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「死亡説」の版間の差分

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* [[アハマド・ザキ・ヤマニ]] - 1985年9月11日、「[[サウジアラビア]]で起こったクーデターで銃殺された」という噂が流れたが(発信源は[[ロンドン証券取引所|ロンドン株式市場]]とされる)、公式に否定された<ref>{{Cite news|title=ヤマニ氏やはり大物、ジュネーブ滞在──相場動かした死亡説にケリ|newspaper=日本経済新聞|date=1985年9月12日付夕刊|page=2}}</ref>。
* [[アハマド・ザキ・ヤマニ]] - 1985年9月11日、「[[サウジアラビア]]で起こったクーデターで銃殺された」という噂が流れたが(発信源は[[ロンドン証券取引所|ロンドン株式市場]]とされる)、公式に否定された<ref>{{Cite news|title=ヤマニ氏やはり大物、ジュネーブ滞在──相場動かした死亡説にケリ|newspaper=日本経済新聞|date=1985年9月12日付夕刊|page=2}}</ref>。
* [[金日成]] - 1986年11月15日の朝、『[[朝鮮日報]]』が東京発で金暗殺の噂があると掲載し、16日朝には同紙と提携している[[毎日新聞]]が[[ソウル市|ソウル]]発報道として追随する記事を掲載した。16日午前、[[国防部 (大韓民国)|国防部]]代弁人が「[[軍事境界線 (朝鮮半島)|休戦線]]北側の宣伝マイクから金の死亡が放送された」と発表し、(北朝鮮を除く)世界中の報道機関に報道された。「金死亡」の報道は18日午前、金が[[平壌国際空港|平壌空港]]に姿を見せるまで続いた<ref>{{Cite book|author=[[池東旭]]|title=ソウルの日本語新聞は書く―見えなかった韓国|publisher=[[草思社]]|year=1988年|page=172-174|ISBN=4-7942-0322-5}}</ref>。
* [[金日成]] - 1986年11月15日の朝、『[[朝鮮日報]]』が東京発で金暗殺の噂があると掲載し、16日朝には同紙と提携している[[毎日新聞]]が[[ソウル市|ソウル]]発報道として追随する記事を掲載した。16日午前、[[国防部 (大韓民国)|国防部]]代弁人が「[[軍事境界線 (朝鮮半島)|休戦線]]北側の宣伝マイクから金の死亡が放送された」と発表し、(北朝鮮を除く)世界中の報道機関に報道された。「金死亡」の報道は18日午前、金が[[平壌国際空港|平壌空港]]に姿を見せるまで続いた<ref>{{Cite book|author=[[池東旭]]|title=ソウルの日本語新聞は書く―見えなかった韓国|publisher=[[草思社]]|year=1988年|page=172-174|ISBN=4-7942-0322-5}}</ref>。
* [[トウ小平|鄧小平]] - [[六四天安門事件]]発生後の1989年6月5日夜頃から香港で死亡の噂が流れ、6日には台湾の夕刊紙で「既に死去した」との報道がなされた<ref>{{Cite news|title=鄧氏死亡説に揺れる 毒殺説も 新華社は強く否定|newspaper=日本経済新聞|date=1989年6月7日付朝刊|page=8}}</ref>。しかし、9日夜に[[中南海]]で厳戒部隊の幹部と会見している様子が[[中国中央電視台]]で放送され、否定された<ref>{{Cite news|title=中国 強硬派、指導部握る 鄧氏、厳戒軍を慰問 楊首席・李首相らを伴う|newspaper=日本経済新聞|date=1989年6月10日付朝刊|page=1}}</ref>。
* [[鄧小平]] - [[六四天安門事件]]発生後の1989年6月5日夜頃から香港で死亡の噂が流れ、6日には台湾の夕刊紙で「既に死去した」との報道がなされた<ref>{{Cite news|title=鄧氏死亡説に揺れる 毒殺説も 新華社は強く否定|newspaper=日本経済新聞|date=1989年6月7日付朝刊|page=8}}</ref>。しかし、9日夜に[[中南海]]で厳戒部隊の幹部と会見している様子が[[中国中央電視台]]で放送され、否定された<ref>{{Cite news|title=中国 強硬派、指導部握る 鄧氏、厳戒軍を慰問 楊首席・李首相らを伴う|newspaper=日本経済新聞|date=1989年6月10日付朝刊|page=1}}</ref>。
* [[ゼリムハン・ヤンダルビエフ]] - 一時「1996年4月28日、[[チェチェン]]独立派武装勢力の内部抗争で射殺された」と伝えられたが、その後生存が確認された<ref>{{Cite news|title=チェチェン 反乱軍後継者は生存 TV登場『ロシアと戦闘継続』|newspaper=日本経済新聞|date=1996年5月2日付朝刊|page=6}}</ref>。
* [[ゼリムハン・ヤンダルビエフ]] - 一時「1996年4月28日、[[チェチェン]]独立派武装勢力の内部抗争で射殺された」と伝えられたが、その後生存が確認された<ref>{{Cite news|title=チェチェン 反乱軍後継者は生存 TV登場『ロシアと戦闘継続』|newspaper=日本経済新聞|date=1996年5月2日付朝刊|page=6}}</ref>。
* [[ポル・ポト]] - 1996年6月6日に死亡説が流れたが、[[クメール・ルージュ]]幹部はこれを否定した<ref>「ポル・ポト氏 生存を確認」『日本経済新聞』1996年6月8日付朝刊、6頁。</ref>。
* [[ポル・ポト]] - 1996年6月6日に死亡説が流れたが、[[クメール・ルージュ]]幹部はこれを否定した<ref>「ポル・ポト氏 生存を確認」『日本経済新聞』1996年6月8日付朝刊、6頁。</ref>。

2020年6月17日 (水) 21:33時点における版

死亡説(しぼうせつ)は、ある人物が死亡したとして扱う仮説、またはある人物が死亡したというのこと。

概要

死亡説が発生する要因の例を以下に示す。

  • 通常の死亡記事の誤報や予定稿の流出。
  • 公式には生存していると考えられている人物が、非公式の情報源からすでに死んでいるとする説が流れる。何らかの事情で急激に露出を減らした場合にこのような説が流れることがある。また、大規模な事件・事故・災害が発生した際、有名人がそれに巻き込まれたと思われ、死亡したと噂されることがある。
  • 著名人と同姓同名の別の人物の訃報が流れたとき、その著名人が亡くなったと誤解されて伝わることがある。
  • 著名人が死亡したというフェイクニュースが悪意ある者により故意に流される。
  • 悪事を働いた著名人に対し、死んでくれたらいいのにという皮肉が込められて伝わることがある。

死亡説が流れた人物

政治家・君主・軍人

音楽関係者・俳優・コメディアンなど

スポーツ選手

  • 常陸山谷右エ門 - 1910年、大相撲の一行が満州での巡業を終え、大連の港から船で帰国の予定だったが、乗船の直前になって横綱常陸山が「旅順で戦死した義兄(広瀬武夫)のために奉納相撲を行いたい」と突然言い出し、急遽旅順で奉納相撲が行われた。その頃、一行が乗る予定だった船が沈没し乗客乗員は全員死亡。常陸山も死亡したとされ、東京では「常陸山一行遭難」の号外まで出た。その後「帰国が延びる」との常陸山からの知らせがあり、関係者は安堵したという。
  • 栃錦清隆 - 1955年病気で入院したが「死亡した」という情報が流れた。また、1958年巡業中に「交通事故で死亡した」という情報が流れ、新聞記者らがその事実を確かめるべく栃錦ら一行が乗っている列車に駆けつけたが、その中に栃錦の姿が在ったため誤報と分かった。
  • 長谷川勝敏 - 1966年2月、全日空羽田沖墜落事故で墜落機に乗っていたとされ、長谷川も「死亡した」との情報が流れた。事故のニュースを聞いて佐渡ヶ嶽部屋では親方は顔面蒼白の状態だったが、実際には長谷川は墜落機に乗っておらず、長谷川本人が札幌から部屋に電話したため(長谷川は事故を知らなかった)、無事であることが分かった。
  • ディエゴ・マラドーナ - 2007年に腹痛で入院した際、死亡説が流布した。アルゼンチン政府までもが事実関係を調査するに至る大騒動に発展したが、間もなく生存が確認されている。
  • ペレ - 2014年3月28日、CNNの公式Twitter上で「ペレが74歳で死去した」と誤報し、直後に報道を取り消した(なお、ペレは2014年3月時点では73歳であり、年齢も不正確であった)[68]
  • ヨハン・クライフ - 2014年8月19日、オランダのデ・フォルクスクラント紙が「ヨハン・クライフが他界した」と報じ、後に試験中のウェブサイトのエラーと判明し、陳謝した[69]。この誤報から約1年半後の2016年3月24日に実際に死去した。

学者

実業家

  • 松下幸之助 - 1966年3月に、空売りグループが株価乱高下を狙って死亡説を流した。
  • スティーブ・ジョブズ - 2008年8月27日午後(米国時間)、ブルームバーグが訃報の予定稿を誤配信し、すぐに撤回した[72]
  • 原憲彦(『彦龍』元店主) - 2015年8月16日頃にTwitterなどで死亡説が流れたが、本人のTwitterで否定された[73]。同年12月に実際に死去した。
  • 李健熙 - 2016年6月30日、SNS上で死亡説が流れ、サムスン関連株価が一時上昇する騒ぎになった。同様の噂は李が入院後の2年余の間に7〜8回起きているという[74]
  • ジャニー喜多川 - 2017年5月22日にマスコミの間で死亡の情報が流れたが、すぐに偽情報と判明した[75]。6月6日には本人が取材に応じ、その場で死亡説を一笑に付した[76]。また、2019年6月に病院に救急搬送された事を一部週刊誌やスポーツ紙が報じた際も電子掲示板まとめサイトを中心に死亡情報が拡散される事態となった[77][78]が、同年7月9日に実際に死去。
  • 渡邉恒雄 - 2018年11月16日に危篤・死亡説が流れたが[79]山口壽一讀賣巨人軍オーナーはこれを否定した[80]

文学者

  • フリードリヒ・フォン・シラー - 1805年2月、新聞に死亡記事が掲載された。実際には病臥中で、いったん回復したが3ヶ月後の5月9日に死去。
  • 野口雨情 - 新聞記者をしていた1908年9月、読売新聞に死亡記事が掲載される。これを読んだ石川啄木小樽の新聞社で同僚だった時期があった)は「悲しき思出(野口雨情君の北海道時代)」という回想文を書きかけたが、途中で誤報と判明したため中断した[81]
  • 志茂田景樹 - 本人によると、これまで何度か死亡説を流されたという[82]
  • 金子兜太 - 2018年2月19日、時事通信が「金子兜太さん死去」の記事を配信したが、1時間後に誤報だったと取り消した。金子は翌日の2月20日に実際に死去した[83]

その他の人物

動物

脚注

  1. ^ Jayaprakash Narayan”. TIMEScontent. 2012年3月7日閲覧。(病院の前に詰め掛けた民衆に対して「ナーラーヤンが死亡した」という発表を否定するチャンドラ・シェーカル(写真中央)。1979年3月22日、ボンベイにて撮影)
  2. ^ スティーヴン・パイル、中村保男(訳)『おかしなおかしな大記録』文藝春秋文春文庫)、1991年、201頁。ISBN 4-16-730916-5
  3. ^ “田中元首相死亡説流れ、永田町一時騒然”. 日本経済新聞: p. 2. (1985年5月9日付朝刊) 
  4. ^ “ヤマニ氏やはり大物、ジュネーブ滞在──相場動かした死亡説にケリ”. 日本経済新聞: p. 2. (1985年9月12日付夕刊) 
  5. ^ 池東旭 (1988). ソウルの日本語新聞は書く―見えなかった韓国. 草思社. p. 172-174. ISBN 4-7942-0322-5 
  6. ^ “鄧氏死亡説に揺れる 毒殺説も 新華社は強く否定”. 日本経済新聞: p. 8. (1989年6月7日付朝刊) 
  7. ^ “中国 強硬派、指導部握る 鄧氏、厳戒軍を慰問 楊首席・李首相らを伴う”. 日本経済新聞: p. 1. (1989年6月10日付朝刊) 
  8. ^ “チェチェン 反乱軍後継者は生存 TV登場『ロシアと戦闘継続』”. 日本経済新聞: p. 6. (1996年5月2日付朝刊) 
  9. ^ 「ポル・ポト氏 生存を確認」『日本経済新聞』1996年6月8日付朝刊、6頁。
  10. ^ 朝日新聞. (1999年5月12日付朝刊「天声人語」) 
  11. ^ 読売新聞. (2001年1月13日付朝刊第15面) 
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  13. ^ “マンデラ氏「死去」のデマがツイッターに”. AFPBB News. (2011年1月17日). http://www.afpbb.com/articles/-/2782511?pid=6681076 
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関連項目