「加茂駅 (京都府)」の版間の差分
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2020年8月21日 (金) 09:06時点における版
加茂駅 | |
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駅舎とバスターミナル(2012年11月) | |
かも Kamo | |
◄*笠置 (6.7 km) (6.0 km) 木津* JR-Q38► | |
京都府木津川市加茂町駅西一丁目6-3 | |
駅番号 | JR-Q39(大和路線) |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 |
関西本線 (当駅よりJR難波駅までは愛称 大和路線)* |
キロ程 |
120.9km(名古屋起点) 亀山から61.0 km |
電報略号 | カモ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,263人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)11月11日 |
備考 |
直営駅 みどりの券売機プラス 設置駅 |
* 「大和路線」はJR西日本による加茂 - JR難波間の愛称。旅客案内上では笠置方を「関西線」、木津方を「大和路線」と呼称。 |
加茂駅(かもえき)は、京都府木津川市加茂町駅西一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線の駅である。駅番号はJR-Q39。
概要
1897年(明治30年)に奈良経由で大阪と名古屋を結ぶ関西鉄道の駅として開業した。私鉄であった関西鉄道は、官設の東海道本線と競争関係にあったが、1907年(明治40年)に国有化され関西本線となった。その後、日本国有鉄道(国鉄)を経て、1987年(昭和62年)JR西日本の駅となる。
国鉄時代は当駅は非電化であったが、JR西日本となった翌年の1988年(昭和63年)3月、木津駅から当駅までの電化が完成し、同時に当駅から湊町駅(現在のJR難波駅)までを大和路線の愛称で呼称することとなった。電化路線(大阪方面)と、非電化路線(亀山方面)の境界駅としての位置づけが与えられた。
現在は当駅より電化区間と非電化区間を跨いで運行される列車は存在しない。
これ以降も正式な線路名称上では関西本線単独駅であることは変わらないが、案内上では、当駅から亀山方面を「関西線」、奈良・天王寺方面を「大和路線」と呼称を分けており、車内放送でも当駅が「大和路線」と「関西線」の乗換駅として扱われている。本項においても、以下ではこの形式に従いそれぞれを別路線と扱い記述する。
駅名 | 名古屋 | … | 亀山 | … | 加茂 | … | JR難波 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
所属会社 | JR東海 | JR西日本 | |||||||||
路線名 | 関西本線 | ||||||||||
営業上の呼称 | 関西線 | 大和路線 | |||||||||
電化・非電化 | 電化 | 非電化 | 電化 |
なお信越本線の加茂駅と区別するため、切符には「(関)加茂」と印字される。
歴史
関西鉄道時代の一時期は、当駅が現在における関西本線と片町線の接続駅の役割を果たしていたが、1907年(明治40年)の当駅 - 奈良駅間の新線切り替え(木津駅 - 奈良駅間は、奈良鉄道から承継した路線の一部)の際に、その役割を木津駅に譲った。
加茂駅 - 木津駅間電化開業に伴う1988年(昭和63年)3月13日のダイヤ改正で、当駅から大和路線・大阪環状線への直通列車が設定された。
年表
- 1897年(明治30年)11月11日 - 関西鉄道の路線として伊賀上野駅 - 当駅間が開通した際に、同社の駅(一般駅)として開業。
- 1898年(明治31年)4月19日 - 関西鉄道線が当駅から大仏駅まで延伸され途中駅となる。大仏線、大仏鉄道などと通称された。
- 1907年(明治40年)8月21日 - 当駅から木津駅への新線が開通し、当駅 - 奈良間は大仏駅廻りの旧線から、現在の木津駅廻りのルートに切り替えられ、現在の片町線にあたる区間への接続も木津駅に集約される。これに伴い当駅 - 大仏 - 奈良間、当駅 - 新木津間が同日付で休止(同年11月1日を以って正式廃止)。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称設定により、関西本線所属となる。
- 1974年(昭和49年)3月16日 - 貨物営業廃止(旅客駅となる)。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日 - 路線愛称の制定により、関西本線の当駅 - 湊町駅(現在のJR難波駅)間で「大和路線」の愛称を使用開始。木津駅 - 当駅間が電化される。
- 1992年(平成4年)11月1日 - みどりの窓口営業開始。
- 1999年(平成11年)12月21日 - 橋上駅舎化及び現在のホーム配置に改築(以前は、駅本屋前の単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の構造だった)。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2006年(平成18年)3月17日 - この日限りで急行かすがが廃止され、急行かすがは当駅は通過していたものの関西本線の電化区間と非電化区間を跨いで走る列車が消滅した。
- 2009年(平成21年)10月4日 - 大阪環状・大和路線運行管理システム導入。
- 2016年(平成28年)
- 6月26日 - みどりの窓口営業終了。
- 6月27日 - みどりの券売機プラス営業開始。
- 2018年(平成30年)3月17日 - 駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
駅構造
2面3線の島式ホームを有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。中央の線は両側にホーム(2・3番のりば)がある。また、ここは関西本線の奈良方面と亀山方面との乗り継ぎ駅となっている。ここから奈良・天王寺・大阪方面には4 - 8両の電車が1時間あたり日中2本、ラッシュ時は3 - 4本程度、伊賀上野・柘植・亀山方面には1 - 2両の気動車が1時間あたり日中1本、ラッシュ時は2本程度発着する。路線風景もここを境に一変する。ホームの移動は跨線橋を使う。
大仏鉄道の遺構である、開業当時からのランプ小屋が現存する。
直営駅(奈良駅の被管理駅)となっている。また、大阪方面からの電化区間(大和路線)やICOCAの利用可能エリア(ICOCAの相互利用対象ICカードも含む)は当駅までである(亀山駅以遠や柘植駅乗り換え草津線方面への通過利用も不可)。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・3・4 | 大和路線 | 下り | 奈良・天王寺・大阪方面 |
2・3・4 | 関西線 | 上り | 伊賀上野・柘植・亀山方面 |
運転取り扱い上は、1番のりばが「1番線」、2番・3番のりばが「2番線」(中線)、4番のりばが「3番線」、ホームのない留置線が「4番線」となっている。
上表の路線名は旅客案内上の名称で表記している。前述したように「大和路線」は関西本線下り方面の愛称であり、当駅における案内上の「関西本線」は同線の上り方面を指す。日中は1・2番のりばのみを使用(1番のりばに大和路線の列車、2番のりばに亀山方面の列車が入るのが基本)し、ラッシュ時を中心に3・4番のりばを使用している。なお、上り本線は1番線(1番のりば)、下り本線は2番線(3番のりば)とされているが、いずれのホームも上下両方向の入線・発車が可能となっている。
中線の2番線に発着する列車は両側で客扱い、どちらのホームからも乗降できるが、案内上は大和路線の列車は3番のりば、関西本線の列車は2番のりばで案内されている。発車時は、案内と反対側ホームの扉が先に閉まる。ただし、日中は前述のように3・4番のりばを使用しないため、2・3番のりば発着の亀山方面の列車は2番のりば側の扉のみ扱われる。
利用状況
「京都府統計書」によると、1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1999年 | 2,945 |
2000年 | 3,008 |
2001年 | 3,126 |
2002年 | 3,077 |
2003年 | 3,058 |
2004年 | 3,093 |
2005年 | 3,134 |
2006年 | 3,079 |
2007年 | 3,014 |
2008年 | 2,967 |
2009年 | 2,825 |
2010年 | 2,740 |
2011年 | 2,623 |
2012年 | 2,581 |
2013年 | 2,556 |
2014年 | 2,430 |
2015年 | 2,385 |
2016年 | 2,359 |
2017年 | 2,296 |
2018年 | 2,263 |
駅周辺
- 木津川市役所加茂支所(旧・加茂町役場)
- 木津川市立加茂小学校 - グラウンド横にC57形蒸気機関車が静態保存されており、大和路線の車窓からも見ることができる
- 山城加茂郵便局
- 南都銀行加茂支店
バス路線
木津川市コミュニティバス・加茂地域
- 西口
- 奥畑線:奥畑 行き、加茂支所 行き (土休・年末年始は運休)
- 銭司線:銭司 行き、加茂支所 行き (土休・年末年始は運休、デマンド式)
- 西線:西 行き、加茂支所 行き (土休・年末年始は運休、デマンド式)
- 加茂通学線:銭司 行き、加茂支所 行き (学休日は運休)
- 東口
- 当尾線:加茂山の家 行き
- 山田線:山田 行き、加茂支所 行き (土休・年末年始は運休、デマンド式)
- 大畑線:大畑 行き、加茂支所 行き (土休・年末年始は運休、デマンド式)
- 南加茂台線:東山公園 行き、加茂支所 行き (土休・年末年始は運休、デマンド式)
- 観音寺線:観音寺 行き、加茂支所 行き (土休・年末年始は運休、デマンド式)
- 西口
- 66系統:和束町小杉 行き
- かつては木津駅、上野、月ヶ瀬口、笠置行きのバスも発着していた。現在もその乗り場の跡が残っている。
- 東口
- 西口
- 月ヶ瀬口駅 行き
1日4往復、月・水・金・土の運行となっている。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- 大和路線(関西本線電化区間)
- ■大和路快速・■快速・■区間快速・■普通
- 加茂駅 (JR-Q39) - 木津駅 (JR-Q38)
- ■大和路快速・■快速・■区間快速・■普通
- 関西本線(非電化区間)
- 笠置駅 - 加茂駅 (JR-Q39)