「2020年中華民国立法委員選挙」の版間の差分
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2020年9月15日 (火) 13:00時点における版
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地域区選挙結果 無所属
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第十回中華民国立法委員選挙(だい10かいちゅうかみんこくりっぽういいんせんきょ、中国語: 中華民國第十屆立法委員選舉)は、2020年1月11日に行なわれた中華民国(台湾)の国会である立法院を構成する立法委員を選出する選挙である。
なお中華民国の元首である中華民国総統を選出する総統選挙も同時に実施され、立法委員選挙と総統選挙のダブル選挙となった。
概要
前回選挙で勝利した民主進歩党は、選挙前より7議席を減らしたものの、第一党の座を守り、立法院での過半数を維持した。中国国民党は比例区では民主進歩党に迫る政党票を獲得したが、選挙区で伸び悩み、3議席増にとどまった。また、2019年に台北市長・柯文哲が主導して設立した台湾民衆党は5議席を、2014年のひまわり学生運動で発生した時代力量は3議席を、台湾基進は1議席をそれぞれ獲得した。
なお、台湾の人口統計の結果を受け、2019年1月に選挙区の調整が行われ、台南市・新竹県はそれぞれ1議席増、高雄市・屏東県はそれぞれ1議席減となった[1]。今回の選挙で新区割りが初めて適用される。
基礎データ
立法委員の任期4年が満了したことに伴って実施される選挙である。
立法院の委員定数は113名でこのうち、選挙区(73名)と比例代表および海外華僑(34名)の他、原住民(平地と山地それぞれ3名ずつの計6名)をそれぞれ選出する仕組みとなっている。
定数
- 113名
- 区域(小選挙区):73名
- 不分区(比例代表)及び海外華僑枠:34名
- 原住民:6名
- 平地原住民:3名
- 山地原住民:3名
選挙制度
- 有権者:20歳以上で中華民国の国籍所持者
- 区域:人
- 不分区及び海外華僑枠:人
- 選挙制度:単一選区両票制(小選挙区比例代表並立制)
- 投票:2票制。選挙区候補と比例代表届け出政党にそれぞれ投票(記号式)
- クォータ制:比例代表当選者の半分以上は女性候補でなければならない
選挙結果
選挙の結果、蔡英文総統の与党である民主進歩党(選挙時68議席)は61席となり、過半数の確保に成功した。最大野党である中国国民党(選挙時35議席)は3議席増で38議席となった。小政党の台湾民衆党は5議席を、時代力量は選挙時と同じく3議席を、台湾基進は1議席をそれぞれ獲得した。なお、選挙区の調整により、同党内の争いを避けるため、民主進歩党の一部の候補者は離党して選挙戦に参加した[2]。
- 投票率:74.9%(投票者数 14,456,293名/選挙人数 19,312,105名)
党派 | 区域(小選挙区) | 不分区(比例代表) | 原住民 | 合計議席 | 議席増減[注釈 1] | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
得票数 | 得票率 | 議席 | 得票数 | 得票率 | 議席 | 平地 | 山地 | ||||
民主進歩党 | 6,332,168 | 45.60% | 46 | 4,811,241 | 33.98% | 13 | 1 | 1 | 61 | ▼7 | |
中国国民党 | 5,633,749 | 40.57% | 22 | 4,723,504 | 33.36% | 13 | 2 | 1 | 38 | △3 | |
台湾民衆党 | 264,478 | 1.91% | - | 1,588,506 | 11.22% | 5 | 0 | 0 | 5 | △5 | |
時代力量 | 141,952 | 1.02% | - | 1,098,100 | 7.76% | 3 | 0 | 0 | 3 | ▼2 | |
台湾基進 | 141,503 | 1.02% | 1 | 447,286 | 3.16% | - | 0 | 0 | 1 | △1 | |
無所属 | 1,013,347 | 7.30% | 4 | - | - | - | 0 | 1 | 5 | △2 | |
合計 | 14,129,999 | 73 | 14,456,293 | 34 | 3 | 3 | 113 | ||||
第10回立法選挙 党派別議席数 ■=民主進歩党/■=中国国民党/■=台湾民衆党/■=時代力量/■=台湾基進/■=無所属 |
当選した議員
選挙区当選者
民主進歩党 中国国民党 台湾民衆党 時代力量 台湾基進 無所属 [3]
台北市 | 1区 | 呉思瑶 | 2区 | 何志偉 | 3区 | 蔣万安 | 4区 | 高嘉瑜 | 5区 | 林昶佐 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6区 | 林奕華 | 7区 | 費鴻泰 | 8区 | 頼士葆 | |||||
新北市 | 1区 | 洪孟楷 | 2区 | 林淑芬 | 3区 | 余天 | 4区 | 呉秉叡 | 5区 | 蘇巧慧 |
6区 | 張宏陸 | 7区 | 羅致政 | 8区 | 江永昌 | 9区 | 林徳福 | 10区 | 呉琪銘 | |
11区 | 羅明才 | 12区 | 頼品妤 | |||||||
桃園市 | 1区 | 鄭運鵬 | 2区 | 黄世杰 | 3区 | 魯明哲 | 4区 | 万美玲 | 5区 | 呂玉玲 |
6区 | 趙正宇 | |||||||||
台中市 | 1区 | 蔡其昌 | 2区 | 陳柏惟 | 3区 | 楊瓊瓔 | 4区 | 張廖万堅 | 5区 | 荘競程 |
6区 | 黄国書 | 7区 | 何欣純 | 8区 | 江啓臣 | |||||
台南市 | 1区 | 頼恵員 | 2区 | 郭国文 | 3区 | 陳亭妃 | 4区 | 林宜瑾 | 5区 | 林俊憲 |
6区 | 王定宇 | |||||||||
高雄市 | 1区 | 邱議瑩 | 2区 | 邱志偉 | 3区 | 劉世芳 | 4区 | 林岱樺 | 5区 | 李昆沢 |
6区 | 趙天麟 | 7区 | 許智傑 | 8区 | 頼瑞隆 | |||||
基隆市 | 全市 | 蔡適応 | ||||||||
宜蘭県 | 全県 | 陳欧珀 | ||||||||
新竹県 | 1区 | 林為洲 | 2区 | 林思銘 | ||||||
新竹市 | 全市 | 鄭正鈐 | ||||||||
苗栗県 | 1区 | 陳超明 | 2区 | 徐志栄 | ||||||
彰化県 | 1区 | 陳秀宝 | 2区 | 黄秀芳 | 3区 | 謝衣鳳 | 4区 | 陳素月 | ||
南投県 | 1区 | 馬文君 | 2区 | 許淑華 | ||||||
雲林県 | 1区 | 蘇治芬 | 2区 | 劉建国 | ||||||
嘉義県 | 1区 | 蔡易余 | 2区 | 陳明文 | ||||||
嘉義市 | 全市 | 王美恵 | ||||||||
屏東県 | 1区 | 鍾佳浜 | 2区 | 蘇震清 | ||||||
台東県 | 全県 | 劉櫂豪 | ||||||||
花蓮県 | 全県 | 傅崐萁 | ||||||||
澎湖県 | 全県 | 楊曜 | ||||||||
金門県 | 全県 | 陳玉珍 | ||||||||
連江県 | 全県 | 陳雪生 | ||||||||
平地原住民[4] | 鄭天財 | 陳瑩 | 廖国棟 | |||||||
山地原住民[5] | 高金素梅 | 孔文吉 | 伍麗華 |
比例区当選者
議席獲得政党の比例名簿の掲載順に記載[6]。
比例区 | 民主進歩党 | 呉玉琴 | 洪申翰 | 范雲 | 羅美玲 | 邱泰源 | 周春米 | 游錫堃 | 柯建銘 | 管碧玲 | 荘瑞雄 | 沈発恵 | 林楚茵 | 湯蕙禎 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中国国民党 | 曽銘宗 | 葉毓蘭 | 李貴敏 | 呉斯懐 | 鄭麗文 | 林文瑞 | 廖婉汝 | 翁重鈞 | 呉怡玎 | 陳以信 | 張育美 | 李徳維 | 温玉霞 | |
台湾民衆党 | 頼香伶 | 張其禄 | 高虹安 | 邱臣遠 | 蔡壁如 | |||||||||
時代力量 | 陳椒華 | 邱顕智 | 王婉諭 |
注釈
- ^ 全議席を失う政党などがあるため増減数の合計は0でない。
出典
- ^ “立委選區席次變更 賴清德、蘇嘉全達共識 - 政治 - 自由時報電子報” (中国語). 自由電子報 (2018年12月28日). 2020年1月13日閲覧。
- ^ 聯合新聞網. “選情初探/屏東立委1選區 泛綠分裂 蘇家人成關鍵” (中国語). 聯合新聞網. 2020年1月13日閲覧。
- ^ 第 10 屆 立法委員選舉(區域) 候選人得票數 中選會.
- ^ 第 10 屆 立法委員選舉(平原) 候選人得票數 中選會.
- ^ 第 10 屆 立法委員選舉(山原) 候選人得票數 中選會.
- ^ 10屆全國不分區及僑居國外國民立法委員選舉 中選會
関連項目
外部リンク
- “第 10 屆 立法委員選舉資料”. 中央選舉委員會. 2020年1月13日閲覧。
- 2020立委大選即時戰況 - 中央社