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2021年3月9日 (火) 08:23時点における版
MBSラジオ MBS Radio | |
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種別 | AM |
放送対象地域 | 近畿広域圏 |
系列 | JRN、NRN系 |
略称 | MBS-R |
愛称 | MBSラジオ |
コールサイン | JOOR |
開局日 | 1951年9月1日 |
本社 |
〒530-8304 大阪府大阪市北区茶屋町17-1 |
演奏所 | 本社と同じ |
親局 / 出力 | 大阪(高石) 1179kHz / 50kW |
主な中継局 |
京都:1179kHz 300W 生駒FM補完中継局(生駒山):90.6MHz 7kW |
公式サイト | https://www.mbs1179.com/ |
MBSラジオ(エムビーエスラジオ)は、大阪府大阪市に本社を置くラジオ・テレビ兼営局である毎日放送(MBS)が運営しているAMラジオ放送部門の呼称である。
2011年7月24日までは「毎日放送ラジオ」の呼称も同等に用いられ、投稿先などはこちらで紹介されることが多かったが、現在では「MBSラジオ」の呼称に置き換えられている。
ちなみにMBSは、1950年12月27日に「新日本放送株式会社」として設立。翌1951年9月1日にラジオの本放送を開始してから、「毎日放送」への改称(1958年6月1日)を経て、テレビの本放送を開始するまではラジオ単営局であった。認定放送持株会社(旧・毎日放送→MBSメディアホールディングス)への移行(2017年4月1日)を機に、テレビ放送事業とラジオ放送事業を一体として分割準備会社(新・毎日放送)へ承継させたため、本項目名は主に「MBSのラジオ部門の呼称」を指す。
ただし、新・毎日放送では、(新日本放送時代からの)開局70周年を迎える2021年4月1日付でラジオ放送事業を分割準備会社(2020年5月28日に新設)へ承継。承継を機に、分割準備会社の社名を「株式会社MBSラジオ」(エムビーエスラジオ、英:MBS Radio, Inc.)に変更することが決まっている(詳細後述)。
概要
コールサインはJOOR。
AMラジオ放送の周波数は1179kHz(京都中継局も同一周波数)。開局時は1210kHzであり、その後1180kHz[注釈 1] を経て現在に至る。
本放送の開始は、1951年9月1日、大阪市北区角田町の阪急百貨店うめだ本店屋上に建てられたスタジオから中波放送を開始[注釈 2]。同じ日の朝6時30分に開局した名古屋市の中部日本放送(現・CBCラジオ)に続いて正午に放送を開始した。第一声は、坂本登志子アナウンサーの「JOOR、みなさまの新日本放送でございます。」であった。
開局当初は、『うっかりテスト』、『知らぬが佛(ほとけ)』、『バイバイ・ゲーム』、『おたのしみヒント』といった、一般参加のバラエティ番組が中心の編成だった。
ネットワークはJRN、NRNにそれぞれ加盟するクロスネット局である(該当項参照)。
2010年4月から、「ラ・ラ・ラ ラブラジオ 1179 MBS」というキャッチフレーズを使用。それ以前は「MBSラジオはOKステーション」で、その前は「耳のごちそうMBS(毎日放送)ラジオ1179」であった。2013年4月からは、プロ野球中継の『MBSタイガースライブ』などでのステーションジングルで、(AM放送の周波数に「7」が入っていることにちなんで)「ラッキー7(セブン)のあるラジオ MBSラジオ」というキャッチフレーズも使用していた。FM補完中継局の運用によるワイドFMの本放送開始年の2016年1月からは「MBSラジオもFA宣言!!」[注釈 3]、2017年4月からは「もっと聴いてね。MBS」、2020年4月からは「心のおまもり MBSラジオ」というキャッチフレーズを使用している。
新聞の番組表表記は1958年の新日本放送から毎日放送に社名が変更されて以来、長年に渡って「毎日放送」「毎日 MBS」「毎日ラジオ」「毎日」と各紙によって異っていたが、2011年7月24日にテレビ部門の地上デジタル放送完全移行を機に、同日から「毎日テレビ」の表記が「MBSテレビ」に変更されることに伴い、ラジオもこれに準拠して「MBSラジオ」(または「MBS 毎日」「MBS」)の表記に変更された[注釈 4]。
日本国内の放送局が編成する天気予報では初めて、日本気象協会の担当者が直接概況を説明する方式を導入。現在でも、夜間~早朝の時間帯を除く放送で、この方式を継承している。その一方で、テレビ・ラジオとも、関西ローカル向けに放送する天気予報の呼称を「お天気のお知らせ」にほぼ統一。ラジオでは、押尾コータロー・DEPAPEPE・NAOTOなどが演奏するインストゥルメンタルを、天気予報や交通情報のBGMに採用している。毎日放送が2016年9月に気象庁から気象予報業務の実施許可を受けたことから、2017年4月以降の生放送番組の一部では、気象情報部(放送上の通称は「MBSお天気部」)の独自観測による天気予報を同部と契約している南気象予報士事務所所属の予報士が伝えている。
ラジオを聴きながら歴史のある場所などをウォーキングするリスナー参加型イベントラジオウォークを1982年(昭和57年)に国内の放送局ではじめて実施した。このイベントは、現在に至るまで、毎年早春(2011年までは2月11日、2012年以降は春分の日)に開催されている。
2011年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)のため、3月13日・19日・20日に深夜番組の一部を休止する代わりに、上泉雄一(毎日放送アナウンサー)の進行でフィラー番組として「ミュージックアワー」を放送。洋楽や洋画のサウンドトラックを流す合間に、番組の放送休止告知や地震関連ニュースを随時挿入した。
「MBSラジオの日」(2016年以降の毎年9月6日)
本放送の開始から65周年を迎えた2016年9月には、開局当初スタジオを設けていた阪急百貨店うめだ本店の屋上に、民間放送誕生の地を示す記念の銅製プレートを設置した[1]。また、65周年記念のステーションソングとして、「Thank you! Happy today!~MBSラジオのうた~」[注釈 5] を発表。同月5日(月曜日)からは、自社制作・平日帯ワイド番組のパーソナリティ(子守康範・浜村淳・松井愛・近藤光史・上泉雄一)と味覚糖によるコラボレーション企画として、「あめちゃんでつながろう!プロジェクト」を地域・期間限定で展開していた。さらに、ワイドFMの周波数が90.6MHzであることにちなんで、この年から9月6日を「MBSラジオの日」[2] に制定。2016年9月6日には、『ありがとう浜村淳です』の放送中に、日本記念日協会から記念日としての登録証が授与された。
2017年以降の9月6日にも、多数のスポンサー付き収録番組や長時間のスポーツ中継が並ぶ日曜日と重ならない年には、「MBSラジオの日」を記念して長時間の生放送番組を自社で編成。2019年放送の『9月6日はMBSラジオの日 ~ 飛びだせ!PR大作戦~』では、福島暢啓(毎日放送アナウンサー)が「ちゃプラステージ」(本社M館1階のオープンスペース)からの公開生中継企画「福島暢啓!MBSちゃプラステージでPR大作戦!」で披露したラジオの魅力に関する8分27秒の街頭演説風PR(参照)が、リスナーにとどまらずラジオ業界の関係者から大きな反響を呼んだ。2020年には、9月6日が日曜日であったため、『茶屋町ヤマヒロ会議』(関西テレビ出身のフリーアナウンサー・山本浩之がパーソナリティを務める午前中の事前収録番組)に森たけし(読売テレビ出身のフリーアナウンサー)を招いて記念企画を実施。MBSラジオにおける当日深夜(正確には翌7日の2:00に放送)のクロージング・アナウンスと翌朝(同日の4:54に放送)のオープニング・アナウンス(同番組に続いて収録)を、2人で特別に担当した[3]。
その一方で、2019年以降の9月6日前後には、MBSラジオのリスナーを対象に「電話でリサーチ」(スマートフォンや携帯電話を利用した聴取状況調査)を実施。「MBSラジオの番組をどのような方法で聴いていますか?」という質問と、聴取方法別(「AMラジオ」「ワイドFM」「radiko」「その他」)の回答専用電話番号を設けたうえで、四者択一式の自主調査を通じて聴取状況の把握に努めている。「67コール」を利用した調査であるため、(固定電話や一部の携帯電話を除く)1回線の電話番号から1回だけ回答することが条件で、調査期間の終了後には回答者全員から抽選で1名に9万6,000円の現金を贈呈している。
ラジオ放送事業の分社化計画
新日本放送としての開局以来、毎日放送グループの株主に名を連ねている電通の調査によれば、日本のラジオ広告費は1998年(平成10年)から減少。その後も、インターネットの発達やスマートフォンの登場など、メディアやエンターテインメントの多様化が進むにつれて漸減の傾向が続いている[4]。
MBSでは、「ラジオ(放送事業)とテレビ(放送事業)を兼営するからこそできたことがあるので、(今後も両事業の間で)シナジー(効果)を生み出すことが大事」との姿勢から、新・毎日放送への事業承継後もラジオとテレビの兼営体制を維持してきた[5]。しかし、ラジオ放送事業の経営環境は上記の傾向と無縁ではなく、年々厳しさを増している。
その一方で、事業承継後に日本国内で大規模な自然災害(大阪府北部地震など)が相次いでいることや、2020年(令和2年)の初頭から日本国内で新型コロナウイルスへの感染が拡大していることなどを背景に、「詳細な地域情報を(リスナーに)提供する身近なメディア」としてのラジオの価値は見直されつつある。さらに、2010年代以降は、後述するradikoやFM補完放送(ワイドFM)を通じてメディアとしての可能性が拡大。radiko.jpプレミアムの本運用開始(2014年4月1日)以降は、本来の放送対象地域である近畿広域圏以外の地域でも、放送中の番組をradiko.jpプレミアムを通じてインターネットで同時に聴取できるようになった。
新・毎日放送では、以上の動向を総合的に勘案した結果、「変化に機敏に対応しながら、毎日放送ラジオが将来にわたって発展していくには、独立した会社として迅速な経営判断と機動的な業務執行を実現させることが必要で、自主独立の精神が高まることによって新しいビジネスを生み出すことも可能」「認定放送持株会社体制へ移行してからの3年間にグループ会社との連携を強めるなかで、『会社は別でもグループ内でシナジーを生んでいくことは十分に可能』という手応えをつかめた」と判断[6]。2020年5月28日に、自社とMBSホールディングスの取締役会で以下の方針を決議した。
- 新・毎日放送のラジオ放送事業とテレビ放送事業および、総務省からの認可の下で保有しているラジオ・テレビ放送免許を、吸収分割方式によって2021年(令和3年)10月1日付で別々の会社に承継させる。
- ラジオ放送事業については、毎日放送ラジオ分割準備株式会社 [7](MBSメディアホールディングスが全額を出資する分割準備会社)を2020年5月28日付で設立。吸収分割契約の締結(同年11月)、放送免許の承継などに関する許認可(2021年9月)などを経て、2021年10月1日付でラジオ放送免許と共に分割準備会社へ承継させる。
- 新・毎日放送については、テレビ放送事業とテレビ放送免許を保有したまま、2021年10月1日付でコールサインと商号を変更する[8]。
もっとも、新・毎日放送では、この計画を発表後に事業承継の前倒しを改めて検討。失われた30年の影響による不況の状況下にて、「長期的な経済環境の悪化が予測される状況で、今後のラジオ事業の在り方を早急に固めながら(経済環境の悪化に向けて)対策を立てていく必要がある」との認識の下で、「独立した新しい会社で2021年秋の改編に向けて準備するのが相応しい」との判断に至ったため、事業承継の期日を当初の計画より半年早い2021年4月1日に繰り上げた[9]。また、同日付で分割準備会社の商号を「株式会社MBSラジオ」に変更することも決定。新・毎日放送については、「株式会社毎日放送」という商号を引き続き使用する[10][注釈 6] 。
上記の計画が実現した場合には、日本の広域圏(近畿広域圏、関東広域圏、CBCラジオの放送対象地域である中京広域圏)でラジオ放送事業を運営する民間放送事業者が、ラジオ単営局だけになる予定[注釈 7]。また、近畿地方のテレビ・ラジオ兼営民放局が京都放送(KBS京都=本来の放送対象地域はテレビ:京都府、ラジオ:京都府・滋賀県)のみになる予定。
なお、毎日放送でラジオ放送事業全般を統括していた「ラジオ局」は、2021年4月1日付の社内組織改編を機に廃止。株式会社MBSラジオでは、毎日放送ラジオ局の業務を「コンテンツデザイン局」と「オーディオビジネス局」で承継するほか、経営管理室と東京支社を独自に設ける。その一方で、毎日放送に新設される「経営戦略局」からの出向者を役員(取締役)として迎え入れるほか、毎日放送入社前(アミューズのマネジャーとして嘉門達夫を担当していた時期)の『MBSヤングタウン』(嘉門がパーソナリティを務めていた火曜放送分)で「チロリン」と呼ばれていた浜田尊弘(毎日放送取締役、中途採用扱いで入社後にラジオ局のプロデューサーなどを歴任)がMBSラジオの初代代表取締役社長を兼務することが内定している[11]。
送信状況
送信所
AM放送 | ||||
---|---|---|---|---|
親局 | 周波数 | 空中線電力 | 所在地 | 備考 |
大阪 | 1179kHz | 50kW | 大阪府高石市西取石6-6-45 (鴨公園南方)[注釈 8][注釈 9] |
MBS本社に予備送信所がある(1kW)[12] |
中継局 | 周波数 | 空中線電力 | 所在地 | 備考 |
京都 | 1179kHz | 300W | 京都府京都市東山区今熊野総山町 | 朝日放送ラジオ・ラジオ大阪と共用 |
FM放送 | ||||
中継局 | 周波数 | 空中線電力 | 所在地 | 備考 |
生駒 | 90.6MHz | 7kW[13][14] | 大阪府東大阪市山手町2028番地[注釈 10][15] | 実効輻射電力11kW[16] MBSテレビがアナログ放送時代に使用していた鉄塔をラジオ大阪と共用[15] |
送信所工事による深夜の放送休止
通常の放送は原則として毎週日曜深夜に当たる月曜 1:00 - 4:53に放送休止枠を設けており、この時間帯は高石ラジオ送信所あるいは各種放送設備の大規模な改修工事でない限りはフィラー音楽を放送している。但し、年末年始や年2回行われる聴取率調査期間など、特例により終夜放送となる日もある。
2007年1月8日 - 2月11日に、本局の毎日放送高石ラジオ送信所の工事(送信所のアースワイヤーの交換)のため、終夜放送を休止した。この期間の放送休止時間帯は次の通り。
- 日曜 - 木曜深夜(月曜-金曜未明)0:25 - 4:30
- 金曜深夜(土曜未明)0:25 - 4:55
- 土曜深夜(日曜未明)0:55 - 5:00
工事の間は、月曜 - 木曜の21:00 - 23:55の『ナニワ音楽ショウ』と金曜 21:00 - 23:55の『U.K. BEAT FLYER 1179』が、それぞれ21:00 - 23:20の放送となり、『MBSニュース最終便』以降の番組が繰り上げて放送されたが、『ぷらっと☆ホーム』と『ラジオの達人』などが工事期間中は休止された。2月12日未明から通常通りの終夜放送を再開した。
AM放送
在阪民放AM局共通して言えることだが、中国・四国地方[注釈 11]・東海地方[注釈 12] へのスピルオーバーが大きいが、放送対象地域内の近畿地方では中継局が京都1局のみのため、近畿北部[注釈 13]・近畿南部では受信状態が良くなく、近畿中部でも一部地域は受信状態が良くない[注釈 14]。
出力が50kWと高く、夕方から翌朝にかけては電波が電離層に反射されるため、首都圏、中京圏、北陸地方、九州地方にも電波が届くため遠距離のリスナーも少なくない。夜間は、茨城放送水戸本局 (1197kHz) ・KBSワールドラジオ(※夜8時(20時)~10時(22時)は、日本語放送)(1170kHz)と混信する場合がある。
1980年代、ラジオ送信所の深夜工事実施時に(当時の)演奏所である毎日放送千里丘放送センターにある予備送信所から直接、1kWの減力放送を行っていたことがある。ベリカードも減力放送バージョンが制作・交付された。現在の予備送信所は本社に設置されている[12]。千里丘から本社(演奏所)が茶屋町に移転した後から近年までは予備送信所は毎日放送千里丘ミリカセンター内に設置されていた。
送信機としては基本的にはNECのPWM-AM送信機(MBT-8000シリーズ)を用いるが、一時期予備機としてNECのデジタルAM送信機(MBT-9000シリーズ)をニッポン放送に先駆けて1990年代に臨時に設置し、試験放送にも使用した。2010年2月28日まで使用される送信機についてはAMステレオタイプであること以外公表されていないが、2010年3月1日よりモノラルタイプに変更された[18]。番組制作・CM制作・番組搬入用の録音メディアとしては、2000年代後半においてPro-MOを積極的に採用している[19]。
親局・京都局ともにAMステレオ放送を実施していたが『2010年2月28日を以てAMステレオ放送を終了し、送信機更新工事後の翌3月1日より従前のモノラルに戻す』旨が公式サイトで発表され[18]、理由は「送信機更新にあたり、AMステレオ放送維持に必要な装置が既に生産終了となっており、メンテナンスの保証が不可能となった為」としていた。そして、同年2月28日深夜(3月1日未明)の放送終了時をもって、東京・大阪の二大都市圏で初めてAMステレオ放送の運用を終了した[注釈 15]。
2018年7月29日(28日深夜)午前3時半頃〜午前6時10分まで、台風12号の影響で高石送信所に落雷があり送信塔の真下にある絶縁パネルがショートしたため、約2時間半AM放送が停止した。落雷による放送停止は同社が1951年にラジオ放送を開始して以来初めて。記録に残る放送停止は、2010年3月の人為的なミスによる約1分9秒のみだという。茶屋町の本社にある予備送信所(出力1kW)を使用して代替放送したが、電波は大阪市内と北摂地域周辺にしか届かなかったと見られる。放送エリアである近畿地方の大半で「聞こえていなかったと思われる」とMBSは説明した[20]。
ケーブルテレビ局への無料再送信
2011年秋からは、大阪市内でケーブルテレビサービスを提供するJ:COMの一部エリアを対象に、データ放送の音声送信機能を利用したコミュニティチャンネルによるラジオ放送再送信の実証実験を実施。大都市圏では初の試みで、MBSラジオでも実験を告知するスポットCMを随時放送していた[21]。2012年4月23日からは、大阪府・兵庫県・京都府・和歌山県のJ:COMエリア全域で、コミュニティチャンネル(12チャンネル)のデータ放送を利用した全日無料再送信を本格的に実施。2013年7月から2015年3月までは、J:COM関西との共同制作番組『魁!!なすなか塾』を、MBSラジオ・J:COM関西コミュニティチャンネル(11チャンネル)の双方で放送していた(2015年4月以降はJ:COM関西の単独制作・放送へ移行)。
radiko
2010年3月15日から、ほかの在阪ラジオ5局と共同でインターネットでのサイマル放送「radiko」を試験的に開始した。ただし、同年11月30日までは配信エリアを大阪・京都・兵庫・奈良の2府2県に[22][23][24]、同年12月1日からは、滋賀県・和歌山県[注釈 16] を加えた関西2府4県のみに制限しながら、他の在阪民放ラジオ局とともに本格的な運用へ移行していた。
2014年4月1日から運用を開始した「radiko.jpプレミアム」については、関西地方の「radiko」参加局で唯一、開始時からの参加を見送った[25]。ただし、運用開始直後から、「参加について様々な検討を行っている段階」として今後の参加に含みを持たせていた[26]。8月11日には、9月1日の12:00頃から「プレミアム」向けの配信を開始する予定であることを正式に発表[27]。9月1日には、当初の予定より早く、生ワイド番組『上泉雄一のええなぁ!』の11時台から配信を開始した[28]。ただし、配信開始の時点では、『アッパレやってまーす!』の木曜日と『テゴマスのラジオ』(いずれもジャニーズ事務所所属のタレントがパーソナリティを務める深夜番組[注釈 17])と、NTTドコモのCMは配信されず、フィラーとなる[注釈 18][注釈 19]。
また、2016年10月11日正午からradikoでタイムフリーサービスの実証実験が始まったことを機に、公式サイトを同サービスに対応した内容へリニューアル。当日放送された自社制作番組での主な発言・出来事やキャンペーン(「MBSラジオ スペシャルウィーク」など)に関する情報を、トピックス形式の記事で紹介している。同年11月からは、「スマートニュース」上に公式チャンネルを開設。上記の記事を配信するほか、radikoへのリンクを付けている。
放送局記号は「MBS」。
FM補完放送(ワイドFM)
毎日放送では、AM放送のサービスエリア内における難聴・災害対策を目的に、総務省へFM補完放送(ワイドFM)の免許を申請。その結果、朝日放送(ABC)・大阪放送(OBC)と共に、2015年7月27日付で予備免許を交付された。
予備免許の交付後は、試験電波の発射を経て、2016年2月29日付でABC・OBCと共にFM補完中継局本免許を交付。3月19日(土曜日)の12:00に編成する『ほんまもんのワイドFMをハッキリ愛して』(MBS・ABC・OBCの共同制作・同時生放送による特別番組)から、従来のAM放送と並行しながら、関西地区のラジオ局では初めて生駒FM補完中継局からの本放送を開始した[29]。
周波数は90.6MHzで、大阪府のほぼ全域と兵庫県・京都府・和歌山県・奈良県の一部をサービスエリアに設定。2015年入社のアナウンサー・玉巻映美が、MBSラジオの「ワイドFM大使」として、ABC・OBCの番組やPRイベントにも登場している。
MBSラジオでは、本放送開始前の2016年2月から、「MBSラジオはFA宣言!!」[注釈 20] を単独で展開し、周波数90.6にちなんで阪神タイガースの髙山俊(背番号9)と、当時阪神に在籍していた大和(背番号0、現・横浜DeNAベイスターズ)の両選手と、当時監督であった金本知憲(背番号6)をポスターに起用している。また、2016年が(新日本放送時代からの通算で)AM放送の開始から65周年にも当たることにちなんで、ワイドFM対応・LEDライト内蔵のポータブルラジオにMBSラジオオリジナルの付属品を入れたセットを完全受注生産方式で提供。本放送開始の直前には、希望するリスナーから抽選で進呈した後に、ラジオショッピングや自局で運営するショッピングサイトを通じて数量限定で販売していた。なお、販売終了後は、90.6MHzのみ受信できるオリジナルのバッチ型ラジオ(通称「MBS906オンリーのバッチラジオ」)を製作。自社制作番組のノベルティグッズやリスナー向けプレゼントに用いられているほか、MBSラジオが主催・関与するイベントで数量限定の無料配布を実施することもある。
2016年4月改編では、ワイドFMの周波数にちなんで月 - 土曜日の深夜(火 - 日曜日の未明)に編成する音楽系の番組に、「MMZ(MBS-FM MUSIC ZONE)906!」という共通のタイトルを冠していた[注釈 21]。同年10月改編からは、「MBS +music」(毎日放送全体の音楽系番組・イベントコンセプト)との統合によって、「906」を残しつつも「+music 906!」(放送上のサウンドロゴは「MBSラジオは+music」)に改められている。
番組編成と聴取状況
開局以来長らく、聴取率でABCの後塵を拝していた。ABCの人気番組に自社制作が多かったのに対し、MBSはほとんどが東京のTBSラジオか文化放送制作の番組であった。とりわけJRN発足前後(1964〜1966年)は日中ずっとTBSラジオの番組をそのまま放送していたこともあり、在阪局最低の聴取率にまで落ち込んでいた。
『ありがとう浜村淳です』『ごめんやす馬場章夫です』などの生ワイド番組を中心に、ローカル向けの編成へ徹し始めた1970年代から、聴取率が着実に上昇。1980〜1990年代後半まで全日の視聴率で在阪局トップに躍り出ると、2000年代の中盤まで独走状態が続いた。
その一方で、1999年には、全ての曜日で放送されてきた『MBSヤングタウン』(略称『ヤンタン』)の放送曜日を土・日曜日に縮小した(平日では2018年度から金曜日のみ復活)。平日帯の生ワイド番組で長年にわたって人気と好評を得てきたパーソナリティのうち、川村龍一、諸口あきら、馬場章夫が勇退。当時毎日放送のアナウンサーだった角淳一も、体調不良や『ちちんぷいぷい』(テレビ番組)初代メインパーソナリティへの異動(2011年9月まで担当)でラジオ番組へのレギュラー出演を終えた。後継番組では角以外のアナウンサー経験者(OBの近藤光史・子守康範・野村啓司、現役の上泉雄一・松井愛など)がパーソナリティに起用されているが、現在でも平日深夜時間帯やナイターオフシーズンを中心に、在阪FM各局(FM802やエフエム大阪など)に押されている。特に平日深夜ではFM802開局後、若年層のリスナーがFMに流出した[30] ため、『ヤンタン』平日放送の一時休止前後からは番組路線・編成がたびたび変わっている。
また平日昼間時間帯でも、在阪局の聴取率で常に上位へ食い込む『ありがとう浜村淳です』以外は、苦戦を強いられていた。日曜早朝に放送されていた『勝谷誠彦の志ジャーナル』(番組は終了)や、平日午後の『こんちわコンちゃんお昼ですょ!』(近藤光史の冠番組)が高い聴取率を記録したこともあるが、FM局には昼間時間帯でも劣勢を強いられている。
2009年4月には、自社制作番組を編成してきた平日の深夜帯にJRN・NRN系の箱番組を組み込むなど、大規模な番組改編を実施。放送枠の拡大・移動分を含めて、改編率は局史上最大の53%にのぼった。改編語最初(同年6月)の聴取率調査では、ABCを抜いて、初めて在阪局の単独首位に立った[注釈 22]。これに対して、ABCでは、調査直後の7月改編で自社制作番組を大量に終了。平日には、深夜帯のみならず、夜間にも東京発のJRN・NRN同時ネット番組が並ぶようになった[注釈 23]。ちなみにMBSでは、同年10月の改編でも、自社制作番組の比率を高い水準で維持。2010年の10月改編では、番組改編率が過去最低の13.8%にとどまった[31]。平成時代最後の改編であった2019年4月改編の時点では、自社制作番組の比率が97.2%にまで達している[32]。
スポーツ中継では近年、『MBSベースボールパーク』が好調な一方で、プロ野球以外の伝統的なスポーツイベントの中継体制を徐々に縮小している[注釈 24]。かつて大阪府大会の決勝(または全国大会1回戦)から全国大会決勝まで完全生中継を実施していた全国高等学校ラグビーフットボール大会では、2007年度から2017年度まで全国大会準決勝・決勝のテレビ中継(決勝のみ全国ネットで放送)に限っていたが、2018年度のみ深夜枠での録音放送ながら準決勝・決勝のラジオ中継を再開。2019年度の中断を経て、第100回の記念大会として開催された2020年度に決勝の生中継を17大会振りに放送した。
京阪神地区の聴取率調査の対象期間(以前は4月・6月・10月・12月→2014年以降は6月・12月中の1週間)には、令和時代最初の調査期間(2019年6月)まで、「MBSラジオ スペシャルウイーク」と称するキャンペーンを展開。番組単位でリスナー向けに特別なプレゼントを用意したり、特別なゲストを迎えたりしたほか、ホテルニューアワジの特別な宿泊プランにリスナーを抽選で招待する全局規模のプレゼント企画を実施していた。ただし、2019年12月の調査週間では、「MBSラジオ ドリームウィーク」にリニューアル。リスナープレゼントを前述した全局規模の企画に集約させるなど、番組単位での特別企画を縮小していた。新型コロナウイルスへの感染が世界規模で拡大している2020年6月の調査週間では、全局規模のリスナープレゼントやキャンペーン名称の使用を見合わせていたが、同年12月の調査週間から「MBSラジオ ドリームウィーク」を復活。
その一方で、聴取率で首位を奪回してからは、生ワイド番組との同時放送形式でテレビCMを流すなどの積極姿勢に転換[注釈 25]。2012年には、4月・6月の調査において、対象区分(6時 - 18時・6時 - 24時・5時 - 29時)の全てで在阪局の首位を記録。2001年6月にビデオリサーチが自主調査を開始してから初めて、2期連続で全時間区分での首位を達成した。また、CMセールスのシェアについては、1999年から在阪5局のトップを維持している[33]。
なお、毎日放送グループ(MBSメディアホールディングスの完全子会社)の株式会社MBSイノベーションドライブは、2019年5月20日にRadiotalk(同名のフリートークアプリを無料で提供している株式会社)との間で資本・業務提携を締結した。同年7月改編以降に放送を開始した自社制作番組の一部は、このような提携を背景にRadiotalkと連動している。その一方で、ラジオ放送事業を「株式会社MBSラジオ」へ移管する2021年度には、半年間の準備を経て2021年秋に番組の大規模な改編を予定している。
番組一覧
時報
時報前のCMについては、少なくとも1978年から1980年代の初頭までは、当時存在していた小林脳行が時報前のCMスポンサーに付いていた[注釈 26]。しかし、小林脳行が1984年に倒産(1985年に小林製薬へ営業権を譲渡)。その前後から2012年12月31日24時(2013年1月1日0時)までは、長きにわたってめいらく(スジャータ)のCMが流れていた。
「スジャータ」のCMは、収録時期の古い旧版と、後に収録された新版に大別される。MBSラジオでは、時報が流れる時間帯のうち、1時・4時・7時・10時のみ旧版のCMを放送していた(それ以外の時間帯には新版)。1990年代中盤には一時、「スジャータ・IFCコーヒー」のCMも放送。2011年10月1日からは、新版に子供のコーラスを追加したバージョンも流れていた。めいらくはMBS以外にも、HBCラジオ(北海道)・TBCラジオ(宮城県)・文化放送(関東広域圏)(日曜日を除く)・CBCラジオ(中京広域圏)・RKBラジオ(福岡県)でも同様の時報CMを放送していた。しかし、2012年12月31日の24時で、一斉に時報前のCMを終了した。
2013年1月1日1時の時報からは、CBC・QR・RKBとともに、めいらくの単独提供をユニー・サークルKサンクス[注釈 27](いずれもユニーグループ・ホールディングス傘下で、現在のユニー・ファミリーマートホールディングス)による共同提供へ移行[34]。奇数時にはサークルKサンクス(現・ファミリーマート)単独のCM、偶数時には「アピタ・ピアゴ」[注釈 28] か「アピタ・ピアゴ・サークルKサンクス(現・ファミリーマート)のスタイルワン」名義のCMを2014年3月31日までそれぞれ流していた。
ユニー・サークルKサンクスが地元・CBC以外のラジオ局の時報CMの提供から撤退した2014年4月1日からは、MBSの独自制作によるヤマダ・エスバイエルホーム[注釈 29] のCMを、時報前に放送。高井美紀・田丸一男・松川浩子・松本麻衣子・河本光正(いずれも毎日放送アナウンサー)によるアナウンスの音源を、交互に使用していた。
2014年10月1日から、時報のスポンサーを、大阪市北区に本社を置くECCに変更。時報CMでは、「ECCジュニア」を実際に受講している渡邉このみ(MBSの地元・大阪府出身の子役女優)や、高校生時代にアメリカへ留学していた野嶋紗己子(2019年入社のアナウンサー)などが英語を披露している[注釈 30]。なお、時報スポンサーの変更を機に、時報アナウンスも「○時をお知らせします」から「○時です」に変更。
2017年4月改編からは、大半の時間帯[注釈 31] で、「Thank you! Happy today!~MBSラジオのうた~」のサビをアカペラで歌った音源[注釈 32] を時報に続いて流している。
ネットワーク
ラジオはTBSラジオをキー局とするJRNと文化放送・ニッポン放送をキー局とするNRNの双方のネットワークに属する[注釈 33]。ラジオのニュース番組は、JRNのネットワークに参加している。
JRN・NRN加盟他局からのネット受け番組については、ABC(MBSと同じJRN・NRNクロスネット局[注釈 34])やOBC(NRNシングルネット局[注釈 35])に比べると本数が少ない。さらに、一部の番組については、本編をMBSで制作する企画ネット方式(▲)で自社制作の生ワイド番組に1コーナー扱いで内包している。また、逆パターンであるJRN・NRN加盟他局へのネット番組については、2020年春改編現在、レギュラーとしては存在していない。
2021年1月の時点で、ネット受けをレギュラーで実施している番組は以下の通り。毎日放送におけるラジオ放送事業の分社化に伴って、同年4月1日からは、毎日放送に代わって「株式会社MBSラジオ」がJRNとNRNに加盟する。
- TBSラジオ(JRN)発
- 歌のない歌謡曲▲(『子守康範 朝からてんコモリ!』内)
- ドライバーズ・リクエスト(『上泉雄一のええなぁ!』『福島のぶひろの、金曜でいいんじゃない?』内)
- ネットワークトゥデイ▲(同上)
- ウィークエンドネットワーク▲(『豊永真琴のMBSミュージックパーク』内)
- こども音楽コンクール▲
- 明日へのエール〜ことばにのせて〜
- 北海道放送(JRN/NRN)発
- 大山慎介のみんなの北海道2.0(相互ネット→先行ネット)
- MBSでは、母体番組『みんなの北海道』を自社で制作した後に、2012年4月から2020年6月までSTVラジオ(NRN)発で『大山慎介のちょっと暮らし北海道』(事実上の前身番組)の先行ネットを実施していた。
- CBCラジオ(JRN)発
- ナキワラ!全国ライブ(毎年1月下旬放送)
- 中国放送(JRN/NRN)発
- 天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(JRNネット扱いの中継)
- 新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会が中止された2021年には、『原晋のふるさとおしゃべり駅伝』(大会中継の代替番組)を同時ネットで放送。
- RKB毎日放送(JRN)発
- ロバートの家電研究所(2017年10月よりネット開始)
- ニッポン放送(NRN)発
- ENEOSプレゼンツ あさナビ(『レイディオ・ゴー!』内。一時中断を経て2019年4月よりネット再開)
- お早うネットワーク▲(『子守康範 朝からてんコモリ!』内)
- SUZUKIハッピーモーニング・いってらっしゃいシリーズ(同上)
- トヨタ街角ステーション▲(『松井愛のすこ〜し愛して♥』金曜日内)
- 上記のレギュラー番組に加えて、年末年始には特別番組のネット受けを実施することがある。
- 文化放送(NRN)発
- レギュラー番組なし
- 2017年度までは、ナイターオフ期間の日曜19時台にNRNネット番組(『ラジオふるさと便』→『キニナル』)の同時ネットを実施していた。ラジオのプロ野球中継体制がTBSの放送業務撤退を機に見直された2018年度以降は、『MBSベースボールパーク』金曜日の中継枠で『文化放送ライオンズナイター』との相互ネットを不定期で実施する程度だが、年末年始には特別番組のネット受けを実施することがある。
- 九州朝日放送(NRN)発
- キャイ〜ンの家電ソムリエ(同じヨドバシカメラ提供の『ロバートの家電研究所』開始後もネット継続)
開局当初、電通が多くの枠を引き受けていたこともあり、ラジオ東京(JOKR。現在のTBSラジオ)、中部日本放送(CBC。現在のCBCラジオ)とネットを組むことが多かった。その後、日本文化放送(NCB。現在の文化放送)の開局に伴い、同局ともネットワークを組み、CBCとの三社で共同制作を行った『青空会議』は街頭録音番組の代表的な番組になった。また、ラジオ東京と組んでいた大相撲中継のネットワークも文化放送と組み直して継続した。また、毎日新聞社の資本関係[注釈 36] の都合で、ラジオ関東(現・アール・エフ・ラジオ日本)とのネットを行ったものもあった。
その後、娯楽番組は文化放送やニッポン放送(JOLF。1954年開局)と共同制作を行うことが多くなり、特にニッポン放送とは「FOLスポーツネットワーク」をRKB毎日放送(RKB)と共に結成して、プロ野球中継等スポーツ中継での共同制作を行った[注釈 37]。
1964年、TBSラジオの提唱により、同局昼枠『オーナー』の同時ネットをRKBと共に行った。翌1965年このネットワークを母体としてJRNが発足。ABCと共に加盟した。発足記念特番は同一番組をABCと時間を分け合って放送した。次いでNRNにも加盟。NRNには当初ラジオドラマなどを制作して放送するなど、積極的に参加していた。
2019年1月からは、以上のJRN/NRNネット番組に加えて、渋谷のラジオ(東京都渋谷区を主な放送区域に定めるコミュニティFM局)が制作する『福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」』のネット受けも始めている。
ニュース
開局当初は毎日新聞社が編集権を持つ『毎日新聞ニュース』を放送していたが、1974年に自社取材物や共同通信社等の通信社発のニュースも素材に含めた、自社編集の『毎日ニュース』に切り替わった。
全国ニュースは、1965年までは全国各局の報道素材を自由に交換し合っていたが、JRN・NRNの発足で事情が変わり、JRNはABCが、NRNはラジオ大阪が原則として担当することとなり、締め出された形のMBSは毎日新聞社の全面協力の下、自主取材を行った。特に報道激戦区の東京地区では東京支社のスタッフがキー局に混じりながら自由に取材活動を行っていた。但し、例外的にJRNでは『オーナー』のニュースショーや日曜薄暮の『ニュース新幹線』(いずれも1965〜1966年)、NRNでは『お早うネットワーク』のネット受けと共同制作を行っていた。1975年のテレビのネットチェンジを受け、JRNニュースネットワークにも本格的に参加。現在はJNNから配信を受けたニュースも伝えている。
なお現在ニュースタイトルは、テレビのローカルニュースと同じ『MBSニュース』となっている。
「ラジオ報道部」の活動
MBSには現在でも、ラジオ・テレビ併営局としては全国でも珍しいラジオ報道部(毎日放送ラジオ局報道部)が存在[注釈 38]。東京支社に国会取材担当の記者を常駐させるなど、独自の取材活動を展開するかたわら、報道・情報系の生ワイド番組や衆議院議員選挙・参議院議員選挙の開票特別番組を制作している。
毎年大晦日には、特別番組として『ニュースタックル』を制作。かつては、『諸口あきらのイブニング・レーダー』以降の平日夕方生ワイド番組や、『はやみみラジオ!水野晶子です』(平日早朝)『特集1179』(ナイターオフ番組)『MBSナイトアングル』『MBSニュースレーダー』『RadioNews たね蒔きジャーナル』『ネットワーク1・17』などの制作に携わっていた。2012年度のナイターオフ編成では、他部署と共同で『with…夜はラジオと決めてます』シリーズ(後述)を制作。また、この編成から、通年番組として『報道するラジオ』(2018年度からは『ニュースなラヂオ』)をレギュラーで放送してきた。『ニュースなラヂオ』が月1回の放送へ移行した2020年4月改編以降は、『ネットワーク1・17』だけを毎週制作する一方で、ドキュメンタリーを中心に特別番組の制作を継続。
開票特別番組では、本社・東京支社のラジオスタジオ・主要政党本部内の特設ブースを結びながら、全国の情勢速報を自社制作で放送[注釈 39]。ラジオ報道部の記者が自ら激戦区を取材するほか、記者やMBSのアナウンサーが近畿地区の有力候補事務所や各党本部から情勢を報告したり、スタジオから各党の首脳や注目の候補者にインタビューを実施したりする。
- 第46回衆議院議員総選挙の例:2012年12月16日20:00 - 24:30の枠で『報道するラジオ』を核とした『「報道するラジオ」総選挙開票特別番組 “それで、どうなる!”』を編成。
- 第23回参議院議員通常選挙の例:2013年7月21日20:00 - 24:00の枠で同じく『報道するラジオ』を核とした『「報道するラジオ」参院選開票特別番組“それで、いいのか!”』を編成。
スタジオ
- 本社(2014年4月以降は「M館」と呼称)
いずれもM館に設置。生ワイド番組は基本的にαスタジオとβスタジオを交互に使用する。交互に使う体制は千里丘時代から行われており(ラジオ第6・第7スタジオの交互使用)、次の番組の放送準備がしやすいメリットがあるため、茶屋町への移転後も引き続き行われている。茶屋町スタジオの完成当時は双方のスタジオの様子を把握するため、両スタジオにカメラとモニターが設置されていた。
- α(アルファ)スタジオ
- 『レイディオ・ゴー!』(平日早朝)、『ありがとう浜村淳です』(平日午前)、『こんちわコンちゃんお昼ですょ!』(平日午後)、『ネットワーク1・17』(月曜夜間→日曜早朝)、『ありがとう浜村淳です土曜日です』(土曜午前)、『豊永真琴のMBSミュージックパーク』(土曜午後・夕方、夜間に及ぶ場合もあり)、『MBSベースボールパーク』(前座コーナー[注釈 40]、後座番組、中継内のスタジオ進行パート、および土・日曜日に放送するナイターオフ版)、『タイガース全力応援宣言 MBSマンデーベースボールパーク』(月曜18時台)、『MBSヨル隊』(2017年度以降の平日夜間ナイターオフ番組レーベル)
- β(ベータ)スタジオ
- 『子守康範 朝からてんコモリ!』(平日早朝)、『松井愛のすこ〜し愛して♥』(通年では金曜夕方 → 平日ランチタイム)、『上泉雄一のええなぁ!』シリーズ(平日ランチタイム → 平日夕方 → 月 - 木曜夕方)、『福島のぶひろの、金曜でいいんじゃない?』シリーズ(金曜夕方)、『かめばかむほど亀井希生です!』(土曜早朝)、『サンデーライブ ゴエでSHOW!』(日曜ランチタイム)、『次は〜新福島!』(2017年度以降のナイターオフ番組)、『MBSマンデースペシャル』枠の生放送番組(『こちら茶屋町お天気部!』、『ニュースなラヂオ』シリーズ[注釈 41]、『桂文枝の茶屋町ホテル』など)
- 2018年には、1月8日(月曜日・成人の日)から2月上旬まで改修工事を実施した[35] 関係で、3月4日(日曜日)まで本社内の会議室(かつての役員室)に仮設したスタジオ[注釈 42] から『 - 朝からてんコモリ!』『 - すこ〜し愛して♥』『かめばかむほど - 』『 - ゴエでSHOW!』および『上泉雄一のええなぁ!』シリーズを生放送[36]。対象番組では、リスナーに対して、出演者がその旨を随時伝えていた。
- γ(ガンマ)スタジオ - 『あどりぶラヂオ』(火 - 木曜深夜)の生放送、ラジオCMの録音、ラジオの録音番組の収録などに使用。以前は定時ニュース(『MBSニュース』)にも使用していた。
- δ(デルタ)スタジオ - ニューススタジオ(2018年10月以降の放送上の呼称は「報道フロア」)
- 『MBSニュース』(生ワイド番組への内包分を含む)
- 2018年のβスタジオ改修工事中は、『報道するラジオ』『次は〜新福島!』の本編および、『こちら茶屋町お天気部!』の生放送でも使用。
- ちゃやまちプラザ(ちゃプラステージ)
- 2014年4月の本社新館(B館)開設を機に、M館1階のエントランスに新設されたオープンスタジオ。ラジオでは『茶屋町アイドルプラザ』の公開録音・生放送などに使用。
日本国内で新型コロナウイルスへの感染が拡大している2020年には、通常は放送・収録中に閉めているスタジオと副調整室の間のドアを、4月6日(月曜日)から放送・収録中も開放。生放送番組のレギュラー出演者の一部(毎日放送報道局気象予報部所属の気象予報士など)やゲストについては、後述するTokyo Biz Studioからの中継や、滞在先からスカイプ・電話を通じた出演へ徐々に切り替えるなど、感染拡大の一因とされる飛沫感染の回避に努めている。同月8日(水曜日)の『上泉雄一のええなぁ!』からは、複数の出演者が対座することの多いα・βスタジオ内のテーブル中央部にアクリルボードを設置。「街角ステーション」(『松井愛のすこ〜し愛して♥』の金曜日に内包されているMBSラジオの企画ネット版)を含む生中継のコーナー・企画も、同月以降はスタジオからの生放送に変更している。さらに、4月13日(月曜日)以降の自社制作番組では、スタジオへ同時に滞在できる人数を、原則として3人以下に制限。スタジオへ同時に出演する人物が(コーナーレギュラーを含めて)4人以上の生放送番組では、一部のコーナーをスタジオとは別の部屋(前述した会議室など)からの生中継方式で放送している。自社制作の生ワイド番組のパーソナリティでは最高齢の浜村淳(85歳)は、同月27日(月曜日)放送分まで(土曜版を含めて)週6日のスタジオ生出演を続けていたが、翌28日(火曜日)から5月23日(土曜日)まで自宅からの中継出演に切り替えていた[37]。
- 本社以外
- 東京支社のスタジオはラジオ収録が主体で、テレビ収録や生中継も可能な多目的スタジオとして造られている。スタジオ設備のうち、ラジオ放送・収録用の「ラジオブース」では、茶屋町本社での受けサブを介さない生放送が可能である[注釈 43][38]。
- レギュラーで使用する番組は、『アッパレやってまーす!』、『ザ・ヒットスタジオ(火)、(水)』((木)は大阪本社より放送)、『イマドキッ』、『アリスのMBSヤングタウン』、『ヤングタウン土曜日』、『ゴチャ・まぜっ天国!』、『オレたちゴチャ・まぜっ!〜集まれヤンヤン〜』など。茶屋町本社との二元生放送は、2017年8月1日深夜の『ザ・ヒットスタジオ (火)』[注釈 44] などでも実現している。また、近藤勝重(毎日新聞東京本社特任編集委員)など東京及び近郊在住のコメンテーターがMBSラジオの生放送番組(主にラジオ報道部制作の生ワイド番組)へ出演するたびに、茶屋町の本社スタジオとの二元中継形式で使用することもある。
- テレビ(MBSテレビ制作)の番組では、2020年5月18日に『痛快!明石家電視台』(同月25日・6月1日放送分「復活!リモート収録で明石家メンバーになにをきくねん」)の収録でラジオブース[注釈 45] を使用した。通常は本社内のテレビスタジオで隔週月曜日に実施している公開収録を、新型インフルエンザ感染拡大の影響で3月上旬から休止していたことに伴う措置で、大半の出演者は自宅からの中継を通じて収録に参加[39][40]。6月2日(月曜日)にも、上記の方式で収録を実施したうえで、その模様を同月9日・16日に放送した。
撤去
- なんばパークス1階 「パークス・ラジオパラダイス Para Para(通称:パラパラスタジオ)」(生放送対応)
- 土曜昼間に『それゆけ!メッセンジャー』の生放送を実施していたほか、『イマドキッ』内でJAMが担当していたミニコーナーの収録などに使用。
- 阪急グランドビル31階「ラジオポートMBS」
- 堂島地下センター「MBSドーチカサテライトスタジオ」
- 阪神百貨店梅田本店 松下電器のショールーム「ナショナルショールーム アクセス」
- 心斎橋 マツダショールーム内のオープンスタジオ。土曜深夜に放送される番組の公開録音を実施していた。
- 2003年には、毎日放送の本社(茶屋町)1階のオープンスペースに透明なカプセル状のスタジオ「カプセルスタジオ」を期間限定で設置。『さてはトコトン菊水丸』土曜版などの生放送に使っていた。
脚注
注釈
- ^ 1977年5月15日 - 1978年11月22日まで使用。また、この周波数に変更となった際にカーラジオ(当時はダイヤル式が主流だった)での調整方法を説明したパンフレットが製作された。
- ^ 2016年の同日、局によって記念プレートが屋上に設置された
- ^ FA=FMのFとAMのAを合わせたもの。
- ^ なお朝日新聞(大阪本社発行版)は朝刊では従来通り「毎日 MBS」の表記になっているが、夕刊では「MBS」の表記に変更された。
- ^ かつて『MBSヤングタウン』でパーソナリティを務めていたつんく♂のオリジナル曲。
- ^ JNNに加盟するテレビ単営局が「〇〇放送」という商号を使用した先例には、2001年10月 - 2009年3月の「東京放送」や、2013年4月 - 2014年3月の「中部日本放送」がある。いずれも元々はテレビ・ラジオ兼営局で、ラジオ放送事業の分離からテレビ放送事業の分離までの期間に上記の商号を使用。テレビ放送事業の分離(東京放送では2009年4月1日・中部日本放送では2014年4月1日)以降は、この事業を承継した分割準備会社が別の商号(東京放送→TBSテレビ、中部日本放送→CBCテレビ)を使用する一方で、「東京放送」「中部日本放送」という商号を認定放送持株会社が引き継いでいる。ただし、「東京放送」を冠した持株会社では、「株式会社TBSホールディングス」への改称(2020年10月1日)を機に商号としての使用を終了した。
- ^ 中部日本放送は、1956年(昭和31年)12月1日からテレビの本放送を始めていたが、(ラジオ単営局としての)開局60周年を迎えた2011年9月1日にテレビ・ラジオ放送事業の分社化を実施。ラジオ放送事業とラジオ放送免許を株式会社テクノビジョン(1992年1月16日設立の子会社)に承継させたうえで、同社の社名を「CBCラジオ」に変更した(当該項で詳述)。
- ^ 近隣には朝日放送高石ラジオ送信所(綾園に所在)もある。
- ^ 1951年9月のラジオ放送開局時は大阪市住吉区苅田町四丁目にあった苅田送信所から電波を発射していたが、電波伝搬上の問題から、1961年6月1日に当時の泉北郡高石町に完成した現送信所へ移転した。苅田送信所の跡地は現在、大阪府立大和川高等学校(現・大阪府教育センター附属高等学校)が建っている。
- ^ 奈良県生駒市境に跨る生駒山に設置されるFM補完中継局で、2016年3月19日 12:00から本放送を開始。送信施設はMBSテレビがアナログ放送時代に使っていた送信所に設置。当施設はラジオ大阪も使用する。
- ^ 特に四国東部の徳島県・香川県では聴取率もとれており、頻繁におたより・FAXを紹介されることが多い。
- ^ 昼間でも中京圏の平野部(濃尾平野など)では聴取可能。また愛知県犬山市のリトルワールドでは日中は良好に聴取することができる。
- ^ 京都府宮津市ホームページには「毎日放送ラジオ ※当地では聴取不可能、インターネットで聴取可能」と書かれている[17]。
- ^ 中京広域圏のCBCラジオや東海ラジオ放送が広域圏全域に多数中継局を設置しているのとは対照的である。
- ^ AMステレオ放送を実施していた局では、九州朝日放送(福岡本局のみ)、熊本放送(熊本本局のみ)に次いで3局目となる。また、MBSと同じ日に北海道放送(札幌局のみ)もAMステレオ放送の運用を終了。さらにそれから半月後(2010年3月14日)にはライバル局のABCラジオもAMステレオの運用を終了している。
- ^ エリア対象外の和歌山県南部(新宮市・南牟婁郡など)もradikoを通じて聴取可能。
- ^ 2018年4月以降は、解禁されている。
- ^ NTTドコモについては朝日放送ラジオ(『おはようパーソナリティ道上洋三です』の月曜6時台などに放送)でも同様であるが、そのまま流れている場合もある。
- ^ 関西地区のradikoプレミアム会員は対象外となっている。
- ^ 上記のエリアでFM補完放送とAM放送を同時に実施することを日本プロ野球のFA<フリーエージェント>宣言になぞらえたキャンペーン。
- ^ ニッポン放送制作『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo』(2017年3月でネット終了)も含まれていたが、ニッポン放送の許可を得たかどうかは不明。
- ^ 改編を機に始まった『上泉雄一のええなあ!』『MBSうたぐみ』などが好調だったという。
- ^ 社屋が大阪市北区大淀南から福島区福島へ移転したことに伴う経費増大、不況によるCM収入減、地デジ中継局設置費用増大等により制作費削減を余儀なくされたことがその理由といわれている。その後、2014年4月改編で平日深夜帯は自社制作に戻している。
- ^ 1回戦からの全試合完全中継を続けてきた選抜高校野球大会では、2009年度から準決勝・決勝、2016年から決勝のみ中継。中央競馬中継については、現在は日曜日の午後を中心に放送しているが、かつては土曜日の午後にも放送枠を設けていた。
- ^ 2009年10月のスペシャルウィーク期間中には、MBSテレビの平日午前のドラマ再放送枠(9:55 - 10:50)で、『ありがとう浜村淳です』『上泉雄一のええなぁ!』のスタジオからラジオとの同時生放送形式で15秒のスポットCMを流したこともある。
- ^ MBSラジオでは、国際電気通信連合(ITU)の取り決めで周波数が10kHzステップから9kHzステップへ移行したことを機に、1978年11月23日午前5時から周波数を1180kHzから現在の1179kHzに変更している。
当時収録された音源 によれば、周波数の変更直前に「バスタニック」(当時小林脳行が発売していた風呂用洗剤)のCMが放送されていたことが確認される。ちなみに、時報前のステーションコールは青木、周波数変更のお知らせのアナウンスは小堀豊子(いずれも当時MBSアナウンサー)がそれぞれ担当した。 - ^ この当時はサークルKサンクスで、現在のファミリーマート
- ^ ユニーが運営するスーパーマーケットのブランド。
- ^ MBSの地元・大阪市北区に本社を置く住宅メーカー。
- ^ ECCは、TBSラジオ(関東広域圏)でも、14時に限って同様の時報CMを放送している。
- ^ 『MBSベースボールパーク』『あどりぶラヂオ』などを放送する時間帯、および他局制作番組放送時(例えば『キニナル』は生放送同時ネットのため挿入不可能)を除く。逆に正時(0分)以外に放送を開始する自社制作番組で、本編に入る前に音源を流すことがある。
- ^ 原曲のサビの歌詞の一部を、「MBSラジオ」に変更したもの。
- ^ プロ野球及び競馬中継のネットワークは複雑である。詳しくは『MBSベースボールパーク』『GOGO競馬サンデー!』を参照。
- ^ ABCは報道番組について、企画ネットも含めてネット受けは存在しない。ABCニュース (朝日放送ラジオ)も参照。
- ^ MBS・ABCで放送されないTBS制作・JRN全国ネット番組の一部も放送。
- ^ 1978年に読売新聞社に譲渡。
- ^ FOLは各局のコールサイン…FR[RKB]・OR[MBS]・LFの頭文字を組み合わせた物。
- ^ かつてはTBSなどにも、同様の部署が存在した。
- ^ ちなみに、MBS以外のJRN加盟局では、大半がTBSラジオ制作の『JRN選挙開票特別番組』を同時ネットで放送している。
- ^ 2015年のプロ野球シーズンでナイトゲームを中継する場合には、放送枠を平日午前から平日夕方に移動した『上泉雄一のええなぁ!』で、本編(15:30 - 17:43) → 『気象一口メモ・地震防災メモ』(17:43 - 17:45)に続いて17:46 - 17:53に『まだまだええなぁ! もうすぐベースボールパーク』(上泉と中継のスタジオアシスタントが進行する前座コーナー)を放送。その場合には、上泉が本編のエンディングで「今から(『まだまだええなぁ!』へ出演するために)お隣のスタジオに行ってきます」と述べてから、『気象一口メモ・地震防災メモ』の放送中にβスタジオからαスタジオへ移動する。2015年度のナイターオフ編成でも、上泉が『いっしょにええなぁ みんなでホームイン!』(『もうすぐベースボールパーク』の放送枠を引き継いだ『with Tigers MBSベースボールパーク みんなでホームイン!』の前座番組)に17:53頃まで出演する関係で、同様の措置を講じている。
- ^ 2018年3月まで放送されていた前身番組の『報道するラジオ』時代には、メインパーソナリティらはβスタジオから、番組内でのニュース読みは報道スタジオから放送。
- ^ 壁に毛布を積み重ねる程度の防音措置にとどめていたことや、大阪市消防局北消防署がM館とB館に隣接していることから、消防車や救急車のサイレン音が(放送事故とみなされないレベルで)生放送の音声に乗る事態が頻発した。
- ^ 通常、外部スタジオは諸事情から本社の主調整室と直接接続することはなく、生放送で必須となるCMの任意送出や時間管理などを担う副調整室(所謂「受けサブ」)を本社側に用意する必要がある。
しかしこの場合は2つの副調整室を開くため、人員も割き費用もかかる。それを軽減させる目的から本社のラジオ主調整室と直接接続させており、本社側に受けサブを用意せずに東京支社のスタジオから生放送や録って出し収録も可能となっている。 - ^ レギュラーパーソナリティのうち、吉田照美が東京支社のラジオブース、小池美波(欅坂46※当時)が茶屋町本社スタジオから出演(当該項を参照)。
- ^ レギュラー出演者のうち、明石家さんまと村上ショージは、毎週金曜日の午後にも『ヤングタウン土曜日』の収録で使用。さんまは収録の合間に、茶屋町本社から専用回線で送られるモニター映像を通じて、(関東地方では一時期を除いて放送していない本社制作の)『ちちんぷいぷい』を見ていることを同番組や『痛快!明石家電視台』などで明かしている。
出典
- ^ 『毎日新聞』2016年9月1日付大阪本社発行分・関西版朝刊「雑記帳」 を参照
- ^ 9月6日は「MBSラジオの日」
- ^ 『茶屋町ヤマヒロ会議』のtwitter公式アカウントから2020年9月6日の20:01に発信された予告ツイート を参照。通常は、オープニング・クロージングとも高井美紀(毎日放送アナウンサー)によるアナウンス音源を使用している。
- ^ ラジオ放送事業者の経営概況とラジオにおける新しい動き(総務省2016年1月29日報道発表資料)
- ^ 毎日放送が2021年10月にラジオを分社化(『日経クロステック』2020年5月28日付記事)
- ^ MBS開局70周年の2021年にラジオとテレビを分社(『日刊スポーツ』2020年5月28日付記事)
- ^ 毎日放送ラジオ分割準備株式会社の情報 国税庁法人番号公表サイト
- ^ ラジオの分社に向けた新会社設立について(毎日放送・MBSメディアホールディングス2020年5月28日付プレスリリース)
- ^ 社長記者会見を書面で開催しました(毎日放送2020年8月26日付プレスリリース)
- ^ "社長記者会見をオンラインで開催しました" (PDF) (Press release). MBSメディアホールディングス. 20 January 2021. 2021年1月20日閲覧。
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: 不明な引数|fomat=
は無視されます。 (説明) - ^ "2021年4月1日付の新体制に関するお知らせ" (PDF) (Press release). MBSメディアホールディングス・毎日放送. 28 January 2021. 2021年2月22日閲覧。
{{cite press release2}}
: 不明な引数|fomat=
は無視されます。 (説明) - ^ a b 総務省 無線局免許状等情報
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- ^ a b AMステレオ放送終了のお知らせ MBS1179.com
- ^ ユーザーインタビュー 株式会社 毎日放送 SONY Pro-Media 放送・業務用レコーディングメディア
- ^ MBSラジオが落雷で放送停止 放送開始後初トラブル、約2時間半 神戸新聞
- ^ J:COMチャンネルでMBSラジオが聴ける!デジタルコミュニティチャンネルを活用したラジオ再送信の共同実験を今秋開始
- ^ 『ラジオ:ネットで同時放送 在京、在阪13局が本格参入』 - 毎日新聞 2010年2月13日
- ^ 『朝日・毎日放送など、在京と在阪ラジオ13局がネット配信へ』 - 読売新聞 2010年2月13日
- ^ 『在京・在阪の民放13局が3月からネット配信解禁へ』 - CNET Japan 2010年2月15日
- ^ -配信エリアの枠を超え、日本全国で聴取可能に- 『radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)』を2014年4月1日(火)から開始 - 株式会社radik 2014年3月25日付プレスリリース
- ^ twitter上のMBSラジオ公式アカウントにおける2014年3月26日のツイート を参照
- ^ “MBSラジオが9月1日(月)12時(昼)頃より「radiko.jpプレミアム」での配信開始” (PDF). MBS ちゃやまち広報室 (2014年8月11日). 2014年8月11日閲覧。
- ^ “「radiko.jp」プレミアムへの配信開始直後のツイート”. 『上泉雄一のええなぁ!』twitter公式アカウント (2014年9月1日). 2014年9月1日閲覧。
- ^ MBS・ABC・OBC3局にワイドFM免許交付 3月19日放送開始へ THE PAGE 2016年2月29日
- ^ 社史;「毎日放送のあゆみ」より
- ^ 2010年9月10日付『放送ジャーナル』Headline News
- ^ 毎日放送第637回番組審議会報告(2019年4月9日開催分)
- ^ 2013年新春MBS社長記者会見資料
- ^ AMラジオで時報CM ユニーとサークルKサンクス(2012/12/27 23:44 日本経済新聞 電子版)
- ^ 改修までの経緯や改修内容については、『福島のぶひろの、どうぞお構いなく。』2018年3月9日放送分【「特別企画!『ラジオ技術の世界第2弾!祝・新ラジオスタジオ徹底解剖!』】 で詳しく紹介。
- ^ MBSアナブログ 松井愛オフィシャルブログ2018年1月10日付記事「今年もいつも通りに?始まっています。」
- ^ 浜村淳、初のテレワーク出演「ホントにスムーズでした」(『サンケイスポーツ』2020年4月28日付記事)
- ^ 雑誌「放送技術」2008年5月号より
- ^ 「痛快!明石家電視台」リモートで収録再開 さんま「はがゆいなぁ」と本音も(『スポーツニッポン』2020年5月22日付記事)
- ^ 「痛快!明石家電視台」さんま「はがゆいなぁ」アクリル板挟み久々収録(『日刊スポーツ』2020年5月22日付記事)
関連項目
外部リンク
- MBSラジオ
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