「アサクサキングス」の版間の差分
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[[2006年]]10月の東京にて競走馬デビュー、この年3戦2勝という成績を残し、翌[[2007年]]には[[きさらぎ賞]]にて逃げ切り勝ちで重賞初制覇を記録。この勝利により賞金的に春のクラシックへの出走を確定させたことからアサクサキングスはトライアルを使わずそのまま本番へと向かう。 |
[[2006年]]10月の東京にて競走馬デビュー、この年3戦2勝という成績を残し、翌[[2007年]]には[[きさらぎ賞]]にて逃げ切り勝ちで重賞初制覇を記録。この勝利により賞金的に春のクラシックへの出走を確定させたことからアサクサキングスはトライアルを使わずそのまま本番へと向かう。 |
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迎えた[[東京優駿|日本ダービー]]では[[皐月賞]]・[[NHKマイルカップ]]共に敗退という結果を受け14番人気と評価を落としていたが、[[ヴィクトリー (競走馬)|ヴィクトリー]]が少し出遅れたこともありスムーズに先頭に立つとそのまま直線に入り、最後は[[ウオッカ]]に交わされながらも2着に入った。 |
迎えた[[東京優駿|日本ダービー]]では[[皐月賞]]・[[NHKマイルカップ]]共に敗退という結果を受け14番人気と評価を落としていたが、[[ヴィクトリー (競走馬)|ヴィクトリー]]が少し出遅れたこともありスムーズに先頭に立つとそのまま直線に入り、最後は[[ウオッカ (競走馬)|ウオッカ]]に交わされながらも2着に入った。 |
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秋に入り[[菊花賞]]へと駒を進めた同馬はダービー・[[神戸新聞杯]]の内容を買われ<ref>2007年9月22日競馬ブック</ref>4番人気と支持を集め出走。先頭集団の様子を伺う形で5番手あたりにつけると、直線に向いてからは粘る[[ホクトスルタン]]を交わし、後ろから追い込んでくる[[アルナスライン]]との競り合いを制し、GIタイトルを獲得。この勝利のほか日本ダービー2着という実績、また同年のNHKマイルカップと日本ダービーは牝馬が優勝したことから、[[JRA賞最優秀3歳牡馬]]に選出されている。 |
秋に入り[[菊花賞]]へと駒を進めた同馬はダービー・[[神戸新聞杯]]の内容を買われ<ref>2007年9月22日競馬ブック</ref>4番人気と支持を集め出走。先頭集団の様子を伺う形で5番手あたりにつけると、直線に向いてからは粘る[[ホクトスルタン]]を交わし、後ろから追い込んでくる[[アルナスライン]]との競り合いを制し、GIタイトルを獲得。この勝利のほか日本ダービー2着という実績、また同年のNHKマイルカップと日本ダービーは牝馬が優勝したことから、[[JRA賞最優秀3歳牡馬]]に選出されている。 |
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2021年11月10日 (水) 00:24時点における版
アサクサキングス | |
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2007年5月27日 東京競馬場 | |
欧字表記 | Asakusa Kings |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 2004年3月23日(20歳) |
登録日 | 2006年5月18日 |
抹消日 | 2011年7月1日 |
父 | ホワイトマズル |
母 | クルーピアスター |
母の父 | サンデーサイレンス |
生国 | 日本(北海道千歳市) |
生産者 | 社台ファーム |
馬主 |
田原源一郎 →田原慶子 |
調教師 | 大久保龍志(栗東) |
調教助手 | 寺島良 |
競走成績 | |
タイトル | JRA賞最優秀3歳牡馬(2007年) |
生涯成績 | 23戦6勝 |
獲得賞金 | 5億1255万5000円 |
WTRR WTR |
115LE(2007年)[1] 115IE(2008年)[2] 115LE(2009年)[3] |
勝ち鞍 |
JpnI:菊花賞(2007年) GII:京都記念、阪神大賞典(2009年) JpnIII:きさらぎ賞(2007年) |
アサクサキングスとは日本の競走馬である。おもな勝ち鞍は2007年の菊花賞、きさらぎ賞、2009年の京都記念、阪神大賞典。
戦績
2006年10月の東京にて競走馬デビュー、この年3戦2勝という成績を残し、翌2007年にはきさらぎ賞にて逃げ切り勝ちで重賞初制覇を記録。この勝利により賞金的に春のクラシックへの出走を確定させたことからアサクサキングスはトライアルを使わずそのまま本番へと向かう。
迎えた日本ダービーでは皐月賞・NHKマイルカップ共に敗退という結果を受け14番人気と評価を落としていたが、ヴィクトリーが少し出遅れたこともありスムーズに先頭に立つとそのまま直線に入り、最後はウオッカに交わされながらも2着に入った。
秋に入り菊花賞へと駒を進めた同馬はダービー・神戸新聞杯の内容を買われ[4]4番人気と支持を集め出走。先頭集団の様子を伺う形で5番手あたりにつけると、直線に向いてからは粘るホクトスルタンを交わし、後ろから追い込んでくるアルナスラインとの競り合いを制し、GIタイトルを獲得。この勝利のほか日本ダービー2着という実績、また同年のNHKマイルカップと日本ダービーは牝馬が優勝したことから、JRA賞最優秀3歳牡馬に選出されている。
2008年古馬となったアサクサキングスは春秋天皇賞など中長距離GI5戦を含め6戦に出走。天皇賞(春)では1番人気に推されるなどGI戦線を賑わせたものの未勝利という結果に終わる。また宝塚記念に於いては最後の直線で左右にふらついたことから、インティライミとメイショウサムソンに不利を与えてしまい、メイショウサムソンに騎乗していた武豊がレース後怒りを顕わにする[5]という後味の悪い一幕もあった。
菊花賞以降未勝利が続くアサクサキングスであったが2009年初戦となった京都記念では直線サクラメガワンダーとの叩き合いを制し優勝、続く阪神大賞典でも雨で馬場が渋る中、最後は内から伸びたヒカルカザブエとの叩き合いを制し連勝。前年秋は関東圏への輸送を考慮し控えめにされた調教[6]が結果として裏目に出た同馬であったが、入念に仕上げられた今春は重賞連勝と結果を残しGI馬復活をアピール、次走天皇賞春の結果次第では凱旋門賞への出走も視野に入れられる[7]こととなった。
しかしその天皇賞を1番人気に応えられず9着敗退。これを受け海外遠征は白紙となり、国内路線に専念するも以後は精彩を欠く内容が続く。後に管理調教師である大久保は天皇賞以降、同馬が不振に陥ったのは「重馬場で行われた2009年阪神大賞典の反動という感じがする」と見解を述べている[8]。
アサクサキングスは2010年以降も現役を続けたが、怪我のため殆どレースに出ることは無く、2011年の宝塚記念16着を最後に現役を引退[9][10]。引退後は北海道日高町のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬として2016年まで繋養され、種牡馬引退後は故郷の社台ファームで乗馬となる[11]。
主な産駒
競走成績
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤 量 |
距離(馬場) | タイム (上3F) |
着差 | 勝ち馬/(2着馬) | |||
2006. | 10. | 15 | 東京 | 2歳新馬 | 12 | 5 | 5 | 4.4 | (3人) | 1着 | 四位洋文 | 55 | 芝1600m(良) | 1:38.5(34.2) | -0.3 | (モハチビスティー) | |
11. | 4 | 東京 | 百日草特別 | 8 | 8 | 8 | 2.4 | (1人) | 1着 | 横山典弘 | 55 | 芝1800m(良) | 1:47.5(34.5) | -0.1 | (サンツェッペリン) | ||
12. | 23 | 阪神 | ラジオNIKKEI杯2歳S | GIII | 11 | 4 | 4 | 8.0 | (4人) | 5着 | 四位洋文 | 55 | 芝2000m(良) | 2:02.5(35.1) | 0.4 | フサイチホウオー | |
2007. | 2. | 11 | 京都 | きさらぎ賞 | JpnIII | 8 | 7 | 7 | 9.1 | (3人) | 1着 | 武幸四郎 | 56 | 芝1800m(良) | 1:48.8(35.0) | -0.3 | (ナムラマース) |
4. | 15 | 中山 | 皐月賞 | JpnI | 18 | 6 | 12 | 12.0 | (6人) | 7着 | 武幸四郎 | 57 | 芝2000m(良) | 2:00.4(35.6) | 0.5 | ヴィクトリー | |
5. | 6 | 東京 | NHKマイルC | JpnI | 18 | 1 | 1 | 6.8 | (3人) | 11着 | 武幸四郎 | 57 | 芝1600m(稍) | 1:35.4(36.5) | 1.1 | ピンクカメオ | |
5. | 27 | 東京 | 東京優駿 | JpnI | 18 | 8 | 16 | 84.5 | (14人) | 2着 | 福永祐一 | 57 | 芝2400m(良) | 2:25.0(34.9) | 0.5 | ウオッカ | |
6. | 24 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 18 | 7 | 15 | 55.5 | (11人) | 15着 | 松岡正海 | 53 | 芝2200m(稍) | 2:17.3(41.4) | 4.9 | アドマイヤムーン | |
9. | 23 | 阪神 | 神戸新聞杯 | JpnII | 15 | 7 | 13 | 18.2 | (5人) | 2着 | 四位洋文 | 56 | 芝2400m(良) | 2:24.8(35.4) | 0.1 | ドリームジャーニー | |
10. | 21 | 京都 | 菊花賞 | JpnI | 18 | 5 | 10 | 8.4 | (4人) | 1着 | 四位洋文 | 57 | 芝3000m(良) | 3:05.1(35.8) | 0.0 | (アルナスライン) | |
2008. | 4. | 6 | 阪神 | 大阪杯 | GII | 11 | 6 | 6 | 12.4 | (4人) | 3着 | 四位洋文 | 59 | 芝2000m(良) | 1:58.9(34.9) | 0.2 | ダイワスカーレット |
5. | 4 | 京都 | 天皇賞(春) | GI | 14 | 8 | 13 | 3.6 | (1人) | 3着 | 四位洋文 | 58 | 芝3200m(良) | 3:15.5(35.5) | 0.4 | アドマイヤジュピタ | |
6. | 29 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 14 | 7 | 11 | 8.7 | (4人) | 5着 | 四位洋文 | 58 | 芝2200m(重) | 2:15.7(37.5) | 0.4 | エイシンデピュティ | |
11. | 2 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 17 | 1 | 1 | 21.2 | (6人) | 8着 | 藤岡佑介 | 58 | 芝2000m(良) | 1:57.7(35.0) | 0.5 | ウオッカ | |
11. | 30 | 東京 | ジャパンC | GI | 17 | 7 | 15 | 12.9 | (6人) | 8着 | C.ルメール | 57 | 芝2400m(良) | 2:26.1(34.4) | 0.6 | スクリーンヒーロー | |
12. | 28 | 中山 | 有馬記念 | GI | 14 | 7 | 12 | 29.5 | (9人) | 14着 | 四位洋文 | 57 | 芝2500m(良) | 2:34.3(39.1) | 2.8 | ダイワスカーレット | |
2009. | 2. | 21 | 京都 | 京都記念 | GII | 12 | 6 | 9 | 8.9 | (3人) | 1着 | 四位洋文 | 58 | 芝2200m(良) | 2:14.6(35.6) | 0.0 | (サクラメガワンダー) |
3. | 22 | 阪神 | 阪神大賞典 | GII | 12 | 6 | 7 | 3.7 | (2人) | 1着 | 四位洋文 | 58 | 芝3000m(重) | 3:13.2(38.3) | 0.0 | (ヒカルカザブエ) | |
5. | 3 | 京都 | 天皇賞(春) | GI | 18 | 8 | 17 | 3.5 | (1人) | 9着 | 四位洋文 | 58 | 芝3200m(良) | 3:15.3(35.8) | 0.9 | マイネルキッツ | |
11. | 1 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 18 | 3 | 6 | 47.5 | (11人) | 18着 | 四位洋文 | 58 | 芝2000m(良) | 1:59.3(34.5) | 2.1 | カンパニー | |
11. | 29 | 東京 | ジャパンC | GI | 18 | 1 | 1 | 43.9 | (10人) | 16着 | 岩田康誠 | 57 | 芝2400m(良) | 2:25.5(38.0) | 3.1 | ウオッカ | |
2010. | 3. | 21 | 阪神 | 阪神大賞典 | GII | 14 | 8 | 14 | 7.3 | (6人) | 4着 | 岩田康誠 | 58 | 芝3000m(良) | 3:07.5(37.3) | 0.2 | トウカイトリック |
2011. | 6. | 26 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 16 | 3 | 6 | 232.9 | (15人) | 16着 | 浜中俊 | 58 | 芝2200m(良) | 2:14.4(39.0) | 4.3 | アーネストリー |
血統表
アサクサキングスの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | リファール系 |
[§ 2] | ||
父 *ホワイトマズル White Muzzle 1990 鹿毛 |
父の父 *ダンシングブレーヴDancing Brave 1983 鹿毛 |
Lyphard | Northern Dancer | |
Goofed | ||||
Navajo Princess | Drone | |||
Olmec | ||||
父の母 Fair of the Furze1982 鹿毛 |
Ela-Mana-Mou | *ピツトカーン | ||
Rose Bertin | ||||
Autocratic | Tyrant | |||
Flight Table | ||||
母 クルーピアスター 1996 栗毛 |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
母の母 *クルーピアレディーCroupier Lady 1983 栗毛 |
What Luck | Bold Ruler | ||
Irish Jay | ||||
Question d'Argent | Tentam | |||
Cold Reply | ||||
母系(F-No.) | Reply系(FN:4-g) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 4×5=9.38%、Bold Ruler 5×4=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
|
- 母の全兄に皐月賞、マイルチャンピオンシップを勝利したジェニュインがいる。
脚注
- ^ “The 2007 World Thouroughbred Racehorse Rankings”. IFHA. 2021年9月30日閲覧。
- ^ “The 2008 World Thouroughbred Rankings”. IFHA. 2021年9月30日閲覧。
- ^ “The 2009 World Thouroughbred Rankings”. IFHA. 2021年9月30日閲覧。
- ^ 2007年9月22日競馬ブック
- ^ 競馬Lab 平林雅芳コラム
- ^ 【天皇賞・春】キングス、悲願の盾獲りだ
- ^ 天皇賞・春追い切り速報
- ^ 2010年3月21日競馬ブック
- ^ “アサクサキングス種牡馬入り、1日日高へ”. 日刊スポーツ. 2011年6月29日閲覧。
- ^ “アサクサキングス号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2011年6月30日). 2011年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月30日閲覧。
- ^ アサクサキングスが移動競走馬のふるさと案内所、2016年10月17日閲覧
- ^ 平出貴昭 (2014年9月17日). “『覚えておきたい日本の牝系100』収録の全牝系一覧”. 競馬“血統”人生/平出貴昭. 2019年4月9日閲覧。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post エラー:
|racingpostname=
が未定義です。(参照1・参照2) - アサクサキングス - 競走馬のふるさと案内所