
78分拡大、63分繰上げ
2回目 TBS - 2005年11月23日 20:00 - 22:54 21.3% ノーカット
60分拡大、60分繰上げ
3回目 2009年7月10日 19:55 - 22:48 14.7% 59分拡大
4回目 日本テレビ 金曜ロードショー
→金曜ロードSHOW!
2010年10月29日 21:00 - 23:44 12.1% 50分拡大
5回目 2013年3月15日 21:00 - 23:29 12.5% 35分拡大
6回目 2014年7月25日 13.3%
7回目 2015年5月22日 13.9%
8回目 2016年11月25日 9.9%
9回目 2020年10月23日 21:00 - 23:24 8.5% 30分拡大
  • 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

評判

興行成績

イギリスとアイルランドでは、『ハリー・ポッターと賢者の石』は試写会初日に360万ポンドの単日興行収入記録となる収入を挙げ、『トイ・ストーリー2』の記録を破った。日曜日には過去最高の310万ポンドを記録し、試写会からの合計興行収入は670万ポンドをもたらした[161][172]。試写の有り無し共にそれまでで最高の初週週末記録を破り、試写ありで1,630万ポンド、試写なしで960万ポンド(1380万ドル)となり、さらに土曜日の単日興行収入で399万ポンドという記録を打ち立てた[173][174][172]。また別の日曜日には360万ポンドの興行収入という記録を打ち立てた[174]。第2週の週末は840万ポンドを記録した[175][172]。5週間に渡ってイギリスで第1位英語版を維持した[172]。この映画はイギリスだけで6,610万ポンドを稼ぎ、『マンマ・ミーア!』に抜かれるまで、(『タイタニックに次いで』)イギリス国内歴代2位の興行収入を記録する映画だった[176]

アメリカとカナダでは、初日に3,230万ドルを売り上げ、それまで『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)が保持していた1日の記録を更新した[177]。公開2日目には、本作の興行収入は3,350万ドルに増大し、再び1日の最大記録を更新した。最初の週末で9,030万ドルを稼ぎ、それまで『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』が保持していた歴代最高初週週末記録を更新した[178]。この記録は、『スパイダーマン』(2002年)が初週週末に1億1480万ドルを記録した次の5月まで保持された[179]。その上、本作は「バットマン フォーエヴァー」が持っていたワーナー・ブラザース作品最大の初週週末記録を更新した[180]。この記録は、『マトリックス リローデッド』(2003年)に抜かれるまで、2年間保持された[181]。さらに、その他の公開時記録を打ち破り、『モンスターズ・インク』が持っていた11月最大の初週週末記録、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』が持っていた祝日を除く最大の初週週末記録、金曜日最高の興行収入とその年最大の初週週末記録、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』の土曜日最高の興行収入、『ホーム・アローン2』が持っていたクリス・コロンバス作品としての最高の初週週末記録、および3,672館で上映されたことで『ミッション:インポッシブル2』(2000年)が持っていた最多上映館数を超えた[182]。この映画は、台湾において最初の2日間で230万ドルの興行収入を達成し[162]、全世界での初週週末総計は1億700万ドルとなった。この映画は全米興行成績1位英語版の座を3週連続で守った[183][184]。この映画はまた、5日間(水曜日~日曜日)の感謝祭週末興行収入で8,240万ドルの最高記録を持ち、『ハンガー・ゲーム2』が1億1,010万ドルで、また『アナと雪の女王』が9,400万ドルでそれぞれ上回るまで12年間その座を保持した[185]

同様の結果が世界中で達成された。米国での公開から1週間後、この映画はさらに15の市場を加え、ドイツでは1,870万ドルの興行収入を挙げ初週記録を更新した。また、オーストリア、ブラジル、デンマーク、フィンランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、およびドイツ語圏のスイスで公開時記録を樹立した[175]。31カ国に拡大した翌週には、この映画はオーストラリア、ギリシャ、イスラエル、日本(1,250万ドル)、ニュージーランド、およびスペインで記録的な公開を飾るなど、6,090万ドルの海外週末興行収入記録を達成した[186]。翌週末にはフランス、イタリア、フランス語圏のスイスで記録的な公開を飾るなど、37カ国で6,230万ドルの海外週末興行収入記録を更新した[187]。劇場公開中、この映画は全世界での興行収入で9億7400万ドル(アメリカで3億1700万ドル、その他の地域で6億5700万ドル)で[188]、当時史上2位の興行収入となり[189]、また年間興行収入でも1位となった[190]。さらにこの映画は、『ツイスター』(1996年)を破り、ワーナー・ブラザース映画史上最高の興行収入を記録した作品となった[191]。これは『死の秘宝 PART2』に次いで2番目に高い興行収入のハリー・ポッター映画である[192]Box Office Mojoは、この映画はアメリカとカナダで5,590万枚以上のチケットを販売したと推定している[193]

2020年8月、中国での4K3D版など[194]、『賢者の石』は数カ国で再公開され2,640万ドルを稼いだ。世界では10億1700万ドルを記録し、『死の秘宝 PART2』に次いで10億ドルを超えるシリーズ2番目の作品となった[188]

批評家の反応

Rotten Tomatoesでは、この映画は200件のレビューを基に81%の支持を得ており、平均評価は7.1/10となっている。Rotten Tomatoesの「批評家の総意(CRITICS CONSENSUS)」は、「『ハリー・ポッターと賢者の石』は、小説の詰め込み過ぎた物語を興味を惹きつけられる(しばしば真に胸を躍らせる)大画面の魔法の悪ふざけに凝縮しながら、原作を忠実に再現している」と解釈している[195]Metacriticでは、36人の批評家に基づくこの映画の加重平均点数は100点満点中65点であり、「概ね好意的なレビュー」(generally favorable reviews)を示している[196]CinemaScoreによる調査では、観客はこの映画にA+からFまでの評価基準で平均「A」を与えた[197]

ロジャー・イーバートは『賢者の石』を「名作」と呼び、この映画に4つ星中の星4つを与え、特にクィディッチの場面の視覚効果を称賛した[198]テレグラフ紙とエンパイア誌の批評家からも同様の称賛が表明され、エンパイア誌のAlan Morrisonはクィディッチの場面についてこの映画の「傑出したシークエンス」と名付けた[199][200]IGNのBrian Linderもこの映画に肯定的な評価を与えたが、「完璧ではないが、自分にとっては大好きなシリーズ本を埋め合わせるものである」と結論付けた[201]Palo Alto Online英語版のJeanne Aufmuthは、最後の30分を批判したものの、この映画は「最もひねくれた映画ファンでさえも魔法をかける」と述べた[202]USAトゥデイの批評家Claudia Puigは、この映画に4つ星中の星3つを与え、特にセットのデザインとハグリッドを演じたロビー・コルトレーンの演技を称賛したが、ジョン・ウィリアムズの音楽を批判し、「最終的には、この本の読者の多くはもっと魔法の実現を望むかもしれません」と結んだ[203]ハリウッド・リポーターのKirk Honeycuttは、セット、デザイン、撮影、効果、および主要キャストのすべてを称賛したが、ジョン・ウィリアムズの音楽に対しては「単純には閉まらない、カンカン、ドンドンと大きな音を立てるオルゴール」とみなした[204]バラエティ誌のトッド・マッカーシーは、この映画を『風と共に去りぬ』と前向きに比較し、「脚本は忠実で、役者も適任。セット、衣装、化粧、効果は想像した通りで、時には想像の範囲を超える」と評した[205]ニューヨーク・ポスト紙のJonathan Foreman英語版は、この映画は対応する文学作品に「非常に忠実」であり、「長すぎたとしても一貫して面白い映画化だ」と思い起こした[206]

タイム誌のRichard Corliss英語版は、この映画を「数字合わせ」とみなし、そのテンポと「カリスマ性に欠けた」主演俳優を批判した[207]CNNのPaul Tataraは、コロンバスとクローブスが「原作本の一節を削除して誰かを怒らせたりしないように気を配っており、いわゆるナラティブ[注 11]はむしろローリングの頭の中の大規模パーティーのようだ」と捉えた[208]Slant Magazine英語版のEd Gonzalezは、この映画をティム・バートンが監督していたらと望み、撮影は「味気なく鬱陶しく」、映画の大部分が「垂れ流しのうんざりするような感傷で作られた退屈な祭典の連続」だと述べている[209]ニューヨーク・タイムズ紙のElvis Mitchellは、この映画について非常に否定的であり、「(この映画は)最盛期から数年経ったテーマパークのようだ。ライド・アトラクションはガタガタと音を立て、カーブを曲がるたびに金属疲労でミシミシときしむ」と述べた。また彼は「想像力の欠如」とぎこちない登場人物を抱えているとし、「組分け帽子は映画の中の他の誰よりも個性的だ」と付け加えた[210]

受賞歴

『賢者の石』はアカデミー賞美術賞衣裳デザイン賞作曲賞(ジョン・ウィリアムズ)の3部門にノミネートされた[211]。また、本作は英国アカデミー賞英国作品賞助演男優賞ロビー・コルトレーン)、衣裳デザイン賞英語版美術賞英語版メイク&ヘアスタイリング賞英語版音響賞英語版視覚効果賞英語版の7部門にノミネートされた[212]サターン賞では衣装デザイン賞を受賞し、さらに8部門にノミネートされた[213]。その他、全米キャスティング協会英語版衣装デザイナー組合英語版からも受賞した[214][215]。特殊効果でAFI賞[216]、美術で美術監督組合賞にノミネートされた[217]放送映画批評家協会賞ファミリー映画賞英語版を受賞し、子役賞英語版(ダニエル・ラドクリフ)と作曲家賞英語版にノミネートされた[218]。2005年には、アメリカ映画協会はこの映画を映画音楽ベスト100にノミネートした[219]

式典日付 カテゴリ 受賞者 結果 出典
アカデミー賞 2002年3月24日 美術賞 スチュアート・クレイグ, ステファニー・マクミラン ノミネート [211]
衣裳デザイン賞 ジュディアンナ・マコフスキー ノミネート
作曲賞 ジョン・ウィリアムズ ノミネート
アマンダ賞英語版 2002年8月18日 外国長編映画賞 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [220]
AFI賞英語版 2002年1月5日英語版 デジタル・エフェクト・アーティスト賞 ロバート・レガート, ニック・デイヴィス, ロジャー・ガイエット ノミネート [216]
ADG優秀プロダクションデザイン賞英語版 2002年2月24日 歴史映画・ファンタジー映画優秀プロダクションデザイン賞 スチュアート・クレイグ, ジョン・キング(John King), ニール・ラモント(Neil Lamont), アンドリュー・アクランド=スノー(Andrew Ackland-Snow), ピーター・フランシス(Peter Francis), マイケル・ラモント(Michael Lamont), サイモン・ラモント(Simon Lamont), スティーヴ・ローレンス(Steve Lawrence), ルシンダ・トムソン(Lucinda Thomson), スティーヴン・モラハン(Stephen Morahan), ドミニク・マスターズ(Dominic Masters), ゲイリー・トムキンズ(Gary Tomkins) ノミネート [217]
ボギー賞英語版 2001年 ボギー賞(チタン) 『ハリー・ポッターと賢者の石』 受賞 [221]
英国アカデミー賞 2002年2月24日英語版 英国作品賞 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [212]
助演男優賞 ロビー・コルトレーン ノミネート
衣裳デザイン賞英語版 ジュディアンナ・マコフスキー ノミネート
美術賞英語版 スチュアート・クレイグ ノミネート
メイク&ヘアスタイリング賞英語版 ニック・ダッドマン英語版, Eithne Fennel, アマンダ・ナイト英語版 ノミネート
音響賞英語版 Graham Daniel, Adam Daniel, Ray Merrin, John Midgley, エディ・ジョセフ英語版 ノミネート
視覚効果賞英語版 ロバート・レガート, ニック・デイヴィス, ジョン・リチャードソン, ロジャー・ガイエット, ジム・バーニー英語版 ノミネート
放送映画批評家協会賞 2002年1月11日 ファミリー映画賞英語版 『ハリー・ポッターと賢者の石』 受賞 [218]
子役賞英語版 ダニエル・ラドクリフ ノミネート
作曲家賞英語版 ジョン・ウィリアムズ ノミネート
放送音楽協会賞映画&テレビ賞英語版 2002年5月15日 BMI映画音楽賞 ジョン・ウィリアムズ 受賞 [222]
全米キャスティング協会英語版 2002年10月17日 長編映画キャスティング - コメディ ジャネット・ハーシェンソン(Janet Hirshenson), ジェーン・ジェンキンス英語版 受賞 [214]
衣装デザイナー組合賞英語版 2002年3月16日 優秀ファンタジー映画賞英語版 ジュディアンナ・マコフスキー 受賞 [215]
アメリカ映画編集者協会 2002年2月24日 長編映画編集賞 (ドラマ部門)() リチャード・フランシス=ブルース ノミネート [223]
エンパイア賞 2002年2月5日() 作品賞英語版 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [224]
デビュー賞英語版 ダニエル・ラドクリフ, ルパート・グリント, エマ・ワトソン ノミネート
イブニング・スタンダード英国映画賞英語版 2002年3月2日 技術功労賞 スチュアート・クレイグ 受賞 [225]
ゴールデン・リール賞英語版 2002年3月23日 音響編集賞(外国映画部門)英語版 エディ・ジョセフ英語版, マーティン・キャントウェル(Martin Cantwell), ニック・ロウ(Nick Lowe), Colin Ritchie, Peter Holt ノミネート [226]
グラミー賞 2003年2月23日 最優秀サウンドトラック・アルバム作曲賞 映画、テレビ、その他映像部門 ジョン・ウィリアムズ ノミネート [227]
最優秀インストゥルメンタル作曲賞英語版 ジョン・ウィリアムズ (for "Hedwig's Theme") ノミネート
ヒューゴー賞 2002年8月29日-9月2日 映像部門 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [228]
日本アカデミー賞 2002年3月8日 外国作品賞 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [229]
ニコロデオン・キッズ・チョイス・アワード 2002年4月20日英語版 フェイバリット映画賞英語版 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [230]
MTVムービー・アワード 2002年6月1日英語版 ブレイクスルー男性演技賞 ダニエル・ラドクリフ ノミネート [231]
全米製作者組合賞英語版 Template:第13回全米製作者組合賞 劇場映画賞 デヴィッド・ハイマン ノミネート [232]
サテライト賞 2002年1月19日英語版 作品賞(アニメーション・ミックスメディア部門)英語版 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [233]
編集賞英語版 リチャード・フランシス=ブルース ノミネート
美術賞英語版 スチュアート・クレイグ ノミネート
視覚効果賞英語版 ロバート・レガート, ニック・デイヴィス, ロジャー・ガイエット, ジョン・リチャードソン ノミネート
新人賞英語版 ルパート・グリント 受賞 [234]
サターン賞 2002年6月10日英語版 ファンタジー映画賞 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [213]
監督賞 クリス・コロンバス ノミネート
助演男優賞 ロビー・コルトレーン ノミネート
助演女優賞 マギー・スミス ノミネート
若手俳優賞 ダニエル・ラドクリフ ノミネート
エマ・ワトソン ノミネート
衣装デザイン賞 ジュディアンナ・マコフスキー 受賞
メイクアップ賞 ニック・ダッドマン英語版, マーク・クーリエ, John Lambert ノミネート
特殊効果賞 ロバート・レガート, ニック・デイヴィス, ロジャー・ガイエット, ジョン・リチャードソン ノミネート
スティンカーズ最悪の映画賞英語版 2002年英語版 最も邪魔な音楽賞(Most Intrusive Musical Score) 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [235]
ティーン・チョイス・アワード 2002年8月19日英語版 チョイス・ムービー ドラマ/アクション・アドベンチャー部門英語版 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [236]
ヤング・アーティスト賞英語版 7 April 2002英語版 ファミリー長編映画賞 ドラマ部門 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート [237]
長編映画演技賞 若手主演女優部門 エマ・ワトソン (スカーレット・ヨハンソンと同点) 受賞
長編映画演技賞 若手助演男優部門 トム・フェルトン ノミネート
長編映画アンサンブル賞 『ハリー・ポッターと賢者の石』 ノミネート
若手新人賞 ルパート・グリント 受賞

ゲーム

以下のように映画や原作を大まかに基にした、異なる開発者による独特な5つのビデオゲームがエレクトロニック・アーツにより2001年から2003年にかけて発売された。

開発 発売日 プラットフォーム 分野 GameRankings Metacritic 注釈
KnowWonder英語版 2001年11月15日 Microsoft Windows アドベンチャー/パズル 67.35%[238] 65/100[239]  
アルゴノート PlayStation アクションアドベンチャー 66.98%[240] 64/100[241]  
Griptonite英語版 ゲームボーイカラー ロールプレイング 73%[242]  
ゲームボーイアドバンス アクションパズル 68.37%[243] 64/100[244]  
Aspyr英語版 2002年2月28日 Mac OS X アドベンチャー/パズル Windows版の移植[245]
Warthog英語版 2003年12月9日 ゲームキューブ アクションアドベンチャー 63.31%[246] 62/100[247]  
PlayStation 2 57.90%[248] 56/100[249]  
Xbox 61.82%[250] 59/100[251]  

ハリー・ポッターと賢者の石』(Windows / PlayStation / ゲームボーイアドバンス / ゲームボーイカラー / ニンテンドーゲームキューブ / PlayStation 2用)がエレクトロニック・アーツより発売された。PlayStation版はアルゴノートゲームスが開発。日本国内では、2001年より順にソフトが展開。シリーズの映画化にあわせて廉価版も発売されている。

第1巻当初よりストーリー中盤で行なわれる魔法使いのスポーツ、クィディッチを題材にした『ハリー・ポッター クィディッチ・ワールドカップ』も発売されている。Windows、ニンテンドーゲームキューブ、ゲームボーイアドバンス、PlayStation 2より2003年にリリース。こちらもメーカーはエレクトロニック・アーツ。

テレビゲームに限らず、カードゲーム(ウィザーズ・オブ・ザ・コースト、日本での発売元はメディアファクトリー)、ボードゲーム(マテル)等も発売。

その他

カードゲームではないが、劇場映画が題材のトレーディングカードもアートボックスが取り扱った。ブロックのおもちゃで知られるレゴでも販売されている。

関連書籍に含まれるがデアゴスティーニ・ジャパンより『ハリー・ポッター チェスコレクション』なども出版され、隔週刊で全47号が刊行。

また、2001年から2003年に放送されたテレビアニメ星のカービィ』の第38話「読むぞい!驚異のミリオンセラー」が本作のパロディとなっている。おもなパロディ要素は作中においてミリオンセラーの小説「パピー・ポッティーと愚者の石(略称:パピポテ)」、ホグワーツを模した魔法学校、原作者「ローリン先生」、ほうきに乗ってボールカービィ)を棒で飛ばすスポーツ(クィディッチ)など。

2018年4月には、jam cityがロールプレイングゲーム、『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎英語版』のスマートフォン向けアプリケーションを開始した。

ハリー・ポッター:魔法同盟』が、2019年6月21日にNianticによってリリースされた。 拡張現実モバイルゲーム、『Pokémon GO』の『ハリー・ポッター』版であるといえる。

脚注

注釈

  1. ^ 映画版ではイギリス英語で「4階」を意味する「third floor」を「3階」と誤訳している。
  2. ^ 映画版ではダンブルドアが取り計らったことになっている。
  3. ^ 映画版ではこの場面はなく、後述のハーマイオニーに対する評価の理由も変更されている。
  4. ^ J.K.ローリングはミドルネームのないJoanne Rowlingという名前で洗礼を受け、J.K. Rowlingというペンネームで出版活動をしていた。[1]。彼女はいつも「ジョー」と呼ばれていたという[2]。本書の著作権ページには、彼女の名前が「Joanne Rowling」と記されている[3]
  5. ^ The Children's Book Award, The Young Telegraph Paperback of the Year Award, the Birmingham Cable Children's Book Award and the Sheffield Children's Book Award.
  6. ^ 直訳すると『ハリー・ポッターと魔法学校』
  7. ^ 直訳すると『ハリー・ポッターと魔法使いの石』
  8. ^ 高評価を意味する
  9. ^ 上級特別クラス、一流の講師による特別授業
  10. ^ 拒否?
  11. ^ 物語、語り口

出典

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  3. ^ Rowling, J.K. (1997). Harry Potter and the Philosopher's Stone. Bloomsbury. p. copyright notice. ISBN 978-0-7475-3274-3 
  4. ^ a b Riccio, Heather (1995–2009). "Interview with JK Rowling, Author of Harry Potter". Hilary Magazine. 2009年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年1月12日閲覧
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  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Eccleshare, Julia (2002). “The Publishing of a Phenomenon”. A guide to the Harry Potter novels. Continuum International. pp. 7–14. ISBN 978-0-8264-5317-4. https://books.google.com/books?id=cHjF5K2uVdsC&pg=PA7 2009年5月15日閲覧。 
  7. ^ “Revealed: the eight-year-old girl who saved Harry Potter”. The Independent (London). (3 July 2005). オリジナルの6 December 2013時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131206130553/http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/revealed-the-eightyearold-girl-who-saved-harry-potter-296456.html 2009年5月20日閲覧。. 
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外部リンク